JP4972961B2 - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
ここで、現像装置には各種の現像方式が知られているが、現像性の高いものとして二成分現像方式がある。この二成分現像方式は、像担持体に対向して開口し且つトナー及びキャリアを含む二成分現像剤が収容される現像ハウジングを有し、この現像ハウジングの開口に面して現像剤担持用の現像ロールを配設する一方、この現像ロールに隣接して現像剤が撹拌しながら循環搬送可能な現像剤撹拌搬送機構(通常一対の現像剤撹拌オーガーを使用)を配設し、この現像剤撹拌搬送機構にて撹拌搬送された帯電特性の良好な現像剤を現像ロールに担持させ、像担持体に対向する現像領域に現像剤を供給するものである。
また、この種の二成分現像方式は、現像ハウジングに少なくともトナーが含まれる現像剤補給機構を付設し、現像ハウジング内の現像剤が消費されると新たな現像剤を補給することで現像特性を維持するようになっている。
この場合、現像剤撹拌搬送機構(一対の現像剤撹拌オーガー)を横置きした態様にあっては、現像ロールに隣接した部位には一つの現像剤搬送オーガーが配設され、現像ロールへの現像剤供給動作と現像ロールからの残現像剤の回収動作とを兼用する形式になるため、高濃度・高エリアカバレッジの画像を連続で出力することに伴い、現像ロールに隣接する現像剤フローの上下流でトナー濃度差(トナー濃度勾配)が生じ、このトナー濃度差に伴う画像欠陥につながる虞れがある。
この特許文献1は、現像ロール上のトナー濃度不均一に対し、感光体ドラム上の表面電位を変化させて濃度の均一化を図るようにした技術であるが、この種の先行技術は、現像装置の構造上の理由で起こり得る感光体ドラム上のトナー画像の濃度傾斜を予め補正するものであり、上述した技術的課題にこの種の先行技術を適用しようとしても、高濃度・高エリアカバレッジの画像を連続形成する時に徐々に変化する濃度変化には十分に対応できず、現像剤フローの上下流でのトナー濃度勾配を有効に補正することは不可能である。
特に、横型の現像装置(具体的には現像剤循環搬送機構5が現像剤担持体4に隣接して一つの撹拌搬送部材5aを有し、この撹拌搬送部材5aにて現像剤担持体4に現像剤Gを供給し且つ現像剤担持体4から現像剤Gを回収する態様)は、本件発明の課題(現像剤担持体4の軸方向に沿うトナー濃度勾配が生じ易く、画像欠陥につながり易い)が顕著であるため、本件発明が特に有効である。
更に、現像特性補正手段8は、現像特性判別結果が否である条件下で現像特性の補正を行う。ここで、現像特性判別結果の良否基準については、現像剤担持体4に隣接する現像剤フローのトナー濃度勾配に応じて適宜選定して差し支えなく、例えば図2(b)に示すように、トナー濃度勾配(トナー濃度差)がd以上である条件では否、例えば図2(c)に示すように、トナー濃度勾配が十分に小さくd未満であれば良とすればよい。
更にまた、現像特性補正手段8の基本動作は、現像動作の停止、現像剤撹拌搬送手段5による現像剤撹拌搬送動作(空回し)を含み、現像剤Gのトナー濃度勾配に伴う現像特性を補正するものであればよい。
更に、現像特性判別手段7の他の代表的態様としては、現像剤担持体4の軸方向に沿う現像剤Gのトナー濃度勾配が直接若しくは間接的に検出可能な濃度センサを具備する態様が挙げられる。ここで、濃度センサとしては、現像剤担持体4の軸方向に沿う現像剤のトナー濃度勾配を検出可能であれば、TCセンサ、ADCパッチセンサを広く含み、また、センサ数についても単数、複数を問わない。
更にまた、現像特性判別手段7の別の代表的態様としては、現像特性の良否判別に当たり少なくとも否判別を複数段階で行う態様が挙げられる。このように複数段階判別を行うことで、現像特性補正手段8による補正動作を夫々の段階に応じて行うことが可能である。
この場合、現像剤補給手段6による現像剤補給動作を行った後に現像剤撹拌搬送手段5による現像剤撹拌搬送動作を行うものであってもよいし、あるいは、現像剤補給手段6による現像剤補給動作及び現像剤撹拌搬送手段5による現像剤撹拌搬送動作を少なくとも同時期を含んで行うものであってもよい。
また、トナー排出バンド方式において、本発明の他の態様で採用される現像剤補給タイミングの代表的態様としては、現像特性補正手段8は、現像剤撹拌搬送手段5による現像剤循環搬送経路のうちトナー排出バンドを作成した現像剤部分が現像剤補給部位に合流するタイミングで、現像剤補給手段6による現像剤補給動作を行う態様が挙げられる。このように現像剤補給のタイミングを調整することにより、濃度ムラを抑えた現像剤部分に現像剤を補給するため、トナー濃度勾配を早期に復帰させることが可能である。
今、高濃度・高エリアカバレッジな画像を連続形成したと仮定すると、現像剤撹拌搬送手段5の撹拌搬送部材5a,5bで循環搬送される現像剤Gのうち、現像剤担持体4に隣接する現像剤フローFに着目すると、現像剤フローFの上流側は常に新しい現像剤Gが供給されるのに対し、現像剤フローFの下流側は上流の使用済現像剤と新しい現像剤との混合が供給される。このため、現像剤フローFの下流側はその上流側に比べて新しい現像剤の供給量が相対的に低減することになり、その分、現像剤フローFのトナー濃度勾配はプリント枚数が増加するにつれて増大し、例えばプリント枚数がn−1枚目を終了した時点でその閾値(現像特性否に相当する値)以上に至ったとすると、現像特性判別手段7が現像特性が否であることを判別し、現像特性補正手段8は、プリント枚数n枚目の現像を行う前に、現像特性の補正動作(現像剤撹拌搬送動作,トナーディスペンス,トナー排出バンド)を実行し、トナー濃度勾配を現像特性が良好に至るように低減する。
この比較モデルにおいて、本発明モデルと同様に、高濃度・高エリアカバレッジな画像を連続形成したと仮定すると、プリント枚数が増加するにつれて、現像剤フローFの下流側はその上流側に比べて新しい現像剤の供給量が相対的に低減することになり、その分、現像剤フローFの下流側のトナー濃度が下がり、画像濃度の低下領域が増大する。この結果、現像剤フローFのトナー濃度勾配がプリント枚数nの増加するにつれて増大していき、ついには現像特性不良の画像欠陥に至ってしまう。
この場合、静電潜像が担持可能な像担持体1と、この像担持体1上の静電潜像を可視像化する現像装置2とを備えた画像形成装置において、上述した現像装置2を用いるようにすればよい。
更に、本発明に係る現像装置によれば、現像剤撹拌搬送手段による現像剤撹拌搬送動作時に、現像剤担持体に隣接する撹拌搬送部材による現像剤搬送方向上流側領域に対し像担持体上にトナー排出バンドを作成するようにしたので、トナー排出バンドを作成することでトナー消費を促し、現像剤搬送方向のうち現像剤担持体の軸方向上流側でのトナー濃度を相対的に下げ、同現像剤担持体の軸方向下流側でのトナー濃度差を低減することができる。
特に、トナー排出バンドとして現像剤搬送方向下流側に向かって濃度若しくは面積が減少勾配にあるものを使用する態様では、下流側の現像剤によるトナー濃度との差を徐々に低減させることができる。
一方、現像剤補給のタイミングを調整することにより、濃度ムラを抑えた現像剤部分に現像剤を補給する態様では、トナー濃度勾配を早期に復帰させることが可能である。
また、このような現像装置を用いた画像形成装置によれば、トナー濃度勾配に伴う現像特性低下のない現像性能を維持することが可能になるため、現像性の極めて良好な画像形成装置を提供することができる。
◎実施の形態1
図5は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1の全体構成を示す説明図である。
同図において、画像形成装置の基本的構成は、装置本体20の上部に画像読取ユニット21を配設する一方、装置本体20内には例えばタンデム型の作像ユニット30が搭載された作像エンジン22を配設すると共に、この作像エンジン22の下部にはシート供給トレイ23,24を配設し、このシート供給トレイ23,24から供給されたシート(用紙)をシート搬送路25を通じて作像エンジン22に送り、この作像エンジン22にてシート上に画像を形成した後、シート搬送路25を通じて装置本体20外に画像が形成されたシートを排出するようにしたものである。
ここで、作像ユニット30は例えば電子写真方式を採用したもので構成されており、感光体ドラム31の周囲に、感光体ドラム31を帯電する帯電装置32と、帯電された感光体ドラム31上に静電潜像を書き込む図示外の露光装置33(図8参照)と、感光体ドラム31上に書き込まれた静電潜像を所定の色トナーにて可視像化する現像装置34と、感光体ドラム31上のトナー像を中間転写ベルト40上に一次転写する一次転写装置35と、感光体ドラム31上の残留トナーを清掃するクリーニング装置(ドラムクリーナ)36とを順次配設したものである。
更に、シート搬送路25の一括転写部位の手前にはシート位置決め用のレジストレーションロール(レジロール)43が配設されており、前記一括転写部位通過後には例えば搬送ベルト44が配設され、その下流側にはシート上の未定着像を定着する定着装置45が配設されている。尚、符号46はシート搬送路25の一要素であり、シートの両面記録を可能とするために片面記録済みシートを作像エンジン22の一括転写部位に戻すシート戻し搬送路、47はシート搬送路25に適宜数配設される搬送ロール、48は各シート供給トレイ23,24のシートを送出するフィーダである。
本実施の形態において、現像装置34は、図5及び図6に示すように、感光体ドラム31側に開口した現像ハウジング50を有し、この現像ハウジング50内にトナー及びキャリアが含まれる現像剤Gを収容する一方、現像ハウジング50の開口に面した箇所には現像ロール51を配設すると共に、この現像ハウジング50の内には現像ロール51に隣接して現像剤撹拌搬送機構52を設けたものである。尚、符号53は現像ロール51上の現像剤層厚を規制するトリミング部材である。
ここで、現像ロール51は、回転可能な現像スリーブの内部に、複数の磁極が配列された磁石ロールを固定的に内包したものであり、感光体ドラム31との間に所定のギャップを介して現像スリーブを回転駆動させるようになっている。更に、現像スリーブには例えば交流バイアスを直流バイアスに重畳した現像バイアスが印加されている。
更にまた、本実施の形態では、現像ハウジング50の搬送経路56のうちサプライオーガー61の下流側に位置する部位には現像剤中のトナー濃度検出用のTC(Toner Concentration)センサ65が設けられている。
ここで、カートリッジ110の数については色トナー毎に一つずつ設けるようにしてもよいし、使用頻度に応じて例えばブラックトナー用に二つのカートリッジを用いるなど適宜選定して差し支えないが、本実施の形態では、一つずつの態様が示されている。
本実施の形態において、カートリッジ110はトナーTが収容される収容搬送路111を有しており、この収容搬送路111には適宜数(例えば二つ)の搬送部材112を配設すると共に、この搬送部材112をカートリッジモータ(図示せず)にて駆動可能とし、更に、収容搬送路111の一端側下部に連通口(図示せず)を開設したものである。ここでいう搬送部材112としては、例えばコイル状のアジテータとクランク状のパドルとが用いられるが、これに限られるものではなく適宜選定して差し支えない。尚、装置本体20にはカートリッジ110を装着する際に開放する開閉自在な図示外のカバー(ディスペンスドア)が設けられており、また、カートリッジ110が嵌合可能なカートリッジ受部(図示せず)が形成されている。
同図において、符号80は現像装置34を始めとする各種のプロセスデバイスを制御するための制御装置であり、この制御装置80は例えばCPU、ROM、RAM、I/Oポートを含むマイクロコンピュータシステムにて構成されている。また、符号81は画像密度を累積的に計数するピクセルカウンタ、82は感光体ドラム31上に形成した画像濃度検出用の濃度パッチが検出可能なADC(Auto Density Control)センサであり、本実施の形態では、現像装置34の下流側のうち現像装置34の現像ロール51に隣接する領域における現像剤フローの下流側に対応した部位に配設されている。
そして、制御装置80は、一連の作像処理を実現する上で必要な作像処理プログラム(例えば図9に示す現像特性補正処理プログラムなどを含む)をROM内に組み込み、図示外のコントロールパネル、画像読取りユニット21、ピクセルカウンタ81、ADCセンサ82(又はTCセンサ65)などからの入力信号をCPUに取り込み、CPUにて前記作像処理プログラムを実行することにより所定の制御信号を生成し、帯電装置32,露光装置33、現像装置34、トナー補給装置100などに各制御信号を送出するようになっている。
今、画像形成装置に複数枚のプリントジョブ指令が与えられ、n枚目のプリント処理に移行したとする。
すると、制御装置80は、図9に示すように、通常のICDC/ADCディスペンス制御を行う。
ここで、ICDCはImage(Pixel) Count Dispense Controlの略であり、‘通常のICDC/ADCディスペンス制御’とは、ピクセルカウンタ81に基づく画像密度に応じたトナー補給基準量と、ADCセンサ82からの画像濃度に対応するトナー補給増減量にて最終的なトナー補給量を決定するものである。
今、‘現像特性不良’である条件が‘過去k枚(例えば10枚)平均の画像密度がQ1(例えば60)以上’であると仮定すると、ピクセルカウンタ81からの画像密度の累積計数値が‘現像特性不良’であるか否かを判別し、‘現像特性不良’でないと判別されれば現像特性補正処理を行わずにスキップし、‘現像特性不良’であると判別されれば現像特性補正処理を行う。
ここで、濃現像特性補正処理の有無については、図10(a)に示すように、過去k枚(例えば10枚)の平均画像密度がQ1(例えば60)以上か否か判別し、図10(b)に示すように、平均画像密度がQ1以上であれば原則として現像特性補正処理(濃度勾配補正動作)を行う。
今、‘過去k枚(例えば10枚)平均の画像密度QがQ1(例えば60)≦Q≦Q2(例えば70)’であれば‘空回し補正選択’を、‘過去k枚平均の画像密度QがQ2<Q≦Q3(例えば85)’であれば‘ディスペンス補正選択’を、‘過去k枚平均の画像密度QがQ3<Q’であれば‘バンド補正選択’を夫々行い、しかる後、ピクセルカウンタ81の累積値をリセットする。
‘空回し補正選択’は、図11に示すように、プリント動作を中断した後、現像装置34を所定時間空回しする。この空回し時間は平均画像密度に応じて予め選定される(後述する実施例参照)。
‘空回し補正選択’では、図12(a)に示すように、現像装置34の現像ロール51に隣接する現像剤フローの下流側のトナー濃度(TC)が上流側より低いトナー濃度勾配の程度は軽度(現像特性不良軽度)であるため、現像装置が所定時間空回し動作させられ、その間、現像剤撹拌搬送機構52により現像剤が撹拌搬送され、これに伴って、図12(b)に示すように、現像剤が順次帯電されて現像特性が良好な状態へと回復する。
‘ディスペンス補正選択’は、図13に示すように、プリント動作を中断した後、現像装置34を停止し、しかる後、トナー補給装置100によりショットディスペンス動作を行い、その後、現像装置34を所定時間空回しする。尚、ショットディスペンス時間、空回し時間については平均画像密度に応じて予め選定される。
‘ディスペンス補正選択’では、通常ディスペンス動作が現像ロール51に隣接する現像剤フローFの上流側におけるトナー濃度(TC)を高め、現像剤フローFの上下流のトナー濃度勾配を更に大きくした状況にある。このとき、先ず図14(a)(b)に示すように、一旦現像装置34を停止させた後にショットディスペンスを行い、しかる後、図15(a)に示すように、現像装置34の空回しを行う。すると、現像剤撹拌搬送機構52の空回しによって、前記現像剤フローFの下流部分(低TC部)がショットディスペンストナーTsと合流する。つまり、ショットディスペンストナーは流動性が悪く、下部に位置する現像剤の流れに乗れず、出遅れることから、循環移動してくる現像剤フローFの低TC部と合流した後に搬送される。そして、図15(b)に示すように、現像装置34の空回しによって現像剤フローFの上下流のトナー濃度勾配は均一化される。
‘バンド補正選択’は、図16に示すように、プリント動作を中断した後、現像装置34を停止し、しかる後、トナー補給装置100によりショットディスペンス動作を行い、その後、現像装置34を所定時間空回しを行うと共に、現像ロールに隣接する現像剤フローFの上流側に対応して感光体ドラム31上にトナー排出バンドを形成する。尚、ショットディスペンス時間、空回し時間については平均画像密度に応じて予め選定され、また、トナー排出バンドの形状などについては適宜選定して差し支えない。
このとき、先ず図17(a)(b)に示すように、一旦現像装置34を停止させた後にショットディスペンスを行い、しかる後、図18(a)に示すように、現像装置34の空回しを行う。すると、現像剤撹拌搬送機構52の空回しによって、‘ディスペンス補正選択’と同様の作用により、図18(a)に示すように、前記現像剤フローFの下流部分(低TC部)がショットディスペンストナーTsと合流する。
このようなトナー排出バンドを作成することにより、現像剤フローFの上流側の高TC部のトナーが吐き出されることから、その分、現像剤フローFの上下流でのトナー濃度勾配が低減する。
この結果、現像装置34の空回し及びトナー排出バンドの作成によって、図18(b)に示すように、現像剤フローFの上下流のトナー濃度勾配は迅速に均一化される。
図19は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態2で用いられる現像装置の制御系の処理内容を示すフローチャートである。
同図において、今、画像形成装置に複数枚のプリントジョブ指令が与えられ、n枚目のプリント処理に移行したとする。
このとき、制御装置80は、図19に示すように、通常のICDC/ADCディスペンス制御を行う。
そして、本実施の形態では、制御装置80は、現像装置34の現像ロール51に隣接領域での現像剤のトナー濃度勾配について補正処理(現像特性補正処理)を行うか否かを決める。
本例では、‘現像特性不良’である条件が‘過去k枚(例えば10枚)の濃度差分がD1(例えば20)以上’であると仮定すると、TCセンサ65又はADCセンサ82からの濃度差分情報が‘現像特性不良’であるか否かを判別し、‘現像特性不良’でないと判別されれば現像特性補正処理を行わずにスキップし、‘現像特性不良’であると判別されれば現像特性補正処理を行う。
今、‘過去k枚(例えば10枚)濃度差分DがD1(例えば20)≦D≦D2(例えば25)’であれば‘空回し補正選択’を、‘過去k枚の濃度差分DがD2<D≦D3(例えば35)’であれば‘ディスペンス補正選択’を、‘過去k枚の濃度差分DがD3<D’であれば‘バンド補正選択’を夫々行い、しかる後、TCセンサ65又ADCセンサ82の累積値をリセットする。
図20(a)(b)はTCセンサ65による濃度差分が通常の制御範囲内から逸脱した条件下で現像特性補正処理を実行することを示し、また、図21(a)(b)はADCセンサ82による濃度差分が通常の制御範囲内から逸脱した条件下で現像特性補正処理を実行することを示す。
実施の形態1に係る画像形成装置を用いた実施例1において、‘空回し補正選択’による現像特性補正処理を行うに際し、プリントする画像密度の濃さ、連続プリント枚数及び現像装置34の空回し時間の関係を調べたところ、図22に示すような結果が得られた。
同図によれば、画像密度の閾値に対して現像装置34の空回し時間を予め決定しておくことにより、トナー濃度勾配を有効に復帰することが把握される。すなわち、図22は、出力する画像密度とプリント枚数に応じて生じるトナー濃度勾配に対して、復帰のために必要な現像装置の空回し時間を表すものである。なお、この関係は、使用する現像装置の攪拌特性に応じて決定される。ここで使用した現像装置では、画像密度が略100%かつ出力枚数が略1枚程度の場合と、画像密度が略1%かつ出力枚数が略100枚程度の場合は、現像装置に生じるトナー濃度勾配が略等しく、いずれもその復帰のためには現像装置の空回しを10秒程度行うことが必要である。予め、この関係を把握しておくことにより、出力される画像情報に応じて、空回し時間を効率的に設定することが可能となる。
実施の形態1に係る画像形成装置を用いた実施例2において、濃度勾配が発生しやすい条件〔例えば100%画像密度にて連続プリント20秒〕で連続プリントを行い、In-Out濃度勾配(現像ロールに隣接する現像剤フローの上下流のトナー濃度勾配に相当,In側(In Board側)が上流側、Out側(Out Board側)が下流側)の状態を作った後、‘空回し補正選択’‘ディスペンス補正選択’にて現像特性補正処理を行い、その際のIn側、Out側のトナー濃度変化を調べる実験を行い、In/Outのトナー濃度勾配が均等に戻るまでの必要な時間を調べた。但し、2秒毎に空回しを一旦停止し、計10回のトナー濃度測定を行った。
結果を図23に示す。尚、図23中、太実線、太点線は‘空回し補正選択’、細実線、細点線は‘ディスペンス補正選択’である。また、同図‘End’は100%画像密度で連続プリント20秒を行った後の濃度勾配が生じている状態である。
同図によれば、現像ロールに隣接する現像剤フローのトナー濃度勾配はEnd時にOut側が大きく落ち込んでいるが、10秒弱の空回しの時点で徐々に下がってきたIn側のトナー濃度を上回る、その後、再下降を始めたOut側と再上昇を始めたIn側とが約20秒の空回しの後、略均等になることが分かる。
また、‘ディスペンス補正選択’は空回し補正選択’に比べてトナー濃度勾配の均等への収束が速いことも理解される。
尚、本実施例では、採用した現像装置と画像形成装置の配置形態から、現像ロールに隣接する攪拌部材の上流側をIn Board側、下流側をOut Board側としているが、これに限定するものではなく、上記のような攪拌部材の上流側、下流側を有する現像装置に対して広く適用されるものである。
Claims (11)
- 像担持体に対向配置されて像担持体上の静電潜像を現像剤にて可視像化する現像装置において、
トナー及びキャリアを含む二成分現像剤が収容され且つ像担持体に対向して開口する現像ハウジングと、
この現像ハウジングの開口に面して配設され且つ現像剤が担持可能な現像剤担持体と、
前記現像ハウジングのうち現像剤担持体に隣接する搬送経路と隣接しない搬送経路とが含まれて現像剤が循環搬送される循環搬送経路を有し、前記循環搬送経路の搬送経路には前記現像剤担持体の軸方向に延びる撹拌搬送部材を配設すると共に当該撹拌搬送部材にて現像剤を撹拌しながら循環搬送する現像剤撹拌搬送手段と、
前記現像ハウジングの循環搬送経路のうち現像剤担持体に隣接しない搬送経路の現像剤搬送方向上流側に現像剤供給口を有し、この現像剤供給口に対し少なくともトナーが含まれる現像剤が補給される現像剤補給手段と、
前記現像剤担持体の軸方向に沿う現像剤のトナー濃度勾配に伴うトナー濃度差が予め決められた値未満で現像特性が良それ以外で否とするように、現像特性の良否を判別する現像特性判別手段と、
この現像特性判別手段による現像特性判別結果が否である条件下で、現像剤担持体による現像動作を停止した後に、前記現像剤のトナー濃度勾配に伴う現像特性を補正すべく少なくとも現像剤撹拌搬送手段による現像剤撹拌搬送動作に加えて、現像剤補給手段による現像剤補給動作が含まれる現像特性補正動作を実行する現像特性補正手段と、を備え、
前記現像特性補正手段は、前記現像剤撹拌搬送手段による現像剤撹拌搬送動作時に、現像剤担持体に隣接する撹拌搬送部材による現像剤搬送方向上流側領域に対し像担持体上にトナー排出バンドを作成するものであり、
前記現像特性補正手段によるトナー排出バンドは、現像剤担持体に隣接する撹拌搬送部材による現像剤搬送方向下流側に向かって濃度若しくは面積が減少勾配にあることを特徴とする現像装置。 - 像担持体に対向配置されて像担持体上の静電潜像を現像剤にて可視像化する現像装置において、
トナー及びキャリアを含む二成分現像剤が収容され且つ像担持体に対向して開口する現像ハウジングと、
この現像ハウジングの開口に面して配設され且つ現像剤が担持可能な現像剤担持体と、
前記現像ハウジングのうち現像剤担持体に隣接する搬送経路と隣接しない搬送経路とが含まれて現像剤が循環搬送される循環搬送経路を有し、前記循環搬送経路の搬送経路には前記現像剤担持体の軸方向に延びる撹拌搬送部材を配設すると共に当該撹拌搬送部材にて現像剤を撹拌しながら循環搬送する現像剤撹拌搬送手段と、
前記現像ハウジングの循環搬送経路のうち現像剤担持体に隣接しない搬送経路の現像剤搬送方向上流側に現像剤供給口を有し、この現像剤供給口に対し少なくともトナーが含まれる現像剤が補給される現像剤補給手段と、
前記現像剤担持体の軸方向に沿う現像剤のトナー濃度勾配に伴うトナー濃度差が予め決められた値未満で現像特性が良それ以外で否とするように、現像特性の良否を判別する現像特性判別手段と、
この現像特性判別手段による現像特性判別結果が否である条件下で、現像剤担持体による現像動作を停止した後に、前記現像剤のトナー濃度勾配に伴う現像特性を補正すべく少なくとも現像剤撹拌搬送手段による現像剤撹拌搬送動作に加えて、現像剤補給手段による現像剤補給動作が含まれる現像特性補正動作を実行する現像特性補正手段と、を備え、
前記現像特性補正手段は、前記現像剤撹拌搬送手段による現像剤撹拌搬送動作時に、現像剤担持体に隣接する撹拌搬送部材による現像剤搬送方向上流側領域に対し像担持体上にトナー排出バンドを作成するものであり、
前記現像剤撹拌搬送手段による現像剤循環搬送経路のうちトナー排出バンドを作成した現像剤部分が現像剤補給部位に合流するタイミングで、前記現像剤補給手段による現像剤補給動作を行うものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
前記現像特性判別手段は、出力画像の画像密度情報が認識可能な画像密度情報認識要素を具備することを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
前記現像特性判別手段は、現像剤担持体の軸方向に沿う現像剤のトナー濃度勾配が直接若しくは間接的に検出可能な濃度センサを具備することを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
前記現像特性判別手段は、現像特性の良否判別に当たり少なくとも否判別を複数段階で行うことを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
前記現像特性補正手段は、前記現像剤補給手段による現像剤補給動作を行った後に前記現像剤撹拌搬送手段による現像剤撹拌搬送動作を行うものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
前記現像特性補正手段は、前記現像剤補給手段による現像剤補給動作及び前記現像剤撹拌搬送手段による現像剤撹拌搬送動作を少なくとも同時期を含んで行うものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
前記現像特性補正手段は、前記現像剤撹拌搬送手段による現像剤撹拌搬送動作が通常の現像剤担持体による現像動作時の速度よりも速い速度で行われるものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項5記載の現像装置において、
前記現像特性補正手段は、前記現像特性判別手段の判別結果に基づいて複数段階の補正動作を行うものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1ないし9いずれかに記載の現像装置において、
前記現像剤撹拌搬送手段は、現像剤担持体の背面直後に隣接して一つの撹拌搬送部材を有し、この撹拌搬送部材にて現像剤担持体に現像剤を供給し且つ現像剤担持体から現像剤を回収することを特徴とする現像装置。 - 静電潜像が担持可能な像担持体と、
この像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置とを備えた画像形成装置において、
請求項1〜10いずれかに記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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