JP4973182B2 - データ中継装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データを伝送する複数の多重通信線の間に介設されて複数の種類のデータを中継するデータ中継装置に関する。
従来、例えばCAN等の送信先通信ノードを特定しない通信プロトコルを用いたデータ伝送を行う複数のバス(多重通信線)の間に介設されて、データの中継を行うデータ中継装置が広く知られている。このようなデータ中継装置には、データを受信すると、データ内容と送信先バスとが対応付けられたルーティングテーブルを参照し、このルーティングテーブルに基づいて送信先バスを特定し、特定された送信先バスのみに受信したデータを転送する機能を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特に、このようなデータ中継装置としては、各通信ノード間では、送信元通信ノードおよびデータ内容を特定する固有のIDをデータに付してデータ伝送を実施し、データ中継装置においては、IDと送信先バスとが対応付けられたルーティングテーブルを参照し、送信先バスを特定するものも開発されている。
ここで、IDを利用してデータの中継を実施するデータ中継装置に用いられるルーティングテーブルとしては、例えば図9に示すようなものが使用される。ただし、図9においては、「1」と表示されたバスに対してデータを送信し、「0」と表示されたバスに対してはデータを送信しないことを示す。
即ち、このルーティングテーブルによれば、例えばIDが004であるデータは、送信元バスがBus1であって、送信先バスがBus2およびBus3であることが分かる。つまり、IDが004であるデータをデータ中継装置が中継すると、Bus2およびBus3に接続された通信ノードにおいてこのデータを受信することができるようになる。
また、データ中継装置がデータを中継するか否かに拘わらず、送信元バスであるBus1に接続された通信ノードもこのデータを受信することができる。
特開2006−287739号公報
ところで、上記データ中継装置が接続された通信系においては、ある通信ノードを接続するバス(接続先バス)を変更するような設計変更がしばしば起こり得る。
このような場合において、上記データ中継装置では、IDに対して送信先バスが特定されるルーティングテーブルを備えているだけであるので、データを必要とするバスに対してデータを中継することができなくなるという問題点がある。
具体的に、図9を用いて説明すると、IDが004であるデータは、上記のように、送信元通信ノードの接続先バスがBus1に設定されている場合には、Bus1、Bus2、およびBus3に接続された通信ノードがデータを受信することができる。しかしながら、この送信元通信ノードの接続先バスがBus2に変更されたと仮定すると、ルーティングテーブルには送信先バスにBus1が指定されていないため、Bus1に接続された通信ノードではこの送信元通信ノードからのデータを受信することができなくなる。
このため、上記データ中継装置においては、通信ノードの接続先バスを変更するような場合には、その都度ルーティングテーブルの書換作業を実施する必要があり、その作業が煩雑になっていた。
そこで、このような問題点を鑑み、データを伝送する複数の多重通信線の間に介設されて複数の種類のデータを中継するデータ中継装置において、通信ノードの接続先バスを変更する場合であっても、ルーティングテーブルの書換作業を発生させないようにすることを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するために成された請求項1に記載のデータ中継装置においては、付加手段が、データ内容を特定するための特定情報が付加されたデータを受信し、受信したデータに送信元の多重通信線を識別するための識別情報を付加し、識別情報を付加したデータをメインバッファに保持させる。そして、送信手段が特定情報および識別情報の両方が特定されると送信先の多重通信線を特定可能であって特定情報毎に複数の識別情報を登録可能なルーティングテーブルを参照することによりメインバッファに含まれる前記特定情報および前記識別情報に対応する保持されたデータにおける送信先の多重通信線を特定し、特定された送信先の多重通信線に対してメインバッファに保持されたデータを送信する。
即ち、本発明においては、送信手段が参照するルーティングテーブルには、特定情報および識別情報の両方が指定されると、送信先の多重通信線が特定されるようにデータが書き込まれている。従って、このようなデータ中継装置によれば、送信元の通信ノード(データ送信元の装置)を接続した多重通信線が変更されたとしても、ルーティングテーブルにその変更後における識別情報に対応して中継先の多重通信線を特定するデータが書き込まれていれば、ルーティングテーブルを書き換えることなくデータを良好に中継することができる。
なお、本発明におけるルーティングテーブルは、任意の装置に備えられた記録手段に予め格納されていればよい。
ところで、請求項1に記載のデータ中継装置においては、請求項2に記載のように、送信元の多重通信線を介して受信したデータを一時保持する受信バッファを備え、付加手段は、受信バッファに保持されたデータに識別情報を付加し、識別情報を付加したデータをメインバッファに保持させるようにしてもよい。
このようなデータ中継装置によれば、受信バッファにデータを一時保持することができるので、付加手段および送信手段が実行する処理に余裕を持たせることができる。よって、処理が追いつかないことによって中継すべきデータが破棄されることを防止することができる。
さらに、請求項1または請求項2に記載のデータ中継装置において、送信手段は、請求項3に記載のように、付加された識別情報を送信先の多重通信線に送信する前に削除するようにしてもよい。
このようなデータ中継装置によれば、通信には不要なデータを削除するので、多重通信線における通信負荷を軽減することができる。
また、請求項1〜請求項3の何れかに記載のデータ中継装置において、特定情報がデータ内容およびデータを送信した通信ノードを特定するIDである場合には、請求項4に記載のように、ルーティングテーブルには、IDおよび識別情報と送信先の多重通信線とが対応付けて記録されていてもよい。
このようなデータ中継装置によれば、IDによって送信元の通信ノードを特定することができる。
また、従来装置のルーティングテーブルにおいては、1つのIDに対して1つのルーティング(IDに対応する送信先の多重通信線)しか書き込むことができなかったが、本発明のデータ中継装置においては、1つのIDに対して複数の識別情報を対応付けることにより、1つのIDに対して複数のルーティングをルーティングテーブルに書き込むことができる。
よって、このようなデータ中継装置によれば、IDによって送信先の多重通信線を特定する場合であって、送信元の通信ノードを接続する多重通信線を変更した場合であっても、ルーティングテーブルの書換作業を不要とすることができる。
以下に本発明にかかる実施形態を図面と共に説明する。
[データ中継装置1の構成]
図1および図2には、本発明のデータ中継装置10を含む多重通信システム1の模式図を示す。
本実施形態にて説明する多重通信システム1は、自動車の制御装置間のデータのやりとりに使用されるものであり、図1および図2に示すように、複数の通信バス(本発明でいう多重通信線、以下単に「バス」ともいう。)と、各バス(Bus1、Bus2、Bus3、…、Busn(nは任意の自然数))に接続された複数の制御装置と、データ中継装置10とを備えて構成されている。
複数の制御装置としては、図1に示すように、燃料の噴射量や点火タイミング等を制御するエンジンECU(電子制御装置)31、ブレーキを制御するブレーキECU32、変速制御を実施するトランスミッションECU33、空調装置を制御するエアコンECU43等を備えている。これらの制御装置は、予め設定されたバスに接続されている。
なお、図2においては各制御装置に備えられた通信ノード40のみを表示している。また、各バスは、データ中継装置10と接続されている。
この多重通信システム1では、データ中継装置10が、ある通信ノード40から送信されたデータを必要に応じて別のバスに接続された通信ノード40へと中継するようになっている。
ここで、各通信ノード40間のデータのやりとりは、各通信ノード40が所定のプロトコルにてデータを送受信することにより行われる。本実施形態において各通信ノード40は、例えば、周知のCAN(Controller Area Network)プロトコルで通信を実施する。
この通信プロトコルにおいて、各通信ノード40は、図3(a)に示すような形式のデータ(データフレーム)を送信する。即ち、各通信ノード40は、通信を実施する際に、他の制御装置が必要とする所望の通信データ(データ部)に、通信データの内容(ここでは、送信元通信ノード40および通信データの種別)を特定するためのデータID(識別子、本発明でいう特定情報)を付加したデータフレームを生成して送信する。
次に、データ中継装置1は、図2に示すように、制御用のマイクロコンピュータ(図示省略)、ドライバ/レシーバ11、受信バッファ13、メインバッファ15、フレーム転送制御部16、ルーティングテーブル17、送信バッファ18を備えて構成されている。制御用のマイクロコンピュータは、図2における通信制御部12、送信元チャンネル情報処理部14、およびフレーム転送制御部16としての機能をソフトウェアによる処理として実現する。
なお、通信制御部12、送信元チャンネル情報処理部14、およびフレーム転送制御部16としての機能の少なくとも一部分は、例えば、通信用IC等のハードウェアにより実現されていてもよい。このように、通信制御部12、送信元チャンネル情報処理部14、およびフレーム転送制御部16としての機能の少なくとも一部分がハードウェアにより構成されている場合には、後述する格納処理(図4)、ルーティング処理(図5)、および送信処理(図7)の少なくとも一部分が、このハードウェアによる処理に置き換えられて実施される。
また、図2においては、各バス(Bus1〜Busn)、ドライバ/レシーバ11、通信制御部12、および送信元チャンネル情報処理部14は、データの流れを明確にするために2つずつ記載しているが、実際には1つずつだけ備えられていればよい。
さらに、ドライバ/レシーバ11、受信バッファ13、および送信バッファ18は、接続された複数のバスの本数に応じて、その記憶領域が1対1に対応して設けられている。つまり、本実施形態の場合、データ中継装置1にはバスがn本接続されているので、ドライバ/レシーバ11、受信バッファ13、および送信バッファ18における記憶領域は、n本のバスに対応してn個ずつ設けられていることを意味する。
また、受信バッファ13および送信バッファ18は、データフレームが送信バッファ18に格納されてもすぐに転送される保証がないため、複数のデータフレームを格納できるだけのバッファ容量が確保されている。なお、ドライバ/レシーバ11におけるバッファ容量については、各バスにおける通信速度に応じて最低限の容量が確保されていれば、受信バッファ13および送信バッファ18におけるバッファ容量に対して少ない容量であってもよい。
ここで、通信制御部12および送信元チャンネル情報処理部の機能を用いて受信したデータフレームをメインバッファ15に格納する処理を図4を用いて説明する。図4は制御用のマイクロコンピュータが実施する格納処理を示すフローチャートである。
格納処理は、例えば、車両におけるイグニッションスイッチ(図示省略)がON状態にされたときに開始される処理であって、まず、何れかの通信ノード40(何れかのバス)からデータフレームを受信したか否かを判定する(S110)。データフレームを受信していなければ(S110:No)、S110の処理を繰り返す。
また、データフレームを受信していれば(S110:Yes)、データフレームをデータ中継装置10のドライバ/レシーバ11のメモリに格納する(S120)。この処理においてドライバ/レシーバ11には、接続されたバスに対応してチャンネル(CH)番号(Bus1にはCH1、Bus2にはCH2、BusnにはCHn)が割り当てられており、データフレームが送信されてきたバスに対応した記憶領域にデータフレームが格納される。
続いて、ドライバ/レシーバ11のメモリ内のデータフレームを受信バッファ13のメモリに格納する(S130)。この処理においても、データフレームが送信されてきたバス(チャンネル番号)毎に対応する受信バッファ13の記憶領域(RxBuf1、RxBuf2、…、RxBufn)にデータフレームを格納する。
次いで、受信バッファ13にて受信されたデータフレームに対して、送信元チャンネル情報(本発明でいう識別情報)を付加する(S140:本発明でいう付加手段)。この処理を実施する直前においては、当該データ中継装置10によりデータフレームを受信したときと同様のデータフレーム(図3(a)に示すデータIDとデータ部とからなるもの)が受信バッファ13に格納されており、この処理にて、このデータフレームに送信元チャンネル情報を付加する。
なお、この処理においては、データ部の後に送信元チャンネル情報を付加してもよいし(図3(b)参照)、データIDの前に送信元チャンネル情報を付加してもよい(図3(c)参照)。また、読み出し可能であれば、データIDとデータ部との間等、任意の位置に送信元チャンネル情報を付加することもできる。
ここで、送信元チャンネル情報としては、ドライバ/レシーバ11に割り当てられたチャンネル番号に対応したデータが付加される。よって、この送信元チャンネル情報が付加されたデータフレームは、データ内の送信元チャンネル情報が参照されることにより、何れのバスから送信されたデータフレームであるかを特定することができるようになる。
続いて、送信元チャンネル情報を付加したデータフレームを、メインバッファ15のメモリに格納し(S150)、格納処理を終了する。なお、このメインバッファ15のメモリは、チャンネル番号毎に記憶領域が分離されていることはなく、周知のFIFO方式のメモリとして構成されており、多数のデータフレームを格納することができる構成にされている。
次に、フレーム転送制御部16および送信元チャンネル情報処理部14としての機能を用いて、メインバッファ15に格納されたデータフレームを送信先バスに対応した送信バッファへ転送する処理について図5を用いて説明する。図5は制御用のマイクロコンピュータが実施するルーティング処理を示すフローチャートである。なお、このルーティング処理および後述する送信処理は、本発明でいう送信手段に相当する。
このルーティング処理は、例えば、車両におけるイグニッションスイッチがON状態にされたときに開始される処理であって、前述の送信処理とは独立して実施される。具体的には、まず、メインバッファ15にデータフレームが格納されているか否かを判定する(S210)。メインバッファ15にデータフレームが格納されていなければ(S210)、ルーティング処理を初めから繰り返す。
また、メインバッファ15にデータフレームが格納されていれば(S210:Yes)、メインバッファ15に格納されたデータフレームのうち受信してから最も時間が経過しているデータフレームについて、データIDおよび送信元チャンネル情報を読み出し、この読み出した情報とルーティングテーブル17とを比較する(S220)。
ここで、ルーティングテーブル17について、図6を用いて説明する。図6は本実施形態のルーティングテーブルを示す説明図である。
本実施形態におけるルーティングテーブル17には、図6に示すように、データIDのそれぞれについて、異なる複数の送信元チャンネル番号がそれぞれ対応付けて記録されており、複数の送信元チャンネル番号毎にそれぞれ送信先チャンネル番号(送信先バスと同義)が記録されている。つまり、このルーティングテーブル17によれば、データIDと送信元チャンネル番号とを特定することによって、異なる送信先チャンネル番号を特定する処理(ルーティング)を実施することができるようになる。
このため、このルーティングテーブル17によれば、同じデータIDであったとしても、送信元バス(送信元チャンネル番号)が異なれば、異なるルーティングを実施することができるようになっている。
なお、図6に示す例においては、データフレームを転送する必要がある送信先バスに対応する送信先チャンネル番号については「1」と記載され、データフレームを転送する必要がない送信先バスに対応する送信先チャンネル番号については「0」と記載されている。このため、全ての送信先チャンネル番号で「0」と記載されていれば、このデータフレームを他のバスに転送する必要がないことを意味する。
また、このルーティングテーブル17は、データ中継装置10内の所定のメモリに記録されている。具体的にルーティングテーブル17の記載内容を説明すると、例えば、データID「002」に対しては、送信元チャンネル番号「CH1」「CH2」「CH3」…「CHn」が対応付けられている。そして、送信元チャンネル番号「CH1」においては、送信先チャンネル番号「CH1」が「0」、送信先チャンネル番号「CH2」「CH3」が「1」に設定されている。
また、送信元チャンネル番号「CH2」においては、送信先チャンネル番号「CH1」「CH2」が「0」、送信先チャンネル番号「CH3」が「1」に設定されている。さらに、送信元チャンネル番号「CH3」においては、送信先チャンネル番号「CH1」「CH3」が「0」、送信先チャンネル番号「CH2」が「1」に設定されている。
続いて、図5に戻り、このデータフレームを何れかのバスに転送する必要があるか否かを判定する(S230)。データフレームを何れかのバスに転送する必要があれば(S230:Yes)、このデータフレームをメインバッファ15から読み出し(S240)、データフレームから送信元チャンネル情報を削除し、ルーティングテーブルにより特定された送信先チャンネル番号が対応する送信バッファの記憶領域に、このデータフレームを転送する(S250)。このようにS250の処理が終了すると、ルーティング処理を始めから繰り返す。
一方、S230にて、データフレームを何れのバスにも転送する必要がなければ(S230:No)、このデータフレームを転送する処理を中断(中止)し(S260)、ルーティング処理を始めから繰り返す。
次に、通信制御部12の機能を用いてデータフレームをメインバッファ15から所定のバスに対して送信する処理を図7を用いて説明する。図7は制御用のマイクロコンピュータが実施する送信処理を示すフローチャートである。
送信処理は、例えば、車両におけるイグニッションスイッチがON状態にされたときに開始される処理であって、前述の送信処理およびルーティング処理とは独立して実施される。具体的には、まず、送信バッファ18に対してデータフレームの転送があったか否かを判定する。
データフレームの転送がなければ(S310:No)、S310の処理を繰り返す。また、データフレームの転送があれば(S310:Yes)、転送されたデータフレームを送信バッファ18の所定の記憶領域に格納する(S320)。ここで、送信バッファ18の記憶領域(TxBuf1、TxBuf2、…、TxBufn)は、データフレームを送信するバス(チャンネル番号)毎に設定されており、この処理では、ルーティング処理にて設定されたチャンネル番号に対応する記憶領域にデータフレームが格納される。
続いて、送信バッファ18に格納されたデータフレームをドライバ/レシーバ11のメモリに格納する(S330)。そして、データフレームをドライバ/レシーバ11から送信し(S340)、送信処理を始めから繰り返す。
なお、データフレームがドライバ/レシーバ11に送信されると、データフレームが送信されたバスに接続された通信ノード40は、データフレームを受信することができるようになる。
[データ中継装置1の作動例]
次に、より具体的にデータ中継装置10の作動例を説明する。ここでは、データ中継装置10において、ドライバ/レシーバ11のCH2からCH3へデータフレームを中継する場合(つまり、Bus2からBus3に対してデータフレームを中継する場合)の作動例を説明する。
まず、Bus2上の通信ノード40からデータフレームが送信されると、データ中継装置10は、通信制御部12としての機能を用いて、Bus2上の通信ノード40から送信されたデータフレームをドライバ/レシーバ11のCH2を介して受信バッファ13のRxBuf2に格納する。そして、データ中継装置10は、送信元チャンネル情報処理部14としての機能を用いて、受信バッファ13のRxBuf2に格納されたデータフレームに送信元チャンネル情報(ここではCH2)を付加し、このデータフレームをメインバッファ15に格納する。
さらに、データ中継装置10は、フレーム転送制御部16としての機能を用いて、メインバッファ15に格納されたデータフレームのデータID(ここでは例えば「002」とする。)と送信元チャンネル情報とをルーティングテーブルの内容と比較することで、データフレームの送信先バスに対応する送信先チャンネル番号を決定する。
ここで、データID「002」、送信元チャンネル番号「CH2」に基づいて、図6に示すルーティングテーブル17を参照すると、メインバッファに格納されたデータフレームは、CH3に送信すべきデータフレームであることがわかる。従って、このデータフレームは、送信バッファ18のTxBuf3に転送されることになるが、この転送に先立って、送信元チャンネル情報処理部14としての機能を用いて、送信元チャンネル情報が削除される。
そして、データ中継装置10は、データフレームを送信バッファ18のTxBuf3に転送後、通信制御部12としての機能を用いて、送信バッファ18のTxBuf3に格納されたデータフレームをドライバ/レシーバ11のCH3を介してBus3へ送信する。
このような作動によって、Bus2およびBus3に接続された通信ノード40により、このデータフレームを受信することができるようになる。
ここで、この通信ノード40がBus2から切り離され、Bus3に接続された場合おける処理について説明する。データ中継装置10は、Bus3上の通信ノード40からデータフレームを受信すると、ドライバ/レシーバ11のCH3、受信バッファ13のRxBuf3の順にデータフレームを転送し、送信元チャンネル情報(CH3)を付加したデータフレームをメインバッファ15に格納する。
そして、データ中継装置10は、ルーティングテーブル17を参照することにより、送信先バスを特定する。即ち、データID「002」、送信元チャンネル番号「CH3」に基づいて、図6に示すルーティングテーブル17を参照すると、メインバッファに格納されたデータフレームは、CH2に送信すべきデータフレームであることがわかる。従って、このデータフレームは、送信バッファ18のTxBuf2に転送されることになる。
その後、データ中継装置10は、ドライバ/レシーバ11のCH2を介して、データフレームをBus2に送信する。このような作動によって、通信ノード40をBus2からBus3に繋ぎ換えた場合であっても、Bus2およびBus3に接続された通信ノード40により、このデータフレームを受信することができるようになる。
[データ中継装置1による効果]
以上のように詳述した多重通信システム1において、データ中継装置10は、データIDおよび送信元チャンネル情報と送信先バスとを予め対応付けて記録したルーティングテーブル17を備えている。
また、データ中継装置10は、格納処理にて、データフレーム内容を特定するためのデータIDが付加されたデータフレームを任意のバスから受信し、受信したデータフレームに送信元のバスを識別するための送信元チャンネル情報を付加し、このデータフレームをメインバッファ15に保持させる。さらに、データ中継装置10は、ルーティング処理にて、ルーティングテーブル17を参照することによりメインバッファ15に保持されたデータフレームにおける送信先バスを特定し、送信処理にて、特定された送信先バスに対してメインバッファ15に保持されたデータフレームを送信する。
従って、このようなデータ中継装置10によれば、送信元の通信ノード40(データフレーム送信元の装置)を接続したバスが変更されたとしても、ルーティングテーブル17にその変更後における送信元チャンネル情報に対応して中継先のバスを特定するデータフレームが書き込まれていれば、ルーティングテーブル17を書き換えることなくデータフレームを良好に中継することができる。
また、このようなデータ中継装置10によれば、データIDによって送信元の通信ノード40を特定することができる。
さらに、従来装置のルーティングテーブル(図9参照)においては、1つのデータIDに対して1つのルーティング(1つのデータIDに対応する送信先バス)しか書き込むことができなかったが、本実施形態のルーティングテーブル17においては、1つのデータIDに対して複数の送信元チャンネル情報を対応付けることにより、1つのデータIDに対して複数のルーティングを書き込むことができる。
よって、このようなデータ中継装置10によれば、データIDによって送信先バスを特定する場合であって、送信元の通信ノード40を接続するバスを変更した場合であっても、ルーティングテーブル17の書換作業を不要とすることができる。
また、データ中継装置10においては、送信元のバスを介して受信したデータフレームを一時保持する受信バッファ13を備えている。そして、データ中継装置10は、格納処理にて、受信バッファ13に保持されたデータフレームに送信元チャンネル情報を付加し、送信元チャンネル情報を付加したデータフレームをメインバッファ15に保持させる。
従って、このようなデータ中継装置10によれば、受信バッファ13にデータフレームを一時保持することができるので、格納処理、ルーティング処理、および送信処理にて実行される処理に余裕を持たせることができる。よって、処理が追いつかないことによって中継すべきデータフレームが破棄されることを防止することができる。
さらに、データ中継装置10は、ルーティング処理にて、付加された送信元チャンネル情報が送信先バスに送信される前に削除する。
このようなデータ中継装置10によれば、通信には不要なデータフレームを削除するので、バスにおける通信負荷を軽減することができる。
[その他の実施形態]
本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、本実施形態のデータ中継装置1には、受信バッファ13を備える構成としたが、格納処理、ルーティング処理、および送信処理が充分高速で実施可能であるか、メインバッファ15の容量が充分であれば、図8に示すデータ中継装置2のように、受信バッファ13を備えない構成にすることもできる。
また、本実施形態においては、通信プロトコルとしてCANを用いた多重通信システム1において本発明を適用したが、CAN以外の通信プロトコルであっても、送信先通信ノード40を指定しない通信プロトコルを用いて通信を実施する多重通信システムであれば、本発明を適用することができる。
このようにしても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
多重通信システム1を模式的に示す説明図である。 実施形態の多重通信システム1(特にデータ中継装置10)を模式的に示す説明図である。 データフレーム構成の一例を示す説明図である。 格納処理を示すフローチャートである。 ルーティング処理を示すフローチャートである。 本実施形態のルーティングテーブルを示す説明図である。 送信処理を示すフローチャートである。 変形例の多重通信システム2を模式的に示す説明図である。 従来装置におけるルーティングテーブルを示す説明図である。
符号の説明
1…多重通信システム、10…データ中継装置、11…ドライバ/レシーバ、12…通信制御部、13…受信バッファ、14…送信元チャンネル情報処理部、15…メインバッファ、16…フレーム転送制御部、17…ルーティングテーブル、18…送信バッファ、40…通信ノード。

Claims (4)

  1. データを伝送する複数の多重通信線に接続され、各多重通信線に伝送される各データを他の多重通信線に出力するデータ中継装置であって、
    送信元の多重通信線を介して受信したデータを一時保持するメインバッファと、
    送信元の多重通信線を介して、データ内容を特定するための特定情報が付加されたデータを受信し、該受信したデータに送信元の多重通信線を識別するための識別情報を付加し、該識別情報を付加したデータを前記メインバッファに保持させる付加手段と、
    前記特定情報および前記識別情報の両方が特定されると送信先の多重通信線を特定可能であって特定情報毎に複数の識別情報を登録可能なルーティングテーブルを参照することにより前記メインバッファに保持されたデータに含まれる前記特定情報および前記識別情報に対応する送信先の多重通信線を特定し、該特定された送信先の多重通信線に対して前記メインバッファに保持されたデータを送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ中継装置。
  2. 送信元の多重通信線を介して受信したデータを一時保持する受信バッファを備え、
    前記付加手段は、前記受信バッファに保持されたデータに前記識別情報を付加し、該識別情報を付加したデータを前記メインバッファに保持させること、
    を特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  3. 前記送信手段は、前記付加された識別情報を送信先の多重通信線に送信する前に削除すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ中継装置。
  4. 前記特定情報は、データ内容および当該データを送信した通信ノードを特定するIDであって、
    前記ルーティングテーブルには、前記IDおよび前記識別情報と送信先の多重通信線とが対応付けて記録されていること、
    を特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のデータ中継装置。
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