JP4973850B2 - 飲料水の製造方法 - Google Patents

飲料水の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4973850B2
JP4973850B2 JP2007048558A JP2007048558A JP4973850B2 JP 4973850 B2 JP4973850 B2 JP 4973850B2 JP 2007048558 A JP2007048558 A JP 2007048558A JP 2007048558 A JP2007048558 A JP 2007048558A JP 4973850 B2 JP4973850 B2 JP 4973850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
shell
drinking water
mixture
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007048558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008207146A (ja
Inventor
道寿 佐々木
朋一 山根
Original Assignee
道寿 佐々木
朋一 山根
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 道寿 佐々木, 朋一 山根 filed Critical 道寿 佐々木
Priority to JP2007048558A priority Critical patent/JP4973850B2/ja
Publication of JP2008207146A publication Critical patent/JP2008207146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4973850B2 publication Critical patent/JP4973850B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Description

本発明は、貝殻の焼成物を用いた飲料水の製造方法に関するものである。
水質を評価する基準としては、例えば酸化還元電位(Oxidation Reduction Potential。以下、「ORP値」という。)が知られている。水道水のORP値は、+450mVから+550mV程度であることが多いが、+750mVに達する場合もある。
一方、飲料水のORP値は、+200mV以下であることが好ましいものと考えられている。これに対し、上記の水道水のようなORP値が+200mVを大きく超える、いわゆる酸化水は、飲料水として用いれば、人間を含む動植物に悪影響があるといわれ、また、鉄等の金属の腐食の原因ともなる。
そこで、上記のような問題点を解決すべく、水を電気的に処理する手段、例えば、
〔1〕水路の途中に電極対を配置し、直流電流を印加して電解処理することによって、水中に含まれる懸濁物を凝集させてろ過する水処理装置(例えば、特許文献1参照。)や、
〔2〕粒状又は断片状のセラミックキャパシタを、水の電解で発生するプロトンと電子の電荷体として使用することによって、水のORP値を下げる整水器(例えば、特許文献2参照。)、
が提案されている。
特開2004−358449号公報 特開2003−260467号公報
しかし、上記のような従来の技術においては、水の電気的処理のための設備等にコストがかかるので、経済的に問題がある。また、水の電気的処理における操作や設備の維持管理が煩雑であるという問題点がある。更に、水の電気的処理によりORP値を下げることはできるものの、水に他の成分を付加することができないので、健康を増進可能な飲料水を製造することができないという問題点がある。
本発明は、以上のような事情や問題点に鑑みてなされたものであり、健康を増進可能な飲料水を簡単かつ安価に製造できる方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の発明は、貝殻を1800〜2000℃で焼成してから常温まで放冷する工程を少なくとも2回繰り返し、得られた焼成物と水とを1:(10〜40)の重量比で混合し、得られた混合物を煮沸して前記混合物の重量が煮沸前の重量の1/2以下になるまで濃縮し、濃縮後の混合物をろ過するものである。
第2の発明は、オガ屑を圧縮及び炭化した炭化物と前記貝殻とを焼成炉内に収容し、前記炭化物を燃焼させることによって、前記貝殻を1800〜2000℃で焼成するものである。
第1の発明によれば、貝殻特有の臭みを完全に消すことができると共に、粉砕機により別途粉砕しなくても貝殻を粉末状にすることができるので、健康を増進可能な飲料水を簡単かつ安価に製造することができる。また、廃棄物としての貝殻を再利用すれば、廃棄物の減量化にも寄与することができる。
第2の発明によれば、より簡単かつ安価に貝殻を焼成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る飲料水1の製造方法は、焼成工程(P1〜P4)、混合工程(P5)、煮沸工程(P6)、及びろ過工程(P7)を有している。すなわち、この製造方法は、貝殻2を1800〜2000℃で焼成してから常温まで放冷する工程を例えば2回繰り返し(P1〜P4)、得られた焼成物3と水とを1:(10〜40)〔1:10から1:40〕の重量比で混合し(P5)、得られた混合物4を煮沸して混合物4の重量が煮沸前の重量の1/2以下になるまで濃縮し(P6)、濃縮後の混合物4をろ過(P7)するものである。次に、各工程について詳細に説明する。
〔焼成工程〕
飲料水1の製造に際しては、まず、貝殻2を1800〜2000℃で1時間以上、好ましくは2時間以上焼成(P1)してから常温まで放冷する(P2)。
ここでいう貝殻とは、食用等の貝から貝肉を取り外した殻部分をいう。貝としては、カキ(牡蠣)、ホタテ(帆立)、シジミ(蜆)、アワビ(鮑)、サザエ等が挙げられる。貝肉を取り外した後に廃棄物として捨てられる貝殻2を利用すれば、原料を安価且つ大量に入手できると共に、廃棄物の有効利用を図ることができるという利点がある。なお、貝殻2は、焼成前に水等で洗浄し、汚れを除去しておくのが望ましい。また、貝殻2の代わりに又は貝殻2と共に、ウニの殻及び/又はカニの殻を使用してもよい。
貝殻2は、適宜の熱源を有する焼成炉内に収容した状態で焼成すればよいが、オガ屑を圧縮及び炭化させた炭化物と貝殻2とを焼成炉内に収容し、炭化物を燃焼させることによって、貝殻2を1800〜2000℃で焼成するようにすれば、より簡単かつ安価に貝殻2を焼成できるという利点がある。1800〜2000℃で焼成する理由は、貝殻2の炭化に適しているからである。1800℃以下であると十分に炭化されず、2000℃以上であると灰となって残らなくなるからである。オガ屑(大鋸屑)を圧縮及び炭化した炭化物としては、オガ屑を棒状に圧縮した木質系固形燃料〔例えば、オガライト(商品名)〕を更に炭化した炭化物〔例えば、オガ炭(商品名)〕等が挙げられる。
次いで、放冷後の焼成物3を再度1800〜2000℃で1時間以上、好ましくは2時間以上焼成(P3)してから常温まで放冷する(P4)。
このように、1800〜2000℃での焼成を2回繰り返せば、貝殻2特有の臭みを完全に消すことができると共に、粉砕機により別途粉砕しなくても貝殻2を粉末状にすることができるという利点がある。なお、上記のような焼成及び放冷は、必要に応じて3回以上繰り返してもよい。
〔混合工程〕
そして、得られた焼成物3と水とを煮沸容器に入れて混合物4とする(P5)。焼成物3と水との重量比は、1:(10〜40)〔1:10から1:40〕とする。水としては、地下水等の軟水が好適である。ここでいう軟水とは、硬度10度以下の水をいう。この軟水は、硬水に比べてカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の含有量が少ないと共に、水道水のように塩素成分を多く含んでいるものではないので、軟水を使用すれば、焼成物3中のミネラル成分が水に溶出し易いという利点がある。加える水の量が少ない時には得られる飲料水1のORP値がより低くなるが、重量比で10より小さい時にはそれがほとんど同じで生産効率が悪いので10を下限値とし、又、重量比で40より大きい時にはORP値が小さくなって効果が少なくなるからである。
〔煮沸工程〕
次いで、得られた混合物4を煮沸し、混合物4の重量が煮沸前の重量の1/2以下になるまで濃縮する(P6)。すなわち、煮沸により、混合物4の重量が1/2以下になるまで混合物4中の水を蒸発させる。これにより、貝殻2の焼成物3中のミネラル成分を水中に十分に溶出させることができる。
〔ろ過工程〕
そして、煮沸後の混合物4を必要に応じて常温まで放冷してからろ過(P7)すれば、残渣と飲料水1とを分離することができる。
上記のようにして得られた飲料水1は、焼成物3から溶出したミネラル成分を含み、ORP値が+200mVを大きく下回る−400mV以下であると共に、殺菌効果を有している。また、この飲料水1には、臭いもない。なお、ろ別した残渣は、石鹸、洗髪剤、入浴剤等として使用することができる。
このように、上記のような製造方法によれば、貝殻2特有の臭みを完全に消すことができると共に、粉砕機により別途粉砕しなくても貝殻2を粉末状にすることができるので、健康を増進可能な飲料水1を簡単かつ安価に製造できるという利点がある。また、廃棄物としての貝殻2を再利用すれば、廃棄物の減量化にも寄与できるという利点がある。
〔実施例1〕
(1)カキの貝殻50kgを洗浄した後、オガ炭(商品名)を燃やして炉内温度が約1900℃に保つようにある炉内に入れて2時間焼成した。その後、これを炉内に入れたままオガ炭の自然消化と共に自然冷却して常温まで温度を下げたままの状態を半日程度維持した後に、この冷却されたカキの貝殻の入った炉内にオガ炭を入れて再び燃やして炉内温度が約1900℃になるまで加熱し、この温度状態を約3時間保つようにして焼成した。そして、これを前と同じように炉内に入れたままの状態で常温になるまで自然冷却してカキの貝殻の焼成物を得た。この時の焼成物の重量は410gであった。(P1〜P4の工程)
(2)この焼成物410gに地下水8Lを加えてよく混合し(P5)、この白濁色となっている混合物を煮沸容器に入れて蓋をしない状態で加熱して煮沸させて水を蒸発させ(P6)、全体の重量が煮沸前の約1/2になった時点で、加熱を止めて常温になるまで自然放冷した。
(3)この自然放冷した混合物を、ろ過して目的の飲料水約3.8Lを得た。この飲料水を分析した結果〔エネルギー分散型X線分析装置(株式会社堀場製作所製)によるスペクトルチャート〕を図2に示す。
(4)ろ別した残渣は湿った白い粉状物であるが、この粉状物はNaやKを多く含んでいるので、家畜の餌に混ぜて使用したり、風呂に入れて使用することができる。家畜の餌とした場合には、家畜の成育と健康を維持することができ、風呂の入浴剤とした場合には肌につやが出るなどの効果があった。更に又、この粉状物にはまだ前記飲料水と同じ成分が残っているので、再び水を加えて混合し、加熱煮沸させてからろ別することによって、同じ飲料水を得ることが出来た。
〔実施例2〕
アワビの貝殻とホタテの貝殻との混合物50kgを用いて実施例1と同様の操作を行った。これにより得られた飲料水の分析結果〔エネルギー分散型X線分析装置(株式会社堀場製作所製)によるスペクトルチャート〕を図3に示す。
以上のように、本発明に係る飲料水の製造方法は、健康を増進可能な飲料水を簡単かつ安価に製造するのに適している。
実施形態に係る飲料水の製造方法を示すフローチャートである。 実施例1で得られた飲料水のエネルギー分散型X線分析装置によるスペクトルチャートである。 実施例2で得られた飲料水のエネルギー分散型X線分析装置によるスペクトルチャートである。
符号の説明
1 飲料水
2 貝殻
3 焼成物
4 混合物

Claims (2)

  1. 貝殻を1800〜2000℃で焼成してから常温まで放冷する工程を少なくとも2回繰り返し、
    得られた焼成物と水とを1:(10〜40)の重量比で混合し、
    得られた混合物を煮沸して前記混合物の重量が煮沸前の重量の1/2以下になるまで濃縮し、
    濃縮後の混合物をろ過することを特徴とする飲料水の製造方法。
  2. オガ屑を圧縮及び炭化した炭化物と前記貝殻とを焼成炉内に収容し、前記炭化物を燃焼させることによって、前記貝殻を1800〜2000℃で焼成する請求項1記載の飲料水の製造方法。
JP2007048558A 2007-02-28 2007-02-28 飲料水の製造方法 Expired - Fee Related JP4973850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007048558A JP4973850B2 (ja) 2007-02-28 2007-02-28 飲料水の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007048558A JP4973850B2 (ja) 2007-02-28 2007-02-28 飲料水の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008207146A JP2008207146A (ja) 2008-09-11
JP4973850B2 true JP4973850B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39783914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007048558A Expired - Fee Related JP4973850B2 (ja) 2007-02-28 2007-02-28 飲料水の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4973850B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7341406B2 (ja) * 2019-03-06 2023-09-11 株式会社プラスラボ カキ殻粉末

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07136670A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Takashi Sato 天然カルシウムイオン水の製造方法
JPH08132072A (ja) * 1994-11-14 1996-05-28 Yoshio Harada 貝化石の処理方法並びにこの処理方法を用いて製造した水質改善材並びに濾過材
JP3420129B2 (ja) * 1999-03-17 2003-06-23 サーフセラ株式会社 貝殻からなる抗菌剤及び抗菌剤を用いた農作物の洗浄方法
JP2003094072A (ja) * 2001-09-21 2003-04-02 Clay Baan Gijutsu Kenkyusho:Kk 水質改良剤とその製造方法
JP2004330065A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Zuisei Inada 天然カルシウム水及びその製造方法
JP2004337828A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Nippon Solid Co Ltd ミネラル水調製剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008207146A (ja) 2008-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20170116600A (ko) 천연소재를 이용한 이온칼슘의 기능성 미네랄 수용액 제조방법
JP2009142261A (ja) 珊瑚粉の製造方法
JP6571335B2 (ja) 養殖用資材の供給方法
JP4973850B2 (ja) 飲料水の製造方法
JP2015182901A (ja) 魚骨由来のヒドロキシアパタイト
JP4759337B2 (ja) 植物ミネラル抽出物及びその製造方法
JP2003094072A (ja) 水質改良剤とその製造方法
Oktar et al. Bioceramic production from giant purple barnacle (Megabalanus tintinnabulum)
KR100740860B1 (ko) 수처리제 및 그것을 이용한 알칼리 환원수의 제조 방법
KR19980025697A (ko) 산화칼슘의 제조 방법
JP2006328004A (ja) 育毛剤の製造方法
KR20140070998A (ko) 퇴적산호석을 이용한 수용성 미네랄의 제조방법
KR102437895B1 (ko) 이온 칼슘 제조방법
KR102617489B1 (ko) 알칼리성 구운 소금의 제조 장치 및 제조 방법
KR20040060897A (ko) 죽염 조미소금 제조방법
KR20220045280A (ko) 산호 및 모려를 이용한 이온칼슘 제조방법
RU2493722C1 (ru) Способ обработки грубых кормов
CN102210709A (zh) 一种鳄鱼甲粉末的制作方法
KR20180085620A (ko) 복사열을 이용한 간접가열 방식의 구운소금 및 그 제조방법
KR101491999B1 (ko) 갯벌을 이용한 어패류용 단미 사료 및 그의 제조 방법
KR100493207B1 (ko) 칼슘 염 및 그 제조 방법
JP2003213294A (ja) 竹炭入り洗浄剤の製造方法及び竹炭入り洗浄剤
JP4545432B2 (ja) 品質の安定した海水塩と苦汁を効率的に製造する方法
US20070095170A1 (en) Method of manufacturing germanium-containing solution from yellow soil
JPS61268394A (ja) ミネラル水の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4973850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees