JP4978103B2 - エステル交換反応触媒の再生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、使用済みのエステル交換反応触媒の再生方法に関する。
従来から、エステル結合を有する樹脂は、軽量かつ高強度の材料として開発され、浴槽、小型船舶、自動車、鉄道車両などに幅広く利用されていた。しかしながら、この様な樹脂は、無機物の複合材料となっていることが多く、良好なリサイクル方法が無かった。
例えば、充填剤と樹脂硬化物とを分離回収するために、例えば900℃以上の高温で樹脂を熱分解させシリカを回収する方法が開示されている(特許文献1及び2参照)。また、熱硬化性樹脂を熱分解することにより充填剤を回収する方法がある(特許文献3参照)。しかしながら、これらの方法では、高温での熱分解により樹脂がガス化するため、樹脂を回収することはできなかった。また、シリカ以外の充填剤については、300℃以上の温度では変質することがあった。さらに、300℃以上の熱分解には特殊な装置が必要となり、安全面でも特に配慮する必要があった。
また、エステル結合を有する樹脂として不飽和ポリエステル樹脂が挙げられるが、これを化学的に分解する方法として、塩基と親水性溶媒を用いる方法(特許文献4参照)、塩基と一価のアルコールを用いる方法(特許文献5参照)、グリコールを用いる方法(特許文献6参照)、ジカルボン酸又はジアミンを用いる方法(特許文献7参照)、ジエタノールアミンを用いる方法(特許文献8参照)が開示されている。しかしながら、これらの方法のうち腐食性の化学物質を使用するものは人体や環境に対する特別な配慮が必要であり、また、腐食性の化学物質を使用しないものについては分解速度が著しく遅かった。
これらの問題を解決したのが、アルカリ金属塩及びアルコール類を含む分解処理液を用いた処理方法である(特許文献9参照)。この処理液中にエステル結合を有する樹脂である不飽和ポリエステルを加えて、200℃未満、常圧で処理すると、エステル交換反応が起こり分解してプレポリマーが得られる。
しかしながら、処理液を長時間使用するとアルカリ金属塩の触媒活性が低下し、不飽和ポリエステルの分解・溶解率が低下するという問題があった。
特願平5−139715号公報 特開平6−87123号公報 特開平7−330946号公報 特開平8−113619号公報 特開平8−134340号公報 特開平8−225635号公報 特開平9−221565号公報 特開平9−316311号公報 特願2000−390804
本発明は、エステル交換反応触媒として使用した触媒の再生方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、エステル交換反応触媒として使用済みのアルカリ金属塩を含む触媒を準備する工程と、触媒を水に溶解して水溶液を得る工程と、前記使用済みアルカリ金属塩を含む触媒と同量の未使用の触媒を、前記水溶液に加えた水と同量の水に加えた際に示すpHとの差が20%以内となるように、金属水酸化物を加えてpHを調整する工程と、触媒を固形分として分離する工程とを備えるエステル交換反応触媒の再生方法に関する。
また、本発明の一態様は、触媒を準備する工程の後であって水溶液を得る工程の前に、さらに、触媒を有機溶媒で洗浄する工程を備えていてもよい。
さらに、本発明の一態様は、前記触媒を準備する工程の後であって前記水溶液を得る工程の前に、酸を加えて固形物を析出させる工程を備えていてもよい。さらに、本発明の一態様は、前記有機溶媒で洗浄する工程の後であって前記水溶液を得る工程の前に酸を加えて固形物を析出させる工程を備えていてもよい。
さらに、本発明の一態様は、アルカリ金属塩がリン酸三カリウムであってもよい。
さらに、本発明の一態様は、使用済みのアルカリ金属塩を含む触媒が繊維強化プラスチックの溶解に使用されたものであってもよい。
本発明の一態様によると、使用済みのエステル交換反応触媒の触媒活性を再生することが可能である。また、本発明の一態様によると、再生されたエステル交換反応触媒の触媒活性は、未使用のエステル交換反応触媒と同等もしくはそれ以上に優れる。さらに、本発明の一態様によると、使用済みのエステル交換反応触媒の触媒活性を繰り返し再生することができるので、廃棄物を出すことなく、経済的効果にも優れる。
エステル交換反応触媒とは、エステル結合を有する樹脂のエステル交換を促進する触媒をいい、具体的にはアルカリ金属塩である。アルカリ金属塩としては水中で2段階以上の解離をした際に、アルカリ金属塩(正塩)の形態では水に溶解し、アルカリ金属塩の水素塩の形態では水に対する溶解度が低いものが好ましい。アルカリ金属塩としては、例えば、リン酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩及びしゅう酸アルカリ金属塩が挙げられる。リン酸アルカリ金属塩としては、例えば、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸ルビジウム及びリン酸セシウムが挙げられる。炭酸アルカリ金属塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム及び炭酸セシウムが挙げられる。しゅう酸アルカリ金属塩としては、例えば、しゅう酸ナトリウム、しゅう酸カリウム、しゅう酸ルビジウム及びしゅう酸セシウムが挙げられる。中でも好ましいアルカリ金属塩はリン酸カリウム、特に、リン酸三カリウムである。
エステル交換反応触媒により分解される樹脂は、エステル結合を有する樹脂である。エステル結合を有する樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステルが挙げられる。不飽和ポリエステルとしては、例えば、繊維状の補強剤を組み合わせて成形することにより強度を増大させたプラスチック(FRP)であってもよい。
まず、本発明の一実施態様によると、エステル交換反応触媒として使用済みのアルカリ金属塩を含む触媒を準備する工程を備える。例えば、処理槽にエステル結合を有する樹脂の溶解処理液とエステル交換反応触媒を入れ、これにエステル結合を有する樹脂を入れて窒素ガスで撹拌しながら樹脂を溶解した後のエステル交換反応触媒を回収し、本再生方法に用いる。
次に、必要に応じて、触媒を有機溶媒で洗浄する工程を備えていてもよい。エステル結合を有する樹脂を溶解する際に、溶解した樹脂またはその分解物が触媒に付着する場合があり、樹脂またはその分解物が付着していると触媒の表面積が減少し触媒活性が低下する原因の一つとなる。これを防ぐために、付着した樹脂またはその分解物を有機溶媒で洗浄して除去する。有機溶媒としては、エステル結合を有する樹脂またはその分解物を溶解し得る有機溶媒が好ましく、エステル結合を有する樹脂またはその分解物の溶解に用いた有機溶媒と同じ有機溶媒でもよい。エステル結合を有する樹脂またはその分解物を溶解し得る有機溶媒としては、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、アセトン、メチルエチルケトン、2-ペンタノン、3-ペンタノン、2-ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2-ヘプタノン、4-ヘプタノン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ホロン、イソホロン、アセチルアセトン、アセトフェノン、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、アニソール、フェネトール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセタール、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、3−メトキシブチルアセタート、2−エチルブチルアセタート、2−エチルヘキシルアセタート、酢酸シクロヘキシル、酢酸ベンジル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソペンチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソペンチル、イソ酪酸イソブチル、イソ吉草酸エチル、イソ吉草酸イソペンチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、γ−ブチロラクトン、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジブチル、マロン酸ジエチル、サリチル酸メチル、エチレングリコールジアセタート、ホウ酸トリブチル、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、 1-ブタノール、2- ブタノール、iso -ブタノール、tert-ブタノール、1-ペンタノール、2-ペンタノール、3-ペンタノール、2-メチル-1-ブタノール、iso -ペンチルアルコール、tert -ペンチルアルコール、3-メチル-2-ブタノール、ネオペンチルアルコール、1-ヘキサノール、2-メチル-1-ペンタノール、4-メチル-2-ペンタノール、2-エチル-1-ブタノール、1-ヘプタノール、2-ヘプタノール、3-ヘプタノール、シクロヘキサノール、1-メチルシクロヘキサノール、2-メチルシクロヘキサノール、3-メチルシクロヘキサノール、4-メチルシクロヘキサノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量200〜400)、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルペンタン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、テトラリン、スチレン、メチルシクロヘキサン、石油エーテルが挙げられる。洗浄は、例えば、触媒100重量部を有機溶媒50〜1000重量部に加え1〜60分間撹拌し、触媒を分散させてもよく、その後、有機溶媒をろ過し、ろ紙上の固形分を回収する。この工程において、超音波洗浄器を用いてもよい。
前述の有機溶媒で洗浄する工程を行った場合には、水との相溶性を有する有機溶媒を用いて固形分(触媒)を洗浄する工程を必要に応じて備える。後の工程で触媒を水溶液に溶解させるため、水との相溶性が高い有機溶媒を用いて触媒に付着している有機溶媒を除去しておく。水との相溶性を有する有機溶媒としては、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、アセトン、メチルエチルケトン、アセチルアセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、グリセリン、ジプロピレングリコールが挙げられる。洗浄は、例えば、水との相溶性を有する有機溶媒50〜1000重量部に触媒100重量部を加え1〜60分間撹拌して洗浄してもよく、その後、水との相溶性を有する有機溶媒をろ過し、ろ紙上の固形分を回収する。この工程において、超音波洗浄器を用いてもよい。
次に、必要に応じて、触媒を水溶液で洗浄する工程を備えていてもよい。より不純物の少ない触媒を得るために水溶液を用いて洗浄する。具体的には、まず、前段階で得られた固形分100重量部を水50〜500重量部に加えて、1〜60分間撹拌し触媒を水に溶解させる。この際に、水溶液に洗浄剤を加えて触媒に対する洗浄効果を向上させてもよい。洗浄剤としては、水との相溶性が高く洗浄効果の高いものが好ましく、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、アセトン、メチルエチルケトン、アセチルアセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、グリセリン、ジプロピレングリコールが挙げられる。
次に、酸を加えて固形物を析出させる工程を備えていてもよい。つまり、この水溶液に酸を加えて、溶解しているアルカリ金属塩をアルカリ金属塩の水素塩として析出させる。酸の配合量は、使用済みの触媒と同量の純粋なアルカリ金属塩の水素塩を、前工程で加えた水と同量の水に加えた時のpHの20%以内が好ましく、より好ましくは10%以内となるようにする。例えば、固形分(例えば、リン酸三カリウム)20gが水40gに溶解する場合には、酸(例えば、リン酸)の添加量は純粋なリン酸二水素カリウム20gを水40gに溶解した際のpH(3.92)の上下20%以内のpH(3.14〜4.70)である。また、10%以内とする場合には、pH(3.53〜4.31)である。
酸としては、触媒として使用する塩の陰イオンを含む酸が好ましく、例えば、触媒がリン酸塩ならリン酸、炭酸塩なら炭酸及びしゅう酸塩ならしゅう酸である。
次に、この水溶液をろ過し、ろ紙上の固形分(結晶)を回収する。次に、結晶を洗浄溶媒で洗浄し、表面に付着した不純物を除去してもよい。結晶を洗浄する際の洗浄溶媒としては、結晶を溶解しないものであればどのようなものでもよいが、乾燥させる際の容易さを考慮すれば比較的低沸点のものが好ましい。例えば、アセトン、メチルエチルケトン、2-ペンタノン、3-ペンタノン、2-ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、 1-ブタノール、2- ブタノール、iso -ブタノール、tert-ブタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ベンジルアルコール、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルペンタン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、テトラリン、メチルシクロヘキサンが挙げられる。次に、これをろ過して、ろ紙上の固形分を回収する。
次に、得られた固形分(有機溶媒で洗浄する工程及び水溶液で洗浄する工程を行わない場合には、触媒)を水に溶解させ水溶液を得る工程を備える。固形分と水との配合割合は特に限定されないが、固形分100重量部に対して水50〜500重量部となるよう配合するのが好ましい。
次に、pHを調整する工程を備える。使用済みアルカリ金属塩を含む触媒と同量の未使用触媒を、前工程で用いた水溶液に加えた水と同量の水に加えた際に示すpHとの差が20%以内、好ましくは10%以内となるように、前の工程で得られた水溶液に金属水酸化物を加える。金属水酸化物としては、強塩基が好ましく、アルカリ金属の水酸化物がより好ましい。アルカリ金属の水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム及び水酸化セシウムが挙げられる。これらの中でも、より好ましくは触媒に用いた塩の金属イオンを含む水酸化物である。金属水酸化物の配合量は、例えば、前の工程において触媒(例えば、リン酸三カリウム)20gを水40gに溶解させた場合には、未使用のリン酸三カリウム20gを水40gに溶解した際に示すpH(13.53)の上下20%以内のpH(10.82〜14.00)、より好ましくは上下10%以内のpH(12.18〜14.00)となるように、本工程において金属水酸化物(例えば、水酸化カリウム)を加える。
次に、触媒を固形分として分離する工程を備える。例えば、エバポレータを用いて濃縮し、乾燥器、真空乾燥器、デシケータを用いて加熱・乾燥してもよい。
以下に、本発明のエステル交換反応触媒の再生方法をより詳細に説明するが、本発明は以下の例には限定されない。
(再生例1)
エステル結合を有する樹脂の溶解に使用したアルカリ金属塩触媒(以下、使用済み触媒とする。)を準備する。次に、使用済み触媒を水に溶解して水溶液を得る。さらに、この水溶液に金属水酸化物を加える。金属水酸化物の添加量は、使用済み触媒と同量の未使用の触媒を、前記水溶液に加えた水と同量の水に溶解させた際のpHの20%以内のpHとなるようにする。次に、触媒を固形分として分離し再生触媒を得る。
(再生例2)
使用済み触媒を準備する。次に、使用済み触媒を有機溶媒に分散させて洗浄、ろ過し、ろ紙上に残った固形分を回収する。次に、この固形分を、水との相溶性を有する有機溶媒に加えて洗浄、ろ過し、ろ紙上に残った固形分を得る。次に、この固形分を水に溶解し、金属水酸化物を加える。金属水酸化物の添加量は、使用済み触媒と同量の未使用の触媒を、前記水溶液に加えた水と同量の水に溶解させた際のpHの20%以内のpHとなるようにする。次に、触媒を固形分として分離して再生触媒を得る。
(再生例3)
使用済み触媒を準備する。次に、この触媒を有機溶媒に分散させて洗浄、ろ過し、ろ紙上に残った固形分を回収する。次に、この固形分を、水との相溶性を有する有機溶媒に加えて洗浄、ろ過し、ろ紙上に残った固形分を回収する。次に、この固形分を水に溶解して水溶液とし、酸を加えて、水素化アルカリ金属塩を析出させ、ろ過し、ろ紙上の固形分を回収する。酸の添加量は、使用済み触媒と同量の純粋な水素化アルカリ金属塩を同量の水に溶解させた際のpHの20%以内となるようにする。得られた固形分を洗浄剤で洗浄、ろ過し、ろ紙上の固形分を回収する。次に、この固形分を水に加えて水溶液とし、さらに、金属水酸化物を加える。金属水酸化物の添加量は、使用済み触媒と同量の未使用の触媒を前記水溶液と同量の水に溶解させた際のpHの20%以内のpHとなるようにする。次に、触媒を固形分として分離して再生触媒を得る。
以下に、本発明のエステル交換反応触媒の再生方法を、実施例を用いてより具体的に説明するが、本願発明は以下の例には限定されない。
実施例1〜9により、使用済みのリン酸カリウム触媒を再生した。さらに、再生した触媒を用いて、エステル結合を有する樹脂の溶解性を評価した。
(標準pH A1)
300℃で1時間乾燥したリン酸二水素カリウムを20g秤量し、水40gに溶解させpHを測定した。10分ごとに3回測定したpHの平均値は、3.92であり、これを標準pH A1とした。
(標準pH A2)
水40gを水60gに変更した以外は標準pH A1と同様にpHを測定したところ、平均値3.95が得られ、これを標準pH A2とした。
(標準pH A3)
水40gを水80gに変更した以外は標準pH A1と同様にpHを測定したところ、平均値4.00が得られ、これを標準pH A3とした。
(標準pH A4)
水40gを水100gに変更した以外は標準pH A1と同様にpHを測定したところ、平均値4.01が得られ、これを標準pH A4とした。
(標準pH B1)
300℃で1時間乾燥したリン酸三カリウムを20g秤量し、水40gに溶解させpHを測定した。10分ごとに3回測定したpHの平均値は、13.53であり、これを標準pH B1とした。
(標準pH B2)
水40gを水60gに変更した以外は標準pH B1と同様にpHを測定したところ、平均値13.17が得られ、これを標準pH B2とした。
(標準pH B3)
水40gを水80gに変更した以外は標準pH B1と同様にpHを測定したところ、平均値12.93が得られ、これを標準pH B3とした。
(標準pH B4)
水40gを水100gに変更した以外は標準pH B1と同様にpHを測定したところ、平均値12.80が得られ、これを標準pH B4とした。
(実施例1)
使用済みのリン酸カリウム触媒(KPO)20gをベンジルアルコール(以下、BZAとする。)20gに分散して洗浄、ろ過し、ろ紙上の固形分を回収した。次に、固形分を、イソプロピルアルコール(以下、IPAとする。)20gに分散して洗浄、ろ過し、ろ紙上の固形分を得た。次に、固形分を水100gに溶解し、エチレングリコール(以下、EGとする。)100gを添加した。次に、リン酸を加えてpH4.06にし(上記の標準pH A4の20%以内のpH)、リン酸二水素カリウムを析出させ、ろ過し、リン酸二水素カリウムの結晶を回収した。次に、結晶をIPA40gで洗浄、ろ過し、ろ紙上の固形分を回収した。次に、結晶を水100gに溶解させ水酸化カリウムを加えてpH13.36に調整した(上記の標準pH B4の20%以内のpH)。次に、エバポレータを用いて濃縮し、110℃で0.5時間及び300℃で1時間、加熱・乾燥し、再生触媒を得た。(実施例2)
実施例1において、得られた固形分を水100gに溶解したところを水80gに溶解し、EG100gを添加したところをEG80gを添加し、リン酸を加えてpH4.06にし(上記の標準pH A3の20%以内のpH)、結晶を水100gに溶解させたところを水80gに溶解させ、水酸化カリウムを加えてpH13.36に調整した(上記の標準pH B3の20%以内のpH)以外は、実施例1と同様に再生した触媒を得た。
(実施例3)
実施例1において、得られた固形分を水100gに溶解したところを水60gに溶解し、EG100gを添加したところをEG60gを添加し、リン酸を加えてpH4.06にし(上記の標準pH A2の20%以内のpH)、結晶を水100gに溶解させたところを水60gに溶解させ、水酸化カリウムを加えてpH13.36に調整した(上記の標準pH B2の20%以内のpH)以外は、実施例1と同様に再生した触媒を得た。
(実施例4)
実施例1において、得られた固形分を水100gに溶解したところを水40gに溶解し、EG100gを添加したところをEG40gを添加し、リン酸を加えてpH4.06にし(上記の標準pH A1の20%以内のpH)、結晶を水100gに溶解させたところを水40gに溶解させ、水酸化カリウムを加えてpH13.36に調整した(上記の標準pH B1の20%以内のpH)以外は、実施例1と同様に再生した触媒を得た。
(実施例5)
実施例1において、得られた固形分を水100gに溶解したところを水60gに溶解し、EG100gを添加したところをアセトン(以下、ACTとする。)60gを添加し、リン酸を加えてpH4.06にし(上記の標準pH A2の20%以内のpH)、結晶を水100gに溶解させたところを水60gに溶解させ、水酸化カリウムを加えてpH13.36に調整した(上記の標準pH B2の20%以内のpH)以外は、実施例1と同様に再生した触媒を得た。
(実施例6)
実施例5において、ACT60gを添加したところをエタノール(以下、EtOHとする。)60gを添加したこと以外は、実施例5と同様に再生した触媒を得た。
(実施例7)
実施例5において、ACT60gを添加したところをイソプロピルアルコール(以下、IPAとする。)60gを添加したこと以外は、実施例5と同様に再生した触媒を得た。
(実施例8)
実施例5において、ACT60gを添加しなかったこと以外は、実施例5と同様に再生した触媒を得た。
(実施例9)
実施例5において、ACT60gを添加する工程から結晶を水60gに溶解する工程までを行わなかった以外は、実施例5と同様に触媒を得た。
(エステル結合を有する樹脂の溶解性の評価)
まず、処理槽に、処理溶媒としてBZAを加え、0.33mol/lとなるように実施例1〜9の再生触媒を加えた。さらに、エステル結合を有する樹脂としてガラス繊維強化不飽和ポリエステル(以下、FRPとする。)を加えて、190度にて窒素ガスで4時間撹拌しFRPの溶解処理を行い、樹脂を取り出し後、1時間、210度で加熱・乾燥した。これを3回づつ繰り返した。樹脂の質量は各溶解の前後に測定した。
樹脂溶解率(%)は以下の式から計算した。
溶解率(%)={(処理前の樹脂質量)−(処理後の樹脂質量)}÷(処理前の樹脂質量)×100
再生触媒(実施例1〜9)と対比するために、未使用のリン酸カリウム触媒(参考例1)及び使用済みだが再生処理していないリン酸カリウム触媒(参考例2)を用いて、FRPの溶解率を求めた。
Figure 0004978103
表1によると、実施例1〜9の再生触媒を用いて樹脂を溶解させると、未使用触媒を用いて樹脂を溶解した場合と同等もしくはそれ以上の溶解率を示している。
さらに、実施例10〜13によりリン酸カリウム触媒を再生し、再生した触媒を用いてFRPの溶解性を評価した。
(実施例10)
使用済みのリン酸カリウム触媒20gを水40gに溶解させた。次に、水酸化カリウムを加えてpH13.36に調整した(前記の標準pH B1の20%以内のpH)。次に、エバポレータを用いて濃縮し、110℃で0.5時間及び300℃で1時間、加熱・乾燥し、再生した触媒を得た。
(実施例11)
使用済みのリン酸カリウム触媒20gをベンジルアルコール(以下、BZAとする。)20gに分散して洗浄、ろ過し、ろ紙上の固形分を回収した。次に固形分を、IPA20gに分散して洗浄、ろ過し、ろ紙上の固形分を回収した。次に、固形分を水40gに溶解した。さらに、水酸化カリウムを加えてpHを13.36に調整した(前記の標準pH B1の20%以内のpH)。次に、エバポレータを用いて濃縮し、110℃で0.5時間及び300℃で1時間、加熱・乾燥し、再生した触媒を得た。
(実施例12)
実施例11において固形分を水40gに溶解した後、ACT60gを加え、リン酸を加えてpH4.06に調整し(前記の標準pH A1の20%以内のpH)、ろ過し、ろ紙上のリン酸二水素カリウムの結晶を回収し、これをIPA40gに分散させて洗浄、ろ過し、ろ紙上の結晶を回収し、水40gに溶解させてから、水酸化カリウムを加えてpHを13.36に調整した(前記の標準pH B1の20%以内のpH)以外は、実施例11と同様に再生した触媒を得た。
(実施例13)
実施例12において、ACT60gを加えるかわりにEG40gを加えた以外は、実施例12と同様に再生した触媒を得た。
(エステル結合を有する樹脂の溶解性の評価)
実施例1〜9と同様に、実施例10〜13の再生触媒を用いた場合のFRPの溶解率を求めた。なお、再生触媒(実施例10〜13)と対比するために、未使用のリン酸カリウム触媒(参考例3)及び使用済みで再生処理していないリン酸カリウム触媒(参考例4)を用いてFRPの溶解率を求めた。
Figure 0004978103
表2によると、実施例10〜13の再生触媒を用いて樹脂を溶解させると、未使用触媒(参考例3)を用いて樹脂を溶解した場合と同等またはそれ以上の溶解率を示している。

Claims (6)

  1. エステル交換反応触媒として使用済みのアルカリ金属塩を含む触媒を準備する工程と、
    前記触媒を水に溶解して水溶液を得る工程と、
    前記使用済みアルカリ金属塩を含む触媒と同量の未使用の触媒を、前記水溶液に加えた水と同量の水に加えた際に示すpHとの差が20%以内となるように、金属水酸化物を加えてpHを調整する工程と、
    触媒を固形分として分離する工程とを備えるエステル交換反応触媒の再生方法。
  2. 前記触媒を準備する工程の後であって前記水溶液を得る工程の前に、前記触媒を有機溶媒で洗浄する工程を備える請求項1の再生方法。
  3. 前記触媒を準備する工程の後であって前記水溶液を得る工程の前に、酸を加えて固形物を析出させる工程を備える請求項1の再生方法。
  4. 前記有機溶媒で洗浄する工程の後であって前記水溶液を得る工程の前に、酸を加えて固形物を析出させる工程を備える請求項2に記載の再生方法。
  5. 前記アルカリ金属塩がリン酸三カリウムである請求項1〜4のいずれかに記載の再生方法。
  6. 使用済みのアルカリ金属塩を含む触媒が繊維強化プラスチックの溶解に使用されたものである請求項1〜5のいずれかに記載の再生方法。
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