JP4976677B2 - 成膜装置、成膜方法およびフィールドエミッションランプに用いるワイヤ状陰極 - Google Patents

成膜装置、成膜方法およびフィールドエミッションランプに用いるワイヤ状陰極 Download PDF

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本発明は、成膜対象である基板の上方の炭化水素と水素との混合ガスの真空の雰囲気にプラズマを発生させて当該基板の表面に炭素膜を成膜する成膜装置に関するものであり、また、その成膜方法およびフィールドエミッションランプに用いるワイヤ状陰極に関する。
フィールドエミッションランプは、電界放射型ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ、直管やサークル形状の照明ランプを含む。
図8ないし図12を参照して本発明の前提となる成膜装置(直流プラズマCVD装置)を説明する。
図8はその成膜装置の概略構成を示す図、図9は図8の(9)−(9)線に沿う断面図、図9は成膜装置で成膜されたワイヤ状陰極の長手方向に沿う断面図、図10はワイヤ状陰極の長手方向の一部を拡大して示す縦断面図、図11(a)はワイヤ状陰極の例えば長手方向中央箇所の一部を拡大して示す横断面図、図11(b)はワイヤ状陰極の例えば長手方向一端側の一部を拡大して示す横断面図、図12(a)(b)(c)は図8の成膜装置で表面に炭素膜が成膜されたワイヤ状陰極をフィールドエミッションランプに組み込んでその発光特性の説明に供する図である。
図8に示す成膜装置においては、真空チャンバ2の内圧が所要の真空度に制御されかつその内部にガス導入口4から炭化水素と水素とを含む反応ガスが導入されかつガス排気口6からガスが排気されるようになっている。
真空チャンバ2の内部には上下一対で平行に平板電極8,10が対向配置されている。上側の平板電極8に直流電源12の負極側電圧が印加される。直流電源12の正極側は接地されている。下側の平板電極10は接地されている。下側平板電極10の電極面上に成膜対象である導電性ワイヤ14が搭載されている。これら一対の平板電極8,10の電極面は平坦な平面視円形の面形状になっている。
以上の構成を備えた成膜装置においては、真空チャンバ2の内圧を所要の真空度に制御しつつその内部にガス導入口4から炭化水素と水素とを含む反応ガスが導入するとともに一対の平板電極8,10間に直流電圧を印加することにより、下側平板電極10の上方空間にプラズマ16を発生させ、このプラズマ16により炭化水素ガスを分解して導電性ワイヤ14の表面に炭素膜を成膜することができるようになっている。
この場合、上記成膜装置で発生するプラズマ16は、平面視形状が円形である下側平板 電極10の電極面上に図8および図9(図8の(9)−(9)線に沿う断面図)で示すようにドーム状に発生している。そのドーム状について詳しく考察する。プラズマ中で電子は加速されプラズマ中に含まれる原料分子である炭化水素を分解して導電性ワイヤ14の表面に炭素膜が成膜される。そして、上記の場合、電極面上に発生したプラズマ16の電極面からの存在高さは中央で最も高く、その電極面中央から電極面周縁にかけて放物線を描くようにその存在高さが低くなり電極面周縁で存在高さが最も低くなっている。炭化水素の分解に寄与する化学種は電子以外にもイオン等があるが電子がその分解に大きく寄与する。
すなわち、プラズマ16の断面形状としてはその存在高さをなぞる線によりドーム状ないしは放物線状になっている。しかもそのプラズマ16のドーム形状も安定化しにくい。そのためプラズマ16の電極面中央ではその周縁よりも、電子が原料分子である炭化水素ガスと衝突する頻度が高くなること、温度分布も変化する等により、炭化水素の分解量が多くなり導電性ワイヤ14の表面に成膜(堆積)される炭素膜の膜厚が変化すると考えられる。
そのため、そのプラズマ16により導電性ワイヤ14の表面に炭素膜の膜厚はその長手方向にも円周方向にも不均一となり、導電性ワイヤ14の表面には図10で示すように長手方向中央側では炭素膜18が例えば厚膜に成膜されたり、長手方向一端側では炭素膜18が例えば薄膜に成膜されたりする。
また、図11(a)(b)で示すように炭素膜18は導電性ワイヤ14の長手方向に不均一な膜厚で成膜されるだけではなく、また、導電性ワイヤ14の長手方向中央側での炭素膜18の円周方向の膜厚と長手方向一端側での炭素膜18の円周方向の膜厚も不均一に成膜されたりする。その結果、導電性ワイヤ14の表面にはその長手方向の膜厚d0においても、円周方向の膜厚d1,d2においても膜厚不均一でかつ膜質も低品質な炭素膜18が成膜されてしまう。
したがって、図12(a)(b)(c)を参照して、このように炭素膜18が導電性ワイヤ14の長手方向(膜厚d0)にも円周方向(膜厚d1,d2)にも膜厚不均一かつ低品質に成膜されているワイヤ状陰極20をフラットパネル22,24内部に蛍光体26付きの陽極28と対向配置しこれらの間に電界を印加してワイヤ状陰極20から電界放射により電子を放出させた場合、電子の放出量を矢印の大きさで電子放出の向きを矢印の向きで表した場合、図12(a)(b)(c)で示すように電子放出量がワイヤ状陰極20の円周方向で不均一になっている。この場合、ワイヤ状陰極20の長手方向においても図示は略しているが電子放出量は不均一になっている。そのため、ワイヤ状陰極20から放出された電子の衝突で励起発光される蛍光体26の発光輝度は不均一となり、フィールドエミッションランプの発光特性が悪くなっている。
そこで、ワイヤ状陰極20の長手方向および円周方向に炭素膜18が均一に成膜されるようにする必要があるが、このような成膜は図8に示す成膜装置では困難である。
特開2004−216246号公報
本発明が解決しようとする課題は、導電性ワイヤ等の基板の表面全体に炭素膜を膜厚均一かつ高品質な膜質で成膜することができるプラズマを発生させることができる成膜装置を提供することである。
(1)本発明に係る成膜装置は、真空チャンバと、この真空チャンバの内部で平行に対向配置された一対の平板電極とを備え、両平板電極間に直流電源を印加しかつ真空チャンバ内に炭化水素と水素とを含む反応ガスを導入して一方の平板電極上に配置された基板の上方空間にプラズマを発生させて該基板の表面に炭素膜を成膜する成膜装置において、上記両平板電極の電極面を互いに同寸法同形状の平坦でかつ平面視矩形をなす形状として、上記プラズマが、電極面にほぼ平行となる断面形状をなして発生することが可能になっていることを特徴とするものである。
上記基板はその形状に限定されず、例えばワイヤ等を含む。
本発明ではプラズマの存在高さが、平板電極の電極面全体にかけて均等となる断面形状でプラズマを発生させることが可能となった。その結果、本発明の成膜装置では、基板表面全体にかけてその上方空間で発生するプラズマ中における電子が原料分子である炭化水素ガスと衝突する頻度が均等化される等して、分解される炭化水素ガスの量がほぼ均等化するので、基板表面に従来よりも高品質でかつ均一な膜厚で炭素膜を成膜することができるようになる。
本発明の好ましい態様は、平板電極の電極面形状が、長方形形状であり、より好ましくは、短辺が10−30mm、長辺が120−220mmの長方形形状である。この態様では導電性ワイヤの長手方向寸法と直径方向寸法と対応することができ、従来ではなし得なかった導電性ワイヤの長手方向全体に均等な膜厚で炭素膜を成膜することを可能にすることができる。
このように本発明においては、平板電極の電極面の長手方向の寸法を導電性ワイヤの長さ寸法に合わせ、かつ、電極面の短手方向の寸法を導電性ワイヤの直径と例えば同等ないしは数本分程度にした場合、プラズマが導電性ワイヤの長手方向全体にかけてほぼ均等な存在高さとなり、導電性ワイヤ全体に膜厚均等に炭素膜を成膜させることができるようになる。
(2)本発明に係る成膜方法は、導電性ワイヤ等の基板の表面に炭素膜を成膜する成膜方法において、上記(1)に記載の成膜装置の真空チャンバ内の一方の平板電極上に基板を載せ、真空チャンバの内圧を10ないし10000Pa、直流電源の電圧を100ないし2000Vに設定し、両平板電極間に該直流電源から電圧を印加し、かつ真空チャンバ内に炭化水素と水素とを含む反応ガスを導入して上記一方の平板電極上に配置された基板の上方空間にプラズマを発生させて該基板表面に炭素膜を成膜することを特徴とするものである。
上記において、真空チャンバの圧力は、より好ましくは1000−2000Pa、直流電源の電圧は、より好ましくは300ないし1000V、より好ましくは500−800Vである。この圧力と電圧とを適宜に設定することにより基板表面に炭素膜を成膜することができる。
本発明の成膜方法によれば、この方法の実施に用いる成膜装置の真空チャンバ内部に配置した両平板電極の電極面が互いに同寸法同形状の平坦でかつ平面視矩形をなす形状であるために平板電極の電極面上にその存在高さをなぞる線が当該電極面にほぼ平行となる矩形形状のプラズマが発生する結果、このプラズマ中の電子により基板表面に成膜される炭素膜の膜厚を基板表面全体に均一にすることができる。
本発明によれば、基体表面全体に均等な膜厚でかつ高品質な炭素膜を成膜することができるようにプラズマを発生させることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る成膜装置を説明する。図1は実施の形態の成膜装置の概略構成を示す図である。図1を参照して実施の形態の成膜装置は、導電性または絶縁性の真空チャンバ2を備える。真空チャンバ2にはガス導入口4とガス排出口6とが設けられている。プラズマ発生用ガスは水素ガス、原料ガスは炭化水素系ガスである。真空チャンバ2の内圧は10Paから10000Paの範囲となるようガス導入制御弁3、ガス排気制御弁5で制御される。真空チャンバ2の内部には、一対の平板電極8,10がアノード側とカソード側で平行に対向して配置されている。カソード側の平板電極8には直流電源12の負極側の電位が印加される。この直流電源12の正極側は接地されている。直流電源12は電圧100ないし2000Vに可変調整することができる。
図2で示すように両平板電極8,10の電極面は、互いに同寸法同形状の平坦でかつ平面視矩形をなす形状に形成され、真空チャンバ2内部において一定距離隔てられた位置で互いに平行でかつそれぞれの投影線が上下方向でほぼ完全に一致するように位置調整されて配置されている。平板電極8,10の電極面は、短辺が10−30mm、長辺が120−220mmの長方形の形状をなしている。
以上の構成を備えた成膜装置において、真空チャンバ2の内圧を上記圧力範囲で減圧しかつガス導入口4から水素ガスと炭化水素系ガスとを導入し、直流電源12の負電位をカソード側の平板電極8に印加すると、アノード側の平板電極10の電極面上に水素ガスによるプラズマ16が発生して炭化水素ガスが分解される結果、導電性ワイヤ14表面に炭素膜が成膜される。
図3および図4を参照して上記プラズマ16の断面形状を説明する。図3は、図1の成膜装置による平板電極上に発生するプラズマの長手方向断面を示す図、図4は、図1の成膜装置による平板電極上に発生するプラズマの横断面を示す図である。これらの図に示す平板電極10には導電性ワイヤ14がその長手方向を平板電極10の長手方向に合わせた状態で複数本互いに並列に配置されている。
このように平板電極10を長方形の形状にした場合、本出願人が実験により確認したところ、プラズマ16は平板電極10のどの電極面位置においてもその存在高さが均等、すなわち、その存在高さをなぞる線が電極面に対してほぼ平行となり、その断面形状は平板電極10の電極面を矩形の1辺とし該1辺とこれに対向する辺とがほぼ平行となる矩形形状で発生するようになった。そして、このような断面形状を有するプラズマ16中で導電性ワイヤ14の表面に炭素膜を成膜した場合、その炭素膜の膜厚(d0,d1,d2)のうち導電性ワイヤ14の長手方向全体にかけての膜厚d0に関しては均一化されるようになった。また、膜厚d1,d2に関しては導電性ワイヤ14の少なくとも円周方向半分においてはどの円周方向箇所でもほぼ同等程度の膜厚になった。
これについて本出願人は次のように考察した。
すなわち、プラズマ16中で電子が原料分子である炭化水素ガスと衝突する頻度が均等化され、また、温度分布も均一化される等により、炭化水素ガスの分解も電極面全体に均等化される結果、電子により分解される炭化水素ガスの量は同電極面全体にわたり均等となり、これにより平板電極10の電極面に配置された導電性ワイヤ14の表面に成膜される炭素膜の膜厚はその長手方向全体に均等となったものと考えられる。
この炭素膜18は本出願人による成膜条件ではカーボンナノウォール膜になっている。カーボンナノウォール膜は多数のナノオーダの壁状炭素薄片が平面方向に集合連成された形態の膜である。カーボンナノウォール膜は、電気伝導度の高いグラファイトに近い結晶構造を持ち、数十層のグラフェンシートからなり、電圧印加により端部である壁状部の上面の凹凸膜表面に高い電界集中が起こって電子放出するものである。もちろん、成膜条件を変更することにより他の形態の炭素膜を成膜することができるものであり、本実施の形態にいう炭素膜はカーボンナノウォール膜に限定されない。
図5および図6を参照して上記プラズマ16で炭素膜18が表面に成膜されたフィールドエミッションランプ用のワイヤ状陰極20を示す。図5にワイヤ状陰極20の長手方向における一部を拡大して示し、図6(a)にワイヤ状陰極20の長手方向中央での横断面を拡大して示し、図6(b)にワイヤ状陰極20の一端側での横断面を拡大して示す。図5、図6は説明の理解のためワイヤ状陰極20の直径と炭素膜18の膜厚との寸法比率を無視して誇張して示している。図5、図6(a)(b)で示すように導電性ワイヤ14の表面には長手方向においても円周方向においても炭素膜18が膜厚均一に成膜されている。
図7に実施の形態の成膜装置で製造したワイヤ状陰極20を組み込んだフラットパネル型のフィールドエミッションランプ21の概略構成を部分的に示す。このフィールドエミッションランプ21は、上下一対のフラットパネル22,24を備え、一方のフラットパネル22の内面にワイヤ状陰極20が配置されている。他方のフラットパネル24の内面には蛍光体26付き陽極28が設けられている。陽極28は、フラットパネル24の内面にITOやアルミニウム等の金属をスパッタリングやEB蒸着等により薄膜状にして形成されているとともに、スラリー塗布法、スクリーン印刷、電気永動法、沈降法等により蛍光体26が膜状に形成されて構成されている。
ワイヤ状陰極20と陽極28との間に図示略の直流電源から数kVの電圧を印加することにより、ワイヤ状陰極20の表面の炭素膜に電界集中が発生して電子が電界放射により放出され、その放出された電子は蛍光体26に衝突し、該蛍光体26は励起発光して光がフィールドエミッションランプ21の外部に放出される。
このフィールドエミッションランプ21ではワイヤ状陰極20の表面に炭素膜がその長手方向にも円周方向にも均一に成膜されているので電子は矢印で示すように均等に放出される結果、発光特性に輝度むらがないフィールドエミッションランプを提供することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、種々な変更ないしは変形を含むものである。
図1は、本発明の実施の形態に係る成膜装置の概略構成を示す図である。 図2は、図1の成膜装置の真空チャンバ内部で互いに平行に配置される平板電極の斜視図である。 図3は、図1の成膜装置による平板電極上に発生するプラズマの長手方向断面を示す図である。 図4は、図1の成膜装置による平板電極上に発生するプラズマの横断面を示す図である。 図5は、図1の成膜装置で炭素膜が成膜されたワイヤ状陰極の長手方向の一部を拡大して示す断面図である。 図6(a)は図5のワイヤ状陰極の中央部における横断面の一部を拡大して示す断面図、図6(b)は図5のワイヤ状陰極の一端側における横断面の一部を拡大して示す断面図である。 図7は図5、図6に示すワイヤ状陰極を組み込んだフィールドエミッションランプの一部を拡大して示す断面図である。 図8は本発明の前提となる成膜装置の概略構成を示す図である。 図9は図8の(A)−(A)に沿う断面図である。 図10は図8の成膜装置で炭素膜が成膜されたワイヤ状陰極の長手方向の一部を拡大して示す断面図である。 図11(a)は図10のワイヤ状陰極の中央部における横断面の一部を拡大して示す断面図、図11(b)は図10のワイヤ状陰極の一端側における横断面の一部を拡大して示す断面図である。 図12(a)(b)(c)は図8の成膜装置で炭素膜が成膜されたワイヤ状陰極を組み込んだフィールドエミッションランプの一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
2 チャンバ
4 ガス導入口
6 ガス排気口
8 平板電極
10 平板電極
12 直流電源
14 導電性ワイヤ
16 プラズマ

Claims (5)

  1. 真空チャンバと、この真空チャンバの内部で平行に対向配置された一対の平板電極とを備え、両平板電極間に直流電源を印加しかつ真空チャンバ内に炭化水素と水素とを含む反応ガスを導入して一方の平板電極上に配置された基板の上方空間にプラズマを発生させて該基板の表面に炭素膜を成膜する成膜装置において、上記両平板電極の電極面を互いに同寸法同形状の平坦でかつ平面視矩形をなす形状として、上記プラズマが、一方の平板電極の電極面にほぼ平行となる断面形状をなして発生することが可能になっている、ことを特徴とする成膜装置。
  2. 上記両平板電極の電極面の形状が長方形になっている、ことを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 上記長方形が、短辺が10−30mm、長辺が120−220mmである、ことを特徴とする請求項2に記載の成膜装置。
  4. 導電性ワイヤ等の基板の表面に炭素膜を成膜する成膜方法において、請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の成膜装置の真空チャンバの一方の平板電極上に基板を載せ、真空チャンバの内圧を10ないし10000Pa、直流電源の電圧を100ないし2000Vに設定し、両平板電極間に該直流電源から電圧を印加し、かつ真空チャンバ内に炭化水素と水素とを含む反応ガスを導入して上記一方の平板電極上に配置された基板の上方空間にプラズマを発生させて該基板表面に炭素膜を成膜する、ことを特徴とする成膜方法。
  5. フィールドエミッションランプに用いるワイヤ状陰極であって、請求項4に記載の成膜方法により導電性ワイヤの表面に炭素膜が成膜されてなる、ことを特徴とするワイヤ状陰極。
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