JP4965636B2

JP4965636B2 - 空気調和機

Info

Publication number: JP4965636B2
Application number: JP2009290026A
Authority: JP
Inventors: 伸英竹川
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2009-12-22
Filing date: 2009-12-22
Publication date: 2012-07-04
Anticipated expiration: 2029-12-22
Also published as: WO2011078146A1; JP2011133115A

Description

本発明は、運転状態を表示するための表示ユニットを有する空気調和機に関する。

空気調和機の室内機のキャビネットでは、ファン、熱交換器、電装ボックス等を内装したケーシングに前面パネルが嵌め込まれ、前面パネルがケーシングの前面を覆う。そして、ケーシングに、運転状態を表示するための表示ユニットが設けられている。前面パネルに、表示ユニットから発せられた光を外部から視認できるように、表示孔が形成されている。

表示ユニットが取り付けられたケーシングに前面パネルが嵌め込まれて、キャビネットが組み立てられる。このとき、パネル等の各部材の寸法精度のばらつきや取付精度のばらつきがあると、前面パネルの表示孔と表示ユニットとの間に位置ずれが生じる。その結果、表示孔を通じての表示が見えなくなる。

特許文献１には、表示パネルを前面パネルに引っ掛けて、表示パネルを直接固定することにより、表示パネルの表示面を前面パネルの表示孔に正確に一致させることが記載されている。

実開昭６３−５５０４４号公報

ところで、表示ユニットが電装ボックスに取り付けられた構造の場合、特許文献１のように表示ユニットを前面パネルに直接固定する構造を採用することができない。また、表示ユニットが表示孔に対して位置ずれしていても、視認できるようにするためには、表示孔を大きくする必要がある。しかし、複数の表示孔がある場合、表示孔に向かって発せられた光が隣の表示孔から漏れて、誤表示となるおそれがある。

本発明は、上記に鑑み、表示ユニットを前面パネルに対して正確に位置決めでき、光漏れをなくして、誤表示のない空気調和機の提供を目的とする。

本発明は、前面パネルを嵌め込むことによって前面を覆われるケーシングに、運転状態を表示するための表示ユニットが設けられ、ケーシングにガイドレールが設けられ、表示ユニットに、ガイドレールに対して移動可能なスライダが設けられ、スライダをガイドレールに差し込むことによりケーシングに取り付けられた表示ユニットは、ケーシングにおける表示ユニットの取付面と平行な方向に移動自在とされ、表示ユニットに、表示用の光が出る発光孔が形成され、前面パネルに、発光孔に臨む表示窓が設けられ、前面パネルをケーシングに嵌め込むときに前面パネルにより表示ユニットを移動させて、発光孔と表示窓とを位置合わせする位置決め手段が設けられたものである。また、ガイドレールがケーシングにおける取付面と平行な上下方向に設けられ、スライダは、ガイドレールに沿って上下方向にスライドし、スライダとガイドレールとの間に、取付面と平行な左右方向において隙間があり、表示ユニットは、取付面に対して上下方向および左右方向に移動可能としてもよい。

前面パネルがケーシングに嵌め込まれたとき、表示窓に対して表示ユニットの発光孔が位置ずれしていても、位置決め手段により表示ユニットの位置が修正される。これにより、発光孔が表示窓に対して正しく位置決めされる。

表示窓が発光孔よりも大きく形成され、位置決め手段により、表示窓内に発光孔が入るように、表示ユニットが案内されながら移動することが好ましい。発光孔が位置決めされたとき、表示窓内に発光孔が納まる。発光孔から出る光は、対向する表示窓にしか向かわず、発光孔からの光漏れを防げる。

位置決め手段は、表示窓の周縁に形成された押圧部と、発光孔の前縁に形成された作用部とにより構成される。前面パネルがケーシングに嵌め込まれたときに表示窓に対して発光孔がずれている場合、押圧部が作用部に接触して、表示ユニットが移動することが好ましい。前面パネルが嵌め込まれるにつれて、押圧部は作用部を押し、この力を利用して、表示ユニットが移動して、位置合わせが行われる。

本発明によると、前面パネルをケーシングに嵌め込むことにより、前面パネルの発光窓と表示ユニットの発光孔との位置がずれている場合、表示ユニットが移動して、自動的に前面パネルの発光窓と表示ユニットの発光孔との位置合わせが行われる。両者が正しく位置決めされることにより、光漏れを防止できる。

本発明の空気調和機の室内機をケーシングと前面パネルとに分解したときの斜視図電装ボックスの正面図電装ボックスの斜視図表示カバーの縦断面図表示カバーの横断面図電装ボックスに表示ユニットを取り付ける前の斜視図電装ボックスに表示ユニットを装着したときの斜視図前面パネルの裏面の斜視図前面パネルに表示ユニットが位置合わせされたときの縦断面図前面パネルに表示ユニットが位置合わせされたときの横断面図

本実施形態の空気調和機の室内機を図１に示す。室内機は、熱交換器およびファンを内装したキャビネットを有し、キャビネットが室内の壁の上部に取り付けられる。キャビネットは、熱交換器およびファンを内装したケーシング１と、ケーシング１を覆う前面パネル２とから形成される。

ケーシング１の前面下部は傾斜面に形成され、この傾斜面に吹出口用の開口３が形成される。前面パネル２は、ケーシング１の前面、上下面および左右側面を覆う。前面パネル２の前面上部から上面にかけて開放され、フィルタが露出する。前面パネル２は、ケーシング１に嵌め込まれて、爪などの公知の方法により、ケーシング１に着脱可能に取り付けられる。前面パネル２の上面に、吸込口４が形成され、前面下部に吹出口５が形成される。吹出口５は、ケーシング１の開口３に連通している。

キャビネットには、電装ボックス６が設けられている。電装ボックス６は、ケーシング１の左右方向の一側に配され、ケーシング１にねじによって取り付けられている。電装ボックス６は、空気調和機の運転を制御する制御基板や電源装置を内蔵している。

図２〜５に示すように、電装ボックス６に、運転状態を表示するための表示ユニット７が設けられている。電装ボックス６は、箱状に形成され、前面の下部に表示ユニット７が配置される。表示ユニット７は、ケーシング１の傾斜面に沿って傾斜して状態で電装ボックス６に取り付けられる。表示ユニット７は、運転状態を表示する発光部（図示せず）と、発光部からの光を通す発光孔１０と、発光部を保持する表示カバー１１とを備えている。

前面パネル２は、電装ボックス６に設けられた表示ユニット７を覆う。表示ユニット７による表示を外部から見えるようにするために、前面パネル２に、表示窓１２が形成されている。表示窓１２は、発光孔１０に臨んでおり、発光部から発せられた光は表示窓１２を通じて外部から視認可能となる。表示窓１２の近傍に、運転状態を表す絵、文字等が描かれている。

表示ユニット７の発光部は、複数のＬＥＤが実装された表示基板を有する。表示カバー１１に複数の爪１３が形成され、爪１３によって表示基板が掴まれることにより表示基板は表示カバー１１の裏面側に保持される。

表示カバー１１に、複数の発光孔１０が形成される。発光孔１０は、複数のＬＥＤに対応して、上下方向に一列に並べられる。図４、５に示すように、発光孔１０は、前側が広く、後側に向かって狭くなる筒状に形成される。発光孔１０の前側は、四角形に開口している。ＬＥＤは、後側の開口から発光孔１０の内部に挿入される。発光孔１０の傾斜した内壁面により、ＬＥＤから発せられた光は前方に向かって反射される。

表示カバー１１は、ケーシング１に対して移動可能に取り付けられる。すなわち、表示カバー１１は、電装ボックス６に上下方向および左右方向に移動自在に取り付けられる。図６、７に示すように、電装ボックス６の前面下部に、表示ユニット７を装着するためのユニットケース１５が設けられる。ユニットケース１５は、電装ボックス６に一体的に形成される。

ユニットケース１５に対して、表示カバー１１がスライド可能とされ、表示カバー１１をユニットケース１５にスライドさせて装着することにより、表示カバー１１が電装ボックス６に取り付けられる。

ユニットケース１５の左右方向の両側面に、ガイドレール１６が複数形成される。表示カバー１１の左右方向の両側面に、ガイドレール１６に対応して複数のスライダ１７が形成される。ガイドレール１６は、ユニットケース１５の側面に上下方向に沿って形成される。スライダ１７は、断面コ字状に形成される。スライダ１７は、ガイドレール１６を前後方向から挟み、ガイドレール１６の前後面に接触しながらスライドする。スライダ１７がガイドレール１６に沿って上下方向にスライドすることにより、表示ユニット７が電装ボックス６に対して上下方向に移動自在となる。

そして、スライダ１７とガイドレール１６との間には、左右方向において隙間がある。この隙間により、表示カバー１１はユニットケース１５に対して左右方向に移動可能となる。したがって、表示ユニット７は、電装ボックス６に対して左右方向に移動自在に取り付けられる。

表示カバー１１の下端に、抜け止め用のフック２０が形成されている。フック２０は、屈曲自在とされ、フック２０の根元側に貫通孔２１が形成されている。ユニットケース１５の下端に、フック２０に引っ掛かる受孔２２が形成されている。折り曲げられたフック２０は、受孔２２から貫通孔２１を抜けて、フック２０の先端が表示カバー１１の下端に引っ掛けられる。これにより、表示カバー１１は、ユニットケース１５から抜けないように取り付けられる。

また、フック２０と受孔２２との間に隙間が形成される。この隙間により、表示カバー１１はユニットケース１５に対して上下方向に移動可能となる。したがって、表示ユニット７は、電装ボックス６に対して上下方向に移動自在に取り付けられる。

このように表示ユニット７は、電装ボックス６に対して上下方向および左右方向に移動自在に設けられる。前面パネル２がケーシング１に取り付けられたとき、表示窓１２の位置と表示ユニット７の発光孔１０の位置とがずれている場合がある。そこで、前面パネル２をケーシング１に嵌め込むときに前面パネル２により表示ユニット７を移動させて、発光孔１０と表示窓１２とを位置合わせする位置決め手段が設けられる。

図８〜１０に示すように、位置決め手段は、表示窓１２の周縁に形成された押圧部と、発光孔１０の前縁に形成された作用部とにより構成される。ここで、表示ユニット７の発光孔１０に対向する前面パネル２の一部が薄肉に形成され、四角形の薄肉部分は透光性を有し、この薄肉部分が表示窓１２である。表示窓１２は、発光孔１０よりも大とされる。

表示窓１２の裏面側にリブ２５が後側に向かって突出して形成される。リブ２５は、四角の枠状に形成され、押圧部とされる。また、発光孔１０の前縁から前側に向かって突出したガイドリブ２６が形成され、作用部とされる。ガイドリブ２６は四角の枠状に形成される。

リブ２５は、ガイドリブ２６を取り囲むように、ガイドリブ２６よりも大に形成される。リブ２５の内周面とガイドリブ２６の外周面とが対向する。ガイドリブ２６の外周面は傾斜面に形成され、前面パネル２がケーシング１に嵌め込まれるときに、リブ２５がガイドリブ２６の外周面に接触して、表示ユニット７を押圧する。前面パネル２の力が表示ユニット７に作用することにより、表示ユニット７が前面パネル２に対して移動する。

上記の空気調和機において、表示ユニット７を電装ボックス６に取り付けるとき、作業者は、表示カバー１１をユニットケース１５に差し込んで、表示カバー１１をスライドさせる。そして、作業者は、フック２０を折り曲げて、受孔２２から貫通孔２１に通し、フック２０の先端を表示カバー１１に引っ掛ける。これにより、表示ユニット７は、電装ボックス６から抜けることなく取り付けられ、上下左右方向に移動自在とされる。

次に、作業者は、前面パネル２をケーシング１に嵌め込む。前面パネル２が嵌め込まれるとき、表示窓１２に対して発光孔１０の位置が合っている場合、リブ２５はガイドリブ２６に接触せず、表示ユニット７は移動しない。前面パネル２は、スムーズにケーシング１に嵌め込まれる。表示ユニット７の発光孔１０と前面パネル２の表示窓１２との位置が正しく合っていると、リブ２５の内部に表示窓１２のガイドリブ２６が入り込み、ガイドリブ２６の前端が前面パネル２に接触する。

ケーシング１に対して電装ボックス６がずれて取り付けられていた場合、あるいは電装ボックス６に対して表示ユニット７がずれている場合、嵌め込まれる表示パネル２の表示窓１２と発光孔１０との位置がずれる。このとき、作業者が前面パネル２を嵌め込むと、リブ２５がガイドリブ２６に接触する。前面パネル２がさらに押し込まれると、リブ２５がガイドリブ２６の傾斜面を押して、表示ユニット７が上下左右方向に移動する。前面パネル２がケーシング１に嵌り込むと、表示ユニット７の位置がずれ、発光孔１０と表示窓１２との位置が正しく合う。

発光孔１０内にあるＬＥＤから発せられた光は、前方の表示窓１２に向かって照射される。ユーザは、表示窓１２を透過した光を見て、現在の運転状況を認識する。ガイドリブ２６によって発光孔１０の前縁が囲まれているので、ＬＥＤの光は周囲に漏れない。そのため、隣のＬＥＤの光の影響を受けることはなく、誤表示をなくせる。

このように、表示窓１２に対してＬＥＤを精度よく位置決めできるので、ＬＥＤを前面パネル２の近くに配置することができる。これにより、高輝度のＬＥＤを用いなくても、表示に必要な十分な明るさを得ることができ、低コストのＬＥＤの使用が可能となる。

なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。位置決め手段として、リブとガイドリブの組み合わせ以外に、作用部として、表示ユニットの発光孔の近傍に溝あるいは孔を形成する。押圧部として、前面パネルに、溝あるいは孔に挿入されるピンを形成する。押圧部が作用部に接触して、表示ユニットが移動する。また、前面パネルあるいは表示ユニットの一方に磁石、他方に磁性体を設ける。磁力を利用して、前面パネルに表示ユニットが吸着されることにより、表示ユニットが移動する。

１ケーシング
２前面パネル
６電装ボックス
７表示ユニット
１０発光孔
１１表示カバー
１２表示窓
１５ユニットケース
１６ガイドレール
１７スライダ
２５リブ
２６ガイドリブ

Claims

前面パネルを嵌め込むことによって前面を覆われるケーシングに、運転状態を表示するための表示ユニットが設けられ、ケーシングにガイドレールが設けられ、表示ユニットに、ガイドレールに対して移動可能なスライダが設けられ、スライダをガイドレールに差し込むことによりケーシングに取り付けられた表示ユニットは、ケーシングにおける表示ユニットの取付面と平行な方向に移動自在とされ、表示ユニットに、表示用の光が出る発光孔が形成され、前面パネルに、発光孔に臨む表示窓が設けられ、前面パネルをケーシングに嵌め込むときに前面パネルにより表示ユニットを移動させて、発光孔と表示窓とを位置合わせする位置決め手段が設けられ、表示窓が発光孔よりも大きく形成され、位置決め手段により、表示窓内に発光孔が入るように、表示ユニットが案内されながら移動することを特徴とする空気調和機。
位置決め手段は、表示窓の周縁に形成された押圧部と、発光孔の前縁に形成された作用部とにより構成され、前面パネルがケーシングに嵌め込まれたときに表示窓に対して発光孔がずれている場合、押圧部が作用部に接触して、表示ユニットが移動することを特徴とする請求項１記載の空気調和機。
ガイドレールがケーシングにおける取付面と平行な上下方向に設けられ、スライダは、ガイドレールに沿って上下方向にスライドし、スライダとガイドレールとの間に、取付面と平行な左右方向において隙間があり、表示ユニットは、取付面に対して上下方向および左右方向に移動可能とされることを特徴とする請求項１または２記載の空気調和機。
表示ユニットに、抜け止め用のフックが形成され、フックがケーシングに形成された受孔に引っ掛けられることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の空気調和機。