JP4968486B2 - 非可逆回路装置、通信装置、及び非可逆回路装置の特性調整方法 - Google Patents

非可逆回路装置、通信装置、及び非可逆回路装置の特性調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、アイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子を含む非可逆回路装置、これを用いた通信装置、及び非可逆回路装置の特性を調整する方法に関する。
アイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子は、携帯電話、無線機等の移動体通信装置や、その基地局等に用いられており、その一般的な構造は、例えば、特許文献1に記載されているように、ヨークとして機能する金属ケースの内部に、永久磁石、及び、磁気回転子を含む組立体を収容して構成される。
近年、この種の非可逆回路素子では、移動体通信装置における形状の小型化とともに、アイソレーション性能の向上が強く望まれている。アイソレーション性能の向上は、別々の非可逆回路素子を主基板上で接続することによって実現を図ることもできるが、装置の小型化のため、複数の非可逆回路素子を実装する面積を確保することが難しく、また、非可逆回路素子同士の十分なインピーダンス整合を実現することが難しいという問題があった。
そこで、特許文献2に開示されているように、中央導体が互いに接続されたアイソレータとサーキュレータを単一の導体基板に実装した小型の非可逆回路装置が、よく用いられる。この装置では、各中央導体の接続部分に平板部が設けられるとともに、平板部と導体基板の間に誘電体が挟持されていることによって、アイソレータとサーキュレータのインピーダンス整合を実現している。
しかしながら、アイソレータとサーキュレータは、同一の構成を有しているものの、製造時のばらつきがあるために、装置全体のインピーダンス特性を微調整する必要がある。この装置の場合、微調整にあたって、上記の誘電体や平板部を切削して調整を行う方法しか取り得ないため、大変な労力を要し、生産効率の低下要因となっていた。
特開2007−288701号公報 特開2007−081502号公報
本発明の課題は、生産効率を改善し得る非可逆回路装置、これを用いた通信装置、及び非可逆回路装置の特性調整方法を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る非可逆回路装置は、導体基板と、前記導体基板の上に設けられた複数の非可逆回路素子と、前記複数の非可逆回路素子の中央導体を互いに電気的に接続する接続部材と、誘電体部材とを含む。
前記接続部材は、前記導体基板の表面から間隔をおいて設けられている。また、前記誘電体部材は、前記接続部材の一部の上面を覆うように前記導体基板の上に設けられている。
本発明によると、複数の非可逆回路素子が導体基板上に設けられ、接続部材が、複数の非可逆回路素子の中央導体を互いに電気的に接続しているので、上述したように、高いアイソレーション性能を得ることができる。
そして、接続部材と導体基板の表面の間に間隔が設けられていることによって、接続部材と導体基板の間に、いわゆる空気コンデンサが形成される。一方、誘電体部材は、接続部材の一部の上面を覆うように導体基板の上に設けられていることによって、接続部材と導体基板の間に、もう一つのコンデンサが形成される。
これらのコンデンサは、並列接続の関係にあり、誘電体部材が接続部材の一部のみに設けられているから、接続部材全体における誘電体部材の取り付け位置に応じて、容量値が変化する。すなわち、これらのコンデンサは、導体基板と接続部材を電極とする可変コンデンサを構成する。
ここで、上述したように、複数の非可逆回路素子は、同一の構成を有していても、製造時のばらつきのため、電気的特性に微差がある。したがって、接続部材全体における誘電体部材の取り付け位置を調整することによって上記の可変コンデンサの容量を調整し、これにより非可逆回路素子同士のインピーダンス整合を実現することができる。
また、誘電体部材は、接続部材の一部の上面を覆うように導体基板の上に設けられているのだから、その取り付けは、導体基板の上方から接続部材に被せるようにして簡便に行うことができる。しかも、上記の可変コンデンサの一部は空気コンデンサであるために、インピーダンス特性に対する経年劣化の影響は少ない。
よって、誘電体部材の取り付け位置の調整により良好なインピーダンス特性を迅速に得ることができるので、非可逆回路装置の生産効率を改善することができる。
次に、本発明に係る通信装置は、上述した非可逆回路装置と、送信部または受信部とを含み、前記非可逆回路装置は、前記送信部または前記受信部と電気的に組み合わされている。
本発明に係る通信装置によると、上述した非可逆回路装置を含むので、既に述べた内容と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明に係る特性調整方法は、前記誘電体部材を、前記接続部材に対して変位させることによって、上述した非可逆回路装置の特性を調整するものである。
本発明に係る特性調整方法によると、上述した非可逆回路装置を含むので、既に述べた内容と同様の作用効果が得られる。
以上述べたように、本発明によれば、生産効率を改善し得る非可逆回路装置、これを用いた通信装置、及び非可逆回路装置の特性調整方法を提供することができる。
本発明に係る非可逆回路装置の斜視図である。 本発明に係る非可逆回路装置の分解斜視図である。 本発明に係る非可逆回路装置の部分断面図である。 誘電体部材と接続部材の拡大された斜視図である。 インピーダンス整合回路の等価回路図である。 他の実施形態に係る誘電体部材の正面図である。 他の実施形態に係る誘電体部材の側方断面図である。 他の実施形態に係る誘電体部材と接続部材の拡大された斜視図である。 本発明に係る非可逆回路装置を用いた通信装置のブロック図である。
図1は、本発明に係る非可逆回路装置の斜視図、図2は分解斜視図、図3は図1の3−3線に沿って切断した部分断面図である。本実施形態では、2つの非可逆回路素子2,3を有する非可逆回路装置を例示するが、非可逆回路素子の個数に限定はない。
非可逆回路装置は、ケース1と、このケース1に構成物20,30及びその蓋21,31が収納された2つの非可逆回路素子2,3と、これらの非可逆回路素子2,3の中央導体26,36を互いに電気的に接続する接続部材5と、誘電体部材6とを含む。
ケース1は、ベースとなる導体基板15と、非可逆回路素子2,3の構成物20,30を囲むフレーム16とを含み、これらは、鉄等の磁性材料によって一体形成されている。もっとも、このような態様でなくとも、非可逆回路素子2,3ごとに有底の円筒状のケースを別々に設けて、これらのケースを導体基板15の上に実装する態様であってもよい。
ケース1は、2つの略円柱形状の収納部131,132と、収納部131,132をそれぞれ規定する内壁141,142と、各内壁141,142の周面の略等間隔な位置に形成された3つの溝部111〜113,121〜123とを含む。
ケース1は、収納部131,132に各非可逆回路素子2,3の構成物20,30を積み上げて収納し、最上部で蓋21,31と螺合することによって構成物20,30が押さえつけられるように、内壁141,142に螺子溝が設けられている。
蓋21,31は、鉄などの磁性材料からなる円板状体であって、ヨークとして用いられる。蓋21,31は、ケース1に組みつけられたとき、収納部131,132に備えられた磁気回転子組立体41,42に荷重を印加する。蓋21,31の周面には、ケース1と螺合するための螺子が形成されている。
2つの非可逆回路素子2,3は、それぞれ、構成物20,30として、上部磁極板22,32と、第1の永久磁石231,331と、第1の中間磁極板241,341と、磁気回転子41,42と、第2の中間磁極板242,342と、第2の永久磁石232,332と、下部磁極板27,37とを含み、これらは、この順序でケース1内に積み重ねられている。ここで、磁気回転子41,42は、それぞれ、第1のフェライト基体251,351と、中心導体26,36と、第2のフェライト基体252,352とを含み、それぞれが上述した順序で積み重ねられている。
第1及び第2の永久磁石231,232,331,332は、磁気回転子41,42の両面側に配置され、磁気回転子41,42に直流磁界を印加する。この直流磁界によって、蓋21,31と、ケース1と、構成物20,30とからなる閉ループの磁気回路が形成され、非可逆回路素子2,3の本来の機能を発揮する。
中間磁極板241,242,341,342は、厚さ0.1〜0.3(mm)程度の導体板であって、例えば鉄よりなる。中間磁極板241,242,341,342は、それぞれ、フェライト基体251,252,351,352と永久磁石231,232,331,332の間に各々と隣接して配置され、中間磁極板241,242,341,342は、磁気特性の安定化に寄与するものである。
一方、上部磁極板22,32と下部磁極板27,37も厚さ0.1〜0.3(mm)程度の導体板であり、例えば鉄とニッケルの合金からなる。上部磁極板22,32は、蓋21,31と第1の永久磁石231,331の間に各々と隣接して配置され、また、下部磁極板27,37は、ケース1の底面(導体基板15の上面)と第2の永久磁石232,332の間に各々と隣接して配置されている。
この上部磁極板22,32と下部磁極板27,37は、永久磁石231,232,331,332とフェライト基体251,252,351,352の温度変化に対する磁気特性の変化分を相殺することにより特性を安定化する効果を奏する。
上部磁極板21には、外周の略等間隔な位置に3つの凸部221〜223,331〜333が設けられている。この凸部221〜223,331〜333は、ケース1の溝部111〜113,121〜123に係合することによって回転止めとして機能する。これにより、蓋21,31を螺子止めするとき、蓋21,31の回転につられて、各非可逆回路素子2,3の構成物20,30が回転し、調整済みの特性が変化してしまうことを防止することができる。
第1及び第2のフェライト基体251,252,351,352は、イットリウム/鉄/ガーネット(YIG)等の軟磁性材料からなる円板状のフェライト部251a,351a,252a,352aと、その外周に設けられた円環板状の誘電体部251b,351b,252b,352bを有している。なお、フェライト基体251,252,351,352の形状は、これに限定されず、角板等であってもよい。
中心導体26,36は、好ましくは、厚さが0.05〜1.0mm程度の銅板を加工した導体板あって、外周に突設された第1〜第3の端子261〜263,361〜363を有する。各中心導体26,36は、第1のフェライト基体251,351と、第2のフェライト基体252,352とにより挟持されている。なお、各第1の端子261,361近傍の導体基板15上には、図示されるように、終端抵抗R2,R3をそれぞれ設けても良い。
また、各中心導体26,36は、長手の平板状の接続部材5によって電気的に接続されている。接続部材5は、導体基板15の上面から間隔をおいて設けられている。言い換えると、接続部材5と導体基板15の間には、空気が介在している。
本実施形態では、図2と図3に示されているように、各中心導体26,36と接続部材5が一体的に形成されている例を挙げているが、これらを別個に形成して、半田などで電気的に接続してもよいのは言うまでもない。さらに、本実施形態では、接続部材5として、長手の平板状の導体部材を例示しているが、これに限定されることはなく、例えばリード線のような導体部材を採用してもよい。
本発明の特徴的部分は、この接続部材5に誘電体部材6を取り付けた点にある。図4は、図1の符号Pに示された部分における、誘電体部材6と接続部材5の拡大された斜視図である。
誘電体部材6は、例えばセラミックからなるコ字形状の部材であり、接続部材5の一部の上面を覆うように導体基板15の上に設けられている。具体的には、誘電体部材5は、対向する一対の脚部61と、この一対の脚部61により支持された天板部62から構成されており、接続部材5の一部は、一対の脚部61と天板部62とにより囲まれた凹部63に係合される。このため、接続部材5の該当部分の上面は、天板部62の下面621と接触している。
また、一対の脚部61の底面は、導体基板15の上面と接触している。ここで、ケース1は接地されて用いられるため、接続部材5は、接続部材5を介して接地されていることになる。
本発明によると、複数の非可逆回路素子2,3が導体基板15上に設けられ、接続部材5が、複数の非可逆回路素子2,3の中央導体26,36を互いに電気的に接続しているので、上述したように、高いアイソレーション性能を得ることができる。
そして、接続部材5と導体基板15の表面の間に間隔が設けられていることによって、接続部材5と導体基板15の間に、いわゆる空気コンデンサが形成される。一方、誘電体部材6は、接続部材5の一部の上面を覆うように導体基板15の上に設けられていることによって、接続部材5と導体基板15の間に、もう一つのコンデンサが形成される。
図5は、これらのコンデンサを含めたインピーダンス整合回路の等価回路図である。ここで、前者の空気コンデンサは符号C1で示され、後者のコンデンサは符号C2で示される。また、符号T1,T2は中央導体26,36の各々と接続部材5の電気的接点を示し、符号T3は接続部材5と誘電体部材6の電気的接点を示す。
上記のコンデンサC1,C2は、並列接続の関係にあり、誘電体部材6が接続部材5の一部のみに設けられているから、接続部材5全体における誘電体部材6の取り付け位置T3に応じて、容量値が変化する。すなわち、これらのコンデンサC1,C2は、導体基板15と接続部材5を電極とする可変コンデンサを構成する。
ここで、上述したように、2つの非可逆回路素子2,3は、同一の構成を有していても、製造時のばらつきのため、電気的特性に微差がある。したがって、接続部材5全体における誘電体部材6の取り付け位置T3を調整することによって上記の可変コンデンサC1,C2の容量を調整し、これにより非可逆回路素子2,3同士のインピーダンス整合を実現することができる。
さらに、本実施形態では、接続部材5が、細長い平板状であることから、インピーダンス整合の実現に有効なインダクタ成分を有している。したがって、誘電体部材6の取り付け位置T3を境として、一方の接点T1の側にインダクタL1が、他方の接点T2の側にインダクタL2が、それぞれ形成されており、これらが互いに直列接続された等価回路が構成されている。
このため、誘電体部材6の位置T3の変化に伴って各インダクタL1,L2の値も変化する。すなわち、これらの各インダクタL1,L2は、2つの非可逆回路素子2,3の間に直列接続された可変インダクタを構成するので、その値を調整することによっても、インピーダンス整合を実現することができる。
また、誘電体部材6は、接続部材5の一部の上面を覆うように導体基板15の上に設けられているのだから、その取り付けは、導体基板15の上方から接続部材5に被せるようにして簡便に行うことができる。しかも、上記の可変コンデンサの一部は空気コンデンサであるために、インピーダンス特性に対する経年劣化の影響は少ない。
よって、誘電体部材6の取り付け位置T3の調整により良好なインピーダンス特性を迅速に得ることができるので、非可逆回路装置の生産効率を改善することができる。
さらに、誘電体部材6の外表面を金属膜により覆えば、外部からの雑音が凹部63内に侵入することを防止できるので、上記の可変コンデンサの特性を好適に安定化することができる。
図6と図7は、それぞれ、このように外表面を金属膜60により覆った誘電体部材6の正面図(図中のy−z平面で見て表した図)と、側方断面図(図中のx−z平面で見て表した図)である。金属膜60は、めっき、またはスプレーなどで形成することができるし、あるいは、フイルムやシールドテープを貼着して構成してもよい。金属膜60として、アルミニウムを採用すると、良好なシールド効果が得られる。
本実施形態では、コ字状の誘電体部材6を例示したが、接続部材5の一部に覆い被せることが可能な形状であれば、特定の形状に限定されるものではない。したがって、例えばU字状の誘電体部材6を採用してもよい。
更に言えば、図8に示されるように、単一の脚部71を有するL字状の誘電体部材7であってもよい。この誘電体部材7は、脚部71と、下面721の一端で脚部71から連なる天板部72と、天板部72の下面721の他端から下方に延びた凸部73とを含む。
この誘電体部材7によると、脚部71が導体基板15と接触するとともに、天板部72の下面721が接続部材5の一部と接触するから、上述した誘電体部材6と同様の効果を奏するだけでなく、脚部71を単一にしたことによって、設置に必要な面積を削減することができるという効果も得られる。
さらに、凸部73が接続部材5の端に係合することによって、図中y方向における誘電体部材7の位置決めを容易とするだけでなく、単一の脚部71しか有していないにもかかわらず、誘電体部材7を導体基板15上に安定に固定することができる。
次に、本発明に係る特性調整方法は、上述した誘電体部材6,7を、接続部材5に対して変位させることによって、非可逆回路装置の特性を調整するものである。本発明に係る特性調整方法によると、上述した非可逆回路装置を含むので、既に述べた内容と同様の作用効果が得られる。
つまり、既に述べたように、インピーダンス整合をはかるべく、接続部材5全体における誘電体部材6,7の取り付け位置T3を調整するのであるが、この調整にあたって、図3,4の符号Dで示されるように、誘電体部材6,7を、接続部材5が接続する中央導体26,36の一方から他方へ向かって変位させれば、可変コンデンサC1,C2と可変インダクタL1,L2の値を同時に変化させることができるから、装置の電気的特性を好適に調整することができる。
もっとも、可変コンデンサC1,C2と可変インダクタL1,L2の値が様々な要因によって変化することを考慮すれば、装置の電気的特性の調整手法はこれに限定されることはない。
例えば、誘電体部材6,7を、図中のy方向に変位させてもよいし、あるいはx−y平面内で回転させてもよい。さらに、本発明の範囲内において、様々な形状・大きさ・材質を有する複数種類の誘電体部材を用意しておき、これらを使い分けることによってインピーダンス整合を実現することもできる。
なお、特性の調整にあたっては、本発明に係る非可逆回路装置をネットワークアナライザなどの測定器と接続し、測定器によって入力損失・出力損失・挿入損失などの特性を確認しながら行う。これらの特性は、次に述べる通信装置において、信号伝送の品質をはかる重要な指標である。
図9は本発明に係る非可逆回路装置を用いた通信装置のブロック図である。
この通信装置は、例えば、移動通信システムにおける基地局に備えられるものであって、受信部9と、送信部8とを含み、両者は、送受信用アンテナ80に接続されている。受信部9は、受信用増幅回路92と、受信された信号を処理する受信回路91とを含んでいる。送信部8は、音声信号、映像信号などを生成する送信回路81と、電力増幅回路82とを含んでいる。上述した通信装置において、アンテナ80から受信部9及び送信部8に到る回路や、電力増幅回路82の出力段に、本発明に係る非可逆回路装置83,84が用いられる。非可逆回路装置83はサーキュレータとして機能し、非可逆回路装置84は終端抵抗器R0を有するアイソレータとして機能する。
本発明に係る通信装置によると、上述した非可逆回路装置を含むので、既に述べた内容と同様の作用効果が得られる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
15 導体基板
2,3 非可逆回路素子
26,36 中央導体
5 接続部材
6,7 誘電体部材
60 金属膜
3 蓋
4 磁気回転子
8 送信部
9 受信部

Claims (8)

  1. 導体基板と、前記導体基板の上に設けられた複数の非可逆回路素子と、前記複数の非可逆回路素子の中央導体を互いに電気的に接続する接続部材と、誘電体部材とを含む非可逆回路装置であって、
    前記接続部材は、前記導体基板の上面から間隔をおいて設けられ、
    前記誘電体部材は、前記接続部材の一部の上面を覆うように前記導体基板の上に設けられた、
    非可逆回路装置。
  2. 請求項1に記載された非可逆回路装置であって、
    前記誘電体部材は、外表面が金属膜により覆われている、
    非可逆回路装置。
  3. 請求項2に記載された非可逆回路装置であって、
    前記金属膜は、アルミニウムからなる、
    非可逆回路装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された非可逆回路装置であって、
    前記接続部材は、平板状である、
    非可逆回路装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載された非可逆回路装置であって、
    前記誘電体部材は、コ字状、またはU字状である、
    非可逆回路装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載された非可逆回路装置と、送信部または受信部とを含む通信装置であって、
    前記非可逆回路装置は、前記送信部または前記受信部と電気的に組み合わされている、
    通信装置。
  7. 請求項1乃至5の何れかに記載された非可逆回路装置の特性調整方法であって、
    前記誘電体部材を、前記接続部材に対して変位させることによって特性を調整する、
    特性調整方法。
  8. 請求項7に記載された非可逆回路装置の特性調整方法であって、
    前記誘電体部材を、前記接続部材が接続する前記中央導体の一方から他方へ向かって変位させることによって特性を調整する、
    特性調整方法。

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