JP4966703B2 - 減圧転写成形装置 - Google Patents

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Description

この発明は、減圧転写成形装置に関し、特に、微細な凹凸形状を有する光学用の樹脂フィルムを、減圧雰囲気下で、転写成形する減圧転写成形装置に関するものである。
液晶表示装置のバックライトの拡散板やプリズムシート等、微細凹凸形状を有する光学的な樹脂フィルムを製造する樹脂フィルム成形装置として、外周面に微細な凹凸形状を形成されたモールドロールの外周面に樹脂フィルムをバックアップロール(タッチロール)によって押し付け、モールドロールの外周面に形成されている凹凸形状を樹脂フィルムに転写することにより、微細凹凸形状を有する光学的な樹脂フィルムを成形する転写式の樹脂フィルム成形装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平10−291251号公報
上述した転写式の樹脂フィルム成形を、大気圧雰囲気中で行うと、転写する凹凸形状や寸法によるが、モールドロールの微細凹凸形状の外周面に樹脂フィルムを押し当てて、密着させる工程において、モールドロール外周面の微細凹凸形状の凹部の空気が抜けきれないために、モールドロール外周面の凹部に樹脂フィルムの樹脂が充分に入り込まず、高い転写率による転写を行えないことがある。
このことに対して、上述した転写式の樹脂フィルム成形を、減圧雰囲気中で行うことが考えられている。しかし、ロール・ツー・ロール装置を用いて樹脂フィルムを連続的に処理するような転写成形装置の場合、大容積の減圧雰囲気を作らなくてはならず、大型の大容量の真空ポンプが必要になる。
モールドロールとバックアップロールの配置部(転写処理部)を囲いによって囲い、その内部だけを、つまり、モールドロールとバックアップロールの配置部を減圧雰囲気にすることも考えられるが、樹脂フィルムを通すための入口スリット、出口スリットを設ける必要があるため、減圧漏れを避けられず、囲い内部のロール配置部の真空度を、転写率向上効果が得られる所要値まで高めることが難い。
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、大型の大容量の真空ポンプを必要とすることがなく、ロール配置部の真空度を、転写率向上効果が得られる所要値まで高めることができ、高い転写率による転写成形を樹脂フィルムに連続して行える減圧式の転写成形装置を提供することを目的としている。
この発明による減圧転写成形装置は、外周面に微細な凹凸形状を形成されたモールドロールの外周面にバックアップロールによって樹脂フィルムを押し付け、減圧雰囲気下で、前記モールドロールの外周面に形成されている凹凸形状を前記樹脂フィルムに転写する減圧転写成形装置であって、第一の真空圧に減圧され、前記モールドロール及び前記バックアップロールを収容する減圧主室と、前記減圧主室に前記樹脂フィルムを送り込む樹脂フィルム入口に連続して設けられて前記樹脂フィルムの前記減圧主室に対する供給経路を取り囲み、前記第一の真空圧より絶対圧で見て高い真空圧に減圧された入口側準減圧室と、前記減圧主室より前記樹脂フィルムを取り出す樹脂フィルム出口に連続して設けられて前記減圧主室よりの前記樹脂フィルムの送出経路を取り囲み、前記第一の真空圧より絶対圧で見て高い真空圧に減圧された出口側準減圧室とを有する。
この発明による減圧転写成形装置は、好ましくは、前記入口側準減圧室と前記出口側準減圧室は、前記樹脂フィルムの移動方向に沿って複数の分室に区分され、当該分室の真空圧が前記減圧主室に近い分室ほど前記第一の真空圧に近い真空圧に段階的に設定されている。
この発明による減圧転写成形装置は、好ましくは、前記減圧主室の前記樹脂フィルム入口、前記入口側準減圧室に樹脂フィルムを送り込む樹脂フィルム入口、前記減圧主室の前記樹脂フィルム出口、出口側準減圧室より前記樹脂フィルムを取り出す樹脂フィルム出口の各々に、樹脂フィルムに摺接して樹脂フィルムの通過を許す空気・異物吸い込み防止シール片が設けられている。
また、この発明による減圧転写成形装置は、外周面に微細な凹凸形状を形成されたモールドロールの外周面にバックアップロールによって樹脂フィルムを押し付け、減圧雰囲気下で、前記モールドロールの外周面に形成されている凹凸形状を前記樹脂フィルムに転写する減圧転写成形装置であって、所定の真空圧に減圧され、前記モールドロール及び前記バックアップロールを収容する減圧主室と、前記減圧主室に前記樹脂フィルムを送り込む樹脂フィルム入口に連続して設けられて前記樹脂フィルムの前記減圧主室に対する供給経路を取り囲む入口側バッファ室と、前記減圧主室より前記樹脂フィルムを取り出す樹脂フィルム出口に連続して設けられて前記減圧主室よりの前記樹脂フィルムの送出経路を取り囲む出口側バッファ室と、前記減圧主室の前記樹脂フィルム入口、前記入口側バッファ室に樹脂フィルムを送り込む樹脂フィルム入口、前記減圧主室の前記樹脂フィルム出口、前記出口側バッファ室より前記樹脂フィルムを取り出す樹脂フィルム出口の各々に設けられ、これら入口、出口を各々個別に開閉するシャッタとを有する。
この発明による減圧転写成形装置によれば、第一の真空圧に減圧されてモールドロールとバックアップロールとを収容している減圧主室の樹脂フィルム入口側と樹脂フィルム出口側の各々に、第一の真空圧より絶対圧で見て高い真空圧に減圧された入口側準減圧室、出口側準減圧室が連続して設けられているので、減圧主室の樹脂フィルム入口、樹脂フィルム出口が大気中に直接開放されている場合に比して、減圧主室の減圧漏れが少なくなり、減圧主室、つまりロール配置部(転写処理部)の真空度を、転写率向上効果が得られる所要値まで高め易くなる。
これにより、大型の大容量の真空ポンプを用いることなく、ロール配置部の真空度を、 転写率向上効果が得られる所要値まで高めることができ、樹脂フィルムに高い転写率による転写連続を行うことができる。
この発明による減圧転写成形装置の実施形態1を、図1を参照して説明する。
本実施形態では、減圧転写成形装置は、ロール・ツー・ロール装置として構成されており、たとえばウエブ状の樹脂フィルムFを巻装されていて樹脂フィルムFを転写処理部10へ送り出す繰出しロール11と、転写処理部10より送り出される樹脂フィルムFを巻き取る巻取りロール12とを有する。
繰出しロール11の樹脂フィルムFは、案内ローラ13に案内されてモータ駆動の送出駆動ローラ対14によって繰出しロール11より繰り出され、案内ローラ15に案内されて転写処理部10へ連続的に供給される。転写処理部10より連続的に送り出される樹脂フィルムFは、案内ローラ16、17に案内されて巻取りロール12へ向かい、モータ駆動の巻取りロール12に巻き取られる。
転写処理部10は、外周面に微細な凹凸形状を形成されたモールドロール21と、バックアップロール22と、UV硬化性樹脂塗工ダイ23と、紫外線照射を行うUV光源24とを有する。モールドロール21は、転写作業中、図示されていない電動機によって図1で見て反時計廻り方向に連続的に回転駆動される。バックアップロール22は、転写作業中、図示されていない電動機によって図1で見て時計廻り方向に連続的に回転駆動される。
繰出しロール11より転写処理部10に送られた樹脂フィルムFは、UV硬化性樹脂塗工ダイ23によって一方の面(モールドロール21の外周面に接触する面)にUV硬化性樹脂を層状に塗工され、バックアップロール22によって塗工面をモールドロール21の外周面に押し付けられて密着し、ロール外周面の微細凹凸形状をUV硬化性樹脂層に転写される。そして、樹脂フィルムFは、モールドロール21の回転に伴ってモールドロール21の外周面に巻き付いた状態で移動し、その間にUV光源24より紫外線を照射されることによりUV硬化性樹脂層が硬化し、その後、剥離案内ローラ18に案内されてモールドロール21より剥離し、巻取りロール12へ送られる。
転写処理部10のモールドロール21と、バックアップロール22と、UV硬化性樹脂塗工ダイ23と、UV光源24と、剥離案内ローラ18は、主室ボックス31によって画定された減圧主室32内に収容されている。
減圧主室32は、配管33によって第一の真空ポンプ34に接続され、第一の真空ポンプ34によって第一の真空圧に減圧される。減圧主室32の第一の真空圧は、転写時に、モールドロール21の外周面の凹凸形状の凹部の空気抜きが良好に行われ、転写率向上効果が得られる真空度であり、例えば、10hPa程度に設定されている。
主室ボックス31には、減圧主室32に樹脂フィルムFを送り込むスリット状の樹脂フィルム入口36と、減圧主室32より樹脂フィルムFを取り出すスリット状の樹脂フィルム出口37とが形成されている。
主室ボックス31の樹脂フィルム供給側には、樹脂フィルム入口36に連続して設けられて樹脂フィルムFの減圧主室32に対する供給経路を取り囲む入口側準減圧室41が減圧室ボックス42によって形成されている。本実施形態では、入口側準減圧室41は、樹脂フィルムFの移動方向に沿って、複数の分室41A、41B、41Cに区分されている。減圧室ボックス42には、入口側準減圧室41の各分室41A、41B、41Cに樹脂フィルムFを送り込むスリット状の樹脂フィルム入口46、47、48が形成されている。
分室41Aは、配管43によって第二の真空ポンプ61に接続され、第二の真空ポンプ61によって第一の真空圧より絶対圧で見て高い第二の真空圧に減圧される。分室41Bは、配管44によって第三の真空ポンプ62に接続され、第三の真空ポンプ62によって第二の真空圧より絶対圧で見て高い第三の真空圧に減圧される。分室41Cは、配管45によって第四の真空ポンプ63に接続され、第四の真空ポンプ63によって第三の真空圧より絶対圧で見て高い第四の真空圧に減圧される。
つまり、分室41A、41B、41Cよりなる入口側準減圧室41は、減圧主室32の第一の真空圧より絶対圧で見て高い真空圧に減圧され、分室41A、41B、41Cの真空圧が減圧主室32に近い分室ほど第一の真空圧に近い真空圧に段階的に設定されている。
主室ボックス31の樹脂フィルム排出側には、樹脂フィルム出口37に連続して設けられて減圧主室32よりの樹脂フィルムFの送出経路を取り囲む出口側準減圧室51が減圧室ボックス52によって形成されている。本実施形態では、出口側準減圧室51は、樹脂フィルムFの移動方向に沿って、複数の分室51A、51B、51Cに区分されている。
減圧室ボックス52には、出口側準減圧室51の分室51A、51B、51Cより樹脂フィルムFを取り出すスリット状の樹脂フィルム出口56、57、58が形成されている。
分室51Aは、配管53によって第二の真空ポンプ61に接続され、第二の真空ポンプ61によって第一の真空圧より絶対圧で見て高い第二の真空圧に減圧される。分室51Bは、配管54によって第三の真空ポンプ62に接続され、第三の真空ポンプ62によって第二の真空圧より絶対圧で見て高い第三の真空圧に減圧される。分室51Cは、配管55によって第四の真空ポンプ63に接続され、第四の真空ポンプ63によって第三の真空圧より絶対圧で見て高い第四の真空圧に減圧される。
つまり、分室51A、51B、51Cよりなる出口側準減圧室51は、減圧主室32の第一の真空圧より絶対圧で見て高い真空圧に減圧され、分室51A、51B、51Cの真空圧が減圧主室32に近い分室ほど第一の真空圧に近い真空圧に段階的に設定されている。
減圧主室32の樹脂フィルム入口36、入口側準減圧室41の各分室51A、51B、51Cの樹脂フィルム入口46、47、48の各々には、先端縁にて樹脂フィルムFに摺接して樹脂フィルムFの通過を許し、室内への空気、異物の吸い込みを防止する上下一対のゴム製の空気・異物吸い込み防止シール片38が設けられている(図2参照)。
また、減圧主室32の樹脂フィルム出口37、出口側準減圧室51の分室51A、51B、51Cの樹脂フィルム出口56、57、58の各々にも、先端縁にて樹脂フィルムFに摺接して樹脂フィルムFの通過を許し、室内への空気、異物の吸い込みを防止する上下一対のゴム製の空気・異物吸い込み防止シール片39が設けられている。
上述したように、第一の真空圧に減圧されてモールドロール21とバックアップロール22とを含む転写処理部10を収容している減圧主室32の樹脂フィルム入口側と樹脂フィルム出口側の各々に、減圧主室32の内圧、つまり、第一の真空圧より絶対圧で見て高い真空圧に減圧された入口側準減圧室41、出口側準減圧室51が連続して設けられているので、減圧主室32の樹脂フィルム入口36、樹脂フィルム出口37が大気中に直接開放されている場合に比して、減圧主室32内外の圧力差が小さくなる。
このことにより、減圧主室32の減圧漏れが少なくなり、減圧主室32、つまり転写処理部10の真空度を転写率向上効果が得られる所要値まで高め易くなる。これにより、大型の大容量の真空ポンプ(第一の真空ポンプ34)を用いることなく、転写処理部10の真空度を転写率向上効果が得られる所要値まで高めることができ、ウエブ状の樹脂フィルムFに高い転写率による転写を連続を行うことができるようになる。
更に、この実施形態では、入口側準減圧室41、出口側準減圧室51が各々、分室41A、41B、41C、分室51A、51B、51Cに区分されて、それら分室の真空圧が減圧主室32に近い分室ほど第一の真空圧に近い真空圧に段階的に設定されるから、入口側準減圧室41、出口側準減圧室51における減圧漏れも軽減される。
また、樹脂フィルム入口36、46、47、48の各々に、ゴム製の空気・異物吸い込み防止シール片38が、樹脂フィルム出口37、樹脂フィルム出口56、57、58の各々に、ゴム製の空気・異物吸い込み防止シール片39が設けられていることによっても、減圧漏れが少なくなり、併せて減圧主室32、入口側準減圧室41、出口側準減圧室51への異物(コンタミネーション)の吸い込みも抑制され、クリーンルーム雰囲気での転写成形が行われるようなる。コンタミネーションの吸い込み防止を、より確実なものにしたい場合は、ヘパ(HEPA)フィルタを防止シール片38に重ねて設ければよい。
なお、上記実施形態では、各減圧室のそれぞれに真空ポンプを接続してあるが、1つの真空ポンプを各減圧室に接続してあってもよい。この場合、各準減圧室への配管途中に、絞り弁やレギュレータが設けられているものとする。
次に、この発明による減圧転写成形装置の実施形態2を、図3、図4を参照して説明する。なお、図3、図4において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
減圧主室32は、この実施形態でも、配管33によって第一の真空ポンプ34に接続され、第一の真空ポンプ34によって第一の真空圧(所定の真空圧)に減圧される。
主室ボックス31の樹脂フィルム供給側には、樹脂フィルム入口36に連続して設けられて樹脂フィルムFの減圧主室32に対する供給経路を取り囲む入口側バッファ室71がバッファ室ボックス72によって形成されている。バッファ室ボックス72には、入口側バッファ室71に樹脂フィルムFを送り込むスリット状の樹脂フィルム入口73が形成されている。
主室ボックス31の樹脂フィルム排出側には、樹脂フィルム出口37に連続して設けられて減圧主室32よりの樹脂フィルムFの送出経路を取り囲む出口側バッファ室81がバッファ室ボックス82によって形成されている。バッファ室ボックス82には、出口側バッファ室81より樹脂フィルムFを取り出すスリット状の樹脂フィルム出口83が形成されている。
減圧主室32内のバックアップロール22より樹脂フィルム入口36の側には、二つの定位置ローラ91、92と、定位置ローラ91と92との間にあって上下移動可能な重錘可動ローラ93とが設けられている。また、減圧主室32内のモールドロール21より樹脂フィルム出口37の側には、剥離案内ローラ(定位置ローラ)18と対をなす定位置ローラ94と、剥離案内ローラ18と定位置ローラ94との間にあって上下移動可能な重錘可動ローラ95とが設けられている。
入口側バッファ室71内には、定位置ローラ96と、モータ駆動の駆動ローラ対(定位置ローラ)97と、定位置ローラ96と駆動ローラ対97との間にあって上下移動可能な重錘可動ローラ98とが設けられている。また、出口側バッファ室81内には、モータ駆動の駆動ローラ対(定位置ローラ)99と、定位置ローラ100と、駆動ローラ対99と定位置ローラ100との間にあって上下移動可能な重錘可動ローラ101とが設けられている。
減圧主室32の樹脂フィルム入口36と、入口側バッファ室71の樹脂フィルム入口73と、減圧主室32の樹脂フィルム出口37と、出口側バッファ室81の樹脂フィルム出口83には、これら入口、出口を各々個別に開閉するシャッタ111、112、113、114が設けられている。
シャッタ111、112、113、114は、電動式、電磁駆動式あるいは空気圧駆動式のものであり、減圧主室32の入口側のシャッタ111と入口側バッファ室71の入口側のシャッタ112とが互い相反する関係で開閉し、減圧主室32の出口側のシャッタ113と出口側バッファ室81の出口側のシャッタ114とが互い相反する関係で開閉する。
これにより、減圧主室32の入口側のシャッタ111と入口側バッファ室71の入口側のシャッタ112の双方が同時に開いた状態や、減圧主室32の出口側のシャッタ113と出口側バッファ室81の出口側のシャッタ114の双方が同時に開いた状態になることがない。
本実施形態では、図3に示されているように、減圧主室32の入口側のシャッタ111と、減圧主室32の出口側のシャッタ113とが閉扉し、入口側バッファ室71の入口側のシャッタ112と、出口側バッファ室81の出口側のシャッタ114とが開扉している状態(第一の状態)と、これとは逆に、図4に示されているように、減圧主室32の入口側のシャッタ111と、減圧主室32の出口側のシャッタ113とが開扉し、入口側バッファ室71の入口側のシャッタ112と、出口側バッファ室81の出口側のシャッタ114とが閉扉している状態(第二の状態)の何れか一方が選択的に成立するように、シャッタ開閉制御が行われる。
樹脂フィルムFは、繰出しロール11より、案内ローラ13、送出駆動ローラ対14、案内ローラ15を経て樹脂フィルム入口73より入口側バッファ室71内に入り、入口側バッファ室71内において、定位置ローラ96と駆動ローラ対97との間に、重錘可動ローラ98によってU字状に垂れ下がれる第一のバッファ部Aを作る。樹脂フィルムFは、更に、樹脂フィルム入口36より減圧主室32内に入り、減圧主室32内の入口側において、定位置ローラ91、92間に、重錘可動ローラ93によってU字状に垂れ下がれる第二のバッファ部Bを作る。そして、樹脂フィルムFは、モールドロール21とバックアップロール22とを含む転写処理部10へ送られる。
転写処理部10によって転写処理された樹脂フィルムFは、減圧主室32内の出口側において、剥離案内ローラ18と定位置ローラ94に間に、重錘可動ローラ95によってU字状に垂れ下がれる第三のバッファ部Cを作る。そして、樹脂フィルムFは、樹脂フィルム出口37より出口側バッファ室81内に入り、出口側バッファ室81内において、駆動ローラ対99と定位置ローラ100との間に、重錘可動ローラ101によってU字状に垂れ下がれる第四のバッファ部Dを作る。そして、樹脂フィルムFは、樹脂フィルム出口83より出口側バッファ室81外に出て、案内ローラ16、17を経て巻取りロール12に巻き取られる。
図3に示されているように、減圧主室32の入口側のシャッタ111と、減圧主室32の出口側のシャッタ113とが閉扉し、入口側バッファ室71の入口側のシャッタ112と出口側バッファ室81の出口側のシャッタ114とが開扉している第一の状態では、モールドロール21、バックアップロール22の回転によって、減圧主室32内の第二のバッファ部Bに貯えられている樹脂フィルムFが転写処理部10へ送られ、転写処理された樹脂フィルムFは減圧主室32内の第三のバッファ部Cに貯えられる。この時、第二のバッファ部Bの樹脂フィルムFの繰り出しに伴い重錘可動ローラ93は上昇移動し、第三のバッファ部Cに樹脂フィルムFが貯えられることに伴い重錘可動ローラ95は降下移動する。
この第一の状態では、入口側バッファ室71の入口側のシャッタ112が開扉していて、送出駆動ローラ対14の回転駆動によって繰出しロール11より樹脂フィルムFが、モールドロール21、バックアップロール22の回転による樹脂フィルム移動速度の2倍の速度をもって入口側バッファ室71内に送り込まれ、重錘可動ローラ98が降下しつつ第一のバッファ部Aに貯えられる。
また、第一の状態では、出口側バッファ室81の出口側のシャッタ114が開扉していて、出口側バッファ室81内の第四のバッファ部Dの樹脂フィルムFが、巻取りロール12の回転駆動によってモールドロール21、バックアップロール22の回転による樹脂フィルム移動速度の2倍の速度をもって巻取りロール12に巻き取られる。この巻き取りにより、第四のバッファ部Dの重錘可動ローラ98は上昇移動する。
なお、第一の状態では、駆動ローラ対97、99は停止している。
減圧主室32内の第二のバッファ部Bにおける樹脂フィルムFの貯えがなくなると、図4に示されているように、減圧主室32の入口側のシャッタ111と、減圧主室32の出口側のシャッタ113とが開扉し、入口側バッファ室71の入口側のシャッタ112と、出口側バッファ室81の出口側のシャッタ114とが閉扉する第二の状態に変遷する。
第二の状態では、引き続き、モールドロール21、バックアップロール22は回転しているが、送出駆動ローラ対14と巻取りロール12の回転は停止し、入口側バッファ室71内の第一のバッファ部Aの駆動ローラ対97と、出口側バッファ室81内の第四のバッファ部Dの駆動ローラ対99とが、モールドロール21、バックアップロール22の回転による樹脂フィルム移動速度の2倍の速度をもって樹脂フィルムFを移動させる速度で回転駆動される。
これにより、第一のバッファ部Aの樹脂フィルムFが転写処理部10へ送られると共に、重錘可動ローラ93の降下移動のもとに、減圧主室32内の第二のバッファ部Bに貯えられる。また、これと同時に、第三のバッファ部Cに貯えられていた樹脂フィルムFと転写処理部10からの樹脂フィルムFが出口側バッファ室81へ送り出され、重錘可動ローラ101の降下移動のもとに第四のバッファ部Dの貯えられる。
そして、第一のバッファ部Aの樹脂フィルムFの貯えがなくなると、図3に示されている第一の状態に変遷し、以降、第二の状態、第一の状態を繰り返す。
これにより、減圧主室32の減圧漏れが連続的に生じることがなく、減圧主室32、つまり転写処理部10の真空度を転写率向上効果が得られる所要値まで高め易くなる。これにより、大型の大容量の真空ポンプ(第一の真空ポンプ34)を用いることなく、転写処理部10の真空度を転写率向上効果が得られる所要値まで高めることができ、ウエブ状の樹脂フィルムFに高い転写率による転写を連続を行うことができるようになる。
なお、各シャッタ111、112、113、114が、樹脂フィルムのほぼ同じ位置に接触するようにして、減圧転写成形装置が動作するようになっていることが望ましい。巻取りロール12に巻き取られた樹脂フィルムを、製品もしくは半製品にすべく後工程で切断する場合、各シャッタ111、112、113、114が接触した部位で切断すれば、前記製品もしくは半製品の品質が向上する。したがって、各シャッタ111、112、113、114が、樹脂フィルムのほぼ同じ位置に接触すれば、高品質の長い製品もしくは半製品を容易に得ることができると共に、樹脂フィルムに無駄が発生することを抑制することができる。
上述の実施形態では、UV硬化性樹脂を用いているが、凹凸形状転写の樹脂フィルムは、熱可塑性のものであってもよい。熱可塑性の樹脂フィルムの場合は、UV硬化性樹脂塗工ダイ23、UV光源24に代えて、転写処理部10に樹脂フィルムを加熱軟化させる手段が設けられればよい。
この発明による減圧転写成形装置の実施形態1を示す全体構成図である。 実施形態1の減圧転写成形装置の空気・異物吸い込み防止シール片配置部の拡大図である。 この発明による減圧転写成形装置の実施形態2の第一の状態を示す全体構成図である。 この発明による減圧転写成形装置の実施形態2の第二の状態を示す全体構成図である。
符号の説明
10 転写処理部
11 繰出しロール
12 巻取りロール
13 案内ローラ
14 送出駆動ローラ対
15、16、17 案内ローラ
18 剥離案内ローラ
21 モールドロール
22 バックアップロール
23 UV硬化性樹脂塗工ダイ
24 UV光源
31 主室ボックス
32 減圧主室
33 配管
34 第一の真空ポンプ
36 樹脂フィルム入口
37 樹脂フィルム出口
38、39 空気・異物吸い込み防止シール片
41 入口側準減圧室
41A、41B、41C 分室
42 減圧室ボックス
43、44、45 配管
46、47、48 樹脂フィルム入口
51 出口側準減圧室
51A、51B、51C 分室
52 減圧室ボックス
53、54、55 配管
56、57、58 樹脂フィルム出口
61 第二の真空ポンプ
62 第三の真空ポンプ
63 第四の真空ポンプ
71 入口側バッファ室
72 バッファ室ボックス
73 樹脂フィルム入口
81 出口側バッファ室
82 バッファ室ボックス
83 樹脂フィルム出口
91、92 定位置ローラ
93 重錘可動ローラ
94 定位置ローラ
95 重錘可動ローラ
96 定位置ローラ
97 駆動ローラ対
98 重錘可動ローラ
99 駆動ローラ対
100 定位置ローラ
101 重錘可動ローラ
111、112、113、114 シャッタ

Claims (4)

  1. 外周面に微細な凹凸形状を形成されたモールドロールの外周面にバックアップロールによって樹脂フィルムを押し付け、減圧雰囲気下で、前記モールドロールの外周面に形成されている凹凸形状を前記樹脂フィルムに転写する減圧転写成形装置であって、第一の真空圧に減圧され、前記モールドロール及び前記バックアップロールを収容する減圧主室と、
    前記減圧主室に前記樹脂フィルムを送り込む樹脂フィルム入口に連続して設けられて前記樹脂フィルムの前記減圧主室に対する供給経路を取り囲み、前記第一の真空圧より絶対圧で見て高い真空圧に減圧された入口側準減圧室と、
    前記減圧主室より前記樹脂フィルムを取り出す樹脂フィルム出口に連続して設けられて前記減圧主室よりの前記樹脂フィルムの送出経路を取り囲み、前記第一の真空圧より絶対圧で見て高い真空圧に減圧された出口側準減圧室と、
    を有することを特徴とする減圧転写成形装置。
  2. 前記入口側準減圧室と前記出口側準減圧室は、前記樹脂フィルムの移動方向に沿って複数の分室に区分され、当該分室の真空圧が前記減圧主室に近い分室ほど前記第一の真空圧に近い真空圧に段階的に設定されていることを特徴とする請求項1記載の減圧転写成形装置。
  3. 前記減圧主室の前記樹脂フィルム入口、前記入口側準減圧室に樹脂フィルムを送り込む樹脂フィルム入口、前記減圧主室の前記樹脂フィルム出口、出口側準減圧室より前記樹脂フィルムを取り出す樹脂フィルム出口の各々に、前記樹脂フィルムに摺接して当該樹脂フィルムの通過を許す空気・異物吸い込み防止シール片が設けられていることを特徴とする請求項1また2に記載の減圧転写成形装置。
  4. 外周面に微細な凹凸形状を形成されたモールドロールの外周面にバックアップロールによって樹脂フィルムを押し付け、減圧雰囲気下で、前記モールドロールの外周面に形成されている凹凸形状を前記樹脂フィルムに転写する減圧転写成形装置であって、
    所定の真空圧に減圧され、前記モールドロール及び前記バックアップロールを収容する減圧主室と、
    前記減圧主室に前記樹脂フィルムを送り込む樹脂フィルム入口に連続して設けられて前記樹脂フィルムの前記減圧主室に対する供給経路を取り囲む入口側バッファ室と、
    前記減圧主室より前記樹脂フィルムを取り出す樹脂フィルム出口に連続して設けられて前記減圧主室よりの前記樹脂フィルムの送出経路を取り囲む出口側バッファ室と、
    前記減圧主室の前記樹脂フィルム入口、前記入口側バッファ室に樹脂フィルムを送り込む樹脂フィルム入口、前記減圧主室の前記樹脂フィルム出口、前記出口側バッファ室より前記樹脂フィルムを取り出す樹脂フィルム出口の各々に設けられ、これら入口、出口を各々個別に開閉するシャッタと、
    を有する減圧転写成形装置。
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