JP4967316B2 - リチウム二次電池負極用炭素粒子及びそれを用いたリチウム二次電池用炭素負極、リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池負極用炭素粒子及びそれを用いたリチウム二次電池用炭素負極、リチウム二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、リチウム二次電池負極用炭素粒子及びそれを用いたリチウム二次電池用負極、リチウム二次電池に関する。更に詳しくは、高入出力特性を有する二次電池を必要とする電気自動車、パワーツール等の用途に好適な、充放電効率、出力特性に優れるリチウム二次電池とそれを得るためのリチウム二次電池負極用炭素粒子及び該炭素粒子を用いたリチウム二次電池用負極に関する。
近年、CO排出削減や燃費向上を目的としてエンジンとモーターを動力源として併用するハイブリッド型電気自動車(HEV)の開発、製品化が世界的規模で進められている。HEVの課題の1つとして、高出力、小型軽量かつ低コスト電池の開発がある。現在、ニッケル・水素二次電池が用いられているが、入出力特性、エネルギー密度に課題がある(非特許文献1)。そのため、高電圧、高エネルギー密度を有し、入出力特性に優れたリチウム二次電池は、小型・軽量化が可能であることから、HEV用電源として大きな期待が寄せられている。
HEV用リチウム二次電池用負極材としては、エネルギー密度を重視する設計の場合には黒鉛系炭素材が、入出力特性を重視する場合には非晶質炭素材が検討されている。黒鉛系炭素材は、比表面積が小さいため初回充放電効率が高いが、理論容量である372Ah/kg以上の容量は得られず、入出力特性が劣るという問題点がある。一方、非晶質炭素材は、電解液との反応性が低く、樹枝状金属リチウムが生成しづらいため、入出力特性に優れ、単位重量あたりの放電容量として500Ah/kg以上の材料を得ることができるが、比表面積が大きいため初回充放電効率が低いという問題点がある(非特許文献2)。
芳尾真幸、小沢昭弥 「リチウムイオン二次電池 第二版」p121−134 (2001) リチウムイオン二次電池のための負極用炭素材料 (株)リアライズ社 p12
上記のようなため、入出力特性に優れ、不可逆容量が小さいリチウム二次電池とそれを得るための負極材料が要求されている。
本発明は、従来のリチウム二次電池と比較して、不可逆容量が小さく、かつ出力特性に優れたリチウム二次電池とそれを得るためのリチウム二次電池負極用炭素粒子及び該炭素粒子を用いたリチウム二次電池用負極を提供することを目的とするものである。
発明者らは、鋭意検討の結果、炭素粒子のHe真密度、CO吸着量、酸素濃度、N比表面積、表面酸素濃度(O/C)及び炭素002面の面間隔を制御することにより、不可逆容量が小さく、かつ出力特性に優れた、リチウム二次電池負極材として好適な炭素粒子を得ることができることを見出し、本発明を為すに至った。
すなわち、本発明は、下記(1)〜(10)に記載の事項をその特徴とするものである。(1)X線回折装置(XRD)測定により求められる炭素002面の面間隔d002が0.340〜0.390nmであるリチウム二次電池負極用炭素粒子であって、He真密度が1.40〜2.00g/cc、CO吸着量が0.01〜5.00cc/gであるリチウム二次電池負極用炭素粒子。
(2)炭素粒子全体の酸素濃度が1重量%以下である上記(1)に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
(3)77Kでの窒素吸着測定より求めたN比表面積が0.30〜10m/gである上記(1)または(2)記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
(4)X線光電子分光法(XPS)より求めたO/Cが0.001〜0.060である上記(1)〜(3)のいずれかに記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
(5)炭素前駆体樹脂を450℃〜1000℃で炭素化し、得られた炭化物を粉砕し、粉砕した炭化物をさらに900℃〜2000℃で炭素化してなる上記(1)〜(4)のいずれかに記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
(6)平均粒径が5〜50μmの炭素前駆体樹脂を炭素化してなる上記(1)〜(5)のいずれかに記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
(7)下記一般式(I)
Figure 0004967316
で表されるフェノール誘導体を構造に含む樹脂を炭素前駆体樹脂とし、これを炭素化してなる上記(1)〜(6)のいずれかに記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
(8)上記樹脂が上記一般式(I)で表されるフェノール誘導体を構造に40〜70mol%含む上記(7)に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子を用いたリチウム二次電池用負極。
(10)上記(9)に記載のリチウム二次電池用負極を用いたリチウム二次電池。
本発明によれば、従来のリチウム二次電池と比較して、不可逆容量が小さく、かつ出力特性に優れたリチウム二次電池とそれを得るためのリチウム二次電池負極用炭素粒子及び該炭素粒子を用いたリチウム二次電池用負極を得ることが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるリチウム二次電池負極用炭素粒子は、X線回折装置(XRD)測定により求められる炭素002面の面間隔d002が0.340〜0.390nmであるリチウム二次電池負極用炭素粒子であって、He真密度が1.40〜2.00g/cc、CO吸着量が0.01〜5.00cc/gであることを特徴とする。
本発明のリチウム二次電池負極用炭素粒子は、後述するX線回折装置(XRD)測定より求められる炭素002面の面間隔d002が、0.340〜0.390nmの範囲であるが、0.350〜0.385nmであることが好ましく、0.360〜0.380nmであることがより好ましい。炭素002面の面間隔d002が0.340〜0.390nmの範囲であるリチウム二次電池負極用炭素粒子は、出力特性に優れる。一方、d002が0.340nm未満になると入出力特性が劣る傾向があり、0.390nmを超えると体積当りの容量が小さくなる傾向がある。
また、本発明のリチウム二次電池負極用炭素粒子のHe真密度は、1.40〜2.00g/ccの範囲であるが、1.45〜1.80g/ccであることが好ましく、1.50〜1.65g/ccであることがより好ましい。上記炭素002面の面間隔d002が0.340〜0.390nmである場合、He真密度が1.40〜2.00g/ccの範囲であると初回の不可逆容量を小さくすることが可能である。一方、He真密度が2.00g/ccを超えると初回の不可逆容量が大きくなる傾向があり、1.40g/cc未満であると体積あたりの容量が小さくなる傾向がある。なお、He真密度は、He密度計によって測定することができる。
また、リチウム二次電池負極用炭素粒子のCO吸着量は、0.01〜5.00cc/gの範囲であるが、0.05〜5.00cc/gであることが好ましく、0.1〜1.00cc/gであることがさらに好ましい。上記炭素002面の面間隔d002が0.340〜0.390nmである場合、CO吸着量が、0.01〜5.00cc/gの範囲であると初回の不可逆容量を小さくすることが可能である。一方、CO吸着量が5.00cc/gを超えると初回の不可逆容量が大きくなる傾向があり、0.01cc/g未満になると体積当たりの容量が小さくなる傾向がある。なお、CO吸着量は、例えば、ガス吸着測定装置によって測定することができる。
通常、炭素002面の面間隔d002が0.340nmを超えるような比較的結晶性の低い炭素粒子は、炭素六角網面が発達しておらず、表面に多くの細孔を有しているため、He真密度は2.00g/ccを超え、CO吸着量は5.00cc/gを超える。しかしながら、本発明の炭素粒子は炭素002面の面間隔d002が0.340〜0.390nmの低結晶性の炭素粒子でありながら、He真密度が1.40〜2.00g/cc、CO吸着量が0.01〜5.00cc/gであることから表面に細孔をほとんど有しないと考えられる。このような上記リチウム二次電池負極用炭素粒子をリチウム二次電池用負極材として用いた場合、炭素六角網面が発達していないため出力特性に優れるとともに、表面に細孔が殆どないため初回の不可逆容量の小さい特性を得ることが可能となる。
また、本発明のリチウム二次電池負極用炭素粒子は、炭素粒子全体の酸素濃度が1重量%以下であることが好ましく、0.5重量%以下であることがより好ましく、0.3重量%以下であることがさらに好ましく、酸素を含有していないことが特に好ましい。酸素濃度が1.0重量%以下であるリチウム二次電池負極用炭素粒子は、リチウムイオンと酸素との反応が抑制されるため、初回の不可逆容量を小さくすることが可能である。一方、酸素濃度が1.0重量%を超えると初回の不可逆容量が大きくなる傾向がある。なお、酸素濃度は、例えば、酸素・窒素分析装置によって測定することができる。
このように、炭素002面の面間隔d002が0.340〜0.390nmであるリチウム二次電池負極用炭素粒子において、He真密度が1.40〜2.00g/cc、CO吸着量が0.01〜5.00cc/g、元素分析によって求めた炭素粒子の酸素濃度が1.0重量%以下である場合、その炭素材は、炭素六角網面が発達しておらず、表面に細孔が殆どなく、且つ、酸素が殆ど含まれていないと考えられる。
また、本発明におけるリチウム二次電池負極用炭素粒子は、77Kでの窒素吸着測定より求めたN比表面積が0.30〜10m/gであることが好ましく、0.30〜8.0m/gがより好ましく、0.30〜5.0m/g以下であることがさらに好ましい。N比表面積が0.30〜10m/gの範囲であるリチウム二次電池負極用炭素粒子は、不可逆容量が小さく、電極との密着性がよい。一方、N比表面積が0.30m/g未満になると放電容量が低下し、さらに、電極密着性が低下する傾向があり、10m/gを超えると初回の不可逆容量が大きくなる傾向がある。なお、N比表面積は、例えば、ガス吸着測定装置でNの吸着量を測定し、BET理論によって算出することができる。
また、本発明におけるリチウム二次電池負極用炭素粒子は、X線光電子分光測定(XPS)より求めたO/C(=酸素存在比atmic%/炭素存在比atmic%)が0.001〜0.060であることが好ましく、0.001〜0.050であることがより好ましく、0.001〜0.045であることがさらに好ましい。X線光電子分光測定(XPS)より求めたO/Cが0.001〜0.060の範囲であるリチウム二次電池負極用炭素粒子は、初回の不可逆容量が小さく、寿命特性が優れる。一方、O/Cが0.060を超えると初回の不可逆容量が大きくなる傾向があり、また、寿命特性も劣る傾向がある。
本発明のリチウム二次電池負極用炭素粒子の製造方法に特に制限はないが、例えば、炭素前駆体樹脂をN、Ar、He等の不活ガス性雰囲気下、900℃〜2000℃で焼成(炭素化)して得ることができる。炭素前駆体樹脂の焼成方法としては、最高温度まで1回で昇温し、焼成してもよく、また、比較的低温で1次焼成した後、最高温度で2次焼成を行ってもよい。
1回で最高温度まで焼成する場合は、あらかじめ平均粒径が5〜50μmに粒径調整された炭素前駆体樹脂を用いことが好ましい。この場合における炭素前駆体樹脂の平均粒径は5〜40μmがより好ましく、5〜30μmがさらに好ましい。平均粒径が5μm未満の炭素前駆体樹脂を焼成して得たリチウム二次電池負極用炭素粒子は、不可逆容量が大きくなると共に、粒子同士の接触が悪くなり易く、入出力特性が低下する傾向にある。一方、平均粒径が50μmを超える炭素前駆体樹脂を焼成して得たリチウム二次電池負極用炭素粒子は、電極面に凹凸が発生しやすくなり、電池の短絡の原因となると共に、粒子表面から内部へのリチウムの拡散距離が長くなるため入出力特性が低下する傾向にある。
また、炭素前駆体樹脂を焼成する際の最高温度としては、900〜2000℃が好ましく、1100℃〜1500℃がより好ましく、1200℃〜1300℃がさらに好ましい。焼成温度が900℃未満では、リチウム二次電池用負極材として用いた場合、初回不可逆容量が大きくなる傾向があり、2000℃を超えると、放電容量が小さくなる傾向がある。
一方、比較的低温で1次焼成を行った後、最高温度まで2次焼成する場合は、炭素前駆体樹脂を450℃〜1000℃で1次焼成し、得られた炭化物を粉砕し、その後、最高温度まで昇温し2次焼成を行い、得られた炭素粒子の粒径を整えることが好ましい。
1次焼成の焼成温度としては、450℃〜1000℃が好ましく、700℃〜1000℃がより好ましく、800℃〜1000℃がさらに好ましい。2次焼成の焼成温度(最高温度)としては、900〜2000℃が好ましく、1100℃〜1500℃がより好ましく、1200℃〜1300℃がさらに好ましい。焼成温度が900℃未満では、リチウム二次電池用負極材として用いた場合、初回不可逆容量が大きくなる傾向があり、2000℃を超えると、放電容量が小さくなる傾向がある。
また、1次焼成後の炭化物を粉砕する方法としては、特に制限はないが、例えば、ジェットミル、振動ミル、ピンミル、カッターミル、ハンマーミル等の公知の方法を用いることができる。
また、焼成後に得られた炭素粒子の粒径を整える方法としては、特に制限はないが、篩い、分級機等の既知の方法を用いることができる。また、炭素粒子の平均粒径としては5〜50μmが好ましく、5〜40μmがより好ましく、5〜30μmがさらに好ましい。平均粒径が5μm未満のリチウム二次電池負極用炭素粒子は、不可逆容量が大きくなると共に、粒子同士の接触が悪くなり易く、入出力特性が低下する傾向がある。一方、平均粒径が50μmを超えるリチウム二次電池負極用炭素粒子は、電極面に凹凸が発生しやすくなり電池の短絡の原因となると共に、粒子表面から内部へのリチウムの拡散距離が長くなるため入出力特性が低下する傾向がある。
炭素前駆体樹脂を単に焼成して得られた炭素粒子は、通常、表面と内部で炭素物性が異なり、内部の方が表面より緻密な構造をしている。従って、上記のように、焼成前に、予め、炭素前駆体樹脂の粒径を調整をしたり、或いは、1次焼成後に粉砕処理を加え緻密な構造をしている内部を表面に出しさらに焼成することで、各種物性(炭素002面の面間隔、He真密度、CO吸着量など)を満たす本願発明のリチウム二次電池負極用炭素粒子を作製することが可能となる。
炭素前駆体樹脂としては、例えば、エチレンヘビーエンドピッチ、原油ピッチ、コールタールピッチ、アスファルト分解ピッチ、ポリ塩化ビニル等を熱分解して生成するピッチ、ナフタレン等を超強酸存在下で重合させて作製される合成ピッチ、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール等の熱可塑性合成樹脂、デンプン、セルロース等の天然物、フェノール樹脂などを用いることができる。
中でも炭素前駆体樹脂としてフェノール樹脂を用いることが好ましく、下記一般式(I)で表されるフェノール誘導体を構造に含む樹脂を用いることがより好ましく、下記一般式(I)で表されるフェノール誘導体を構造に40〜70mol%含む樹脂を用いることが特に好ましい。
Figure 0004967316
上記一般式(I)で表されるフェノール誘導体の置換基Xとしては、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、オクチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等が挙げられる。また、アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基等が挙げられる。これらのアリール基は、置換基を有していてもよい。
また、フェノール樹脂の構造中に下記一般式(II)で表されるフェノール誘導体が30mol%以下含まれていてもよい。
Figure 0004967316
炭素前駆体樹脂として熱可塑性の樹脂を用いる場合、焼成前に樹脂の硬化処理を行うことで、架橋反応が起こり炭素化率を増加させることができる。本発明における硬化方法は、特に限定されるものではないが、例えば、塩酸、硫酸、硝酸等の酸触媒下でアルデヒド類と架橋反応を行う方法、架橋剤と共に混合し180℃〜200℃に加熱溶融することで架橋反応を行う方法、架橋剤を使用せずレゾール樹脂と混合して使用する方法等が挙げられる。
酸触媒下でアルデヒド類と架橋反応を行う方法は、湿式反応であり、例えば、繊維形状の前駆体樹脂を硬化するのに適している。また、架橋剤と共に混合し180〜200℃に加熱溶融することで架橋反応を行う方法は、例えば、粉末フェノール樹脂を作製するのに適している。架橋剤としては、例えば、ヘキサメチレンテトラミン、パラホルムアルデヒド等のホルマリン供給源となる物質を用いることができる。
また、炭素前駆体樹脂の形状は、特に制限されるものではなく、ビーズ状の樹脂粒子を用いてもよく、また、樹脂の塊をジェットミル、振動ミル、ピンミル、カッターミル、ハンマーミル等を用いて粉砕したものを用いてもよい。
本発明のリチウムイオン二次電池用負極は、特に限定されないが、例えば、本発明のリチウムイオン二次電池負極用炭素粒子、有機系結着剤および必要に応じて添加される各種添加剤等を溶剤などとともに撹拌機、ボールミル、スーパーサンドミル、加圧ニーダー等により混練し、ペースト状の負極スラリーを調製し、これを例えば、メタルマスク印刷法、静電塗装法、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、ドクターブレード法、グラビアコート法、スクリーン印刷法など公知の方法により集電体に塗布、乾燥し、必要に応じて、ロールプレス等の成形法により圧縮成形することで形成することができる。また、ペースト状の負極層用塗料をシート状、ペレット状等に成形し、これをロールプレス等の成形法により集電体と一体化することで形成することもできる。
上記有機系結着剤としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和カルボン酸エステル、さらに、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸やイオン導電性の大きな高分子化合物が使用できる。イオン導電率の大きな高分子化合物としては、ポリ弗化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、ポリエピクロヒドリン、ポリフォスファゼン、ポリアクリロニトリル等が使用できる。有機系結着剤の含有量は、炭素粒子と有機結着剤との混合物100重量部に対して1〜20重量部とすることが好ましい。
また、上記添加剤として、導電補助剤を混合してもよい。導電補助剤としては、例えば、カーボンブラック、グラファイト、アセチレンブラック、あるいは導電性を示す酸化物や窒化物等が挙げられる。導電補助剤の使用量は、本発明の炭素粒子の1〜15重量%程度とすればよい。
さらに、上記添加剤として、負極スラリーの増粘剤を混合してもよい。増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(塩)、酸化スターチ、リン酸化スターチ、カゼインなどを挙げることができる。
上記集電体の材質および形状については、負極の場合は特に限定されず、アルミニウム、銅、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等を、箔状、穴開け箔状、メッシュ状等にした帯状のものを用いればよい。また、多孔性材料、たとえばポーラスメタル(発泡メタル)やカーボンペーパーなども使用可能である。
本発明のリチウムイオン二次電池は、例えば、本発明のリチウムイオン二次電池用負極と正極とをセパレータを介して対向して配置し、電解液を注入することにより得ることができる。
上記正極は、負極と同様にして、集電体表面上に正極材料層を形成することで得ることができる。この場合の集電体はアルミニウム、チタン、ステンレス鋼等の金属や合金を、箔状、穴開け箔状、メッシュ状等にした帯状のものを用いることができる。
上記正極に用いる正極材料としては、特に制限はなく、例えば、LiNiO、LiCoO、LiMn、Cr、Cr、V、V13、VO、MnO、TiO、MoV、TiS、V、VS、MoS、MoS,ポリアニリン、ポリピロール等の導電性ポリマー、多孔質炭素等などを単独或いは混合して使用することができる。
上記電解液としては、例えば、LiClO、LiPF、LiAsF、LiBF、LiSOCF等のリチウム塩を、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、シクロペンタノン、スルホラン、3−メチルスルホラン、2,4−ジメチルスルホラン、3−メチル−1,3−オキサゾリジン−2―オン、γ−ブチロラクトン、ジエチルカーボネート、ジメトキシエタン、ジメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ブチルエチルカーボネート、ジプロビルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、酢酸エチル等の単体、2成分及び3成分混合物等の非水系溶剤に溶解したいわゆる有機電解液を使用することができる。
上記セパレータとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを主成分とした不織布、クロス、微孔フィルム又はそれらを組み合わせたものを使用することができる。なお、作製するリチウム二次電池の正極と負極が使用中も直接接触しない構造にした場合は、セパレータを使用しなくとも良い。
本発明のリチウム二次電池の構造は、特に限定されないが、通常、正極及び負極と、必要に応じて設けられるセパレータとを、扁平渦巻状に巻回して巻回式極板群としたり、これらを平板状として積層して積層式極板群とし、これら極板群を外装体中に封入した構造とするのが一般的である。また、本発明のリチウム二次電池は、特に限定されないが、ペーパー型電池、ボタン電池、コイン型電池、積層型電池、円筒型電池などとして使用されうる。
このようにして得られた本発明のリチウム二次電池は、従来の炭素粒子を負極に用いたリチウム二次電池と比較して、不可逆容量が小さく、なおかつ出力特性、急速充放電特性、安全性に優れたものとなる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって制限されるものではない。
<リチウム二次電池負極用炭素粒子の作製>
(実施例1)
攪拌装置、還流冷却器、及び温度系を備えた2Lの三口フラスコ中にm−クレゾール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)217g、38%ホルムアルデヒド水溶液(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)97g、1mol/l塩酸(容量分析用:和光純薬品工業株式会社製)20gを入れ、100℃まで加熱し、一時間保持した。その後150℃で4時間加熱還流し、180℃で系内の残存モノマと水を除去した。得られたフェノール樹脂を100g秤量し、ヘキサメチレンテトラミン(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)10gとともに粉砕・混合した。得られた粉末混合物をポリテトラフルオロエチレンバットに移し、200℃ホットプレート上で混合しながら硬化処理を行った。この樹脂硬化物を熱風乾燥機中で180℃、4時間加熱処理することにより、完全に硬化処理を行った。得られた樹脂硬化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した。
粉砕した樹脂を900℃の連続焼成炉に通し、炭素化を行った。得られた炭化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した後、250メッシュの篩で篩った。篩った炭化物をN雰囲気下、室温(25℃)から500℃まで30分、500℃から1200℃まで昇温速度5.8℃/minで昇温、1200℃で1時間保持することで、炭素粒子を作製した。
(実施例2)
攪拌装置、還流冷却器、及び温度系を備えた2Lの三口フラスコ中にm−クレゾール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)217g、38%ホルムアルデヒド水溶液(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)97g、1mol/l塩酸(容量分析用:和光純薬品工業株式会社製)20gを入れ、100℃まで加熱し、一時間保持した。その後150℃で4時間加熱還流し、180℃で系内の残存モノマと水を除去した。得られたフェノール樹脂を100g秤量し、ヘキサメチレンテトラミン(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)10gとともに粉砕・混合した。得られた粉末混合物をポリテトラフルオロエチレンバットに移し、200℃ホットプレート上で混合しながら硬化処理を行った。この樹脂硬化物を熱風乾燥機中で180℃、4時間加熱処理することにより、完全に硬化処理を行った。得られた樹脂硬化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した。
粉砕した樹脂を900℃の連続焼成炉に通し、炭素化を行った。得られた炭化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した後、250メッシュの篩で篩った。篩った炭化物をN雰囲気下、室温(25℃)から500℃まで30分、500℃から1300℃まで昇温速度5.8℃/minで昇温、1300℃で1時間保持することで、炭素粒子を作製した。
(実施例3)
攪拌装置、還流冷却器、及び温度系を備えた2Lの三口フラスコ中にm−クレゾール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)217g、38%ホルムアルデヒド水溶液(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)97g、1mol/l塩酸(容量分析用:和光純薬品工業株式会社製)20gを入れ、100℃まで加熱し、一時間保持した。その後150℃で4時間加熱還流し、180℃で系内の残存モノマと水を除去した。得られたフェノール樹脂を100g秤量し、ヘキサメチレンテトラミン(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)10gとともに粉砕・混合した。得られた粉末混合物をポリテトラフルオロエチレンバットに移し、200℃ホットプレート上で混合しながら硬化処理を行った。この樹脂硬化物を熱風乾燥機中で180℃、4時間加熱処理することにより、完全に硬化処理を行った。得られた樹脂硬化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した。
粉砕した樹脂を900℃の連続焼成炉に通し、炭素化を行った。得られた炭化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した後、250メッシュの篩で篩った。篩った炭化物をN雰囲気下、室温(25℃)から500℃まで30分、500℃から1400℃まで昇温速度5.8℃/minで昇温、1400℃で1時間保持することで、炭素粒子を作製した。
(実施例4)
攪拌装置、還流冷却器、及び温度系を備えた2Lの三口フラスコ中にm−クレゾール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)217g、38%ホルムアルデヒド水溶液(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)97g、1mol/l塩酸(容量分析用:和光純薬品工業株式会社製)20gを入れ、100℃まで加熱し、一時間保持した。その後150℃で4時間加熱還流し、180℃で系内の残存モノマと水を除去した。得られたフェノール樹脂を100g秤量しヘキサメチレンテトラミン(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)10gとともに粉砕・混合した。得られた粉末混合物をポリテトラフルオロエチレンバットに移し、200℃ホットプレート上で混合しながら硬化処理を行った。この樹脂硬化物を熱風乾燥機中で180℃、4時間加熱処理することにより、完全に硬化処理を行った。ついで、得られた樹脂硬化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した後、振動ミルを用いて5分間粉砕し、250メッシュの篩で篩った。
篩った樹脂をN雰囲気下、室温〜200℃まで2.9℃/minで昇温して、200℃で2時間保持、その後、200℃から昇温速度20℃/hで900℃まで昇温、900℃で1時間保持し、炭素化を行った。ついで、得られた炭化物を粉砕せずに、N雰囲気下、室温(25℃)から500℃まで30分、500℃から昇温速度300℃/hで1200℃まで昇温して、1200℃で1時間保持することで、炭素粒子を作製した。
(比較例1)
攪拌装置、還流冷却器、及び温度系を備えた2Lの三口フラスコ中にフェノール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)188g、38%ホルムアルデヒド水溶液(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)97g、1mol/l塩酸(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)20gを入れ、100℃まで加熱し、1時間保持した。その後150℃で4時間加熱還流し、180℃で系内の残存モノマと水を除去した。得られたノボラック樹脂を100g秤量し、ヘキサメチレンテトラミン(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)10gと共に粉砕・混合した。得られた粉末混合物をポリテトラフルオロエチレンバットに移し、200℃ホットプレート上で混合しながら硬化処理を行った。この樹脂硬化物を熱風乾燥機中で180℃、4時間加熱処理することにより、完全に硬化処理を行った。得られた樹脂硬化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した。
粉砕した樹脂を900℃の連続焼成炉に通し、炭素化を行った。得られた炭化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した後、250メッシュの篩で篩った。篩った炭化物をN雰囲気下、室温(25℃)から500℃まで30分、500℃から1200℃まで昇温速度5.8℃/minで昇温、1200℃で1時間保持することで、炭素粒子を作製した。
(比較例2)
攪拌装置、還流冷却器、及び温度系を備えた2Lの三口フラスコ中にフェノール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)132g、p−t−ブチルフェノール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)90g、38%ホルムアルデヒド水溶液(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)97g、1mol/l塩酸(容量分析用:和光純薬品工業株式会社製)20gを入れ、100℃まで加熱し、一時間保持した。その後150℃で4時間加熱還流し、180℃で系内の残存モノマと水を除去した。得られたフェノール樹脂を100g秤量し、ヘキサメチレンテトラミン(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)10gとともに粉砕・混合した。得られた粉末混合物をポリテトラフルオロエチレンバットに移し、200℃ホットプレート上で混合しながら硬化処理を行った。この樹脂硬化物を熱風乾燥機中で180℃、4時間加熱処理することにより、完全に硬化処理を行った。得られた樹脂硬化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した。
粉砕した樹脂を900℃の連続焼成炉を通し、炭素化を行った。得られた炭化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した後、250メッシュの篩で篩った。篩った炭化物をN雰囲気下、室温(25℃)から500℃まで30分、500℃から1100℃まで昇温速度5.8℃/minで昇温、1100℃で1時間保持することで、炭素粒子を作製した。
(比較例3)
攪拌装置、還流冷却器、及び温度系を備えた2Lの三口フラスコ中にフェノール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)132g、p−t−ブチルフェノール(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)90g、38%ホルムアルデヒド水溶液(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)97g、1mol/l塩酸(容量分析用:和光純薬品工業株式会社製)20gを入れ、100℃まで加熱し、一時間保持した。その後150℃で4時間加熱還流し、180℃で系内の残存モノマと水を除去した。得られたフェノール樹脂を100g秤量し、ヘキサメチレンテトラミン(試薬特級:和光純薬品工業株式会社製)10gとともに粉砕・混合した。得られた粉末混合物をポリテトラフルオロエチレンバットに移し、200℃ホットプレート上で混合しながら硬化処理を行った。この樹脂硬化物を熱風乾燥機中で180℃、4時間加熱処理することにより、硬化処理を行った。得られた樹脂硬化物をカッターミルを用いて30秒間粉砕した後、振動ミルを用いて5分間粉砕し、250メッシュの篩で篩った。
篩った樹脂をN雰囲気下、室温〜200℃まで2.9℃/minで昇温して、200℃で2時間保持、その後、200℃から昇温速度20℃/hで900℃まで昇温、900℃で1時間保持し、炭素化を行った。ついで、得られた炭化物を粉砕せずに、N雰囲気下、室温(25℃)から500℃まで30分、500℃から昇温速度300℃/hで1200℃まで昇温して、1200℃で1時間保持することで、炭素粒子を作製した。
<評価>
実施例1〜4及び比較例1〜3で得られたリチウム二次電池負極用炭素粒子のHe真密度、CO吸着量、炭素002面の面間隔d002、酸素濃度、N比表面積及びO/Cを下記の方法によって測定した。結果を表1に示す。
[He真密度の測定法]
He真密度計(MUPY−13T QUANTACOME社製)を用いて、以下の条件で、予め200℃で2時間、減圧乾燥を行ったリチウム二次電池負極用炭素粒子にHeガスを浸透させた後、測定を行った。
・Runモード:Multi Run
・分析回数:20回
・採用分析回数:10回
・許容%偏差:0.050%
・パージモード:パルスモード 2500回パルス
[CO吸着量の測定法]
ガス吸着装置(AUTSORB−1Quantachrome社製)を用いて以下の方法で行った。リチウム二次電池負極用炭素粒子を石英製のサンプル管に3g秤量し、備え付けの前処理ステージで200℃、6時間、減圧下で前処理を行った。前処理後のサンプル管を測定ステージに付け替え、CO吸脱着測定を行った。下記の測定条件で測定を行い、測定圧力9.75×10−1mmHg時の吸着量をCO吸着量とした。
・測定温度:273K
・測定圧力:吸着1.0×10−5〜9.75×10−1mmHg
:脱着9.75×10−1〜2.5×10−2mmHg
[炭素002面の面間隔d002の測定法]
リチウム二次電池負極用炭素粒子を石英製の試料ホルダーの凹部分に充填し、測定ステージにセットした。以下の測定条件において広角X線回折装置(理学電気株式会社製)で測定を行った。
・線源:CuKα線(波長λ=0.15418nm)
・出力:40kV、20mA
・サンプリング幅:0.010°
・走査範囲:10〜35°
・積算回数:1回
・スキャンスピード:0.5°/min
得られた002回折線のピーク位置(2θ)は、標準物質用高純度シリコン粉末の111回折線を用いて外部補正し、CuKα線の波長λとBraggの式を用いて炭素002面の面間隔d002を計算した。
Figure 0004967316
[酸素濃度の測定法]
リチウム二次電池負極用炭素粒子の酸素濃度は、酸素・窒素分析装置(TC436:LECO製)を用いて測定した。インパルス炉を5400Wに設定することで炉内の温度を約1600℃とした。リチウム二次電池負極用炭素粒子0.1gから0.2gを不活性ガス気流中(ヘリウム)で加熱し、酸素を赤外検出器にて測定した。得られたスペクトルを酸素量が分かっている基準物質(酸化イットリウム)と比較することでリチウム二次電池用負極材の酸素含有量を算出した。
[N比表面積の測定法]
比表面積は、AUTSORB−1(Quantachrome社製)を用いて以下の方法で行った。リチウム二次電池負極用炭素粒子を石英製のサンプル管に1g秤量し、備え付けの前処理ステージで200℃、6時間、減圧下で前処理を行った。前処理後のサンプル管を測定ステージに付け替え、下記の条件でN吸脱着測定を行った。
・測定温度:77K
・測定圧力:吸着1.0×10−4〜9.95×10−1mmHg
:脱着9.95×10−1〜5.0×10−2mmHg
得られた等温線から相対圧が1.0×10−4〜1.5×10−1の値をBET理論に適応しN比表面積を得た。
[O/Cの測定法]
O/Cの測定は、X線光電子分光測定装置(AXSIS−165、島津/Kratos製)を用いて下記の測定条件下で行った。
・X線源:AlKα 45〜150W(3〜10mA、15kV)
・検出角度:90度
・分析面積:0.3×0.7mm
・定性分析PE:160eV
・定量分析PE:10eV
測定試料は、後に述べる充放電特性の測定に作製した電極を用いた。検出されたスペク
トル(C1s、O1s、F1s)のスペクトル面積から元素の存在比(atmic%)を
算出し、炭素と酸素の存在比を用いてO/C(=酸素存在比atmic%/炭素存在比a
tmic%)を求めた。
実施例1〜4及び比較例1〜3で得られたリチウム二次電池負極用炭素粒子を負極材として適用したリチウム二次電池用負極を有するリチウム二次電池を作製し、その充放電特性及び入出力特性を下記の方法により測定した。結果を表2に示す。
[充放電特性の測定法]
充放電特性測定用のコイン型リチウム二次電池を以下の手順で作製した。まず、得られたリチウム二次電池負極用炭素粒子(負極炭素材料)90重量%に、N−メチル−2ピロリドンに溶解したポリフッ化ビニリデン(PVDF)を固形分で10重量%加えて混練してペーストを作製した。ついで、直径9.2mmの穴が空いた厚さ200μmのマスクを用いて、厚さ42μmの電解銅箔上に上記で得たペーストを円形状に塗布し、さらにこれを105℃で乾燥してN−メチル−2ピロリドンを除去することで、試験電極を得た。
次に、得られた試験電極を、電解液(LiPFをエチレンカーボネート(EC)及びメチルエチルカーボネート(MEC)(ECとMECは体積比で1:3)の混合溶媒に1mol/lの濃度になるように溶解した溶液)を含浸させたポリエチレン微孔膜セパレータをはさんでリチウム金属電極を対向させ、コイン型リチウム二次電池を作製した。
得られたリチウム二次電池について、2端子法による充放電試験を行い、充放電容量の測定を行った。試料電極とリチウム金属電極の間に、試料電極の面積に対して、0.2mA/cmの定電流で0V(V vs.Li/Li)まで充電し、次いで0Vの定電圧で電流が0.02mA/cmになるまで充電した。次に30分の休止時間後に0.2mA/mの定電流で1.5V(V vs.Li/Li)まで放電する1サイクル試験を行い、放電容量及び充放電効率を測定した。充放電効率は、(放電容量)/(充電容量)×100として算出した。
[出力特性の測定法]
出力特性測定用の捲回型円筒型リチウム二次電池を以下の手順で作製した。まず、得られたリチウム二次電池負極用炭素粒子87重量%に、導電補助剤としてカーボンブラックを5重量%、N−メチル−2−ピロリドンに溶解したポリ弗化ビニリデン(PVDF)を固形分で8重量%となるように加えて混練してペーストを作製した。ついで、このペーストを、厚さが40μmの電解銅箔にクリアランスを単位面積当りの塗布量が4.5mg/cmとなるように塗工機(チビコータ:サンク株式会社製)を用いて塗工した後、130℃で乾燥してN−メチル−2−ピロリドンを除去し、ロールプレス機により合材密度が1.0g/cmとなるように圧縮成型を行い、負極を作製した。
次に、正極活物質である粒径5μmのコバルト酸リチウム94重量%に、導電補助剤としてカーボンブラック3重量%、N−メチル−2−ピロリドンに溶解したポリ弗化ビニリデン(PVDF)を固形分で3重量%となるように加えて混練してペーストを作製した。ついで、このペーストを、厚さが20μmの電解アルミニウム箔に単位面積当りの塗布量が8.0mg/cmとなるように塗工機(チビコータ:サンク株式会社製)を用いて塗布した後、130℃で乾燥してN−メチル−2−ピロリドンを除去し、ロールプレス機により合材密度が2.5g/cmとなるように圧縮成型を行い、正極を作製した。
次に、作製した負極を54mm×360mm角に、正極を50mm×30mm角に切り出し、それぞれの塗工部がセパレータを隔てて向き合うように積層した後、1mm厚のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)板を巻くことにより径の調整を行った。なお、セパレータには厚み20μmのポリエチレン微孔膜を2枚重ねて使用した。ついで、極板群をスチール製の缶に入れ、LiPFをエチレンカーボネート(EC)及びメチルエチルカーボネート(MEC)(ECとMECは体積比で1:3)の混合溶媒に1.5mol/lの濃度になるように溶解した電解液3mlを入れ、封缶して捲回型円筒型リチウム二次電池を作製した。
得られたリチウム二次電池について、以下の方法で出力特性を測定した。まず、上記で作製した電池を25℃の恒温槽中において100mAの定電流で4.15Vまで充電し、さらに4.15Vの定電圧で電流が10mAになるまで充電し、30分の休止後100mAの定電流で2.75Vまで放電した。次いで、30分の休止後100mAの定電流で4.15Vまで充電し、さらに4.15Vの定電圧で電流が10mAになるまで充電し、SOC(充電状態)100%の状態とした。その後、30分の休止後500mAの定電流下10秒間放電し、その際の電圧降下(ΔV)を測定した。この電圧降下(ΔV)と放電電流値(500mA)の商で求められる直流抵抗値を出力特性とした。
Figure 0004967316
Figure 0004967316
表1および表2から分かるように、実施例1〜4のリチウム二次電池負極用炭素粒子を負極材として適用した負極を有するリチウム二次電池は、充放電効率、出力特性に優れる。

Claims (9)

  1. X線回折装置(XRD)測定により求められる炭素002面の面間隔d002が0.340〜0.390nmであるリチウム二次電池負極用炭素粒子であって、He真密度が1.40〜2.00g/cc、CO吸着量が0.01〜5.00cc/gであり、
    下記一般式(I)
    Figure 0004967316
    で表されるフェノール誘導体を構造に含む樹脂を炭素前駆体樹脂とし、これを炭素化してなるリチウム二次電池負極用炭素粒子。
  2. 前記樹脂が前記一般式(I)で表されるフェノール誘導体を構造に40〜70mol%含む請求項1に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
  3. 炭素粒子全体の酸素濃度が1重量%以下である請求項1または2に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
  4. 77Kでの窒素吸着測定より求めたN比表面積が0.30〜10m/gである請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
  5. X線光電子分光法(XPS)より求めたO/Cが0.001〜0.060である請求項1〜のいずれか1項に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
  6. 炭素前駆体樹脂を450℃〜1000℃で炭素化し、得られた炭化物を粉砕し、粉砕した炭化物をさらに900℃〜2000℃で炭素化してなる請求項1〜のいずれか1項に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
  7. 平均粒径が5〜50μmの炭素前駆体樹脂を炭素化してなる請求項1〜のいずれか1項に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のリチウム二次電池負極用炭素粒子を用いたリチウム二次電池用負極。
  9. 請求項に記載のリチウム二次電池用負極を用いたリチウム二次電池。
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