JP6747473B2 - 非可逆回路素子及びこれを用いた通信装置 - Google Patents

非可逆回路素子及びこれを用いた通信装置 Download PDF

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Description

本発明は非可逆回路素子及びこれを用いた通信装置に関し、特に、マイクロ波帯又はミリ波帯での使用に好適なアイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子及びこれを用いた通信装置に関する。
アイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子は、例えば、携帯電話のような移動体通信機器や、基地局で使用される通信装置などに組み込まれて使用される。一般的な非可逆回路素子は、特許文献1に記載されているように、中心導体及びこれを挟み込む一対のフェライトコアからなる磁気回転子と、磁気回転子に磁場を与える永久磁石によって構成される。
特許第6231555号公報
しかしながら、従来の非可逆回路素子では、中心導体、接地導体、フェライトコアなどに凹凸やゆがみが存在すると、中心導体とフェライトコアの間や、接地導体とフェライトコアの間に空気層が生じてしまう。このような空気層が存在すると、中心導体と接地導体の間の実効的な誘電率が低下してしまい、その結果、非可逆回路素子の動作周波数が設計値よりも高くなるという問題があった。
つまり、理想的な非可逆回路素子の場合、フェライトコアの半径aは、下記式(1)によって決まる。
Figure 0006747473
ここで、X(θ)は接触角θから得られる定数であり、λは使用周波数の自由空間波長であり、εはフェライトコアの比誘電率であり、μeff,rは実効透磁率である。電波の伝搬速度をνとすれば、使用周波数Fは、F=ν/λで表すことができるので、式(1)は下記式(1)'に変形することができる。
Figure 0006747473
これをFについて解くと、下記式(2)の通りとなる。
Figure 0006747473
式(1)'から明らかなように、Fが一定の場合、空気層が入るなどして実効誘電率が下がると、フェライトコアの半径aが大きくなることが分かる。一方、式(2)から明らかなように、フェライトコアの半径aを一定とした場合、実効誘電率が小さくなると、動作周波数が高くなることがわかる。
したがって、本発明は、中心導体、接地導体、フェライトコアなどの凹凸やゆがみなどに起因する空気層による電気的特性の変化を抑制することが可能な非可逆回路素子及びこれを用いた通信装置を提供することを目的とする。
本発明による非可逆回路素子は、磁気回転子と、磁気回転子に直流磁場を印加する永久磁石とを備え、磁気回転子は、中心導体と、中心導体に積層された第1のフェライトコアと、中心導体と第1のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられた誘電体とを含むことを特徴とする。
また、本発明による通信装置は、上記の非可逆回路素子を備えることを特徴とする。
本発明によれば、中心導体と第1のフェライトコアとの間の空気層に誘電体が充填されることから、実効的な誘電率の低下を抑制することが可能となる。これにより、中心導体やフェライトコアの凹凸やゆがみなどに起因する空気層による電気的特性の変化を抑制することが可能となる。
本発明において、誘電体の誘電率は第1のフェライトコアの誘電率に近いほど好ましく、この観点からは、誘電体の誘電率は第1のフェライトコアの誘電率の0.5倍以上であることが好ましい。また、誘電体によって空気層を完全に埋めることが困難である場合には、誘電体の誘電率は第1のフェライトコアの誘電率以上であることが好ましい。
本発明において、誘電体は中心導体の側面を覆っていても構わない。これによれば、実効的な誘電率をより高めることが可能となる。
本発明において、磁気回転子は第2のフェライトコアをさらに含み、中心導体は第1及び第2のフェライトコアに挟まれており、誘電体は、中心導体と第2のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられていても構わない。これによれば、磁気回転子の特性をより高めることが可能となる。
本発明において、中心導体の下面は、第1のフェライトコアと接する部分と第1のフェライトコアと接しない部分とを有し、中心導体の上面は、第2のフェライトコアと接する部分と第2のフェライトコアと接しない部分とを有し、中心導体の下面のうち第1のフェライトコアと接しない部分と第1のフェライトコアとの間に誘電体が介在し、且つ、中心導体の上面のうち第2のフェライトコアと接しない部分と第2のフェライトコアとの間に誘電体が介在しても構わない。これによれば、中心導体のゆがみなどに起因する実効的な誘電率の低下を抑制することが可能となる。
本発明において、中心導体は導体厚が厚い部分と薄い部分を有し、導体厚が厚い部分は第2のフェライトコアと接し、導体厚が薄い部分と第2のフェライトコアの間に誘電体が介在していても構わない。これによれば、中心導体の導体厚のばらつきに起因する実効的な誘電率の低下を抑制することが可能となる。
本発明において、中心導体の下面又は上面は、第1又は第2のフェライトコアと接することなく、全面が誘電体で覆われていても構わない。この場合であっても、中心導体と第1又は第2のフェライトコアの間に空気層が生じないことから、実効的な誘電率の低下を抑制することが可能となる。
本発明による非可逆回路素子は、中心導体が配置された第1のフェライトコアの表面とは反対側に位置する第1のフェライトコアの裏面に配置された接地導体をさらに備え、誘電体は、第1のフェライトコアと接地導体の間に形成される隙間にさらに設けられていても構わない。これによれば、接地導体と第1のフェライトコアとの間の空気層にも誘電体が充填されることから、実効的な誘電率の低下を抑制することが可能となる。
本発明において、誘電体の誘電正接(tanδ)が0.01以下であっても構わない。これによれば、挿入損失を十分に低減することが可能となる。
このように、本発明によれば、中心導体、接地導体、フェライトコアなどの凹凸やゆがみなどに起因する空気層による電気的特性の変化を抑制することが可能となる。
図1は、本発明の好ましい実施形態による非可逆回路素子10の構成を示す略斜視図である。 図2は、非可逆回路素子10の略分解斜視図である。 図3は磁気回転子40の部分断面図であり、(a)は中心導体70に凹凸やゆがみなどが存在しない理想的な状態であり、且つ、中心導体70とフェライトコア41,42が密着している場合を示し、(b)は中心導体70に凹凸やゆがみなどが存在しない理想的な状態であり、且つ、中心導体70とフェライトコア41,42の間に誘電体43が存在している場合を示し、(c)は中心導体70にゆがみが存在している場合を示し、(d)は中心導体70のエッジ部70cが他の部分よりも薄くなっている場合を示している。 図4は、非可逆回路素子を用いた通信装置80の構成を示すブロック図である。 図5は、変形例による非可逆回路素子の部分断面図である。 図6(a)〜(c)は、それぞれ実施例のサンプルA〜Cにおける中心導体70の形状を示す断面図である。 図7(a)〜(c)は、それぞれサンプルA〜Cの共振周波数を示すグラフである。 図8(a)〜(c)は、それぞれ誘電体の誘電正接(tanδ)が0.0008、0.01及び0.1である場合の挿入損失のシミュレーション結果を示すグラフである。 図9は、誘電体の誘電正接(tanδ)と挿入損失との関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による非可逆回路素子10の構成を示す略斜視図である。また、図2は、非可逆回路素子10の略分解斜視図である。
図1及び図2に示す非可逆回路素子10は分布定数型の非可逆回路素子であり、携帯電話のような移動体通信機器や、基地局で使用される通信装置などに組み込まれて、アイソレータ又はサーキュレータとして使用される。特に限定されるものではないが、本実施形態による非可逆回路素子10は、基地局で使用される通信装置に使用することが好適である。
図1及び図2に示すように、本実施形態による非可逆回路素子10は略直方体形状を有する表面実装型のチップ部品であり、xz面を構成する第1及び第2の側面11、12と、yz面を構成する第3及び第4の側面13、14と、xy面を構成する実装面15及び上面16とを有している。そして、第1の側面11には第1の外部端子21が設けられ、第2の側面12には第2の外部端子22が設けられ、第3の側面13には第3の外部端子23が設けられている。その他、第1〜第4の側面11〜14には、それぞれ複数のグランド端子20が設けられている。外部端子21〜23及び複数のグランド端子20は、一部が実装面15に回り込んで形成されている。
これら3つの外部端子21〜23は、本実施形態による非可逆回路素子10をサーキュレータとして使用する場合にはそれぞれ対応する信号配線に接続される。一方、本実施形態による非可逆回路素子10をアイソレータとして使用する場合には、例えば、外部端子21及び22がそれぞれ対応する信号配線に接続され、外部端子23が終端抵抗を介して接地される。同様に、終端抵抗を介して外部端子21又は22を接地した場合も、本実施形態による非可逆回路素子10をアイソレータとして使用することができる。複数のグランド端子20には、接地電位が共通に与えられる。
さらに、非可逆回路素子10は磁気回転子40に直流磁場を印加する永久磁石31及び32を備え、これらの間に磁気回転子40が積層方向であるz方向に挟み込まれた構成を有している。本発明において、永久磁石31及び32の一方については省略、或いは、保磁力の小さい磁性体基板としての鉄板等に置き換えても構わないが、磁気回転子40に対して強い磁場を垂直に印加するためには、磁気回転子40を2つの永久磁石31及び32によって挟み込むことが好ましい。
磁気回転子40は、2つのフェライトコア41及び42と、これらによってz方向に挟まれた中心導体70を含む。フェライトコア41及び42の材料としては、イットリウム/鉄/ガーネット(YIG)等の軟磁性材料を用いることが好ましい。中心導体70の平面形状は図2に示すとおりであり、中心点から放射状に導出された3つのポート71〜73と、電気的特性を調整するための分岐導体74〜76とを有している。中心導体70とフェライトコア41,42は、接着性を有する誘電体43を介して互いに接着されている。誘電体43の材料については特に限定されないが、フェライトコア41,42の誘電率とほぼ同じ誘電率を有する材料を用いることが好ましい。
ここで、中心導体70から導出された第1のポート71の先端は第1の側面11に露出し、これにより第1の外部端子21に接続されている。また、中心導体70から導出された第2のポート72の先端は第2の側面12に露出し、これにより第2の外部端子22に接続されている。さらに、中心導体70から導出された第3のポート73の先端は第3の側面13に露出し、これにより第3の外部端子23に接続されている。
本実施形態による非可逆回路素子10は、永久磁石31と磁気回転子40によってz方向に挟まれた接地導体51と、永久磁石32と磁気回転子40によってz方向に挟まれた接地導体52をさらに備えている。このため、中心導体70は2つの接地導体51、52によって挟まれ、永久磁石31及び32から隔離される。接地導体51には、外部端子21〜23と重なる部分に切り欠き51a〜51cが設けられ、接地導体52には、外部端子21〜23と重なる部分に切り欠き52a〜52cが設けられており、これによって外部端子21〜23との干渉が防止されている。接地導体51、52のその他の部分は、第1〜第4の側面11〜14から露出している。このため、複数のグランド端子20はいずれも接地導体51、52に接続される。
本実施形態においては、接地導体51がフェライトコア41の下面に印刷されており、接地導体52がフェライトコア42の上面に印刷されている。このため、接地導体51とフェライトコア41はほぼ隙間なく密着し、接地導体52とフェライトコア42はほぼ隙間なく密着している。そして、永久磁石31と接地導体51は接着性を有する誘電体61を介して互いに接着され、永久磁石32と接地導体52は接着性を有する誘電体62を介して互いに接着される。誘電体61,62としては、誘電体43と同じ材料を用いることができる。
図3は磁気回転子40の部分断面図であり、(a)は中心導体70に凹凸やゆがみなどが存在しない理想的な状態であり、且つ、中心導体70とフェライトコア41,42が密着している場合を示し、(b)は中心導体70に凹凸やゆがみなどが存在しない理想的な状態であり、且つ、中心導体70とフェライトコア41,42の間に誘電体43が存在している場合を示し、(c)は中心導体70にゆがみが存在している場合を示し、(d)は中心導体70のエッジ部70cが他の部分よりも薄くなっている場合を示している。
図3(a)に示すように、中心導体70に凹凸やゆがみなどが存在しない理想的な状態においては、中心導体70の下面70aとフェライトコア41の上面41aがほぼ隙間なく密着し、中心導体70の上面70bとフェライトコア42の下面42bがほぼ隙間なく密着することができる。この場合、中心導体70とフェライトコア41,42の間に空気層などが生じないことから、実効的な誘電率が低下することがなく、したがってほぼ設計通りの電気的特性を得ることができる。また、中心導体70に凹凸やゆがみなどが存在しない場合、図3(b)に示すように、中心導体70の下面70aとフェライトコア41の上面41aの間に誘電体43が介在し、中心導体70の上面70bとフェライトコア42の下面42bの間に誘電体43が介在する場合もある。この場合であっても、中心導体70とフェライトコア41,42の間に空気層などが生じないことから、実効的な誘電率が低下することがなく、したがってほぼ設計通りの電気的特性を得ることができる。
これに対し、図3(c)に示すように中心導体70にゆがみが存在している場合、中心導体70の下面70aとフェライトコア41の上面41aとの間に隙間が生じ、中心導体70の上面70bとフェライトコア42の下面42bとの間に隙間が生じる。つまり、中心導体70の下面70aは、フェライトコア41の上面41aと接する部分と接しない部分を有し、接しない部分において隙間が生じる。同様に、中心導体70の上面70bは、フェライトコア42の下面42bと接する部分と接しない部分を有し、接しない部分において隙間が生じる。このような状態は、仮に中心導体70が理想的な形状を有している場合であっても、フェライトコア41,42の表面に凹凸やゆがみが存在している場合にも生じる。さらに、図3(d)に示すように、中心導体70のエッジ部70cが他の部分よりも薄くなっている場合にも、中心導体70のエッジ部70cとフェライトコア42の下面42bとの間に隙間が生じる。つまり、中心導体70の上面70bは、導体厚の厚い部分ではフェライトコア42の下面42bと接し、導体厚の薄い部分ではフェライトコア42の下面42bと接することなく隙間が形成される。
このような場合であっても、本実施形態においては、フェライトコア41とフェライトコア42の間に誘電体43が充填されているため、上記の隙間が誘電体43によって埋め込まれる。そして、誘電体43の材料として、フェライトコア41,42の誘電率とほぼ同じ誘電率を持つ材料を選択すれば、図3(a)又は(b)に示す理想的な状態とほぼ同じ状態が実現されることから、中心導体70にゆがみや膜厚分布などが存在している場合であっても、ほぼ設計通りの電気的特性を得ることが可能となる。
但し、誘電体43の誘電率がフェライトコア41,42の誘電率と完全に一致していることは必須でなく、誘電体43の誘電率がフェライトコア41,42の誘電率よりも低くても構わないし、高くても構わない。これは、誘電体43の誘電率がフェライトコア41,42の誘電率よりも低い場合であっても、中心導体70とフェライトコア41,42の間に空気層が存在する状態に比べれば、実効的な誘電率の低下を抑えることができるからである。この場合、十分な効果を得るためには、誘電体43の誘電率はフェライトコア41,42の誘電率の0.5倍以上であることが好ましい。また、局所的に空気層が残存する可能性や、誘電体43の介在によって中心導体70と接地導体51,52の距離が僅かに増大する可能性を考慮すれば、誘電体43の誘電率はフェライトコア41,42の誘電率以上であることが好ましいと言える。
さらに、本実施形態においては、平面視で中心導体70が存在しない部分にも誘電体43が充填され、これにより、中心導体70の側面が誘電体43によって覆われる。その結果、接地導体51と接地導体52の間に空気層がほぼ存在しない状態を実現することができる。
以上説明したように、本実施形態による非可逆回路素子10は、フェライトコア41とフェライトコア42の間に誘電体43が充填されていることから、中心導体70とフェライトコア41,42が密着していない場合であっても、これらの隙間が誘電体43によって埋め込まれる。これにより、中心導体70やフェライトコア41,42に凹凸やゆがみが生じている場合であっても、これに起因する空気層による電気的特性の変化を防止することが可能となる。
図4は、本実施形態による非可逆回路素子を用いた通信装置80の構成を示すブロック図である。
図4に示す通信装置80は、例えば移動体通信システムにおける基地局に備えられるものであって、受信回路部80Rと送信回路部80Tとを含み、これらが送受信用のアンテナANTに接続されている。受信回路部80Rは、受信用増幅回路81と、受信された信号を処理する受信回路82とを含んでいる。送信回路部80Tは、音声信号、映像信号などを生成する送信回路83と、電力増幅回路84とを含んでいる。
このような構成を有する通信装置80において、アンテナANTから受信回路部80Rに到る経路や、送信回路部80TからアンテナANTに至る経路に、本実施形態による非可逆回路素子91、92が用いられる。非可逆回路素子91は、サーキュレータとして機能し、非可逆回路素子92は終端抵抗器R0を有するアイソレータとして機能する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、フェライトコア41とフェライトコア42の間に誘電体43を設けているが、接地導体51,52をフェライトコア41,42に印刷するのではなく金属板を用いる場合や、永久磁石31,32に印刷する場合には、フェライトコア41と接地導体51の間、或いは、フェライトコア42と接地導体52の間に隙間が生じる可能性があるため、この場合には、図5に示すように、フェライトコア41、42と接地導体51、52の間に形成される隙間に誘電体43を充填しても構わない。
また、上記実施形態においては、分布定数型の非可逆回路素子を例に説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、集中定数型の非可逆回路素子に適用することも可能である。
さらに、上記実施形態において用いた磁気回転子40は、中心導体70を2つのフェライトコア41,42で挟み込んだ構造を有しているが、一方のフェライトコア41と接地導体51又は他方のフェライトコア42と接地導体52を省略しても構わない。
図1と同じ構造を有する非可逆回路素子のサンプルA〜Cを想定し、これらの電気的特性をシミュレーションによって評価した。
サンプルAは、図6(a)に示すように、中心導体70に凹凸やゆがみなどが存在せず、且つ、導体厚も完全に一定である理想的な状態を想定したサンプルである。サンプルBは、図6(b)に示すように、中心導体70の導体厚がエッジ部70cに近づくほど薄くなる形状を有するサンプルである。サンプルCは、図6(c)に示すように、中心導体70の形状はサンプルBと同じであるものの、フェライトコア41とフェライトコア42の間に誘電体43が充填されているサンプルである。誘電体43の誘電率及び誘電正接(tanδ)は、フェライトコア41,42の誘電率誘電正接(tanδ)と同じとした。
シミュレーションの結果を図7に示す。図7において、(a)〜(c)はそれぞれサンプルA〜Cのシミュレーション結果に対応する。図7(a)〜(c)にそれぞれ示す2本の特性は入力及び出力のVSWRを示し、そのピークの平均値を共振周波数と定義した。図7(a)に示すように、中心導体70が理想的な形状を有している場合の共振周波数は約5.75GHzであるのに対し、図7(b)に示すように、中心導体70に膜厚分布が存在する場合の共振周波数は約6.60GHzに上昇した。このことは、サンプルBにおいてサンプルAと同等の共振周波数を得るためには、中心導体70のサイズをより大型化する必要があることを意味する。
これに対し、図7(c)に示すように、フェライトコア41とフェライトコア42の間に誘電体43を充填すると、共振周波数は約5.65GHzとなり、中心導体70が理想的な形状を有している場合(サンプルA)の共振周波数とほぼ同等の値が得られた。つまり、中心導体70に膜厚分布が存在している場合であっても、これにより生じる隙間を誘電体43で埋め込むことにより、中心導体70のサイズを大型化することなく、サンプルAと同等の共振周波数を得ることが可能となることが分かった。
次に、図6(c)に示すサンプルCにおいて、使用する誘電体43の誘電正接(tanδ)の違いによる挿入損失の変化をシミュレーションした。
シミュレーションの結果を図8に示す。図8(a)は誘電体43のtanδが0.0008であり、フェライトコア41,42の材料であるYIGと同じ値である場合の挿入損失を示す。また、図8(b)は誘電体43のtanδが0.01である場合の挿入損失を示す。図8(a),(b)に示すように、誘電体43のtanδが0.0008である場合の挿入損失は−0.503dB、誘電体43のtanδが0.01である場合の挿入損失は−0.520dBであり、両者間に顕著な差は存在しなかった。これに対し、図8(c)に示すように、誘電体43のtanδが0.1である場合の挿入損失は−0.689dBであり、大きく悪化した。
図9は、誘電体43の誘電正接(tanδ)と挿入損失との関係を示すグラフである。図9に示すように、誘電体43のtanδが大きくなるほど挿入損失も増大するが、tanδが0.01以下の領域では挿入損失の変化は僅かであるのに対し、tanδが0.01を超えると挿入損失の悪化が顕著となることが分かる。この点を考慮すれば、誘電体43の材料としては、tanδが0.01以下の材料を選択することが好ましいと言える。
10 非可逆回路素子
11 第1の側面
12 第2の側面
13 第3の側面
14 第4の側面
15 実装面
16 上面
20 グランド端子
21 第1の外部端子
22 第2の外部端子
23 第3の外部端子
31,32 永久磁石
40 磁気回転子
41 第1のフェライトコア
42 第2のフェライトコア
41a フェライトコアの上面
42b フェライトコアの下面
43 誘電体
51,52 接地導体
51a〜51c,52a〜52c 切り欠き
61,62 誘電体
70 中心導体
70a 中心導体の下面
70b 中心導体の上面
70c 中心導体のエッジ部
71 第1のポート
72 第2のポート
73 第3のポート
74〜76 分岐導体
80 通信装置
80R 受信回路部
80T 送信回路部
81 受信用増幅回路
82 受信回路
83 送信回路
84 電力増幅回路
91、92 非可逆回路素子
ANT アンテナ
R0 終端抵抗器

Claims (14)

  1. 磁気回転子と、
    前記磁気回転子に直流磁場を印加する永久磁石と、を備え、
    前記磁気回転子は、中心導体と、前記中心導体に積層された第1のフェライトコアと、前記中心導体と前記第1のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられた誘電体とを含み、
    前記誘電体の誘電率は、前記第1のフェライトコアの誘電率の0.5倍以上であることを特徴とする非可逆回路素子。
  2. 前記誘電体の誘電率は、前記第1のフェライトコアの誘電率以上であることを特徴とする請求項に記載の非可逆回路素子。
  3. 前記誘電体は、前記中心導体の側面を覆っていることを特徴とする請求項1又は2に記載の非可逆回路素子。
  4. 前記磁気回転子は、第2のフェライトコアをさらに含み、
    前記中心導体は、前記第1及び第2のフェライトコアに挟まれており、
    前記誘電体は、前記中心導体と前記第2のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の非可逆回路素子。
  5. 前記中心導体の下面は、前記第1のフェライトコアと接する部分と前記第1のフェライトコアと接しない部分とを有し、
    前記中心導体の上面は、前記第2のフェライトコアと接する部分と前記第2のフェライトコアと接しない部分とを有し、
    前記中心導体の前記下面のうち前記第1のフェライトコアと接しない部分と前記第1のフェライトコアとの間に前記誘電体が介在し、且つ、前記中心導体の前記上面のうち前記第2のフェライトコアと接しない部分と前記第2のフェライトコアとの間に前記誘電体が介在することを特徴とする請求項に記載の非可逆回路素子。
  6. 前記中心導体は導体厚が厚い部分と薄い部分を有し、前記導体厚が厚い部分は前記第2のフェライトコアと接し、前記導体厚が薄い部分と前記第2のフェライトコアの間に前記誘電体が介在していることを特徴とする請求項4又は5に記載の非可逆回路素子。
  7. 前記中心導体の下面又は上面は、前記第1又は第2のフェライトコアと接することなく、全面が前記誘電体で覆われていることを特徴とする請求項に記載の非可逆回路素子。
  8. 前記中心導体が配置された前記第1のフェライトコアの表面とは反対側に位置する前記第1のフェライトコアの裏面に配置された接地導体をさらに備え、
    前記誘電体は、前記第1のフェライトコアと前記接地導体の間に形成される隙間にさらに設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の非可逆回路素子。
  9. 磁気回転子と、
    前記磁気回転子に直流磁場を印加する永久磁石と、を備え、
    前記磁気回転子は、中心導体と、前記中心導体に積層された第1のフェライトコアと、前記中心導体と前記第1のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられた誘電体とを含み、
    前記磁気回転子は、第2のフェライトコアをさらに含み、
    前記中心導体は、前記第1及び第2のフェライトコアに挟まれており、
    前記誘電体は、前記中心導体と前記第2のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられており、
    前記中心導体の下面は、前記第1のフェライトコアと接する部分と前記第1のフェライトコアと接しない部分とを有し、
    前記中心導体の上面は、前記第2のフェライトコアと接する部分と前記第2のフェライトコアと接しない部分とを有し、
    前記中心導体の前記下面のうち前記第1のフェライトコアと接しない部分と前記第1のフェライトコアとの間に前記誘電体が介在し、且つ、前記中心導体の前記上面のうち前記第2のフェライトコアと接しない部分と前記第2のフェライトコアとの間に前記誘電体が介在することを特徴とする非可逆回路素子。
  10. 磁気回転子と、
    前記磁気回転子に直流磁場を印加する永久磁石と、を備え、
    前記磁気回転子は、中心導体と、前記中心導体に積層された第1のフェライトコアと、前記中心導体と前記第1のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられた誘電体とを含み、
    前記磁気回転子は、第2のフェライトコアをさらに含み、
    前記中心導体は、前記第1及び第2のフェライトコアに挟まれており、
    前記誘電体は、前記中心導体と前記第2のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられており、
    前記中心導体は導体厚が厚い部分と薄い部分を有し、前記導体厚が厚い部分は前記第2のフェライトコアと接し、前記導体厚が薄い部分と前記第2のフェライトコアの間に前記誘電体が介在していることを特徴とする非可逆回路素子。
  11. 磁気回転子と、
    前記磁気回転子に直流磁場を印加する永久磁石と、を備え、
    前記磁気回転子は、中心導体と、前記中心導体に積層された第1のフェライトコアと、前記中心導体と前記第1のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられた誘電体とを含み、
    前記磁気回転子は、第2のフェライトコアをさらに含み、
    前記中心導体は、前記第1及び第2のフェライトコアに挟まれており、
    前記誘電体は、前記中心導体と前記第2のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられており、
    前記中心導体の下面又は上面は、前記第1又は第2のフェライトコアと接することなく、全面が前記誘電体で覆われていることを特徴とする非可逆回路素子。
  12. 磁気回転子と、
    前記磁気回転子に直流磁場を印加する永久磁石と、を備え、
    前記磁気回転子は、中心導体と、前記中心導体に積層された第1のフェライトコアと、前記中心導体と前記第1のフェライトコアとの間に形成される隙間に設けられた誘電体とを含み、
    前記中心導体が配置された前記第1のフェライトコアの表面とは反対側に位置する前記第1のフェライトコアの裏面に配置された接地導体をさらに備え、
    前記誘電体は、前記第1のフェライトコアと前記接地導体の間に形成される隙間にさらに設けられていることを特徴とする非可逆回路素子。
  13. 前記誘電体の誘電正接(tanδ)が0.01以下であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の非可逆回路素子。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の非可逆回路素子を備えた通信装置。
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