JP4970009B2 - スイッチング素子のゲート駆動回路 - Google Patents

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本発明は、スイッチング素子のゲート駆動回路に関するものであり、より詳細には、MOS−FETやIGBTなどのMOSゲート構造を有するスイッチング素子のゲート駆動回路に関するものである。
MOS−FETやIGBTなどのスイッチング素子を駆動するためのゲート駆動回路を開示した従来技術の一つとして、下記特許文献1がある。この特許文献1の回路の特徴は、第1のスイッチング素子とインダクタンス素子からなる充電回路と、第1のスイッチング素子とインダクタンス素子と駆動電圧クランプ素子からなる駆動電圧クランプ回路と、第1の回生ダイオードとインダクタンス素子と駆動電圧クランプ素子からなる第1の電力回生回路と、第2のスイッチング素子とインダクタンス素子からなる放電回路と、第2のスイッチング素子とインダクタンス素子と零電圧クランプ素子からなる零電圧クランプ回路と、第2の回生ダイオードとインダクタンス素子と零電圧クランプ素子からなる第2の電力回生回路と、を備えた従来回路の構成において、さらに、駆動電圧クランプ素子に第3のスイッチング素子を並列接続するとともに、零電圧クランプ素子に第4のスイッチング素子を並列接続するように構成した点にある。
上記のように構成された特許文献1の回路では、駆動電圧クランプ素子に並列に接続された第3のスイッチング素子が、第1の電力回生回路のエネルギー回生動作の終了時にスイッチオンして放電回路の動作開始時までのスイッチオン期間に主スイッチング素子の入力容量電圧を入力電圧に固定するので、第1の電力回生回路の動作終了時から放電回路の動作開始時までの間に、第1、第2のスイッチング素子や第1、第2の電力回生ダイオードの寄生容量の充電動作に起因した主スイッチング素子入力容量の不要振動を抑制することができ、この不要振動による主スイッチング素子のスイッチング誤動作を防止可能としている。
また、この特許文献1の回路では、零電圧クランプ素子に並列に接続された第4のスイッチング素子が、第2の電力回生回路のエネルギー回生動作の終了時にスイッチオンして充電回路の動作開始時までのスイッチオン期間に主スイッチング素子の入力容量電圧を零電圧に固定するので、第4のスイッチング素子のスイッチオン動作によって、ミラー効果と寄生容量への充電動作を防止し、これらのミラー効果と寄生容量の充電動作に起因した主スイッチング素子入力容量の不要振動を回避することで、不要振動による主スイッチング素子のスイッチング誤動作を防止可能としている。
また、他の従来技述として、高周波化に伴うゲート駆動損失を低減することを主目的とした、下記特許文献2に示されるゲート駆動回路がある。
この特許文献2におけるゲート駆動回路の特徴は、特許文献1の回路におけるスイッチング動作を改善することにより、ゲート駆動損失の低減を可能としている。具体的には、主スイッチング素子をオンさせる際、第4のスイッチング素子をオンしたまま第1のスイッチング素子をオンしてインダクタンス素子に電流を流してエネルギーを蓄積し、電流が所定値に到達すると第4のスイッチング素子をオフして蓄積したエネルギーで主スイッチング素子のゲート電圧を上昇させ、第3のスイッチング素子をオンした後に、第1のスイッチング素子をオフして蓄積したエネルギーを回生することで、ゲート駆動損失を低減するようにしている。
特開平10−52061号公報 特開2006−54954号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に示されるゲート駆動回路は、いずれも非絶縁型の電源装置を念頭においた技術であり、絶縁型の電源装置にそのまま適用することができないという課題が存在する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、MOSゲート構造を有するスイッチング素子の入力容量に起因する不要振動を防止し、高周波化に伴う駆動損失の低減にも対応可能なスイッチング素子のゲート駆動回路を絶縁型の回路として構成することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路は、MOSゲート構造を有し、直列に接続された第1、第2の主スイッチング素子を駆動するスイッチング素子のゲート駆動回路において、所定の直流電圧を出力する直流電源と、一次巻線と該一次巻線に磁気結合される第1の二次巻線および第2の二次巻線とを有するトランスと、所定の制御信号に基づいて前記トランスの一次巻線に印加する前記直流電圧の極性を周期的に切り換える印加電圧極性切換回路と、前記第1の二次巻線の一端にアノードが接続される第1のダイオードと、該第1の二次巻線の一端にカソードが接続される第2のダイオードと、該第1の二次巻線の他端にアノードが接続されるとともに、前記第1のダイオードのカソードに自身のカソードが接続される第3のダイオードと、を有する第1の共振防止用クランプ回路と、前記第2の二次巻線の一端にアノードが接続される第4のダイオードと、該第2の二次巻線の一端にカソードが接続される第5のダイオードと、該第2の二次巻線の他端にアノードが接続されるとともに、前記第4のダイオードのカソードに自身のカソードが接続される第6のダイオードと、を有する第2の共振防止用クランプ回路と、正極側が前記第1のダイオードのカソードに接続されるとともに、負極側が前記第2のダイオードのアノードに接続され、前記第1の共振防止用クランプ回路から流入する回収電力を受け入れる第1の吸込型電源と、正極側が前記第4のダイオードのカソードに接続されるとともに、負極側が前記第5のダイオードのアノードに接続され、前記第2の共振防止用クランプ回路から流入する回収電力を受け入れる第2の吸込型電源と、を備え、前記第3のダイオードのアノードを前記第1の主スイッチング素子のゲートに接続し、前記第2のダイオードのアノードを該第1の主スイッチング素子のソースに接続するとともに、前記第6のダイオードのアノードを前記第2の主スイッチング素子のゲートに接続し、前記第5のダイオードのアノードを該第2の主スイッチング素子のソースに接続することにより、該第1、第2の主スイッチング素子を駆動することを特徴とする。
本発明にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路によれば、一次巻線と一次巻線に磁気結合される第1の二次巻線および第2の二次巻線とを有するトランスと、トランスの第1の二次巻線に接続される第1の共振防止用クランプ回路と、第2の二次巻線に接続される第2の共振防止用クランプ回路と、これらの第1、第2の共振防止用クランプ回路からそれぞれ流入する回収電力を受け入れる第1、第2の吸込型電源とが備えられ、第1、第2の共振防止用クランプ回路が、MOSゲート構造を有する第1、第2の主スイッチング素子の入力容量に生ずる電圧をクランプするとともに、これらの入力容量に蓄積された電荷を第1、第2の吸込型電源に還流するようにしているので、第1、第2の主スイッチング素子の入力容量に起因する不要振動を防止し、高周波化に伴う駆動損失の低減を可能とするスイッチング素子のゲート駆動回路を絶縁型にて構成することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
(ゲート駆動回路が搭載される電源装置の構成)
まず、実施の形態1にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路について説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかるゲート駆動回路を搭載した電源装置の構成を示す図である。同図に示す電源装置は、コンバータ10、本発明のゲート駆動回路に相当するコンバータ駆動回路14および出力電圧制御回路16を備えている。コンバータ10は、直流電圧変換を行うDC/DCコンバータであり、直流入力である入力Vinを直流出力の出力Voに変換して出力する。コンバータ駆動回路14および出力電圧制御回路16は、出力電圧安定化のためのフィードバック制御系12を構成する。出力電圧制御回路16は、出力Voの出力電圧を検出した信号(出力電圧検出信号20)に基づいてコンバータ駆動回路14を制御するための出力電圧制御信号22を生成出力する。コンバータ駆動回路14は、出力電圧制御信号22に基づいてコンバータ10に具備される主スイッチング素子を制御するための駆動信号(コンバータ駆動信号24)を生成出力する。なお、図1の構成では、入力Vinに基づいて生成される出力電圧として、出力Voのみを図示しているが、一つの直流入力から複数あるいは複数種の直流出力を生成することも可能である。
(近時の電源装置の特性)
つぎに近時の電源装置の特性について説明する。例えば、パソコン等に搭載される電源装置では、CPU、ハードディスク、USB機器、冷却用ファンなど、様々な機器の特性に応じた仕様のものが要求される。その中でも、CPUを駆動するための電源装置には、クロック周波数の高速化、入力電圧の低電圧化、および待機→起動→待機という動作の繰り返しによって生ずる急激な電流変化(大電流化)に対応するための高速なスイッチング動作のものが要求される。
例えば、図1の構成において、出力電圧制御回路16とコンバータ10との間にコンバータ駆動回路14が挿入されているのも、上記のような理由によるものである。なぜなら、コンバータ10への入力電圧として例えば380V程度の高電圧が入力されるのに対し、コンバータ10の出力電圧には1V程度の仕様のものもあり、出力電圧制御回路16からの出力のみでは、コンバータ10を精度良く制御することが困難となるからである。
(ゲート駆動回路の構成)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかるゲート駆動回路の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態1にかかるゲート駆動回路の構成を示す回路図である。なお、コンバータ駆動回路14は、本発明のゲート駆動回路に相当する構成部である。また、同図には、コンバータ駆動回路14の回路構成に加えて、コンバータ駆動回路14によって制御されるコンバータ10の回路構成も併せて示している。
(コンバータ駆動回路の構成)
図2において、コンバータ駆動回路14には、一次巻線と2つの二次巻線を有するトランスT1を介して一次側回路と二次側回路とが構成されている。ここで、一次側回路は、直流電圧源Vcc1と、ダイオードD1〜D4およびスイッチング素子S1〜S4を有するフルブリッジ回路28とを備えている。フルブリッジ回路28では、スイッチング素子S1とダイオードD1、およびスイッチング素子S3とダイオードD3がそれぞれ並列に接続されるとともに、それぞれのダイオードのカソード側の接続端同士が接続される。同様に、スイッチング素子S2とダイオードD2、およびスイッチング素子S4とダイオードD4とがそれぞれ並列に接続されるとともに、それぞれのダイオードのアノード側の接続端同士が接続される。また、これらの接続端間(すなわち、ダイオードD1,D3のカソード端とダイオードD2,D4のアノード端との間)には、直流電圧源Vcc1が接続される。なお、トランスT1の一次巻線における漏洩インダクタンスをLe1、トランスT1の励磁インダクタンスをLm1として図2の回路図上に図示している。
一方、トランスT1の二次側回路の一方および他方には、共振防止用クランプ回路30a,30bと、直流出力(回生電力)の受け入れ動作のみを行う(負荷への電力供給を除き、共振防止用クランプ回路側への吐き出し動作は行わない)吸込型電源Vcc2a,Vcc2bと、が構成される。共振防止用クランプ回路30a,30bは、コンバータ10に具備される主スイッチング素子の寄生容量によって生ずる(あるいは生ずる可能性のある)共振を防止する役目を担うとともに、主スイッチング素子の寄生容量に蓄積された電荷を吸込型電源Vcc2a,Vcc2bのそれぞれに還流させる役目を担う構成部であり、それぞれ3つのダイオード(共振防止用クランプ回路30aではダイオードD5,D6,D7、共振防止用クランプ回路30bではダイオードD8,D9,D10)を備えて構成される。
また、吸込型電源Vcc2a,Vcc2bのそれぞれには、所定第1の負荷R2a、所定第2の負荷R2bがそれぞれ接続され、吸込型電源Vcc2a,Vcc2bから供給される電力を消費する。また、トランスT1の一次側回路と同様に、トランスT1の各二次巻線における漏洩インダクタンスをLe2a、Le2bとして図示している。
なお、図2では、一次側回路をフルブリッジ回路として構成しているが、フルブリッジ回路に限定されるものではなく、直流電圧源Vcc1から供給される直流電圧をトランスT1に印加する際に、その電圧極性を交互に反転させることができる回路手段であればよく、ハーフブリッジ回路やプシュプル回路を用いて構成することも可能である。
(コンバータの構成)
図2において、コンバータ10には、一次巻線と二次巻線を有するトランスT2を介して一次側回路と二次側回路とが構成されている。二次側回路には、ダイオードD13〜D16のフルブリッジ回路で構成される整流回路40が設けられる。なお、整流回路40では、ダイオードD13,D15の各カソード同士およびダイオードD14,D16の各アノード同士が接続され、これらの接続端間の出力が上述の出力Voとなる。また、ダイオードD13,D14の接続端とダイオードD15,D16の接続端との間には、トランスT2の二次巻線が接続される。
一方、トランスT1の一次側回路は、入力Vinの正極端(+Vin)および負極端(−Vin)との間に接続される一対のスイッチング素子S7,S8および一対のコンデンサC3a,C3bを備えている。ここで、一対のスイッチング素子S7,S8は、コンバータ駆動回路14の制御対象であり、上記でいうところの主スイッチング素子に対応する。なお、スイッチング素子S7,S8が有する寄生容量を、入力容量Ciss1,Ciss2として図示している。
また、一対のコンデンサC3a,C3bは直列に接続され、その接続端は、コンデンサC4を介してトランスT2の一次巻線の一端に接続される。一方、一対のスイッチング素子S7,S8は直列に接続され、その接続端はトランスT2の一次巻線の他端に接続される。なお、トランスT1の一次側回路と同様に、トランスT2の各一次巻線における漏洩インダクタンスをLe3、トランスT2の励磁インダクタンスをLm3として図示している。
(コンバータ駆動回路の動作)
つぎに、コンバータ駆動回路の動作について図3〜図6の図面を参照して説明する。ここで、図3は、実施の形態1にかかるコンバータ駆動回路の動作原理を説明するための基本回路図であり、図2に示したコンバータ駆動回路14の構成から動作説明に必要な回路要部を抽出した回路図である。また、図4は、基本回路に流れる電流を図3の図面上に示した図であり、図5は、二次側第1回路の動作波形を示す図であり、図6は、二次側第2回路の動作波形を示す図である。
なお、図3、4の各図面において、トランスT1の二次側では、共振防止用クランプ回路30a,30bをそれぞれ備えた2つの二次側回路のうち、上段部側の回路を「二次側第1回路」、下段部側の回路を「二次側第2回路」とそれぞれ定義する。また、図4に示す基本的なパラメータ、および基本的なパラメータ同士間の関係は、以下のように表せる。
N2=N3 …(1)
Vcc2a≒Vcc2b …(2)
Vcc2a+Vf>(N2/N1)×Vcc1 …(3)
Vcc2b+Vf>(N3/N1)×Vcc1 …(4)
ここで、上記各記号の意味は、つぎのとおりである。
N1:トランスT1の一次巻線の巻数
N2:トランスT1の二次側第1回路における二次巻線の巻数
N3:トランスT1の二次側第2回路における二次巻線の巻数
Vf:ダイオード導通時の電圧降下量
なお、入力容量Ciss1,Ciss2に保持される電圧を、それぞれVc1およびVc2として示している。
(コンバータ駆動回路−二次側第1回路の動作)
つぎに、二次側第1回路の動作について図4、5の図面を参照して説明する。
(1)まず、スイッチング素子S1,S4がオンする(図5の上段部の波形を参照)。
(2)直流電圧源Vcc1は、図4の(a)に示す経路でCiss1を充電する。この際、入力容量Ciss1は、漏洩インダクタンスLe1と共振しながら充電される。
(3)共振作用により、Vc1には(N2/N1)×Vcc1よりも高い電圧が発生する。
(4)一方、Vc1がVcc2a+Vf7に達するとダイオードD7が導通するので、Vc1は定電圧となる(図5のA点参照)。
(5)このとき、一次巻線における漏洩インダクタンスLe1の電圧も、Vcc1−(N1/N2)×(Vcc2a+Vf7+Vf6)の定電圧となる。したがって、漏洩インダクタンスLe1に流れる電流ILeは、図4の(b)に示す経路の電流を流しつつ、指数関数的に減少する。なお、この電流が電力回収の作用を引き出すことになる。
(6)漏洩インダクタンスLe1の電流ILeがゼロとなった後も、Vc1ではVcc2a+Vf7の電圧が維持される。その結果、トランスT1の二次側第1回路における二次巻線電圧Vn2は、Vn2=Vc1+V6=Vc1+Vf7+Vf6の値で保持される。
(コンバータ駆動回路−二次側第2回路の動作)
つぎに、二次側第2回路の動作について図4、6の図面を参照して説明する。
(1)まず、スイッチング素子S1,S4がオンする(図6の上段部の波形を参照)。
(2)このとき、入力容量Ciss2に蓄積された電荷が図4の(c)に示す経路で放電され、入力容量Ciss2の電圧Vc2が低下する。この際、入力容量Ciss2の電荷は、漏洩インダクタンスLe1と共振しながら放電される。
(3)Vc2は、
Vc2=Vcc2b+Vf8−Vn3 …(式1)
の関係を維持しつつ減少する一方で、トランスT1の二次側第2回路における二次巻線電圧Vn3は上昇する。
(4)ここで、N2=N3の関係があるのでVn3≒Vn2となり、Vn2の値が定電圧となる時点(図5のA点)で、Vn3の値も定電圧となる(図6のB点)。なお、このときVn2とVn3との間にはつぎの関係が生ずる。
Vn2=Vcc2a+Vf7+Vf6
=Vcc2b+Vf10+Vf9
=Vn3 …(式2)
(5)(式1)および(式2)よりVn3を消去すると、
Vc2≒Vcc2b+Vf8−(Vcc2b+Vf10+Vf9)
=Vf8−(Vf10+Vf9)
≒−Vf
となり、−Vfでクランプされる(図6のB点参照)。
(6)漏洩インダクタンスLe1の電流ILeがゼロとなった後も、Vc2には、−Vfの値が保持される。
なお、トランスT1の二次巻線の漏洩インダクタンスが大きい場合には、図5のA点および図6のB点におけるクランプ効果が小さくなるが、入力容量Ciss1,Ciss2の各両端に並列かつ逆バイアスの方向(主スイッチング素子のゲートにカソード端が接続される方向)にダイオードを接続することで、これらの各点におけるクランプ効果を増大させることができる。
このように、この実施の形態のコンバータ駆動回路では、入力容量Ciss1,Ciss2に生ずる各電圧Vc1,Vc2が、振動することなく一定電圧を保持するように動作するので、不要振動に起因するスイッチング素子S7,S8のスイッチング誤動作を防止することが可能となる。
また、この実施の形態のコンバータ駆動回路では、共振防止用クランプ回路30a,30bが、入力容量Ciss1,Ciss2に蓄積された電荷を吸込型電源Vcc2a,Vcc2bに還流するようにしているので、エネルギーの回生が可能となり、ゲート駆動損失を低減させた低消費電力の電源装置を構成することが可能となる。
また、この実施の形態のコンバータ駆動回路は、絶縁型の電源装置に適用することができるので、安全上の理由で絶縁型の電源装置が要求される機器等への搭載が可能となる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。同図のスイッチング素子のゲート駆動回路は、実施の形態1にかかる図2の構成において、二次側巻線に接続される二次側回路毎に設けられていた吸込型電源を共通化するとともに、この共通化された吸込型電源への回収電力を一時的に蓄積するとともに、一時的に蓄積された回収電力を所定のタイミングで吸込型電源に供給する回収電力供給部32a,32bを備えるように構成している。なお、その他の構成および当該構成に基づく作用については、図2に示した実施の形態1の構成および作用と同一または同等であり、これらの共通の構成部には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7において、コンバータ駆動回路14の二次側回路には、共通化された吸込型電源Vcc2と、吸込型電源Vcc2に接続される負荷R2が設けられている。また、二次側第1回路に設けられた回収電力供給部32aは、共振防止用クランプ回路30aから回収された電力を一時的に蓄積するコンデンサC2aと、コンデンサC2aに一時的に蓄積された電力のコンデンサC2aから吸込型電源Vcc2への流出を阻止するダイオードD11と、コンデンサC2aから吸込型電源Vcc2への回収電力の回収経路をダイオードD11をバイパスして形成するスイッチング素子S5と、を備えて構成される。なお、回収電力供給部32bについても、回収電力供給部32aと同様に構成される。また、回収電力供給部32a,32bに具備されるスイッチング素子S5,S6は、出力電圧制御回路16からの制御信号によって制御される。
図8は、実施の形態2にかかるコンバータ駆動回路の動作原理を説明するための回路図である。同図の回路図では、図7の共振防止用クランプ回路30a,30bよりも左側の回路部の機能を、それぞれ電力回収回路25a,25bとして示している。また、図9は、図8に示したコンバータ駆動回路における要部動作波形を示す図である。なお、図8,9に示す各記号の意味は、下記のとおりである。
Ira:電力回収回路25aから出力される電流
Irb:電力回収回路25bから出力される電流
Vcca:コンデンサC2aの両端電圧
Vccb:コンデンサC2bの両端電圧
Icca:吸込型電源Vcc2から電力回収回路25a側に向かう電流
Iccb:吸込型電源Vcc2から電力回収回路25b側に向かう電流
つぎに、実施の形態2にかかるコンバータ駆動回路の動作について図8、9の図面を参照して説明する。
(1)起動時、吸込型電源Vcc2からD11,D12を介して、コンデンサC2a,C2bに電圧Vcca,Vccbが生ずる。
(2)電力回収回路25aからの電流Iraが流入すると、コンデンサC2aの両端電圧VccaがΔVccaだけ上昇する。
(3)このとき、電力回収回路25aからの電流Iraが流れ込まない時間帯にスイッチング素子S5を導通させて、上昇電圧分ΔVccaを吸込型電源Vcc2に供給する制御を行うことにより、電力回収を可能とするとともにコンデンサC2aの両端電圧Vccaを略一定の電圧に維持することができる。
(4)なお、電力回収回路25aからの電流Iraが流れ込まない時間帯には、電力回収回路25bからの電流Irbが流れ込むので、スイッチング素子S5,S6の導通制御を図9に示すように交互に行うことで、効率的な電力回収が可能となる。
ここで、実施の形態1と実施の形態2の構成の差異について説明する。実施の形態2では、吸込型電源の部品点数を削減するという一つの観点から、共通の吸込型電源Vcc2を設けるように構成しているが、実施の形態1でも同様な構成を採ることが考えられる。例えば、実施の形態2にかかる図2の構成において、回収電力供給部32a,32bを取り除き、共振防止用クランプ回路30a,30bの一端を吸込型電源Vcc2の正極側に接続したものが本実施の形態の構成に相当する。
しかしながら、コンバータ10のスイッチング素子S7が導通している場合、吸込型電源Vcc2の下部側端子は、+Vin(例えば380V)の電位となっており、吸込型電源Vcc2の上部側端子にはそれ以上の電圧(+Vcca)が生じている。したがって、このような状態でコンデンサC2aと吸込型電源Vcc2とを接続することは好ましくない。そこで、吸込型電源を共通化する場合には、図7に示す構成のように、回収電力供給部をそれぞれ設けるとともに、自回路側の電力回収回路(電力回収回路25a)からの回収電流が流れ込まない時間帯に、自回路側のスイッチング素子(スイッチング素子S5)を導通させ、自回路側のコンデンサ(コンデンサC2a)の上昇電圧分を吸込型電源に供給する制御を行うようにしている。
このように、この実施の形態のコンバータ駆動回路では、複数の電力回収回路からの回収電力を単一の吸込型電源にて回収することができるので、2次巻線の数が増加した場合であっても複数の吸込型電源を持つ必要がないという効果が得られる。
また、この実施の形態のコンバータ駆動回路は、絶縁型の電源装置に適用することができるので、安全上の理由で絶縁型の電源装置が要求される機器等への搭載が可能となる。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。同図のスイッチング素子のゲート駆動回路は、実施の形態2にかかる図7の構成において、二次側巻線に接続される二次側回路毎にデッドタイム生成部34a,34bを備えるように構成している。なお、その他の構成および当該構成に基づく作用については、図7に示した実施の形態2の構成および作用と同一または同等であり、これらの共通の構成部には、同一の符号を付してその説明を省略する。
上述してきた実施の形態1、2の構成では、一つのトランスからハイサイド(スイッチング素子S7)およびローサイド(スイッチング素子S8)のスイッチング素子を交互にオン/オフとなるように駆動しているが、切り替わり時に両者が同時にオンとなる可能性がある。一方、この実施の形態では、共振防止用クランプ回路の充電動作時に、充電経路内に可飽和インダクタを挿入することで充電カーブの立ち上がり開始時間を遅延させ、スイッチング素子の入力容量電圧がしきい値(Vth)に達するまでの時間を遅延させたデッドタイムを生成することができる。また、このデッドタイムにより、ハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子の同時オンを効果的に防止することが可能となる。
図10に示したコンバータ駆動回路14の二次側第1回路において、上述のデッドタイム生成部34aは、スイッチング素子S7のソース端側に接続されるコンデンサC2aの一端とダイオードD6のアノード端との間に挿入される。デッドタイム生成部34aの機能については後述するが、その構成要素として、例えば可飽和インダクタSL2aを用いることができる。二次側第1回路においても同様であり、可飽和インダクタSL2bを有するデッドタイム生成部34bは、スイッチング素子S8のソース端側に接続されるコンデンサC2bの一端とダイオードD9のアノード端との間に挿入される。
図11は、図10に示したコンバータ駆動回路における動作波形を示す図であり、図12は、図10に示した動作波形と図6に示した動作波形とを重ね合わせた波形を示す図である。なお、例えば可飽和インダクタSL2aは、入力容量Ciss1の電荷を放電させる放電経路内には存在しないため、可飽和インダクタSL2aの挿入効果は、入力容量Ciss1を充電する場合の動作にのみ生ずる。したがって、入力容量Ciss1を挿入したときの動作波形は、図10と図6とを重ね合わせたものとなる。
つぎに、実施の形態3にかかるコンバータ駆動回路の動作について図4、10、11の各図面を参照して説明する。
(1)まず、スイッチング素子S1,S4がオンする(図10の上段部の波形)。
(2)このとき、可飽和インダクタSL2aはハイインピーダンスであるため入力容量Ciss1への電流は流れない。
(3)一方、可飽和インダクタSL2aの磁束が飽和レベルに達すると、可飽和インダクタSL2aのインピーダンスは低下する。
(4)可飽和インダクタSL2aのインピーダンスが低下したため、直流電圧源Vcc1は、図4の(a)に示す経路でCiss1を充電する。
(5)なお、その後の動作は実施の形態1と同様であり、詳細な説明は省略する。
図11の下段部の動作波形を参照すると、コンバータ駆動回路14の一次巻線における漏洩インダクタンスLe1に流れる電流ILeの立ち上がり開始時間が遅延しており、デッドタイム生成部34aによってデッドタイムが生成されていることが分かる。
また、図12の中段部の動作波形を参照すると、入力容量Ciss1を充電するときの動作波形と入力容量Ciss2を放電させるときの動作波形との交点(CP:クロスポイント)のレベルが、スイッチング素子S7,S8を導通させるときのしきい値電圧(Vth)よりも低下していることが分かる。つまり、可飽和インダクタSL2a,SL2bの作用によって、スイッチング素子S7,S8の同時オンを防止するための許容量(マージン)が拡大されている。特に、本手法は、入力容量Ciss1を充電するときの動作波形の立ち上がり開始時間のみを制御することで、動作波形の立ち上がり特性への影響を小さくしているので、スイッチング周波数の高周波化にも影響を与えないという効果が得られる。また、部品点数も少ないので、回路構成が簡易になるという効果も得られる。
また、図13は、可飽和インダクタに代えて汎用的なインダクタを用いて構成したコンバータ駆動回路14の動作波形を図12の動作波形に重畳して示した図である。図13において、波線部で示した動作波形が汎用的なインダクタによるものである。汎用的なインダクタを使用した場合のクロスポイントCP’は、可飽和インダクタ使用した場合のクロスポイントCPよりも上昇しているが、スイッチング素子S7,S8を導通させるときのしきい値電圧(Vth)よりも小さく、スイッチング素子S7,S8が同時オンとなるのを防止することができる。また、可飽和インダクタに比べて部品単価が廉価であるため、回路規模、量産価格、要求仕様等に応じて汎用的なインダクタを採用することも選択肢の一つとして考えることができる。
なお、この実施の形態では、実施の形態2にかかるコンバータ駆動回路の構成において、二次側巻線に接続される二次側回路毎にデッドタイム生成部をそれぞれ備えるように構成しているが、デッドタイム生成部を二次側回路毎にそれぞれ備える構成を実施の形態1にかかるコンバータ駆動回路に適用することも可能であり、ハイサイドおよびローサイドのスイッチング素子の同時オンを効果的に防止するという観点において、本実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態のコンバータ駆動回路は、絶縁型の電源装置に適用することができるので、安全上の理由で絶縁型の電源装置が要求される機器等への搭載が可能となる。
以上のように、本発明にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路は、MOS−FETやIGBTなどのMOSゲート構造を有するスイッチング素子のゲート駆動回路として有用であり、特に、絶縁型のゲート駆動回路として有用である。
本発明の実施の形態1にかかるゲート駆動回路を搭載した電源装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかるゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 実施の形態1にかかるコンバータ駆動回路の動作原理を説明するための基本回路図である。 基本回路に流れる電流を図3の図面上に示した図である。 二次側第1回路の動作波形を示す図である。 二次側第2回路の動作波形を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 実施の形態2にかかるコンバータ駆動回路の動作原理を説明するための回路図である。 図8に示したコンバータ駆動回路における要部動作波形を示す図である。 本発明の実施の形態3にかかるスイッチング素子のゲート駆動回路の構成を示す回路図である。 図10に示したコンバータ駆動回路における動作波形を示す図である。 図10に示した動作波形と図6に示した動作波形とを重ね合わせた波形を示す図である。 可飽和インダクタに代えて汎用的なインダクタを用いて構成したコンバータ駆動回路の動作波形を図12の動作波形に重畳して示した図である。
符号の説明
10 コンバータ
12 フィードバック制御系
14 コンバータ駆動回路
16 出力電圧制御回路
20 出力電圧検出信号
22 出力電圧制御信号
24 コンバータ駆動信号
25a,25b 電力回収回路
28 フルブリッジ回路
30a,30b 共振防止用クランプ回路
32a,32b 回収電力供給部
34a,30b デッドタイム生成部
40 整流回路
C2a,C2b,C3a,C3b,C4 コンデンサ
Ciss1,Ciss2 入力容量
D1〜D16 ダイオード
Le1,Le2a,Le2b 漏洩インダクタンス
R2,R2a,R2b 負荷
S1〜S8 スイッチング素子
SL2a,SL2b 可飽和インダクタ
T1,T2 トランス
Vcc1 直流電圧源
Vcc2,Vcc2a,Vcc2b 吸込型電源

Claims (8)

  1. MOSゲート構造を有し、直列に接続された第1、第2の主スイッチング素子を駆動するスイッチング素子のゲート駆動回路において、
    所定の直流電圧を出力する直流電源と、
    一次巻線と該一次巻線に磁気結合される第1の二次巻線および第2の二次巻線とを有するトランスと、
    所定の制御信号に基づいて前記トランスの一次巻線に印加する前記直流電圧の極性を周期的に切り換える印加電圧極性切換回路と、
    前記第1の二次巻線の一端にアノードが接続される第1のダイオードと、該第1の二次巻線の一端にカソードが接続される第2のダイオードと、該第1の二次巻線の他端にアノードが接続されるとともに、前記第1のダイオードのカソードに自身のカソードが接続される第3のダイオードと、を有する第1の共振防止用クランプ回路と、
    前記第2の二次巻線の一端にアノードが接続される第4のダイオードと、該第2の二次巻線の一端にカソードが接続される第5のダイオードと、該第2の二次巻線の他端にアノードが接続されるとともに、前記第4のダイオードのカソードに自身のカソードが接続される第6のダイオードと、を有する第2の共振防止用クランプ回路と、
    正極側が前記第1のダイオードのカソードに接続されるとともに、負極側が前記第2のダイオードのアノードに接続され、前記第1の共振防止用クランプ回路から流入する回収電力を受け入れる第1の吸込型電源と、
    正極側が前記第4のダイオードのカソードに接続されるとともに、負極側が前記第5のダイオードのアノードに接続され、前記第2の共振防止用クランプ回路から流入する回収電力を受け入れる第2の吸込型電源と、
    を備え、
    前記第3のダイオードのアノードを前記第1の主スイッチング素子のゲートに接続し、前記第2のダイオードのアノードを該第1の主スイッチング素子のソースに接続するとともに、前記第6のダイオードのアノードを前記第2の主スイッチング素子のゲートに接続し、前記第5のダイオードのアノードを該第2の主スイッチング素子のソースに接続することにより、該第1、第2の主スイッチング素子を駆動することを特徴とするスイッチング素子のゲート駆動回路。
  2. 前記第2のダイオードのアノードと前記第1の吸込型電源の負極端との間に挿入され、前記第1の共振防止用クランプ回路が前記第1の主スイッチング素子を充電する際の充電特性を制御して該第1の主スイッチング素子の入力容量電圧が駆動しきい値に達する時間を遅延させる第1のデッドタイム生成部と、
    前記第5のダイオードのアノードと前記第2の吸込型電源の負極端との間に挿入され、前記第2の共振防止用クランプ回路が前記第2の主スイッチング素子を充電する際の充電特性を制御して該第2の主スイッチング素子の入力容量電圧が駆動しきい値に達する時間を遅延させる第2のデッドタイム生成部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング素子のゲート駆動回路。
  3. MOSゲート構造を有し、直列に接続された第1、第2の主スイッチング素子を駆動するスイッチング素子のゲート駆動回路において、
    所定の直流電圧を出力する直流電源と、
    一次巻線と該一次巻線に磁気結合される第1の二次巻線および第2の二次巻線とを有するトランスと、
    所定の制御信号に基づいて前記トランスの一次巻線に印加する前記直流電圧の極性を周期的に切り換える印加電圧極性切換回路と、
    前記第1の二次巻線の一端にアノードが接続される第1のダイオードと、該第1の二次巻線の一端にカソードが接続される第2のダイオードと、該第1の二次巻線の他端にアノードが接続されるとともに、前記第1のダイオードのカソードに自身のカソードが接続される第3のダイオードと、を有する第1の共振防止用クランプ回路と、
    前記第2の二次巻線の一端にアノードが接続される第4のダイオードと、該第2の二次巻線の一端にカソードが接続される第5のダイオードと、該第2の二次巻線の他端にアノードが接続されるとともに、前記第4のダイオードのカソードに自身のカソードが接続される第6のダイオードと、を有する第2の共振防止用クランプ回路と、
    一端が前記第1のダイオードのカソードに接続されるとともに、他端が前記第2のダイオードのアノードに接続され、前記第1の共振防止用クランプ回路から流入する回収電力を一時的に蓄積する第1のコンデンサと、カソードが前記第1のコンデンサの一端に接続され、該第1のコンデンサに蓄積された回収電力の流出を阻止する第7のダイオードと、一端が該第7のダイオードのカソードに接続されるとともに、他端が該第7のダイオードのアノードに接続さ、該回収電力の回収経路を該第7のダイオードをバイパスして形成する第1のスイッチング素子と、を有する第1の回収電力供給部と、
    一端が前記第4のダイオードのカソードに接続されるとともに、他端が前記第5のダイオードのアノードに接続され、前記第2の共振防止用クランプ回路から流入する回収電力を一時的に蓄積する第2のコンデンサと、カソードが前記第2のコンデンサの一端に接続され、該第2のコンデンサに蓄積された回収電力の流出を阻止する第8のダイオードと、一端が該第8のダイオードのカソードに接続されるとともに、他端が該第8のダイオードのアノードに接続され、該回収電力の回収経路を該第8のダイオードをバイパスして形成する第2のスイッチング素子と、を有する第2の回収電力供給部と、
    正極側が前記第7のダイオードのアノードと前記第8のアノードとが接続された接続端に接続されるとともに、負極側が前記第のダイオードのアノードに接続され、前記第1の共振防止用クランプ回路から流入する回収電力と前記第2の共振防止用クランプ回路から流入する回収電力とを交互に受け入れる吸込型電源と、
    を備え、
    前記第3のダイオードのアノードを前記第1の主スイッチング素子のゲートに接続し、前記第2のダイオードのアノードを該第1の主スイッチング素子のソースに接続するとともに、前記第6のダイオードのアノードを前記第2の主スイッチング素子のゲートに接続し、前記第5のダイオードのアノードを該第2の主スイッチング素子のソースに接続することにより、該第1、第2の主スイッチング素子を駆動することを特徴とするスイッチング素子のゲート駆動回路。
  4. 前記第2のダイオードのアノードと前記第1のコンデンサの他端との間に挿入され、前記第1の共振防止用クランプ回路が前記第1の主スイッチング素子を充電する際の充電特性を制御して該第1の主スイッチング素子の入力容量電圧が駆動しきい値に達する時間を遅延させる第1のデッドタイム生成部と、
    前記第5のダイオードのアノードと前記第2のコンデンサの他端との間に挿入され、前記第2の共振防止用クランプ回路が前記第2の主スイッチング素子を充電する際の充電特性を制御して該第2の主スイッチング素子の入力容量電圧が駆動しきい値に達する時間を遅延させる第2のデッドタイム生成部と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング素子のゲート駆動回路。
  5. 前記第1、第2のデッドタイム生成部が、それぞれ可飽和インダクタで構成されることを特徴とする請求項2または4に記載のスイッチング素子のゲート駆動回路。
  6. 前記第1、第2のデッドタイム生成部が、それぞれ不飽和インダクタで構成されることを特徴とする請求項2または4に記載のスイッチング素子のゲート駆動回路。
  7. 前記第1の共振防止用クランプ回路は、アノードが前記第2のダイオードのアノードに接続されるとともに、カソードが前記第3のダイオードのアノードに接続される第9のダイオードをさらに備え、
    前記第2の共振防止用クランプ回路は、アノードが前記第5のダイオードのアノードに接続されるとともに、カソードが前記第6のダイオードのアノードに接続される第10のダイオードをさらに備え、
    たことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスイッチング素子のゲート駆動回路。
  8. 前記印加電圧極性切換回路は、4つのダイオードと4つのスイッチング素子により構成されたフルブリッジ回路であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のスイッチング素子のゲート駆動回路。
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