JP4978145B2 - 超精密加工装置 - Google Patents

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本発明は、高度な加工精度が要求される超精密加工装置に関し、特に、切削剤供給ノズル等の振動源となる部材からの振動を加工機本体に伝えないようにした超精密加工装置に関するものである。
一般に、切削加工機においては、切削液供給装置が装備され、切削液供給装置の切削液供給ノズルより加工部位に切削液を供給しながら工作物の切削加工を行うようになっており、切削液の供給によって、工作物および加工工具の潤滑性および冷却性を向上するようになっている。また、工作物の加工にミスト状の切削剤を供給することが必要な場合には、切削加工機にミスト供給装置が装備され、ミスト供給装置のミスト供給ノズルより加工部位にミストが供給されるとともに、ミストコレクタによってミストを回収し、ミストの拡散を防止するようにしている。一方、加工によって微細な切粉が発生する切削加工機においては、吸塵装置が装備され、吸塵装置の吸塵ダクトによって切粉を吸引し、切粉が飛散しないようにしている。そして、これら切削液供給ノズル、ミスト供給ノズル、あるいは吸塵ダクト等は、切削加工機の加工機本体あるいは加工機本体に固定されたカバーに取付けられるようになっている。
しかしながら、切削剤供給装置、ミスト供給装置および吸塵装置等は、振動発生源としてのポンプやモータを有しているため、振動発生源で発生した振動が切削液供給ノズル等に伝達され、この振動が切削液供給ノズル等を取付けた加工機本体に直接、あるいはカバーを介して伝播される。このような振動は、ミクロン(μm)単位の加工精度で工作物を加工する通常の切削加工機においては、特に問題になることはないが、ナノメートル(nm)単位の高度な加工精度が要求される超精密加工機においては、加工精度に少なからず影響を及ぼし、所要の加工品位を維持できなくなる恐れがある。
このために、従来、NC旋盤等において、切粉の吸引によって発生する振動を刃物台に伝えないようにして、加工精度を向上させるものとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。かかる特許文献1に記載のものは、旋盤本体とは独立して架台(26)を設置し、この架台に集塵ノズル(28)および集塵パイプ(37)等を設けたもので、架台を旋盤本体と別体とすることで、加工精度に悪影響を及ぼす振動発生源を除去せんとしたものである。
特開2003−89033号公報(段落0014、図3)
しかしながら、上記した特許文献1に記載のものにおいては、旋盤本体を振動発生源から切り離すために、旋盤本体とは独立して架台を設置しなければならず、この架台の設置のために、マシンの占有面積が増大する等の問題があった。しかも、特許文献1に記載のものでは、集塵ノズル等を取付けた架台が振動すると、この振動が床面を介して旋盤本体のベッドやコラムに伝わるので、ナノメートル(nm)単位の高度な加工精度が要求される超精密加工装置には、振動を十分に遮断することができない問題があった。
本発明は、上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、超精密加工装置が有する既存の設備を利用しながら、振動源となる部材による振動を加工機本体に伝えないようにした超精密加工装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、加工機本体と、該加工機本体を包囲するカバーと、該カバー内に設けられる補助部材とを備えた超精密加工装置において、前記加工機本体を、除振装置を介して支持フレーム上に支持し、該支持フレームに前記カバーを取付け、該カバーに前記補助部材の内で振動源となる部材を取付け、前記振動源となる部材は、前記加工機本体の加工部位に切削剤を供給する切削剤供給装置の切削剤供給ノズルであり、該切削剤供給ノズルには、振動レベルを低くするホースが連結されていることである。
請求項2に係る発明の特徴は、加工機本体と、該加工機本体を包囲するカバーと、該カバー内に設けられる補助部材とを備えた超精密加工装置において、前記加工機本体を、除振装置を介して床面上に設置し、前記カバーを取付けた支持フレームを前記除振装置を挿通しかつ該支持フレームがジャッキ等によって持ち上げられたとき前記除振装置に当接係合するように前記床面上に設置し、前記カバーに前記補助部材の内で振動源となる部材を取付けたことである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、前記床面は、前記除振装置を取り囲むように埋設された縁切り部材によって、前記除振装置を設置した床面と前記支持フレームを設置した床面が縁切りされていることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1において、前記切削剤供給ノズルは、前記加工機本体の加工部位に液状の切削剤を供給する切削液供給装置の切削液供給ノズルからなるとともに、ミスト状の切削剤を供給するミスト供給装置のミスト供給ノズルを設けたことである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1において、前記加工機本体の加工部位で発生した切粉を回収する吸塵装置の吸塵ダクトを設けたことである。
請求項6に係る発明の特徴は、請求項1または請求項5において、前記切削剤供給装置あるいは前記吸塵装置は、前記カバーの外部に前記支持フレームとは分離して設置されていることである。
請求項1に係る発明によれば、加工機本体を、除振装置を介して支持フレーム上に支持し、支持フレームにカバーを取付け、このカバーに、カバー内に設けられた補助部材の内で振動源となる部材を取付けたので、振動源となる部材によってカバーに伝播された振動は、除振装置を介して加工機本体を取付けた支持フレームにより遮断されて、加工機本体に伝わることがない。従って、振動源となる部材による振動によって、工作物の加工品位が阻害されることがなく、超精密加工を容易に実現することができる。
しかも、振動源となる部材は、加工機本体の加工部位に切削剤を供給する切削剤供給装置の切削剤供給ノズルであり、切削剤供給ノズルには、振動レベルを低くするホースが連結されているので、切削剤供給ノズルをカバーに取付けても、切削剤供給ノズルからの振動が加工機本体に伝わることがなく、切削剤供給ノズルから供給される切削剤による加工部位の潤滑性および冷却性の向上と、加工精度の向上を両立させることが容易に実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、加工機本体を除振装置を介して床面上に設置し、カバーを取付けた支持フレームを除振装置を挿通しかつ支持フレームがジャッキ等によって持ち上げられたとき除振装置に当接係合するように床面上に設置したので、通常時は、カバーを取付けた支持フレームに対して除振装置を分離でき、カバーから支持フレームを介して除振装置に伝達される振動をより効果的に防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、床面は、除振装置を取り囲むように埋設された縁切り部材によって、除振装置を設置した床面と支持フレームを設置した床面が縁切りされているので、カバーからの振動が床面を介して除振装置に伝達されるのを効果的に遮断することができる。
請求項4に係る発明によれば、切削剤供給ノズルは、加工機本体の加工部位に液状の切削剤を供給する切削液供給装置の切削液供給ノズルからなるとともに、ミスト状の切削剤を供給するミスト供給装置のミスト供給ノズルを設けたので、切削液供給ノズルおよびミスト供給ノズルをカバーに取付けても、切削液供給ノズルおよびミスト供給ノズルからの振動が加工機本体に伝わることがなく、加工精度を損なうことなく、切削液およびミストを加工部位に供給することができる。
請求項5に係る発明によれば、加工機本体の加工部位で発生した切粉を回収する吸塵装置の吸塵ダクトを設けたで、吸塵ダクトをカバーに取付けても、吸塵ダクトからの振動が加工機本体に伝わることがなく、加工精度を損なうことがなく、加工部位で発生した切粉を回収することができる。
請求項6に係る発明によれば、切削剤供給装置あるいは吸塵装置は、カバーの外部に支持フレームとは分離して設置されているので、切削剤供給装置あるいは吸塵装置で発生した熱による影響を排除できるようになり、熱の影響による加工精度の低下を防止することができる。

以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、超精密加工機10は、加工機本体11と、この加工機本体11の周囲および上方を包囲するカバー12と、カバー12の周りに配置された制御装置13と、切削液供給装置39、ミスト供給装置41、および吸塵装置43とによって主に構成されている。
加工機本体11は、図2に示すように、ベッド15を備え、ベッド15は床面18上に設置される支持フレーム16上に空気ばねからなる公知の除振装置17を介して支持されている。なお、図2においては、加工機本体11を図示するために、カバー12の前方が省略された状態を示している。
ベッド15には、Y軸スライドテーブル21が上下方向(Y軸方向)に移動可能に装架され、図略のリニアモータによりY軸方向に位置制御されるようになっている。ベッド15の水平上面には、図略のX軸スライドテーブルが左右方向(X軸方向)に移動可能に装架され、X軸スライドテーブル上に工作物支持台23が前後方向(Z軸方向)に移動可能に装架されている。X軸スライドテーブルおよび工作物支持台23は、図略のリニアモータによりX軸方向およびZ軸方向それぞれ位置制御されるようになっている。このようにY軸スライドテーブル21、X軸スライドテーブルおよび工作物支持台23は、互いに直交する3軸方向に相対移動可能である。
Y軸スライドテーブル21には、回転テーブル25が回転可能に支持され、回転テーブル25上に調整テーブル26が、公知の微細位置調整機構27により直交する水平2方向に位置調整可能に載置されている。調整テーブル26上には工具保持台28が設置され、工具保持台28にダイヤモンドバイト等の加工工具が装着される。
また、工作物支持台23には、主軸31がZ軸方向に平行な軸線の回りに回転可能に支持され、この主軸31の先端に工作物が取付けられる。工作物は、工具保持台28と工作物支持台23との3次元方向の相対移動によって、工具保持台28上の加工工具により加工される。
前記支持フレーム16上には、ベッド15を取巻くように台座33が設置され、台座33上に支持枠34を介してカバー12の下端が一体的に取付けられている。カバー12は除振装置17によって加工機本体11とは振動的に分離され、カバー12の振動が加工機本体11に伝達されない構造になっている。なお、カバー12を支持フレーム16上に一体的に取付けたことにより、支持フレーム16をフォークリフト等により持ち上げて、超精密加工機10をカバー12毎運搬できるようにしている。
カバー12内には、加工を補助する各種補助部材が設けられている。補助部材は、後述する切削液供給ノズル35、ミスト供給ノズル36および吸塵ダクト37からなる振動源となる部材と、その他工作物の形状を測定する接触式プローブを有する形状測定器や、加工工具の刃先位置の調整に用いる顕微鏡等の振動源とならない部材とによって構成されている。
カバー12には、加工点に比較的接近した位置に取付け部12aが設けられ、この取付け部12aに、カバー12内に設けられた補助部材の内で振動源となる部材、すなわち、加工点に切削液を供給する切削液供給ノズル35と、加工点にミストを供給するミスト供給ノズル36と、加工によって発生した切粉や加工点に供給されたミストを吸引して回収する吸塵ダクト37がそれぞれ取付けられている。これら切削液供給ノズル35、ミスト供給ノズル36および吸塵ダクト37の各先端部は、加工点の近傍まで延在され、加工点に向けてそれぞれ開口されている。
切削液供給ノズル35は、供給ホース38を介してポンプを駆動源とする切削液供給装置39に接続され、ミスト供給ノズル36は、供給ホース40を介してポンプを駆動源とするミスト供給装置41に接続されている。ミスト供給装置41は、切削液を圧縮空気によってミスト状にしてミスト供給ノズル36より加工点に噴射するもので、比較的少ない量の切削剤で加工部位の潤滑性および冷却性を高めることができるようにしている。また、吸塵ダクト37は吸引ホース42を介してモータを駆動源とする吸塵装置43に接続されている。
これら切削液供給装置39、ミスト供給装置41および吸塵装置43は、図1に示すように、カバー12の外部に支持フレーム16とは分離して床面18上に設置され、超精密加工機10の支持フレーム16とは熱的に分離されている。
なお、制御装置13は、超精密加工機10を制御するもので、当該制御装置13は、超精密加工機10に熱の影響を与えないように、上記した切削液供給装置39等と同様に、カバー12の外部に支持フレーム16とは分離して床面18上に設置されている。かかる制御装置13の指令に基づいて、工作物支持台23と工具保持台28との相対移動が制御されるとともに、切削液供給装置39、ミスト供給装置41および吸塵装置43の起動、停止が制御される。
上記した実施の形態において、工作物支持台23の主軸31に取付けた工作物を切削加工する場合には、工作物支持台23と工具保持台28とが3次元方向に相対移動され、工作物に対して加工工具に微細な切込みを与え、工作物をナノメートル(nm)単位の高度な加工精度で切削加工する。なお、工作物の切削加工に際し、工作物が例えば、超硬の材質で、これを例えば、砥石からなる加工工具を使用して切削加工(研削加工)するような場合には、切削液供給装置39が駆動されて切削液供給ノズル35より切削液が加工点に向けて供給され、工作物および加工工具の潤滑および冷却が行われる。
一方、工作物が例えば、アルミ材からなり、これを例えば、ダイヤモンドバイトからなる加工工具を使用して切削加工するような場合には、ミスト供給装置41が駆動されてミスト供給ノズル36よりミスト状の切削剤が加工点に向けて供給され、工作物および加工工具の潤滑および冷却が行われる。
また、工作物の切削加工によって切粉が飛散するような工作物の切削加工に際しては、吸塵装置43が駆動され、工作物の切削加工によって発生した微細な切粉が吸塵ダクト37によって吸引され、切粉の飛散が防止される。なお、加工点に向けてミストが供給されている場合には、このミストも吸塵装置43によって切粉とともに吸引され、カバー12内にミストが拡散するのが防止される。
ところで、上記した切削液供給装置39、ミスト供給装置41および吸塵装置43は、振動発生源としてポンプあるいはモータを備えているため、切削液あるいはミストの供給や、切粉の吸塵によって、切削液供給装置39、ミスト供給装置41、あるいは吸塵装置43において発生した振動が、各ホース38、40、42を介して切削液供給ノズル35、ミスト供給ノズル36および吸塵ダクト37に伝播され、さらにこれら切削液供給ノズル35、ミスト供給ノズル36および吸塵ダクト37に伝播された振動は、これらを取付けたカバー12に伝播される。この場合、振動発生源からの振動は、ホース38、40、42によって減衰されるため、切削液供給ノズル35、ミスト供給ノズル36および吸塵ダクト37に伝播される振動レベルは低いが、超精密加工機10にとってはこの微弱な振動が加工精度に悪影響を及ぼすようになる。
ところが、第1の実施の形態によれば、カバー12を、超精密加工機10の加工機本体11(ベッド15)とは除振装置17によって分離された支持フレーム16に取付けたので、カバー12に伝播された微少な振動が支持フレーム16に伝えられても、この振動は除振装置17によって遮断され、加工機本体11に伝達されることはない。
しかも、切削液供給ノズル35、ミスト供給ノズル36あるいは吸塵ダクト37を、超精密加工機10が通常備えているカバー12に取付けたことにより、切削液供給ノズル35等を取付けるための特別な部材を設ける必要がない。従って、振動を防止するために、超精密加工機10の占有面積が増大したり、コスト上昇を招くこともない。
また、切削液供給装置39、ミスト供給装置41および吸塵装置43は、発熱源となるが、これら切削液供給装置39、ミスト供給装置41および吸塵装置43を、超精密加工機10とは分離して、カバー12の外部に設置したことにより、熱による影響も排除できるようになり、熱の影響による加工精度の低下も防止できるようになる。この場合、切削液供給装置39、ミスト供給装置41および吸塵装置43を、超精密加工機10が設置された室とは隔壁等で隔絶された別室に設置すると、超精密加工機10が設置された室内の温度への影響も排除できるようになり、高度な加工精度を維持するうえでより有効となる。
図3および図4は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、カバー12から加工機本体11への振動の伝達をより小さくできるようにしたものである。
すなわち、図3に示すように、床面18上に設置された支持フレーム116には、除振装置17を挿通するための穴116aが形成され、除振装置17は床面18上に直接設置され、支持フレーム116とは分離されている。除振装置17には支持フレーム116が持ち上げられたとき、支持フレーム116に当接係合する鍔部17aが設けられている。また、支持フレーム116に設置された台座33には、ジャッキ50によって持ち上げられる持ち上げ部51が設けられている。なお、支持フレーム116は、ベッド15を取巻く台座33支持部分のみが床面18上に設置され、中央部分は床面18との間に空隙が設けられている。
これによって、通常の超精密加工機10の設置時においては、支持フレーム116は除振装置17と分離され、超精密加工機10を移動させるために、ジャッキ50によって支持フレーム116が持ち上げられると、支持フレーム116が除振装置17に当接係合して、除振装置17を介して加工機本体11も持ち上げられ、加工機本体11をフォークリフト等によってカバー12毎移動できるようにしている。
また、除振装置17を載置する床面18は、基礎材としての栗石53の上に、ステコンクリート54を介してコンクリート55を施設した構成となっている。そして、図4に示すように、複数の除振装置設置位置17´を取り囲んでカバー設置位置12´(詳細には、カバー12を取付けた支持フレーム116の設置位置)との間を仕切るように、縁切り部材としての炭化コルク57が、コンクリート55、ステコンクリート54および栗石53に亘って埋設されている。これによって、カバー12を取付けた支持フレーム116と、加工機本体11を支持した除振装置17との間の床面18を縁切りし、カバー12からの振動が床面18を介して除振装置17に伝達されるのを遮断している。
かかる第2の実施の形態によれば、通常時は、カバー12を取付けた支持フレーム116に対して除振装置17が分離されているため、カバー12から支持フレーム116を介して除振装置17に伝達される振動を、第1の実施の形態のものに比してより効果的に防止することができる。
しかも、床面18を縁切り部材(炭化コルク57)によって縁切りしたことにより、カバー12から床面18を介して除振装置17に伝播される振動をも遮断することができる。しかしながら、縁切り部材(炭化コルク57)を省略して、支持フレーム116と除振装置17とを分離するだけでも有効である。
一方、超精密加工機10を移動させる際には、支持フレーム116が除振装置17に当接係合することによって、超精密加工機10を一体構造として移動させることができる。
なお、図3において、第1の実施の形態と同一の構成部分については、同一部品に同一の参照番号を付し、その説明は省略する。
上記した実施の形態においては、カバー12に、振動源となる部材としての切削液供給ノズル35、ミスト供給ノズル36および吸塵ダクト37をそれぞれ取付けた例について述べたが、吸塵ダクト37は、本発明にとって必ずしも必須の構成要件ではなく、本発明は液状およびミスト状の少なくとも一方の切削剤を供給する切削剤供給ノズルを備えた超精密加工機10に適用できるものである。
なお、吸塵ダクト37を備えず、ミスト供給ノズル36を有する超精密加工機10に適用する場合には、吸塵ダクト37の代わりに、公知のミストコレクタのコレクタダクトをカバー12に取付ければよい。
また、上記した実施の形態においては、カバー12を台座33を介して支持フレーム16、116に支持するようにしたが、台座33を設けずに、カバー12を直接支持フレーム16、116上に支持してもよい。
本発明の第1の実施の形態を示す超精密加工機の配置構成を示す概略平面図である。 図1に示す超精密加工機の正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す超精密加工機の正面図である。 図3に示す超精密加工機の除振装置と縁切り部材との関係を示す概略平面図である。
符号の説明
10・・・超精密加工機、11・・・加工機本体、12・・・カバー、13・・・制御装置、15・・・ベッド、16、116・・・支持フレーム、17・・・除振装置、18・・・床面、23・・・工作物支持台、28・・・工具保持台、35・・・切削液供給ノズル、36・・・ミスト供給ノズル、37・・・吸塵ダクト、38、40、42・・・ホース、39・・・切削液供給装置、41・・・ミスト供給装置、43・・・吸塵装置、50・・・ジャッキ、57・・・縁切り部材(炭化コルク)。

Claims (6)

  1. 加工機本体と、該加工機本体を包囲するカバーと、該カバー内に設けられる補助部材とを備えた超精密加工装置において、前記加工機本体を、除振装置を介して支持フレーム上に支持し、該支持フレームに前記カバーを取付け、該カバーに前記補助部材の内で振動源となる部材を取付け、前記振動源となる部材は、前記加工機本体の加工部位に切削剤を供給する切削剤供給装置の切削剤供給ノズルであり、該切削剤供給ノズルには、振動レベルを低くするホースが連結されていることを特徴とする超精密加工装置。
  2. 加工機本体と、該加工機本体を包囲するカバーと、該カバー内に設けられる補助部材とを備えた超精密加工装置において、前記加工機本体を、除振装置を介して床面上に設置し、前記カバーを取付けた支持フレームを前記除振装置を挿通しかつ該支持フレームがジャッキ等によって持ち上げられたとき前記除振装置に当接係合するように前記床面上に設置し、前記カバーに前記補助部材の内で振動源となる部材を取付けたことを特徴とする超精密加工装置。
  3. 請求項2において、前記床面は、前記除振装置を取り囲むように埋設された縁切り部材によって、前記除振装置を設置した床面と前記支持フレームを設置した床面が縁切りされていることを特徴とする超精密加工装置。
  4. 請求項1において、前記切削剤供給ノズルは、前記加工機本体の加工部位に液状の切削剤を供給する切削液供給装置の切削液供給ノズルからなるとともに、ミスト状の切削剤を供給するミスト供給装置のミスト供給ノズルを設けたことを特徴とする超精密加工装置。
  5. 請求項1において、前記加工機本体の加工部位で発生した切粉を回収する吸塵装置の吸塵ダクトを設けたことを特徴とする超精密加工装置。
  6. 請求項1または請求項5において、前記切削剤供給装置あるいは前記吸塵装置は、前記カバーの外部に前記支持フレームとは分離して設置されていることを特徴とする超精密加工装置。
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