JP4974617B2 - 溶液塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板上の塗布予定領域に溶液をインクジェット方式によって塗布する溶液塗布装置に関する。
液晶表示装置のガラス基板上に配向膜等の機能性薄膜を形成するにあたり、ポリイミド溶液等の配向膜材料の使用効率の向上を図る等の目的で、オフセット印刷に代えて、複数のノズルから溶液を噴射吐出させて基板上に所定のパターンで塗布するインクジェット方式が用いられている。特許文献1には、このようなインクジェット方式によって基板上に溶液を塗布して、基板上に配向膜を形成する方法が開示されている。
特開平9-105937号公報
一般に、液晶表示装置のパネルの製造では、1枚のガラス基板から複数のパネルを取る多面取りが行なわれている。そのため、1枚のガラス基板上の複数の領域にポリイミド等の溶液が所定のパターンで塗布される。
しかしながら、例えば、図11に示す如く、ガラス基板がカラーフィルタ基板116である場合、カラーフィルタ基板116上の塗布予定領域Sの一部、例えば、カラーフィルタ基板116上の塗布予定領域101〜106のうちの塗布予定領域103に、前工程のカラーフィルタの形成工程で生じた欠陥を有していたとする。カラーフィルタはガラス基板上に形成された不図示のブラックマトリクスと、ブラックマトリクスで囲まれた枠内に形成された不図示の赤、緑、青のカラーフィルタ素子からなる。カラーフィルタの欠陥としては、ブラックマトリクスのパターン異常等のブラックマトリクス自体の欠陥や、ブラックマトリクスで囲まれた枠内に形成された赤、緑、青のカラーフィルタ素子の「白抜け部分」、「混色」、「異物の付着」等の異常がある。このような欠陥を有する塗布予定領域103に配向膜を形成するためのポリイミド溶液が塗布された場合、塗布後、欠陥を有する塗布予定領域103のパネルは廃棄されることになる。その結果、ポリイミド溶液が必要以上に消費され、ポリイミド溶液の使用効率が悪いという問題がある。
本発明の課題は、基板上の塗布予定領域に溶液をインクジェット方式によって塗布する溶液塗布装置において、溶液の使用効率を向上させることのできる溶液塗布装置を提供することにある。
請求項1の発明は、溶液を吐出させる複数のノズルを備えたインクジェット方式の塗布ヘッドと基板とを相対移動させ、前記基板上の複数の塗布予定領域に溶液を順次塗布する溶液塗布装置において、前記複数の塗布予定領域のうち良否情報が良の塗布予定領域に対しては前記塗布予定領域に対向する各ノズルから溶液を設定されたドット数で吐出させる前記溶液の塗布を実行させ、良否情報が不良の塗布予定領域に対しては前記各ノズルから前記設定されたドット数よりも少ないドット数で溶液を吐出させるダミー塗布を実行させるように前記塗布ヘッドを制御する制御装置を備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記制御装置は、前記不良の塗布予定領域における前記相対移動方向の下流側の端部領域に、ダミー塗布を実行させるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において更に、前記基板上の塗布予定領域の良否を判定する検査装置を備え、該検査装置による判定結果を前記良否情報とするようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1または2の発明において更に、前記基板は、前記塗布予定領域の良否を識別するためのマークが付されて成り前記マークを検出する検出装置を更に備え、この検出装置による検出結果を前記良否情報とするようにしたものである。
溶液塗布装置は、塗布予定領域の良否情報に基づいて、塗布予定領域に対する溶液の塗布を制御する制御装置を備えるので、基板上の一部の塗布予定領域に前工程で生じた欠陥がある場合、例えば、その塗布予定領域に対して塗布を実行しないようにすることができる。その結果、溶液の使用効率を向上させることができる。
図1は溶液塗布装置の側面を示す模式図、図2は図1に示す溶液塗布装置の平面図、図3は図1に示す溶液塗布装置の制御ブロック図、図4はカラーフィルタ基板の検査装置の模式図、図5は検査装置と溶液塗布装置との制御ブロック図、図6は実施例1におけるカラーフィルタ基板上の塗布予定領域における塗布状態を示す模式図、図7はダミー塗布の実施態様を示し、(A)はダミー塗布の一実施態様の模式図、(B)はダミー塗布の他の実施態様の模式図、図8は実施例2における検査装置の模式図、図9は実施例2における溶液塗布装置の制御ブロック図、図10は実施例2におけるカラーフィルタ基板上の塗布予定領域の良否情報を示すマークの実施態様を示し、(A)はマークの一実施態様の模式図、(B)はマークの他の実施態様の模式図である。
(実施例1)
以下、図面を参照しながらこの発明の一実施例を説明する。
図1に示すこの発明に係る溶液塗布装置10は、X軸方向(図1中、左右方向)に長いベース11を有し、ベース11の上面に、X軸方向と直交するY軸方向(図中前後方向)に所定の間隔で離間した一対のレール12がX軸方向に沿って敷設されている。レール12上に搬送テーブル13が移動可能に設けられている。ベース11のX軸方向の左端にサーボモータ14からなる駆動源が設けられ、モータ14はボールねじ15を回転駆動する。ボールねじ15は、図2に示す如く、搬送テーブル13の下面側に、ベース11のX軸方向に沿って回転可能に支持されるとともに、搬送テーブル13の下面に設けられた図示しないナットに螺合する。従って、モータ14を回転してボールねじ15を回転させると、搬送テーブル13をベース11のX軸方向に沿って往復移動させることができる。
搬送テーブル13の上面には液晶表示装置のパネルに用いられるガラス製のカラーフィルタ基板(以下、単に「基板」と言うことがある)16が不図示のロボット等の搬送手段によって位置決め供給される。搬送テーブル13上に供給された基板16は、例えば吸引等の手段によって移動不能に保持される。
ベース11のX軸方向中途部には、Y軸方向(図1中、前後方向)に搬送テーブル13を跨ぐ状態で門型の支持体20が設けられている。支持体20のX軸方向の前面側(図1中、左側)には矩形状の取付枠21が設けられている。取付枠21の内側には、図2に示す如く、平面視、矩形状の複数(実施例では6つ)の塗布ヘッド22が、Y軸方向に沿って千鳥状に配設されている。塗布ヘッド22の下端面には、不図示の複数のノズルがY軸方向に沿って等ピッチに形成されている。
塗布ヘッド22の複数のノズルに対応して不図示の液室がそれぞれ設けられ、各液室には不図示の圧電素子がそれぞれ設けられている。液室内には、例えば、ポリイミドを溶媒中に溶解した溶液が供給され、塗布ヘッド22内に設けられた駆動回路部23から圧電素子に駆動電圧が供給されると、圧電素子が伸縮して液室内の溶液がノズルから噴射吐出される。
搬送テーブル13とレール12との間には、図1に示す如く、搬送テーブル13のX軸方向の位置を検出するためのリニアエンコーダ24が設けられている。リニアエンコーダ24は、Y軸方向前方側のレール12の外側面にX軸方向に沿って設けられたリニアスケール25と、リニアスケール25と対向して搬送テーブル13に設けられたリニアセンサ26からなる。
図2に示す如く、カラーフィルタ基板16上にY軸方向に2つX軸方向に3つ行列状に区画される6つの領域には、前工程で、不図示のブラックマトリクスと、ブラックマトリクスで囲まれた枠内に形成された赤、緑、青のカラーフィルタ素子からなる不図示のカラーフィルタが形成されている。カラーフィルタ上面には、配向膜を形成するためのポリイミド溶液が塗布され、カラーフィルタ上面がポリイミド溶液が塗布される塗布予定領域Sとなる。
溶液塗布装置10は、図3の制御ブロック図に示す如く、制御装置32を備える。制御装置32は、搬送テーブル13を駆動するモータ14を制御し、リニアエンコーダ24からの信号を入力して搬送テーブル13の位置を検出し、更に、塗布ヘッド22の駆動回路部23を駆動して溶液の吐出を制御する。
制御装置32は記憶部33を有し、この記憶部33に、溶液の塗布情報として、カラーフィルタ基板16上における6つの塗布予定領域Sの位置とその大きさ(X−Y軸方向の寸法)、搬送テーブル13の移動速度、圧電素子に供給する電圧値とそのパルス幅及びパルス間隔等が記憶されている。
制御装置32は、搬送テーブルの移動中、リニアエンコーダ24からの信号と記憶部33に記憶された溶液の塗布情報から、各塗布予定領域Sが塗布ヘッド22のノズルの下を通過するタイミングに合わせて塗布ヘッド22の駆動回路部23を駆動し、塗布予定領域Sに対向するノズルから溶液を吐出させる。その結果、塗布予定領域Sには、図2に示す如く、Y軸方向に2つX軸方向に沿って3つ、合計6つの矩形状の塗布パターンPが塗布され、カラーフィルタ基板16上の塗布予定領域Sに液晶表示装置用の配向膜が形成される。
次に、溶液塗布装置10における溶液塗布工程の前工程に、図4に示す如く、カラーフィルタ基板16の塗布予定領域S上に形成されたカラーフィルタの欠陥を検査するための検査装置35が設けられている。一方、溶液塗布装置10の記憶部33には、検査装置35で検出されたカラーフィルタ基板16上の塗布予定領域Sの位置(以後、カラーフィルタ基板16上の特定の位置の塗布予定領域Sを示す場合には、塗布予定領域S1、S2、S3、S4、S5、S6と表す。)と各塗布予定領域Sの良否に関する情報が記憶される。溶液塗布装置10の制御装置32は、記憶部33に記憶された各塗布予定領域Sの位置と良否情報に基づいて、カラーフィルタ基板16上の塗布予定領域Sに対する溶液の塗布を制御する。
図4はカラーフィルタの検査装置35を示す図で、カラーフィルタ基板16の各塗布予定領域Sは、その裏面側に配置された照明板36により照明され、前工程でカラーフィルタ基板16上に形成されたカラーフィルタの欠陥が検査される。照明板36は光ファイバケーブル40で光源41と接続されている。光源41から発光された光は、赤、緑、青の3本の光ファイバを経由して照明板36に導入され、照明板36から白色光としてカラーフィルタ基板16に照射される。
カラーフィルタ基板16の表面に対向してCCDカメラ43からなる撮像装置が配置され、CCDカメラ43はカラーフィルタ基板16の表面に沿ってX−Y軸方向に相対移動して各塗布予定領域S上に形成されたブラックマトリクスで囲まれた枠内のカラーフィルタ素子を撮像する。
カラーフィルタの検査装置35は、CCDカメラ43にて撮像されたカラーフィルタ素子画像を処理する画像処理装置44を備える。
カラーフィルタ基板16に照射された白色光はカラーフィルタ素子を透過して、CCDカメラ43にカラーフィルタ素子の透過像として撮像される。CCDカメラ43により撮像されたカラーフィルタ素子の画像信号は画像処理装置44に送られ、カラーフィルタ素子に生じた「白抜け部分」、「混色」、「異物の付着」等の欠陥が検査される。「白抜け部分」は、カラーフィルタ素子に色抜けがある状態で、正常な状態では、枠内は赤、緑、青のいずれかの色のインクで埋め尽くされている。「混色」は、例えば、青色のインクが緑色のフィルタ素子の枠内にはみ出した状態で、「異物の付着」は、カラーフィルタ素子上にゴミが付着した状態である。
カラーフィルタの検査装置35は制御装置37を備える。制御装置37は、光源41、CCDカメラ43の移動、画像処理装置44を制御する。
検査装置35は、検査によってカラーフィルタ基板16上の6つの塗布予定領域Sの良・不良を判定し、判定結果は、図5に示す如く、検査装置35の制御装置37から溶液塗布装置10の制御装置32へ通信手段38を介して伝送され、溶液塗布装置10の記憶部33に記憶される。
溶液塗布装置10の制御装置32は、記憶部33に記憶された塗布予定領域Sの判定結果に基づいて、カラーフィルタ基板16上の塗布予定領域Sに対する溶液の塗布を制御する。
次に、上記構成からなる溶液塗布装置10の動作について説明する。
まず、図4に示す如く、検査装置35にて、ガラス基板上に形成されたカラーフィルタ素子の欠陥検査が行なわれる。検査装置35にカラーフィルタ基板16が供給され、カラーフィルタ基板16の裏面側の照明板36から白色光がカラーフィルタ基板16に照射される。制御装置37は、CCDカメラ43をX−Y軸方向に水平移動させて塗布予定領域S毎にカラーフィルタ素子の画像を撮像する。
「白抜け部分」、「混色」、「異物の付着」等の欠陥を有するカラーフィルタ素子は、赤、緑、青のいずれかの色とは異なる色の部分であるので、正常な状態のカラーフィルタ素子に比べると、輝度分布が異なる。画像処理装置44は、CCDカメラ43による撮像画像を、水平方向の走査ラインに沿って走査し、順次垂直方向に移動させて、走査ライン毎に輝度分布を求めてグラフ化する。求めた輝度分布が正常な輝度分布のグラフに対して差を有するか否かを比較することで、カラーフィルタ素子に欠陥が有るか否かを判定する。
制御装置32はカラーフィルタ基板16上の各塗布予定領域Sの位置と良・不良の判定結果を良否情報として通信手段38を介して溶液塗布装置10の記憶部33に伝送する。
次に、欠陥検査が終わったカラーフィルタ基板16は、不図示のロボット等の搬送装置によって、図1に示す溶液塗布装置10に送られ、溶液塗布装置10の搬送テーブル13上に位置決め保持される。
溶液塗布装置10の制御装置32は、モータ14を駆動回転させて搬送テーブル13をX軸方向に移動させて、カラーフィルタ基板16を搬送する。
溶液塗布装置10の制御装置32は、搬送テーブル13上に位置決め保持されたカラーフィルタ基板16について、記憶部33に記憶された各塗布予定領域Sの良否情報に基づいて、塗布予定領域Sに対する溶液の塗布を制御し、良と判定された塗布予定領域Sに対しては所定のパターンPで溶液の塗布を実行し、不良と判定された塗布予定領域Sに対しては溶液の塗布を実行しない。
しかしながら、不良の塗布予定領域Sに対する溶液の塗布を実行しない場合、塗布ヘッド22内の溶液の粘度が増加して塗布ヘッド22からの吐出に支障を来たすことがある。そこで、制御装置32は、不良と判定された塗布予定領域Sに対しては、ダミー塗布を行なうか否かを決定する。ダミー塗布とは、後述する如く、ノズルからの溶液の吐出を間欠的に行なう塗布のことである。ダミー塗布を行なうか否かの決定は、塗布ヘッド22からの吐出に支障を来たす時間を閾値Toとして予め実験等により求め、この閾値Toと、不良と判定された塗布予定領域Sに対して塗布ヘッド22からの吐出を停止させる時間TXとを比較することにより行なう。塗布ヘッド22からの吐出を停止させる時間TXは、記憶部33に記憶された溶液の塗布情報から算出される塗布予定領域S1の終端(基板16の搬送方向における終端)と塗布予定領域S5の始端との間の距離と、同じく記憶部33に記憶された搬送テーブル13の移動速度とから求めることができる。
そして、塗布ヘッド22からの吐出を停止する時間TXが閾値To以上であれば、ダミー塗布を行なう。
次に、上述した制御装置32の制御動作を、図6を参照して、説明する。
まず、溶液塗布装置10の制御装置32は、搬送テーブル13を、図1中、左端の原位置から矢印方向に前進移動させて、カラーフィルタ基板16を搬送する。
制御装置32は、記憶部33に記憶されたカラーフィルタ基板16上の塗布予定領域S1、S2の良否情報が良なので、図6に示す如く、カラーフィルタ基板16上の塗布予定領域S1、S2が塗布ヘッド22のノズルの下に到達したタイミングに合わせて、塗布予定領域S1、S2に対向する各塗布ヘッド22内の駆動回路部23を駆動して圧電素子を伸縮させ、ノズルから溶液を吐出させて基板16上の塗布予定領域S1、S2に塗布する。そして、塗布予定領域S1、S2がノズルの下を通過したタイミングに合わせてノズルからの溶液の吐出を停止させる。
次いで、塗布予定領域S3、S4が塗布ヘッド22のノズルの下に到達したとき、制御装置32は、記憶部33からの塗布予定領域S3の良否情報が不良で、塗布予定領域S4が良なので、塗布予定領域S4の塗布のみを実行する。この際、塗布予定領域S3がダミー塗布を行なう決定になっている場合には、ダミー塗布を行なう。
ダミー塗布は、図7(A)に示す如く、例えば、塗布予定領域S3に対して溶液を基板16の搬送方向(矢印で示す)に50ドット塗布する場合、10ドット毎に一回の割合で間欠的にノズルから吐出させて塗布するか、或いは、図7(B)に示す如く、最後の10ドット分だけ間欠的にノズルから吐出させて塗布することにより行なう。
図7(A)、(B)に示す例では、いずれも溶液の吐出を停止させている時間が閾値Toより短くなる、つまり、塗布予定領域S1の終端から最初のダミー塗布が行なわれる位置まで移動するに要する時間も、最後のダミー塗布が行なわれた位置から塗布予定領域S5の始端まで移動するに要する時間も、図7(A)における1つのダミー塗布から次のダミー塗布迄の時間のいずれも閾値Toより短くなる。
尚、図7(A)に示すダミー塗布は、塗布予定領域S1の終端から塗布予定領域S5の始端まで移動するに要する時間TXが閾値Toよりはるかに大きい場合に有効である。
また、図(A)、(B)のダミー塗布を組み合わせても良い。
次いで、塗布予定領域S5、S6が塗布ヘッド22のノズルの下に到達したとき、制御装置32は、記憶部33からの塗布予定領域S5、S6の良否情報が良なので、塗布予定領域S5、S6の塗布を実行する。塗布予定領域S5、S6がノズルの下を通過したタイミングでノズルからの溶液の吐出を停止させる。
次いで、制御装置32は搬送テーブル13を原位置に後退させる。ロボット等の搬送装置が溶液の塗布を完了した基板16を搬出し、次の基板16を搬送テーブル13上に搬入する。
本実施例によれば、以下の作用、効果を奏する。
(a)溶液塗布装置10は、塗布予定領域Sの良否情報に基づいて、塗布予定領域Sに対する溶液の塗布を制御する制御装置32を備えるので、例えば、基板16上の6つの塗布予定領域S1、S2、S3、S4、S5、S6のうちの一部の塗布予定領域S3に欠陥がある場合、その塗布予定領域S3に対して塗布を実行しないように制御することができる。その結果、不良と判定された塗布予定領域S3に対して溶液が塗布されることを防止して、溶液が無駄に消費されることが防止されるので、溶液の使用効率を向上させることができ、コストダウンを図ることができる。
(b)制御装置32は、良否情報において良と判定された塗布予定領域S1、S2、S4、S5、S6に対して溶液の塗布を実行し、不良と判定された塗布予定領域S3には溶液の塗布を実行しないので、溶液の使用効率を向上させることができる。その結果、不良と判定された塗布予定領域S3に対して溶液が塗布されることを防止して、溶液が無駄に消費されることが防止されるので、溶液の使用効率を向上させることができ、コストダウンを図ることができる。
(c)制御装置32は、良否情報において良と判定された塗布予定領域S1、S2、S4、S5、S6に対して所定のパターンPで溶液を塗布し、不良と判定された塗布予定領域S3にはダミー塗布を行ない、ダミー塗布は不良と判定された塗布予定領域S3の一部分のみに行なうようにしたので、不良と判定された塗布予定領域S3の全体に塗布していた従来のものに比べ、溶液の使用効率を向上させることができる。
また、ノズル内の溶液の粘度が増加することを防止し、仮に溶液の粘度が増加したとしてもダミー塗布を行なうことにより溶液をノズルから排出することができるので、不良と判定された塗布予定領域S3の次の塗布予定領域S5に必要な吐出量で溶液の塗布を行なうことができる。その結果、基板16上に機能性薄膜をムラなく均一に形成することができる。
また、粘度が増加した溶液は、不良と判定された塗布予定領域S3に塗布されるので、粘度が増加した溶液をノズルから排出したとしても、良と判定された塗布予定領域Sに形成される機能性薄膜の品質を損ねることがない。
(d)溶液塗布装置10は、基板16上の塗布予定領域Sの良否を判定する検査装置35を備え、検査装置35による判定結果を良否情報とするので、塗布予定領域Sの良否の判定を自動化することができる。その結果、判定ミスや入力ミス等の人為的なミスが防止されるので、良と判定された塗布予定領域S1、S2、S4、S5、S6に対しては溶液の塗布を確実に実行し、不良と判定された塗布予定領域S3には溶液の塗布を確実に実行しないようにすることができる。
(実施例2)
実施例1では、基板16上の塗布予定領域Sの良否の判定結果を溶液塗布装置10の記憶部33に伝送したが、実施例2の検査装置50は、図8に示す如く、塗布予定領域Sの良否の判定結果を識別するマークMを基板16上に付し、図9に示す如く、このマークMを検出する検出装置52を溶液塗布装置60に設け、検出装置52による検出結果を良否情報として溶液塗布装置60の記憶部62に記憶するようにしたものである。以下、実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、図8から図10を参照して説明する。
検査装置50は、図8に示す如く、基板16上に塗布予定領域Sの良否を識別するためのマークMを付すマーキング装置53を備える。
検査装置50は、実施例1と同様に、検出装置としてのCCDカメラ43にて撮像されたカラーフィルタ素子の透過像を画像処理装置44にて画像処理してカラーフィルタ素子の欠陥を検査し、カラーフィルタ基板16上の6つの塗布予定領域Sの良・不良を判定する。この判定結果に従って、マーキング装置53は、図8、10(A)に示す如く、各塗布予定領域Sの外側の周縁部の左上部に、良の塗布予定領域Sには丸印のマークMを、不良の塗布予定領域Sには×印のマークMをインク等により付す。検査装置50の制御装置56は、CCDカメラ43、光源41、画像処理装置44、マーキング装置53を制御する。
溶液塗布装置60は、図9に示す如く、基板16上に付された良否識別用のマークMを検出する検出装置52を備える。検出装置52は、基板16上に付されたマークMを撮像するためのCCDカメラ54と、撮像されたマークMを画像処理するための画像処理装置55からなる。
溶液塗布装置60のCCDカメラ52は、塗布予定領域Sの良否を識別するための基板16上に付されたマークMを撮像し、画像処理装置55にてマークMを識別し、識別された結果を良否情報として記憶部62に記憶する。制御装置61は、記憶部62に記憶された良否情報に基づいて塗布予定領域Sに対する溶液の塗布を制御する。
図10(B)は、塗布予定領域Sの良否の識別用のマークMの他の実施態様で、基板16の左上隅部に6つの塗布予定領域Sの良否の判定結果をまとめて付したものであり、6つのマークMの配置は、6つの塗布予定領域Sの配置と同じ配置になっている。
本実施例によれば、実施例1の(a)〜(c)の作用効果に加えて、更に、以下の作用効果を奏する。
基板16に付された塗布予定領域S1、S2、S3、S4、S5、S6の良否を識別するためのマークMと、マークMを検出する検出装置52を備え、検出装置52による検出結果を良否情報として記憶部33に記憶するので、記憶部33に記憶された良否情報に基づいて、良と判定された塗布予定領域S1、S2、S4、S5、S6に対して溶液の塗布を実行し、不良と判定された塗布予定領域S3には溶液の塗布を実行しないようにすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本実施例では、不良と判定された塗布予定領域Sに対して塗布ヘッドを停止させる時間が閾値を越えたときに、ダミー塗布を行なうようにしたが、閾値に関係なく無条件にダミー塗布を行なうようにしても良い。
また、本実施例では、カラーフィルタ素子に光を照射してカラーフィルタの透過像を撮像してカラーフィルタ素子の欠陥を検査する透過検査であったが、カラーフィルタ上に照射した光の反射光からブラックマトリクス上の突起欠陥を検査する反射検査であっても良い。
また、本実施例では、溶液塗布装置は、液晶用の配向膜を形成するための溶液を塗布する液晶用配向膜塗布装置であったが、溶液塗布装置としては、ガラス基板上にレジスト液を塗布する液晶用レジスト塗布装置や、液晶用のカラーフィルタ素子を形成するためのインク色剤を塗布する液晶カラーフィルタ用色剤塗布装置であっても良い。
図1は溶液塗布装置の側面を示す模式図である。 図2は図1に示す溶液塗布装置の平面図である。 図3は図1に示す溶液塗布装置の制御ブロック図である。 図4はカラーフィルタ基板の検査装置の模式図である。 図5は検査装置と溶液塗布装置の制御ブロック図である。 図6は実施例1における基板上の塗布予定領域の塗布状態を示す模式図である。 図7はダミー塗布の実施態様を示し、(A)はダミー塗布の一実施態様の模式図、(B)はダミー塗布の他の実施態様の模式図である。 図8は実施例2における検査装置の模式図である。 図9は実施例2における溶液塗布装置の制御ブロック図である。 図10は実施例2におけるカラーフィルタ基板上の塗布予定領域の良否情報を示すマークの実施態様を示し、(A)はマークの一実施態様の模式図、(B)はマークの他の実施態様の模式図である。 図11は背景技術におけるカラーフィルタ基板上の塗布予定領域における塗布状態を示す模式図である。
符号の説明
10、60 溶液塗布装置
16 基板
32、61 制御装置
33、62 記憶部
35、50 検査装置
52 検出装置
M マーク
P パターン
S 塗布予定領域

Claims (4)

  1. 溶液を吐出させる複数のノズルを備えたインクジェット方式の塗布ヘッドと基板とを相対移動させ、前記基板上の複数の塗布予定領域に溶液を順次塗布する溶液塗布装置において、
    前記複数の塗布予定領域のうち良否情報が良の塗布予定領域に対しては前記塗布予定領域に対向する各ノズルから溶液を設定されたドット数で吐出させる前記溶液の塗布を実行させ、良否情報が不良の塗布予定領域に対しては前記各ノズルから前記設定されたドット数よりも少ないドット数で溶液を吐出させるダミー塗布を実行させるように前記塗布ヘッドを制御する制御装置を備えることを特徴とする溶液塗布装置。
  2. 前記制御装置は、前記不良の塗布予定領域における前記相対移動方向の下流側の端部領域に、ダミー塗布を実行させることを特徴とする請求項1に記載の溶液塗布装置。
  3. 前記基板上の塗布予定領域の良否を判定する検査装置を備え、該検査装置による判定結果を前記良否情報とすることを特徴とする請求項1または2に記載の溶液塗布装置。
  4. 前記基板は、前記塗布予定領域の良否を識別するためのマークが付されて成り
    前記マークを検出する検出装置を更に備え、この検出装置による検出結果を前記良否情報とすることを特徴とする請求項1または2に記載の溶液塗布装置。
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