JP4970086B2 - 連続式加熱炉の操業方法及び連続式加熱炉 - Google Patents

連続式加熱炉の操業方法及び連続式加熱炉 Download PDF

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Description

本発明は、連続式加熱炉の操業方法、及びその方法に用いる連続式加熱炉に関する。
鋼やアルミニウムなどの金属では、製品への製造過程においてスラブなどの金属材料を薄く延ばしたり、中空管などの形状にしたりするために熱間圧延が行われる。連続式加熱炉(以下単に「炉」ということがある。)は、この熱間圧延の前に、設定された目標抽出温度までスラブ等の被加熱物を加熱するために使用される。この目標抽出温度は、熱間圧延時の被加熱物の温度の違いにより金属の性質が異なることから、その被加熱物から製造される最終製品に必要な性能により決定される。通常、炉内は複数の帯に分けられ、各帯には複数のバーナが備えられている。このバーナの燃焼を調節することで各帯の温度は独立して調節される。そして、装入された被加熱物は各帯で加熱され、目標抽出温度となって炉から抽出される。
バーナとしては、近年、蓄熱式バーナが多く用いられている。蓄熱式バーナは、バーナに蓄熱体を備え、2基を1対として交番燃焼をすることが可能である。交番燃焼とは、第一のバーナが燃焼している時は、第二のバーナは燃焼せずに炉内排ガスを吸引し、蓄熱体へ排ガスの熱を蓄熱する。第一のバーナの燃焼が終了すると、第二のバーナは燃焼を開始する。この時、第二のバーナの燃焼用空気は、蓄熱体が通過した排ガスから蓄熱した熱により加熱され、通常800℃〜1000℃と高温となる。そのため、交番燃焼では炉の熱効率が向上し、燃料原単位が低減する。また、バーナが交互に燃焼することで炉内が攪拌され、帯の温度が均一化されることで被加熱物を均一に加熱することが可能である。なお、蓄熱式バーナは、交番燃焼だけでなく、連続的に燃焼することも可能である。
連続式加熱炉では、バーナの高性能化により帯の温度が高温化することで、空気中の窒素が酸化されて窒素酸化物(以下「NOx」という。)が生成される。さらに、燃料中の窒素分が燃焼過程で酸化され、NOxが生成される。このNOxは、環境保全から排出濃度が規制されていることから、連続式加熱炉の操業では燃料原単位の向上とともにNOxの発生を抑制することが重要である。そのため、従来の燃料と燃焼用空気とをバーナ内部で混合し、混合気を点火装置により着火して炉内へ噴射する燃焼方式(以下「1次燃焼」という。)に加え、混合気の自然発火温度(以下単に「発火温度」ということがある。)以上である炉内へ燃料と燃焼用空気を別々に噴射して混合し、混合気を自然発火させる燃焼方式(以下「2次燃焼」という。)を備えた切替式バーナが用いられている。この切替式バーナでは、燃料と燃焼用空気との混合気の温度が低いときには1次燃焼を行い、この混合気の温度が発火温度以上であるときに2次燃焼を行う。2次燃焼では、燃焼用空気が炉内排ガスで稀釈されながら拡散燃焼をするため、燃焼温度が低下することでNOxの発生は抑制される。なお、上述した蓄熱式バーナが切替式バーナの機能を備えたバーナ(以下「蓄熱切替式バーナ」ということがある。)も用いられている。
また、特許文献1では、蓄熱式バーナを用いた加熱炉において、蓄熱体を通過せずに直接排気される排ガスを、蓄熱式バーナに供給する燃焼用空気に混合する加熱炉の熱回収方法が示されている。かかる技術によれば、加熱炉の燃焼効率の向上、燃料の節約、さらにNOxの減少が可能、とされている。
さらに、特許文献2には、設備の簡略化、及び低NOx燃焼を目的として、蓄熱式バーナ及び循環送風機を備え、蓄熱体を通過した排ガスを、炉温に応じて定められた所定の酸素濃度になるように空気と混合しながら吸引し、このガスを循環送風機により蓄熱式バーナに供給する蓄熱式バーナ炉の操業方法、及び蓄熱式バーナ炉が示されている。
特開平7−278646号公報 特開平10−238756号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、蓄熱体を通過せずに直接排気される排ガスを循環させており、排ガスが高温なため、切替弁や制御弁の耐久性に問題があった。
特許文献2に記載の発明では、排ガスで燃焼用空気の酸素濃度を調節するので、常に排ガス吸引を実施していなければならない。しかし、蓄熱体出側の排ガス温度がある温度以上となると、切替弁保護から排ガス吸引を一旦中止するが、その対となっている蓄熱式バーナでは燃焼を継続する。そのため、排ガス吸引がされずに燃焼が実施されるため、燃焼用空気の酸素濃度の調節ができず、NOxの低減ができないという問題があった。また、連続式加熱炉の操業では、一般的に各帯の温度が独立して設定されるため、各帯で炉温に応じて酸素濃度を調節するとなるとそれぞれに循環送風機などが必要となり、排ガス循環用の装置が複雑になるという問題があった。
また、切替式バーナでは、2次燃焼により燃料の未燃焼が発生することで、燃焼が不安定になる場合があるという問題があった。実際には炉の帯の温度は一定でないため、帯の温度としては、帯の代表温度が用いられる。帯の代表温度としては、例えば帯で測定された複数温度の平均などが用いられている。そのため、帯には高温部、低温部が混在する。したがって、帯の温度が2次燃焼の混合気の発火温度以上であっても、帯の低温部がこの温度以上でない場合があり、この場合には低温部で燃料の未燃焼が発生していた。特に、最も装入口に近い帯では、被加熱物の装入による侵入空気の影響を受けて急激な炉温低下が生じることから、燃料の未燃焼が発生し易いという問題があった。
そこで、本発明は上記問題を解決するため、装置を複雑にせず、かつ耐久性を損なうことなくNOxの発生を低減し、かつ安定して燃焼させることが可能である連続式加熱炉の操業方法及び連続式加熱炉を提供することを課題とする。
本発明者らは、燃焼切替式バーナ、及び排ガス・燃焼制御装置を連続式加熱炉に備えることでNOxの発生を大きく抑制することが可能であり、排ガス・燃焼制御装置により燃焼用空気を所定の酸素濃度にすることにより、帯の温度、及び蓄熱切替式バーナの燃焼方式を問わずに安定した燃焼ができることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、独立して炉温の設定が可能な複数の帯(15〜18)と、それぞれの帯に対で配置される蓄熱式バーナ(19、19、…)と、蓄熱式バーナの蓄熱体(46)を通過した炉内排ガスを燃焼用空気へ混合する排ガス・燃焼制御装置(30)とを備える連続式加熱炉(10)の操業方法であって、蓄熱式バーナは、燃料と燃焼用空気とをバーナ内部で混合した混合気を点火装置(48)により着火して炉内へ噴射する1次燃焼、及び燃料と燃焼用空気を別々に炉内へ噴射して混合した混合気を自然発火させる2次燃焼の手段を有し、2次燃焼の混合気が自然発火する温度以上の所定温度を燃焼切替温度として、蓄熱式バーナが配置された帯の温度が燃焼切替温度未満の温度である場合には該蓄熱式バーナを1次燃焼させ、蓄熱式バーナが配置された帯の温度が燃焼切替温度以上の温度である場合には該蓄熱式バーナを2次燃焼させるように燃焼方式を変更し、1次燃焼及び2次燃焼のどちらの燃焼方式であっても、帯の炉内温度がどのような温度域であっても、排ガス・燃焼制御装置を用いて燃焼用空気の酸素濃度を体積比で17〜20%とすることを特徴とする連続式加熱炉の操業方法を提供することにより前記課題を解決する。
ここで、「所定温度」とは、2次燃焼の混合気が自然発火する温度以上であれば、特にその温度は限定されない。しかし、上述したとおり帯には高温部、低温部が混在するため、燃料の未燃焼の発生を防止するとの観点から、所定温度は帯の低温部が2次燃焼の混合気の発火温度以上となるように設定することが好ましい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の連続式加熱炉(10)の操業方法において、連続式加熱炉の最も装入口に近い帯(15)に関し、複数の測定される温度のうちの最低温度を帯の温度とすることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、独立して炉温の設定が可能な複数の帯(15〜18)と、それぞれの帯に対で配置され、燃料と燃焼用空気とをバーナ内部で混合した混合気を点火装置(48)により着火して炉内へ噴射する1次燃焼、及び燃料と燃焼用空気を別々に炉内へ噴射して混合した混合気を自然発火させる2次燃焼の手段を有する蓄熱式バーナ(19、19、…)と、蓄熱式バーナの蓄熱体(46)を通過した炉内排ガスを燃焼用空気へ混合し、1次燃焼及び2次燃焼のどちらの燃焼方式であっても、各帯の炉内温度がどのような温度域であっても、燃焼用空気の酸素濃度を体積比で17〜20%とする排ガス・燃焼制御装置(30)とを備え、蓄熱式バーナは、2次燃焼の混合気が自然発火する温度以上の所定温度を燃焼切替温度として、蓄熱式バーナが配置された帯の温度が燃焼切替温度未満の温度である場合には該蓄熱式バーナを1次燃焼させ、蓄熱式バーナが配置された帯の温度が燃焼切替温度以上の温度である場合には該蓄熱式バーナを2次燃焼させるように燃焼方式を変更することを特徴とする連続式加熱炉を提供することにより前記課題を解決する。
請求項1に記載の発明によれば、排ガス・燃焼制御装置により排気ガスを燃焼用空気に混合して、燃焼用空気の酸素濃度を体積比で17〜20%とし、さらにこの燃焼用空気を用いて蓄熱切替式バーナで2次燃焼を行うことにより、混合気の燃焼温度の上昇が抑えられ、NOxの発生を抑制することができる。なお、蓄熱切替式バーナが、交番燃焼において蓄熱体出側の排ガスが高温となることで排ガス循環調節弁の保護のために排ガスを吸引できず、燃焼用空気の酸素濃度を調節できないときであっても、2次燃焼を行えばNOxの発生を抑制することができる。また、酸素濃度を体積比で17〜20%とすることで、蓄熱切替式バーナが、1次燃焼及び2次燃焼のどちらの燃焼方式であっても、また連続式加熱炉の各帯の炉内温度がどのような温度域であっても、燃焼に必要な酸素が十分供給されることから、安定した燃焼が可能である。したがって、各帯で同一の燃焼用空気を使用することができる。そのため、排ガス・燃焼制御装置が複雑とならない。さらに、排ガスには蓄熱体を通過して温度が下がった排ガスが用いられることで、装置の耐久性が損なわれない。
請求項2に記載の発明によれば、最も装入口に近い帯に関し、帯で測定される複数の温度のうちの最低温度を帯の温度とすることで、帯の他の部分の温度は、帯の温度以上(最低温度以上)となる。そのため、この帯の温度が蓄熱切替式バーナの2次燃焼の混合気の発火温度以上である時に、この帯の蓄熱切替式バーナが2次燃焼を行う。また、この帯の温度が蓄熱切替式バーナの2次燃焼の混合気の発火温度未満である時に、この帯の蓄熱切替式バーナが1次燃焼を行う。これにより、燃料の未燃焼が発生し易い最も装入口に近い帯であっても、燃料の未燃焼の発生を防止し、安定した燃焼をさせることが可能である。
請求項3に記載の発明によれば、蓄熱切替式バーナ、及び排ガス・燃焼制御装置を備えることで、NOxの発生を抑制することが可能である。また、蓄熱切替式バーナが、交番燃焼において蓄熱体出側の排ガスが高温となることで、排ガス循環調節弁の保護のために排ガスを吸引できず、燃焼用空気の酸素濃度を調節できないときであっても、2次燃焼をすることでNOxの発生を抑制することができる。これにより、蓄熱切替式バーナ、及び排ガス・燃焼制御装置を備えることで、NOxの発生を安定して抑制することが可能である。
以下、図面に示す実施形態に基づき、本発明に係る連続式加熱炉の操業方法の一例として被加熱物が鋼材の場合を説明するが、以下に説明するものは本発明の実施形態の一例であって、本発明はその要旨を超えない限り以下の説明になんら限定されるものではない。
図1は、1つの実施形態にかかる本発明の連続式加熱炉の操業方法に用いる連続式加熱炉10の炉長方向の内部を模式的に示した図である。ここで、炉長方向とは、鋼材1、1、…が搬送される方向である(以下同じ。)。また、紙面垂直方向を炉幅方向とする(以下同じ。)。なお、図1において、同一の部材が繰り返し現れる場合には、一部の部材のみに符号を付して、他の部材の符号は省略する。連続式加熱炉10は、鋼材1、1、…を搬送する搬送装置11の両端に、装入口12及び抽出口13を備えている。炉内には、独立して温度設定が可能な複数の帯が設けられる。ここでは、装入口12側から予熱帯15、第一加熱帯16、第二加熱帯17、及び均熱帯18の4つの帯が設けられている。そして、各帯15〜18には、バーナとして、蓄熱切替式バーナ19、19、…が配置されている。蓄熱切替式バーナ19、19、…は、各帯15〜18の炉幅方向の両側面上下に、炉中央方向を向けて4対配置されている。図1では、一の側面の蓄熱切替式バーナ19、19、…のみが図示されており、他方の側面の蓄熱切替式バーナ19、19、…は省略されている。炉内の装入口12の上方には、内部に炉圧ダンパ20が設置された煙突21が設けられている。また、各帯15〜18には、炉内温度検出器22、22、…が設置されている。炉内温度検出器22、22、…は、熱電対等の温度センサーにより構成されている。図1では、炉内温度検出器22、22、…は各帯15〜18の上部へ設置されているが、各帯15〜18の下部にも図示省略の炉内温度検出器22、22、…が設置されている。
排ガス配管23は、排ガス吸引ファン24を介して、すべての蓄熱切替式バーナ19、19、…と煙突25とを接続している。また、燃焼用空気配管26は、すべての蓄熱切替式バーナ19、19、…と燃焼用空気ファン27とを接続している。なお、蓄熱切替式バーナ19、19、…の排ガス吸引切替弁、燃焼空気切替弁、及び燃料供給切替弁は図示省略されている。
炉10は、排ガス・燃焼制御装置30を備えている。排ガス・燃焼制御装置30は、排ガス循環量・燃焼方式切替制御器(以下単に「制御器」という。)31、排ガス循環配管32、排ガス循環調節弁33、NOx検出器34、酸素濃度計35、及び燃焼用空気ファン27(ここでは、ファンとファン吸い込み口の吸い込みダンパとを称して燃焼用空気ファンとする)とを有している。排ガス循環配管32は、一端が排ガス配管23の排ガス吸引ファン24と煙突25との間に接続され、他端は燃焼用空気ファン27の吸い込み側に接続されている。排ガス循環配管32の中間部には、排ガス循環調節弁33が設置されている。NOx検出器34は、排ガス配管23の排ガス吸引ファン24と排ガス循環配管32接続部との間、及び制御器31に接続されている。酸素濃度計35は、燃焼用空気配管26の燃焼用空気ファン27出側、及び制御器31に接続されている。また、制御器31は、すべての炉内温度検出器22、22、…及び蓄熱切替式バーナ19、19、…とも接続されている。
かかる構成により、鋼材1、1、…は、装入口12から装入され、搬送装置11により炉内を搬送され、各帯15〜18で加熱される。各帯15〜18は、蓄熱切替式バーナ19、19、…の燃焼が調節されることで、鋼材1、1、…に合わせて設定された温度に調節される。そのため、鋼材1、1、…は、目標抽出温度となって抽出口13から抽出される。
蓄熱切替式バーナ19、19、…の交番燃焼は、対の一方が燃焼用空気ファン27により燃焼用空気配管26を通って供給された燃焼用空気に燃料を混合して燃焼する。他方は、炉内の排ガスを吸引し、蓄熱体で排ガスの熱を吸熱し、排ガス配管23へ排出する。この排ガスは、排ガス吸引ファン24により吸引され、排ガス吸引ファン24通過後にNOx検出器34でサンプルが採取され、検出された排ガスのNOx濃度データが制御器31に出力される。そして、排ガスの一部は排ガス循環配管32へ流れ、他の排ガスは煙突25から大気へ放散される。一方、蓄熱切替式バーナ19、19、…から排出されない炉内排ガスは、炉圧ダンパ20を通過して煙突21から大気へ放散される。この排ガスは炉全体の排ガス量のおよそ20%程度であり、炉圧ダンパ20により炉内の圧力が保持されている。
炉内温度検出器22、22、…は、各帯15〜18の温度を検出し、制御器31へ出力する。酸素濃度計35は、燃焼用空気のサンプルを採取し、酸素濃度データを制御器31へ出力する。制御器31は、上述した排ガスのNOx濃度データ、各帯15〜18の温度、及び燃焼用空気の酸素濃度データを受けて、排ガス循環調節弁33へ制御信号を、蓄熱切替式バーナ19、19、…へ燃焼制御信号を発信する。制御信号を受けて、排ガス循環調節弁33の開度を調節し、排ガス循環配管32の流量を調節、また燃焼用空気ファン27も調節する。これにより、燃焼用空気ファン27で吸入された空気と循環量が調節された排ガスとが混合されて燃焼用空気の酸素濃度が調節され、この燃焼用空気が燃焼用空気配管26を通って蓄熱切替式バーナ19、19に供給される。また、燃焼制御信号を受けて、蓄熱切替式バーナ19、19、…は1次燃焼、及び2次燃焼の切り替えを行う。
制御器31による制御は、次のように行われる。炉温の上昇に伴い火炎温度が上昇すると、NOxの発生が増加する。そのため、制御器31は、炉内温度検出器22、22、…からの信号により炉温の上昇を受信すると、排ガス循環調節弁33を開放し、燃焼用空気ファン27も調整する事により、燃焼用空気の酸素濃度を17〜20%の範囲内で低下させる。これにより、燃焼温度を抑えることでNOxの発生を抑制することができる。また、帯15〜18のいずれかの温度が燃焼切替温度以上である信号を受信したときは、その帯の蓄熱切替式バーナ19、19、…の燃焼方式を、1次燃焼から2次燃焼へ変更する。これにより、燃料が酸素濃度の低い炉内で混合し拡散燃焼するため、燃焼温度が抑えられることでNOxの発生が抑制される。
このように、炉10では、排ガス・燃焼制御装置30を用いるだけでなく、蓄熱切替式バーナ19、19、…の2次燃焼によってもNOxが低減されている。蓄熱切替式バーナ19、19、…は、連続燃焼や、交番燃焼において蓄熱体出側の排ガス温度が高いために排ガスの吸引を停止することなどにより、排ガス吸引をしない時がある。炉10では、このような時に燃焼用空気の酸素濃度を調節できないが、帯15〜18の温度が2次燃焼の混合気の発火温度以上であれば、蓄熱切替式バーナ19、19、…を2次燃焼させることでNOx発生の抑制が可能である。なお、この1次燃焼及び2次燃焼での燃焼方式の切り替えは、蓄熱切替式バーナ19、19、…が交番燃焼している場合だけでなく、連続燃焼している場合にもNOxの発生の抑制に有効である。
なお、NOx検出器34によるNOx濃度実績や、燃焼用空気ファン27出側の酸素濃度実績により、排ガス循環量を制御し、炉内温度検出器22の実績により蓄熱切替式バーナ19、19、…の燃焼方式の切り替えを行う。これにより、NOxの規制値以下において、排ガス循環量の調節により酸素濃度を上げることで、炉の熱効率が最大となる点を見出すことが可能である。また、排ガス・燃焼制御装置30の劣化による排ガス循環量の低下も予想されるため、NOx濃度と燃焼用空気ファン27出側の酸素濃度を実測しておくことで経年変化にも対応でき、NOxの規制値以下の管理ができる。
蓄熱切替式バーナ19、19、…は、2次燃焼の混合気の発火温度以上の所定温度を燃焼切替温度として、この燃焼切替温度以上の温度である帯に配置されている場合に2次燃焼する。この2次燃焼は、熱効率を向上させ燃料原単位を低減するために、交番燃焼とすることが好ましい。また、所定温度は、帯15〜18の低温部が2次燃焼の混合気の発火温度以上となるように、帯15〜18ごとに設定されることが好ましい。これによれば、各帯15〜18における2次燃焼において、低温部で燃料の未燃焼が発生することを防止することができる。
一方で、最も装入口12に近い帯である予熱帯15は、低温の鋼材1、1、…の装入が頻繁に実施され、装入口12の扉の開口から低温の外気が侵入し、急激な炉温低下が生じる可能性がある。そのため、予熱帯15で測定される複数の温度のうちの最低温度を帯の温度とすることが好ましい。これによれば、予熱帯15の最低温度が燃焼切替温度以上の場合に、予熱帯15に配置された蓄熱切替式バーナ19、19、…が2次燃焼を行う。そのため、予熱帯15で急激な炉温低下が生じた場合であっても、燃料の未燃焼の発生を防止し、安定した燃焼が可能である。なお、特に最も装入口に近い帯だけでなく、その他の帯に関しても複数の測定される温度のうちの最低温度をその帯の温度としてもよい。
燃焼切替温度未満の帯15〜18では、蓄熱切替式バーナ19、19、…は1次燃焼を行う。この1次燃焼は特に限定されず、連続燃焼、交番燃焼のいずれであっても良いが、熱効率を向上させるためには交番燃焼とすることが好ましい。ただし、帯15〜18の温度が低く、交番燃焼することで蓄熱切替式バーナ19、19、…の蓄熱体を通過した排ガスに硫酸が生成されるときは、硫酸による腐食を防止するために連続燃焼とすることが好ましい。
また、燃焼用空気の酸素濃度は、排ガス・燃焼制御装置30を用いて17〜20%とされる。燃焼用空気の酸素濃度が17〜20%であれば、蓄熱切替式バーナ19、19、…へ1次燃焼及び2次燃焼のどちらの燃焼方式であっても燃焼に必要な酸素が供給されることから、安定した燃焼が可能である。なお、この酸素濃度は帯15〜18の温度によらない。そのため、帯15〜18ごとに酸素濃度を変更する必要がないため、排ガス・燃焼制御装置30が複雑とならない。さらに、排ガス・燃焼制御装置30では、蓄熱切替式バーナ19、19、…の蓄熱体を通過した排ガスを用いるため、炉10の耐久性が損なわれない。
図2は、1対の蓄熱切替式バーナが交番で1次燃焼する状況を示す図である。図2(a)は炉上面からの蓄熱切替式バーナの透視図、図2(b)は炉幅方向からの蓄熱切替式バーナの透視図である。なお、図の破線矢印は燃焼用空気の流れを、実線矢印は燃料の流れを示している。1対の蓄熱切替式バーナを19a、19bとする。蓄熱切替式バーナ19aは、炉壁41に支持されており、炉壁41には配管43が備えられている。配管43の一方の端面は炉内に開放された開口部44となっており、他方の端面は一部を開放された燃焼用空気供給兼排ガス吸引口45が設けられている。燃焼用空気供給兼排ガス吸引口45は、図示省略する燃焼用空気配管及び排ガス配管と弁を介して接続されている。配管43内部には、燃焼用空気供給兼排ガス吸引口45に隣接して蓄熱体46が配置されている。また、蓄熱体46より開口部44側に、1次燃焼用燃料供給ノズル47が配管43内部に向けて設置され、1次燃焼用燃料供給ノズル47の噴射口付近にはパイロットバーナ48が取り付けられている。また、炉壁41には、2次燃焼用燃料供給ノズル49、49が噴射口を開口部44と離し、炉内に向けて配置されている。そして、1次燃焼用燃料供給ノズル47及び2次燃焼用燃料供給ノズル49、49の噴射口の反対側は、図示省略する燃料供給配管と接続されている。なお、蓄熱切替式バーナ19bについても、同様である。
かかる構成により、蓄熱切替式バーナ19aが燃焼し、蓄熱切替式バーナ19bは燃焼せずに排ガスを吸引している。蓄熱切替式バーナ19aは、弁の操作により燃焼用空気配管(図示省略)から配管43に燃焼用空気が供給されている。燃焼用空気は蓄熱体46を通過する時に、蓄熱体46と熱交換をすることで加熱される。これは、蓄熱体46は先の交番において炉内の排出ガスを吸引することで、排ガスの熱を蓄熱しているためである。これにより、燃焼用空気は、蓄熱体46と熱交換することにより加熱されて高温となる。その後、配管43に1次燃焼用燃料供給ノズル47から燃料が噴出されることで、燃焼用空気と燃料とが高温の混合気となる。そして、パイロットバーナ48で着火されて混合気は燃焼し、この燃焼混合気が開口部44から炉内へ噴出される。このようにして、蓄熱切替式バーナ19aは1次燃焼を行う。
一方、蓄熱切替式バーナ19bは、炉内の高温の排ガスを開口部44から配管43へ吸引する。この排ガスは、蓄熱体46を通過するが、この時に蓄熱体46と熱交換を行うため、蓄熱体46に排ガスの熱が蓄熱される。蓄熱体46を通過した排ガスは、弁の操作により燃焼用空気供給兼排ガス吸引口45から排ガス配管(図示省略)を通って排出される。この状態は、交番時間だけ継続される。交番時間が経過すると蓄熱切替式バーナ19aは燃焼を停止して排ガスを吸引し、蓄熱切替式バーナ19bが1次燃焼する。このように、蓄熱切替式バーナ19a、19bは、交番時間ごとに燃焼及び排ガスの吸引を繰り返す。これにより、蓄熱切替式バーナ19a、19bから交互に炉内へ噴射される燃焼ガスで炉内雰囲気は加熱され、帯15〜18の温度が上昇する。そして、1次燃焼用燃料供給ノズル47、47から供給される燃料を調節することで、帯15〜18の温度が調節される。また、交番燃焼は、蓄熱体46、46により排ガスの熱を吸熱し、燃焼用空気の加熱に用いることで、連続燃焼に比べて熱効率が向上されている。
なお、蓄熱切替式バーナ19a、19bの対が連続で1次燃焼を行う場合は、図2において、蓄熱切替式バーナ19bも同時に燃焼し、蓄熱切替式バーナ19a、19bの両方が燃焼を連続的に継続する。そのため、蓄熱切替式バーナ19a、19bは排ガスを吸引しないため、蓄熱体46は蓄熱されず、燃焼用空気が加熱されないことから、交番燃焼に比べ熱効率は低下する。なお、他については、上述した交番での1次燃焼と同様である。
また、蓄熱切替式バーナ19a、19bの対が交番で2次燃焼を行う場合は、図2において、燃料が1次燃焼用燃料供給ノズル47でなく、2次燃焼用燃料供給ノズル49から炉内に噴射される。これにより、燃焼用空気と燃料とが炉内で混合し、混合気となる。2次燃焼を行うときは、帯の温度は2次燃焼の混合気の発火温度以上であるため、この混合気は炉内で加熱され、発火温度となることで燃焼する。これにより、帯が加熱される。このように、2次燃焼は排ガスを含む炉内で混合気が燃焼するため、通常より酸素濃度の低い状態で燃焼する。そのため、燃焼温度が抑制されることでNOxの発生を低減させることができる。なお、他については、上述した交番での1次燃焼と同様である。
図3は、炉10の操業状況を示す図である。図3(a)〜図3(c)には、目標抽出温度の異なる鋼材1、1、…(図1参照)での炉10(図1参照)の操業状況が示されている。各図は、炉内位置と、帯及び鋼材1、1、…の温度との関係を示している。図の横軸は、炉10の炉内位置に対応しており、左端が装入口12であり、予熱帯15、第一加熱帯16、第二加熱帯17及び均熱帯18を経て、右端が抽出口13となっている(図1参照)。縦軸は、各帯15〜18の温度51a〜51c及び鋼材1、1、…の材料温度52a〜52cを表している。各帯15〜18の温度51a〜51cは、抽出口13側ほど高く設定されている。これは、一般的な炉の操業形態であり、装入口12の上方に設けられた煙突21(図1参照)から高温の排ガスが排出されることを防止することで熱損失が減るため、最も燃料原単位が低減される。そして、各帯15〜18の各温度51a〜51cは、鋼材1、1、…が炉内の各位置で求められる温度及び均熱度となり、抽出口13で設定される目標抽出温度及び目標均熱度になるように調節される。
この帯15〜18の温度51a〜51cの調節により、図3(a)では、予熱帯15の温度が、蓄熱切替式バーナ19、19、…(図1参照)の2次燃焼での混合気の発火温度53より低温となっている。そこで、予熱帯15に配置された蓄熱切替式バーナ19、19、…では、燃料の未燃焼の発生を防止し、炉10の安定した燃焼を可能とするために、1次燃焼が行われる。この1次燃焼は特に限定されず、連続燃焼、交番燃焼のどちらであっても良いが、熱効率を向上させるためには交番燃焼とすることが好ましい。ただし、予熱帯15の温度が低く、交番燃焼することで蓄熱切替式バーナ19、19、…の蓄熱体46(図2参照)を通過した排ガスに硫酸が生成されるときは、硫酸による腐食を防止するために連続燃焼とすることが好ましい。
帯16〜18では、温度51aが、発火温度53より高温となっている。そのため、帯16〜18では、1次燃焼及び2次燃焼が可能である。しかし、低NOx化から、発火温度53以上の所定温度を燃焼切替温度54として、燃焼切替温度54以上の帯16〜18に配置された蓄熱切替式バーナ19、19、…(図1参照)を2次燃焼させる。ここで、燃焼切替温度54は、蓄熱切替式バーナ19、19、…における2次燃焼の混合気が自然発火する温度以上であれば、特に限定されないが、2次燃焼による燃料の未燃焼の発生防止から、帯の低温部が2次燃焼の混合気の発火温度以上となるように設定することが好ましい。
図3(b)では、図3(a)より目標抽出温度の高い鋼材1、1、…(図1参照)が加熱されている。そのため、各帯15〜18の温度51bが、51aより高く設定されている。これにより、予熱帯15の温度が、燃焼切替温度54より高くなっている。この予熱帯15の温度は、予熱帯15で測定した複数の温度の平均などによる代表温度が用いられている。特に予熱帯15では、装入口12からの低温の加熱対象材の装入が頻繁に実施され、装入口12の扉の開口から低温の外気が侵入し、急激な炉温低下が生じる可能性が高い。そのため、予熱帯15で測定される最低温度55が、燃焼切替温度54以上の温度で、予熱帯15に配置された蓄熱切替式バーナ19、19、…(図1参照)を2次燃焼させる。これにより、燃料の未燃焼が発生し易い最も装入口に近い帯である予熱帯15であっても、燃料の未燃焼の発生を防止し、安定した燃焼をさせることが可能である。したがって、図3(b)では、予熱帯15に配置された蓄熱切替式バーナ19、19、…は2次燃焼を行う。帯16〜18では、図3(a)と同様に、蓄熱切替式バーナ19、19、…は2次燃焼を行う。
図3(c)では、図3(a)より目標抽出温度の低い鋼材1、1、…(図1参照)が加熱されている。そのため、各帯15〜18の温度51cが、51aより低くなっている。これにより、第一加熱帯16の温度が、燃焼切替温度54より低くなっている。そのため、第一加熱帯16に配置された蓄熱切替式バーナ19、19、…(図1参照)を1次燃焼させる。帯15、17、18に配置された蓄熱切替式バーナ19、19、…の燃焼については、図3(a)と同様である。
図4は、図3(a)の操業状況における炉内位置と、燃焼用空気の酸素濃度との関係を示す図である。横軸は、図3(a)と同様である。縦軸は、燃焼用空気の酸素濃度である。これにより、図3(a)の操業における、混合気の安定燃焼領域56が示されている。予熱帯15は1次燃焼し、帯16〜18は2次燃焼している。各帯15〜18の温度は、装入口12側が低温とされている。図4のとおり、燃焼用空気の酸素濃度が17〜20%が、蓄熱切替式バーナ19、19、…(図1参照)の燃焼方式及び帯15〜18の温度に関わらず安定した燃焼が可能である共通安定燃焼領域57となっている。これにより、排ガス・燃焼制御装置30(図1参照)により燃焼用空気の酸素濃度を17〜20%とすることで、炉10(図1参照)の操業状況に関わらず安定した燃焼が可能である。また、各帯15〜18で同一の燃焼用空気を使用することができるため、排ガス・燃焼制御装置30が複雑とならない。
炉温を850℃、空気比を1.10とし、排ガス・燃焼制御装置により燃焼用空気の酸素濃度を変更し、また蓄熱切替式バーナの燃焼方式を変更して連続式加熱炉を操業し、NOxの発生量を測定した。炉のすべての蓄熱切替式バーナについて、排ガス循環をしない酸素濃度が約21%の大気(以下「排ガス循環率0%」という。)と、排ガス循環をして酸素濃度を18%とした燃焼用空気とを供給した。また、すべての蓄熱切替式バーナの燃焼方式を同じにし、交番燃焼での1次燃焼と2次燃焼とを実施した。なお、排ガス中のNOx濃度は、11%O換算の数値とした。これは、排ガスを酸素濃度11%まで稀釈したと考えた場合の数値であり、次の計算式により求められる。
11%O換算NOx=NOx実測値×{(21−11)/(21−実測O濃度%)}
図5に測定結果を示す。図5のとおり、(a)の排ガス循環率0%、1次燃焼での11%O換算NOxを100とすると、(b)の排ガス循環率0%、2次燃焼では、11%O換算NOxは70以下であった。これにより、2次燃焼でNOxの発生が抑制できることが確認できた。(c)の排ガス循環による酸素濃度18%、1次燃焼では、11%O換算NOxは80以下であった。これにより、排ガス循環でNOxの発生が抑制できることが確認できた。(d)の排ガス循環による酸素濃度18%、2次燃焼では、11%O換算NOxは50以下であった。これにより、2次燃焼及び排ガス循環により、NOxの発生が大きく抑制できることが確認できた。なお、この(a)〜(d)の値を用いて、例えば図3(a)の燃焼構成によるNOxに関しては、燃焼用空気の酸素濃度が18%であれば、次の式により概略試算をすることができる。
炉の11%O換算NOx発生量
=(c)×予熱帯15の燃焼量割合+(d)×第一加熱帯16の燃焼量割合+(d)×第二加熱帯17の燃焼量割合+(d)×均熱帯18の燃焼量割合
ここで、(a)〜(d)は、図5における(a)〜(d)の11%O換算NOxの値である。
なお、上記実施形態では、バーナがすべて蓄熱切替式バーナである炉を操業する場合を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、それぞれの帯が1対以上の蓄熱切替式バーナを備えることで、本発明の適用が可能である。また、蓄熱切替式バーナ、及び排ガス・燃焼制御装置の構成は一例であって上記実施形態に限定されず、同様の効果を得ることができる他の構成とすることが可能である。さらに、上記実施形態では、被加熱物を鋼材として説明したが、本発明は、アルミニウムなどの他の材料にも適用可能である。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う連続式加熱炉の操業方法及び連続式加熱炉もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
連続式加熱炉の炉長方向の内部を模式図に示す図である。 蓄熱切替式バーナの対による交番での1次燃焼の状態を示す図である。 炉の操業状況を示す図である。 炉内位置と、燃焼用空気の酸素濃度との関係を示す図である。 本発明の実施例におけるNOxの発生量を測定した結果を示す図である。
符号の説明
1 鋼材
10 連続式加熱炉
15 予熱帯
16 第一加熱帯
17 第二加熱帯
18 均熱帯
19、19a、19b 蓄熱切替式バーナ
30 排ガス・燃焼制御装置
46 蓄熱体
57 共通安定燃焼領域

Claims (3)

  1. 独立して炉温の設定が可能な複数の帯と、それぞれの前記帯に対で配置される蓄熱式バーナと、前記蓄熱式バーナの蓄熱体を通過した炉内排ガスを燃焼用空気へ混合する排ガス・燃焼制御装置とを備える連続式加熱炉の操業方法であって、
    前記蓄熱式バーナは、燃料と前記燃焼用空気とをバーナ内部で混合した混合気を点火装置により着火して炉内へ噴射する1次燃焼、及び前記燃料と前記燃焼用空気を別々に炉内へ噴射して混合した混合気を自然発火させる2次燃焼の手段を有し、前記2次燃焼の前記混合気が自然発火する温度以上の所定温度を燃焼切替温度として、前記蓄熱式バーナが配置された帯の温度が前記燃焼切替温度未満の温度である場合には該蓄熱式バーナを前記1次燃焼させ、前記蓄熱式バーナが配置された帯の温度が前記燃焼切替温度以上の温度である場合には該蓄熱式バーナを前記2次燃焼させるように燃焼方式を変更し
    前記1次燃焼及び前記2次燃焼のどちらの燃焼方式であっても、前記帯の炉内温度がどのような温度域であっても、前記排ガス・燃焼制御装置を用いて前記燃焼用空気の酸素濃度を体積比で17〜20%とすることを特徴とする連続式加熱炉の操業方法。
  2. 前記連続式加熱炉の最も装入口に近い前記帯に関し、複数の測定される温度のうちの最低温度を前記帯の温度とすることを特徴とする請求項1に記載の連続式加熱炉の操業方法。
  3. 独立して炉温の設定が可能な複数の帯と、
    それぞれの前記帯に対で配置され、燃料と燃焼用空気とをバーナ内部で混合した混合気を点火装置により着火して炉内へ噴射する1次燃焼、及び前記燃料と前記燃焼用空気を別々に炉内へ噴射して混合した混合気を自然発火させる2次燃焼の手段を有する蓄熱式バーナと、
    前記蓄熱式バーナの蓄熱体を通過した炉内排ガスを前記燃焼用空気へ混合し、前記1次燃焼及び前記2次燃焼のどちらの燃焼方式であっても、前記帯の炉内温度がどのような温度域であっても、前記燃焼用空気の酸素濃度を体積比で17〜20%とする排ガス・燃焼制御装置とを備え
    前記蓄熱式バーナは、前記2次燃焼の前記混合気が自然発火する温度以上の所定温度を燃焼切替温度として、前記蓄熱式バーナが配置された帯の温度が前記燃焼切替温度未満の温度である場合には該蓄熱式バーナを前記1次燃焼させ、前記蓄熱式バーナが配置された帯の温度が前記燃焼切替温度以上の温度である場合には該蓄熱式バーナを前記2次燃焼させるように燃焼方式を変更することを特徴とする連続式加熱炉。
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