JP4964922B2 - ピストンカップ及びこのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストン - Google Patents

ピストンカップ及びこのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストン Download PDF

Info

Publication number
JP4964922B2
JP4964922B2 JP2009172681A JP2009172681A JP4964922B2 JP 4964922 B2 JP4964922 B2 JP 4964922B2 JP 2009172681 A JP2009172681 A JP 2009172681A JP 2009172681 A JP2009172681 A JP 2009172681A JP 4964922 B2 JP4964922 B2 JP 4964922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
piston cup
cylinder
cup
peripheral portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009172681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011027014A (ja
Inventor
多門 岸田
Original Assignee
岸田精密工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 岸田精密工業株式会社 filed Critical 岸田精密工業株式会社
Priority to JP2009172681A priority Critical patent/JP4964922B2/ja
Publication of JP2011027014A publication Critical patent/JP2011027014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4964922B2 publication Critical patent/JP4964922B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Description

本発明は、シリンダーの内径に順応する外径可変のピストンカップ(ユニバーサルカップ)、及びこのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストンに関するものである。
自動車のキャブレターの修理は、磨耗又は損傷した部品を新しいものに取り替えてなされる。このことによって本来の機能が回復する。しかし、加速ポンプのみはこの方法で十分に機能回復しないことが多い。
加速ポンプは筒状のシリンダーと棒状のピストン(プランジャー)からなっており、両者の間には適切な摺動が必要である。ピストンは自動車のアクセルと連動して自動車を加速する際の燃料の吐出を支配してるが、その作動原理は水鉄砲と同じである。シリンダーとピストンの間の摺動がゆるくて両者の間に少しでも隙間があると、十分な燃料吐出が行えない。加速のために踏み込まれたアクセルペダルはスプリングの力で戻ってくるのであるが、シリンダーとピストンの摺動がきつすぎると、アクセルペダルから足を離してもペダルが戻ってこないことになり具合が悪い。自動車を長期間(又は長年月)使用していると、当然ながら加速ポンプのシリンダーとピストンの両方とも磨耗する。
ピストンは、部品として修理市場に出回っているので簡単に新品と交換することができる。ピストンの先端には弾力性のあるピストンカップ(通常はフッ素ゴム製)が装着されているので、少しくらいシリンダーが磨耗しても燃料を吐出する能力は失われない。しかし、それはシリンダーの内径がせいぜい0.05mm程度大きくなった場合に限られている。シリンダーの磨耗が0.1mmを越えた場合には、ピストンを新しいものに取り替えても十分な機能を回復しない。新しいピストンとの間にさえ隙間が生じるからである。そして、シリンダーの方はキャブレターの本体の一部となっているので、取替えができない構造となっている。
シリンダーの磨耗が、新品のピストンが適切に摺動する限界を越えてしまった場合には、弾力性のあるピストンカップの直径を大きくすればよいのであるが、ピストンカップは金型による成形品なので、一般に直径を自在にコントロールすることはできない。また、あるシリンダーに対してはちょうど良い直径のカップであっても、磨耗の程度が小さい別のシリンダーでは、ピストンカップが太すぎてスムースに摺動しないのが普通である。つまり、ピストンやシリンダーの磨耗の程度は、キャブレター一台ごとに違うので、全てのシリンダーに適合するピストンカップの直径はありえないのである。それゆえ、ある程度以上シリンダーが磨耗したキャブレターは、もはや修理できないというのがこれまでの判断であった。
従来のピストンカップは、図4に示すような構造で、ピストンカップ1の外周や内周になんら特別な工夫をしてなかった。
従来のピストンカップ1では摺動部分Aがシリンダー内壁と摺動するので、内径の小さなシリンダーに挿入すると、素材の弾力性の範囲内でのみシリンダーの内径に順応して変形した。従ってその変形量は極くわずかである。2はピストンカップの先端である。
特開2002−174345号公報
解決しようとする問題点は、内径の異なるシリンダーにおいて、適切な摺動が得られるピストンカップが開発されていない点である。
本発明は、内径の異なるシリンダーであっても、ピストンカップの外径を自在に変えることにより、適切な摺動が得られることを最も主要な特徴とする。
本発明のピストンカップは自動車のキャブレター用のプランジャーピストンの先端部分に装着する弾性体からなるピストンカップであって、このピストンカップの外周部分に円周方向の突条(突出したリング部分)を設け、この突条が位置するピストンカップの内周部分に周回溝(溝部分)を設けて、外周部分が容易に変形して可変外周部を形成するようにしたことを特徴としている。
このピストンカップにおいて、突条の横断面が略半円状または略半楕円状であるように構成される。すなわち、突条は横断面が略半円状及び略半楕円状のいずれかに構成することが好ましい。
これらのピストンカップにおいて、可変外周部がシリンダーとの内径差を吸収するように構成される。
これらのピストンカップにおいて、シリンダーとの内径差が0.3mm以下であれば、隙間なく摺動する可変外周部であるように構成される。
またこれらのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストンが構成される。
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1)本発明のピストンカップにおいては、内径の異なるシリンダーであっても、外径を自在に変えることによって適切な摺動を実現するピストンカップ(ユニバーサルカップ)を提供することができる。 (2)本発明のピストンカップをピストンの先端に装着すれば、直径が少々大きいシリンダーでも、逆に少々小さいシリンダーでも、ピストンとシリンダーの間に適切な摺動が得られる。適切な摺動が得られるシリンダーの内径の範囲は0.3mmに及び、事実上殆ど全てのキャブレターが修理可能となる。摺動範囲が広くなった理由は、ピストンカップの構造にあり、本発明者はそれをポッペン構造と名づけている。
(3)キャブレターの加速ポンプのピストンシリンダーは本来円筒形であるが、磨耗が進むと楕円筒形になることが珍しくない。この場合に、従来形のカップであればどうしても隙間が生じるのであるが、本発明のピストンカップであれば楕円にも追随するので隙間は生じない。
図1は本発明のピストンカップの正面説明図で、右半分が断面図となっている。 図2は本発明のピストンカップを内径の小さなシリンダーに挿入した状態を示す断面説明図である。 図3は本発明のピストンカップを内径の大きなシリンダーに挿入した状態を示す断面説明図である。 図4は従来のピストンカップの正面説明図で、右半分が断面図となっている。
シリンダーの内径に順応して摺動させるという目的をピストンカップの外周に連続したスジ状の突起があり、内周部分に連続したミゾがある弾性体のピストンカップとすることにより実現した。
本発明のピストンカップは、図1〜図3に示すように構成されている。ピストンカップ3の外周部分に円周方向の突条(突出したリング部分)Bを設け、この突条Bが位置するピストンカップの内周部分に周回溝(溝部分)Cを設けて、外周部分が可変外周部を形成するように構成されている。4はピストンカップの先端、5、7はシリンダー、6、8はシリンダー内壁である。
ピストンカップ3の材質は弾性体で、通常は、一例としてフッ素ゴムが用いられる。本発明のピストンカップ3の特徴は、突出したリング部分Bと溝部分Cである。これらの部分B、Cは、ほぼ同じ位置の外周と内周が呼応して外に張り出している。この部分に外周から力を加えると、ポッペンと内側に埋没変形する。つまり、ピストンカップ3の外径が変化してシリンダー5、7に順応するのである。
図2に示すように、シリンダー5の磨耗が少なくて内径が小さい場合には、シリンダー内壁6に押されたピストンカップ3は、容易に図2のように変形するので、摺動がきつくなり過ぎることはない。この場合の変形は主に構造的な変形である。
図3に示すように、シリンダー7の直径が大きくて突出したリング部分Bがシリンダー7の内径とうまく合えば、図3のようにそのままの形で摺動する。この場合には、ピストンカップ3をシリンダー内壁8から内側に押す力が働かないので、ピストンカップ3の外径が変化することはない。
これらの両者の中間サイズのシリンダーであれば、シリンダーの内径に応じてピストンカップの部分B、Cが自在に変形するので、どの状態でも適切な摺動が得られる。
自動車のキャブレターのシリンダー内径は10〜20mmの範囲であるが、この範囲であれば、図2と図3におけるシリンダー内径の差が0.3mmあっても、一つの外径可変のピストンカップで十分に対応することができる。
なおピストンカップを、図2に示す状態よりもさらに小さなシリンダーに挿入するとなると、図4に示すような従来品を挿入する場合と同じである。すなわち、素材の弾力性に依存して変形するだけなので、シリンダーへの順応性はきわめて低い。
本発明のピストンカップをピストンの先端に装着することにより、直径が少々大きいシリンダーや、直径が少々小さいシリンダーにおいてもピストンとの間に適切な摺動が得られ、キャブレターの修理が可能となる。
1、3 ピストンカップ
2、4 ピストンカップの先端
5、7 シリンダー
6、8 シリンダー内壁
A 摺動部分
B 突条(突出したリング部分)
C 周回溝(溝部分)

Claims (5)

  1. 自動車のキャブレター用のプランジャーピストンの先端部分に装着する弾性体からなるピストンカップであって、このピストンカップの外周部分に円周方向の突条を設け、この突条が位置するピストンカップの内周部分に周回溝を設けて、外周部分が可変外周部を形成するようにしたことを特徴とするピストンカップ。
  2. 突条の横断面が略半円状または略楕円状である請求項1記載のピストンカップ。
  3. 可変外周部がシリンダーとの内径差を吸収するようにした請求項1又は2記載のピストンカップ。
  4. シリンダーとの内径差が0.3mm以下であれば、隙間なく摺動する可変外周部である請求項1、2又は3記載のピストンカップ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストン。
JP2009172681A 2009-07-24 2009-07-24 ピストンカップ及びこのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストン Active JP4964922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009172681A JP4964922B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 ピストンカップ及びこのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009172681A JP4964922B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 ピストンカップ及びこのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011027014A JP2011027014A (ja) 2011-02-10
JP4964922B2 true JP4964922B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=43636028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009172681A Active JP4964922B2 (ja) 2009-07-24 2009-07-24 ピストンカップ及びこのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4964922B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4729042U (ja) * 1971-04-21 1972-12-02
JPS5841251A (ja) * 1981-09-04 1983-03-10 Hitachi Ltd 複式気化器の加速ポンプ
JPS5896046U (ja) * 1981-12-24 1983-06-29 日産自動車株式会社 ポンプピストン
JPS58214066A (ja) * 1982-06-07 1983-12-13 Taiho Kogyo Co Ltd 摺動機構
JPH0544550Y2 (ja) * 1985-02-20 1993-11-11
JPH01124358U (ja) * 1988-02-18 1989-08-24
JP2001116147A (ja) * 1999-10-18 2001-04-27 Smc Corp ロッドレスシリンダのシール構造
JP4535606B2 (ja) * 2000-12-06 2010-09-01 Nok株式会社 ピストンカップ
JP2004162761A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Terumo Corp ガスケットおよびシリンジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011027014A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104554200B (zh) 用于主动制动系统的踏板模拟器
CN104246283B (zh) 液压缓冲器
CN1186543C (zh) 油压缓冲器的防尘罩安装结构
CN108027067B (zh) 差速机构用密封装置
CN104736879B (zh) 隔振装置
JP6909789B2 (ja) 滑り軸受
JP6602042B2 (ja) 滑り軸受
CN105814335A (zh) 隔振支承装置
EP2795153A1 (en) Jounce bumper
CN109831920A (zh) 防振装置
JP2015209968A (ja) 防振装置
JP4964922B2 (ja) ピストンカップ及びこのピストンカップを装着した自動車のキャブレター用のプランジャーピストン
CN104105916B (zh) 连接器
WO2015170586A1 (ja) スラスト滑り軸受
JP2014076784A (ja) 負圧ブースタ
JP7183044B2 (ja) 密封装置
JP5847481B2 (ja) 特に単筒式ショックアブソーバのロッドのための密封式案内ユニット、及び該密封式案内ユニットのための環状シール組立体
JP2008032112A (ja) シール及び油圧式クラッチレリーズ装置
CN105905048A (zh) 多重隔振式隔振件及其制造方法
KR102366839B1 (ko) 차량용 스러스트 베어링
WO2018079289A1 (ja) 滑り軸受
US20230066640A1 (en) Stroke simulator
CN209191918U (zh) 一种制动踏板与助力器推杆的连接结构
CN104819298A (zh) 油封
JPH06280851A (ja) 球面摺動型継手装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4964922

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250