JP4976832B2 - 撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像システムに関する。
今日のイメージセンサにおいては、CMOSロジックプロセスとイメージセンサプロセスの融合により、センサチップ上に複雑なアナログ回路やデジタル回路、及び信号処理部などを製作することが可能である。その応用の有力なものとして、1次元状に画素が配列されたイメージセンサチップ上にアナログデジタル変換器(AD変換器)を搭載したものが挙げられる。
例えば、読み出しの高速化を図るために、一列に一つ、もしくは数列に一つAD変換器を有する、列並列AD変換を行うCMOSセンサが開発されている(特許文献1参照)。各列は、増幅器となる列ゲインアンプと、その後に続くAD変換器で構成されている。
また、特許文献2には、読み出した1列分の信号を基にして次の列を読み出す際のアンプのゲインを感度制御回路によって調整することが記載されている。また、特許文献3には、ホワイトバランスアンプにおいて、デジタル変換された後の信号を、各色ごとに設定したゲインで増幅されることが記載されている。
特開昭62−154981号公報 特開2003−172611号公報 特開2001−313952号公報
上記の列ゲインアンプを用いた手法では、カラー撮影の際に特に課題が発生する。例えば白熱灯の元では、その光源の分光感度特性から、赤みがかった色は強く、青みがかった色は弱く出る傾向が出る。そのようなときに、青みがかった色をそのままAD変換してしまうと、その後画像処理時に行われるホワイトバランス調整の際に、青みがかった色をデジタル演算で増幅しなくてはならず、結果、AD変換の際の量子化誤差が目立ち、画質が悪化する。
量子化誤差による問題を避けるためにも、アナログ電圧の状態での増幅が望まれる。しかし、従来の手法を用いると青みがかった色と赤みがかった色を同一の増幅率で増幅してしまうので、赤がAD変換器の入力ダイナミックレンジをオーバーしてしまい、正しい出力値が得られない。
もう一つ、列ゲインアンプの暗時固定パターンノイズの除去についても問題がある。列ゲインアンプは演算増幅器を利用して構成されるが、演算増幅器は製造ばらつきや回路構成に依存した入力オフセットを持ち、その入力オフセットが固定パターンノイズという、光があたっていなくても同一のばらつきを示すノイズとして現れる。
その固定パターンノイズは、列ゲインアンプの増幅率により変動する。特に増幅率が大きくなると固定パターンノイズの変化幅は増加し、その除去のための効果的な手段が望まれる。
本発明は、上記2点の問題点の少なくとも一方を解決する手段として、列並列AD変換器においても量子化誤差の影響を少なく増幅率の調節ができ、その際に問題となる列ゲインアンプのノイズを抑制することのいずれかを達成することを目的とする。
本発明の撮像システムは、光電変換装置と、前記光電変換装置の有する固定パターンノイズを補正する補正装置とを有し、前記光電変換装置は、行列状に配列され、光電変換により画素信号を生成する複数の光電変換素子と、一又は複数の列の光電変換素子毎に設けられ、前記光電変換素子により生成された画素信号を増幅する複数の増幅器と、前記増幅器により増幅された画素信号をアナログからデジタルに変換するアナログデジタル変換器とを有し、前記増幅器の増幅率は、前記一又は複数の列毎に制御され、前記行列状に配列された光電変換素子上には、一の光電変換素子当たり一色が対応するカラーフィルタが周期的に配列されており、前記補正装置は、撮影開始以前に、各列の光電変換素子の有する固定パターンノイズを、前記増幅器の増幅率の組み合わせすべてについて、組み合わせ別に記憶し、撮影期間における各行の光電変換素子からの読み出し時には、設定されている増幅器の増幅率の組み合わせに応じて固定パターンノイズを補正することを特徴とする。
画素信号をデジタルに変換する前に、アナログの画素信号を望ましい増幅率で増幅することが出来るため、後段のデジタルゲインが不要又はデジタルゲインのゲインアップ量が低減でき、量子化誤差を低減することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による光電変換装置の構成例を示すブロック図である。本光電変換装置は、列毎に増幅器とAD変換器を持つことを特徴としている。
なお、ここでの「列毎」の定義であるが、必ずしも本図面と一致する様に増幅器とAD変換器が配置されている必要は無く、例えば、増幅器は各列毎に配置しながらも、AD変換器は二列おきとし、時分割で動作させる、などの手法でも良い。また、増幅器とAD変換器を数列に一列おきとし、その代わりに時分割で動作させる、などの手法をとってもよい。
201は光電変換により画素信号を生成するフォトダイオード(光電変換素子)や、光電荷を増幅する電荷電圧変換器などから構成される画素であり、各画素は赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ202、203、204をその上に有している。
205は垂直シフトレジスタであり、複数の制御線206のうちある一本のみを活性化させることで、ある一行のみを読み出すことを可能とする。ここで、上記の制御線206は回路ブロック図上では一本の線で描かれているが、実際には複数の線からなるものを模式的に示したものである。
各画素の信号は、共通垂直出力線207又は208を介して、列ゲインアンプ(増幅器)209又は210に送られる。それらの列ゲインアンプ209,210には、それぞれ独立に増幅率切替信号211、212が与えられる。列ゲインアンプ209,210は、一又は複数の列の画素201毎に設けられ、増幅率切替信号211、212が示す増幅率で、画素201により生成された画素信号を増幅する。列ゲインアンプ209,210の増幅率は、前記一又は複数の列毎に制御される。
列ゲインアンプ209,210にてアナログ増幅された信号は、AD変換器213,214でデジタル値に変換され、その後、水平シフトレジスタ215で選択的に水平信号線216にそれらの出力が接続されて外部に出力される。
図3は、列ゲインアンプ209,210の構成の一例を示す回路図であり、演算増幅器を用いた容量帰還型の反転増幅器になっている。301は演算増幅器、302は動作点決定用オートゼロ動作を行うための初期化スイッチであり、スイッチ303、304、305、306をどのように開閉するかで帰還容量の容量値を変更し、増幅率を変更する。307は入力とのカップリング容量である。
図4は、図3のスイッチの設定とそれに対応する増幅率(ゲイン)の関係を示す図である。スイッチ303〜306のオン/オフを設定することにより、増幅率を1、2、4、8倍に制御することができる。
図5は、図3の列ゲインアンプの動作タイミングの一例を示すタイミングチャートである。スイッチ302〜306は、ハイレベルがオン、ローレベルがオフを示す。まず時刻501〜502において、画素の初期状態の信号である画素リセットレベルを入力とのカップリング容量307に記憶させる。その後に、光電変換の結果である信号レベルを列ゲインアンプの入力部に入力する。ここでは、スイッチ304をオンさせた増幅率2倍の状態を想定しており、負荷が完全に充電された時刻503以降において、列ゲインアンプの出力部は、前述の信号レベルからリセットレベルを減算した量ΔVsigの2倍の値を示している。
図6は、図3の回路を含む一連の回路の動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、白熱灯のように、長波長側の光を多く含む光源を用いて、グレーの被写体を撮影した場合のように、赤い画素からの信号レベルが高く、緑の画素からの信号レベルが標準的であり、青い画素からの信号レベルが低い状態を仮定して説明を行う。
まず、本撮影の前の仮撮影において、ホワイトバランスを適切に調整するために、赤い画素の信号に対する増幅率を1倍、緑の画素の信号に対する増幅率を2倍、青い画素の信号に対する増幅率を4倍と設定するべきであるという結果を得たとする。
その結果に基づき、センサでは、ゲイン設定601、602、603、604にそれぞれ示すように、各列がどの色を現在読み出しているか、その情報に同期して増幅率を設定する。ゲイン設定601は、偶数列ゲイン設定端子211を介して、偶数列の赤の画素信号に対して1倍の増幅率を設定する。ゲイン設定603は、奇数列ゲイン設定端子212を介して、偶数列の緑の画素信号に対して2倍の増幅率を設定する。その値をタイミング605で一斉に列で並列にAD変換し、水平シフトレジスタ215を制御することで順次水平出力線216に画像データ606を読み出し、外部に出力する。
同様に、ゲイン設定602は、偶数列ゲイン設定端子211を介して、偶数列の緑の画素信号に対して2倍の増幅率を設定する。ゲイン設定604は、奇数列ゲイン設定端子212を介して、偶数列の青の画素信号に対して4倍の増幅率を設定する。その値をタイミング608で一斉に列で並列にAD変換し、水平シフトレジスタ215を制御することで順次水平出力線216に画像データ607を読み出し、外部に出力する。
本実施形態の効果は以下の通りである。本実施形態によれば、列並列AD変換器でデジタル値に変換する前に、各列にて望ましいアナログの増幅率を設定することが出来る。そのため、後段で必要となるデジタルゲインが不要、もしくはデジタルゲインにおける増幅率を低減でき、量子化誤差を減らすことができる。
また、図6に示したように、正しいタイミングにて色別に増幅率を切り替えることで、上記の効果に加えて、例えば一フレームの途中や一行の途中で増幅率が意図せず変わってしまうことによる、不自然な画像の取り込みや再生を防ぐことが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、本光電変換装置と補正回路(固定パターンノイズ除去手段)220(図1)を含む撮像システムの例を説明する。
図7(A)及び(B)は、第2の実施形態特有の固定パターンノイズの様子を示す図である。横軸は列番号、縦軸は各列の光が当たっていない場合の暗時出力を示す。ここで、暗時の出力は、列ゲインアンプのばらつきや、AD変換器のばらつきによって各列毎に変動しており、これを固定パターンノイズと呼んでいる。
この固定パターンノイズの振幅は、一般的に、列ゲインアンプの増幅率によって変化し、増幅率が高いほど振幅は増加する。
図7(A)のように全てのゲインアンプを同一のゲイン、例えば1倍のゲインで読み出している場合と比較して、図7(B)のように、例えば偶数列はゲイン1倍、奇数列はゲイン4倍設定で読み出している場合などは、ゲインによってばらつきが大きく異なる。そのために一画素おきに大きな変動を示し、画質に特に大きな影響を示す。画質にも深刻な影響を及ぼすために、固定パターンノイズの補正が必須となる。
固定パターンノイズは、光量に依存しないため、あらかじめ暗時の信号読み出しにおける固定パターンノイズを読みとっておき、その値を補正データとして利用することで除去可能である。イメージセンサには、垂直オプティカルブラック(OB)と呼ばれる、光を受ける開口部が遮光されて常に暗状態にある行が先頭行に数行から数十行存在しているので、その値を基に補正を行う。
図8は、その固定パターンノイズを取得して補正に用いる手順の一例を示すタイミングチャートである。タイミング801にて、垂直OB第1行目が読み出され、遮光されてはいるが、赤に相当する画素と緑に相当する画素の出力が得られる。
ここで、赤と緑の設定ゲインは、第1の実施形態同様、それぞれ1倍、2倍である。これらは、暗時出力として、記憶される。タイミング802にて、垂直OB第2行目が読み出される。これらは、遮光されているが、それぞれ緑と青に相当しており、設定ゲインはそれぞれ2倍、4倍である。
1行のデータを基に補正を行うと、各画素のランダムノイズ成分により補正誤差が生じるため、垂直OB第1行目と同様色の、赤と緑に相当する、垂直OBの第3行目を取得し、平均化する。
その平均化作業を、赤と緑に相当する垂直OB行、及び、緑と青に相当する垂直OB行、交互に別々に行い、タイミング803、804にて、それぞれの行に対応したランダムノイズが低減された固定パターンノイズを得る。
ランダムノイズが低減された1行分の固定パターンノイズを、1行分の光信号から補正回路220で減算することで、光が入射した画素の固定パターンノイズを除去することが出来る。そのときに、赤と緑が属する行の光信号に対しては赤と緑に相当する、同一ゲインで読み出された垂直OBのデータを、緑と赤が属する行の光信号に関しては緑と青に相当する、同一ゲインで読み出された垂直OBのデータを用いて補正を行う。
本実施形態の効果は以下の通りである。本実施形態によれば、設定されたゲインと同一のゲインで読み出された垂直OB画素のデータを基にリアルタイムに補正用の参照用暗時固定パターンノイズデータを作成し、それを開口部のデータから減算する。これにより、補正回路においてあらかじめ暗時固定パターンノイズのデータを記憶することなくその補正が可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、本光電変換装置と補正回路(固定パターンノイズ除去手段)220を含む撮像システムの別な例を示す。
第2の実施形態のように、OB画素を用いたリアルタイムでの暗時固定パターンノイズデータの取得を行うと、平均化の回数に制限があるので、画素のランダムノイズの影響を完全に除去することが出来ない。固定パターンノイズは除去できたとしてもランダムノイズが大幅に増加する場合がある。
故に、撮影前のある時間に、OBの行数にくらべてはるかに多数のデータをサンプルして平均化して、固定パターンノイズ中のランダムノイズを除去する事が望ましい。以下にその手段を述べる。
撮影前においては、どのようなゲインの組み合わせで撮影を行うかは決定されていないため、全てのゲインの組み合わせについての固定パターンノイズを準備しなくてはならない。例えば、各列のゲインアンプが1,2,4,8倍の4通りのゲイン切り替えを有し、それらが一斉に変化する場合は4通りの固定パターンノイズの組み合わせが存在する。それが本実施形態のように赤、青、緑に対して切り替えられる場合は、4の3乗、つまり64通りの組み合わせが必要となる。
ゆえに第2の実施形態のように、実際のゲインに応じた駆動を行い、それを平均化することで補正用のデータを得ることは、必要とされる時間を考えると現実的ではない。そのような場合は、図9のフローチャートの処理を行う。
図9は、補正回路220の固定パターンノイズ補正処理を示すフローチャートである。ステップS901では、補正データ取得を開始する。次に、ステップS902では、全列1倍の増幅率で暗時出力を複数行について測定して平均化する。次に、ステップS903では、全列2倍の増幅率で暗時出力を複数行について測定して平均化する。次に、ステップS904では、全列4倍の増幅率で暗時出力を複数行について測定して平均化する。次に、ステップS905では、全列8倍の増幅率で暗時出力を複数行について測定して平均化する。次に、ステップS906では、撮影開始が指示されると、ステップS907へ進む。ステップS907では、各色の増幅率の設定と、各増幅率毎の各列の暗時出力から、補正用データを構築する。次に、ステップS908では、構築したデータを基に、各行毎に固定パターンノイズ補正を行う。
図9に示すように、各列ゲインアンプを全て1倍、全て2倍・・のように、4通りの動作をさせ、かつそれらの値を平均化する。その後に、各色がどのゲインで読み出されるかを実際の動作時に把握し、そのゲインに合った暗時の出力をそれぞれの行に対して読み出し、補正データを再構築する。
本実施形態の効果は以下の通りである。本実施形態によれば、あらかじめ各列のゲイン毎の固定パターンノイズを記憶しておき、実際の撮影時に各列の補正量を、記憶した暗時出力の値から各列毎に設定し、補正データを構築する。これにより、補正データの取得時間を例えば本例では64分の4の時間に短縮できたように、大幅に短縮することが出来る。
また、各列のゲインアンプが4通りのゲインを有する場合を述べたが、例えば2通りのゲインを有する場合、その可能な組み合わせは2の3乗、つまり8通りとなる。そのような場合は、8通りの値をそのまま平均化しながら取得すればよい。補正データを読み出し時に構築する必要が無く、過去のデータベースからそのまま呼び出せばよいので、再構築にかかる演算や複雑なメモリ操作が不要となるという効果がある。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、固定パターンノイズをある程度低減させる手段を併せ持つ光電変換装置について説明する。図10は、第4の実施形態による光電変換装置の構成例を示すブロック図である。図3と同等の部位には同じ番号を付記している。大きな違いは、列ゲインアンプ209,210と列AD変換器213,214の間に、ゲイン一定のクランプ回路1001を有することである。
なお、ここでのクランプという動作の意味は、図11に示すように、列ゲインアンプのリセット時の信号を、列ゲインアンプの信号出力時の信号から減算するという事であり、その手法は図10に示したような手法には限定されない。なお、リセット値は暗時出力とほぼ同じ値となる。クランプ回路1001は、列ゲインアンプ209,210により増幅された画素信号のオフセットをクランプする。
図12において、出力1201は、増幅率1倍での暗時出力(=リセットレベル)中心値1211及び増幅率4倍での暗時出力(=リセットレベル)中心値1212を有する。列ゲインアンプは、図12中の出力1201に示すように、ゲイン毎に異なる暗時出力を示すので、列AD変換器にその値を入力する際には、入力ダイナミックレンジの暗時出力側にその変動分を考慮した余裕1202を持たせなくてはならない。そのため、光信号に割り当てられるダイナミックレンジがレンジ1203のように目減りせざるを得ない。固定パターンノイズそのものは前述の実施形態の手法によって除去することが可能であるが、ダイナミックレンジの減少は防ぐことが出来ない。
本実施形態では、ゲイン一定のクランプ回路1001を用いることで、ゲインによって異なる暗時出力をある程度一定に保つことが可能になる。例えばクランプ回路によるオフセット除去能を−40dB、つまり100分の1とすると、クランプ前にゲインが1倍と4倍で暗時出力の振幅に差があったとしても、クランプ適用後は出力1204のように、差が100分の1となる。そのため、暗時出力のゲイン依存がほとんど目立たず、結果として必要な余裕は余裕1205のように大幅に減少し、レンジ1206の部分を光出力に対する入力レンジとして割り当てることが可能となる。出力1204は、増幅率1倍での暗時出力(=リセットレベル)中心値1221及び増幅率4倍での暗時出力(=リセットレベル)中心値1222を有する。
もちろん、高精度な読み出しを行いたい場合は、本実施形態に加えて第2又は第3の実施形態を組み合わせ、さらに精度の高い固定パターンノイズ除去を行う。
また、クランプ回路1001によって行っているクランプ処理であるが、専用の回路ブロックを必ずしも設ける必然性は無く、可能な場合はAD変換器が信号入力時に列ゲインアンプの出力をそのままクランプするクランプ回路を有するようにしても良い。その場合は、AD変換器の入力ダイナミックレンジを常に一定に保つことで、AD変換器において発生する暗時固定パターンノイズの変動を防ぐ必要があることは言うまでもない。
本実施形態の効果は以下の通りである。本実施形態では、前述の実施形態の効果に加えて、列ゲインアンプが有するゲイン依存の出力オフセットをクランプ回路、もしくはAD変換器の有するクランプ機能によって解消することが出来る。そして、列並列AD変換器の入力ダイナミックレンジを有効に利用することが可能となる。
以上のように、第1〜第4の実施形態は、光電変換などに代表される、エネルギーを電子に変換する素子を一単位画素とし、その画素を行列状に並べた、CCD、CMOSイメージセンサ、近赤外や遠赤外イメージセンサなどの撮像装置である。その撮像装置は、列毎に高速・高精度なAD変換器を並べた撮像装置である。
光電変換装置は、行列状に配列された画素(光電変換素子)、列毎に設けられた画素からの信号を増幅する増幅器、及び列毎に設けられた増幅器のアナログ出力をデジタル値に変換するAD変換器からなる。その光電変換装置は、さらに、前記増幅器の増幅率を列毎に変更する手段を有する。これにより、列並列AD変換器でデジタル値に変換する前に、各列にて望ましいアナログゲインを設定することが出来るため、後段で必要となるデジタルゲインが不要、もしくはデジタルゲインのゲインアップ量が低減でき、量子化誤差の低減につながる。
また、光電変換装置は、前記増幅器とAD変換器の間に、増幅率一定のオフセットクランプ手段を設ける。また、前記AD変換器はオフセットクランプ手段を有しており、かつ、前記AD変換器の入力ダイナミックレンジが一定である。これにより、列ゲインアンプが有するゲイン依存の出力オフセットをクランプ回路、もしくはAD変換器の有するクランプ機能によって解消することが出来、列並列AD変換器の入力ダイナミックレンジを有効に利用することが可能となる。
また、光電変換装置は、前記行列状に配列された画素上に、一画素当たり一色が対応するカラーフィルタが周期的に配列されており、かつ前記増幅器の増幅率はそれに対応する色毎に同一の値に設定される。これにより、特に、カラーフィルタを用いて色情報を取得するイメージセンサにおいて、色別に適切なアナログゲインを列並列AD変換の前に適用することが可能となり、量子化誤差の低減が実現できる。
また、光電変換装置は、前記色毎の増幅率の変更はフレームの切り替わり時にのみ許可する。また、前記カラーフィルタは行方向及び列方向の周期を有しており、前記カラーフィルタの行方向の周期、もしくは、フレームの切り替わり周期に同期して、前記増幅器の増幅率を列毎に変更する。これにより、正しいタイミングにてゲインを切り替えることが可能となり、例えば一フレームの途中や一行の途中でゲインが変わることによる、不自然な画像取得及び再生を防ぐことが可能となる。
また、上記の光電変換装置と、前記光電変換装置の有する固定パターンノイズを補正する固定パターンノイズ補正装置からなる撮像システムが提供される。撮像システムは、設定されたゲインと同一のゲインで読み出された垂直OB画素のデータを基にリアルタイムに補正用の参照用暗時固定パターンノイズデータを作成し、それを開口部のデータから減算する。これにより、列毎に異なるゲインで読み出した際に特に目立つようになる、列毎に大きな差を持つ暗時固定パターンノイズを除去することで、画質を向上することが可能となる。
また、前記固定パターンノイズ補正装置は、フレーム毎に、垂直オプティカルブラック画素(垂直オプティカルブラック領域の画素)により生成される画素信号を基に固定パターンノイズ補正用データを作成し、記憶し、補正する。これにより、補正回路においてあらかじめ暗時固定パターンノイズのデータを記憶することなくその補正が可能となる。
また、前記固定パターンノイズ補正装置は、撮影開始以前に、各列の有する出力オフセット値を増幅率毎に記憶し、撮影期間における各行の読み出し時には、各列の増幅率に応じた記憶済みの前記出力オフセット値を基に補正データを構築して各列の補正を行う。これにより、あらかじめ各列のゲイン毎の固定パターンノイズを記憶しておき、実際の撮影時に各列の補正量を、記憶した固定パターンノイズの値から各列毎に設定することで、様々なゲインに対応した補正が可能となる。
また、前記固定パターンノイズ補正装置は、撮影開始以前に、各列の光電変換素子の有する固定パターンノイズを、前記増幅器の増幅率の組み合わせすべてについて、組み合わせ別に記憶する。そして、撮影期間における各行の光電変換素子からの読み出し時には、設定されている増幅器の増幅率の組み合わせに応じて固定パターンノイズを補正する。これにより、各列のゲインのとりうる組み合わせ全てについて、列全体の固定パターンノイズデータを保存し、その値を基に撮影時に補正を行うことで、メモリから適切な補正量を各列毎に読み出すことなく、簡便なメモリ操作で補正量を取得することが可能となる。そして、高速化が実現できる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。たとえば、画素ごとにカラーフィルタの各色を対応させた構成を説明したが、1画素で複数色に対応している構成を用いることもできる。例えば、半導体基板の深さ方向に複数の光電変換部及び電荷蓄積部を有し、波長に応じた光を深さの違いにより選別して読み出す方式を採用することも可能である。
本発明の第1の実施形態による光電変換装置の構成例を示すブロック図である。 ダイナミックレンジを示す図である。 列ゲインアンプの構成の一例を示す回路図である。 図3のスイッチの設定とそれに対応する増幅率(ゲイン)の関係を示す図である。 図3の列ゲインアンプの動作タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 図3の回路を含む一連の回路の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態特有の固定パターンノイズの様子を示す図である。 固定パターンノイズを取得して補正に用いる手順の一例を示すタイミングチャートである。 固定パターンノイズ補正処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態による光電変換装置の構成例を示すブロック図である。 列ゲインアンプの動作タイミングの一例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
201 電荷電圧変換器
202,203,204 カラーフィルタ
205 垂直シフトレジスタ
206 制御線
207,208 共通垂直出力線
209,210 列ゲインアンプ
211,212 増幅率切替信号
213,214 AD変換器
215 水平シフトレジスタ
216 水平信号線
220 補正回路

Claims (10)

  1. 光電変換装置と、
    前記光電変換装置の有する固定パターンノイズを補正する補正装置とを有し、
    前記光電変換装置は、
    行列状に配列され、光電変換により画素信号を生成する複数の光電変換素子と、
    一又は複数の列の光電変換素子毎に設けられ、前記光電変換素子により生成された画素信号を増幅する複数の増幅器と、
    前記増幅器により増幅された画素信号をアナログからデジタルに変換するアナログデジタル変換器とを有し、
    前記増幅器の増幅率は、前記一又は複数の列毎に制御され
    前記行列状に配列された光電変換素子上には、一の光電変換素子当たり一色が対応するカラーフィルタが周期的に配列されており、
    前記補正装置は、撮影開始以前に、各列の光電変換素子の有する固定パターンノイズを、前記増幅器の増幅率の組み合わせすべてについて、組み合わせ別に記憶し、撮影期間における各行の光電変換素子からの読み出し時には、設定されている増幅器の増幅率の組み合わせに応じて固定パターンノイズを補正することを特徴とする撮像システム
  2. さらに、前記増幅器及び前記アナログデジタル変換器の間に設けられ、前記増幅器により増幅された画素信号のオフセットをクランプするクランプ手段を有することを特徴とする請求項1記載の撮像システム
  3. 前記アナログデジタル変換器は、前記増幅器により増幅された画素信号のオフセットをクランプするクランプ手段を有することを特徴とする請求項1記載の撮像システム
  4. 記増幅器の増幅率は前記カラーフィルタに対応する色毎に同一の値が設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像システム
  5. 前記増幅器の色毎の増幅率の変更はフレームの切り替わり時にのみ許可することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像システム
  6. 前記カラーフィルタは行方向及び列方向の周期を有しており、前記増幅器の増幅率は前記カラーフィルタの行方向の周期又はフレームの切り替わり周期に同期して列毎に変更されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像システム
  7. 前記補正装置は、垂直オプティカルブラック領域の光電変換素子により生成される画素信号を基に固定パターンノイズを補正することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像システム。
  8. 前記補正装置は、フレーム毎に固定パターンノイズを補正することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像システム。
  9. 前記補正装置は、撮影開始以前に、各列の光電変換素子の有する出力オフセット値を前記増幅器の増幅率毎に記憶し、撮影期間における各行の光電変換素子からの読み出し時に、前記増幅器の増幅率に応じた記憶済みの前記出力オフセット値を基に補正を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像システム。
  10. 前記アナログデジタル変換器により変換されたn行目のデジタルの画素信号を出力線に出力する動作と、前記増幅器のn+1行目のアナログの画素信号の増幅率を設定する動作とを並行して行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像システム。
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