JP4967257B2 - デジタルアンプ方法及びデジタルアンプ回路 - Google Patents

デジタルアンプ方法及びデジタルアンプ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4967257B2
JP4967257B2 JP2005163884A JP2005163884A JP4967257B2 JP 4967257 B2 JP4967257 B2 JP 4967257B2 JP 2005163884 A JP2005163884 A JP 2005163884A JP 2005163884 A JP2005163884 A JP 2005163884A JP 4967257 B2 JP4967257 B2 JP 4967257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
signal
output signal
pulse
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005163884A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006340152A (ja
Inventor
幹夫 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005163884A priority Critical patent/JP4967257B2/ja
Publication of JP2006340152A publication Critical patent/JP2006340152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4967257B2 publication Critical patent/JP4967257B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、アナログ音声信号をパルス信号に変換して電力増幅するデジタルアンプに関し、特に動作の開始時または終了時に発生するポップノイズを低減するための技術に関するものである。
昨今のAV機器は低消費電力化が図られており、その中で、音声信号の低消費電力の電力増幅方式としてデジタルアンプが知られている。このデジタルアンプは、アナログ音声信号をその音声信号レベルに応じてパルス変調し、そのパルス変調されたパルス変調信号を積分することにより電力増幅されたアナログ音声信号を出力し、その出力信号によりスピーカを駆動する。しかしながら、このデジタルアンプは、電源オン時の動作開始時、あるいは電源オフ時の動作終了時などにポップノイズと呼ばれる雑音を発生する。このポップノイズを低減する方法としては、リレーを使う方法、あるいは特許文献1にその技術が開示されているように、動作が安定するまでのタイミングを図るBTL(Bridged Tied Load)方式などのデジタルアンプが提案されている。
以下、図7を参照しながら、デジタルアンプにおけるポップノイズの低減を図る従来技術の一例について説明する。図7はリレーを使用する従来の第1のデジタルアンプの一例を示した図である。図7において、符号30はアナログ音声信号をパルス変調するデジタルアンプである。31はインダクタ、32はコンデンサであり、これらのインダクタ31とコンデンサ32は、デジタルアンプ30から出力されたパルス信号を積分することにより、電力増幅されたアナログ音声信号に戻すフィルターを構成している。33は直流成分をカットするコンデンサ、34はアナログ音声信号の出力を制御するリレー、35はスピーカである。
以上のように構成された従来の第1のデジタルアンプについて、その動作を説明する。
デジタルアンプ30のイネーブル(EN)端子(図示せず)が有効とされると、デジタルアンプ30は、パルス変調を開始し、入力された音声信号をその音声信号レベルに応じてパルス変調をして電力増幅をすることにより生成したパルス信号を出力する。デジタルアンプ30から出力されたパルス信号は、インダクタ31とコンデンサ32で構成されたローパスフィルターで積分されてアナログ音声信号となり、コンデンサ33で直流成分をカットされた後、スピーカ35で音声再生される。上記のように構成されるデジタルアンプ30は、電源オン直後および電源オフ直後の動作が不安定であり、電源オン直後および電源オフ直後にポップノイズが発生することが知られている。このポップノイズを低減する一つの方法として、電源オン直後はデジタルアンプ30の動作が十分に安定状態になるまでリレー34をmute制御信号で開放状態とし、また、電源オフ直後はリレー34をmute制御信号で瞬時に開放状態とすることにより、電源オン時および電源オフ時におけるデジタルアンプ30の動作不安定に起因するポップノイズの低減を図る技術が知られている。しかしながら、小型、安価で、かつ低消費電力という長所を持つデジタルアンプが、ポップノイズを低減するためにリレーを使用することにより、大型で、高価となり、さらにリレー駆動のための電力供給が必要なため、低消費電力という長所も減却されるという問題を有している。
上記の問題を解決する技術として、リレーを使用せずに電源オン時および電源オフ時のポップノイズの低減を図ることができる構成が特許文献1に開示されている。図8は、この特許文献1において開示されているリレーを使用せずに電源オン時および電源オフ時のポップノイズの低減を図ることができるデジタルアンプ回路の構成を示すブロック図であり、従来の第2のデジタルアンプの一例を示すものである。
以下、図8を参照しながら、デジタルアンプにおけるポップノイズの低減を図る従来の第2のデジタルアンプの一例について説明する。
図8において、符号40、41は抵抗器、42はオペアンプであり、抵抗器40及び41とオペアンプ42により入力された音声信号の増幅を行う。44は音声信号を反転する反転増幅器、43は前記オペアンプ42の出力音声アナログ信号(INA信号)の電圧と後述する電圧設定回路45の出力端子(Q点)の電圧が略等しくなった時に後述する駆動回路47のミュート状態を解除するミュート状態制御回路、45は電圧を所定の電圧から基準電圧に変化させる電圧設定回路、46はデジタル変調する変調回路、47は後述するスピーカ52を駆動する駆動回路、48はインダクタ、49はコンデンサ、50はインダクタ、51はコンデンサであり、インダクタ48とコンデンサ49との組み合わせ、及びインダクタ50とコンデンサ51との組み合わせでそれぞれローパスフィルターを構成する。52はBTL駆動されるスピーカである。
以上のように構成された従来の第2のデジタルアンプについて、その動作を説明する。
まず、一般的な増幅動作について説明する。入力された音声アナログ信号は、増幅度が抵抗器40と抵抗器41の比で決定されるオペアンプ42により反転増幅された後、INA信号として変調回路46に入力される。変調回路46に入力されたINA信号は、その音声信号レベルに応じてパルス変調され、駆動回路47に出力される。駆動回路47に入力されたパルス変調信号は、電力増幅された後、インダクタ48とコンデンサ49で構成されるローパスフィルターにより積分されて電力増幅されたアナログ音声信号となり、スピーカ52の一方の入力端子に入力される。一方、オペアンプ42の出力音声アナログ信号(INA信号)は反転増幅器44にも入力され、ここで反転増幅された後、その出力音声アナログ信号(INB信号)は変調回路46に入力される。変調回路46に入力されたINB信号は、以降、上記のINA信号と同様の処理が行われる。すなわち、変調回路46において音声信号レベルに応じてパルス変調されてから駆動回路47に入力され、ここで電力増幅された後、インダクタ50とコンデンサ51で構成されるローパスフィルターにより積分されて電力増幅されたアナログ音声信号となり、スピーカ52の他方の入力端子に入力される。ここで、スピーカ52はBTL駆動方式で動作するスピーカであるが、以上のようにして通常の音声信号の電力増幅が行われる。
次に、電源オン時のミュート動作について説明する。電源オン時は、初期状態として、ミュート状態制御回路43の出力信号MUTにより駆動回路47の動作が停止しており、駆動回路47の出力は零の状態になっている。電源Vccが投入されると、図9に示すごとく、INA信号とQ点における電圧は徐々に上昇し始める。電圧設定回路45は、所定の電圧から基準電圧に電圧を変化させるように電圧設定の制御動作をする構成となっており、時刻t1において、Q点における電圧が予め設定していた所定電圧を越えると、Q点における電圧を基準電圧(Vcc/2)に向かって降下させ、時刻t2において、INA信号とQ点における電圧が等しくなるように動作をする(ここでは、電圧設定回路45の詳細な説明は省略する)。INA信号とQ点における電圧が等しくなる時刻t2においては、オペアンプ42のバイアス電圧は略基準電圧(Vcc/2)となって安定し、オペアンプ42の出力音声アナログ信号(INA信号)の電圧と電圧設定回路45の出力端子(Q点)における電圧が略等しくなった時、ミュート状態制御回路43は初期状態であった出力信号MUTをリセットし、駆動回路47はミュート状態が解除されて所定の電力増幅を開始する。
以上のように、従来の第2のデジタルアンプは、電源投入時に回路のバイアス電圧が安定するまで駆動回路47の動作をミュート状態にすることにより、BTL駆動方式デジタルアンプ構成において、駆動回路47の両出力端子の信号出力を零から開始させることでポップノイズの発生を抑えることができ、大型で高価、かつ、駆動するための電力供給を必要とするリレーを使う必要がなく、デジタルアンプが有する低消費電力の長所を生かすことができる。
特開2003−204590号公報
しかしながら、従来のデジタルアンプの構成においては、リレーを使用しないで済むという課題の解決はできるが、BTL駆動の構成をとることにより駆動回路部の回路規模が大幅に増大し、このことは、駆動回路がIC化する時のチップ面積の殆どを占めることを考えると、デジタルアンプをIC化する場合、チップサイズが大幅に拡大するという課題を有していた。さらに、図10に示すごとく、駆動ミュート制御信号MUTを開放し、駆動回路47が両出力端子TAおよびTBにパルス変調信号を出力する動作を開始する時には、瞬間的にダッシュ電流が流れ、これにより電源ライン、およびグランドラインにゆれが発生するため、BTL駆動といえども僅かにポップノイズがスピーカより聞こえ、ポップノイズが完全には消えないという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明のデジタルアンプは、入力されたアナログ音声信号をその音声信号レベルに応じてパルス変調し、そのパルス変調されたパルス変調信号を積分することにより電力増幅されたアナログ音声信号を出力し、その出力信号によりスピーカを駆動するデジタルアンプであって、動作開始(電源オン)時には出力パルス変調信号の波高値を徐々に増加させ、また、動作終了(電源オフ)時には出力パルス変調信号の波高値を徐々に減衰させることで、出力パルス変調信号の振幅の急激な変化による電源電圧の変動を抑えてパルス変調を行うことを特徴としたものである。
またデジタルアンプ回路として、入力されたアナログ音声信号を増幅する増幅器と、三角波信号を発生する三角波発生器と、前記増幅器の出力信号と前記三角波発生器の出力信号の信号レベルを比較することによりパルス変調信号を生成し出力する比較器と、入力された動作開始/終了信号を反転し積分する反転積分器と、前記反転積分器の出力信号を波形整形する波形整形器と、前記波形整形器の出力信号と入力された動作開始/終了信号との論理和をとるORゲートと、前記ORゲートの出力信号により、前記比較器の出力信号であるパルス変調信号の開始/終了のタイミング制御が行われ、ハイレベル制御出力側とローレベル制御出力側の2つの出力パルス信号を出力するタイミング発生部と、前記タイミング発生部の2つの出力パルス信号の内、ハイレベル制御出力側の出力パルス信号を前記反転積分器の出力信号でパルス振幅変調するゲート電圧制御回路と、ハイレベル出力MOS FETとローレベル出力MOS FETの2つのMOS FETを少なくとも有し、前記ハイレベル出力MOS FETのゲートに前記ゲート電圧制御回路の出力信号が入力されるとともに、前記ローレベル出力MOS FETのゲートに前記タイミング発生部のローレベル制御出力側の出力パルス信号を入力して電力増幅を行う駆動回路部と、前記駆動回路部の出力端と接地間に抵抗値調整用として設けられる抵抗器と、前記駆動回路部の出力信号から高域成分を除去して電力増幅されたアナログ信号取り出すためのローパスフィルターを構成するインダクタおよびコンデンサ(イ)と、前記ローパスフィルターの出力信号をスピーカに入力する前に、その出力信号から直流成分を除去するコンデンサ(ロ)と、を具備し、前記駆動回路部の出力信号によりスピーカをシングルエンド駆動させる構成とし、動作開始時には出力パルス信号の波高値を徐々に増加させ、また終了時には出力パルス信号の波高値を徐々に減衰させ、パルス出力振幅の急激な変化による電源電圧変動を抑えてシングルエンド駆動のパルス変調を行うように構成したものである。
本発明のデジタルアンプ回路は、上記構成を有し、動作開始時および動作終了時に発生するポップノイズの低減が図れるとともに、簡単な回路構成で実現できるものである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図1から図5を用いて以下に説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるデジタルアンプ回路の構成を示すブロック図であり、デジタル変調方式のうち、PWM(Pulse Width Moduration)方式のデジタル変調について説明したものである。
図1において、符号1は入力されたアナログ音声信号を増幅する増幅器、2は三角波発生器、3は増幅器1の出力信号と三角波発生器2の出力信号の信号レベルを比較してパルス変調信号を生成し出力する比較器、4は入力された動作開始/終了信号を反転して積分する反転積分器、5は反転積分器4の出力信号を波形整形する波形整形器、6は波形整形器5の出力信号と入力された動作開始/終了信号の論理和をとるORゲート、7はORゲート6の出力信号により比較器3の出力信号であるパルス変調信号に対して動作の開始/終了のタイミング制御を行うタイミング発生部、8はタイミング発生部7の出力パルス信号の内、ハイレベル制御出力側の出力信号を反転積分器4の出力信号でパルス振幅変調するゲート電圧制御回路、9はMOS FETで構成された駆動回路部、10はゲート電圧制御回路8の出力信号をゲート入力とするハイレベル出力MOS FET(Q1)、11はタイミング発生部7の出力パルス信号の内、ローレベル制御出力側の出力信号をゲート入力とするローレベル出力MOS FET(Q2)、12は駆動回路部9の出力端子と接地間の抵抗値を調整する抵抗器、13と14は高域成分を除去するローパスフィルターを構成するインダクタとコンデンサ、15は電力増幅されインダクタ13とコンデンサ14で構成されるローパスフィルターでアナログ信号となった音声信号の直流成分を除去するコンデンサ、16はスピーカである。
以上のように構成された本発明の実施の形態1におけるデジタルアンプ回路について、以下にその動作と各構成要素を詳しく説明する。入力されたアナログ音声信号は、増幅器1により所定の増幅度で増幅された後、比較器3の一方の入力端子に入力され、比較器3の他方の入力端子には三角波発生器2において発生させた周波数が数百KHzの三角波信号が入力される。比較器3において、入力された上記2つの信号を比較した結果、図2に示すごとく、三角波信号よりアナログ音声信号の信号レベルが高い場合はLow、逆に、三角波信号よりアナログ音声信号の信号レベルが低い場合はHighのパルスを出力することで、増幅器1より入力されたアナログ音声信号はPWM変調される。
一方、アンプ電源のオン時やオフ時には、過渡現象として電源電圧が不正規となって回路動作が不安定になり、その為に歪みやノイズが発生するが、これらの歪みやノイズを低減するために、通常は動作開始/終了信号ENを入力してアンプ回路の動作を制御する方法が取られている。
上記のアンプ回路の動作を制御する信号を、入力された動作開始/終了信号ENと、入力された動作開始/終了信号ENが反転積分器4で反転して積分された後、波形整形器5で波形整形された信号との論理和をとるORゲート6の出力信号として生成し、タイミング発生部7において、タイミング発生部7に入力された比較器3の出力信号であるPWM変調信号の出力信号区間を、上記ORゲート6の出力信号区間に制限するように制御する。
タイミング発生部7は、後段に接続された駆動回路部9のハイレベル出力MOS FET(Q1)10、およびローレベル出力MOS FET(Q2)11を制御するためのタイミング信号を発生するもので、オーバーラップしたタイミング信号が発生しないようにデッドタイムを追加し、お互いにほぼ反転したタイミングパルス信号を出力する。また、駆動回路部9においては、通常はハイレベル出力MOS FET(Q1)10としてPch、ローレベル出力MOS FET(Q2)11にはNchのMOS FETがそれぞれ使用される。タイミング発生部7の出力信号であるタイミングパルス信号の内、ローレベル出力MOS FET(Q2)11を制御するためのタイミングパルス信号は、ローレベル出力MOS FET(Q2)11のゲートに入力し、通常の動作をさせる。一方、タイミング発生部7の出力信号であるタイミングパルス信号の内、ハイレベル出力MOS FET(Q2)11を制御するためのタイミングパルス信号は、反転積分器4の出力信号(変化電圧)によりパルス振幅変調するゲート電圧制御回路8において振幅変調およびレベルシフトされた後、ハイレベル出力MOS FET(Q1)10のゲートに入力される。駆動回路部9におけるMOS FETのドレイン−ソース間の抵抗値Rdsは、図3に示すごとく、ゲート−ソース間の電圧(VGS)で決定され、通常は十分に飽和した領域で使用されるので、この場合の抵抗値は数十mΩから数百mΩ程度であり、この抵抗値がアンプの能率に寄与する。通常は、ハイレベル出力MOS FET(Q1)10、およびローレベル出力MOS FET(Q2)11はこのような飽和領域で使用するが、ハイレベル出力MOS FET(Q1)10は電源オン時および電源オフ時のみ、未飽和領域で抵抗値の変化を利用して使用する。すなわち、ゲート−ソース間の電圧が小さければ、ドレイン−ソース間の抵抗値Rdsは大きくなるというFETの動作特性を利用して振幅変調するものであり、駆動回路部9の等価回路を示した図4において、ハイレベル出力MOS FET(Q1)10がオンで、ローレベル出力MOS FET(Q2)11がオフの時にパルス出力(PWM出力)が得られ、そのときのPWM出力波高値Vpは、Q2のドレイン−ソース間抵抗値Rds2が固定抵抗で、かつオフ時は数メガΩとなり、固定抵抗R0の抵抗値より十分に大きいため、Q1のドレイン−ソース間抵抗値Rds1(可変抵抗)と、固定抵抗R0との抵抗分割比で計算され、(数1)により波高値Vpを求めることができ、Rds1の抵抗値の変化に応じて振幅変調されたパルス出力が得られる。
Figure 0004967257
ここで、固定抵抗値R0は、駆動回路部9の出力端子と接地間に挿入された抵抗器12の抵抗値であり、抵抗器12は、抵抗値変化の激しい部分を利用するのではなく、緩やかな抵抗値変化部分を利用するために抵抗値調整用として設けられたものである。
図5は、図1の各部(各ポイント)における信号の波形を示した図である。図5において、動作開始時刻をt1、動作終了時刻をt3とする動作開始/終了信号EN(TP1における波形)が入力されると、反転積分器4の出力信号波形はTP2における波形となり、この反転積分器4の出力信号を波形整形器5で波形整形することによりTP3における波形が得られる。TP1における波形とTP3における波形の論理和をとるとTP4における波形が得られる。ここで、時刻t1から時刻t2までの区間は、電源立ち上がり時における振幅変調がなされる区間となり、ゲート電圧制御回路8において、タイミング発生部7の出力信号(TP5における波形)を反転積分器4の出力信号(TP2における波形)で振幅変調することによりTP6における波形が得られる。ハイレベル出力MOSFET(Q1)10のゲートに入力される信号(TP6における波形)は、PchのMOSFETを駆動させるために反転積分器4により反転されレベルシフトされている。しかし、Q1としてNch MOS FETを使用する場合は上記のようにゲートに入力される信号を反転をさせる必要はない。ゲート電圧制御回路8の出力信号(TP6における波形)を駆動回路9のハイレベル出力MOS FET(Q1)10のゲートに、さらに、タイミング発生部7の出力信号(TP7における波形)をローレベル出力MOS FET(Q2)11のゲートに入力することにより、駆動回路9の出力信号(TP8における波形)が得られる。ここで、時刻t2から時刻t3までの区間は、通常のフルスケールのパルスが出力される区間、すなわち振幅変調されない区間である。また、時刻t3から時刻t4までの区間は、電源立ち下がり時における振幅変調がなされる区間であり、電源立ち上がり時の場合とは逆の振幅変調信号波形を有した信号が出力される区間である。なお、説明を簡単にするため、タイミング発生部7の出力信号の波形(TP5およびTP7における波形)は無変調のパルス信号波形として示したが、実際には、入力されたアナログ音声信号が比較器3においてパルス変調されたパルス信号波形となる。
以上のようにして振幅変調されたパルス変調信号は、駆動回路部9において電力増幅された後、インダクタ13とコンデンサ14で構成されるローパスフィルターにより高域成分が除去されてアナログ信号となり、直流成分を除去するコンデンサ15を経由してスピーカ16から音声再生される。
従来のデジタルアンプ回路においては、出力パルス信号の波高値を、電源オン時には、0(零)ボルトからVcc(電源電圧)まで、また逆に、電源オフ時には、Vccから0(零)ボルトまで、それぞれ急激に変化させることになり、その結果、動作開始あるいは動作終了に伴うダッシュ電流がデジタルアンプ回路全体に流れることとなり、電源ラインやグランドラインが貧弱な回路基板においては電源電圧が変動し、その電源電圧の変動がポップノイズとなってシングルエンド駆動のスピーカから再生されていた。しかし、上記のごとく本発明の実施の形態1の構成においては、駆動回路部9の出力パルス信号の波高値を、電源オン時は徐々に増加させ、逆に、電源オフ時は徐々に減衰させることにより、出力パルス信号の振幅の急激な変化に起因する電源電圧の変動を抑えたパルス変調を行い、ポップノイズの低減を図ったデジタルアンプ回路を実現することができる。
以上のように、本発明の実施の形態1のデジタルアンプ回路は、動作開始時(電源オン時)には出力パルス信号の波高値を徐々に増加させ、また、動作終了時(電源オフ時)には出力パルス信号の波高値を徐々に減衰させることにより、出力パルス信号の振幅の急激な振幅変化に起因する電源電圧の変動を抑えてパルス変調を行うことで、動作開始時および動作終了時に発生するポップノイズの低減を図ったデジタルアンプ回路が実現でき、しかも、その回路構成は、シンプルなシングルエンド駆動の駆動回路部9に簡単なゲート電圧制御回路8を追加するだけで、低消費電力の長所をもつデジタルアンプ回路を実現できるといった大きなメリットを有する。なお、本発明の実施の形態1ではPWM方式のデジタル変調の場合について説明したが、PDM(Pulse Density Moduration)方式のデジタル変調についても、PWM変調された出力パルス信号を振幅変調することにより、PWM方式の場合と同様の効果が得られることは容易に類推できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態2におけるデジタルアンプ回路の構成を示すブロック図である。なお、本発明の実施の形態1と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明が重複する部分については適宜説明を省略する。
図6において、符号1は入力されたアナログ音声信号を増幅する増幅器、2は三角波発生器、3aは増幅器1の出力信号と三角波発生器2の出力信号の信号レベルを比較することにより入力されたアナログ音声信号をパルス変調してパルス変調信号を出力する第1の比較器、4は入力された動作開始/終了信号を反転して積分する反転積分器、5は反転積分器4の出力信号を波形整形する波形整形器、6は波形整形器5の出力信号と入力された動作開始/終了信号ENとの論理和をとるORゲート、7aはORゲート6の出力信号で第1の比較器3aの出力信号であるパルス変調信号に対して開始/終了のタイミング制御を行う第1のタイミング発生部、8aは第1のタイミング発生部7aの出力パルス信号の内、ハイレベル制御出力側の出力信号を反転積分器4の出力信号でパルス振幅変調する第1のゲート電圧制御回路、9aはMOS FETで構成された第1の駆動回路部、10aはゲート電圧制御回路8aの出力信号をゲート入力とする第1のハイレベル出力MOS FET、11aは第1のタイミング発生部7aの出力パルス信号の内、ローレベル制御出力側の出力信号をゲート入力とする第1のローレベル出力MOS FET、12は第1の駆動回路部9aの出力端子と接地間に配置された抵抗値を調整する抵抗器、13はインダクタ、14はコンデンサであり、このインダクタ13とコンデンサ14は高域成分を除去するローパスフィルターを構成する。また、16はスピーカ、20は入力されたアナログ音声信号を増幅する増幅器1の出力信号を反転増幅する反転増幅器、21は反転増幅器20の出力信号と三角波発生器2の出力信号の信号レベルを比較することにより反転増幅器20の出力信号であるアナログ音声信号をパルス変調してパルス変調信号を出力する第2の比較器、22はORゲート6の出力信号で第2の比較器21の出力信号であるパルス変調信号に対して開始/終了のタイミング制御を行う第2のタイミング発生部、23は第2のタイミング発生部22の出力パルス信号の内、ハイレベル制御出力側の出力パルス信号を反転積分器4の出力信号でパルス振幅変調する第2のゲート電圧制御回路、24はMOS FETで構成された第2の駆動回路部、25はゲート電圧制御回路23の出力信号をゲート入力とする第2のハイレベル出力MOS FET、26は第2のタイミング発生部22の出力パルス信号の内、ローレベル制御出力側の出力信号をゲート入力とする第2のローレベル出力MOS FET、27は第2の駆動回路部24の出力と接地間に配置された抵抗値を調整する抵抗器、28はインダクタ、29はコンデンサであり、このインダクタ28とコンデンサ29は高域成分を除去するローパスフィルターを構成する。
以上のように構成されたデジタルアンプ回路について、その動作と各部の詳細を説明する。入力されたアナログ音声信号は、増幅器1により所定の増幅度で増幅された後、第1の比較器3aの一方の入力端子に入力され、ここで他方の入力端子に入力された三角波発生器2の出力信号である三角波信号によりPWM変調される。一方、アンプ電源のオン時やオフ時には、過渡現象として電源電圧が不正規となって回路動作が不安定になり、その為に歪みやノイズが発生するが、これらの歪みやノイズを低減するために、通常は動作開始/終了信号ENを入力してアンプの動作制御を行う方法が取られている。上記のアンプ回路の動作を制御する信号を、入力された動作開始/終了信号ENと、入力された動作開始/終了信号ENが反転積分器4で反転して積分された後、波形整形器5で波形整形された信号との論理和をとるORゲート6の出力信号として生成し、第1のタイミング発生部7aにおいて、タイミング発生部7aに入力された第1の比較器3aの出力信号であるPWM変調信号の出力信号区間を、上記ORゲート6の出力信号区間に制限するように制御する。第1のタイミング発生部7aは、後段に接続された第1の駆動回路部9aのハイレベル出力MOS FET10a、およびローレベル出力MOS FET11aを制御するためのタイミング信号を発生するもので、オーバーラップしたタイミング信号が発生しないようにデッドタイムを追加し、お互いにほぼ反転したタイミングパルス信号を出力する。この第1のタイミング発生部7aが出力する出力パルス信号の内、ローレベル制御出力側の出力パルス信号は、ローレベル出力MOS FET11aのゲートに入力してMOS FET11aに通常の動作をさせ、ハイレベル制御出力側の出力パルス信号は、反転積分器4の出力信号の変化電圧でパルス振幅変調する第1のゲート電圧制御回路8aにおいて振幅変調およびレベルシフトされ、ハイレベル出力MOS FET10aのゲートに入力される。第1の駆動回路部9aにおいて、MOS FET10aのドレイン−ソース間の抵抗値Rds1の抵抗値の変化を利用して、抵抗器12の抵抗値で抵抗値調整され、動作開始/終了時に振幅変調された出力パルス信号が得られるように構成されており、この構成および動作は実施の形態1の場合と全く同じである。このようにして得られた振幅変調された出力パルス信号は、インダクタ13とコンデンサ14とで構成されるローパスフィルターにおいて高域成分が除去され、電力増幅されたアナログ信号となり、その後スピーカ16の一方の入力端子に入力される。
一方、増幅器1で増幅された後、反転増幅器20で位相反転されたアナログ音声信号は、第2の比較器21に入力され、ここで三角波発生器2の出力信号である三角波信号によりPWM変調される。アンプ回路の電源オン時や電源オフ時には回路動作が不安定になるが、このことに起因する歪みやノイズを低減するために、第2のタイミング発生部22にORゲート6の出力信号と第2の比較器21の出力信号であるPWM変調信号を入力し、ORゲート6の出力信号区間を第2の比較器21の出力信号であるPWM変調信号の出力区間とする。第2のタイミング発生部22は、後段に配置された第2の駆動回路部24のハイレベル出力MOS FET25、およびローレベル出力MOS FET26を制御するためのタイミング信号を発生し、その発生した出力パルス信号の内、ローレベル制御出力側の出力パルス信号は、ローレベル出力MOS FET26のゲートに入力してMOS FET26に通常の動作をさせ、ハイレベル制御出力側の出力パルス信号は、第2のゲート電圧制御回路23において、反転積分器4の出力信号の変化電圧でパルス振幅変調およびレベルシフトされ、ハイレベル出力MOS FET25のゲートに入力される。第2の駆動回路部24において、第1の駆動回路部9aにおける場合と同様に、MOS FET25のドレイン−ソース間の抵抗値Rds1の抵抗値の変化を利用して、抵抗器27の抵抗値で抵抗値調整され、動作開始/終了時に振幅変調された出力パルス信号が得られるように構成されており、この構成および動作は実施の形態1の場合と全く同じである。このようにして得られた振幅変調された出力パルス信号は、インダクタ28とコンデンサ29とで構成されるローパスフィルターにおいて高域成分が除去され、電力増幅されたアナログ信号となり、その後スピーカ16の他方の入力端子に入力され、BTL駆動で音声再生される。
従来のBTL駆動方式デジタルアンプ回路においては、デジタルアンプ回路全体に、電源オン時および電源オフ時に、それぞれ動作開始(出力パルス信号の急激な立ち上がり)および動作終了(出力パルス信号の急激な立ち下がり)に伴うダッシュ電流が流れ、回路基板の電源ラインやグランドラインが貧弱な場合は、ダッシュ電流の発生に伴って電源電圧が変動し、これがポップノイズとなってシングルエンド駆動方式よりは軽微ながらスピーカより再生されていた。しかしながら、上記のように構成し、第1の駆動回路部9aおよび第2の駆動回路部24の出力パルス信号の波高値を、電源オン時は徐々に増加させ、また電源オフ時は徐々に減衰させることにより、出力パルス信号の振幅の急激な変化に起因する電源電圧の変動を抑えることができ、ポップノイズの更なる低減を図ったデジタルアンプ回路を実現することができる。なお、デジタル変調の動作や各構成要素の詳細は、前述の実施の形態1における説明と同じであるので、ここでは割愛する。
以上のように、本発明によるデジタルアンプ回路は、入力された音声信号をデジタル変調して電力増幅するデジタルアンプ回路であって、電源オン時(動作開始時)には出力パルス信号の波高値を徐々に増加させ、また、電源オフ時(動作終了時)には出力パルス信号の波高値を徐々に減衰させ、パルス出力信号の振幅の急激な変化による電源電圧の変動を抑えてパルス変調を行うことにより、動作開始/終了時に発生するポップノイズの更なる低減を図ることができ、シングルエンド駆動方式あるいはBTL駆動方式のいずれの駆動方式のデジタルアンプ回路にも適応することができる。しかも、駆動回路部に簡単なゲート電圧制御回路を追加するだけでという簡単な回路構成で、低消費電力という長所を有するデジタルアンプ回路が実現できるなど、そのメリットは大きい。
なお、上記の実施の形態2においては、PWM方式のデジタル変調を例にとって説明したが、実施の形態1と同様に、PDM方式のデジタル変調についても出力パルスを振幅変調することにより同様の効果が得られることは容易に類推できる。
本発明に係るデジタルアンプ方法及びデジタルアンプ回路によれば、簡単な回路構成で、動作開始時および動作終了時に発生するポップノイズの低減が図れ、デジタルアンプの持つ低消費電力の長所を損なうことなく、音声信号の電力増幅が可能となるなどAV機器の音声増幅にはとりわけ有用である。
本発明の実施の形態1におけるデジタルアンプ回路の構成を示すブロック図 一般的なPWM変調の動作を示す図 本発明の実施の形態1におけるデジタルアンプ回路の駆動回路部に使用されるFETのドレイン・ソース間の電圧―抵抗特性を示す図 本発明の実施の形態1におけるデジタルアンプ回路の駆動回路部の等価回路を示す図 本発明の実施の形態1におけるデジタルアンプ回路の各部の動作波形を示す図 本発明の実施の形態2におけるデジタルアンプ回路の構成を示すブロック図 従来の第1のデジタルアンプ回路の構成を示すブロック図 従来の第2のデジタルアンプ回路の構成を示すブロック図 従来の第2のデジタルアンプ回路における各部の電源投入後の電圧変化特性を示す図 従来の第2のデジタルアンプ回路においてポップノイズ発生の様子を示す図
符号の説明
1 増幅器
2 三角波発生器
3 比較器
3a 第1の比較器
4 反転積分器
5 波形整形器
6 ORゲート
7 タイミング発生部
7a 第1のタイミング発生部
8 ゲート電圧制御回路
8a 第1のゲート電圧制御回路
9 駆動回路部
9a 第1の駆動回路部
10 ハイレベル出力MOS FET(Q1)
10a 第1のハイレベル出力MOS FET
11 ローレベル出力MOS FET(Q2)
11a 第1のローレベル出力MOS FET
12 抵抗器
13 インダクタ
14 コンデンサ
15 コンデンサ
16 スピーカ
20 反転増幅器
21 第2の比較器
22 第2のタイミング発生部
23 第2のゲート電圧制御回路
24 第2の駆動回路部
25 第2のハイレベル出力MOS FET
26 第2のローレベル出力MOS FET
27 抵抗器
28 インダクタ
29 コンデンサ
30 デジタルアンプ
31 インダクタ
32 コンデンサ
33 コンデンサ
34 リレー
35 スピーカ
40 抵抗器
41 抵抗器
42 オペアンプ
43 ミュート状態制御回路
44 反転増幅器
45 電圧設定回路
46 デジタル変調回路
47 駆動回路
48 インダクタ
49 コンデンサ
50 インダクタ
51 コンデンサ
52 スピーカ

Claims (2)

  1. 入力されたアナログ音声信号を増幅する増幅器と、
    三角波信号を発生する三角波発生器と、
    前記増幅器の出力信号と前記三角波発生器の出力信号の信号レベルを比較することによりパルス変調信号を生成し出力する比較器と、
    入力された動作開始/終了信号を反転し積分する反転積分器と、
    前記反転積分器の出力信号を波形整形する波形整形器と、
    前記波形整形器の出力信号と入力された動作開始/終了信号との論理和をとるORゲートと、
    前記ORゲートの出力信号により、前記比較器の出力信号であるパルス変調信号の開始/終了のタイミング制御が行われ、ハイレベル制御出力側とローレベル制御出力側の2つの出力パルス信号を出力するタイミング発生部と、
    前記タイミング発生部の2つの出力パルス信号の内、ハイレベル制御出力側の出力パルス信号を前記反転積分器の出力信号でパルス振幅変調するゲート電圧制御回路と、
    ハイレベル出力MOS FETとローレベル出力MOS FETの2つのMOS FETを少なくとも有し、前記ハイレベル出力MOS FETのゲートに前記ゲート電圧制御回路の出力信号が入力されるとともに、前記ローレベル出力MOS FETのゲートに前記タイミング発生部のローレベル制御出力側の出力パルス信号を入力して電力増幅を行う駆動回路部と、
    前記駆動回路部の出力端子と接地間に抵抗値調整用として設けられる抵抗器と、
    前記駆動回路部の出力信号から高域成分を除去して電力増幅されたアナログ信号を取り出すためのローパスフィルターを構成するインダクタおよびコンデンサ(イ)と、
    前記ローパスフィルターの出力信号をスピーカに入力する前に、その出力信号から直流成分を除去するコンデンサ(ロ)と、を具備し、前記駆動回路部の出力信号によりスピーカをシングルエンド駆動させる構成としたことを特徴とするデジタルアンプ回路。
  2. 入力されたアナログ音声信号を増幅する増幅器と、
    三角波信号を発生する三角波発生器と、
    前記増幅器の出力信号と前記三角波発生器の出力信号の信号レベルを比較することによりパルス変調信号を生成し出力する第1の比較器と、
    入力された動作開始/終了信号を反転し積分する反転積分器と、
    前記反転積分器の出力信号を波形整形する波形整形器と、
    前記波形整形器の出力信号と入力された動作開始/終了信号との論理和をとるORゲートと、
    前記ORゲートの出力信号により、前記第1の比較器の出力信号であるパルス変調信号の開始/終了のタイミング制御が行われ、ハイレベル制御出力側とローレベル制御出力側の2つの出力パルス信号を出力する第1のタイミング発生部と、
    前記第1のタイミング発生部の2つの出力パルス信号の内、ハイレベル制御出力側の出力パルス信号を前記反転積分器の出力信号でパルス振幅変調する第1のゲート電圧制御回路と、
    ハイレベル出力MOS FET(イ)とローレベル出力MOS FET(ロ)の2つのMOS FETを少なくとも有し、前記ハイレベル出力MOS FET(イ)のゲートに前記第1のゲート電圧制御回路の出力信号が入力されるとともに、前記ローレベル出力MOS FET(ロ)のゲートに前記第1のタイミング発生部のローレベル制御出力側の出力パルス信号を入力して電力増幅を行う第1の駆動回路部と、
    前記第1の駆動回路部の出力端子と接地間に抵抗値調整用として設けられる抵抗器(イ)と、
    前記第1の駆動回路部の出力信号から高域成分を除去して電力増幅されたアナログ信号を取り出すための第1のローパスフィルターを構成するインダクタ(イ)およびコンデンサ(イ)と、
    前記増幅器の出力信号を反転する反転増幅器と、
    前記反転増幅器の出力信号と前記三角波発生器の出力信号の信号レベルを比較することによりパルス変調信号を生成し出力する第2の比較器と、
    前記ORゲートの出力信号により、前記第2の比較器の出力信号であるパルス変調信号の開始/終了のタイミング制御が行われ、ハイレベル制御出力側とローレベル制御出力側の2つの出力パルス信号を出力する第2のタイミング発生部と、
    前記第2のタイミング発生部の2つの出力パルス信号の内、ハイレベル制御出力側の出力パルス信号を前記反転積分器の出力信号でパルス振幅変調する第2のゲート電圧制御回路と、
    ハイレベル出力MOS FET(ハ)とローレベル出力MOS FET(ニ)の2つのMOS FETを少なくとも有し、前記ハイレベル出力MOS FET(ハ)のゲートに前記第2のゲート電圧制御回路の出力信号が入力されるとともに、前記ローレベル出力MOS FET(ニ)のゲートに前記第2のタイミング発生部のローレベル制御出力側の出力パルス信号を入力して電力増幅を行う第2の駆動回路部と、
    前記第2の駆動回路部の出力端子と接地間に抵抗値調整用として設けられる抵抗器(ロ)と、
    前記第2の駆動回路部の出力信号から高域成分を除去して電力増幅されたアナログ信号を取り出すための第2のローパスフィルターを構成するインダクタ(ロ)およびコンデンサ(ロ)と、を具備し、
    前記第1のローパスフィルターの出力信号をスピーカの一方の入力端子に入力し、前記第2のローパスフィルターの出力信号をスピーカの他方の入力端子に入力することで、前記第1の駆動回路部および前記第2の駆動回路部のそれぞれの出力信号によりスピーカをBTL駆動させる構成としたことを特徴とするデジタルアンプ回路。
JP2005163884A 2005-06-03 2005-06-03 デジタルアンプ方法及びデジタルアンプ回路 Expired - Fee Related JP4967257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005163884A JP4967257B2 (ja) 2005-06-03 2005-06-03 デジタルアンプ方法及びデジタルアンプ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005163884A JP4967257B2 (ja) 2005-06-03 2005-06-03 デジタルアンプ方法及びデジタルアンプ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006340152A JP2006340152A (ja) 2006-12-14
JP4967257B2 true JP4967257B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=37560280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005163884A Expired - Fee Related JP4967257B2 (ja) 2005-06-03 2005-06-03 デジタルアンプ方法及びデジタルアンプ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4967257B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5283060B2 (ja) * 2008-03-05 2013-09-04 学校法人 東洋大学 増幅器
JP5227257B2 (ja) * 2009-05-19 2013-07-03 矢崎エナジーシステム株式会社 D級アンプ故障検出装置
WO2011118311A1 (ja) * 2010-03-24 2011-09-29 学校法人 東洋大学 D級増幅器
JP5496001B2 (ja) * 2010-07-27 2014-05-21 新日本無線株式会社 D級増幅回路
CN107343245B (zh) * 2017-08-28 2023-12-22 东莞精恒电子有限公司 一种脉宽调制双pwm单元功放模组

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2843728B2 (ja) * 1992-12-25 1999-01-06 株式会社ケンウッド パルス幅変調増幅回路
JP3928728B2 (ja) * 2003-09-19 2007-06-13 ソニー株式会社 デジタルアンプ
JP2005117091A (ja) * 2003-10-02 2005-04-28 Sony Corp デジタルアンプ
US6998911B2 (en) * 2003-12-18 2006-02-14 International Rectifier Corporation Gate control circuit with soft start/stop function

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006340152A (ja) 2006-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100604967B1 (ko) 전력 증폭기 회로
US6107875A (en) Variable frequency class D modulator with built in soft clipping and frequency limiting
KR100757714B1 (ko) 디급 증폭기
JPS61212905A (ja) 雑音を制御および防止する装置および方法
JP4967257B2 (ja) デジタルアンプ方法及びデジタルアンプ回路
TWI337805B (en) Class d amplifier
US20110096944A1 (en) High perceived audio quality class d amplifier
KR100739786B1 (ko) 다중 채널 디지털 앰프 시스템 및 그 신호 처리 방법
US6724249B1 (en) Multi-level class-D amplifier by means of 3 physical levels
US7786795B2 (en) Class-D amplifier circuit
KR100858292B1 (ko) 기동소음을 감소시키는 스위칭 증폭 드라이버 및 상기스위칭 증폭 드라이버를 구비하는 오디오 증폭기
US5789975A (en) Analog signal amplifier and audio signal amplifier
US9136798B2 (en) Method and apparatus for outputting audio signal
US7315209B2 (en) Power amplifier apparatus and DC component removing method
US7492218B2 (en) Digital amplifier apparatus and method of resetting a digital amplifier apparatus
JP5156321B2 (ja) 音声出力装置
JP4710870B2 (ja) デジタルアンプ装置およびスピーカ装置
JP2008154117A (ja) D級アンプ
EP1804374A2 (en) Switching amplifier
KR100770744B1 (ko) 팝업 노이즈 방지 방법 및 팝업 노이즈 방지 회로를포함하는 디지털 앰프
JP7139470B2 (ja) ドループ除去回路
JP6405759B2 (ja) 信号処理装置および信号処理方法
KR101349002B1 (ko) 증폭 회로 및 증폭 방법
JP2009141697A (ja) D級アンプ
JPH09130160A (ja) アナログ信号増幅装置及びオーディオ信号増幅装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080513

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4967257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees