JP4969997B2 - 木質材の補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、構造材として使用される木質材を補強する木質材の補強構造に関する。
従来、構造材として使用される梁等の木材の強度が不足する場合、その補強のための一手段として木材の表面に補強繊維シートを接着剤によって貼り付けて梁に一体化し補強することが行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−213940号公報
ところで、住宅等のリフォームを行う場合、空調用や排気用の配管を増設したり、変更したりする場合がある。一般に、配管は天井裏等に敷設されているので、天井裏にある構造材である梁等の木材が配管敷設の邪魔になる場合がある。この場合、梁等の木材を迂回して配管を敷設することもあるが、木材に孔を明けて、この孔に配管を通した方が効率的に敷設できる場合が多い。
しかし、構造材として使用される梁等の木材に孔を明けると、その分強度が不足するおそれがあるので、木材を補強する必要が生じる。この補強ために、上述したように、補強繊維シートを木材に貼り付けることがあるが、補強繊維シートは、可撓性を有するとともに、木材に接着剤で貼り付ける際に、織られている繊維間から接着剤が滲み出すので、取り扱いが容易でない。例えば、梁は比較的高所に位置するため、可撓性を有する補強繊維シートに接着剤を付着したうえで、この補強繊維シートを梁の所定の部位(補強する部位)に、接着する場合、補強繊維シートが曲がったり絡み易く、また、補強繊維シートの一部どうしがくっ付き合ったりして、取り扱いが容易でない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、補強繊維シートを容易に取り扱うことができる木質材の補強構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、構造材として使用される木質材1に、木製の板材3に予め補強繊維シート4を接着してなる補強板2が接着され、
前記補強繊維シート4は、前記板材3の前記木質材1に当接する側と反対側の表面に接着されていることを特徴とする。
前記構造材としては、例えば、梁、柱、壁、床等が例示される。
前記木質材1としては、ムクの木材のほか、合板やLVL、さらには木質の構造用パネルが例示される。
また、補強繊維シートとしては、高強度繊維を一方向に配列したシート状のものや、あるいは高強度繊維にて織成したシート状のものを使用する。また、高強度繊維としては、アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、ポリエチレン繊維、液晶ポリマー繊維などが例示される。
請求項1に記載の発明によれば、木製の板材3に予め補強繊維シート4を接着してなる補強板2が構造材として使用される木質材1に接着されているので、現場で補強繊維シート4に接着剤を塗布する必要がなく、また、補強繊維シート4が曲がったり絡んだりすることもない。よって、補強繊維シート4を容易に取り扱うことができる。
また、木質材1の補強を木製の板材3と補強繊維シート4との双方で行える。
また、補強繊維シート4が板材3の木質材に当接する側と反対側の表面に接着されているので、木質材1に直接板材3を容易かつ確実に接着できる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の木質材の補強構造において、
前記木質材1に孔1aが形成されており、この孔1aの周囲の面に、前記補強板2が接着されており、この補強板2には、前記孔1aに開口する補強板孔5が形成されていることを特徴とする。
ここで、前記木質材1に形成された孔1aは、木質材1を貫通した孔であってもよいし、貫通しない底を有する孔であってもよい。
また、前記孔1a、補強板孔5は円形、四角形、多角形、楕円形等どのような形状の孔であってもよい。
請求項に記載の発明によれば、補強板2に、木質材1に形成された孔1aに開口する補強板孔5が形成されているので、木質材1に形成された孔1aを覆うことなく、木質材1を補強できる。したがって、木質材1の孔1aを、配管8等を挿通したりする場合に容易に利用できる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の木質材の補強構造において、
前記補強板2に形成された補強板孔5は、前記木質材1に形成された孔1aより若干大きいことを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、補強板2に形成された補強板孔5は、木質材1に形成された孔1aより若干大きいので、孔1aの一部を補強板孔周囲の補強板2の一部によって塞ぐことなく、孔1a全体を確実に開口できる。
また、孔1aに配管8等を挿通する際に、配管8を補強板孔5に引っ掛けることなく、スムーズに挿通できる。
請求項に記載の発明は、請求項2または3に記載の木質材の補強構造において、
前記木質材1は、建物に設けられた木製梁1を構成しており、前記孔1aは前記木製梁1の、配管8を通す部位に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、孔1aは木製梁1の、配管8を通す部位に形成されており、この孔1aの周囲の面に、該孔1aに開口する補強板孔5が形成された補強板2が接着されているので、木製梁1の孔1aに配管8等を挿通することができ、よって配管8を効率的に敷設できる。
本発明によれば、構造材として使用される木質材に、木製の板材に予め補強繊維シートを接着してなる補強板が接着されているので、現場で補強繊維シートに接着剤を塗布する必要がなく、また、補強繊維シートが曲がったり絡んだりすることもない。よって、補強繊維シートを容易に取り扱うことができる。
また、木質材の補強を木製の板材と補強繊維シートとの双方で行える。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る木質材の補強構造の一例を示す要部の斜視図、図2は同断面図である。
図1および図2において、符号1は構造材として使用される木質材、符号2は木質材1に接着された補強板を示す。
木質材1は、例えば図5に示すような木製の梁1である。この梁1には、図4に示すように、配管などを挿通するための円状の孔1aが形成されている。
補強板2は、矩形板状に形成された合板(板材)3と、この合板3の表面に接着された補強繊維シート4とによって構成されている。
合板3は、その上下方向の長さ(縦方向の長さ)は、梁1の梁成とほぼ等しくなっている。
補強繊維シート4は、例えばアラミド繊維を縦横に織ることによって形成された矩形のシート状のものであり、その大きさは、合板3の表面の大きさとほぼ等しくなっている。
そして、合板3の表面には、図3および図4に示すように、補強繊維シート4が接着剤によって貼り付けられることで、該合板3と一体化されている。なお、補強繊維シート4は予め工場等において合板3に貼り付けられるか、現場で合板3に貼り付けられる。また、一般的に補強繊維シートは可撓性を有するものであるので、ロール状に巻かれており、このロールから必要な長さだけ補強繊維シートを巻き出して、切断することによって、前記矩形シート状の補強繊維シート4を形成する。
上記のような構成の補強板2には、図4に示すように、円状の補強板孔5が形成されている。この補強板孔5は、図3に示すように、合板3に形成された円状の合板孔3aと、補強繊維シート4に形成された円状のシート孔4aとから構成されており、これら合板孔3aとシート孔4aとはほぼ同形・同大に形成され、同軸に配置されている。つまり、補強繊維シート4は、そのシート孔4aを、合板孔3aに合致させて、合板3の表面に接着されている。
そして、補強板2は梁(木質材)1の側面の、孔1aの周囲の面に接着されており、この補強板2の補強板孔5は孔1aとほぼ同軸になっており、この孔1aに開口している。
また、前記補強板孔5は、図2に示すように、梁(木質材)1に形成された孔1aより若干大きくなっている。つまり、補強板孔5の方が孔1aより若干直径が大きくなっている。
上記のような構造の木質材(梁)の補強構造では、例えば、図5に示すように、梁(木質材)1は、壁7,7の上端部に架設され、この壁7,7に梁1の両端部が固定されている。梁1は天井(図示せず)裏に配置されている。
梁1の表面(側面)には、合板3と補強繊維シート4とで構成された補強板2が接着されている。そして、梁1に形成された孔1aと、補強板4に形成された補強板孔5に、空調用等の配管8が挿通される。
なお、前記梁1はムクの木材や合板で形成されていてもよく、また、木質の構造用パネルで構成されていてもよい。構造用パネルとしては、例えば、木製の框材を矩形枠状に組立て、その内部に必要に応じて木製の補強桟材を縦横に組み付け、さらに、矩形枠の両面に合板等からなる面材を取り付けたものが挙げられる。
以上のように本実施の形態によれば、合板2に予め補強繊維シート4を接着してなる補強板2が構造材として使用される木製の梁1に接着されているので、現場で補強繊維シート4に接着剤を塗布する必要がなく、また、補強繊維シート4が曲がったり絡んだりすることもない。よって、補強繊維シート4を容易に取り扱うことができる。
また、梁1の補強を合板3と補強繊維シート4との双方で行える。
さらに、補強繊維シート4が合板3の梁1に当接する側と反対側の表面に接着されているので、梁1に直接合板3を容易かつ確実に接着できる。
また、補強板2に、梁1に形成された孔1aに開口する補強板孔5が形成されているので、梁1に形成された孔1aを覆うことなく、梁1を補強できる。したがって、梁1の孔1aに配管8を容易に挿通できる。
加えて補強板2に形成された補強板孔5は、梁1に形成された孔1aより若干大きいので、孔1aの一部を補強板孔5周囲の補強板2の一部によって塞ぐことなく、孔1a全体を確実に開口できる。したがって、孔1aに配管8を挿通する際に、配管8を補強板孔5に引っ掛けることなく、スムーズに挿通できる。
また、孔1aは木製梁1の、配管8を通す部位に形成されており、この孔1aの周囲の面に、前記孔1aに開口する補強板孔5が形成された補強板2が接着されているので、木製梁1の孔1aに配管8を挿通することができ、よって配管8を効率的に敷設できる。
なお、本実施の形態では、梁1の一方の側面(表面)に、補強板2を接着したが、両側面に補強板2,2を接着してもよい。
また、本実施の形態では、梁1に孔1aを明けた場合の補強として補強板2を梁1の側面に接着したが、本発明はこれに限ることなく、梁1の一部を切り欠いたり、梁成を小さくした場合等、梁の強度不足が予測される場合に、合板と補強繊維シートとからなる補強板を梁の強度が不足する部分に接着すればよい。
本発明に係る木質材の補強構造の一例を示すもので、要部の斜視図である。 同、同断面図である。 同、補強板を示す分解斜視図である。 同、梁と補強板を示す斜視図である 同、梁に配管を挿通した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 梁(木質材)
1a 孔
2 補強板
3 合板(板材)
4 補強繊維シート
5 補強板孔
8 配管

Claims (4)

  1. 構造材として使用される木質材に、木製の板材に予め補強繊維シートを接着してなる補強板が接着され、
    前記補強繊維シートは、前記板材の前記木質材に当接する側と反対側の表面に接着されていることを特徴とする木質材の補強構造。
  2. 請求項1に記載の木質材の補強構造において、
    前記木質材に孔が形成されており、この孔の周囲の面に、前記補強板が接着されており、この補強板には、前記孔に開口する補強板孔が形成されていることを特徴とする木質材の補強構造。
  3. 請求項に記載の木質材の補強構造において、
    前記補強板に形成された補強板孔は、前記木質材に形成された孔より若干大きいことを特徴とする木質材の補強構造。
  4. 請求項2または3に記載の木質材の補強構造において、
    前記木質材は、建物に設けられた木製梁を構成しており、前記孔は前記木製梁の、配管を通す部位に形成されていることを特徴とする木質材の補強構造。
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