JP4973029B2 - 受信装置及びその利得制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信に用いられる受信装置に関し、より詳しくはダイレクトコンバージョン方式によって受信信号から復調したベースバンド信号の利得の制御を行う、ディジタル自動利得制御(AGC: Auto Gain Control)処理に関する。
図1は、ダイレクトコンバージョン方式を用いることにより、ベースバンド信号に対する処理の大部分をディジタル信号処理により行う従来の受信装置の構成例を示す図である。
受信装置1は、受信信号を受信するためのアンテナ11と、アンテナ11で受信された受信信号を増幅する低雑音増幅器(LNA)12と、所要の周波数帯の無線周波数信号のみを受信信号から取り出すためのバンドパスフィルタ(BPF)13と、バンドパスフィルタ13で帯域濾過されたアナログ形式の無線周波数受信信号をディジタルベースバンド信号に復調する無線周波数信号処理部20と、無線周波数信号処理部20で復調されたディジタルベースバンド信号を処理するベースバンド信号処理部60とを備えて構成される。
無線周波数信号処理部20は、例えばLSI等で構成され、バンドパスフィルタ13から出力された無線周波数信号をアナログベースバンドI、Q信号に復調する直交復調器(QDEM)21と、復調されたアナログベースバンド信号としてのQ信号及びI信号をそれぞれディジタルベースバンド信号に変換するアナログディジタル変換器(ADC)31及び41と、アナログディジタル変換器31及び41へ入力するQ信号及びI信号の入力周波数帯域をそれぞれ制限するアンチエイリアスフィルタ(AAF)30及び40を備える。
無線周波数信号処理部20は、変換されたディジタルベースバンド信号としてのQ信号及びI信号のそれぞれの帯域制限及び波形整形を行い信号成分を取り出すためのルートロールオフフィルタ(RRC)32及び42をさらに備える。ルートロールオフフィルタ32及び42は、ディジタル有限長インパルス応答(FIR: Finite Impulse Response)フィルタ(以下、「FIRディジタルフィルタ」と記すことがある)によって構成されたチャンネルフィルタである。
また無線周波数信号処理部20は、ルートロールオフフィルタ32及び42から取り出されたQ信号及びI信号のそれぞれの信号成分の周波数特性の偏差を補正するためのイコライザ(Com)33及び43を備える。このイコライザ33及び43もまたFIRディジタルフィルタで構成される。
イコライザ33及び43で補正されたディジタルベースバンド信号のQ信号及びI信号の振幅は、それぞれ可変利得デジタルアンプ(VGA)34及び44によって正規化され、これによってQ信号及びI信号は、後段のベースバンド信号処理部60で必要とされる振幅を有するように電力値が調整されてから、後段のベースバンド信号処理部60に出力される。
なお、以下の説明の便宜のために、後段のベースバンド信号処理部60へ入力される段階のベースバンド信号を、以下「IQ信号S」と記すことがある。
ベースバンド信号処理部60もまた例えばLSI等で構成され、入力されたIQ信号Sに復調処理などの受信装置本来の各種信号処理を行う信号処理回路(図示せず)に加えて、入力されるIQ信号Sの電力値を一定に保つための自動利得制御部(AGC)61を備える。
ベースバンド信号の復調処理を正しく行うためにはIQ信号Sの信号対ノイズ比(S/N)がある一定値以上である必要があり、IQ信号Sは、必要なS/Nに対応するダイナミックレンジを確保できるビット数で表されていなければならない。このため自動利得制御部61は、IQ信号Sが必要なS/Nを確保できるビット数で表されるように、IQ信号Sの電力値を一定に保つ機能を有する。
すなわち、仮に無線周波数信号処理部20内の各構成要素の利得が動的に変化せず一定であるとすると、着信電力が変動するとIQ信号Sの電力も変化する。着信電力が増加しIQ信号Sの振幅が過度に大きくなると、ベースバンド信号処理部60へ入力するIQ信号Sに割り当てられたビット数により表現可能な値を超えてオーバーフローが生じる。逆に着信電力が減少すると、IQ信号Sに割り当てられたビット数に応じて定まるノイズレベルに対して、IQ信号Sの振幅が小さくなるためS/Nが劣化する。
いずれの場合も着信性能に大きな影響を与えるため、着信レベルが変動してもベースバンド信号処理部60へ入力するIQ信号Sが、入力ビット数に対して最適な振幅となるように無線周波数信号処理部20内部の利得を調節する機能が必要となる。このような機能を自動利得制御(AGC: Auto Gain Control)と呼ぶ。
一般的な自動利得制御は、着信電力の着信レベルを推定して、着信レベルをベースバンド信号処理部60に必要な電力レベルに調整する電力利得を求め、得られた電力利得に従って可変利得アンプの利得を制御することによって実現される。図1に示す受信装置1における自動利得制御動作を以下に説明する。
ベースバンド信号処理部60内の自動利得制御部61は、ベースバンド信号処理部60内に入力されたIQ信号Sの電力レベルを検出し、検出された電力レベルをベースバンド信号処理部60に適した電力レベルとするために必要な電力利得量を求め、求められた連力利得量に応じた利得制御信号GSを無線周波数信号処理部20にフィードバックする。
無線周波数信号処理部20では、フィードバックされた電力利得信号GSに応じて可変利得デジタルアンプ34、44の利得を変化させることによって、IQ信号Sの電力レベルを調整する。
ここで、可変利得デジタルアンプ34、44によるIQ信号Sの電力レベル調整処理によって、レベル調整されたIQ信号SのS/Nが、このIQ信号Sに割り当てられたビット数に応じたS/Nよりも劣化することを防止するために、可変利得デジタルアンプ34、44の入力ビット数(ダイナミックレンジ)は、可変利得デジタルアンプ34、44が出力するIQ信号Sに割り当てた出力ビット数に、可変利得デジタルアンプ34、44による利得可変幅分のビット数を加えたビット数としている。
例えば、図2に示すように、可変利得デジタルアンプ34が8ビットのIQ信号Sを出力する場合には、可変利得デジタルアンプ34の利得可変幅が48dB、すなわち8ビット分である場合には、その入力ビット数に、出力ビット数(8ビット)+利得可変幅(8ビット)=16ビットとする必要がある。
またこれに伴って、可変利得デジタルアンプ34、44よりも前段のディジタル処理回路においても、図2に示すように可変利得デジタルアンプ34、44の入力ビット数と同じかそれ以上のビット数で信号を処理することが必要となる。
その結果、アナログディジタル変換回路31、41には、広ダイナミックレンジの信号処理(図2の例では16ビット)が必要となるが、実際にはアナログディジタル変換回路のダイナミックレンジには限界があるために可変利得デジタルアンプ34、44の利得可変幅はアナログディジタル変換回路31、41の構成と相互に関連して決定される。
ここで、予想される着信電力の変動が可変利得デジタルアンプ34、44の利得可変幅より小さければ特に問題はないが、実際には殆どの場合、着信電力の変動は可変利得デジタルアンプ34、44の利得可変幅より大きなものとなる。このため不足分の利得調整をアナログディジタル変換回路31、41の前段のアナログ信号回路で行う必要があり、図1の構成例では低雑音増幅器12の利得を変化させる構成としている。
特開平2000−252794号公報 特開平2001−189644号公報 特開昭63−104529号公報 特開平1−300705号公報
図2によると、可変利得デジタルアンプ34、44の利得制御によりIQ信号Sの電力レベルの正規化を行う従来の回路構成では、無線周波数信号処理部20内のディジタルベースバンド信号処理が、可変利得デジタルアンプ34、44の直前まで、ベースバンド信号処理部60で最終的に必要とされるビット数よりも大きなビット数で演算している。
ここで無線周波数信号処理部20で使用されるFIRディジタルフィルタは、一般にシフトレジスタと乗加算器で構成され、その回路規模と消費電流は処理を行うビット数に比例して増加する。
このため従来の構成では、無線周波数信号処理部20内のFIRディジタルフィルタの回路規模は本来ベースバンド信号処理部60で必要な回路規模以上のものになっており、低消費電力が重要視される移動通信端末においては不利な構成となっている。
上記目的を鑑み、本発明は、受信信号を復調したディジタルベースバンド信号を、ディジタル有限長インパルス応答フィルタにて処理する受信装置において、その回路規模の削減と省電力を実現することを目的とする。
実施例の一形態によれば、受信信号をディジタルベースバンド信号に復調する復調回路と、復調された前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングする多段接続された複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタと、を有する受信装置が与えられる。この受信装置において、ディジタルベースバンド信号の電力値の利得制御の少なくとも一部は、複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタのそれぞれの利得を可変制御することによって行われ、複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタは、入力ビット数に比べて出力ビット数が小さい。
実施例の他の一形態によれば、受信装置の利得制御方法が与えられる。この方法は、受信信号をディジタルベースバンド信号に復調し、多段接続された複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタにより前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングし、前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタのそれぞれの利得を可変制御することによって、前記ディジタルベースバンド信号の電力値の利得制御の少なくとも一部を行う。上記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタは、入力ビット数に比べて出力ビット数が小さい。
本発明によれば、受信信号を復調したディジタルベースバンド信号を、ディジタル有限長インパルス応答フィルタにて処理する受信装置において、その回路規模の削減と省電力を実現することが可能となる。
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例を説明する。上述の通り本発明による受信装置は、受信信号を復調したディジタルベースバンド信号をフィルタリングするディジタル有限長インパルス応答フィルタの利得を可変させることによって、ディジタルベースバンド信号の自動利得制御の少なくとも一部を行う。
したがって、まず利得制御可能なディジタル有限長インパルス応答フィルタを構成例を説明する。図3は、従来のFIRディジタルフィルタの構成例を示す図であり、図4は、後述する本発明の実施例による受信装置に使用されるFIRディジタルフィルタの第1構成例を示す図である。
一般にFIRフィルタによって行う演算の演算式は、次式(1)で表され、そのインパルス応答及び伝達関数は式(2)及び(3)でそれぞれ表される。
Figure 0004973029
ここでxn(n=k,k−1,…,kーM)は入力信号列を示し、ykは出力信号列を示し、Mは(インパルス応答長−1)を示し、hm及びam(m=0,1,…,M)は、インパルス応答列であるタップ係数を示している。また図3は、このようなFIRフィルタを実現する従来のディジタルフィルタの構成例を示す。
図3に示すように、FIRディジタルフィルタ70は、M個のシフトレジスタR1〜RMを有し、各々のシフトレジスタで入力信号列xnを1サンプリング時間分遅延させる。またFIRディジタルフィルタ70は、入力信号xnにタップ係数h0を乗じる乗除算器P0、並びにシフトレジスタR1〜RMによって1〜Mサンプリング時間分だけ各々遅延した入力信号x(n−1)〜x(nーM)に各タップ係数h1〜hMをそれぞれ乗じる乗除算器P1〜PMと、これら入力信号xn〜x(n−M)にタップ係数h0〜hMをそれぞれ乗じた結果を合計して出力信号列ykを算出する加算器71とを備えて構成される。
いま、FIRディジタルフィルタ70に利得Gをもたせると、その伝達関数は次式(4)のように表すことができる。これは図3に示すFIRディジタルフィルタ70において、入力信号xn〜x(nーM)を一律にG倍すること、すなわち各タップ係数h0〜hMを一律に利得Gを乗じることを示している。したがってこの利得Gを可変制御することによって、FIRディジタルフィルタ70の通過利得を変化させることが可能となり、すなわちFIRディジタルフィルタ70に可変利得アンプの機能を持たせることが可能となる。
Figure 0004973029
図4は、可変利得Gを各タップ係数h0〜hMに乗じることによって、通過利得を可変できる可変通過利得FIRディジタルフィルタの第1構成例である。FIRディジタルフィルタ70は、図1に示したような受信装置1の受信利得を制御する自動利得制御部61から利得制御信号GSを入力して、この信号によって指示される利得Gを、各タップ係数h0〜hMにそれぞれ乗じる乗除算器PG0〜PGMを備えている。
また、可変通過利得FIRディジタルフィルタ70は、入力信号xnの利得制御を行うことによって入力信号xnの電力強度の変化を吸収することができるので、入力信号xnに対する出力信号ykのS/Nを劣化させることなく、入力信号xnのビット数に対して出力信号ykのビット数を低減することができる。
ここで1ビット分のダイナミックレンジは6dBに相当するので、入力ビット数に対する出力ビット数の最大許容低減量は、可変通過利得FIRディジタルフィルタ70に与えられた利得可変幅を6で割った商となる。
出力ビット数を低減するため、例えば加算器71は、入力信号xn〜x(n−M)にタップ係数G×h0〜G×hMをそれぞれ乗じた結果を合計した信号から、低減量分の下位ビットを捨てた値を出力信号ykとして算出してよい。
図5は、可変通過利得FIRディジタルフィルタの第2構成例である。本構成例では、乗除算器PG0〜PGMが、利得Gを入力信号列xn(n=k,k−1,…,kーM)に乗じている。かかる構成でも同様にFIRディジタルフィルタ70の通過利得を変化させることができる。
図6は、本発明の第1実施例による無線装置の概略構成図である。図6に示す受信装置1は、以下に説明する事項を除いて図1を参照して説明した受信装置と同様の構成を有しており、同じ構成要素には同じ参照符号を付して説明を省略する。
本構成例では、図4及び図5を参照して説明した可変通過利得FIRディジタルフィルタ70を用いて、ルートロールオフフィルタ32及び42を構成する。そして自動利得制御部61が生成する利得制御信号GSに従ってルートロールオフフィルタ32及び42の通過利得を制御することによって、無線周波数信号処理部20の自動利得制御を行っている。
上記構成によって、本実施例では図1の従来例で使用していた可変利得デジタルアンプを不要とし回路規模の縮小と省電力を実現している。また、ルートロールオフフィルタ32及び42は、利得を変化させてディジタルベースバンド信号の電力変動を吸収できるので、ディジタルベースバンド信号の出力ビット数を入力ビット数よりも低減し、これ以降の処理ビット数を低減することにより、更に回路規模を縮小し消費電力を削減する。図6の例ではルートロールオフフィルタ32及び42の利得可変幅を48dB(8ビット分)とすることによって、入力ビット数が16ビットに対し、出力ビットを8ビットに低減することによって、その後のイコライザ33及び43の処理ビット数を軽減している。
なお、図6の構成例では、自動利得制御部61をベースバンド信号処理部60に設けているが、自動利得制御部61は無線周波数信号処理部20に設けてもよい。図7は、本発明の第2実施例による無線装置の概略構成図である。本明細書において、以下に示す無線周波数信号処理部20の各実施例においても、同様に自動利得制御部61を無線周波数信号処理部20側に設けてよい。
図8は、可変通過利得FIRディジタルフィルタ70の第3構成例である。図4及び図5に示した可変通過利得FIRディジタルフィルタ70の構成では、出力ビット数を少なくすることができるが、実際の回路構成としてはタップ段数M+1の数だけ新たな乗除算器PG0〜PGMが必要となり効果的な回路規模の削減が期待できない。この点を改良したものが図8の構成例である。
自動利得制御部61による利得制御はディジタル信号による制御なので、利得Gはある決まった離散値を取る。そこで予想される利得Gi(i=1、2、3、…、n)を各タップ係数h0〜hMに各々乗じた利得別タップ係数の組合せGi×h0〜Gi×hMを予め算出しておき、タップ係数テーブルTとして所定の記憶手段(本明細書では、タップ係数記憶部71と記す)に記憶しておく。
そして、自動利得制御部61からの利得制御信号GSが示す利得Giに従って、乗算器P0〜PMでそれぞれ乗じるべき利得別タップ係数の組Gi×h0〜Gi×hMをタップ係数記憶部71内のタップ係数テーブルTから読み出して、読み出した各タップ係数Gi×h0〜Gi×hMを乗算器P0〜PMによって入力信号xn〜x(n−M)にそれぞれ乗じる。
このため、可変通過利得FIRディジタルフィルタ70は、自動利得制御部61からの利得制御信号GSが示す利得Giに従って、乗算器P0〜PMでそれぞれ乗じるべき各タップ係数Gi×h0〜Gi×hMをタップ係数記憶部71内のタップ係数テーブルTから順次読み出し、乗算器P0〜PMに入力するタップ係数を変更するタップ係数変更部72を備える。タップ係数変更部72は、例えばメモリ素子で実現されたタップ係数記憶部71内に記憶された、各利得Giに応じて予め定めた各タップ係数Gi×h0〜Gi×hMの記憶場所を、自動利得制御部61から入力したディジタル形式の利得制御信号GSによって特定するデコード回路を備えて構成してよい。
このように可変通過利得FIRディジタルフィルタ70を構成することで、乗除算回路を新たに増やすことなく利得制御信号GSに応じてフィルタ利得を可変制御することが可能となる。なお、タップ係数記憶部71及びタップ係数変更部72は、可変通過利得FIRディジタルフィルタ70内に内蔵してもよく、可変通過利得FIRディジタルフィルタ70の外部に設け、外部から各タップ係数Gi×h0〜Gi×hMを可変通過利得FIRディジタルフィルタ70に供給するように構成してもよい。
可変通過利得FIRディジタルフィルタ70を図8に示すように構成すると、利得制御幅を広くする場合、及び/又は利得制御ステップ幅を細かくして分解能を上げる場合には、利得制御信号GSが示す離散値Giが採りうる値の数が多くなり、タップ係数テーブルTの規模が大きくなる。例えば利得制御幅を48dBとし、ステップ幅を1dBとすれば49組の利得別タップ係数が必要となる。
図9に示す無線周波数信号処理部20の構成例では、ディジタルベースバンド信号をフィルタリングするために設けられた多段接続された複数のFIRディジタルフィルタを、上述の可変通過利得FIRディジタルフィルタで構成し、これら多段接続された複数の可変通過利得FIRディジタルフィルタで利得制御を分散して行うことによって、タップ係数テーブルTの規模を縮小する。
図9の構成例では、ルートロールオフフィルタ32及び42において、利得可変幅12dB及び利得分解能(利得制御ステップ幅)1dBの利得制御を行う。このために必要な利得別タップ係数は13組となる。なお、ルートロールオフフィルタ32及び42では12dBの利得制御を行うので、着信電力の変動を12dB吸収できるのと同意であり、入力信号のS/Nを損なうことなく出力信号のビット数を2ビット低減することが可能である。このため、96dB相当のダイナミックレンジを有する16ビットの信号を入力して、84dB相当のダイナミックレンジを有する14ビットの信号を出力している。
またイコライザ33及び43において、利得可変幅36dB及び利得分解能12dBの利得制御を行う。このために必要な利得別タップ係数は4組となる。
したがって、ルートロールオフフィルタ32及び42及びイコライザ33及び43において、利得可変幅12dB+36dB=48dB、及び利得分解能1dBの利得制御を行うことが可能である。かつこのために必要な利得別タップ係数は13+4=17組であり、1つのFIRディジタルフィルタで同等の利得制御を行うために必要な利得別タップ係数である49組に比べて大幅に節減することが可能である。
なお、イコライザ33及び43では36dBの利得制御を行うので、着信電力の変動を36dB吸収できるのと同意であり、入力信号のS/Nを損なうことなく出力信号のビット数を6ビット低減することが可能である。このため、84dB相当のダイナミックレンジを有する14ビットの信号を入力して、48dB相当のダイナミックレンジを有する8ビットのディジタルベースバンドIQ信号Sを出力している。
図10は、Qチャネル及Iチャネルのアナログベースバンド信号を各々ディジタルベースバンド信号に変換するディジタルアナログ変換器に、ΣΔ型のアナログディジタル変換器(以下「ΣΔADC」と記す)35及び45を用いた場合の、無線周波数信号処理部20の構成例を示す。ΣΔADC35及び45を用いる場合にはそれらの出力段にそれぞれデシメーションフィルタ(Dec)36及び46を設ける必要があるが、これらデシメーションフィルタ36及び46もまた、上述の可変通過利得FIRディジタルフィルタ70で構成してよい。そしてデシメーションフィルタ36及び46でも自動利得制御部61が生成する利得制御信号GSに従って通過利得を制御することによって、無線周波数信号処理部20の利得制御を行ってもよい。
ディジタルベースバンド信号を、多段構成されたFIRディジタルフィルタでフィルタリングした場合、後段のFIRディジタルフィルタに入力された信号ほど、それより前段のフィルタで不要電力が除去されているためS/Nが改善する。この様子を図11及び図12を参照して説明する。
図11は、図10に示すルートロールオフフィルタ32及び42の周波数特性とデシメーションフィルタ36及び46の周波数特性である。図11において、点線がルートロールオフフィルタ32及び42単体の周波数特性を示し、一点鎖線がデシメーションフィルタ36及び46単体の周波数特性を示し、実線がこれらを重畳した周波数特性を示す。ここで、希望波の帯域を0〜2MHzとし妨害波が8MHzの連続波であったとする。
図示するように、妨害波が存在する8MHzではデシメーションフィルタ36及び46の減衰量は約20dBであり、ルートロールオフフィルタ32及び42の減衰量は60dBである。したがって、希望波と妨害波の関係を模式的に示すと図12の(A)〜(C)に示すようになる。ここで図12の(A)はデシメーションフィルタ36及び46の通過前の関係を示し、図12の(B)はデシメーションフィルタ36及び46の通過後の関係を示し、図12の(C)はルートロールオフフィルタ32及び42の通過後の関係を示す。
図12の(A)〜(C)に示すように、後段のFIRディジタルフィルタに入力された信号ほどS/Nが向上する。したがって図9及び図10並びに後述の図13に示すようにディジタルベースバンド信号の利得を制御する可変通過利得FIRディジタルフィルタを多段構成する場合には、比較的後段に設けられた可変通過利得FIRディジタルフィルタにより大きな利得可変幅を割り当てることによって、ディジタルベースバンド信号のS/Nを損なうことなく大きな利得可変幅を実現することが可能となる。
このとき、比較的前段に設けられ小さな利得可変幅が割り当てられた可変通過利得FIRディジタルフィルタの利得制御ステップ幅を、自動利得制御の必要利得分解能に対応するステップ幅とし、比較的後段に設けられた上記可変通過利得FIRディジタルフィルタの利得制御ステップ幅を大きくすることによって、タップ係数テーブルTに記憶される利得別タップ係数の組数を少なくすることが可能となる。
ところで、ΣΔADCの後段に使用されるデシメーションフィルタは、ΣΔADCのオーバーサンプルレートと、最終的なディジタルベースバンド信号に必要なサンプルレートとの間の関係によって、多段構成されることが多い。図13は、図6に示す受信装置の無線周波数信号処理部の第4構成例を示す図である。図13では、Qチャネルのディジタル信号を得るΣΔADC35の後段に、多段構成されたデシメーションフィルタ36及び37が設けられ、Iチャネルのディジタル信号を得るΣΔADC45の後段に、多段構成されたデシメーションフィルタ46及び47が設けられている。
このようにデシメーションフィルタが多段構成された場合であっても、デシメーションフィルタ36及び46並びに37及び47の通過利得を制御することは可能であり、また必要な利得可変幅と分解能が得られるのであれば、多段構成されたデシメーションフィルタの一部の段を構成するFIRディジタルフィルタのみの通過利得を制御してもよい。
図13の例では2段構成のデシメーションフィルタ36及び46並びに37及び47のうち最終段のデシメーションフィルタ37及び47を上述の可変通過利得FIRディジタルフィルタ70で構成し、自動利得制御部61からの利得制御信号GSに従って、デシメーションフィルタ37及び47の利得を制御する。
図13の例では、デシメーションフィルタ37及び47では6dBの利得制御を、利得分解能1dBで行うこととし、96dB相当のダイナミックレンジを有する16ビットの入力信号のビット数を1ビット低減して、出力信号のビット数を90dB相当のダイナミックレンジを有する15ビットとする。デシメーションフィルタ37及び47での利得制御に必要な利得別タップ係数の数は7組である。
また、ルートロールオフフィルタ32及び42では12dBの利得制御を、利得分解能6dBで行うこととし、90dB相当のダイナミックレンジを有する15ビットの入力信号のビット数を2ビット低減して、出力信号のビット数を78dB相当のダイナミックレンジを有する13ビットとする。ルートロールオフフィルタ32及び42での利得制御に必要な利得別タップ係数の数は3組である。
また、イコライザ33及び43では36dBの利得制御を、利得分解能18dBで行うこととし、78dB相当のダイナミックレンジを有する13ビットの入力信号のビット数を5ビット低減して、48dB相当のダイナミックレンジを有する8ビットのディジタルベースバンドIQ信号Sを出力する。ルートロールオフフィルタ32及び42での利得制御に必要な利得別タップ係数の数は3組である。
なお、ディジタルフィルタは、入力ビット数に対する出力ビット数の低減量に応じてフィルタの周波数特性が変化する。例えば帯域制限フィルタであるルートロールオフフィルタ32及び42では、入力ビット数に対する出力ビット数の低減量に応じて帯域外周波数の低減量が変化する。この様子を図14を参照して説明する。
図14は出力ビット数の低減量に対するルートロールオフフィルタ32及び42の周波数特性の変化を説明する図である。図14において、点線は出力ビット数の低減を行わず入力ビット数と同じ16ビットの信号を出力する場合を示し、実線は16ビット数の入力ビット数に対し出力ビット数を13ビットに低減した場合を示し、一点鎖線は16ビット数の入力ビット数に対し出力ビット数を8ビットに低減した場合を示す。
図示するとおり、帯域制限フィルタであるルートロールオフフィルタ32及び42では、出力ビット数を8ビットにまで低減した場合には、帯域外の妨害波に対する低減量が減少し周波数特性が悪化するのに対し、出力ビット数を13ビットまでの低減にとどめた場合には、出力ビット数を16ビットのままとした本来の周波数特性を損なわないことが分かる。
このように、ルートロールオフフィルタ32及び42における入力ビット数に対する出力ビット数の低減量は、ルートロールオフフィルタ32及び42に必要とされる所定の周波数特性の範囲を満たすように(例えば出力ビット数を13ビットとして本来の周波数特性を損なわないように)、決定することが好適である。
したがって、無線周波数信号処理部20を構成するディジタルフィルタのいずれかを可変通過利得FIRディジタルフィルタ70とし、利得制御を行うとともにディジタルベースバンド信号の処理ビット数を低減する場合には、このフィルタにおける入力ビット数に対する出力ビット数の低減量は、ビット数低減に伴い変化するこのフィルタの周波数特性がこのフィルタに必要とされる周波数特性の範囲に収まるように、あるいはビット数低減に伴い変化するこのフィルタの周波数特性の変動量が所定の範囲内に収まるように決定することが好ましい。
以上、本発明を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明したが、本発明の容易な理解のために、本発明の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1)
受信信号をディジタルベースバンド信号に復調する復調回路と、復調された前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングするディジタル有限長インパルス応答フィルタと、を有する受信装置であって、
前記ディジタルベースバンド信号の電力値を所望の値に正規化するための利得制御の少なくとも一部を、前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタの利得を可変制御することによって行うことを特徴とする受信装置。
(付記2)
前記ディジタルベースバンド信号の電力値に応じて前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタのタップ係数を変更する利得制御部を備えることを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記3)
利得が異なる複数のタップ係数を予め記憶するタップ係数記憶部と、
前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタのタップ係数を、前記タップ係数記憶部に記憶された前記複数のタップ係数のいずれかに変更するタップ係数変更部と、
を備えることを特徴とする付記2に記載の受信装置。
(付記4)
前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングする、複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタを多段接続して備え、
これら複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタのうちの複数の利得を可変制御することを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載の受信装置。
(付記5)
利得が制御される前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタは、入力ビット数に比べて出力ビット数が小さいことを特徴とする付記1〜4のいずれか一項に記載の受信装置。
(付記6)
前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングする、複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタを多段接続して備え、
多段接続された前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタのうちのいずれか少なくとも一つの前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタは、これより前段に設けられた他のいずれかの前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタよりも、可変制御される利得幅が大きいことを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載の受信装置。
(付記7)
利得が可変制御される前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタは、入力ビット数に比べて出力ビット数が小さく、
このディジタル有限長インパルス応答フィルタにおける前記入力ビット数に対する前記出力ビット数の低減量は、このビット数の低減に伴い増加する前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタの周波数特性の変動量が所定の範囲内に収まるように定められることを特徴とする付記1〜3及び付記6のいずれか一項に記載の受信装置。
(付記8)
受信信号を復調したディジタルベースバンド信号の電力値を所望の値に正規化する、受信装置の利得制御方法であって、
前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングするディジタル有限長インパルス応答フィルタの利得を可変制御することにより、前記ディジタルベースバンド信号の利得制御を行うことを特徴とする利得制御方法。
(付記9)
前記ディジタルベースバンド信号の電力値に応じて前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタのタップ係数を変更することを特徴とする付記8に記載の利得制御方法。
(付記10)
利得が異なる複数のタップ係数を所定のタップ係数記憶部に予め記憶し、
前記タップ係数記憶部に記憶された前記複数のタップ係数のいずれかを選択し、前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタのタップ係数を、選択された前記タップ係数に変更する、ことを特徴とする付記8に記載の利得制御方法。
(付記11)
前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングする多段接続された複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタのうちの複数の利得を可変制御することを特徴とする付記8〜10のいずれか一項に記載の利得制御方法。
(付記12)
利得が制御される前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタは、入力ビット数に比べて出力ビット数が小さいことを特徴とする付記8〜11のいずれか一項に記載の利得制御方法。
(付記13)
前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタを複数個多段接続し、
多段接続された前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタのうちのいずれか少なくとも一つの前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタは、これより前段に設けられた他のいずれかの前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタよりも、可変制御される利得幅が大きいことを特徴とする付記8〜10のいずれか一項に記載の利得制御方法。
(付記14)
前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタは、入力ビット数に比べて出力ビット数が小さく、
このディジタル有限長インパルス応答フィルタにおける前記入力ビット数に対する前記出力ビット数の低減量は、このビット数の低減に伴い増加する前記ディジタル有限長インパルス応答フィルタの周波数特性の変動量が所定の範囲内に収まるように定められることを特徴とする付記8に記載の利得制御方法。
本発明は、移動体通信に用いられような、受信信号をディジタルベースバンド信号に復調する受信装置の自動利得制御処理に広く利用可能であり、より好適には、ダイレクトコンバージョン方式によって受信信号から復調したベースバンド信号の利得の制御を行うディジタル自動利得制御処理に利用可能である。
ダイレクトコンバージョン方式を用いる従来の受信装置の構成例を示す図である。 可変利得デジタルアンプの入出力ビット数と利得可変幅との関係を説明する図である。 従来のFIRディジタルフィルタの構成例を示す図である。 本発明の実施例による受信装置に使用されるFIRディジタルフィルタの第1構成例を示す図である。 本発明の実施例による受信装置に使用されるFIRディジタルフィルタの第2構成例を示す図である。 本発明の第1実施例による受信装置の構成例を示す図である。 本発明の第2実施例による受信装置の構成例を示す図である。 本発明の実施例による受信装置に使用されるFIRディジタルフィルタの第3構成例を示す図である。 図6に示す受信装置の無線周波数信号処理部の第2構成例を示す図である。 図6に示す受信装置の無線周波数信号処理部の第3構成例を示す図である。 図10に示すルートロールオフフィルタ及びデシメーションフィルタの周波数特性図である。 フィルタ通過時の希望波と妨害波の関係の変化を示す模式図である。 図6に示す受信装置の無線周波数信号処理部の第4構成例を示す図である。 出力ビット数の低減量に対するルートロールオフフィルタの周波数特性の変化を説明する図である。
符号の説明
1 受信装置
11 アンテナ
12 低雑音増幅器
13 バンドパスフィルタ
20 無線周波数信号処理部
21 直交復調器
30、40 アンチエイリアスフィルタ
31、41 アナログディジタル変換器
32、42 ルートロールオフフィルタ
33、43 イコライザ
34、44 可変利得デジタルアンプ
60 ベースバンド信号処理部
61 自動利得制御部
S IQディジタルベースバンド信号

Claims (4)

  1. 受信信号をディジタルベースバンド信号に復調する復調回路と、
    復調された前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングする多段接続された複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタと、を有し、
    前記ディジタルベースバンド信号の電力値の利得制御の少なくとも一部は、前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタのそれぞれの利得を可変制御することによって行われ、かつ、
    前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタは、入力ビット数に比べて出力ビット数が小さいことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1記載の受信装置であって、
    前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタにおける前記入力ビット数に対する前記出力ビット数の低減量は、前記ビット数の低減に伴い増加する前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタの周波数特性の変動量が所定の範囲内に収まるように定められることを特徴とする受信装置。
  3. 受信装置の利得制御方法であって、
    受信信号をディジタルベースバンド信号に復調し、
    多段接続された複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタにより前記ディジタルベースバンド信号をフィルタリングし、
    前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタのそれぞれの利得を可変制御することによって、前記ディジタルベースバンド信号の電力値の利得制御の少なくとも一部を行い、
    前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタは、入力ビット数に比べて出力ビット数が小さい、ことを特徴とする受信装置の利得制御方法。
  4. 請求項3記載の受信装置の利得制御方法であって、
    前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタにおける前記入力ビット数に対する前記出力ビット数の低減量は、前記ビット数の低減に伴い増加する前記複数のディジタル有限長インパルス応答フィルタの周波数特性の変動量が所定の範囲内に収まるように定められることを特徴とする受信装置の利得制御方法。
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