JP4969317B2 - 画像形成装置及び画像形成装置用のプロセスカートリッジ、並びにこれを用いた画像形成方法 - Google Patents
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Description
発明は、感光体と、感光体表面を帯電させる放電型帯電器と、帯電された感光体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、形成された潜像を現像とする現像手段と、該現像を転写媒体に転写する転写手段とを備えた画像形成装置であって、前記感光体は支持体上に電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層を順次積層した感光体であって、前記架橋型電荷輸送層が電荷輸送性構造を有しない3以上のラジカル重合官能基を有するモノマーと電荷輸送性構造を有する1つのラジカル重合官能基を有するモノマーとを重合させることにより形成されており、前記放電型帯電器は、感光体と非接触で近接しており、放電型帯電器と感光体との間に開閉可能なシャッターを備え、前記放電型帯電器周辺の湿度を測定する湿度検知手段と、画像形成中は前記シャッターを開状態とし、画像形成停止中は、前記放電型帯電器周辺の相対湿度が35%以下であったときにシャッターを閉状態とするシャッター制御装置とをさらに備えたことを特徴とする画像形成装置である。
前記感光体は支持体上に電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層を順次積層した感光体であって、前記架橋型電荷輸送層が電荷輸送性構造を有しない3以上のラジカル重合官能基を有するモノマーと電荷輸送性構造を有する1つのラジカル重合官能基を有するモノマーとを重合させることにより形成されており、前記放電型帯電器は、感光体と非接触で近接しており、放電型帯電器と感光体との間に開閉可能なシャッターより形成される。
本発明の画像形成装置に好適に使用される感光体について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の画像形成装置における感光体の断面図であり、導電性支持体(31)上に、電荷発生機能を有する電荷発生層(35)と、電荷輸送物機能を有する電荷輸送層(37)とさらに架橋型電荷輸送層(39)が積層された積層構造の感光体である。これらについて順に説明する。
導電性支持体(31)としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板およびそれらを押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理を施した管などを使用することができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体(31)として用いることができる。
電荷発生層(35)は、電荷発生機能を有する電荷発生物質を主成分とする層で、必要に応じてバインダー樹脂を併用することもできる。電荷発生物質としては、無機系材料と有機系材料を用いることができる。
電荷輸送層(37)は電荷輸送機能を有する層で、電荷輸送機能を有する電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層(35)上に塗布、乾燥することにより形成させる。
架橋型電荷輸送層(39)は電荷輸送機能を有する架橋構造を有する層で、少なくとも電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性モノマーと1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷輸送層(37)上に塗布、乾燥することにより形成させることが出来る。本発明の架橋型電荷輸送層(39)塗布液の構成材料について説明する。
CH2=CH−X1− ・・・・式10
ただし、式中、X1は、置換基を有していてもよいフェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基、−CO−基、−COO−基、−CON(R10)−基(R10は、水素、メチル基、エチル基等のアルキル基、ベンジル基、ナフチルメチル基、フェネチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基を表す。)、または−S−基を表す。
CH2=CH(Y)−X2− ・・・・式11
ただし、式中、Yは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、メトキシ基あるいはエトキシ基等のアルコキシ基、−COOR11基(R11は、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基、エチル基等のアルキル基、置換基を有していてもよいベンジル、フェネチル基等のアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基)、または−CONR12R13(R12およびR13は、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基、エチル基等のアルキル基、置換基を有していてもよいベンジル基、ナフチルメチル基、あるいはフェネチル基等のアラルキル基、または置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表し、互いに同一または異なっていてもよい。)、また、X2は上記式10のX1と同一の置換基及び単結合、アルキレン基を表す。ただし、Y,X2の少なくとも何れか一方がオキシカルボニル基、シアノ基、アルケニレン基、及び芳香族環である。
(1)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基等。
(2)アルキル基、好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基にはさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を有していてもよい。具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−プロピル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキエチル基、2−エトキシエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。
(3)アルコキシ基(−OR2)であり、R2は(2)で定義したアルキル基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、ベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基等が挙げられる。
(4)アリールオキシ基であり、アリール基としてはフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基等が挙げられる。
(5)アルキルメルカプト基またはアリールメルカプト基であり、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。
(6)
(7)メチレンジオキシ基、又はメチレンジチオ基等のアルキレンジオキシ基又はアルキレンジチオ基等が挙げられる。
(8)置換又は無置換のスチリル基、置換又は無置換のβ−フェニルスチリル基、ジフェニルアミノフェニル基、ジトリルアミノフェニル基等。
(1)架橋型電荷輸送層塗工液の組成物、それらの含有割合の調整、
(2)架橋型電荷輸送層塗工液の希釈溶媒、固形分濃度の調整、
(3)架橋型電荷輸送層の塗工方法の選択、
(4)架橋型電荷輸送層の硬化条件の制御、
(5)下層の電荷輸送層の難溶解性化
などを総合的にコントロールすることが重要である。
(2)現像時におけるキャリア付着、
(3)転写時における紙との摩擦、
(4)クリーニング時におけるクリーニングブラシ、クリーニングブレード及び介在するトナーや付着キャリアとの摩擦、などが挙げられる。
(1)架橋層及び架橋構造に高分子成分を導入する、
(2)1官能及び2官能のラジカル重合性モノマーを多量に用いる、
(3)柔軟性基を有する多官能モノマーを用いる、
などの硬化樹脂層を柔らかくする方向性が挙げられるが、いずれも架橋層の架橋密度が希薄となり、飛躍的な耐摩耗性が達成されない。
本発明に係る感光体においては、電荷輸送層と架橋型電荷輸送層の間に、架橋型電荷輸送層への電荷輸送層成分混入を抑える又は両層間の接着性を改善する目的で中間層を設けることが可能である。このため、中間層としては架橋型電荷輸送層塗工液に対し不溶性または難溶性であるものが適しており、一般にバインダー樹脂を主成分として用いる。これら樹脂としては、ポリアミド、アルコール可溶性ナイロン、水溶性ポリビニルブチラール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。中間層の形成法としては、前述のごとく一般に用いられる塗工法が採用される。なお、中間層の厚さは0.05〜2μm程度が適当である。
本発明に係る感光体においては、導電性支持体(31)と感光層との間に下引き層を設けることができる。下引き層は一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。また、下引き層にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。
感光体の各層おいては、耐環境性の改善のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止する目的で、架橋型電荷輸送層、電荷輸送層、電荷発生層、下引き層、中間層等の各層に酸化防止剤を添加することができる。
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2'−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3'−ビス(4'−ヒドロキシ−3'−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]クリコ−ルエステル、トコフェロール類など。
N−フェニル−N'−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N'−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N'−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N'−ジメチル−N,N'−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
ジラウリル−3,3'−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3'−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3'−チオジプロピオネートなど。
トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。
図面に基づいて本発明の画像形成方法ならびに画像形成装置について説明する。本発明の画像形成方法ならびに画像形成装置は、耐摩耗性及び耐傷性が非常に高く、且つクラックや膜剥がれが生じにくい架橋型電荷輸送層を表面に有する積層型感光体構造の感光体を備えている。例えば、少なくとも感光体に帯電、画像露光、現像の過程を経た後、転写媒体(転写紙等)へのトナー画像の転写、定着及び感光体表面のクリーニングというプロセスよりなる画像形成方法ならびに画像形成装置である。場合により、静電潜像を直接転写体に転写し現像する画像形成方法等では、感光体に配した上記プロセスを必ずしも有するものではない。
図3にシャッターを備えた画像形成装置の構成の一例を示し、本発明の画像形成装置のを説明する。図3においては、図2と同様の画像形成装置であるが、感光体と放電型帯電器との間にシャッターが備えられている点が異なっている。このシャッター63は、画像形成装置稼働中はシャッター部材収納ケース62に巻き込まれて収納されている。画像形成が終了して、画像形成装置が稼働停止すると、帯電器61の放電を終了し、シャッター部材収納ケース62に巻き込まれて収納されていたシャッター部材63がガイド板64に添いながら、感光体60と帯電器61を遮るように出てくる。シャッター部材63は、可撓性があり、ある程度の反発力を有する材料であれば、特に限定する必要はない。例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド等の樹脂シートなどが使用出来る。画像形成装置が稼働時には再びシャッター部材収納ケース62に巻き込まれて、収納される。シャッター部材63が感光体60と帯電器61を遮る際に、帯電器61が感光体60から離れる構造になっていてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、感光体作製例中において使用する「部」は、すべて質量部を表わす。
1官能の電荷輸送性構造を有する化合物は、例えば特許第3164426号公報記載の方法にて合成される。下記にこの一例を具体的に示す。
(1)ヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物(下記構造式B)の合成
メトキシ基置換トリアリールアミン化合物(下記構造式A)113.85g(0.3mol)と、ヨウ化ナトリウム138g(0.92mol)にスルホラン240mlを加え、窒素気流中で60℃に加温した。この液中にトリメチルクロロシラン99g(0.91mol)を1時間かけて滴下し、約60℃の温度で4時間半撹拌し反応を終了させた。この反応液にトルエン約1.5Lを加え室温まで冷却し、水と炭酸ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した。その後、このトルエン溶液から溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィー処理(吸着媒体:シリカゲル、展開溶媒:トルエン:酢酸エチル=20:1)にて精製した。得られた淡黄色オイルにシクロヘキサンを加え、結晶を析出させた。この様にして下記構造式Bの白色結晶88.1g(収率=80.4%)を得た。この白色結晶の融点は64.0〜66.0℃で、元素分析値(%)を表13に示した。この白色結晶は、異常の結果より下記の構造式Bのヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物である。
上記(1)で得られたヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物(構造式B)82.9g(0.227mol)をテトラヒドロフラン400mlに溶解し、窒素気流中で水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:12.4g,水:100ml)を滴下した。この溶液を5℃に冷却し、アクリル酸クロライド25.2g(0.272mol)を40分かけて滴下した。その後、5℃で3時間撹拌し反応を終了させた。この反応液を水に注ぎ、トルエンにて抽出した。この抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液と水で繰り返し洗浄した。その後、このトルエン溶液から溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィー処理(吸着媒体:シリカゲル、展開溶媒:トルエン)にて精製した。得られた無色のオイルにn−ヘキサンを加え、結晶を析出させた。この様にして例示化合物No.54の白色結晶80.73g(収率=84.8%)を得た。白色結晶の融点は117.5〜119.0℃で元素分析値(%)は表14に示すとおりであり、表4中の化合物No.54が生成している。
(感光体1)
φ100mmのアルミニウムシリンダー上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液を順次、塗布、乾燥することにより、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、22μmの電荷輸送層を形成した後、この電荷輸送層上に下記組成の架橋型電荷輸送層用塗工液をスプレー塗工し、20分自然乾燥した後、メタルハライドランプ:160W/cm、照射距離:120mm、照射強度:500mW/cm2、照射時間:60秒の条件で光照射を行ない塗布膜を硬化させた。更に130℃で20分乾燥を加え5.2μmの架橋型電荷輸送層用を設け感光体1を得た。
アルキッド樹脂 6部
(ベッコゾール1307−60−EL、大日本インキ化学工業製)
メラミン樹脂 4部
(スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業製)
酸化チタン 40部
メチルエチルケトン 50部
〔電荷発生層用塗工液〕
Y型チタニルフタロシアニン 6部
シリコーン樹脂溶液(KR5240、15%キシレン−ブタノール溶液
:信越化学社製) 70部
2−ブタノン 200部
〔電荷輸送層用塗工液〕
電荷輸送物質(下記構造式(C)) 20部
ビスフェノールZ型ポリカーボネート(ユーピロンZ300:三菱ガス化学社製)
30部
1,2−ジクロロエタン 200部
電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー 10部
トリメチロールプロパントリアクリレート
(KAYARAD TMPTA、日本化薬製)
分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基数=99
1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物 10部
(例示化合物No.54)
光重合開始剤:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)
1部
テトラヒドロフラン 100部
(感光体2)
感光体作製例1の架橋型電荷輸送層用塗工液に含有される電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマーを下記のモノマーに換え、1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物を例示化合物No.138、10部に換え、架橋型電荷輸送層の膜厚を5.4μmにした以外は感光体作製例1と同様に感光体2を作製した。
分子量:352、官能基数:4官能、分子量/官能基数=88
(感光体3)
感光体作製例1の架橋型電荷輸送層を用いず、最表層の下記組成の電荷輸送層を32μmにした以外は感光体作製例1と同様に感光体3を作製した。
〔電荷輸送層用塗工液〕
電荷輸送物質(下記構造式(C)) 25部
ビスフェノールZ型ポリカーボネート(ユーピロンZ300:三菱ガス化学社製)
30部
1,2−ジクロロエタン 200部
(1)耐摩耗性評価
上記感光体1〜3をimagio neo 1050 pro(リコー社製、放電型帯電器搭載)に搭載し、耐摩耗性を評価した。評価条件はA4を20万枚コピー後の摩耗量を測定した。摩耗量については、ランニング前後の感光体膜厚を渦電流式膜厚計(フィッシャースコープ社製)にて測定し評価した。結果は下記(2)の画像評価の結果と共に表15にまとめた。
上記感光体1〜3をimagio neo 1050 pro(リコー社製、放電型帯電器搭載)に搭載し、実験環境を変化させ評価を行った。測定条件は、実施例1,2については10℃/40%RH環境下で、実施例3,4、比較例1〜4については10℃/30%RH環境下で、A4を2万枚コピー後にコピー機の電源をOFFにして、12時間放置した後に画像出力と電位測定を行った。画像は中間調を出力し、電位は帯電電位の放置時帯電器直下部とそれ以外の部分の電位差(ΔVH)を測定した。なお、このときの放置時帯電器直下部以外の帯電電位を−800Vに調整し、電位を測定した。シャッター閉の実施例、比較例に関しては、コピー停止の12時間放置時にPETフィルム製の簡易的なシャッターを設置し、感光体と帯電器との間を遮蔽するようにした。シャッター閉の実施例、比較例に関しては、コピー停止中の12時間シャッターを設置しないで放置した。表15に実施例1〜4、比較例1〜4と使用した感光体、画像評価結果及び電位評価結果をまとめた。
○:濃度ムラ発生せず
△:多少の発生は確認されるが、問題にはならない程度
×:発生が確認され、問題になるレベル
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 架橋型電荷輸送層
40 感光体(電子写真感光体)
41 放電型帯電器
42 露光手段
43 現像手段
45 転写手段
51 クリーニング手段
60 感光体(電子写真感光体)
61 放電型帯電器
62 シャッター部材収納ケース
63 シャッター部材
64 シャッターガイド板
Claims (5)
- 感光体と、感光体表面を帯電させる放電型帯電器と、帯電された感光体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、形成された潜像を現像とする現像手段と、該現像を転写媒体に転写する転写手段とを備えた画像形成装置であって、
前記感光体は、支持体上に電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層を順次積層した構造であって、前記架橋型電荷輸送層が電荷輸送性構造を有しない3以上のラジカル重合官能基を有するモノマーと電荷輸送性構造を有する1つのラジカル重合官能基を有するモノマーとを重合させることにより形成されており、
前記放電型帯電器は、感光体と非接触で近接しており、放電型帯電器と感光体との間に開閉可能なシャッターを備え、
前記放電型帯電器周辺の湿度を測定する湿度検知手段と、画像形成中は前記シャッターを開状態とし、画像形成停止中は、前記放電型帯電器周辺の相対湿度が35%以下であったときにシャッターを閉状態とするシャッター制御装置とをさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記電荷輸送性構造を有しない3以上のラジカル重合官能基を有するモノマー、及び電荷輸送性構造を有する1つのラジカル重合官能基を有するモノマーにおけるラジカル重合官能基が、アクリロイルオキシ基及び/又はメタクリロイルオキシ基であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 感光体、並びに感光体表面を帯電させる放電型帯電器、帯電された感光体表面に潜像を形成する潜像形成手段、形成された潜像を現像とする現像手段、該現像を転写媒体に転写する転写手段及び該現像を転写媒体に転写した後の感光体表面を清浄にするクリーニング手段のうち少なくともひとつとを備えており、画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
前記感光体は、支持体上に電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層を順次積層した構造であって、前記架橋型電荷輸送層が電荷輸送性構造を有しない3以上のラジカル重合官能基を有するモノマーと電荷輸送性構造を有する1つのラジカル重合官能基を有するモノマーとを重合させることにより形成されており、
前記放電型帯電器は、感光体と非接触で近接しており、放電型帯電器と感光体との間に開閉可能なシャッターを備え、
前記放電型帯電器周辺の湿度を測定する湿度検知手段と、画像形成中は前記シャッターを開状態とし、画像形成停止中は、前記放電型帯電器周辺の相対湿度が35%以下であったときにシャッターを閉状態とするシャッター制御装置とをさらに備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記電荷輸送性構造を有しない3以上のラジカル重合官能基を有するモノマー、及び電荷輸送性構造を有する1つのラジカル重合官能基を有するモノマーにおけるラジカル重合官能基が、アクリロイルオキシ基及び/又はメタクリロイルオキシ基であることを特徴とする請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
- 感光体表面を放電型帯電器で帯電させる工程と、帯電された感光体表面に潜像を形成する潜像形成工程と、形成された潜像を現像とする現像工程と、現像を転写媒体に転写する転写工程とを含む画像形成方法であって、
前記感光体は、支持体上に電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層を順次積層した構造であって、前記架橋型電荷輸送層が電荷輸送性構造を有しない3以上のラジカル重合官能基を有するモノマーと電荷輸送性構造を有する1つのラジカル重合官能基を有するモノマーとを重合させることにより形成されており、
前記放電型帯電器は、感光体と非接触で近接しており、放電型帯電器と感光体との間に開閉可能なシャッターを備え、
前記放電型帯電器周辺の湿度を測定する湿度検知工程と、画像形成中は前記シャッターを開状態とし、画像形成停止中は、放電型帯電器周辺の相対湿度が35%以下であったときにシャッターを閉状態とするシャッター制御工程とをさらに含むことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
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