JP4971272B2 - スポット溶接ガン管理装置 - Google Patents
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Description
そのため、従来から、スポット溶接では、スポット溶接ガンの打点回数(溶接回数)をカウントして、そのカウントした打点回数が所定のしきい値(所定の溶接回数)に達すると溶接チップのチップドレスを行うようにしている。
なお、上記のしきい値には、スポット溶接ガンの累計打点数と溶接チップの摩耗量との関係を調べることにより導き出された値が用いられたり、過去の経験則やノウハウから導き出された値が用いられたりするのが一般的である。
そして、例えば、スポット溶接ガンの打点回数をカウントして、チップドレスのタイミングを判定するシステムが特許文献1に開示されている。
なお、前記ライン制御装置は、予め記憶しておいた、生産順序やワーク種類を考慮して、ロボットの車種毎の動作時間から生産に影響がでないように、チップドレスのタイミングを調整している。
具体的には、従来技術の手法は、スポット溶接ガンの溶接対象のワークのなかに、新材料や溶接経験の少ない鋼板がある場合、適切なタイミングでチップドレスを行うことができず、その結果、溶接品質を低下させるという技術的課題を有している。
これは、溶接対象のワークの種類や材質によって、打点回数と溶接チップの摩耗量との関係が異なる場合があるためである。すなわち、従来技術によれば、前記のしきい値を基準にしても、最適なチップドレスの時期を判定することができないことがあった。
また、従来技術の手法では、1つのスポット溶接ガンの溶接対象のワークなかに、2枚合わせや3枚合わせ等の種々の板金の組み合わせが混合して含まれる場合も、上記と同様の理由により、適切なタイミングでチップドレスを行うことができず、その結果、溶接品質を低下させていた。
具体的には、上述した従来技術で利用されるしきい値は、安全率を考慮して、実際にチップドレスが必要なタイミングよりも早いタイミングでチップドレスが行われるように定められる傾向にある。そのため、従来技術によれば、チップドレスを行う回数の増加を招くこととなり、その結果、生産性を低下させてしまう。また、チップドレスを行う回数が増えれば溶接チップ自体の寿命が短くなり、コストアップを招いてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、スポット溶接を行うスポット溶接ガンの生産性を低下させることなく、溶接品質を確保することができるスポット溶接ガン管理装置を提供することを目的とするものである。
そして、前記スポット溶接ガン管理装置は、前記溶接チップの先端部を撮像するカメラと、予め求められた、前記カメラが撮像した溶接チップの先端部の画像から算出した該溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法と、該溶接チップの先端部のチップ径の実際の長さ寸法との関係を対応付けた変換テーブルを記憶する手段と、前記カメラが撮像した溶接チップの先端部の画像を取得し、前記変換テーブルを用いて前記画像から算出した該溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を修正し、該修正したチップ径の長さ寸法を算出する手段と、前記修正したチップ径の長さ寸法と、前記所定値とを比較することにより、該チップ径の長さ寸法が所定値より大きければ前記溶接チップのチップドレスが必要であると判定し、該チップ径の長さ寸法が所定値より小さければチップドレスが不要であると判定する手段とを有することを特徴とする。
そのため、本発明によれば、溶接対象のワークのなかに、新材料や溶接経験の少ない鋼板があったり、2枚合わせや3枚合わせ等の種々の板金の組み合わせが混合したりする場合であっても、最適なチップドレスのタイミングを判定することができる。
また、本発明によれば、スポット溶接ガンの溶接チップの先端部の径の長さ寸法によりチップドレスのタイミングを判定しているため、従来技術のようにチップドレスの回数の増加を招くことがなく、スポット溶接ガンの生産性を低下させることがない。
このように、本発明では、カメラが撮像した溶接チップの先端部の画像から画像処理の技術により、溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を算出するようにしている。そのため、本発明によれば、比較的に短時間で溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を算出することができるため、効率よくチップドレスのタイミングを判定することができる。
そして、前記スポット溶接ガン管理装置は、前記一対の溶接チップの近傍に配置され、該一対の溶接チップの先端部を映す鏡面を備えた鏡と、前記溶接チップの先端部が映された前記鏡面を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した溶接チップの先端部が映された前記鏡面の画像を取得し、該画像を用いて該溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を算出する手段と、前記算出した各チップ径の長さ寸法と、所定値とを比較し、該チップ径の長さ寸法が所定値より大きければ前記溶接チップのチップドレスが必要であると判定し、該チップ径の長さ寸法が所定値より小さければチップドレスが不要であると判定する手段とを有することを特徴とする。
そして、本発明の他の態様は、カメラが撮像した一対の溶接チップの先端部が映された前記鏡面の画像から、一対の溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を求めて、その長さ寸法を所定値と比較することにより、チップドレスが必要であるか否かを判定するようにしている。
そのため、本発明の他の態様では、上記と同様の効果を奏すると共に、カメラが1台で足りるため(鏡の鏡面を撮像するカメラがあればいいため)、装置全体のコストを低減することができる。
この構成により、スポット溶接ガン管理装置は、2つの溶接チップの先端部が映された鏡面の画像(第1鏡面及び第2鏡面が映された画像)を用いて、画像上の座標位置の関係から2つの溶接チップを判別することができる。
例えば、スポット溶接ガン管理装置は、鏡面の画像(第1鏡面及び第2鏡面が映された画像)に座標をふり、所定のしきい値(座標値)より小さい座標領域を第1鏡面と判定し、当該しきい値より大きい座標領域を第2鏡面と判定する。そして、スポット溶接ガン管理装置は、第1鏡面と判定した座標領域状にある画像から一方の溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を算出する。また、第2鏡面と判定した座標領域状にある画像から他方の溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を算出する。
先ず、本発明の第1実施形態の構成について図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のスポット溶接ガン管理装置の機能ブロック図である。また、図2は、本発明の第1実施形態の変換テーブルのデータ構成を模擬的に示した図である。
また、第1実施形態では、溶接チップ40a、40bを備えたスポット溶接ガンは、自動車の生産ラインに設置された溶接用ロボット(図示しない)のアームに装着されているものとする。また、前記溶接用ロボットの近傍には、スポット溶接ガンの溶接チップ40a、40bをチップドレスするチップドレッサ装置(図示しない)が設けられているものとする。そして、前記溶接用ロボットおよび前記チップドレッサ装置は、コントローラ60からの指示により制御されて動作するようになされている。
なお、前記溶接用ロボット、および前記チップドレッサ装置は、既存の技術により実現されるものであるため、その詳細な説明を省略する。
以下、第1実施形態の構成を説明していく。
また、情報処理装置10は、工場内LAN(Local Area Network)等のネットワークNWを介して、コントローラ60に接続されている。また、情報処理装置10とコントローラ60とは、ネットワークNWを介して、相互に通信可能に構成されている。
なお、2つのCCDカメラ30a、30bは、いずれも、溶接チップ40a、40bが装着されたスポット溶接ガンの近傍に設置されている。
具体的には、CCDカメラ30aは、溶接チップ40aの先端部を撮像できる位置に設置され、溶接チップ40aの先端部を撮像する。また、CCDカメラ30bは、溶接チップ40bの先端部を撮像できる位置に設定され、溶接チップ40bの先端部を撮像する。
また、チップ径計測部11は、前記の取得した溶接チップ40a、40bの先端部の画像から、溶接チップ40a、40bの先端部のチップ径の長さ寸法を算出する。
具体的には、チップ径計測部11は、CCDカメラ30aから溶接チップ40aの先端部の画像を取得し、その取得した画像を用いて画像処理の技術により溶接チップ40aのチップ径の長さ寸法を算出する。また、チップ径計測部11は、CCDカメラ30bから溶接チップ40bの先端部の画像を取得し、その取得した画像を用いて画像処理の技術により溶接チップ40bのチップ径の長さ寸法を算出する(なお、溶接チップ40a、40bの先端部のチップ径の長さ寸法を算出する手順については後述する)。
具体的には、判定部12は、予め保持している所定値と、チップ径計測部11が計測した溶接チップ40aのチップ径の長さ寸法とを比較し、溶接チップ40aのチップ径の長さ寸法が所定値より大きければ溶接チップ40aのチップドレスが必要であると判定し、該チップ径が所定値より小さければチップドレスが不要であると判定する。
なお、判定部12は、溶接チップ40bについても、溶接チップ40aと同様の手順にしたがい、チップドレスが必要であるか否かを判定する。
また、ティーチング指示部13は、判定部12がチップドレスの必要がないと判定した場合に、通信処理部15を介して、コントローラ60にスポット溶接の実行を指示する信号を送信する。
また、通信処理部15は、ネットワークNWに接続されている装置(例えば、コントローラ60)との間で行われるデータの授受の制御を行う。
ここで、図2を参照しながら、変換テーブル160のデータ構成を説明する。
図示するように、変換テーブル160は、「算出結果Ra(mm)」を登録するフィールド161と、フィールド161に登録された「算出結果Ra(mm)」に対応付けた「実寸Rb(mm)」を登録するフィールド162とを備えている。
また、フィールド162には、CCDカメラ30a、30bが撮像した溶接チップ40a、40bの先端部チップ径を画像処理ではなく、実際に計測器で計測して得られた値が(実寸Rb(mm))が登録される。
なお、変換テーブル160に登録するデータは、例えば、スポット溶接ガン管理装置1の初期設定の段階で実験を行うことにより求めておく。
コントローラ60は、前記溶接用ロボットおよび前記チップドレッサ装置を制御する。
また、コントローラ60は、情報処理装置10からの「スポット溶接の実行を指示する信号」を受信した場合、前記溶接用ロボットにスポット溶接を実行させる。この場合、前記溶接用ロボットは、コントローラ60からの溶接指示を受けると、自身に装着されたスポット溶接ガンの溶接チップ40a、40bによってワークの溶接箇所を押圧挟持してスポット溶接を行う。
なお、コントローラ60は、前記溶接用ロボットにスポット溶接を実行させる際に、その前段階の処理として、情報処理装置10に「チップドレスが必要か否かの判定を要求(チップドレスの判定要求)」を行う。そして、コントローラ60は、チップドレスの判定要求をすると、情報処理装置10からの判定結果(「スポット溶接の実行を指示する信号」および「チップドレスの実行を指示する信号」のいずれか)が送られてくるまで待機する。
なお、コントローラ60は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを備えた一般的なコンピュータにより実現されるものとする。
情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、HDD等の補助記憶装置と、I/Оインタフェースと、ネットワークインタフェースとを備えるコンピュータにより構成される。
また、補助記憶装置には、上述したチップ径計測部11、判定部12、ティーチング指示部13、I/О処理部14、および通信処理部15の機能を実現するためのプログラムが格納されている。また補助記憶装置および主記憶装置には、図2に示す変換テーブル160が格納されている。
なお、スポット溶接ガン管理装置1を構成するCCDカメラ30a、30bは、公知の技術のものを用いるため、その詳細な説明を省略する。
図3は、本発明の第1実施形態のスポット溶接ガン管理装置が行うチップドレスのタイミングを判定する処理の手順を示したフローチャートである。また、図4は、本発明の第1実施形態のCCDカメラにより撮像された溶接チップの画像を示した模式図である。また、図5は、本発明の第1実施形態の溶接チップの画像から溶接チップの先端部のエッジを抽出した状態を示した模式図である。また、図6は、本発明の第1実施形態のエッジの直径を求める処理を説明するための模式図である。
なお、図示する処理は、スポット溶接ガン管理装置1がコントローラ60から「チップドレスの判定要求」を受け付けると、それを契機に開始される。
具体的には、チップ径計測部11は、通信処理部15を介して、コントローラ60からの「チップドレスの判定要求」を受け付けると、CCDカメラ30a、30bに撮像指示信号を送信する。
CCDカメラ30a、30bは、チップ径計測部11からの前記撮像指示信号を受け付けると、溶接チップ40a、40bを撮像すると共に、その撮像した溶接チップ40a、40bの画像をチップ径計測部11に送信する。
そして、チップ径計測部11は、CCDカメラ30a、30bが送信した溶接チップ40a、40bの画像を受信する。すなわち、チップ径計測部11は、CCDカメラ30aから溶接チップ40aの画像を取得すると共に、CCDカメラ30bから溶接チップ40bの画像を取得する。例えば、チップ径計測部11は、図4に例示するような、溶接チップ40aの画像を取得する。
具体的には、チップ径計測部11は、例えば、図5に示すように、溶接チップ40aの画像に対する画像処理により、符号50で示す溶接チップ40aの先端部のエッジを検出する。また、チップ径計測部11は、溶接チップ40bの先端部のエッジ50も検出する。
なお、本ステップ(S2)で行われるエッジの検出は、一般的な画像処理の技術が用いられる(微分法によるエッジ検出やラプラシアンによるエッジ検出等)。
具体的には、チップ径計測部11は、溶接チップ40aのエッジ50の3点、および溶接チップ40bのエッジ50の3点を抽出する。
なお、エッジ50上の3点を抽出する手法について特に限定されるものではないが、例えば、以下に示す手順にしたがい抽出するようにしてもよい。
具体的には、先ず、チップ径計測部11は、例えば、図6(a)に示すエッジ50の円周(Lmm)を算出する。
そして、チップ径計測部11は、図6(b)に示すように、前記エッジ50上の任意の位置に第1点51aをとり、続いて、エッジ50上において第1点51aから「L/3(mm)」分の間隔をあけた第2点51bを抽出する。さらに、チップ径計測部11は、エッジ50上において第2点51bから「L/3(mm)」分の間隔をあけた第3点51cを抽出する。
なお、本ステップ(S4)では、チップ径計測部11は、溶接チップ40aのエッジ50の直径Raと、溶接チップ40bのエッジ50の直径Raとをそれぞれ抽出する。
具体的には、チップ径計測部11は、溶接チップ40aのエッジ50の直径Raを実寸Rbに変換すると共に、溶接チップ40bのエッジ50の直径Raを実寸Rbに変換する。
なお、上述した通りで、変換テーブル160には、画像処理により算出された溶接チップ40a、40bのエッジ50の直径と、溶接チップ40a、40bの先端部の径の長さ寸法の実寸値とを対応付けたデータが登録されている。そして、S4で算出した直径Raを変換テーブル160で補正することにより、カメラの撮影角度により生じる誤差等を補正することができる。その結果、溶接チップ40a、40bの先端部のチップ径の長さ寸法を正確に算出することができる。
具体的には、判定部12は、チップドレスを行う必要があるか否かの判定に用いるための値(所定値(xmm))を保持していて、その所定値とS5で求めた溶接チップ40a、bの先端部のチップ径の長さ寸法Rbとを比較する。
判定部12は、前記の長さ寸法Rbが所定値より大きければ、チップドレスが必要であると判定する。また、判定部12は、前記の長さ寸法Rbが所定値より小さければチップドレスが不要であると判定する。
そして、2つの溶接チップ40a、40bのうちの一方でもチップドレスが必要であると判定されるとS8に進み、2つの溶接チップ40a、40bのいずれもチップドレスが不要であると判定されるとS7に進む。
なお、前記の所定値は、判定部12にデフォルトとして設定されているものとする。また、判定部12は、図示しない入力装置を介して任意の所定値を受け付け、デフォルトとして設定されている所定値を前記受け付けた所定値に変更できるように構成されているものとする。
そして、ティーチング指示部13からの「スポット溶接の実行を指示する信号」を受信したコントローラ60は、前記溶接用ロボットにスポット溶接を実行させる。
そして、ティーチング指示部13からの「チップドレスの実行を指示する信号」を受信したコントローラ60は、前記チップドレッサ装置にチップドレスを実行させる。
なお、2つの溶接チップ40a、40bのうちの一方だけチップドレスが必要である場合、その溶接チップ40a(又は40b)にだけチップドレスを施すようにする。
また、第1実施形態によれば、溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法により、チップドレスの時期を判定しているため、上述した従来技術のようにチップドレスの回数を増加させることがない(すなわち、スポット溶接ガンの生産性を低下させることがない)。
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態の構成を一部変更したものであり、第1実施形態と同様、一対の溶接チップ40a、40bを備えるスポット溶接ガンのチップドレスのタイミングの判定を行う。
また、第2実施形態においても、上述した第1実施形態と同様、前記スポット溶接ガンが自動車の生産ラインに設置された溶接用ロボット(図示しない)に装着されているものとする。また、前記溶接用ロボットの近傍に、スポット溶接ガンの溶接チップ40a、40bをチップドレスするチップドレッサ装置(図示しない)が設けられているものとする。
なお、第2実施形態では、上述した第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
図7は、本発明の第2実施形態のスポット溶接ガン管理装置の機能ブロック図である。
図示するように、第2実施形態のスポット溶接ガン管理装置2は、スポット溶接ガンの溶接チップ40a、40bを映す鏡面71、72を備えた鏡70と、溶接チップ40a、40bを映した鏡面71、72を撮像するCCDカメラ30cと、CCDカメラ30cが撮像した鏡面71、72の画像からチップドレスのタイミングを判定する情報処理装置20とを有する。
なお、CCDカメラ30cと、情報処理装置20とは接続線により接続されており、相互間でデータの授受が行えるようになされている。また、情報処理装置20は、上述した第1実施形態と同様、ネットワークNWを介して、コントローラ60に接続されている。
以下、第2実施形態のスポット溶接ガン管理装置2の構成について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
そして、上記のように構成された鏡70は、溶接チップ40a、40bが装着されたスポット溶接ガンの近傍であって、鏡面71に溶接チップ40aの先端部が映り、鏡面72に溶接チップ40bの先端部が映る位置に設置される。
そして、CCDカメラ30cは、情報処理装置20(チップ径計測部21)からの指示にしたがい、溶接チップ40a、40bの先端部が映された鏡面71、72を撮像する。また、CCDカメラ30cは、情報処理装置20(チップ径計測部21)に、前記溶接チップ40a、40bの先端部が映された鏡面71、72の画像を送信する。
なお、CCDカメラ30cの構成は、上述した第1実施形態のCCDカメラ30a、bと同じである。
なお、情報処理装置20は、上述した第1実施形態の情報処理装置10の構成のうちのチップ径計測部11をチップ径計測部21に変更したものであり、それ以外は、第1実施形態のものと同じである。
具体的には、チップ径計測部21は、溶接チップ40a、40bの先端部が映された鏡面71、72の画像から、溶接チップ40a、40bの先端部の径の長さ寸法を算出する(なお、溶接チップ40a、40bの先端部の径の長さ寸法を算出する手順は後述する)。
情報処理装置20は、上述した第1実施形態と同様、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置、補助記憶装置、I/Оインタフェース、およびネットワークインタフェース等を備えるコンピュータにより構成される。
また、補助記憶装置には、上述したチップ径計測部21、判定部12、ティーチング指示部13、I/О処理部14、および通信処理部15の機能を実現するためのプログラムが格納されている。また補助記憶装置および主記憶装置には、図2に示す変換テーブル160が格納されている。
図8は、本発明の第2実施形態のスポット溶接ガン管理装置が行うチップドレスのタイミングを判定する処理の手順を示したフローチャートである。また、図9は、本発明の第2実施形態のCCDカメラにより撮像された溶接チップが映された鏡面の画像を示した模式図である。
なお、図示する処理は、上述した第1実施形態と同様、スポット溶接ガン管理装置2がコントローラ60からの「チップドレスの判定要求」を受け付けると、それを契機に開始される。
具体的には、チップ径計測部21は、通信処理部15を介して、コントローラ60からの「チップドレスの判定要求」を受け付けると、CCDカメラ30cに撮像指示を行う。
CCDカメラ30cは、チップ径計測部21からの前記撮像指示を受け付けると、溶接チップ40a、40bが映された鏡面71、72を撮像すると共に、その撮像した鏡面71、72の画像をチップ径計測部21に送信する。
そして、チップ径計測部21は、CCDカメラ30cが送信した溶接チップ40a、40bが映された鏡面71、72の画像を受信する。
図示するように、画像80には、溶接チップ40aが映された鏡面71と、溶接チップ40bが映された鏡面72とが含まれている。また、画像80は、鏡面71と鏡面72との境界部分に形成された視認可能な境界線74が含まれている。
具体的には、チップ径計測部21は、画像80の境界線74を基準にして上側(図9に示すY軸のプラス側)にある画像領域に、上側の溶接チップ40bが含まれると判断する。また、チップ径計測部21は、画像80の境界線74を基準にして下側(図9に示すY軸のマイナス側)にある画像領域に下側の溶接チップ40aが含まれると判断する。
具体的には、チップ径計測部21は、図9(b)に示すように、画像80の境界線74を基準にして上側(図示するY軸方向にプラス側)にある画像に対する画像処理により、上側の溶接チップ40bの先端部のエッジ50bを検出する。
また、チップ径計測部21は、図9(b)に示すように、画像80の境界線74を基準にして下側(図示するY軸方向にマイナス側)にある画像に対する画像処理により、下側の溶接チップ40aの先端部のエッジ50aを検出する。
なお、本ステップ(S12)で行われるエッジの検出には、上述した第1実施形態と同様、一般的な画像処理の技術が用いられる。
また、チップ径計測部21は、上述した図3のS5と同様の手順にしたがい、変換テーブル160(図2参照)を用いて、S14で算出した直径Raを実寸Rbに変換する(S15)。
また、ティーチング指示部13は、S16の判定結果に基づいて、上述した図3のS8と同様の手順にしたがい、コントローラ60に、「チップドレスの実行を指示する信号」を送信して(S18)、処理を終了する。
そのため、第2実施形態においても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第2実施形態の構成によれば、CCDカメラ30cの数を1台にできるため、スポット溶接ガン管理装置全体のコストを低く抑えることができる。
チップ径計測部11(又はチップ径計測部21)は、上述したS3〜S6(又はS13〜S16)の代わりに、S2(又はS12)で抽出したエッジと、予め保持しておいた所定のエッジ領域とを比較し、チップドレスが必要であるか否かを判定するようにしてもよい。すなわち、抽出したエッジが、前記所定のエッジ領域より大きければ、チップドレスが必要であると判定し、抽出したエッジが、前記所定のエッジ領域より小さければ、チップドレスが不要であると判定する。
第2実施形態において、鏡70の鏡面71と鏡面72との境界部73に、視認可能な境界線74を設けなくてもよい。この場合、チップ径計測部21は、2つの溶接チップ40a、40bの先端部が映された鏡面の画像(鏡面71及び鏡面72が映された画像)を用いて、例えば、以下のように、鏡面71と鏡面72とを判定する。
また、チップ径計測部21は、鏡面71と判定した座標領域の画像から下側の溶接チップ40aの先端部のチップ径の長さ寸法を算出する。また、鏡面72と判定した座標領域の画像から上側の溶接チップ40bの先端部のチップ径の長さ寸法を算出する。
10、20…情報処理装置
11、21…チップ径計測部
12…判定部
13…ティーチング指示部
14…I/О処理部14、
15…通信処理部
16…変換テーブル記憶部16
30a、30b、30c…CCDカメラ
50、50a、50b…エッジ
160…変換テーブル
Claims (4)
- 溶接チップを備えたスポット溶接ガンのチップドレスのタイミングを判定するスポット溶接ガン管理装置であって、
前記溶接チップの先端部を撮像するカメラと、
予め求められた、前記カメラが撮像した溶接チップの先端部の画像から算出した該溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法と、該溶接チップの先端部のチップ径の実際の長さ寸法との関係を対応付けた変換テーブルを記憶する手段と、
前記カメラが撮像した溶接チップの先端部の画像を取得し、前記変換テーブルを用いて前記画像から算出した該溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を修正し、該修正したチップ径の長さ寸法を算出する手段と、
前記修正したチップ径の長さ寸法と、前記所定値とを比較することにより、該チップ径の長さ寸法が所定値より大きければ前記溶接チップのチップドレスが必要であると判定し、該チップ径の長さ寸法が所定値より小さければチップドレスが不要であると判定する手段とを有することを特徴とするスポット溶接ガン管理装置。 - 前記算出する手段は、前記溶接チップの先端部の画像から、該先端部のエッジを抽出し、該抽出したエッジの直径から該溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を算出することを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接ガン管理装置。
- 一対の溶接チップを備えたスポット溶接ガンのチップドレスのタイミングを判定するスポット溶接ガン管理装置であって、
前記一対の溶接チップの近傍に配置され、該一対の溶接チップの先端部を映す鏡面を備えた鏡と、
前記溶接チップの先端部が映された前記鏡面を撮像するカメラと、
前記カメラが撮像した溶接チップの先端部が映された前記鏡面の画像を取得し、該画像を用いて該溶接チップの先端部のチップ径の長さ寸法を算出する手段と、
前記算出した各チップ径の長さ寸法と、所定値とを比較し、該チップ径の長さ寸法が所定値より大きければ前記溶接チップのチップドレスが必要であると判定し、該チップ径の長さ寸法が所定値より小さければチップドレスが不要であると判定する手段とを有することを特徴とするスポット溶接ガン管理装置。 - 前記鏡の鏡面は、前記一対の溶接チップのうちの一方の溶接チップの先端部を映す第1鏡面と、該一対の溶接チップのうちの他方の溶接チップの先端部を映す第2鏡面とを有することを特徴とする請求項3に記載のスポット溶接ガン管理装置。
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