JP4978326B2 - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクル等に使用される熱交換器およびその製造方法に関するものである。
冷凍空調機器に用いられる熱交換器の冷媒漏れは、冷凍空調機器自体の機能を喪失してしまうことから、熱交換器の冷媒漏れの低減が大きな課題である。また、地球温暖化対策として冷媒のノンフロン化が加速する中で、代替冷媒の大きな候補の可燃性であるHC冷媒においては、製品安全の面からも熱交換器の冷媒漏れの防止は必要不可欠である。
かかる構成の熱交換器において、冷媒漏れの発生箇所は主に配管の接合部分であり、かかる点から、冷媒回路を一本の連続した冷媒チューブで構成した接合部を有しない熱交換器が知られている(特許文献1参照)。
図12は、特許文献1に記載された従来の熱交換器の斜視図である。
図12に示すように、従来の熱交換器51は、複数の冷媒チューブ挿入用長穴を設けた一群のプレートフィン52と、直管部および曲管部が連続する蛇行状に折り曲げた一本の連続した冷媒チューブ53と、複数の冷媒チューブ挿入用長穴54aを設けた、冷媒チューブ挿入側の側板54と、曲管部側の側板55とからなる。
そして、従来の熱交換器51は、冷媒チューブ53を挿入する際、冷媒チューブ挿入側の側板54側から、冷媒チューブ53の曲管部(湾曲部)53aを冷媒チューブ挿入用長穴54aより挿入し、冷媒チューブ53が、冷媒チューブ挿入側の側板54、一群のプレートフィン52、曲管部側の側板55を貫通した後、液圧等により冷媒チューブ53の拡管を行い、冷媒チューブ53と、側板54、側板55、およびプレートフィン52群を密着固定する工程を経て製造されるものである。
特開平11−333539号公報
しかしながら、上記従来の熱交換器51は、複数の冷媒チューブ挿入用長穴54aを設けた側板54に冷媒チューブ53を挿入する際、まず、冷媒チューブ挿入側の側板54側から、冷媒チューブ53の曲管部53aを挿入し、冷媒チューブ53の曲管部53aが冷媒チューブ挿入側の側板54、一群のプレートフィン52、曲管部側の側板55の順に通過した後に、その状態を維持した状態でチューブ53の拡管を行い、冷媒チューブ53と挿入側の側板54、曲管部側の側板55および一群のプレートフィン52を密着固定するという製作手順となる。
このとき、冷媒チューブ53の直管部は、挿入先から挿入元に亘って連続して冷媒チューブ挿入側(挿入元)の側板54に設けた冷媒チューブ挿入用長穴54aと摩擦接触した状態で挿入が行われるため、特に冷媒チューブ53が側板54(挿入元)を通過する際の摩擦抵抗が大きく、その結果、冷媒チューブ53の挿入工程で冷媒チューブ53の座屈、反り、折れ曲がり等の工程不良が発生し、製造歩留まりが悪化して製造コストが高くなるという課題を有していた。
また、冷媒チューブ53の工程不良防止のために、冷媒チューブ出入り口側の側板54の冷媒チューブ挿入用穴54aを、冷媒チューブ53に対して十分なクリアランスを確保した寸法にすると、冷媒チューブ53の挿入性を改善することはできるが、冷媒チューブ挿入側の側板54の冷媒チューブ挿入用穴54aが、冷媒チューブ53に対するクリアランスが大きすぎて、拡管工程後においても、冷媒チューブ挿入側の側板54と冷媒チューブ53が十分に固定されず、品質が悪化するという課題も有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、製造歩留まりがよく、低コスト、かつ高品質な熱交換器を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、一群のプレートフィンを挟んで位置し、かつ冷媒チューブの曲管部が貫通する穴を設けた側板において、前記側板を、前記冷媒チューブの曲げ加工された曲管部が貫通する貫通穴と、前記貫通穴と併設され、かつ前記冷媒チューブの貫通状態においてその一部が前記貫通穴内側へ延出して冷媒チューブの外壁面に密着する密着片を設けた加工穴を具備する構成としたものである。
また、本発明における熱交換器の製造方法は、一群のプレートフィンを挟んで位置し、かつ冷媒チューブの曲管部が貫通する穴を設けた端板において、前記貫通穴に近い位置で前記貫通穴の長径と略平行に延出する密着片を形成する加工穴を設けた構成とし、前記冷媒チューブが前記端板、プレートフィン、端板を貫通した状態で、前記密着片が前記冷媒チューブの管壁に密着するまで前記貫通穴側へ延出するように塑性変形させるものである。
これにより、熱交換器の冷媒チューブは、端板の貫通状態において、前記密着片の塑性変形により、端板と強固に密着固定することができるため、前記端板に設けた貫通穴寸法を冷媒チューブの貫通構造(曲管部構造)寸法よりも大きくすることができる。
その結果、熱交換器の組立て時において、冷媒チューブと貫通穴の摩擦接触が抑制され、冷媒チューブの変形、折れ曲がり等の不具合の発生リスクが軽減される。また、冷媒チューブと端板は、前記密着片の塑性変形によって密着し、強固に固定することができ、製造歩留まりがよく、また端板と冷媒チューブの密着不良による端板のがたつき、外れが抑制でき、高品質の熱交換器を製造することができる。
本発明の熱交換器は、熱交換器の製作過程において、冷媒チューブの損傷、反り、あるいは折れ等の不具合の発生を抑制した歩留まりのよいものとし、不要なコストをかけることが少ない熱交換器とすることができる。
また、本発明における熱交換器の製造方法は、密着片を塑性変形させることにより、端板の冷媒チューブへの密着固定が行えるため、前記端板と冷媒チューブの密着不良による端板のがたつき、外れが抑制でき、高品質の熱交換器を製造することができる。
請求項1に記載の発明は、直管部および曲管部が連続する如く蛇行状に曲げ加工された冷媒チューブと、前記冷媒チューブが貫通する長穴を複数有し、相互に間隔をおいて積層配置された多数のプレートフィンと、前記冷媒チューブが貫通する穴を複数有し、前記プレートフィンを挟んで配置された一対の端板を有する熱交換器であって、前記端板の少なくとも一方を、前記冷媒チューブの曲げ加工された曲管部が貫通する貫通穴と、前記貫通穴と併設され、かつ前記冷媒チューブの貫通状態においてその一部が前記貫通穴内側へ延出して冷媒チューブの外壁面に密着する密着片を設けた加工穴を具備する構成とし、前記加工穴を、前記端板周縁との間に前記貫通穴が介在しない位置には設けず、前記端板周縁との間に前記貫通穴が介在する位置にのみ設け、前記加工穴は、前記端板の対角部においてのみ設けたものである。
かかる構成とすることにより、前記端板に設けた貫通穴の寸法を前記冷媒チューブの曲管部寸法にクリアランスを設けた寸法とすることができ、その結果、組立て時における冷媒チューブの前記貫通穴との摩擦接触に起因する損傷、反り等を抑制した熱交換器を得ることができ、不要なコストをかけることが少ない低コストの熱交換器とすることができる。
また、前記端板に設けた加工穴の密着片を前記冷媒チューブに密着させることにより、端板と冷媒チューブの密着を強固なものとすることができ、その結果、端板のがたつき、外れといった不具合の少ない高品質の熱交換器とすることができる。
かかる構成とすることにより、前記端板と貫通穴の間部分の強度を確保することができ、前記加工穴の一部を冷媒チューブに密着させる場合において、端板の特に周縁部における変形が抑制され、熱交換器の品質を損なうことが抑制できる。
さらに、前記冷媒チューブの貫通穴への固定を、前記貫通穴における長径辺の一側方(反端板周縁側)から行うため、前記冷媒チューブを同一側へ押付けた状態で密着片を塑性変形することとなり、その結果、冷媒チューブと端板の密着が規則的であり、前記密着片の塑性変形に伴い、前記冷媒チューブに作用する応力も規則的となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記貫通穴を、長径と短径を有する長穴とし、前記加工穴を、前記密着片を挟んで前記貫通穴に連続させ、さらに前記密着片を前記貫通穴の長径方向に延出させたものである。
かかる構成とすることにより、前記密着片を塑性変形させるための治具挿入空間が形成でき、作業性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記密着片を、前記貫通穴の長径方向において相対するように延出して設けたものである。
かかる構成とすることにより、前記冷媒チューブと密着片の密着箇所数が増加し、前記端板と冷媒チューブとの密着を強固なものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記加工穴を、前記端板における少なくとも最も外側に位置する貫通穴の近傍に設けたものである。
かかる構成とすることにより、左右両側で端板と冷媒チューブの密着を行った構成となり、端板周縁に撓み等の応力が作用しても加工穴と冷媒チューブの密着の緩みが生じ難く、密着状態を良好に維持することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、前記一対の端板を、同一形状で同一配置の貫通穴および密着片を設けた加工穴を具備する構成としたものである。
かかる構成とすることにより、単一使用の端板を一対の端板とすることができ、部品の共用化により、コストの低減化をはかることができるものである。
特に、前記加工穴を請求項に記載の発明の配置とすることにより、端板の表裏が逆となっても組立てが可能となり、組立て時における部品管理を容易とすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、前記端板に設けた貫通穴を、前記冷媒チューブにおける曲管部の貫通方向における投影面形状と略相似形で、かつ前記投影面積と略等しく大きな面積としたものである。
かかる構成とすることにより、前記貫通穴の形状を冷媒チューブが形成する貫通形状と近似させることができ、その結果、前記冷媒チューブと各端板の接触面積を可能な限り確保することができる。その結果、前記密着片と冷媒チューブの密着をより良好とすることができ、端板のがたつき、外れ等の不具合の抑制をより確実なものとすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、前記端板に設けた貫通穴を、矩形部と、前記矩形部の短辺と同径の半円部を有し、前記半円部が、前記矩形部両端においてそれぞれの短辺に連続した長穴形状としたものである。
かかることにより、前記貫通穴の形状を単純化でき、また、前記密着片の付設形成のための加工穴設計に、前記矩形部の直線を利用することができ、設計が容易となる。
さらに、前記密着片の直線部を塑性変形させて冷媒チューブに密着させるため、前記密着片の先端を、貫通穴の内寄りまで位置させることができ、その結果、前記密着片と冷媒チューブの密着範囲(寸法)を確保することができ、より確実な固定構造が得られるものである。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、前記端板の貫通穴を、プレス成型加工により形成し、前記加工時に形成される貫通穴周縁のバリの延出方向が、前記曲管部が貫通する方向となるように前記端板を配置したものである。
かかることにより、冷媒チューブの端板貫通時において前記バリが冷媒チューブを損傷するリスクが少なくでき、自動化装置による冷媒チューブの挿入とした場合であっても冷媒チューブの損傷を少なくすることができ、熱交換器の品質を損なうことも抑制できる。
請求項に記載の発明は、請求項からのいずれか一項に記載の発明において、前記一対の端板において、前記端板の表裏を表示する表示部を設けたものである。
かかることにより、組立て時における前記端板の表裏設置間違いが防止でき、前記バリによる冷媒チューブの損傷を抑制することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記表示部を、前記端板における同一辺の同一箇所に設けた切込みあるいは切欠きとしたものである。
かかる構成とすることにより、前記切込みあるいは切欠きを、前記熱交換器の組立て時における端板の支持に利用することができ、また、前記端板のいずれか一方が表裏を間違えた場合においても、前記切込みあるいは切欠きによって端板支持が行えなくなる等、組立てに注意を促すことができ、組立て不良を抑制することができる。
請求項11に記載の発明は、直管部および曲管部が連続する如く蛇行状に曲げ加工された冷媒チューブと、前記冷媒チューブが貫通する長穴を複数有し、相互に間隔をおいて積層配置された多数のプレートフィンと、前記冷媒チューブが貫通する穴を複数有し、前記プレートフィンを挟んで配置された一対の端板を具備し、前記プレートフィンの一方向から前記冷媒チューブを挿入可能とした熱交換器の製造方法であって、前記端板は、前記冷媒チューブの曲げ加工された曲管部が貫通する長径と短径を有する長穴状の貫通穴を具備し、さらに前記端板を、前記貫通穴に近い位置で前記貫通穴の長径と略平行に延出する密着片を形成する加工穴を設けた構成とし、前記加工穴を、前記端板周縁との間に前記貫通穴が介在しない位置には設けず、前記端板周縁との間に前記貫通穴が介在する位置にのみ設け、前記加工穴は、前記端板の対角部においてのみ設け、前記冷媒チューブを拡管させる工程と、前記冷媒チューブが前記端板、プレートフィン、端板を貫通した状態で、前記密着片が前記冷媒チューブの管壁に密着するまで前記貫通穴側へ延出するように端板における反周縁側からのみ塑性変形させる工程と、を備えた熱交換器の製造方法とするものである。
かかる方法により、熱交換器の組立て状態において、冷媒チューブと端板の密着状態を強固なものとすることができ、端板のがたつき、あるいは外れなどに伴う品質の低下を抑制することができる。特に、前記密着片の塑性変形後に前記冷媒チューブの拡管加工を行う場合は、その密着をさらに強固なものとすることができる。
また、前記端板に設けた貫通穴の寸法を、前記冷媒チューブの曲管部寸法より若干大きくすることにより、冷媒チューブの貫通工程における端板との摩擦接触を抑制することが可能となり、その結果、冷媒チューブの損傷、反り等が少ない歩留まりのよい製造方法となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における熱交換器の斜視図である。図2は、同実施の形態における熱交換器を第一端板側から見た場合の平面図である。図3は、同実施の形態における熱交換器を第二端板側から見た場合の平面図である。図4は、同実施の形態の熱交換器を構成する端板の組立て前の状態を示す平面図である。図5は、同実施の形態の熱交換器を構成するプレートフィンの平面図である。図6は、同実施の形態における熱交換器の冷媒チューブの貫通状態を示す要部断面図である。図7は、同実施の形態における熱交換器の端板に設けられた貫通穴の周辺部を示す要部平面図である。図8は、同実施の形態における熱交換器の製造方法において冷媒チューブをプレートフィン群へ挿入しようとしている時の要部断面図である。
図1において、熱交換器1は、直管部3aおよび曲管部3b,3Aが連続し、かつ縦列Aおよび横列Bに複数となるように蛇行状に曲げ加工して成る冷媒チューブ3と、冷媒チューブ挿入用の長穴2a(図5)を複数設け、互いに間隔をおいて配置され、冷媒チューブ3が挿入された一群のプレートフィン(以下、プレートフィン群と称す)2と、プレートフィン群2を挟み込むようにプレートフィン群2の両端に位置し、冷媒チューブ3が挿入され、冷媒チューブ3と密着するように固定された第一端板4および第二端板5を具備している。ここで、第一端板4は、冷媒チューブ3の挿入側となり、第二端板5は、冷媒チューブ3の貫通側となる。
冷媒チューブ3には、一般に銅あるいはアルミ材等の材料が用いられ、またプレートフィン群2にはアルミ材が用いられ、さらに第一、第二の各端板4,5には、鋼材あるいはアルミ材が用いられている。
第一端板4および第二端板5は、同一形状、同一寸法の同一仕様となっており、図4に示す如く冷媒チューブ3の曲管部3b,3Aが貫通する長穴状の貫通穴6と、貫通穴6の近傍で、かつ貫通穴6の長径と平行方向に延出する矩形の加工穴7を具備している。
ここで、第一端板4、第二端板5は、前述の如く同一の仕様であるため、以下において、共通する説明については単に「端板」と称して、「第一」、「第二」の特定を省略して説明する。
加工穴7は、長手方向の略中央部が切断され、貫通穴6と連続している。加工穴7の切断により、加工穴7と貫通穴6の間には、後述する密着片8が相対して形成されている。貫通穴6および加工穴7および密着片8は、プレス成型加工によって打ち抜き形成されるものである。
第一端板4における対角に位置する貫通穴6には、熱交換器1の組立て状態において冷媒チューブ3の始端3cと終端3dがそれぞれ貫通している。貫通穴6は、図4に示す如く矩形部6aと、矩形部6aの短辺と同寸径の半円部6bより形成され、矩形部6aの短辺に半円部6bを連続させることにより、長穴状に形成されている。
第一端板4の貫通穴6を貫通する曲管部3bは、組立て時において先に第一端板4の貫通穴6を通過する曲管部3Aと異なり、単に冷媒チューブ3の直管部3aを所定の径に湾曲させたものであり、また第一端板4の貫通穴6を貫通した後にプレートフィン群2を貫通する曲管部3Aは、その先端が若干扁平に加工されている。
端板4,5に設けた貫通穴6は、具体的には、冷媒チューブ3の貫通において、クリアランスが大きすぎると冷媒チューブ3との密着性が確保できないため、摩擦接触が少なくなる、あるいはほとんどない程度の寸法に設定されている。
また、加工穴7は、端板4,5の対角部であって、端板4,5の周縁との間において、貫通穴6が位置するように設けられている。加工穴7の数、配置は、熱交換器1の大きさ、あるいは冷媒チューブ3の縦列数、横列数に応じて任意に設定するもので、前述の縦列数、横列数がもっと多い熱交換器の形態であれば、現在の配置に加えて、隣の貫通穴、下方(上方)の貫通穴、さらには上下方向の中間部に位置する貫通穴というように適正な箇所に設けることができる。
そして、密着片8は、熱交換器1の組立て状態においては、その先端部が図2、図3に示す如く貫通穴6の矩形部6a内へ延出するように塑性変形される。
ここで、貫通穴6は、前述の如くプレス成型加工にて形成されるため、その周縁には、打ち抜き方向であって微小に延出するバリが残存しているものである。この様子を、図6、図7、図8において、バリに符号9を付して説明する。
さらに、端板4,5は、同一仕様であり、図4に示す中心線X(Y)を境に左右(上下)対称であるため、その表裏を識別するための切欠き10が設けられている。したがって、第一端板4、第二端板5が配置され、切欠き10が同一方向となっている場合は、共に表か裏ではあるが、同一面側で配置されている状態にある。
本実施の形態においては、バリ9の突出方向を考慮する構成であるため、切欠き10が特定の方向に位置することを正規の配置状態としている。
具体的には、組立て時において、特定の組立て作業位置から目視したときに、切欠き10が特定の側にある状態を是とし、異なる側にあれば否としている。
したがって、切欠き9を位置決め部材11(図2、図3)と嵌合させる等、組立てのための一要素として利用することにより、誤った組立ての防止に利用することができる。
また、切欠き10に変えて、上記作用が期待できる形状であれば、切込みとすることもできる。
さらに、第一端板4と第二端板5の間に介在されたプレートフィン群(プレートフィン)2には、図5に示すように、冷媒チューブ3が貫通する長穴2aがプレス成型加工によって設けられている。
長穴2aは、図5に示す如く、矩形部2bと、矩形部2bの短辺の寸法よりも大寸法径の円部2cより形成され、矩形部2bの短辺に円部2cを連続させることにより、長手方向両端が膨らんだ形状に形成されている。また、円部2cは、冷媒チューブ3の管径よりも微小に大きく設定されている。
長穴2aをかかる形状とする理由は、前述の如く冷媒チューブ3の曲管部3Aが、プレートフィン群2を貫通する際に、その貫通が円滑となるように曲管部3Aの円弧部を若干扁平に加工しているためである。また、長穴2aを冷媒チューブ3の管径より微小に大きく設定する理由は、冷媒チューブ3の貫通が比較的円滑に行えるようにするためである。
したがって、冷媒チューブ3がプレートフィン群2を貫通した状態では、長穴2aの円部2cと冷媒チューブ3は略密着した状態となっている。
また、長穴2aにおける円部2cの円弧部分には、冷媒チューブ3との熱伝導を良好とするためのカラー部2d(図6)が設けられている。
次に、以上のように構成された熱交換器1の組立て方法について、図6および図8を参照しながら説明する。
まず、図8に示す如く、適宜治具(図示せず)によって所定間隔に維持され、積層状態にあるプレートフィン群2の積層方向両端に、第一端板4および第二端板5を、それぞれに設けた貫通穴6、長穴2a、貫通穴が一致するように配置する。このとき、端板4,5に設けた切欠き10に位置決め部材11を嵌合する等、切欠き10を組立てのための要素として利用することにより、端板4,5の表裏面を所定の方向に維持することができる。
また、上記位置決め部材11等を用いることにより、端板4,5の表裏面を正規の方向に誤りなく配置することができるため、端板4,5に設けた貫通穴6の周縁に残存したバリ9の延出方向と、プレートフィン群2に設けられたカラー部2の延出方向がそれぞれ同一方向となるように配置することができる。
次に、真直ぐなパイプを縦列Aおよび横列Bに複数となるように蛇行状に曲げ加工した冷媒チューブ3を、その曲管部3Aから図8に示す如く矢印Z方向に第一端板4に設けた貫通穴6へ挿入し、さらに挿入を続けてプレートフィン群2に設けた長穴2a、および第二端板5に設けた貫通穴6を順次貫通させ、曲管部3Aを第二端板5から突出させて図6の状態を構成する。
ここで、貫通穴6に残存したバリ9は、同一方向であって曲管部3Aの挿入方向と同一方向に延出しているため、冷媒チューブ3の挿入工程において、バリ9が冷媒チューブ3の表面に食込むことが抑制される。
そして、上述の如く冷媒チューブ3が所定の位置に挿入された状態において、第一端板4、および第二端板5それぞれに設けた加工穴7に治具(図示せず)を挿入することにより、密着片8を貫通穴6側へ突出するように塑性変形させる。その突出度合いは、冷媒チューブ3の直管部3aと接触する程度が好ましい。また、密着片8の塑性変形は、例えば、端板4,5の周縁と、加工穴7を利用して密着片8を挟み込み、その状態で力を加えて前述の如く塑性変形を形成する治具、あるいは機構を具備した設備機器で行うことができる。
その後、冷媒チューブ3内に、高圧に加圧された水、あるいは油等の液体を流す(圧入する)ことにより、その液圧によって冷媒チューブ3が拡管され、冷媒チューブ3とプレートフィン群2、第一端板4、および第二端板5の相互を密着固定させる。かかる工程を終えることにより、熱交換器1の組立てが完了する。
上述の如く組立てられた熱交換器1は、端板4,5に設けた貫通穴6の形状及び面積が、冷媒チューブ3の貫通方向に見た投影面形状と相似もしくは略相似でかつ面積が微小に大きく設定されているため、冷媒チューブ3の挿入穴6への挿入工程において、端板4,5と冷媒チューブ3の摩擦接触(擦れ、引っかかり等)が少ない構成となっている。
しかも、冷媒チューブ3が貫通穴6を貫通した後で密着片8を塑性変形させ、冷媒チューブ3との固定を行う構成であるため、貫通穴6の寸法を冷媒チューブ3に対して十分なクリアランスを有する寸法とすることができる。
したがって、組立て時における端板4,5と冷媒チューブ3の摩擦を極力軽減することができ、その結果、冷媒チューブ3における座屈等の損傷を少なくすることができ、変形がほとんど生じない熱交換器1を得ることができる。さらに、前述の変形に伴う例えばプレートフィン群2の変形により、通風抵抗が増大し、熱交換器1の性能が低下するといった弊害を抑制することができる。
さらに、前述の如く、冷媒チューブ3等の損傷(坐屈、反り、折れ曲がり等)を抑制した組立てが可能なため、歩留まりがよく、生産性を高めることができ、製造コストの低減化が可能となるものである。
また、冷媒チューブ3の始端3cと終端3dの長さを適宜設定することにより、従来リードパイプと称する流体回路側との接続を容易とするパイプ(短寸法)のロウ付け作業が不要となり、ロウ付け不良に伴う品質低下を抑制することができる。
さらに、加工穴7は、端板4,5における最も外側に位置する貫通穴6の近傍であって、端板4,5の周縁との間に貫通穴6が位置するように設けた構成であるため、端板4の角部近辺において冷媒チューブ3と密着片8との密着を行う構成となり、その結果、端板4の周縁に撓み等の応力が作用しても、密着片8と冷媒チューブ3の密着の緩みが生じ難く、効果的な密着固定構造が得られ、密着状態を良好に維持することができる。
特に、端板4,5と冷媒チューブ3の固定は、まず、密着片8をカシメ加工等により塑性変形させ、一旦端板4,5と冷媒チューブ3の密着を確保した状態で冷媒チューブ3の拡管を行う構成であるため、強固な固定構造が得られるもので、端板4,5のがたつき、外れがない強固な固定構造が得られるものである。
さらに、密着片8の塑性変形は、端板4,5における反周縁側から行うように規則化されているため、端板4,5に固定される冷媒チューブ3は、貫通穴6において矩形部6の統一された長辺に密着する。したがって、密着片8を塑性変形させる作業も同一方向から行え、効率的であり、また、曲管部3A,3bと貫通穴6における個々の貫通状態において、上下が貫通穴6の相反する長辺に密着することによる捻り応力(長辺から離れようとする応力)も作用しないため、長期にわたって確実な固定作用が得られるものである。
さらに、密着片8は、その直線部を塑性変形させて冷媒チューブ3に密着するため、密着片8の塑性変形に際し、その先端を貫通穴6の内寄りまで位置させることができる。その結果、塑性変形させる治具の形状、あるいは変形作用応力によっては、密着片8と冷媒チューブ3の密着範囲(寸法)を点ではなく、線(面)として確保することもでき、固定構造において信頼性を高めることができるものである。
また、加工穴7および密着片8は、全ての貫通穴6の矩形部6A長辺と隣接して配置してもよいが、製造工程短縮のために、例えば、冷媒チューブ3の出入り口を有する列のみに配置する等、冷媒チューブ3と端板4,5を固定することができれば、その位置は特定されるものではない。
さらに、加工穴7および密着片8は、端板4,5の周縁との間に貫通穴6が介在する位置に設けているため、端板4,5周縁と貫通穴6の間部分の強度を確保することができ、加工穴7の密着片8を冷媒チューブ3に密着させる、所謂塑性変形加工時において、端板4の特に周縁部における変形が抑制され、熱交換器1の品質を損なうことが抑制できるものである。
また、貫通穴6を、冷媒チューブ3における曲管部3Aの貫通方向における投影面形状と略相似形で、かつ投影面積と略等しく大きな面積としているため、冷媒チューブ3の挿入時における各端板4,5と冷媒チューブ3の摩擦接触を抑制することができ、損傷あるいは反りの極めて少ない冷媒チューブ3の貫通構造が得られ、熱交換器1の品質を高めることができる。
さらに、端板4,5鋼板を使用することにより、熱交換器1の材料費を抑制することができ、熱交換器1のコストダウンが可能となるものである。
さらに、各端板4,5に設けた貫通穴6のプレス成型加工時に形成される貫通穴周縁のバリ9の延出方向を、曲管部3Aが貫通する方向となるように端板4,5を配置したことにより、冷媒チューブ3の端板貫通時においてバリ9が冷媒チューブ3を損傷するリスクが少なくでき、損傷の少ない熱交換器を構成することができる。
また、列数および段数が多く、本数の多い冷媒チューブ3を有する場合においても、比較的容易に熱交換器1を製作することができる。
また、貫通穴6における冷媒チューブ3の通過部分にバーリングを設けることもできる。それによって、冷媒チューブ3の挿入をよくすることができ、冷媒チューブ3と第一、第二の各端板4,5の固定状態をよくするという効果が得られる。
さらに、第一端板4と第二端板5を、同一構成の同一仕様とすることにより、部品の標準化を図ることもでき、部品管理が容易で、よりコストの低減をはかることができる。
また、前述の部品の標準化にあたり、切欠き10によって端板4,5の表裏面の方向性が認識できるようにし、さらに熱交換器1の組立て時における治具挿入空間としても利用できるため、組立て誤りを合理的に抑制できるものである。
なお、本実施の形態における熱交換器の製造方法においては、密着片8の塑性変形加工後に冷媒チューブ3の拡管を行うようにしたが、端板4,5およびプレートフィン群2を冷媒チューブ3が貫通した状態で、まず冷媒チューブ3の拡管を行い、その後密着片8を塑性変形させる工程とすることもできる。
かかる場合は、前者に比較して、拡管に伴う密着片8の過剰な塑性変形を抑制することができるため、冷媒チューブが軟らかい材質である場合に適している。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における熱交換器を説明する。本実施の形態の熱交換器は、実施の形態1の熱交換器における端板の形状を変えたものである。
図9、図10、図11は、それぞれ本実施の形態における異なる変形態様を示す端板の部分平面図で、図4に示された実施の形態1における端板の平面図を基調とし、実施の形態1と異なる部分を示すものである。
これらの図は、端板の部分平面図であるが、端板の基本構成要件(貫通穴の数、切欠き等)は同じであり、同一の構成要件については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示す本実施の形態の端板4,5において、実施の形態1と相違する点は、加工穴7aの短辺を円弧としたところである。
かかる構成とすることにより、密着片8の塑性変形時において、加工穴7の角部に作用する応力が円弧によって分散され、角部の疲労破壊を抑制することができる。
したがって、端板4,5と冷媒チューブを強固に固定することができるものである。
図10に示す本実施の形態の端板4,5において、実施の形態1と相違する点は、加工穴7bによって形成される密着片8を単一としたところである。
かかる構成においても、密着片8の塑性変形により、端板4,5と冷媒チューブを固定することができる。
図11に示す本実施の形態の端板4,5において、実施の形態1と相違する点は、加工穴7bと連通する貫通穴6cを上下において非対称形状としたところである。
かかる構成においても、密着片8の塑性変形により、端板4,5と冷媒チューブを固定することができる。
本発明にかかる熱交換器は、製造コストを低減した熱交換器であり、またその製造方法は、冷媒チューブの工程不良を低減する歩留まりのよい製造方法で、製造コストを低減することができ、冷蔵庫、自動販売機等の如く、流体を冷媒とする熱交換器の他に、ラジエター等の如く水等の液体を流体とする熱交換器を具備した産業機器分野にわたって広く適用できるものである。
本発明の実施の形態1における熱交換器の斜視図 同実施の形態における熱交換器の第一端板側から見た場合の平面図 同実施の形態における熱交換器の第二端板側から見た場合の平面図 同実施の形態の熱交換器を構成する端板の組立て前の状態を示す平面図 同実施の形態の熱交換器を構成するプレートフィンの平面図 同実施の形態における熱交換器の冷媒チューブの貫通状態を示す要部断面図 同実施の形態における熱交換器の端板に設けられた貫通穴の周辺部を示す要部平面図 同実施の形態における熱交換器の製造方法において冷媒チューブをプレートフィン群へ挿入しようとしている時の要部断面図 本発明の実施の形態2における熱交換器を構成する端板の部分平面図 同実施の形態における熱交換器の異なる変形態様を示す端板の部分平面図 同実施の形態における熱交換器のさらに異なる変形態様を示す端板の部分平面図 従来の熱交換器の斜視図
符号の説明
1 熱交換器
2 プレートフィン
2a 長穴
3a 直管部
3 冷媒チューブ
3A 曲管部
3b 曲管部
4 第一端板
5 第二端板
6 貫通穴
6a 矩形部
6b 半円部
6c 貫通穴
7 加工穴
7a 加工穴
7b 加工穴
8 密着片
9 バリ
10 切欠き

Claims (11)

  1. 直管部および曲管部が連続する如く蛇行状に曲げ加工された冷媒チューブと、前記冷媒チューブが貫通する長穴を複数有し、相互に間隔をおいて積層配置された多数のプレートフィンと、前記冷媒チューブが貫通する穴を複数有し、前記プレートフィンを挟んで配置された一対の端板を有する熱交換器であって、前記端板の少なくとも一方を、前記冷媒チューブの曲げ加工された曲管部が貫通する貫通穴と、前記貫通穴と併設され、かつ前記冷媒チューブの貫通状態においてその一部が前記貫通穴内側へ延出して冷媒チューブの外壁面に密着する密着片を設けた加工穴を具備する構成とし、前記加工穴を、前記端板周縁との間に前記貫通穴が介在しない位置には設けず、前記端板周縁との間に前記貫通穴が介在する位置にのみ設け、前記加工穴は、前記端板の対角部においてのみ設けた熱交換器。
  2. 前記貫通穴を、長径と短径を有する長穴とし、前記加工穴を、前記密着片を挟んで前記貫通穴に連続させ、さらに前記密着片を前記貫通穴の長径方向に延出させた請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記密着片を、前記貫通穴の長径方向において相対するように延出して設けた請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記加工穴を、前記端板における少なくとも最も外側に位置する貫通穴の近傍に設けた請求項1から3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 前記一対の端板を、同一形状で同一配置の貫通穴および密着片を設けた加工穴を具備する構成とした請求項1からのいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記端板に設けた貫通穴を、前記冷媒チューブにおける曲管部の貫通方向における投影面形状と略相似形で、かつ前記投影面積と略等しく大きな面積とした請求項1からのいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記端板に設けた貫通穴を、矩形部と、前記矩形部の短辺と同径の半円部を有し、前記半円部が、前記矩形部両端においてそれぞれの短辺に連続した長穴形状とした請求項1か
    のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 前記端板の貫通穴を、プレス成型加工により形成し、前記加工時に形成される貫通穴周縁のバリの延出方向が、前記曲管部が貫通する方向となるように前記端板を配置した請求項1からのいずれか一項に記載の熱交換器。
  9. 前記一対の端板において、前記端板の表裏を表示する表示部を設けた請求項からのいずれか一項に記載の熱交換器。
  10. 前記表示部を、前記端板における同一辺の同一箇所に設けた切込みあるいは切欠きとした請求項に記載の熱交換器。
  11. 直管部および曲管部が連続する如く蛇行状に曲げ加工された冷媒チューブと、前記冷媒チューブが貫通する長穴を複数有し、相互に間隔をおいて積層配置された多数のプレートフィンと、前記冷媒チューブが貫通する穴を複数有し、前記プレートフィンを挟んで配置された一対の端板を具備し、前記プレートフィンの一方向から前記冷媒チューブを挿入可能とした熱交換器の製造方法であって、前記端板は、前記冷媒チューブの曲げ加工された曲管部が貫通する長径と短径を有する長穴状の貫通穴を具備し、さらに前記端板を、前記貫通穴に近い位置で前記貫通穴の長径と略平行に延出する密着片を形成する加工穴を設けた構成とし、前記加工穴を、前記端板周縁との間に前記貫通穴が介在しない位置には設けず、前記端板周縁との間に前記貫通穴が介在する位置にのみ設け、前記加工穴は、前記端板の対角部においてのみ設け、前記冷媒チューブを拡管させる工程と、前記冷媒チューブが前記端板、プレートフィン、端板を貫通した状態で、前記密着片が前記冷媒チューブの管壁に密着するまで前記貫通穴側へ延出するように端板における反周縁側からのみ塑性変形させる工程と、を備えた熱交換器の製造方法。
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