JP2016172221A - 液滴吐出方法、プログラムおよび膜付きデバイスの製造方法 - Google Patents

液滴吐出方法、プログラムおよび膜付きデバイスの製造方法 Download PDF

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droplet discharge
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豊太郎 木下
Toyotaro Kinoshita
豊太郎 木下
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Abstract

【課題】液滴吐出装置が備えるヘッドユニットの1度の走査で、基板が備える異なる被吐出領域が備える機能領域にそれぞれ吐出重量が異なる液滴を供給することができる液滴吐出方法、かかる液滴吐出方法を実施するためのプログラム、および、かかる液滴吐出方法を用いた膜付きデバイスの製造方法を提供すること。
【解決手段】液滴吐出方法は、液滴吐出ヘッドNH毎に、液滴吐出ヘッドNHが備える吐出ノズルから吐出する液滴の吐出重量を設定する工程と、ヘッドユニット18を、基板に対して主走査方向に相対的に移動させる際に、複数の液滴吐出ヘッドNHのうち、第1被吐出領域上を通過する液滴吐出ヘッドNHは、吐出ノズルから第1吐出重量の液滴を、第1機能領域に供給する。また、第2被吐出領域上を通過する液滴吐出ヘッドNHは、吐出ノズルから第2吐出重量の液滴を、第2機能領域に供給する工程とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液滴吐出方法、プログラムおよび膜付きデバイスの製造方法に関する。
成膜材料を溶媒に溶解してなる成膜性インクを液滴吐出装置を用いて基板上に供給(塗
布)し、その基板上の成膜性インクから溶媒を除去(乾燥)することにより成膜を行う成
膜方法が実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。
この成膜方法を用いて、例えば、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子の有
機層(例えば、発光層および正孔輸送層等)、カラーフィルターの着色層および配線基板
の導体パターン等の膜付きデバイスが備える各種膜を形成することが提案されている。
このような有機層や、導体パターン等の膜のパターニング(成膜方法)は、形成すべき
膜の形状に対応した開口部を備える隔壁(バンク)を基板(成膜用基板)上に形成して成
膜領域を確保した後、その開口部内に、成膜用インクを液滴として供給し、その後、加熱
して溶媒を除去することにより行われる。
さらに、有機EL素子等の膜付きデバイスは、その生産性を向上させるという観点から
は、1つの基板からサイズの異なる膜付きデバイスを複数個取り(共取り)することが行
われることがある。そのため、膜付きデバイスを製造するために基板上に形成される隔壁
は、異なるサイズの膜付きデバイス毎に、膜の平面視の大きさや厚さが異なってくる。
ここで、このような成膜方法に用いられる液滴吐出装置が備えるヘッドユニットは、複
数の液滴吐出ヘッドを備えている。そして、これら液滴吐出ヘッドは、一般に、吐出ノズ
ルを複数備えており、個々の吐出ノズルから成膜性インクを液滴として吐出し、この吐出
された液滴が、隔壁が備える開口部に供給される。また、このような液滴吐出ヘッドは、
複数の吐出ノズルを備えるが、1度のヘッドユニットの走査では、これら吐出ノズル同士
は、予め設定された同一の吐出重量の液滴を吐出するように設計されている。
そのため、1度のヘッドユニットの走査の際に、異なるサイズの膜付きデバイスを形成
するための隔壁(被吐出領域)のうちの双方の上側を通過する場合には、双方の隔壁が備
える開口部(機能領域)に供給すべき吐出重量を有する液滴を供給することは困難であっ
た。
なお、特許文献2では、液滴吐出ヘッドが備える複数の吐出ノズルから吐出される液滴
の吐出重量を測定し、測定された吐出重量でグループ化した後に各吐出ノズルグループに
駆動波形を割り当てることにより、吐出ノズル間での吐出重量にばらつきが生じるのを補
正する方法が提案されている。しかしながら、この方法は、あくまでも、液滴吐出ヘッド
における、複数の吐出ノズル間での吐出重量にばらつきが生じるのを防止する方法であり
、このような方法を用いても、異なる隔壁が備える開口部に、異なる吐出重量を有する液
滴を、1度のヘッドユニットの走査で、供給することはできなかった。
特開平11−54270号公報 特開2008−276088号公報
本発明の目的は、液滴吐出装置が備えるヘッドユニットの1度の走査で、基板が備える
異なる被吐出領域が備える機能領域にそれぞれ吐出重量が異なる液滴を供給することがで
きる液滴吐出方法、かかる液滴吐出方法を実施するためのプログラム、および、かかる液
滴吐出方法を用いた膜付きデバイスの製造方法を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の液滴吐出方法は、第1機能領域を備える第1被吐出領域と、第2機能領域を備
える第2被吐出領域とを有する基体の前記第1機能領域と前記第2機能領域とに液滴を供
給するための液滴吐出方法であって、
前記液滴を供給するために液滴吐出装置が用いられ、前記液滴吐出装置は、前記液滴を
吐出する液滴吐出ヘッドを複数備えるヘッドユニットを有し、複数の前記液滴吐出ヘッド
は、前記液滴を吐出する際に、前記ヘッドユニットを前記基体に対して走査する第1の方
向と交差する第2の方向において異なる位置に配設され、それぞれ、前記液滴を吐出する
吐出ノズルを有し、
複数の液滴吐出ヘッド毎に、前記液滴吐出ヘッドが備える前記吐出ノズルから吐出する
前記液滴の吐出重量を設定する第1工程と、
前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第1の方向に相対的に移動させる際に、
複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域或いは前記第2被吐出領域の、ど
ちらか一方に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドが、前記吐出ノズルか
ら前記基体に前記液滴を供給する第2工程と、を有し、
前記第2工程において、
前記第1被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドは、前記吐
出ノズルから第1吐出重量の前記液滴を、前記第1機能領域に供給し、
前記第2被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドは、前記吐
出ノズルから第2吐出重量の前記液滴を、前記第2機能領域に供給することを特徴とする
かかる構成の液滴吐出方法とすることで、液滴吐出装置が備えるヘッドユニットの1度
の走査で、基板が備える異なる被吐出領域が備える機能領域にそれぞれ吐出重量が異なる
液滴を供給することができる。
[適用例2]
本発明の液滴吐出方法では、前記第1被吐出領域と前記第2被吐出領域とは、前記第2
の方向において異なる位置に配設されていることが好ましい。
かかる構成の基板に対して、本発明の液滴吐出方法を適用することで、液滴吐出装置が
備えるヘッドユニットの1度の走査で、基板が備える異なる被吐出領域が備える機能領域
にそれぞれ吐出重量が異なる液滴を供給することができる。
[適用例3]
本発明の液滴吐出方法では、複数の前記液滴吐出ヘッドは、それぞれ、複数の前記吐出
ノズルが前記第1の方向と交差する第3の方向に配設されてなるノズル列を有することが
好ましい。
[適用例4]
本発明の液滴吐出方法では、複数の前記液滴吐出ヘッドは、それぞれ、前記ノズル列の
前記第2の方向に対する幅であるノズル列幅が同一であり、
前記第1被吐出領域と前記第2被吐出領域とは、前記ノズル列幅以上の離間距離で離間
して前記基体上に形成されていることが好ましい。
かかる構成の基板に対して、本発明の液滴吐出方法を適用することで、液滴吐出装置が
備えるヘッドユニットの1度の走査で、基板が備える異なる被吐出領域が備える機能領域
にそれぞれ吐出重量が異なる液滴を供給することができる。
[適用例5]
本発明の液滴吐出方法では、複数の前記液滴吐出ヘッドは、各々が備えるノズル列の前
記第2の方向に対する幅であるノズル列幅が同一であり、
前記第1被吐出領域と前記第2被吐出領域とは、前記ノズル列の前記第3の方向におけ
る長さであるノズル列長未満の離間距離で離間して前記基体上に形成されていることが好
ましい。
かかる構成の基板に対して、本発明の液滴吐出方法を適用することで、基板が備える異
なる被吐出領域が備える機能領域にそれぞれ吐出重量が異なる液滴を供給することができ
る。
[適用例6]
本発明の液滴吐出方法では、少なくとも2回の前記第1工程と前記第2工程とを少なく
とも2回繰り返し、
1回目の前記第2工程において、前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第1の
方向に相対的に移動させる際に、複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域
および前記第2被吐出領域の双方に相対する前記ノズル列を有する前記液滴吐出ヘッドは
、前記吐出ノズルから前記第1吐出重量の前記液滴を、前記第1機能領域に供給し、
2回目の前記第2工程において、前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記主方向
に相対的に移動させる際に、複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域およ
び前記第2被吐出領域の双方に相対する前記ノズル列を有する前記液滴吐出ヘッドは、前
記吐出ノズルから前記第2吐出重量の前記液滴を、前記第2機能領域に供給することが好
ましい。
これにより、基板が備える異なる被吐出領域が備える機能領域にそれぞれ吐出重量が異
なる液滴を供給することができる。
[適用例7]
本発明の液滴吐出方法では、前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第1の方向
に相対的に移動させる際に、複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域およ
び前記第2被吐出領域の双方に相対する前記ノズル列を有する前記液滴吐出ヘッドは、前
記ノズル列のいずれの前記吐出ノズルも、前記液滴を吐出しないことが好ましい。
これにより、前記第1被吐出領域および前記第2被吐出領域の何れか一方に吐出重量が
適切でない液滴が供給されるのを防止することができる。
[適用例8]
本発明の液滴吐出方法では、前記第1工程において、前記第2工程の前記主査方向の前
記移動で複数の前記液滴吐出ヘッドが通過する位置情報に基づいて、
前記第1被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドには、前記
吐出ノズルから前記第1吐出重量の前記液滴を吐出するよう予め設定し、
前記第2被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドには、前記
吐出ノズルから前記第2吐出重量の前記液滴を吐出するよう予め設定することが好ましい
これにより、液滴吐出装置が備えるヘッドユニットの1度の走査で、基板が備える異な
る被吐出領域が備える機能領域にそれぞれ吐出重量が異なる液滴を供給することができる
[適用例9]
本発明の液滴吐出方法では、前記第2工程の後に、前記ヘッドユニットを、前記基体に
対して前記第2の方向に相対的に移動させる第3工程を有することが好ましい。
[適用例10]
本発明の液滴吐出方法では、前記第3工程の後に、さらに、前記第1工程および前記第
2工程を行うことが好ましい。
これにより、主走査方向に沿った開口部に対する液滴の供給を連続的に行うことができ
る。
[適用例11]
本発明のプログラムは、第1機能領域を備える第1被吐出領域と、第2機能領域を備え
る第2被吐出領域とを有する基体の前記第1機能領域と前記第2機能領域とに液滴を供給
するための液滴吐出方法に用いられる液滴吐出装置の駆動を制御するためのプログラムで
あって、
前記液滴吐出装置は、前記液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを複数備えるヘッドユニット
を有し、複数の前記液滴吐出ヘッドは、前記液滴を吐出する際に、前記ヘッドユニットを
前記基体に対して走査する第1の方向と交差する第3の方向に沿って配設され、それぞれ
、前記液滴を吐出する吐出ノズルを有し、
複数の液滴吐出ヘッド毎に、前記液滴吐出ヘッドが備える前記吐出ノズルから吐出する
前記液滴の吐出重量を設定する第1ステップと、
前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第1の方向に相対的に移動させる際に、
複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域或いは前記第2被吐出領域の、ど
ちらか一方に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドが、前記吐出ノズルか
ら前記基体に前記液滴を供給する第2ステップと、を有し、
前記第2ステップにおいて、
前記第1被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドは、前記吐
出ノズルから第1吐出重量の前記液滴を、前記第1機能領域に供給し、
前記第2被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドは、前記吐
出ノズルから第2吐出重量の前記液滴を、前記第2機能領域に供給するよう構成されるこ
とを特徴とする。
かかる構成のプログラムによって実施される液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法により
、液滴吐出装置が備えるヘッドユニットの1度の走査で、基板が備える異なる被吐出領域
が備える機能領域にそれぞれ吐出重量が異なる液滴を供給することができる。
[適用例12]
本発明の膜付きデバイスの製造方法は、本発明の液滴吐出方法を用いて、前記液滴を前
記第1機能領域および前記第2機能領域に供給して、前記第1機能領域および前記第2機
能領域内で、それぞれ、露出する前記基体上に、液状被膜を形成する供給工程と、
前記液状被膜を乾燥させることで、前記第1機能領域および前記第2機能領域内で、そ
れぞれ、露出する前記基体上に膜を成膜する成膜工程と、
前記第1被吐出領域および前記第2被吐出領域毎に前記基体を厚さ方向に切断すること
でサイズの異なる複数の膜付きデバイスを得る切断工程とを有することを特徴とする。
かかる膜付きデバイスの製造方法によれば、サイズの異なる膜付きデバイスを一括して
複数製造することができる。
本発明の液滴吐出方法に用いられる液滴吐出装置の一例の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す液滴吐出装置が備えるヘッドユニットにおける液滴吐出ヘッドの配置を示す模式的な平面図である。 図2に示すヘッドユニットが備える液滴吐出ヘッドの要部の概略構成を示す断面図である。 図1に示す液滴吐出装置の制御系を示すブロック図である。 図1に示す液滴吐出装置を用いた成膜方法を説明する図である。 図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法が適用される基板の構成を示す平面図である。 図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第1実施形態を説明する平面図である。 図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第1実施形態を説明するためのフローチャートである。 図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第1実施形態の他の構成を説明する平面図である。 図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第2実施形態を説明する平面図である。 図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第2実施形態を説明するためのフローチャートである。 発光装置の一例である表示装置を示す断面図である。 図12に示す表示装置が備える発光素子の断面図である。 電子機器の一例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 電子機器の一例である携帯電話機(スマートフォン、PHS等も含む)の構成を示す斜視図である。 電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の液滴吐出方法、プログラムおよび膜付きデバイスの製造方法について、
図面に示す好適な実施形態に基づいて説明する。なお、各図では、説明の便宜上、各部の
縮尺が適宜変更されており、図示の構成は実際の縮尺と必ずしも一致するわけではない。
まず、本発明の液滴吐出方法、プログラムおよび膜付きデバイスの製造方法に先立って
、本発明の液滴吐出方法に用いられる液滴吐出装置の一例の全体構成について説明する。
(液滴吐出装置)
図1は、本発明の液滴吐出方法に用いられる液滴吐出装置の一例の概略構成を示す斜視
図、図2は、図1に示す液滴吐出装置が備えるヘッドユニットにおける液滴吐出ヘッドの
配置を示す模式的な平面図、図3は、図2に示すヘッドユニットが備える液滴吐出ヘッド
の要部の概略構成を示す断面図である。なお、図1には、説明の便宜上、互いに直交する
X軸、Y軸およびZ軸が図示されている。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸
に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。また、図1では
、Z軸が鉛直方向に沿っており、+Z軸方向側(Z軸を示す矢印の先端側)を「上」、−
Z軸方向側(Z軸を示す矢印の基端側)を「下」という。また、図2では、ヘッドユニッ
トを上側から見たときの液滴吐出ヘッドの配置を模式的に示している。
図1に示す液滴吐出装置6は、インクジェット装置である。この液滴吐出装置6は、基
台7と、1対の案内レール8と、ステージ9と、主走査位置検出装置10と、支持台12
と、案内部材13と、収納タンク14と、案内レール15と、キャリッジ16と、副走査
位置検出装置17と、ヘッドユニット18と、を備えている。
基台7は、X軸方向およびY軸方向に沿った上面7aを有する直方体形状をなしている
。そして、基台7の上面7aには、Y軸方向に沿って延びている1対の案内レール8が設
置されている。
この1対の案内レール8には、図示しない直動機構を介して、ステージ9が取り付けら
れている。これにより、ステージ9を1対の案内レール8に沿って移動させることで、ヘ
ッドユニット18が備える液滴吐出ヘッド部510をステージ9に対して主走査方向(本
実施形態ではY軸方向)に相対的に移動させることができる。本実施形態では、かかる直
動機構として、例えば、リニアモーターが用いられており、ステージ9がY軸方向に沿っ
て所定の速度で往動と復動とを繰り返すようになっている。なお、かかる直動機構は、リ
ニアモーターに限定されず、例えば、ネジ式直動機構等であってもよい。
また、基台7の上面7aには、主走査位置検出装置10が設けられている。この主走査
位置検出装置10により、基台7に対するステージ9のY軸方向での位置(すなわち主走
査方向での位置)が検出される。
ステージ9の上面には、基板(基体)2が載置される載置面11が形成されている。こ
の載置面11には、図示しない吸引式のチャック機構が設けられている。このチャック機
構により、載置面11上の基板2が載置面11に対して吸着・固定される。
また、X軸方向における基台7の両端部には、上側に延びている1対の支持台12が設
けられている。この1対の支持台12には、X軸方向に沿って延びている案内部材13が
架設されている。この案内部材13の上側には、成膜性インク26が収納されている収納
タンク14が設置されている。
一方、案内部材13の下側には、X軸方向に沿って延びている案内レール15が設置さ
れている。この案内レール15には、図示しない直動機構を介して、キャリッジ16が取
り付けられている。これにより、キャリッジ16を案内レール15に沿って移動させるこ
とで、ヘッドユニット18が備える液滴吐出ヘッド部510をステージ9に対して、主走
査方向(第1の方向)に直交(交差)する副走査方向(本実施形態ではX軸方向)に相対
的に移動させることができる。本実施形態では、かかる直動機構として、例えば、リニア
モーターが用いられており、任意のタイミング(例えば、前述した主走査の往動と復動と
の切り換え時)にキャリッジ16がX軸方向に沿って移動するようになっている。なお、
かかる直動機構は、リニアモーターに限定されず、例えば、ネジ式直動機構等であっても
よい。
また、案内部材13のキャリッジ16側には、副走査位置検出装置17が設けられてい
る。この副走査位置検出装置17により、案内部材13に対するキャリッジ16のX軸方
向での位置(すなわち副走査方向(第2の方向)での位置)が検出される。
キャリッジ16には、ヘッドユニット18が設置されている。
このヘッドユニット18は、図2に示すように、同一の構成をなす3つの液滴吐出ヘッ
ド部510A、510B、510Cを有し、これら3つの液滴吐出ヘッド部510A、5
10B、510Cが、副走査方向(本実施形態ではX軸方向)に沿って配設されている。
そして、各液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cは、それぞれ、複数(本実施
形態では12個)の液滴吐出ヘッドNH01〜NH12を有している。
各液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cにおいて、各液滴吐出ヘッドNHは
、6つの液滴吐出ヘッドNHからなる2つのサブグループ(NH01〜NH06と、NH
07〜NH12と)に分けられ、各サブグループにおいて、6つの液滴吐出ヘッドNHが
Y軸方向に沿って、副走査方向(本実施形態ではX軸方向)に一定間隔ずらした状態で、
並んで配設されている。また、2つのサブグループは、X軸方向で離間して並んで配設さ
れている。
これら液滴吐出ヘッドNHは、それぞれ、同一の形状をなしており、X軸方向に対する
幅であるヘッド長がB1の大きさとなっている。
さらに、各液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cにおいて、X軸方向に対し
て各液滴吐出ヘッドNHは、NH01〜NH06のサブグループでは、液滴吐出ヘッドN
H(01+n)の+X軸方向側の端部と、液滴吐出ヘッドNH(04+n)の−X軸方向
側の端部とがY軸方向に沿って重なるようにずらして配置され、NH07〜NH12のサ
ブグループでは、液滴吐出ヘッドNH(07+n)の+X軸方向側の端部と、液滴吐出ヘ
ッドNH(10+n)の−X軸方向側の端部とがY軸方向に沿って重なるようにずらして
配置されている(nは、1または2。)。
そして、NH01〜NH06のサブグループにおける液滴吐出ヘッドNH(04+n)
の+X軸方向側の端部と、NH07〜NH12のサブグループにおける液滴吐出ヘッドN
H(07+n)の−X軸方向側の端部とがY軸方向に沿って重なるようにずらして配置さ
れ、さらに、NH07〜NH12のサブグループにおける液滴吐出ヘッドNH(10+n
)の+X軸方向側の端部と、隣接する液滴吐出ヘッド部510が有するNH01〜NH0
6のサブグループにおける液滴吐出ヘッドNH(01+n)の−X軸方向側の端部とがY
軸方向に沿って重なるようにずらして配置されている(nは、1または2。)。
かかる構成で、各液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cにおいて、X軸方向
(第2の方向)に対して各液滴吐出ヘッドNHをずらして配列することで、X軸方向で隣
接する液滴吐出ヘッドNH(01+n)と液滴吐出ヘッドNH(07+n)とのX軸方向
に対する離間距離を、それぞれ、液滴吐出ヘッドNHのX軸方向に対する幅であるヘッド
長B1に設定することができる(nは、1〜5の整数。)。
したがって、各液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cを、X軸方向に対して
ヘッド長B1の大きさで移動させる(副走査させる)ことで、NH01〜NH06のサブ
グループにおいて、液滴吐出ヘッドNH(04+n)を、液滴吐出ヘッドNH(01+n
)が位置した、Y軸方向に沿った位置に配置させることができ、NH07〜NH12のサ
ブグループにおいて、液滴吐出ヘッドNH(10+n)を、液滴吐出ヘッドNH(07+
n)が位置した、Y軸方向に沿った位置に配置させることができる(nは、1または2。
)。さらに、この状態から、X軸方向に対してヘッド長B1の大きさで移動させる(副走
査させる)こと、すなわち、合計2×B1の大きさで移動させることで、NH07〜NH
12のサブグループにおける液滴吐出ヘッドNH(07+n)を、NH01〜NH06の
サブグループにおける液滴吐出ヘッドNH(01+n)が位置した、Y軸方向に沿った位
置に配置させることができる(nは、1〜5の整数。)。
さらに、各液滴吐出ヘッドNHは、複数(本実施形態では5個)の吐出ノズル511を
有しており、これらが、X軸方向に一定の離間距離(ノズルピッチ)を空けて並んで配設
されノズル列NLを形成している。なお、本実施形態では、このノズル列NLにおいて複
数の吐出ノズル511が並ぶ方向(第3の方向)がX軸方向(第2の方向)に一致して、
ノズル列のNLの第3の方向における長さであるノズル列長B2をノズル列幅、すなわち
吐出幅として形成されている。また、この第3の方向は、X軸方向に対して、一致してい
なくてもよい。さらに、各液滴吐出ヘッドNHにおいて、複数の吐出ノズル511からな
るノズル列NLは、1列に限らず、2列以上であってもよい。
また、この液滴吐出装置6では、各吐出ノズル511から吐出される液滴29の吐出重
量は、各吐出ノズル511の駆動波形を変更することで、変更し得るが、1つの液滴吐出
ヘッドNHが有する各吐出ノズル511同士間では、同一の吐出重量を有する液滴29が
吐出するよう設定される。さらに、1つの液滴吐出ヘッドNHが有する各吐出ノズル51
1は、それぞれ独立して、所望の位置のものを選択的に、液滴29の吐出の有無を選択で
きるようになっている。
なお、本実施形態では、液滴吐出ヘッド部510を、3つ備えるものを例示したが、こ
れに限定されず、少なくとも1つ備えていればよく、また、各液滴吐出ヘッド部510に
おいて、液滴吐出ヘッドNHを12個備えるものを例示したが、これに限定されず、少な
くとも1つ備えていればよく、さらに、各液滴吐出ヘッド部510A、510B、510
Cにおいて、X軸方向で隣接する液滴吐出ヘッドNH(01+n)と液滴吐出ヘッドNH
(07+n)とのX軸方向に対する離間距離を、それぞれ、ヘッド長B1に設定する必要
はなく、任意の離間距離に設定することもできる。
以上のよう液滴吐出ヘッド部510が備える液滴吐出ヘッドNHは、以下のような構成
をなすことにより、それらが備える吐出ノズル511から液滴29が吐出される。
すなわち、各液滴吐出ヘッドNHは、図3に示すように、ノズルプレート23を備え、
このノズルプレート23には、複数の吐出ノズル511が形成されている。
より具体的に説明すると、各液滴吐出ヘッドNHは、ノズルプレート23と、キャビテ
ィ25と、振動板27と、圧電素子28と、を有している。
ノズルプレート23には、複数の吐出ノズル511が形成されている。このノズルプレ
ート23に対して上側には、各吐出ノズル511に対応して、吐出ノズル511に連通し
ているキャビティ25(圧力室)が設けられている。このキャビティ25は、図示しない
流路を介して、前述した収納タンク14に連通されており、収納タンク14からの成膜性
インク26が供給される。
また、キャビティ25の上側には、振動板27が配置されている。この振動板27は、
キャビティ25の内壁面の一部を構成している。この振動板27のキャビティ25とは反
対側の面には、圧電素子28が配置されている。この圧電素子28は、素子駆動信号を受
けると、上下方向(Z軸方向)に伸張または収縮して振動板27を上下方向(Z軸方向)
に振動させる。これにより、キャビティ25内の容積の縮小を伴ってキャビティ25内が
加圧される。その結果、そのキャビティ25内の容積の縮小分に対応した量の成膜性イン
ク26が吐出ノズル511から液滴29として吐出される。吐出された液滴29は、隔壁
20が備える開口部21で露出する基板2上に着弾する。
なお、各液滴吐出ヘッドNHが有する複数の吐出ノズル511が並ぶノズル列NLの方
向(第3の方向)は、上述のように、X軸方向に対して、一致していてもよいし一致して
いなくてもよいが、これらの双方の位置を取り得るように、ヘッドユニット18において
、各液滴吐出ヘッドNHは、XY平面で回動可能に設けられていてもよい。
以上、液滴吐出装置6の構成を説明したが、この液滴吐出装置6を用いた液滴吐出方法
については、後に詳述する。
[液滴吐出装置の制御系]
次に、液滴吐出装置6の制御系について説明する。
図4は、図1に示す液滴吐出装置の制御系を示すブロック図である。
図4に示すように、液滴吐出装置6は、液滴吐出装置6の各部の動作を制御する制御装
置41(制御部)を備えている。この制御装置41は、各種の演算処理を行うCPU(中
央演算処理装置)42と、各種情報を記憶するメモリー43(記憶部)と、を備えている
ここで、CPU42には、入出力インターフェイス46およびデータバス47を介して
、前述した主走査位置検出装置10および副走査位置検出装置17がそれぞれ接続されて
いる。また、上記以外にも、CPU42には、入出力インターフェイス46およびデータ
バス47を介して、主走査駆動装置44、副走査駆動装置45、ヘッド駆動回路48、入
力装置49および表示装置50がそれぞれ接続されている。
主走査駆動装置44は、前述したステージ9の主走査方向での移動を行うための駆動源
であり、副走査駆動装置45は、前述したキャリッジ16の副走査方向での移動を行うた
めの駆動源である。また、ヘッド駆動回路48は、前述した液滴吐出ヘッドNHを駆動す
るものである。
入力装置49は、液滴吐出装置6の各種動作条件が入力される装置であり、例えば、図
示しない外部装置から、基板2に液滴29を吐出する座標情報が入力される。
また、表示装置50は、液滴吐出装置6の加工条件や作業状況等の各種情報を表示する
装置である。操作者は、表示装置50に表示される情報に基づいて、入力装置49を用い
て操作を行うことができる。
メモリー43は、例えば、RAM、ROM等といった半導体メモリー、または、ハード
ディスク、DVD−ROMといった外部記憶装置等を有して構成されている。このメモリ
ー43には、CPU42の動作に必要な各種情報がプログラムとして記憶されている。
具体的に説明すると、メモリー43には、液滴吐出装置6における動作の制御手順が記
述されたプログラムソフト(プログラム)51を記憶する記憶領域が設定される。また、
メモリー43には、基板2上に吐出する吐出位置の座標データである吐出位置データ52
を記憶するための記憶領域も設定される。
他にも、メモリー43には、液滴吐出ヘッドNHを駆動するときの駆動波形と吐出量(
吐出重量)の関係を示すデータである駆動電圧データ53や、液滴吐出ヘッドNHを駆動
する駆動波形データ54等の吐出条件を複数記憶するための記憶領域が設定される。また
、メモリー43には、吐出する各場所における駆動電圧のデータである吐出計画データ5
5を記憶するための記憶領域が設定される。さらに、メモリー43には、CPU42のた
めのワークエリアやテンポラリーファイル等として機能する記憶領域やその他各種類の記
憶領域が設定される。
CPU42は、メモリー43に記憶されたプログラムソフト51に従って、液滴吐出装
置6の各部の制御を行う。このCPU42は、描画制御部56と、吐出条件設定部61と
、吐出計画設定部62と、を有している。
描画制御部56は、液滴吐出ヘッドNHから液滴29を吐出して描画するための制御を
行う。この描画制御部56は、主走査駆動装置44を駆動制御する主走査制御部57と、
副走査駆動装置45を駆動制御する副走査制御部58と、ヘッド駆動回路48を駆動制御
する吐出制御部59と、を有している。主走査制御部57は、ステージ9を主走査方向へ
所定の速度で移動させるための制御を行う。副走査制御部58は、液滴吐出ヘッドNHを
副走査方向へ所定の副走査量で移動させるための制御を行う。吐出制御部59は、液滴吐
出ヘッドNHが有する複数のノズルのそれぞれの吐出量や吐出の有無の制御を行う。
吐出条件設定部61は、塗布領域に吐出する成膜性インク26の量と吐出特性とに基づ
いて、吐出ノズル511から吐出する液滴29の吐出量と吐出回数を設定する。吐出計画
設定部62は、液滴29を吐出する各場所における圧電素子28の駆動波形を設定する。
以上説明したような液滴吐出装置6を用いて、基板2が備える隔壁20の開口部21に
成膜性インクを液滴29として供給することにより、開口部21で露出する基板2上に膜
29Dが形成されるが、以下、液滴吐出装置6を用いた液相プロセスによる成膜方法につ
いて説明する。
[成膜方法]
図5は、図1に示す液滴吐出装置を用いた成膜方法を説明する図である。
成膜性インクを用いた成膜方法は、[1]成膜性インクを開口部21で露出する基板2
上に液滴29として供給して、液状被膜29Cを形成する工程(供給工程)と、[2]液
状被膜29Cを加熱して、乾燥させることにより膜29Dを形成する工程(成膜工程)と
、を有する。
以下、各工程を順次詳細に説明する。
[1]供給工程(インク付与工程)
まず、図5(a)に示すように、開口部21が形成された隔壁20を備える基板2を用
意し、次いで、図5(b)に示すように、開口部21内で露出する基板2上に、前述した
成膜性インクを液滴吐出ヘッドNHから液滴29として吐出・供給する。これにより、開
口部21内で露出する基板2上に成膜性インクからなる液状被膜29Cが形成される。
なお、本工程[1]における雰囲気の温度および圧力は、それぞれ、成膜性インクの組
成や液性媒体の沸点および融点に応じて決められるものであり、基板2上に成膜性インク
を付与することができれば、特に限定されないが、常温常圧であるのが好ましい。したが
って、常温常圧下において、基板2上に付与可能な成膜性インクを用いるのが好ましい。
これにより、工程[1]を簡単に行える。
[2]成膜工程(乾燥工程)
次に、基板2上に形成された液状被膜29C(成膜性インク)を加熱する。
これにより、液状被膜29Cから液性媒体を除去して、液状被膜29Cを乾燥させるこ
とで、図5(c)に示すように、成膜用インクに含まれる成膜材料を主成分とする膜29
Dが形成される。
乾燥工程[2]における雰囲気の温度および圧力は、それぞれ、成膜性インクの組成や
液性媒体の沸点および融点に応じて決められるものであり、基板2上の液状被膜29Cか
ら液性媒体を除去することができれば、特に限定されるものではない。
また、液状被膜29Cを加熱する方法は、特に限定されないが、ホットプレートや赤外
線などで行うことができ、さらに、前述した液滴吐出装置6のステージ9が備えるラバー
ヒータにより行ってもよい。
以上のような工程を有する成膜方法を用いることにより、隔壁20が備える開口部21
内で露出する基板2上に、均質で均一な膜厚を有する膜29Dが優れた成膜精度で形成す
ることができるが、ここで、以上のような成膜方法により、開口部21内で露出する基板
2上に均質で均一な膜厚を有する膜29Dを成膜するには、液滴吐出装置6を用いて吐出
された液滴29を、優れた精度で開口部21内に供給する必要がある。
特に、基板2上に膜29Dが形成された膜付きデバイスを、その生産性を向上させると
いう観点から、例えば、32インチや42インチのようにサイズの異なるものを1つの基
板2から、複数個取り(共取り)する場合では、膜付きデバイスを製造するために基板2
上に形成される隔壁20は、膜付きデバイス毎に、その開口部21のサイズや、向き、さ
らには形成する膜29Dの膜厚等が異なってくる。そのため、液滴29を開口部21内に
供給する液滴29の液滴数、さらには吐出重量を、各膜付きデバイスの開口部21毎に設
定することが求められるが、液滴吐出装置6を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方
法)を用いることにより、その開口部21への液滴29の供給を実現することができる。
以下、液滴吐出装置6を用いた液滴吐出方法により、開口部21内に液滴29を供給する
方法について説明する。
[液滴吐出方法]
まず、液滴吐出装置6を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第1実施形態
について説明する。
<<第1実施形態>>
図6は、図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法が適用
される基板の構成を示す平面図、図7は、図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装
置を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第1実施形態を説明する平面図、図
8は、図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本発明の
液滴吐出方法)の第1実施形態を説明するためのフローチャート、図9は、図2に示すヘ
ッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第
1実施形態の他の構成を説明する平面図である。
なお、以下では、図6(a)に示すような1つの基板2から、サイズが異なる膜付きデ
バイスとして、サイズが大きい1つの膜付きデバイス2aと、サイズが小さい2つの膜付
きデバイス2bとを共取りする場合を一例に説明する。
以下、液滴吐出装置6を用いた液滴吐出方法の第1実施形態の各工程を順次詳細に説明
する。
<1> まず、操作者は、サイズが大きい1つの膜付きデバイス2aと、サイズが小さ
い2つの膜付きデバイス2bとを共取りするために、複数の開口部(第1開口部)21a
を備える隔壁(第1隔壁)20aおよび複数の開口部(第2開口部)21bを備える隔壁
(第2隔壁)20bを、それぞれ、図6(a)に示すように、1つおよび2つ備える基板
2を用意し、この基板2を、液滴吐出装置6が備えるステージ9の載置面11に吸着・固
定させる。
なお、本実施形態では、基板2において、2つの隔壁20bは、Y軸方向に沿って配設
され、1つの隔壁20aに対して、X軸方向に沿って、2つの隔壁20bを+X軸方向側
として配設されている。そして、隔壁20aにおいて、開口部21aは、50個形成され
ており、それぞれ、X軸方向に長い長方形状をなしており、X軸方向に沿って5個、Y軸
方向に沿って10個ずつ配設されている。また、隔壁20bにおいて、開口部21bは、
50個形成されており、それぞれ、X軸方向に長い長方形状をなしており、X軸方向に沿
って5個、Y軸方向に沿って10個ずつ配設されている。かかる構成の基板2において、
図6(a)に示すように、開口部21aは、その開口面積が開口部21bの開口面積より
も大きくなっている。
また、図6(a)に示すように、隔壁20aと隔壁20bとのX軸方向に対する離間距
離A1は、隣接する液滴吐出ヘッドNH同士のX軸方向に対する離間距離、すなわちヘッ
ド長B1以上の大きさとなっている。
また、操作者は、入力装置49に、基板2の隔壁(第1被吐出領域)20aが有する開
口部(第1機能領域)21aの位置情報、および、隔壁(第2被吐出領域)20bが有す
る開口部(第2機能領域)21bの位置情報、すなわち、基板2に液滴29を吐出すべき
座標情報を入力するとともに、開口部21aに供給すべき液滴29の液滴数および吐出重
量、ならびに、開口部21bに供給すべき液滴29の液滴数および吐出重量を入力(設定
)する(第1工程)。
なお、開口部21aならびに開口部21bに供給すべき液滴29(成膜性インク26)
の供給量(液滴数および吐出重量)は、開口部21a、21bの開口面積、形成すべき膜
29Dの膜厚および構成材料等に応じて適宜設定される。また、例えば、膜付きデバイス
を、後述する有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子を備える表示装置に適用す
る場合には、開口部21a、21bの開口面積が比較的小さいため、主に液滴29の吐出
重量を調整することで、開口部21aならびに開口部21bに供給する液滴29の供給量
が設定される。
以上のような開口部21a、21bの位置情報および液滴29の供給量の入力により、
メモリー43に記憶されたプログラムソフト51および各種データ52〜55に基づいて
、後述する各工程において、ステージ9、キャリッジ16および液滴吐出ヘッドNHの作
動を制御するCPU42の時間的経過を追った動作が決定される。以下、そのステージ9
、キャリッジ16および液滴吐出ヘッドNHの作動を、順次説明する。
なお、以下では、本発明の液滴吐出方法が適用される、主走査方向に対するステージ9
(基板2)のヘッドユニット18に対する相対的な移動によるN回目の主走査の際に、液
滴吐出ヘッド部510Bが、隔壁20aと隔壁20bとの間の空間領域を通過する場合、
さらに、隔壁20aの開口部21aには吐出重量18ng(第1吐出重量)の液滴29を
、隔壁20bの開口部21bには吐出重量の異なる液滴29として吐出重量16ng(第
2吐出重量)の液滴29を、それぞれの上側を通過する液滴吐出ヘッドNHから供給する
場合について説明する。
<2> まず、副走査制御部58は、副走査駆動装置45を駆動させることにより、キ
ャリッジ16を案内レール15に沿って移動させ、このキャリッジ16に装着されたヘッ
ドユニット18を、N回目の主走査の際での、副走査方向(X軸方向)における所定の位
置に移動させる。
<3> 次に、主走査制御部57は、主走査駆動装置44を駆動させることにより、ス
テージ9を案内レール8に沿って移動させる(N回目の主走査)。これにより、ステージ
9上に固定された基板2が、主走査方向(Y軸方向)に沿って移動することとなり、その
結果、ヘッドユニット18が備える液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが基
板2に対して主走査方向(Y軸方向)に相対的に移動する。
この液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cの基板2に対する主走査方向(Y
軸方向)に対する相対的な移動の際に、本工程<3>では、X軸方向に配列された液滴吐
出ヘッド部510A、510B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNHの下側を、同じく
X軸方向に配列された、液滴29を供給すべき開口部21aを備える隔壁20aと開口部
21bを備える隔壁20bとが通過する。
この時、図8に示すように、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備える
液滴吐出ヘッドNH01〜NH12が、何れの隔壁20a、20bの上を通過するか、す
なわち、液滴吐出ヘッドNH01〜NH12が備える吐出ノズルが、何れの隔壁20a、
20bに相対するかに応じて(S1)、吐出条件設定部61は、前記工程<1>において
、各液滴吐出ヘッドNH01〜NH12における吐出重量を設定している(S2a〜S2
c)。
すなわち、液滴吐出ヘッドNHが、隔壁20aの上を通過する場合(S1a)、その液
滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴29の吐出重量が18ng(第1吐出重量)に設定
され(S2a)、隔壁20bの上を通過する場合(S1b)、その液滴吐出ヘッドNHか
ら吐出される液滴29の吐出重量が16ng(第2吐出重量)に設定され(S2b)、さ
らに、隔壁20a、20bの双方の上を通過しない場合(S1c)、その液滴吐出ヘッド
NHから吐出される液滴29の吐出重量が0ngに設定されている(S2c)。
具体的には、前記工程<2>により、図7(a)に示すように、ヘッドユニット18の
X軸方向における位置が基板2に対して配置された場合、液滴吐出ヘッド部510A、5
10B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12は、それぞれ、下記表1に
記載のような吐出重量に設定されている。特に、液滴吐出ヘッド部510Bが備える液滴
吐出ヘッドNH01〜NH12のうち、液滴吐出ヘッドNH03〜NH08が、離間距離
A1で離間された隔壁20aと隔壁20bとの間の空間領域に位置するが、液滴吐出ヘッ
ドNH03〜NH05の一部が隔壁20aの上側を通過し、液滴吐出ヘッドNH06〜N
H08の一部が隔壁20bの上側を通過するため、液滴吐出ヘッドNH03〜NH05か
ら吐出される液滴29の吐出重量が18ngに設定され、液滴吐出ヘッドNH06〜NH
08から吐出される液滴29の吐出重量が16ngに設定されている。
Figure 2016172221
そして、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNH
の下側を、開口部21aを備える隔壁20aと開口部21bを備える隔壁20bの開口部
21bが通過した際に、吐出制御部59は、ヘッド駆動回路48の駆動を制御することに
より、予め設定された、吐出重量に基づいて、液滴吐出ヘッドNH01〜NH12から開
口部21a、21bに液滴29を供給する。すなわち、液滴吐出ヘッドNHの下側を、開
口部21aを備える隔壁20aが通過した際には、吐出制御部59は、液滴吐出ヘッドN
Hが備える吐出ノズル511から開口部21aに吐出重量18ngの液滴29を供給する
。また、開口部21bを備える隔壁20bが通過した際には、吐出制御部59は、液滴吐
出ヘッドNHが備える吐出ノズル511から開口部21bに吐出重量16ngの液滴29
を供給する。
なお、液滴吐出ヘッドNHの下側を隔壁20が通過する際に、液滴吐出ヘッドNHが備
える吐出ノズル511から液滴29を供給するが、この供給は、液滴吐出ヘッドNHが備
える複数の吐出ノズル511のうち、隔壁20が備える開口部21がその下側を通過する
ものから選択的に供給される。これにより、隔壁20上に不本意に液滴29が供給される
ことなく、液滴29を開口部21内で露出する基板2上に優れた精度で着弾させることが
できる。
<4> 次に、副走査制御部58は、副走査駆動装置45を駆動させることにより、キ
ャリッジ16を案内レール15に沿って、ヘッド長B1の大きさ移動させ、このキャリッ
ジ16に装着されたヘッドユニット18を、(N+1)回目の主走査の際での、副走査方
向(X軸方向)における所定の位置に移動させる(第3工程)。
<5> 次に、主走査制御部57は、主走査駆動装置44を駆動させることにより、ス
テージ9を案内レール8に沿って移動させる((N+1)回目の主走査)。これにより、
ステージ9上に固定された基板2が、主走査方向(Y軸方向)に沿って移動することとな
り、その結果、ヘッドユニット18が備える液滴吐出ヘッド部510A、510B、51
0Cが基板2に対して主走査方向(Y軸方向)に相対的に移動する。
この(N+1)回目の主走査による、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510C
の基板2に対する主走査方向(Y軸方向)に対する相対的な移動の際にも、前記工程<3
>のN回目の主走査の際と同様に、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備
える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12が、何れの隔壁20a、20bの上を通過するか
に応じて(S1)、吐出条件設定部61は、前記工程<1>において、各液滴吐出ヘッド
NH01〜NH12における吐出重量を設定している(S2a〜S2c)。
具体的には、前記工程<4>において、ヘッドユニット18のX軸方向における位置が
基板2に対して、+X軸方向にヘッド長B1の大きさで移動するため、図7(b)に示す
ように、ヘッドユニット18が配置されるが、この場合、液滴吐出ヘッド部510A、5
10B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12は、それぞれ、上記表1に
記載のような吐出重量に設定されている。
特に、液滴吐出ヘッド部510Aが備える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12のうち、
液滴吐出ヘッドNH12が、また、液滴吐出ヘッド部510Bが備える液滴吐出ヘッドN
H01〜NH12のうち、液滴吐出ヘッドNH01〜NH05が、離間距離A1で離間さ
れた隔壁20aと隔壁20bとの間の空間領域に位置し、液滴吐出ヘッド部510Cが備
える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12のうち、液滴吐出ヘッドNH08〜NH12が、
隔壁20bの外側の空間領域に位置するが、液滴吐出ヘッド部510Aが備える液滴吐出
ヘッドNH12の一部が、隔壁20aの上側を通過する。また、液滴吐出ヘッド部510
Bが備える液滴吐出ヘッドNH01、NH02の一部が隔壁20aの上側を通過し、液滴
吐出ヘッド部510Bが備える液滴吐出ヘッドNH03〜NH05の一部が隔壁20bの
上側を通過する。さらに、液滴吐出ヘッド部510Cが備える液滴吐出ヘッドNH08〜
NH10の一部が隔壁20bの上側を通過し、液滴吐出ヘッド部510Cが備える液滴吐
出ヘッドNH11、NH12が隔壁20a、20bの双方の上側を通過しない。そのため
、液滴吐出ヘッド部510Aが備える液滴吐出ヘッドNH12、液滴吐出ヘッド部510
Bが備える液滴吐出ヘッドNH01、NH02から吐出される液滴29の吐出重量が18
ngに設定され、液滴吐出ヘッド部510Bが備える液滴吐出ヘッドNH03〜NH05
、液滴吐出ヘッド部510Cが備える液滴吐出ヘッドNH08〜NH10から吐出される
液滴29の吐出重量が16ngに設定され、液滴吐出ヘッド部510Cが備える液滴吐出
ヘッドNH11、NH12から吐出される液滴29の吐出重量が0ng(第3吐出重量)
に設定されている。
そして、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNH
の下側を、開口部21aを備える隔壁20aと開口部21bを備える隔壁20bの開口部
21bが通過した際に、吐出制御部59は、ヘッド駆動回路48の駆動を制御することに
より、予め設定された、吐出重量に基づいて、液滴吐出ヘッドNH01〜NH12から開
口部21a、21bに液滴29を供給する。すなわち、液滴吐出ヘッドNHの下側を、開
口部21aを備える隔壁20aが通過した際には、吐出制御部59は、液滴吐出ヘッドN
Hが備える吐出ノズル511から開口部21aに吐出重量18ngの液滴29を供給する
。また、開口部21bを備える隔壁20bが通過した際には、吐出制御部59は、液滴吐
出ヘッドNHが備える吐出ノズル511から開口部21bに吐出重量16ngの液滴29
を供給する。さらに、隔壁20aおよび隔壁20bの双方が通過しない場合には、吐出制
御部59は、液滴吐出ヘッドNHが備える吐出ノズル511から開口部21への液滴29
の供給を吐出重量0ngとして停止する。
以上のような前記工程<2>〜前記工程<5>により、N回目および(N+1)回目の
主走査のための副走査ならびにN回目および(N+1)回目の主走査が行われ、必要に応
じて、これらの工程を繰り返して実施することで、Y軸方向に沿った開口部21に対する
液滴29の供給が連続的に行われることとなる。
なお、上記では、主走査方向(Y軸方向)に沿ったN回目および(N+1)回目の主走
査で、液滴吐出ヘッドNHが備える吐出ノズル511から、隔壁20aの開口部21aに
吐出重量18ngの液滴29を供給し、隔壁20bの開口部21bに吐出重量16ngの
液滴29を供給する場合について説明したが、かかる液滴吐出方法に限定されるものでは
ない。
例えば、図9に示すように、サイズの大きい隔壁20aの開口部21aには、N回目お
よび(N+1)回目の主走査のうちの一方で、液滴吐出ヘッドNHが備える吐出ノズル5
11から、吐出重量18ngの液滴29aを供給し、N回目および(N+1)回目の主走
査のうちの他方で、液滴吐出ヘッドNHが備える吐出ノズル511から、吐出重量18n
gより重量が軽い例えば吐出重量9ngの液滴29bを供給するようにしてもよい。これ
により、液滴29bを、隔壁20aに付着させることなく、開口部21aの縁部まで優れ
た精度で液滴29bを供給することができる。そのため、液滴29(29a、29b)を
乾燥することで得られる膜29Dにスジムラが生じるのを的確に抑制または防止すること
ができることから、膜29Dの成膜精度の向上が図られる。
なお、このような吐出重量が異なる液滴29aおよび液滴29bを開口部21に供給す
る方法としては、上記のような方法に限定されるものではなく、例えば、N回目の主走査
における+Y軸方向に沿った往動および−Y軸方向に沿った復動の双方で、液滴吐出ヘッ
ドNHが備える吐出ノズル511から、液滴29を吐出するようにし、これら往動および
復動のうちの一方で、吐出ノズル511から吐出重量が重い液滴29aを供給し、他方で
、吐出ノズル511から、吐出重量が軽い液滴29bを供給するようにしてもよい。
さらに、N回目および(N+1)回目の主走査の後に、必須の工程として実施する、ヘ
ッドユニット18を副走査方向(X軸方向)へ移動させる副走査を一部省略して、複数回
の主走査を繰り返した後に、副走査を行うようにしてもよい。この場合、主走査方向(Y
軸方向)に沿ったヘッドユニット18の往復運動うち、+Y軸方向に沿った往動および−
Y軸方向に沿った復動の双方で、液滴吐出ヘッドNHの吐出ノズル511から、隔壁20
aおよび隔壁20bの双方に液滴29を供給するようにしてもよいし、+Y軸方向に沿っ
た往動で、液滴吐出ヘッドNHの吐出ノズル511から、隔壁20aおよび隔壁20bの
うちの一方に液滴29を供給し、−Y軸方向に沿った復動で、液滴吐出ヘッドNHの吐出
ノズル511から、隔壁20aおよび隔壁20bのうちの他方に液滴29を供給するよう
にしてもよい。
以上のような工程とすることで、ヘッドユニット18の1度の主走査において、基板2
が備える異なる隔壁20a、20bがそれぞれ備える開口部21a、21bにそれぞれ吐
出重量が異なる液滴29を供給することができる。
<<第2実施形態>>
次に、液滴吐出装置6を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第2実施形態
について説明する。
図10は、図2に示すヘッドユニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本
発明の液滴吐出方法)の第2実施形態を説明する平面図、図11は、図2に示すヘッドユ
ニットを備える液滴吐出装置を用いた液滴吐出方法(本発明の液滴吐出方法)の第2実施
形態を説明するためのフローチャートである。
以下、液滴吐出装置6を用いた液滴吐出方法の第2実施形態の各工程を順次、説明する
。なお、第2実施形態の液滴吐出方法において、第1実施形態の液滴吐出方法と、同様の
事項については、その説明を省略することもある。
<1> まず、操作者は、前記第1実施形態と同様にして、基板2を用意し、この基板
2を、液滴吐出装置6が備えるステージ9の載置面11に吸着・固定させる。
なお、図10に示すように、本実施形態で用意する基板2では、隔壁20aと隔壁20
bとのX軸方向に対する離間距離A1は、隣接する液滴吐出ヘッドNH同士のX軸方向に
対する離間距離、すなわちヘッド長B1未満の大きさとなっている。換言すれば、本実施
形態の液滴吐出方法は、このように離間距離A1がヘッド長B1よりも小さくなっている
基板2に対する液滴吐出方法である。
また、操作者は、前記第1実施形態と同様に、入力装置49に、基板2の隔壁(第1被
吐出領域)20aが有する開口部(第1機能領域)21aの位置情報、および、隔壁(第
2被吐出領域)20bが有する開口部(第2機能領域)21bの位置情報を入力するとと
もに、開口部21aに供給すべき液滴29の液滴数および吐出重量、ならびに、開口部2
1bに供給すべき液滴29の液滴数および吐出重量等を入力する。
以上のような開口部21a、21bの位置情報および液滴29の供給量の入力により、
メモリー43に記憶されたプログラムソフト51および各種データ52〜55に基づいて
、後述する各工程において、ステージ9、キャリッジ16および液滴吐出ヘッドNHの作
動を制御するCPU42の時間的経過を追った動作が決定される。以下、そのステージ9
、キャリッジ16および液滴吐出ヘッドNHの作動を、順次説明する。
なお、以下では、本発明の液滴吐出方法が適用される、主走査方向に対するステージ9
のヘッドユニット18の相対的な移動によるN回目の主走査の際に、液滴吐出ヘッド部5
10Bが、隔壁20aと隔壁20bとの間を通過する場合、さらに、隔壁20aの開口部
21aには吐出重量18ngの液滴29を、隔壁20bの開口部21bには吐出重量16
ngの液滴29を、供給する場合について説明する。
<2> まず、副走査制御部58は、副走査駆動装置45を駆動させることにより、キ
ャリッジ16を案内レール15に沿って移動させ、このキャリッジ16に装着されたヘッ
ドユニット18を、N回目の主走査の際での、副走査方向(X軸方向)における所定の位
置に移動させる。
<3> 次に、主走査制御部57は、主走査駆動装置44を駆動させることにより、ス
テージ9を案内レール8に沿って移動させる(N回目の主走査)。これにより、ステージ
9上に固定された基板2が、主走査方向(+Y軸方向)に沿って移動することとなり、そ
の結果、ヘッドユニット18が備える液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが
基板2に対して主走査方向(+Y軸方向)に相対的に移動(往動)する。
この液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cの基板2に対する主走査方向(Y
軸方向)に対する相対的な移動の際に、本工程<3>では、X軸方向に配列された液滴吐
出ヘッド部510A、510B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNHの下側を、同じく
X軸方向に配列された、液滴29を供給すべき開口部21aを備える隔壁20aと開口部
21bを備える隔壁20bとが通過する。
この時、図11に示すように、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備え
る液滴吐出ヘッドNH01〜NH12が、隔壁20a、20bの上をどのような状態で通
過するかに応じて(S1)、吐出条件設定部61は、前記工程<1>において、各液滴吐
出ヘッドNH01〜NH12における吐出重量を設定している(S2a〜S2d)。
すなわち、液滴吐出ヘッドNHが、隔壁20aの上を通過する場合(S1a)、その液
滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴29の吐出重量が18ngに設定され(S2a)、
隔壁20bの上を通過する場合(S1b)、その液滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴
29の吐出重量が16ngに設定され(S2b)、隔壁20a、20bの双方の上を通過
しない場合(S1c)、その液滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴29の吐出重量が0
ngに設定され(S2c)、さらに、隔壁20aおよび隔壁20bの双方上を通過する場
合(S1d)、その液滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴29の吐出重量が18ngに
設定されている(S2d)。
具体的には、前記工程<2>により、図10に示すように、ヘッドユニット18のX軸
方向における位置が基板2に対して配置された場合、液滴吐出ヘッド部510A、510
B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12において、特に、液滴吐出ヘッ
ド部510Bが備える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12のうち、液滴吐出ヘッドNH0
3〜NH07が、離間距離A1で離間された隔壁20aと隔壁20bとの間の空間領域に
位置するが、液滴吐出ヘッドNH03、NH04の一部が隔壁20aの上側を通過するた
め、液滴吐出ヘッドNH03、NH04から吐出される液滴29の吐出重量が18ngに
設定され、また、液滴吐出ヘッドNH05の一部が隔壁20a、隔壁20bの双方の上側
を通過するため、液滴吐出ヘッドNH05から吐出される液滴29の吐出重量が18ng
に設定され、さらに、液滴吐出ヘッドNH06、NH07の一部が隔壁20bの上側を通
過するため、液滴吐出ヘッドNH06、NH07から吐出される液滴29の吐出重量が1
6ngに設定されている。
そして、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNH
の下側を、開口部21aを備える隔壁20aと開口部21bを備える隔壁20bの開口部
21bが通過した際に、吐出制御部59は、ヘッド駆動回路48の駆動を制御することに
より、予め設定された、吐出重量に基づいて、液滴吐出ヘッドNH01〜NH12から開
口部21a、21bに液滴29を供給する。すなわち、液滴吐出ヘッドNHの下側を、隔
壁20aまたは隔壁20aおよび隔壁20bの双方が通過した際には、吐出制御部59は
、液滴吐出ヘッドNHが備える吐出ノズル511から開口部21aに吐出重量18ngの
液滴29を供給する。また、開口部21bを備える隔壁20bが通過した際には、吐出制
御部59は、液滴吐出ヘッドNHが備える吐出ノズル511から開口部21bに吐出重量
16ngの液滴29を供給する。
<4> 次に、副走査駆動装置45を駆動させることなく、キャリッジ16の案内レー
ル15に沿った移動を省略して(S3)、主走査制御部57は、主走査駆動装置44を駆
動させることにより、+Y軸方向に移動された後のステージ9を案内レール8に沿って−
Y軸方向に移動させる。これにより、ステージ9上に固定された基板2が、主走査方向(
−Y軸方向)に沿って移動することとなり、その結果、ヘッドユニット18が備える液滴
吐出ヘッド部510A、510B、510Cが基板2に対して主走査方向(−Y軸方向)
に相対的に移動(復動)する。
この液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cの基板2に対する主走査方向(−
Y軸方向)に対する相対的な移動の際に、本工程<4>では、前記工程<3>と同様に、
X軸方向に配列された液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備える液滴吐出
ヘッドNHの下側を、同じくX軸方向に配列された、液滴29を供給すべき開口部21a
を備える隔壁20aと開口部21bを備える隔壁20bとが通過する。この際、前記副走
査が省略されていることから、本工程<4>と前記工程<3>とでは、液滴吐出ヘッドN
Hの下側を通過する隔壁20aおよび隔壁20bとは、X軸方向に対する相対的な位置が
同一の位置で通過する。したがって、X軸方向に対する相対的な位置が同一の位置で、ヘ
ッドユニット18が備える液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cを基板2に対
して主走査方向に相対的に移動させる主走査が2回行われることとなる。
この時、図11に示すように、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備え
る液滴吐出ヘッドNH01〜NH12が、隔壁20a、20bの上をどのような状態で通
過するかに応じて(S4)、吐出条件設定部61は、前記工程<1>において、各液滴吐
出ヘッドNH01〜NH12における吐出重量を設定している(S5a〜S5d)。
すなわち、液滴吐出ヘッドNHが、隔壁20aの上を通過する場合(S4a)、その液
滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴29の吐出重量が0ngに設定され(S5a)、隔
壁20bの上を通過する場合(S4b)、その液滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴2
9の吐出重量が0ngに設定され(S5b)、隔壁20a、20bの双方の上を通過しな
い場合(S4c)、その液滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴29の吐出重量が0ng
に設定され(S5c)、さらに、隔壁20aおよび隔壁20bの双方上を通過する場合(
S4d)、その液滴吐出ヘッドNHから吐出される液滴29の吐出重量が16ngに設定
されている(S5d)。
具体的には、前記工程<3>と同様に、前記工程<2>により、図10に示すように、
ヘッドユニット18のX軸方向における位置が基板2に対して配置されており、液滴吐出
ヘッド部510A、510B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12にお
いて、特に、液滴吐出ヘッド部510Bが備える液滴吐出ヘッドNH01〜NH12のう
ち、液滴吐出ヘッドNH03〜NH07が、離間距離A1で離間された隔壁20aと隔壁
20bとの間の空間領域に位置する。そして、液滴吐出ヘッドNH03、NH04の一部
が隔壁20aの上側を通過するため、液滴吐出ヘッドNH03、NH04から吐出される
液滴29の吐出重量が0ngに設定され、また、液滴吐出ヘッドNH05の一部が隔壁2
0a、隔壁20bの双方の上側を通過するため、液滴吐出ヘッドNH05から吐出される
液滴29の吐出重量が16ngに設定され、さらに、液滴吐出ヘッドNH06、NH07
の一部が隔壁20bの上側を通過するため、液滴吐出ヘッドNH06、NH07から吐出
される液滴29の吐出重量が0ngに設定されている。
そして、液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cが備える液滴吐出ヘッドNH
の下側を、開口部21aを備える隔壁20aと開口部21bを備える隔壁20bの開口部
21bが通過した際に、吐出制御部59は、ヘッド駆動回路48の駆動を制御することに
より、予め設定された、吐出重量に基づいて、液滴吐出ヘッドNH01〜NH12から開
口部21a、21bに液滴29を供給する。すなわち、液滴吐出ヘッドNHの下側を、隔
壁20aが通過した際には、吐出制御部59は、液滴吐出ヘッドNHが備える吐出ノズル
511から開口部21aへの液滴29の供給を吐出重量0ngとして停止する。また、隔
壁20aおよび隔壁20bの双方が通過した際には、吐出制御部59は、液滴吐出ヘッド
NHが備える吐出ノズル511から開口部21bに吐出重量16ngの液滴29を供給す
る。また、開口部21bを備える隔壁20bが通過した際には、吐出制御部59は、液滴
吐出ヘッドNHが備える吐出ノズル511から開口部21bへの液滴29の供給を吐出重
量0ngとして停止する。
以上のような前記工程<2>〜前記工程<4>により、N回目の主走査のための副走査
ならびにN回目の±Y軸方向(往復運動)の主走査が行われ、必要に応じて、これらの工
程を繰り返して実施することで、Y軸方向に沿った開口部21に対する液滴29の供給が
連続的に行われることとなる。
本実施形態のような液滴吐出方法によっても、前記第1実施形態と同様に、基板2が備
える異なる隔壁20a、20bがそれぞれ備える開口部21a、21bにそれぞれ吐出重
量が異なる液滴29を供給することができる。
以上のような、液滴吐出装置6を用いた成膜方法および液滴吐出方法を用いて、開口部
21a、21bで露出する基板2に膜29Dが成膜された隔壁20a、20bを備える基
板2を、隔壁20a、20b毎にその厚さ方向に切断すること(切断工程)で、サイズの
異なる膜付きデバイスを一括して複数製造することができる。
なお、本実施形態では、各液滴吐出ヘッド部510A、510B、510Cにおいて、
X軸方向(第2の方向)に対して各液滴吐出ヘッドNHをずらす大きさ、すなわちX軸方
向で隣接する液滴吐出ヘッドNH(01+n)と液滴吐出ヘッドNH(07+n)とのX
軸方向に対する離間距離を、ヘッド長B1に設定する場合について説明したが、かかる構
成に限定されず、X軸方向で隣接する液滴吐出ヘッドNH(01+n)のノズル列NLと
液滴吐出ヘッドNH(07+n)のノズル列NLとのX軸方向に対する離間距離を、ノズ
ル列長B2に設定することもできる(nは、1〜5の整数。)。この場合、上述した各実
施形態において、副走査方向へのヘッドユニット18の案内レール15に沿った移動をノ
ズル列長B2とし、主走査方向へのヘッドユニット18の基板2との相対する移動の際に
、開口部21aおよび開口部21bに相対する吐出ノズル511を有する液滴吐出ヘッド
NHからそれぞれ液滴を吐出するようにしても、上述した各実施形態と同一の効果を得る
ことができる。なお、ノズル列NLが並ぶ方向(第3の方向)がX軸方向(第2の方向)
に一致しない場合には、X軸方向(第2の方向)に対して各液滴吐出ヘッドNHをずらす
大きさは、ノズル列のX軸方向に対する幅であるノズル列幅であり、ノズル列長B2より
小さく設定される。
さらに、本実施形態では、基板2において、隔壁20aおよび隔壁20bがそれぞれ備
える各開口部21aおよび各開口部21bは、ともにX軸方向に長い長方形状をなし、か
かる構成をなす開口部21a、21bに液滴を供給する場合について説明したが、これに
限定されず、開口部21a、21bのうちの少なくとも一方は、Y軸方向に長いものであ
ってもよく、さらには正方形形状をなすものであってもよく、具体的には、図6(b)に
示すように、隔壁20bが備える各開口部21bは、Y軸方向に長い長方形状をなしてい
てもよい。
また、この膜付きデバイスとしては、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子
を備える表示装置、カラーフィルターおよび配線基板等が挙げられるが、以下では、膜付
きデバイスの一例として、有機EL素子を備える表示装置に適用した場合について説明す
る。
なお、この場合、有機EL素子が備える有機層のうち、例えば、正孔注入層、正孔輸送
層および発光層のうちの少なくとも1層の形成に、上述した膜付きデバイスが備える膜を
形成するための液滴吐出装置を用いた成膜方法および液滴吐出方法を適用することができ
、正孔注入層、正孔輸送層および発光層を成膜するために用いる成膜用インクに含まれる
成膜材料としては、それぞれ、後述する、正孔注入性を有する高分子材料、正孔輸送性を
有する高分子材料、および、発光性を有する有機材料を用いることができる。
(表示装置)
図12は、発光装置の一例である表示装置を示す断面図である。なお、以下では、説明
の都合上、図12中の上側を「上」、下側を「下」として説明を行う。
図12に示す表示装置300は、複数の発光素子200R、200G、200Bがサブ
画素300R、300G、300Bに対応して設けられ、トップエミッション構造のディ
スプレイパネルを構成している。
なお、本実施形態では表示装置の駆動方式としてアクティブマトリックス方式を採用し
た例に説明するが、パッシブマトリックス方式を採用したものであってもよい。
表示装置300は、基板301と、複数の発光素子200R、200G、200Bと、
複数のスイッチング素子302とを有している。
基板301は、複数の発光素子200R、200G、200Bおよび複数のスイッチン
グ素子302を支持するものである。本実施形態の各発光素子200R、200G、20
0Bは、基板301とは反対側から光を取り出す構成(トップエミッション型)である。
したがって、基板301には、透明基板および不透明基板のいずれも用いることができる
。なお、各発光素子200R、200G、200Bが基板301側から光を取り出す構成
(ボトムエミッション型)とする場合には、基板301は、実質的に透明(無色透明、着
色透明または半透明)とされる。
基板301の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、ポリアミド、ポリエーテル
サルフォン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアリレートのような樹
脂材料や、石英ガラス、ソーダガラスのようなガラス材料等が挙げられ、これらのうちの
1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
不透明基板としては、例えば、アルミナのようなセラミックス材料で構成された基板、
ステンレス鋼のような金属基板の表面に酸化膜(絶縁膜)を形成したもの、樹脂材料で構
成された基板等が挙げられる。
このような基板301上には、複数のスイッチング素子302がマトリクス状に配列さ
れている。
各スイッチング素子302は、各発光素子200R、200G、200Bに対応して設
けられ、各発光素子200R、200G、200Bを駆動するための駆動用トランジスタ
である。
このような各スイッチング素子302は、シリコンからなる半導体層302aと、半導
体層302a上に形成されたゲート絶縁層302bと、ゲート絶縁層302b上に形成さ
れたゲート電極302cと、ソース電極302dと、ドレイン電極302eとを有してい
る。
このような複数のスイッチング素子302を覆うように、絶縁材料で構成された平坦化
層303が形成されている。
平坦化層303上には、各スイッチング素子302に対応して発光素子200R、20
0G、200Bが設けられている。
発光素子200Rは、平坦化層303上に、反射膜304、腐食防止膜305、陽極2
01、積層体(有機EL発光部)208(208R)、陰極207、陰極カバー306が
この順に積層されている。本実施形態では、各発光素子200R、200G、200Bの
陽極201は、画素電極を構成し、各スイッチング素子302のドレイン電極302eに
導電部(配線)307により電気的に接続されている。また、各発光素子200R、20
0G、200Bの陰極207は、共通電極とされている。
また、発光素子200G、200Bの構成は、それぞれ、発光素子200Rと同様に構
成することができる。ここで、発光素子200R、200G、200Bの積層体208R
、208G、208B(特に発光層)を互いに異ならせることにより、異なる色を発光さ
せることができる。例えば、発光素子200Rは、赤色発光し、発光素子200Gは、緑
色発光し、発光素子200Bは、青色発光する。
隣接する発光素子200R、200G、200B同士の間には、隔壁308が設けられ
ている。また、陰極カバー306には、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で構成された樹脂
層309を介して、基板310が接合されている。
前述したように本実施形態の各発光素子200R、200G、200Bはトップエミッ
ション型であるため、基板310には、透明基板が用いられる。
このような基板310の構成材料としては、基板310が光透過性を有するものであれ
ば、特に限定されず、前述した基板301の構成材料と同様のものを用いることができる
(発光素子)
ここで、図13に基づき、発光素子200R、200G、200Bを詳細に説明する。
図13は、図12に示す表示装置が備える発光素子の断面図である。
図13に示す発光素子(エレクトロルミネッセンス素子)200は、前述した発光素子
200R、200G、200Bを構成するものであり、前述したように2つの電極間(陽
極201と陰極207との間)に積層体208が介挿されている。この積層体208は、
図13に示すように、陽極201側から陰極207側へ、正孔注入層202と正孔輸送層
203と発光層204と電子輸送層205と電子注入層206とがこの順に積層されてい
る。
このような発光素子200にあっては、発光層204に対し、陰極207側から電子が
供給(注入)されるとともに、陽極201側から正孔が供給(注入)される。そして、各
発光層204では、正孔と電子とが再結合し、この再結合に際して放出されたエネルギー
によりエキシトン(励起子)が生成し、エキシトンが基底状態に戻る際にエネルギー(蛍
光やりん光)を放出(発光)する。
この発光素子200は、前述した成膜方法を用いて正孔輸送層203または正孔注入層
202が形成されている。これにより、優れた特性を有する発光素子200および表示装
置300を提供することができる。なお、発光素子200は、正孔注入層202および正
孔輸送層203のうちのいずれか一方を省略してもよい。
以下、発光素子200を構成する各部を順次説明する。
(陽極)
陽極201は、後述する正孔注入層202を介して正孔輸送層203に正孔を注入する
電極である。この陽極201の構成材料としては、仕事関数が大きく、導電性に優れる材
料を用いるのが好ましい。
陽極201の構成材料としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide
)、IZO(Indium Zinc Oxide)、In、SnO、Sb含有
SnO、Al含有ZnO等の酸化物、Au、Pt、Ag、Cuまたはこれらを含む合金
等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
(陰極)
一方、陰極207は、後述する電子注入層206を介して電子輸送層205に電子を注
入する電極である。この陰極207の構成材料としては、仕事関数の小さい材料を用いる
のが好ましい。
陰極207の構成材料としては、例えば、Li、Mg、Ca、Sr、La、Ce、Er
、Eu、Sc、Y、Yb、Ag、Cu、Al、Cs、Rbまたはこれらを含む合金等が挙
げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば、複数層の積層体等
)用いることができる。
特に、陰極207の構成材料として合金を用いる場合には、Ag、Al、Cu等の安定
な金属元素を含む合金、具体的には、MgAg、AlLi、CuLi等の合金を用いるの
が好ましい。かかる合金を陰極207の構成材料として用いることにより、陰極207の
電子注入効率および安定性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の発光素子200は、トップエミッション型であるため、陰極207
は、光透過性を有する。
(正孔注入層)
正孔注入層202は、陽極201からの正孔注入効率を向上させる機能を有するもので
ある。
この正孔注入層202の構成材料(正孔注入材料)としては、正孔注入性を有する高分
子材料が挙げられる。
また、この正孔注入性を有する高分子材料としては、特に限定されないが、例えば、ポ
リ(2,7−(9,9−ジ−n−オクチルフルオレン)−(1,4−フェニレン−((4
−sec−ブチルフェニル)イミノ)−1,4−フェニレン(TFB)等のポリアリールア
ミンのようなアリールアミン骨格を有するもの、フルオレン−ビチオフェン共重合体のよ
うなフルオレン骨格を有するもの、フルオレン−アリールアミン共重合体のようなアリー
ルアミン骨格およびフルオレン骨格の双方を有するもの、ポリ(N−ビニルカルバゾール
)、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポリチオフェン、ポリアルキルチオフ
ェン、ポリヘキシルチオフェン、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリチニレンビニレ
ン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂またはその
誘導体等が挙げられる。
このような正孔注入層202の平均厚さは、特に限定されないが、5nm以上、150
nm以下程度であるのが好ましく、10nm以上、100nm以下程度であるのがより好
ましい。
(正孔輸送層)
正孔輸送層203は、陽極201から正孔注入層202を介して注入された正孔を発光
層204まで輸送する機能を有するものである。
この正孔輸送層203の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、TFB(po
ly(9,9-dioctyl-fluorene-co-N-(4- butylphenyl)-diphenylamine))等のトリフェニルア
ミン系ポリマー等のアミン系化合物、ポリフルオレン誘導体(PF)やポリパラフェニレ
ンビニレン誘導体(PPV)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニカルバゾ
ール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)を含む
ポリシラン系などの正孔輸送性を有する高分子材料が挙げられ、これらのうちの1種また
は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、前述した正孔注入層202の構成
材料を正孔輸送層203の構成材料として用いることもできる。
このような正孔輸送層203の平均厚さは、特に限定されないが、10〜150nm程
度であるのが好ましく、10〜100nm程度であるのがより好ましい。
(発光層)
この発光層204は、発光材料を含んで構成されている。
発光材料としては、特に限定されず、各種蛍光材料、燐光材料のような有機材料を1種
または2種以上組み合わせて用いることができる。発光素子200を前述した発光素子2
00Rに用いる場合には、発光材料として赤色蛍光材料または赤色燐光材料が用いられ、
発光素子200を前述した発光素子200Gに用いる場合には、発光材料として緑色蛍光
材料または緑色燐光材料が用いられ、発光素子200を発光素子200Bとして用いる場
合には、発光材料として青色蛍光材料または青色燐光材料が用いられる。
赤色蛍光材料としては、赤色の蛍光を発するものであれば特に限定されず、例えば、ジ
インデノペリレン誘導体等のペリレン誘導体、ユーロピウム錯体、ベンゾピラン誘導体、
ローダミン誘導体、ベンゾチオキサンテン誘導体、ポルフィリン誘導体、ナイルレッド、
2−(1,1−ジメチルエチル)−6−(2−(2,3,6,7−テトラヒドロ−1,1
,7,7−テトラメチル−1H,5H−ベンゾ(ij)キノリジン−9−イル)エテニル
)−4H−ピラン−4H−イリデン)プロパンジニトリル(DCJTB)、4−(ジシア
ノメチレン)−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン(DC
M)等の有機材料が挙げられる。
赤色燐光材料としては、赤色の燐光を発するものであれば特に限定されず、例えば、イ
リジウム、ルテニウム、白金、オスミウム、レニウム、パラジウム等の金属錯体が挙げら
れ、これら金属錯体の配位子の内の少なくとも1つがフェニルピリジン骨格、ビピリジル
骨格、ポルフィリン骨格等を持つ有機材料も挙げられる。より具体的には、トリス(1−
フェニルイソキノリン)イリジウム、ビス[2−(2’−ベンゾ[4,5−α]チエニル
)ピリジネート−N,C’]イリジウム(アセチルアセトネート)(btp2Ir(a
cac))、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−12H,23H
−ポルフィリン−白金(II)、ビス[2−(2’−ベンゾ[4,5−α]チエニル)ピ
リジネート−N,C’]イリジウム、ビス(2−フェニルピリジン)イリジウム(アセ
チルアセトネート)が挙げられる。
緑色蛍光材料としては、緑色の蛍光を発する有機材料であれば特に限定されず、例えば
、クマリン誘導体、キナクリドン誘導体等のキナクリドンおよびその誘導体、9,10−
ビス[(9−エチル−3−カルバゾール)−ビニレニル]−アントラセン、ポリ(9,9
−ジヘキシル−2,7−ビニレンフルオレニレン)、ポリ[(9,9−ジオクチルフルオ
レン−2,7−ジイル)−コ−(1,4−ジフェニレン−ビニレン−2−メトキシ−5−
{2−エチルヘキシルオキシ}ベンゼン)]、ポリ[(9,9−ジオクチル−2,7−ジ
ビニレンフルオレニレン)−オルト−コ−(2−メトキシ−5−(2−エトキシルヘキシ
ルオキシ)−1,4−フェニレン)]等が挙げられる。
緑色燐光材料としては、緑色の燐光を発する有機材料であれば特に限定されず、例えば
、イリジウム、ルテニウム、白金、オスミウム、レニウム、パラジウム等の金属錯体が挙
げられ、具体的には、ファク−トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(Ir(pp
y)3)、ビス(2−フェニルピリジネート−N,C’)イリジウム(アセチルアセト
ネート)、ファク−トリス[5−フルオロ−2−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジ
ン)フェニル−C,N]イリジウム等が挙げられる。
青色蛍光材料としては、青色の蛍光を発する有機材料であれば、特に限定されず、例え
ば、ジスチリルジアミン系化合物等のジスチリルアミン誘導体、フルオランテン誘導体、
ピレン誘導体、ペリレンおよびペリレン誘導体、アントラセン誘導体、ベンゾオキサゾー
ル誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、クリセン誘導体、フェ
ナントレン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、テトラフェニルブタジエン、4,4’−
ビス(9−エチル−3−カルバゾビニレン)−1,1’−ビフェニル(BCzVBi)、
ポリ[(9,9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジイル)−コ−(2,5−ジメトキシ
ベンゼン−1,4−ジイル)]、ポリ[(9,9−ジヘキシルオキシフルオレン−2,7
−ジイル)−オルト−コ−(2−メトキシ−5−{2−エトキシヘキシルオキシ}フェニ
レン−1,4−ジイル)]、ポリ[(9,9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジイル)
−コ−(エチルニルベンゼン)]等が挙げられる。
青色燐光材料としては、青色の燐光を発する有機材料であれば、特に限定されず、例え
ば、イリジウム、ルテニウム、白金、オスミウム、レニウム、パラジウム等の金属錯体が
挙げられ、具体的には、ビス[4,6−ジフルオロフェニルピリジネート−N,C’]
−ピコリネート−イリジウム、トリス[2−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリジネー
ト−N,C’]イリジウム、ビス[2−(3,5−トリフルオロメチル)ピリジネート
−N,C’]−ピコリネート−イリジウム、ビス(4,6−ジフルオロフェニルピリジ
ネート−N,C’)イリジウム(アセチルアセトネート)等が挙げられる。
以上のような発光材料は、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
また、発光層204中には、前述した発光材料の他に、発光材料がゲスト材料として添
加されるホスト材料が含まれていてもよい。
ホスト材料は、正孔と電子とを再結合して励起子を生成するとともに、その励起子のエ
ネルギーを発光材料に移動(フェルスター移動またはデクスター移動)させて、発光材料
を励起する機能を有する。このようなホスト材料を用いる場合、例えば、ゲスト材料であ
る発光材料をドーパントとしてホスト材料にドープして用いることができる。
このようなホスト材料としては、用いる発光材料に対して前述したような機能を発揮す
るものであれば、特に限定されないが、例えば、ナフタセン誘導体、ナフタレン誘導体、
アントラセン誘導体のようなアセン誘導体(アセン系材料)、ジスチリルアリーレン誘導
体、ペリレン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアミン誘導体、トリス(8
−キノリノラト)アルミニウム錯体(Alq)等のキノリノラト系金属錯体、トリフェ
ニルアミンの4量体等のトリアリールアミン誘導体、オキサジアゾール誘導体、シロール
誘導体、ジカルバゾール誘導体、オリゴチオフェン誘導体、ベンゾピラン誘導体、トリア
ゾール誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、キノリン誘導体、
4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)等が挙げられ
、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることもできる。
前述したような赤色発光材料(ゲスト材料)およびホスト材料を用いる場合、発光層2
04中における発光材料の含有量(ドープ量)は、0.01〜10wt%であるのが好ま
しく、0.1〜5wt%であるのがより好ましい。赤色発光材料の含有量をこのような範
囲内とすることで、発光効率を最適化することができる。
このような発光層204の平均厚さは、特に限定されないが、10〜150nm程度で
あるのが好ましく、10〜100nm程度であるのがより好ましい。また、発光層204
は、積層された複数の発光層で構成されていてもよく、その場合、任意の発光層間に発光
しない中間層が介在していてもよい。
(電子輸送層)
電子輸送層205は、陰極207から電子注入層206を介して注入された電子を発光
層204に輸送する機能を有するものである。
電子輸送層205の構成材料(電子輸送材料)としては、例えば、トリス(8−キノリ
ノラト)アルミニウム(Alq)等の8−キノリノールなしいその誘導体を配位子とす
る有機金属錯体などのキノリン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ペリレン誘導体、ピリ
ジン誘導体、ピリミジン誘導体、キノキサリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ニトロ
置換フルオレン誘導体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて
用いることができる。
電子輸送層205の平均厚さは、特に限定されないが、0.5〜100nm程度である
のが好ましく、1〜50nm程度であるのがより好ましい。
なお、この電子輸送層205は、省略することができる。
(電子注入層)
電子注入層206は、陰極207からの電子注入効率を向上させる機能を有するもので
ある。
この電子注入層206の構成材料(電子注入材料)としては、例えば、各種の無機絶縁
材料、各種の無機半導体材料が挙げられる。
このような無機絶縁材料としては、例えば、アルカリ金属カルコゲナイド(酸化物、硫
化物、セレン化物、テルル化物)、アルカリ土類金属カルコゲナイド、アルカリ金属のハ
ロゲン化物およびアルカリ土類金属のハロゲン化物等が挙げられ、これらのうちの1種ま
たは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらを主材料として電子注入層を構
成することにより、電子注入性をより向上させることができる。特にアルカリ金属化合物
(アルカリ金属カルコゲナイド、アルカリ金属のハロゲン化物等)は仕事関数が非常に小
さく、これを用いて電子注入層206を構成することにより、発光素子200は、高い輝
度が得られるものとなる。
アルカリ金属カルコゲナイドとしては、例えば、LiO、LiO、NaS、Na
Se、NaO等が挙げられる。
アルカリ土類金属カルコゲナイドとしては、例えば、CaO、BaO、SrO、BeO
、BaS、MgO、CaSe等が挙げられる。
アルカリ金属のハロゲン化物としては、例えば、CsF、LiF、NaF、KF、Li
Cl、KCl、NaCl等が挙げられる。
アルカリ土類金属のハロゲン化物としては、例えば、CaF、BaF、SrF
MgF、BeF等が挙げられる。
また、無機半導体材料としては、例えば、Li、Na、Ba、Ca、Sr、Yb、Al
、Ga、In、Cd、Mg、Si、Ta、SbおよびZnのうちの少なくとも1つの元素
を含む酸化物、窒化物または酸化窒化物等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以
上を組み合わせて用いることができる。
電子注入層206の平均厚さは、特に限定されないが、0.1〜1000nm程度であ
るのが好ましく、0.2〜100nm程度であるのがより好ましく、0.2〜50nm程
度であるのがさらに好ましい。
なお、この電子注入層206は、省略することができる。
(電子機器)
図14は、電子機器の一例であるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピュ
ータの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本
体部1104と、表示部を備える表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット
1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このパーソナルコンピュータ1100において、表示ユニット1106が備える表示部
が前述の表示装置300で構成されている。
図15は、電子機器の一例である携帯電話機(スマートフォン、PHS等も含む)の構
成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204
および送話口1206とともに、表示部を備えている。
携帯電話機1200において、この表示部が前述の表示装置300で構成されている。
図16は、電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。
なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、
ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)
などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表
示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、被写体
を電子画像として表示するファインダとして機能する。
ディジタルスチルカメラ1300において、この表示部が前述の表示装置300で構成
されている。
ケースの内部には、回路基板1308が設置されている。この回路基板1308は、撮
像信号を格納(記憶)し得るメモリーが設置されている。
また、ケース1302の正面側(図示の構成では裏面側)には、光学レンズ(撮像光学
系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッタボタン1306を押下すると
、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1308のメモリーに転送・格納され
る。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビ
デオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。
そして、図示のように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、デー
タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1440が、それぞれ必要に
応じて接続される。さらに、所定の操作により、回路基板1308のメモリーに格納され
た撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される
構成になっている。
なお、電子機器は、図14のパーソナルコンピュータ(モバイル型パーソナルコンピュ
ータ)、図15の携帯電話機、図16のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、テレ
ビや、ビデオカメラ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、ラッ
プトップ型パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通
信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサ、ワークステー
ション、テレビ電話、防犯用テレビモニタ、電子双眼鏡、POS端末、タッチパネルを備
えた機器(例えば金融機関のキャッシュディスペンサー、自動券売機)、医療機器(例え
ば電子体温計、血圧計、血糖計、心電表示装置、超音波診断装置、内視鏡用表示装置)、
魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライト
シュミレータ、その他各種モニタ類、プロジェクター等の投射型表示装置等に適用するこ
とができる。
以上、本発明の液滴吐出方法、プログラムおよび膜付きデバイスの製造方法を、図示の
実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものでない。
例えば、前記実施形態では、隔壁(被吐出領域)が有する開口部(機能領域)で露出す
る基板に膜を形成する場合について説明したが、これに限定されず、隔壁を備えない被吐
出領域が備える液滴を吐出(描画)すべき機能領域に液滴を供給して膜を形成するように
してもよい。
また、前述した実施形態では、本発明の膜付きデバイスの製造方法を、有機EL素子を
備える表示装置の製造に適用する場合について説明したが、本発明の膜付きデバイスの製
造方法は、回路基板が備える配線の成膜にも適用することができる。なお、この場合、配
線を形成するための成膜材料としては、ポリアセチレン、ポリ(p−フェニレンビニレン
)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリ(p−フェニレンスルフィド)
のような導電性高分子材料を高分子材料として含有するものが挙げられる。
2‥‥基板
2a‥‥膜付きデバイス
2b‥‥膜付きデバイス
6‥‥液滴吐出装置
7‥‥基台
7a‥‥上面
8‥‥案内レール
9‥‥ステージ
10‥‥主走査位置検出装置
11‥‥載置面
12‥‥支持台
13‥‥案内部材
14‥‥収納タンク
15‥‥案内レール
16‥‥キャリッジ
17‥‥副走査位置検出装置
18‥‥ヘッドユニット
20‥‥隔壁
20a‥‥隔壁
20b‥‥隔壁
21‥‥開口部
21a‥‥開口部
21b‥‥開口部
23‥‥ノズルプレート
25‥‥キャビティ
26‥‥成膜性インク
27‥‥振動板
28‥‥圧電素子
29‥‥液滴
29a‥‥液滴
29b‥‥液滴
29C‥‥液状被膜
29D‥‥膜
41‥‥制御装置
42‥‥CPU
43‥‥メモリー
44‥‥主走査駆動装置
45‥‥副走査駆動装置
46‥‥入出力インターフェイス
47‥‥データバス
48‥‥ヘッド駆動回路
49‥‥入力装置
50‥‥表示装置
51‥‥プログラムソフト
52‥‥吐出位置データ
53‥‥駆動電圧データ
54‥‥駆動波形データ
55‥‥吐出計画データ
56‥‥描画制御部
57‥‥主走査制御部
58‥‥副走査制御部
59‥‥吐出制御部
61‥‥吐出条件設定部
62‥‥吐出計画設定部
200‥‥発光素子
200B‥‥発光素子
200G‥‥発光素子
200R‥‥発光素子
201‥‥陽極
202‥‥正孔注入層
203‥‥正孔輸送層
204‥‥発光層
205‥‥電子輸送層
206‥‥電子注入層
207‥‥陰極
208‥‥積層体
208B‥‥積層体
208G‥‥積層体
208R‥‥積層体
300‥‥表示装置
300B‥‥サブ画素
300G‥‥サブ画素
300R‥‥サブ画素
301‥‥基板
302‥‥スイッチング素子
302a‥‥半導体層
302b‥‥ゲート絶縁層
302c‥‥ゲート電極
302d‥‥ソース電極
302e‥‥ドレイン電極
303‥‥平坦化層
304‥‥反射膜
305‥‥腐食防止膜
306‥‥陰極カバー
307‥‥導電部
308‥‥隔壁
309‥‥樹脂層
310‥‥基板
510‥‥液滴吐出ヘッド部
510A‥‥液滴吐出ヘッド部
510B‥‥液滴吐出ヘッド部
510C‥‥液滴吐出ヘッド部
NH、NH01〜12‥‥液滴吐出ヘッド
511‥‥吐出ノズル
1100‥‥パーソナルコンピュータ
1102‥‥キーボード
1104‥‥本体部
1106‥‥表示ユニット
1200‥‥携帯電話機
1202‥‥操作ボタン
1204‥‥受話口
1206‥‥送話口
1300‥‥ディジタルスチルカメラ
1302‥‥ケース
1304‥‥受光ユニット
1306‥‥シャッタボタン
1308‥‥回路基板
1312‥‥ビデオ信号出力端子
1314‥‥入出力端子
1430‥‥テレビモニタ
1440‥‥パーソナルコンピュータ
A1‥‥離間距離
B1‥‥ヘッド長
B2‥‥ノズル列長
NL‥‥ノズル列

Claims (12)

  1. 第1機能領域を備える第1被吐出領域と、第2機能領域を備える第2被吐出領域とを有
    する基体の前記第1機能領域と前記第2機能領域とに液滴を供給するための液滴吐出方法
    であって、
    前記液滴を供給するために液滴吐出装置が用いられ、前記液滴吐出装置は、前記液滴を
    吐出する液滴吐出ヘッドを複数備えるヘッドユニットを有し、複数の前記液滴吐出ヘッド
    は、前記液滴を吐出する際に、前記ヘッドユニットを前記基体に対して走査する第1の方
    向と交差する第2の方向において異なる位置に配設され、それぞれ、前記液滴を吐出する
    吐出ノズルを有し、
    複数の液滴吐出ヘッド毎に、前記液滴吐出ヘッドが備える前記吐出ノズルから吐出する
    前記液滴の吐出重量を設定する第1工程と、
    前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第1の方向に相対的に移動させる際に、
    複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域或いは前記第2被吐出領域の、ど
    ちらか一方に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドが、前記吐出ノズルか
    ら前記基体に前記液滴を供給する第2工程と、を有し、
    前記第2工程において、
    前記第1被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドは、前記吐
    出ノズルから第1吐出重量の前記液滴を、前記第1機能領域に供給し、
    前記第2被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドは、前記吐
    出ノズルから第2吐出重量の前記液滴を、前記第2機能領域に供給することを特徴とする
    液滴吐出方法。
  2. 前記第1被吐出領域と前記第2被吐出領域とは、前記第2の方向において異なる位置に
    配設されている請求項1に記載の液滴吐出方法。
  3. 複数の前記液滴吐出ヘッドは、それぞれ、複数の前記吐出ノズルが前記第1の方向と交
    差する第3の方向に配設されてなるノズル列を有する請求項1または2に記載の液滴吐出
    方法。
  4. 複数の前記液滴吐出ヘッドは、それぞれ、前記ノズル列の前記第2の方向に対する幅で
    あるノズル列幅が同一であり、
    前記第1被吐出領域と前記第2被吐出領域とは、前記ノズル列幅以上の離間距離で離間
    して前記基体上に形成されている請求項3に記載の液滴吐出方法。
  5. 複数の前記液滴吐出ヘッドは、各々が備えるノズル列の前記第2の方向に対する幅であ
    るノズル列幅が同一であり、
    前記第1被吐出領域と前記第2被吐出領域とは、前記ノズル列の前記第3の方向におけ
    る長さであるノズル列長未満の離間距離で離間して前記基体上に形成されている請求項3
    に記載の液滴吐出方法。
  6. 少なくとも2回の前記第1工程と前記第2工程とを少なくとも2回繰り返し、
    1回目の前記第2工程において、前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第1の
    方向に相対的に移動させる際に、複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域
    および前記第2被吐出領域の双方に相対する前記ノズル列を有する前記液滴吐出ヘッドは
    、前記吐出ノズルから前記第1吐出重量の前記液滴を、前記第1機能領域に供給し、
    2回目の前記第2工程において、前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記主方向
    に相対的に移動させる際に、複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域およ
    び前記第2被吐出領域の双方に相対する前記ノズル列を有する前記液滴吐出ヘッドは、前
    記吐出ノズルから前記第2吐出重量の前記液滴を、前記第2機能領域に供給する請求項5
    に記載の液滴吐出方法。
  7. 前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第1の方向に相対的に移動させる際に、
    複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域および前記第2被吐出領域の双方
    に相対する前記ノズル列を有する前記液滴吐出ヘッドは、前記ノズル列のいずれの前記吐
    出ノズルも、前記液滴を吐出しない請求項5に記載の液滴吐出方法。
  8. 前記第1工程において、前記第2工程の前記主査方向の前記移動で複数の前記液滴吐出
    ヘッドが通過する位置情報に基づいて、
    前記第1被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドには、前記
    吐出ノズルから前記第1吐出重量の前記液滴を吐出するよう予め設定し、
    前記第2被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドには、前記
    吐出ノズルから前記第2吐出重量の前記液滴を吐出するよう予め設定する請求項1ないし
    7のいずれか1項に記載の液滴吐出方法。
  9. 前記第2工程の後に、前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第2の方向に相対
    的に移動させる第3工程を有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の液滴吐出方法
  10. 前記第3工程の後に、さらに、前記第1工程および前記第2工程を行う請求項9に記載
    の液滴吐出方法。
  11. 第1機能領域を備える第1被吐出領域と、第2機能領域を備える第2被吐出領域とを有
    する基体の前記第1機能領域と前記第2機能領域とに液滴を供給するための液滴吐出方法
    に用いられる液滴吐出装置の駆動を制御するためのプログラムであって、
    前記液滴吐出装置は、前記液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを複数備えるヘッドユニット
    を有し、複数の前記液滴吐出ヘッドは、前記液滴を吐出する際に、前記ヘッドユニットを
    前記基体に対して走査する第1の方向と交差する第3の方向に沿って配設され、それぞれ
    、前記液滴を吐出する吐出ノズルを有し、
    複数の液滴吐出ヘッド毎に、前記液滴吐出ヘッドが備える前記吐出ノズルから吐出する
    前記液滴の吐出重量を設定する第1ステップと、
    前記ヘッドユニットを、前記基体に対して前記第1の方向に相対的に移動させる際に、
    複数の前記液滴吐出ヘッドのうち、前記第1被吐出領域或いは前記第2被吐出領域の、ど
    ちらか一方に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドが、前記吐出ノズルか
    ら前記基体に前記液滴を供給する第2ステップと、を有し、
    前記第2ステップにおいて、
    前記第1被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドは、前記吐
    出ノズルから第1吐出重量の前記液滴を、前記第1機能領域に供給し、
    前記第2被吐出領域に相対する前記吐出ノズルを有する前記液滴吐出ヘッドは、前記吐
    出ノズルから第2吐出重量の前記液滴を、前記第2機能領域に供給するよう構成されるこ
    とを特徴とするプログラム。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の液滴吐出方法を用いて、前記液滴を前記第
    1機能領域および前記第2機能領域に供給して、前記第1機能領域および前記第2機能領
    域内で、それぞれ、露出する前記基体上に、液状被膜を形成する供給工程と、
    前記液状被膜を乾燥させることで、前記第1機能領域および前記第2機能領域内で、そ
    れぞれ、露出する前記基体上に膜を成膜する成膜工程と、
    前記第1被吐出領域および前記第2被吐出領域毎に前記基体を厚さ方向に切断すること
    でサイズの異なる複数の膜付きデバイスを得る切断工程とを有することを特徴とする膜付
    きデバイスの製造方法。
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