JP4967092B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズを光軸方向に変位駆動して被写体の像を結像させるレンズ駆動装置に関する。
近年、カメラが搭載されたカメラ付き携帯電話機が普及するにつれ、その携帯電話機を用いて様々な被写体を撮影する機会が増えている。例えば、友人や風景など、カメラのレンズからある程度離れた被写体を撮影(通常撮影)したり、バスの時刻表や花びらなど、カメラのレンズと近接した位置にある被写体を撮影(接写撮影)したりする場合がある。
接写撮影(マクロ撮影)の場合、カメラのレンズ位置は、通常撮影時のレンズ位置よりも、僅かに被写体側に近づいた位置にする必要がある。そのため、この種の撮影レンズ系では、レンズを光軸方向に変位駆動する駆動機構を備えており、スイッチの切り替えによってこの駆動機構を駆動し、レンズを光軸方向に移動させることができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたレンズ駆動装置は、ステッピングモータと送りねじ伝動機構との組合せにより、歯車等を介して回転運動を直進運動に変換するものである。そして、前方レンズの移動量は、前方バネの弾性力と前方コイルに流れる電流量に基づく電磁力とが釣り合うことによって決定される。また、後方レンズの移動量は、後方バネの弾性力と後方コイルに流れる電流量に基づく電磁力とが釣り合うことによって決定される。
ここで、前方バネの外周部は、外壁を形成するヨークに固着されており、後方バネの外周部は、内壁を形成するヨークに固着されている。すなわち、いずれのバネも一面だけがヨークに接着された状態になっている。
特開2002−365514号公報(段落[0016]、[0024])
しかしながら、バネの一面を接着しただけでは、落下衝撃等の強い力が加わった場合に、バネが接着面から剥離する可能性がある。このような可能性が高いと、レンズ駆動装置の信頼性低下の要因となる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、バネの接着強度を上げることによって、信頼性向上に貢献することが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体と、バネ部材を介して前記移動体を支持する支持体と、を有するレンズ駆動装置において、前記支持体は、前記バネ部材を固定する固定部が設けられたホルダを有するとともに、前記バネ部材は、レンズの光軸方向に略直交するように形成された第1の取付け面と、レンズの光軸方向に略平行であるとともに前記ホルダの外側端部方向に形成された第2の取付け面とが設けられた支持体側取付け部を有し、前記第1の取付け面と前記第2の取付け面は、前記固定部に固定されており、前記第2の取付け面は、接着剤によって前記固定部に固定されており、前記支持体は、前記ホルダに取り付けられるケースを備え、前記ホルダには、前記接着剤を注入するガイド穴が設けられているとともに、前記ホルダ又は前記ケースの少なくともいずれか一方には、前記ガイド穴に注入された接着剤を前記第2の取付け面側に拡散させる拡散路と、前記拡散路を通じて拡散した接着剤を前記第2の取付け面に導く導入路とが設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、移動体と、バネ部材を介して移動体を支持する支持体とを有するレンズ駆動装置で、そのバネ部材の支持体側取付け部には、レンズの光軸方向に略直交する第1の取付け面と、レンズの光軸方向に略平行な第2の取付け面とが設けられている。そして、これら第1の取付け面と第2の取付け面は、支持体の一部をなすホルダの固定部に固定されている。これにより、バネ部材を二面で固定することが可能になる。したがって、バネ部材を固定する強度を高めることができ、ひいては信頼性向上に貢献することができる。
また、本発明に係るレンズ駆動装置の第2の取付け面は、接着剤によって前記固定部に固定されていることを特徴とする
本発明によれば、上述した第2の取付け面を、接着剤によって固定部に固定することで、バネ部材の接着強度を上げることができ、ひいてはレンズ駆動装置の信頼性向上に貢献することができる。
また、本発明に係るレンズ駆動装置の支持体は、前記ホルダに取り付けられるケースを備え、前記ホルダには、前記接着剤を注入するガイド穴が設けられているとともに、前記ホルダ又は前記ケースの少なくともいずれか一方には、前記ガイド穴に注入された接着剤を前記第2の取付け面側に拡散させる拡散路と、前記拡散路を通じて拡散した接着剤を前記第2の取付け面に導く導入路とが設けられていることを特徴とする
本発明によれば、上述した支持体は、ホルダとケースを備え、ホルダには、接着剤を注入するガイド穴が設けられているとともに、ホルダ又はケースの少なくともいずれか一方には、ガイド穴に注入された接着剤を第2の取付け面側に拡散させる拡散路と、拡散路を通じて拡散した接着剤を第2の取付け面に導く導入路とが設けられていることとしたので、ケースにホルダを取り付けた後に、ガイド孔を通じてバネ部材をホルダに接着することができ(先に接着剤を塗っておかなくてもよいので)、ひいては接着工程の簡素化を図ることができる。
) 前記固定部は、前記第1の取付け面と対向する第1の固定面と、前記第1の固定面から及び前記第1の取付け面から遠ざかるように傾斜するとともに前記導入路の一部をなす第2の固定面とを有することを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した固定部に、第1の取付け面と対向する第1の固定面と、第1の固定面から及び第1の取付け面から、遠ざかるように傾斜するとともに、導入路の一部をなす第2の固定面とを設けることとしたので、ガイド穴から注入された接着剤が溜まる空間を確保することができ、十分な量の接着剤を第2の取付け面に接触させることができる。
) 前記第1の取付け面端部は、前記第1の固定面端部から前記第2の固定面側に延設されるとともに、延設された前記第1の取付け面端部と前記第2の固定面との隙間は、前記第1の取付け面と前記第1の固定面との隙間よりも大きいことを特徴とするレンズ駆動装置。
本発明によれば、上述した第1の取付け面端部は、第1の固定面端部から第2の固定面側に延設されるとともに、延設された第1の取付け面端部と第2の固定面との隙間は、第1の取付け面と第1の固定面との隙間よりも大きいこととしたので、毛細管現象により、延設された第1の取付け面端部と第2の固定面との隙間から、第1の取付け面と第1の固定面との隙間に向かって接着剤が浸入し、適度の接着剤を第1の取付け面につけることができる。すなわち、第1の取付け面と第1の固定面との隙間に応じた接着剤が流れ込むようにすることで、例えば第1の取付け面の端部よりバネ部材のバネ部に接着剤が付着する等して、バネ定数が変化してしまうのを防止することができる。
) 前記第1の取付け面は、接着剤又は溶着により前記ホルダの固定部に固定されていることを特徴とするレンズ駆動装置。

本発明によれば、上述した第1の取付け面は、接着剤又は溶着によりホルダの固定部に固定されていることとしたので、バネ部材をホルダの固定部により確実に固定することができる。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、第1の取付け面と第2の取付け面をホルダの固定部に固定することによって、バネの接着強度を上げ、落下衝撃等の強い力が加わっても、バネ部材が剥離するのを防ぐこととができる。その結果、レンズ駆動装置の信頼性を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[機械構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の外観構成を示す斜視図である。
図1において、レンズ駆動装置1は、ヨーク11(ホルダ17に取り付けられる「ケース」の一例)と、カバー12と、スリーブ13と、第1の板バネ14と、後述する第2の板バネ15と(図2参照)、ワイヤースプリング16と、図示しないマグネット及びコイルと、ホルダ17と、を有している。
なお、レンズが組み込まれたレンズバレル(鏡筒)については、図示を省略している。また、レンズ駆動装置1は、スリーブ13を光軸Lの方向に沿って、被写体(撮像対象)に近づくA方向(前側)、被写体とは反対側(像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるものである。また、一又は複数枚のレンズが組み込まれたレンズバレル(上述のとおり図示せず)を保持するスリーブ13は、ワイヤースプリング16等と併せて光軸Lの方向に移動可能に構成されており、「移動体」の一例に相当する。また、ヨーク11、カバー12やホルダ17などは、第1の板バネ14及び第2の板バネ15(バネ部材の一例)を介してスリーブ13等を光軸Lの方向に移動可能に支持する「支持体」の一例に相当する。また、スリーブ13等は、コイルやマグネットなど(上述のとおり図示せず)から構成される磁気駆動機構によって、光軸Lの方向に駆動される。
ヨーク11は、例えば鋼板などの強磁性板から構成されている。また、ヨーク11は、レンズ駆動装置1の前面及び側面で露出し、前面の中央には、被写体からの反射光をレンズに取り込むための円形の入射窓111が形成されている。一方で、ホルダ17は、像側で撮像素子(図示せず)を保持するものであるとともに、ヨーク11の後側の全部又は一部を塞いでいる。
円環状のワイヤースプリング16は、マグネットとの間に作用する磁気吸引力により、スリーブ13に対して光軸Lの方向の付勢力を印加する。このため、移動体(スリーブ13等)がコイルの非通電時に自重で変位することを防止することができ、ひいては移動体(スリーブ13等)に所望の姿勢を維持させることができるようになっている。
ここで、本実施形態に係るレンズ駆動装置1では、ホルダ17に取り付けられる第2の板バネ15の接着強度を向上させた点に特徴がある。図2は、ホルダ17に第2の板バネ15が取り付けられる様子を説明するための説明図である。図3は、図2に示す点線枠X内を拡大したときの拡大図である。図4は、図3に示す拡大図においてホルダ17から第2の板バネ15(バネ片15A)を取り除いたときの様子を示す図である。
まず、図2において、第2の板バネ15は、電気的に分離された2枚のバネ片15A,15Bからなっている。各バネ片15A,15Bは、それぞれスリーブ13の光軸方向の後端面側に取り付けられる円弧状のスリーブ側取り付け部15bと、樹脂形成されたホルダ17のダボ171に取り付けられるホルダ側取り付け部15cと、スリーブ側取り付け部15bとホルダ側取り付け部15cとの間に形成され、スリーブ13の光軸方向への移動を規制するアーム部15dと、を有している。なお、ホルダ側取り付け部15cは、「支持体側取付け部」の一例となる。また、ホルダ17のダボ171は、溶着してもよい。
次に、図3及び図4に示すように、ホルダ側取付け部15cは、ホルダ17に設けられた第1の固定面17aに固定される。より具体的には、ホルダ側取付け部15cには、レンズの光軸方向に凡そ直交するように形成された第1の取付け面151(ホルダ側取付け部15cの後側面)と、レンズの光軸方向に略平行であるとともにホルダ17の外側端部方向に形成された第2の取付け面152(ホルダ側取付け部15cの径方向外側端面)とが設けられている。そして、第1の取付け面151は、それと対向する第1の固定面17aに固定され、第2の取付け面152は、それと対向する度当たり面17bに固定される。また、ホルダ17には、第1の固定面17aから及び第1の取付け面151から遠ざかるように傾斜する第2の固定面17cが形成されている。
これら第1の固定面17a,第2の固定面17c,及び度当たり面17bは、ホルダ17の「固定部」の一例に相当する。すなわち、第1の取付け面151は、第1の固定面17aと固定される。より具体的には、図5を用いて説明する。図5は、第1の取付け面151や第2の取付け面152に接着剤50が塗布される様子を説明するための説明図であって、図3におけるY−Y'で切断したときの切断面図を示している。
まず、図5に示すように、第1の取付け面151は、第1の固定面17aと接着剤50を介して固定されている。なお、本実施形態では接着剤50を用いているが、接着剤50による接着ではなく、溶着であってもよいし、接着剤50の介在がなくてもよい。すなわち、第1の固定面17aと凡そ平行に形成された(隙間があってもよい)第1の取付け面151を溶着によって固定し、第2の板バネ15の端部となる第2の取付け面152を接着によって固定することで、第2の板バネ15をホルダ17により強固に固定することができる。また、第1の取付け面151を接着剤50によって固定し、さらに、第2の取付け面152も接着剤50によって補強固定することによって、より簡易に、下記に詳述する組み立ての順番に沿って、第2の板バネ15をスリーブ13に固着することができる。一方、第2の取付け面152は、度当たり面17bに固定されるとともに、第2の固定面17cと接着剤50を介してホルダ17に固定される(図5中の斜線部)。また、図3(b)に示すように、第2の取付け面152のほか、光軸方向と平行な面であって、第2の取付け面152と連続して形成されている面(面153等)を接着剤50で固定することによって第2の板バネ15をホルダ17に強固に固定することもできる。
さらに、図5に示すように、第1の取付け面151端部は、第1の固定面17aの端部から第2の固定面17c側に延設されるとともに、延設された第1の取付け面151端部と第2の固定面17cとの隙間は、第1の取付け面151と第1の固定面17aとの隙間よりも大きい。これにより、第2の固定面17c近傍の接着剤が、毛細管現象により第1の固定面17a近傍へと浸入してくるので、第1の取付け面151における接着強度向上を図ることができる。
一方で、図4に示すように、ホルダ17には、接着剤50を注入するガイド穴20(後述する図6参照)が設けられている。また、ホルダ17には、このガイド穴20に注入された接着剤50を第2の取付け面152側に拡散させる拡散路21と(図4中の斜線部)、この拡散路21を通じて拡散した接着剤50を第2の取付け面152に導く導入路22(図4中の点つぶし部)とが設けられている。接着剤50が、これらガイド穴20,拡散路21,及び導入路22を進入することによって、第2の取付け面152に接着剤50をつけることができる。
なお、本実施形態では、拡散路21及び導入路22をホルダ17側に設けることとしたが、本発明はこれに限られず、例えばヨーク11側に設けても構わないし、ホルダ17及びヨーク11の双方に設けても構わない。また、図4に示すように、第2の固定面17cは、導入路22の一部をなしている。以下、接着剤50を塗布する工程を含めたレンズ駆動装置1の組み立て方法について、図6を用いて説明する。
[組み立て方法]
図6は、レンズ駆動装置1を後側から見たときの図(底面図)である。まず、後側を上にした(前側が底面となるように)ヨーク11を作業台に載せる。次に、カバー(スペーサ)12をヨーク11の内部に載置する。この際、接着剤は用いてもよいし、用いなくてもよい。次に、第1の板バネ14をカバー12の上から取り付けた後、マグネットを上から取り付ける。
一方で、スリーブ13にコイルが巻回され、第2の板バネ15のスリーブ側取付け部15bがスリーブ13の後側端面に取り付けられ、第2の板バネ15を挟み込むようにしてスリーブ13にホルダ17が取り付けられ、その結果、スリーブ組が完成している。そこで、このスリーブ組を、ヨーク11の後側から挿入して、ホルダ17をヨーク11に取り付ける。その後、ワイヤースプリング16を入射窓111からヨーク11内に入れて固定する。
ここで、図6に示すガイド穴20から、接着剤50を拡散路21に浸入させる。そうすると、接着剤50は拡散路21及び導入路22を通じて第2の取付け面152に到達し、第2の板バネ15が固定されることになる。加えて、接着剤50が度当たり面17bと第2の取付け面152との間に浸入すると、第2の板バネ15の接着強度は高まることになる。さらには、上述したように、毛細管現象によって第2の固定面17cから第1の固定面17aに接着剤が染み入ると、第2の板バネ15の接着強度は更に高まることになる。
[基本動作]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1において、移動体は、通常(コイルの非通電時)は、撮像素子側(像側)に位置する。このとき、ワイヤースプリング16は、マグネットとの間に作用する磁気吸引力によって、移動体の変位を規制している。このような状態において、コイルに電流を流すと、コイルは、上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、コイル及びスリーブ13は、被写体側(前側)に移動し始める。
このとき、第1の板バネ14とスリーブ13の前端との間、及び第2の板バネ15とスリーブ13の後端との間には、それぞれスリーブ13の移動を規制する弾性力が発生する。このため、スリーブ13を前側に移動させようとする電磁力と、スリーブ13の移動を規制する弾性力が釣り合ったとき、スリーブ13は停止する。
[実施形態の主な効果]
本実施形態に係るレンズ駆動装置1によれば、第1の取付け面151だけでなく第2の取付け面152も使って、第2の板バネ15を固定することとしたので、第2の板バネ15の接着強度を上げることができ、落下衝撃や振動衝撃などの際に第2の板バネ15が剥がれるのを防止することができ、ひいては信頼性向上に貢献することができる。
また、ホルダ17には、ガイド穴20,拡散路21,及び導入路22が設けられており、[組み立て方法]で説明したように、ホルダ17をヨーク11に取り付けた後に、第2の板バネ15を接着することができる。したがって、第2の板バネ15に予め接着剤50を塗っておく必要がなく、接着工程の簡素化・短縮化を図ることができる。
また、本実施形態では、第2の固定面17cは、第1の固定面17aから及び第1の取付け面151から、遠ざかるように傾斜しているので、接着剤50のフィレットが形成されている。そのため、第2の板バネ15の十分な接着強度を確保することができる。
また、本実施形態では、毛細管現象を上手く利用できるように、第1の固定面17a端部から延設された第1の取付け面151端部と第2の固定面17cとの隙間は、第1の取付け面151と第1の固定面17aとの隙間よりも大きいこととしている。これにより、第1の取付け面151と第1の固定面17aとの隙間に接着剤50を入り込ませることができ、ひいては接着強度を更に高めることができる。
また、従来、第1の取付け面151の接着を強固にするために、第1の取付け面151により多くの接着剤50を塗布した場合には、第1の取付け面151から接着剤50が染み出し、例えばアーム部15dなどに接着剤50が回って、バネ特性を低下させるという問題があったが、本発明によれば、このようなバネ特性の低下を防止することができる。
また、本発明では、第2の取付け面152をホルダ17の外側端部方向に設けているので、第2の板バネ15のバネ部(例えばアーム部15dなど)に接着剤50が溢れ出す(染み出す)ことを防止することができ、かつ、強固な接着を確保することができる。
さらに、レンズ駆動装置1は極めて小さく、ホルダ側取り付け部15cやアーム部15dは近接している。したがって、接着剤50が多すぎたり、塗布位置がアーム部15d側であったりすると、アーム部15へ接着剤50が付着する等して、第2の板バネ15のバネ定数が変化する虞がある。しかし、本発明によれば、ガイド穴20から接着剤50を滴下するだけでよいので、アーム部15へ接着剤50が付着するのを防ぐことができ、ひいてはバネ特性の低下を防ぐことができる。
なお、レンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、PHS,PDA,バーコードリーダ,薄型のデジタルカメラ,監視カメラ,車の背後確認用カメラ,光学的認証機能を有するドア等である。
本発明に係るレンズ駆動装置は、バネ部材の接着強度を高め、装置の信頼性を高めることが可能なものとして有用である。
本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観構成を示す斜視図である。 ホルダに第2の板バネが取り付けられる様子を説明するための説明図である。 図2に示す点線枠X内を拡大したときの拡大図である。 図3に示す拡大図においてホルダから第2の板バネを取り除いたときの様子を示す図である。 第1の取付け面や第2の取付け面に接着剤が塗布される様子を説明するための説明図である。 レンズ駆動装置を後側から見たときの図(底面図)である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
11 ヨーク
12 カバー
13 移動体(スリーブ)
14 第1の板バネ
15 第2の板バネ
16 ワイヤースプリング
17 ホルダ
20 ガイド穴
21 拡散路
22 導入路
50 接着剤

Claims (4)

  1. レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能な移動体と、バネ部材を介して前記移動体を支持する支持体と、を有するレンズ駆動装置において、
    前記支持体は、前記バネ部材を固定する固定部が設けられたホルダを有するとともに、
    前記バネ部材は、レンズの光軸方向に略直交するように形成された第1の取付け面と、レンズの光軸方向に略平行であるとともに前記ホルダの外側端部方向に形成された第2の取付け面とが設けられた支持体側取付け部を有し、
    前記第1の取付け面と前記第2の取付け面は、前記固定部に固定されており、
    前記第2の取付け面は、接着剤によって前記固定部に固定されており、
    前記支持体は、前記ホルダに取り付けられるケースを備え、
    前記ホルダには、前記接着剤を注入するガイド穴が設けられているとともに、
    前記ホルダ又は前記ケースの少なくともいずれか一方には、前記ガイド穴に注入された接着剤を前記第2の取付け面側に拡散させる拡散路と、前記拡散路を通じて拡散した接着剤を前記第2の取付け面に導く導入路とが設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記固定部は、前記第1の取付け面と対向する第1の固定面と、前記第1の固定面から及び前記第1の取付け面から遠ざかるように傾斜するとともに前記導入路の一部をなす第2の固定面とを有することを特徴とする請求項記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記第1の取付け面端部は、前記第1の固定面端部から前記第2の固定面側に延設されるとともに、
    延設された前記第1の取付け面端部と前記第2の固定面との隙間は、前記第1の取付け面と前記第1の固定面との隙間よりも大きいことを特徴とする請求項記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記第1の取付け面は、接着剤又は溶着により前記ホルダの固定部に固定されていることを特徴とする請求項1からのいずれか記載のレンズ駆動装置。
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