JP4965040B2 - 攪拌シャフトの接続部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、攪拌シャフトに攪拌棒を連結する攪拌シャフトの接続部材に係わり、特に、攪拌棒の空転を防止することができる攪拌シャフトの接続部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、化学実験において反応溶液等の撹拌作業が必要なときには、マグネティックスターラーや撹拌モーター等を備えた撹拌装置が用いられている。攪拌装置は、図6に示すように、フラスコ10内の反応溶液Lを攪拌する装置であり、攪拌モーター15の回転に伴い回転する金属製の攪拌シャフト14が設けられる。金属製の攪拌シャフト14と反応溶液Lとの反応を回避するため、フラスコ10内には先端に攪拌子12を有するガラス製の攪拌棒13が配置され、攪拌棒13は接続部材16により攪拌シャフト14に連結され、攪拌シャフト14と接続部材16を介して攪拌モーター15の回転が攪拌棒13に伝達され、回転する攪拌棒13により反応溶液Lの反応が促進されるようになっている。この攪拌棒13と攪拌シャフト14とを連結する接続部材16には、撹拌棒13が攪拌中に空転あるいは脱落することがないように、攪拌シャフト14と、撹拌棒13とをそれぞれ強固に固定し得る締付け力を持ったゴム製のチューブが使用されている。ゴム製チューブを使用した接続部材16は、撹拌モーター15の回転が高速であったり、また、反応溶液Lがスラリー等の高粘度流体である場合には、接続部材16と撹拌棒13間にかかる負荷が大きく、接続部材16が変形して接続部材16と攪拌棒13間に間隙が生じ、攪拌棒13の空転の原因となるため、特に、幅広のゴム製チューブ等の、強力な締付け力を持ったゴム製チューブが選択されている。
【0003】
一方、管等の接続部材として、特開平10−267020号公報には、一方の管の端部の受口に他方の管の端部を挿入し、受口の内側で対向する一方の管及び他方の管の端部間に内径が上記管とほぼ等しく軸方向に伸縮可能な円筒状のゴムチューブを装着した管の継手部や、そのゴムチューブの外面に複数本の周方向溝を備えた管の継手部等が記載されている。また、特開平11−30388号公報、特開平11−30390号公報には、少なくとも端末加工に必要な加工代に対応する管端部を除いて、ほぼその外周面の全長に亘って耐チッピング性(飛石)を有し且つ押出成形可能な厚膜状の樹脂層を有する金属管において、一端部が樹脂層に跨り他端部が、管端部に外挿されるゴムホースの後端部にほぼ対応する位置になるよう、あるいは、配管部品の後端部にほぼ接するよう樹脂チューブを設けてなる細径金属管とゴムホースの接続構造が記載されている。このような管等の接続部材は、管等に負荷される軸方向の圧縮力による管端部の変位を吸収して破損を防ぐものであり、また、管に飛石、泥水等による耐食性を付与するためものであり、単に、樹脂チューブ等が適用されたものであり、回転機構に軸着されて高速回転する管等が受ける負荷に対抗し、空転を防止するために強固な接続を確保できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
また、前述の攪拌装置において、撹拌の対象が高粘度流体である場合に使用される強力な締付け力を持ったゴム製チューブの接続部材16は、幅広なため取扱いが容易ではなく、攪拌棒の着脱が困難であり、特に、ゴム製チューブから撹拌棒13を取り外す操作は、強固に攪拌棒13を締め付けて使用しているため、経時に伴い接続部材16が攪拌棒13に癒着することがあり、このような場合、ゴム製チューブから撹拌棒13を取り外そうとすると、ガラス棒を折損し、怪我をするおそれもあった。
【0005】
本発明は上記欠点を解消するためになされたものであって、使用時には攪拌シャフトと攪拌棒を相互に確実に連結することができ、攪拌棒が回転機構の駆動による作業に伴い大きい負荷を受けるものであっても、攪拌棒の空転を防止して、回転機構の攪拌シャフトに接続される接続部材と攪拌棒とを堅固に接続することができ、且つ、接続部材と攪拌棒の癒着を回避することができ、攪拌棒の着脱が容易な攪拌シャフトの接続部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、構造が簡単であっても、撹拌装置の攪拌シャフトと撹拌棒とを確実に接続し、回転中の攪拌棒の脱落を防止し、攪拌棒の着脱が容易である接続部材について鋭意研究した結果、ゴム製のチューブの端部を軸方向に直線的に切断して切込み設けることにより、攪拌棒の着脱を容易に行なうことができ、攪拌棒をゴム製のチューブに挿入後、ゴム製のチューブと、攪拌棒とを締付け、固着させる締付け部材を装着させたところ、撹拌時には接続部材と撹拌棒とを確実に接続することができ、攪拌棒の空転を防止することができ、また、締付け部材を攪拌棒の位置から後退させることにより、攪拌棒を容易に取り外すことができ、また、ゴム製チューブと攪拌棒との癒着が生じることがなく、攪拌棒を容易に取り外すことができることを見い出し、本発明を完成するに至った。更に、ゴム製のチューブの端部を、軸方向に対して斜めに、且つ攪拌棒の回転方向へ傾斜して切断して切込みを設けることにより、ゴム製のチューブと攪拌棒とを堅固に接続でき、特に、ゴム製のチューブの端部の内周面の攪拌棒に接触する部分に切断方向と平行に複数の割裂等を設けた摩擦面を設け、攪拌棒をゴム製のチューブに挿入後、ゴム製のチューブと、攪拌棒とを締付け、固着させる締付け部材を装着させたところ、作動時に、攪拌棒の空転をより高度に防止して、ゴム製のチューブと攪拌棒とを堅固に接続できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、
(1)両端から攪拌シャフトと攪拌棒とが挿入されるゴム製の管状部材と、該管状部材の外周に装着され、前記管状部材と前記攪拌棒とを締付け、固定する締付け部材とを有する攪拌シャフトの接続部材であって、前記管状部材には、一端部から所定の長さの切込みが1又は2以上設けられていることを特徴とする攪拌シャフトの接続部材や、(2)所定の長さの切込みが、軸方向に沿って設けられた直線的な切込み、又は軸方向に対して斜めに設けられた切込みであることを特徴とする上記(1)に記載の攪拌シャフトの接続部材や、(3)管状部材が、その内周面の一部又は全部に摩擦面が設けられたことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の攪拌シャフトの接続部材に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の棒状体の接続部材は、両端からそれぞれ攪拌シャフトと攪拌棒とが挿入されるゴム製の管状部材と、該管状部材の外周に装着され、管状部材と攪拌棒とを締付け、固定する締付け部材とを有する攪拌シャフトの接続部材であって、管状部材には、一端部から所定の長さの切込みが1又は2以上設けられものであれば、特に限定されるものではないが、所定の長さの切込みが、軸方向に沿って設けられた直線的な切込み、又は軸方向に対して斜めに設けられた切り込みであることが好ましく、更に、管状部材が、その内周面の一部又は全部に摩擦面を有するものであることが好ましい。
【0009】
本発明の管状部材は、両端からそれぞれ攪拌シャフトと攪拌棒とが挿入され、ゴム製であり、一端部から、所定の長さの1又は2以上の切込みが設けられたものであり、この切込みが、軸方向に沿って、あるいは、軸方向に対して斜めに切断されることにより形成された切込みを備えたものは、管状部材の端部に切込みが設けられることにより、管状部材の内径が挿入される攪拌棒の外径と同一であっても、攪拌体の挿入を容易とするものである。この管状部材の切込みが設けられた内周面、即ち、攪拌棒との接触面の一部又は全部に摩擦面が設けられたものが好ましく、摩擦面を有することにより攪拌棒が受ける負荷に追従して、攪拌棒と管状部材間に間隙が発生することを防止し、攪拌棒の空転を防止することができる。特に、管状部材の一端部に軸方向に対して斜めに切断されることにより形成される1又は2以上の切込みが設けられ、この斜めの切込みが設けられた内周面、即ち、攪拌棒との接触面の一部又は全部に、切込みと平行に複数の割裂等が設けられた摩擦面を有するものは、管状部材と攪拌棒との間に、間隙が発生することを高度に防止することができるため、好ましい。
【0010】
締付け部材は、攪拌棒が挿入された管状部材の外周に装着され、管状部材に挿入された攪拌棒が脱落や、空転をしないように、管状部材と攪拌棒とを締付け、固定するものである。締付け部材は、管状部材の攪拌棒と接触する部分に摩擦面を設け、攪拌棒が受ける負荷により生ずる管状部材と攪拌棒間の間隙の発生を防止することができるため、強力な締付け力を有するものは必要とされず、締付け部材がゴム製のものの場合は、小さい幅のものを適用することができ、攪拌棒の着脱を容易にできるため、好ましい。
【0011】
このような攪拌シャフトの接続部材によれば、管状部材の一端部に1又は2以上の切込みを設けたため、攪拌棒を容易に挿入することができ、攪拌棒の着脱を容易に行なうことができる。更に、管状部材が、その端部を軸方向に対して直線的、あるいは斜めに切断した切込みを有し、特に、切込みが攪拌棒の回転方向へ傾斜した切断線に沿って設けられたものは、攪拌棒を容易に挿入することができ、攪拌棒の着脱を容易に行なうことができる。更に、攪拌棒が接触する管状部材の内周面の一部又は全部に設けられた摩擦面、例えば、切込みと平行な割裂等が設けられた摩擦面を有するものは、この摩擦面と、この摩擦面を攪拌棒に締め付ける締付け部材と相俟って、攪拌棒が回転機構によって回転されることにより負荷を受けた場合、攪拌棒を管状部材に確実に固定し、管状部材との間に間隙を生じさせず、攪拌棒の管状部材からの脱落や、空転を防止することができ、回転機構の駆動損失を高度に防止することができる。また、締付け部材は強力な締付け力を有するものである必要がないため、管状部材と、攪拌棒との癒着を防止し、攪拌棒を容易に着脱することができる。
【0012】
以下、本発明の攪拌シャフトの接続部材を攪拌装置に適用した好適な実施態様を、図面を参照して具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
尚、図1は、本発明の攪拌棒の接続部材の一実施例を適用した攪拌装置を示す斜視図、図2(a)〜(c)は、それぞれ本発明の攪拌棒の接続部材の一実施例の管状部材を示す側面図、底面図、斜視図、図3(a)、(b)はそれぞれ本発明の棒状体の接続部材の他の実施例の管状部材を示す側面図、斜視図、図4は、本発明の棒状体の接続部材の一実施例の締付け部材を示す断面図である。
【0013】
攪拌装置には、図1に示すように、反応溶液Lが収納されるフラスコ10と、フラスコ10内に配置され、先端に攪拌子12を有するガラス製の攪拌棒13と、攪拌棒13を回転させるための攪拌モーター15と、攪拌モーター15の回転軸である金属製の攪拌シャフト14とが備えられ、この攪拌シャフト14と攪拌棒13とを連結する攪拌シャフトの接続部材(以下、接続部材と称す。)1が設けられる。
尚、攪拌装置は図示しない支持部材によって、固定枠等に固定される。
【0014】
接続部材1には、上方から攪拌シャフト14が、下方から攪拌棒13がそれぞれ挿入される管状部材2と、管状部材2の外周に装着される締付け部材3とが備えられ、接続部材1を介して、攪拌モーター15により回転される攪拌シャフト14の回転が攪拌棒13に伝達され、回転する攪拌棒13の攪拌子12により反応溶液Lを攪拌し、フラスコ10内で反応が促進されるようになっている。
【0015】
管状部材2は、ゴム製であり、例えば、真空装置に使用される真空ゴムチューブ等を適用することができる。管状部材2には、図2(a)、(b)及び(c)に示すように、管状部材2の一端をその軸方向に沿って、直線的に均等に切断することにより形成される切込み21が設けられ、切込み21が設けられることにより切込み片22が形成される。切込み21の数は特に制限されるものではないが、例えば、3本の切込みが設けられたものが好ましい。切込み21が形成されることにより、堅い真空ゴムチューブに、その内径と同一の外径を有する攪拌棒13を容易に挿入することができるようになる。このような管状部材2の肉厚、長さ等は特に限定されるものではなく、攪拌シャフト14、攪拌棒13の外径や、攪拌モーター15の回転速度等により適宜選択され、例えば、内径6mm、外径15mm、長さ50mm等とすることができる。また、切込み21の長さは、管状部材2の肉厚や、長さ、攪拌シャフト14、攪拌棒13の外径、攪拌棒13が受ける負荷の大きさ等により適宜定められ、例えば、上記の大きさの管状部材2であれば、約20mmとすることができる。
【0016】
このような切込み21によって形成される切込み片22の内周面の一部又は全部には、挿入される攪拌棒13と接触する接触面の部分に、切込み21と平行に複数の割裂23が設けられ、摩擦面が形成される。割裂23は、管状部材2が負荷を受けた攪拌棒13の移動に伴い変形しても、この変形に追従して攪拌棒13と管状部材2間に間隙を生じさせないように変形を吸収するために備えられるものである。割裂23の数、間隔や、その深さは、この負荷を受けた攪拌棒13と、管状部材2間に間隙を生じさせない範囲で適宜選択され、例えば、割裂23の間隔としては、1〜2mmが好ましく、その深さとしては、1〜1.5mmが好ましい。
【0017】
また、本発明の他の実施例の棒状体の接続部材の管状部材2aには、図3(a)、(b)に示すように、少なくとも一の端部に管状部材2aの軸方向に対して斜めに切断されることにより形成される切込み21aが設けられ、切込み21aにより傾斜切込み片22aが形成される。ここで、切込み21aは接続部材が適用される攪拌モーター15の回転方向へ傾斜した方向に設けられる。切込み21aの傾斜は、管状部材2aの肉厚や、長さ、攪拌シャフト14、攪拌棒13の外径、攪拌棒13が受ける負荷の大きさ等により適宜定められ、例えば、上記の大きさの管状部材2と同一の大きさの管状部材2aであれば、垂直方向の長さが約15mmの切込み21aにおいて、水平方向に約5mm傾斜したもの等とすることができる。
【0018】
このような切込み21aによって形成される傾斜切込み片22aの内周面の一部又は全部には、挿入される攪拌棒13と接触する接触面の部分に、切込み21aと平行に割裂23aが設けられ、摩擦面が形成される。切込み21aは前述の切込み片22に設けられる割裂23と同様に、管状部材2aが負荷を受けた攪拌棒13の移動に伴い変形しても、この変形に追従して攪拌棒13と管状部材2a間に間隙を生じさせないように変形するために備えられるものであり、割裂23aの数、間隔や、その深さは、攪拌棒13と、管状部材2間に間隙を生じさせない範囲で適宜選択することができる。
【0019】
このような管状部材2、2aの外周に装着される締付け部材3は、切込み片22、又は傾斜切込み片22aと攪拌棒13とを、締付け、固着する円環であって、攪拌棒13が受ける負荷によっても、切込み片22、傾斜切込み片22aとの間に間隙が生じないような締付け力を有するゴム製であることが好ましい。締付け部材3の締付け力は、切込み片22、傾斜切込み片22aに設けられた切込み23、23aと相俟って攪拌棒13と、管状部材2、2aとを固着できるものであればよく、攪拌棒13が受ける負荷の大きさ等により、適宜選択することができ、例えば、アメゴム等を選択することができる。締付け部材3は、攪拌棒13の着脱を容易とするため、図4に示すように、円環の上下の外縁31、内縁32はそれぞれ面取されて使用される。締付け部材3の大きさは、管状部材2、2aの外径、攪拌棒13が受ける負荷に対して必要な締付け力を有するような大きさを選択することができ、例えば、管状部材2、2aの外径が15mmであれば、内径15mm、外径22mm、幅、10〜7mm等の大きさのものを適用することができる。
【0020】
このような接続部材を攪拌装置に適用した場合の動作を説明する。
図5(a)に示すように、攪拌モーター15の攪拌シャフト14を管状部材2の一端に挿入し、締付け部材3を、予め管状部材2に攪拌棒13が挿入される位置から後退した位置に装着させておく。攪拌棒13を管状部材2の下方から挿入する。このとき、管状部材2の下方は切込み21、21aが設けられ、切込み片22、傾斜切込み片22aが形成されているため、攪拌棒13を容易に挿入することができる。その後、締付け部材3を、図5(b)に示すように、反転させて下方に移動させ、切込み片22、22aの外周に装着させ、、切込み片22、22aを攪拌棒13に締付け、固定する。締付け部材3の操作は、円環の上下の外縁31、内縁32がそれぞれ面取りされており、また、適度な弾性を有するため、片手で容易に行なうことができる。その後、攪拌モーター15を駆動させ、攪拌シャフト14、接続部材2を介して攪拌棒13を回転させ、フラスコ10内の反応溶液Lを攪拌し、反応を行なわせる。このとき、反応溶液Lの粘度が高く、攪拌棒13が受ける負荷が大きい場合であっても、締付け部材3により固定され、加えて、切込み片22、22aの内周面の攪拌棒13が接触する部分に設けられた割裂23、23aによって切込み片22、22aの摩擦面が変形することにより、攪拌棒13と管状部材2間に間隙が生じることがなく、攪拌棒13が空転することがない。反応終了後、締付け部材3を装着時と逆に、反転させることにより切込み片22、22aの締付けを開放し、攪拌棒13を抜脱する。このとき、締付け部材3の締付け力が適度であるため、攪拌棒13に管状部材が癒着することがなく、容易に抜脱することができる。
【0021】
上記説明は本発明の一実施例の説明であって、本願発明はこれに限定されず、管状部材に設けられる切込みを、一端部のみでなく両端に設けたものであってもよい。また、攪拌装置も上記のものに限定されるものではなく、また、攪拌装置以外の回転機構を有する攪拌棒の接続にも適用することができ、棒体、管等いずれの攪拌棒の接続にも適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
上記説明からも明らかなように、本発明の攪拌シャフトの接続部材によれば、管状部材の一端部に切込みを設けたため、攪拌棒を容易に挿入することができ、攪拌棒の着脱を容易に行なうことができる。特に、軸方向に直線的、又は斜めに切り込みを設けたものは、攪拌棒を容易に挿入することができ、攪拌棒の着脱を容易に行なうことができる。更に、棒状体が回転機構によって回転されることにより負荷を受けるものであっても、締付け部材と、攪拌棒が接触する管状部材の内周面部分に設けられた摩擦面と相俟って、攪拌棒を、管状部材に確実に固定させ、攪拌棒と管状部材間に間隙を生じさせず、攪拌棒の管状部材からの脱落や、空転を防止することができると共に、回転機構の駆動損失を高度に防止することができる。また、強力な締付け力の締付け部材を必要とせず、管状部材と、棒状体との癒着を防止し、棒状体を容易に着脱することができ、特に、撹拌棒が壊れやすいガラス製の場合であっても、ガラス棒が折損する危険性を大幅に減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の攪拌シャフトの接続部材の一実施例を適用した攪拌装置を示す斜視図である。
【図2】(a)本発明の攪拌シャフトの接続部材の一実施例の管状部材を示す側面図である。
(b)本発明の攪拌シャフトの接続部材の一実施例の管状部材を示す底面図である。
(c)本発明の攪拌シャフトの接続部材の一実施例の管状部材を示す斜視図である。
【図3】(a)本発明の攪拌シャフトの接続部材の他の実施例の管状部材を示す側面図である。
(b)本発明の攪拌シャフトの接続部材の他の実施例の管状部材を示す斜視図である。
【図4】本発明の攪拌シャフトの接続部材の一実施例の締付け部材を示す断面図である。
【図5】(a)本発明の攪拌シャフトの接続部材の動作を示す断面図である。
(b)本発明の攪拌シャフトの接続部材の動作を示す断面図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1……攪拌シャフトの接続部材
2、2a……管状部材
3……締付け部材
13……攪拌棒
14……攪拌シャフト
15……攪拌モーター(回転機構)
21、21a、23、23a……切込み
22……切込み片
22a……傾斜切込み片

Claims (1)

  1. 両端から攪拌シャフトと攪拌棒とが挿入されるゴム製の管状部材と、該管状部材の外周に装着され、前記管状部材と前記攪拌棒とを締付け、固定する締付け部材とを有する攪拌シャフトの接続部材であって、前記管状部材には、攪拌棒の着脱を容易に行なうための、一端部から所定の長さの切込みが1又は2以上軸方向に沿って直線的に又は軸方向に対して斜めに設けられており、管状部材が、その内周面の一部又は全部に摩擦面が設けられていることを特徴とする攪拌シャフトの接続部材。
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