JP4964517B2 - 錠剤ケース - Google Patents
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Description
錠剤の量によっては、錠剤を使用後、区画を減少させるために蓋を180°以上廻動させなくてはならず、使用者にとっては、閉蓋がきわめて面倒であるという問題があった。
使用者によっては、錠剤を取りだした後、取出口を閉口するだけの不充分な廻動で終わり、結局、ケース内の区画が大きいため、錠剤同士が振動のためにぶつかり合い、錠剤の一部が破損して粉々になったり、衝突音が発生するという問題が生じることもあった。
さらに、仕切り壁を移動する際に、錠剤の形状によっては、蓋の可動する仕切り壁とケースの底壁上面との間に錠剤が嵌り込んで、蓋の廻動を阻止してしまうということもあった。
ケース本体内の錠剤を収納した区画の大きさを減少させて維持できることによって、ケース内で錠剤同士が接触するように詰め込み、錠剤が移動してぶつかり合って破損することや、衝突音の発生を防止することができるようになった。
仕切り壁12は、ケース本体Aの固定仕切り壁3と平行に中央部付近まで延び、外縁端は、ケース本体Aの側周壁1内周面に係合するように形成され、下端部には、図2(b)に示すように、固定仕切り壁3側の反対側に反りながら、ケース本体Aの底壁2上面に係合するすくい上げ部13が形成されている。
ケース本体A内に可動仕切り部材Bを装着させ、内方に錠剤Pを収納した後に、蓋体Cをケース本体Aに装着して、錠剤Pを収納した錠剤ケースを得ることができる。
錠剤の使用にあたっては、蓋体Cを開蓋して、ケース本体A内の錠剤Pを取り出すことができる。
また、可動仕切り部材Bを廻動する際に、仕切り壁12の下端部のすくい上げ部13が錠剤Pをすくい上げるため、仕切り壁12とケース本体Aの底壁2上面との間に、錠剤Pが嵌り込んで廻動を阻止することを防止している。
錠剤が詰め込まれると、錠剤ケースは、輸送する際の振動等により、錠剤が移動してぶつかり合って破損することや、衝突音の発生を防止することができる。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
上壁20には、所定の位置に垂設された仕切り壁22と、仕切り壁22の付近から扇形に穿設された開口23が設けられている。
仕切り壁22は、ケース本体Aの固定仕切り壁3と平行に中央部付近まで延び、外縁端は、ケース本体Aの側周壁1内周面に係合するように形成され、下端部には、固定仕切り壁3側の反対側に反りながら、ケース本体Aの底壁2上面に係合するすくい上げ部24が形成されている。
錠剤Pを使用するときには、蓋体Cを開蓋し、可動中蓋Dの開口23より錠剤Pを取り出す。
錠剤Pが少なくなった時には、図5に示すように、可動中蓋Dの外周壁21を把持し、可動中蓋Dをケース本体Aに対して、仕切り壁22のすくい上げ部24の先端方向に廻動させると、ケース本体A内の錠剤Pが収納されている区画を減少させることができる。
その他の構成は、第1実施例と同一であり、同一の作用効果を得ることができる。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
側周壁1の外周上部には、可動蓋体Eと係合する係合突条30と、一部が切欠部31により切欠かれたフランジ32が突設されている。
側周壁1の内周上部には、拡径された拡径部33が設けられている。
蓋体本体E1は、頂壁35と、頂壁35の下面に配設され、外周がケース本体Aaの側周壁1の拡径部33に係合する内筒壁36と、頂壁35の外縁から垂設される側周壁37とを具えている。
仕切り壁38は、ケース本体Aaの固定仕切り壁3と平行に中央部付近まで延び、外縁端はケース本体Aの側周壁1内周下部に係合するように形成され、下端部には、固定仕切り壁3側の反対側に反りながらケース本体Aの底壁2上面に係合するすくい上げ部40が形成されている。
上板42は、先端をつまみ部42aとし、所定の個所には、蓋体本体E1の開口39の内周に挿入される蓋筒44とを具えている。
錠剤Pを使用するときには、可動蓋体Eの蓋部材E2の上板42のつまみ部42aを持ち上げることによって蓋部材E2を変形させ、蓋体本体E1の頂壁35の開口39から蓋部材E2の蓋筒44を外し、開蓋する。
次いで、蓋体本体E1の開口39より錠剤Pを取り出すことができる。
また、蓋部材E2を元に戻し、蓋部材E2の蓋筒44を蓋体本体E1の開口39に挿入することによって閉蓋することができる。
また、可動蓋体E自体がケース本体Aa内を覆っているので、ケース本体Aa内の区画を減少させる際に、錠剤Pが外に飛び出すことを防止することができる。
その他の構成は、第1実施例と同一であり、同一の作用効果を得ることができる。
また、錠剤ケースの全体を透明または半透明の材質のもので形成して、外からケース内を視認できるようにしてもよい。
B 可動仕切り部材
C 蓋体
D 可動中蓋
E 可動蓋体
E1 蓋体本体
E2 蓋部材
P 錠剤
1 側周壁
2 底壁
3 固定仕切り壁
4 上部係合部
5 下部係合部
6、30 係合突条
7、17 ねじ
10、20 上壁
11、21 外周壁
12、22、38 仕切り壁
13、24、40 すくい上げ部
14、25、41 係合突条
15、35 頂壁
16、37 側周壁
23、39 開口
31 切欠部
32 フランジ
33 拡径部
36 内筒壁
42 上板
42a つまみ部
43 側板
44 蓋筒
Claims (4)
- 複数の錠剤を収納するケース本体と、ケース本体内に廻動可能に装着される可動仕切り部材と、ケース本体の上部に装着される蓋体とからなる錠剤ケースであって、
ケース本体は、側周壁と底壁とを具え、
底壁の上面に、側周壁の内周の所定の個所から中央部まで延びる固定仕切り壁が立設されており、
可動仕切り部材は、ケース本体の側周壁の上端面に係合するリング状の上壁と、ケース本体の側周壁の外周上部に係合する外周壁とを具え、
上壁の内縁の所定の個所に、仕切り壁を設け、
可動仕切り部材を廻動させることによって、ケース内の錠剤を収納した区画の大きさを変えることを特徴とする錠剤ケース。 - 複数の錠剤を収納するケース本体と、ケース本体内に廻動可能に装着される可動仕切り部材と、ケース本体の上部に装着される蓋体とからなる錠剤ケースであって、
ケース本体は、側周壁と底壁とを具え、
底壁の上面に、側周壁の内周の所定の個所から中央部まで延びる固定仕切り壁が立設されており、
可動仕切り部材は、ケース本体の開口を覆う上壁と、ケース本体の側周壁の外周上部に係合する外周壁とを具えた可動中蓋であり、
上壁には、所定の位置に、ケース本体の固定仕切り壁と平行に中央部付近まで延びる仕切り壁が垂設されるとともに、仕切り壁の付近から穿設された開口が設けられ、
可動仕切り部材を廻動させることによって、ケース内の錠剤を収納した区画の大きさを変えることを特徴とする錠剤ケース。 - 複数の錠剤を収納するケース本体と、ケース本体の上部に廻動可能に装着される可動蓋体とからなる錠剤ケースであって、
ケース本体は、側周壁と底壁とを具え、
底壁の上面に、側周壁の内周の所定の個所から中央部まで延びる固定仕切り壁が立設されており、
可動蓋体は、蓋体本体と蓋部材とからなり、
蓋体本体は、頂壁と、頂壁の下面に配設され、外周がケース本体の側周壁内周に係合する内筒壁と、頂壁の外縁から垂設される側周壁とを具え、
頂壁には、所定の位置に、ケース本体の固定仕切り壁と平行に中央部付近まで延びる仕切り壁が垂設され、仕切り壁の付近には開口が穿設され、
蓋部材は、柔軟性のある材質のもので形成され、蓋体本体の頂壁の開口を開閉する上板と、側周壁外周に接着される側板とを具え、
可動蓋体を廻動させることによって、ケース内の錠剤を収納した区画の大きさを変えることを特徴とする錠剤ケース。 - 仕切り壁の下端部に、廻動方向に反り、ケース本体の底壁上面に係合するすくい上げ部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の錠剤ケース。
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