JP6918327B2 - 錠剤カセット - Google Patents

錠剤カセット Download PDF

Info

Publication number
JP6918327B2
JP6918327B2 JP2018028485A JP2018028485A JP6918327B2 JP 6918327 B2 JP6918327 B2 JP 6918327B2 JP 2018028485 A JP2018028485 A JP 2018028485A JP 2018028485 A JP2018028485 A JP 2018028485A JP 6918327 B2 JP6918327 B2 JP 6918327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating shaft
mooring
tablet cassette
shaft
tablet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018028485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019141330A (ja
Inventor
義人 大村
義人 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosho Inc
Original Assignee
Tosho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2018028485A priority Critical patent/JP6918327B2/ja
Application filed by Tosho Inc filed Critical Tosho Inc
Priority to CN201980014074.1A priority patent/CN111741740B/zh
Priority to EP19756826.4A priority patent/EP3756639B1/en
Priority to US16/971,388 priority patent/US11857492B2/en
Priority to PCT/JP2019/006413 priority patent/WO2019163854A1/ja
Priority to AU2019225527A priority patent/AU2019225527B2/en
Priority to CA3091890A priority patent/CA3091890A1/en
Publication of JP2019141330A publication Critical patent/JP2019141330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6918327B2 publication Critical patent/JP6918327B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Description

この発明は、病院や薬局等で行われる調剤を自動化するための錠剤フィーダにおいて被駆動部を成す錠剤カセットに関し、詳しくは、錠剤を収容する容器部とこの容器部の中で軸回転しうる整列盤とを具備していて整列盤が軸回転駆動されると整列盤の周縁部の区画室と容器部の排出路とを介して錠剤を逐次落下させる錠剤カセットに関する。
従来より多用されている錠剤フィーダ10は(例えば特許文献1〜5,典型例の図5参照)、給電や制御のために錠剤分包機の引出棚などに取り付けて使用される駆動部30と、錠剤補充作業の容易化などのため駆動部30に対して着脱自在になっている錠剤カセット20とからなり、多数の錠剤8を錠剤カセット20にランダム収容しておき、必要に応じて駆動部30を間欠動作や連続動作させて錠剤カセット20から錠剤8を一つずつ送り出すようになっている。
このような錠剤フィーダ10のうち、錠剤カセット20は、蓋22を開けて補充された多数の錠剤8を内部空間に収容する容器部21と、容器部21の内部空間の内底部に軸回転可能に設けられている整列盤22と、整列盤22の下端部中央に突設されていて錠剤カセット20の駆動部30への装着時には後で詳述する駆動部30の駆動軸33と噛合して駆動軸33の軸回転運動を整列盤22に伝達する回転軸23(容器部側伝動機構)と、容器部21と整列盤22との環状間隙の下端部を画する容器部21の底板に貫通形成された排出路24に対向させて設けられていて環状間隙の上端側の一部を仕切る仕切部材25とを備えている。
しかも、それらのうち整列盤22については、錠剤8の整列箇所である環状間隙を錠剤一つ分ずつ区切るために、環状間隙に突き出た羽根状の隔壁22aが、整列盤22の外周面に等ピッチで多数形成されており、隣り合う隔壁22a,22aの間が、整列盤22の上から落ちてきた錠剤8を一個ずつ或いは縦一列に並べて収める区画室22bになっている。また、仕切部材25は、板材や軟質材など各種材質の何れかから作られるが、いずれも、区画室22bの中の最下の錠剤8を上方の錠剤8から切り分けることができる所に位置するよう、高低等の位置調整が施されてから、設置位置が固定される。
このような錠剤カセット20で取り扱う薬剤は、錠剤であって、散薬は対象外である。そして、よく取り扱われる錠剤としては、円板状の錠剤(図示した円板状錠剤8)が典型的であるが、その他に、正多角形板状のものや、円筒状カプセル剤なども、しばしば錠剤カセットの取扱対象となる。
また、円形や球形あるいは正多角形や正多面形といった謂わば定形剤から外れた菱形板状の異形剤や、中央部の膨らんだ紡錘状の異形剤、一錠未満の単位で服用できるよう一錠を裁断等で2分割して作られた半錠なども、錠剤カセットで取り扱われることがある。
一方、駆動部30は、棚や筐体などに固定的に又は付け替え可能に取り付けられる基体31を具える他、装着された錠剤カセット20に対してその整列盤22の回転駆動を行うために、回転駆動源のモータ32と、その回転駆動力を外部へ伝達する駆動軸33(駆動部側伝動機構)とが、基体31に装備されている。また、錠剤排出の有無検出や排出錠剤の計数などのために、排出センサ34が排出路の途中や排出先に付設されている。
そして、錠剤カセット20が駆動部30に装着されると、両者20,30の伝動機構23,33が嵌合等にて連結されて協動可能となり、図示しない制御装置の制御に従ってモータ32が動作し、それに応じて伝動機構23,33更には整列盤22が軸回転することで、錠剤8を一つずつ排出路24へ送り込んで落下させるようになっている。
さらに、それら回転軸23と駆動軸33との嵌合状態は、円滑な挿抜を許容する遊びのある遊嵌的な状態でなければならず、それらの伝動機構23,33が単に嵌合するだけでは回転伝動可能な結合状態にならないので、嵌合に随伴して噛合もなされるようになっている。具体的には(図6(a)参照)、回転軸23に内歯ギヤが採用され、それと噛合する外歯ギヤが駆動軸33に採用されていて、両軸23,33が、軸心を一致させた状態で回転軸方向に相対移動して相対距離を縮めると、嵌合すると同時に噛合するようになっている。
もっとも、それだけでは錠剤カセット20の着脱後には、両軸23,33の歯位置がずれていることが多々あり(図6(b)参照)、そのズレ角θが、最大では、歯のピッチ角φの半分に達する。そして、そのようなズレがあると、両軸23,33が嵌合したときに回転軸23が軸回転して制御外の不所望な排出動作を招きかねないことから、回転軸23の望外な軸回転を積極的に抑制するために、回転軸23を容器部21に係留させる係留部材等を錠剤カセット20に追加するとともに、錠剤カセット20の駆動部30への脱/着に応じて係留が実行/解除されるようになったものもある(例えば特許文献5参照)。
特開2002−272812号公報 特開2012−179127号公報 特開2012−120719号公報 特開2016−140724号公報 特開2017−127532号公報
このような錠剤カセット20では、駆動部30への装着によって回転軸23が駆動軸33と嵌合したときにも不所望な制御外の軸回転が生じないようになっている。
しかしながら、そのように非装着時に単独で軸方向嵌合方式の回転軸の回転を阻止する謂わば非装着時回転阻止手段を具現化するに際しては(特許文献5参照)、多数の歯を持つ環状の係留部材に加えて、揺動部材や揺動支点さらには付勢部材なども、カセット内に追加装備することになったため、而もそれらが小さくて繊細な部材なので作りづらいうえ取り扱いにも注意を要することから、コストアップが避けられない。
そこで、コストアップを抑制すべく非装着時回転阻止手段を簡素なものにすることが基本的な課題(第1技術課題)となる。
また、非装着時回転阻止手段を有効利用して僅かな部材の追加にて更なる機能をも発揮するように改良することが更なる課題となる。
具体的には、仕切部材25と隔壁22aとの間に錠剤8が挟まれて錠剤排出動作に停止や不良といった不具合が生じることや(第2技術課題)、収容錠剤が少なくなったときや静電引力が働いたとき等に錠剤8が仕切部材25の上にとどまって整列盤22が空回りすることをも(第3技術課題)、少しの部材追加にて防止することが望まれる。
本発明の錠剤カセットは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、
錠剤を収容しうる容器部と、前記容器部の中で軸回転しうる整列盤と、有底孔を穿たれた下端部が前記容器部の底部を貫いて下方へ突き出ている回転軸とを備えていて、前記回転軸が軸回転させられるとそれに随伴して前記整列盤が軸回転することで前記容器部から錠剤を逐次排出する錠剤カセットにおいて、
輪状に連なる多数の係留用凹凸を形成された係留部材が前記容器部の内底面に装着されて前記係留用凹凸が前記回転軸から離れた所で前記回転軸を一周しており、前記係留用凹凸に対応した係止部を上部に具備した係止用軸体が下部を前記有底孔に挿入されて前記回転軸に対して軸方向には相対移動しうるが径方向には相対移動しないようになっており、前記係止用軸体が下降して前記係止部が前記係留用凹凸に当接するようになっており、前記有底孔に駆動軸が嵌入されると前記係止用軸体が前記回転軸の軸方向に移動して前記係止部が前記係留部材から離脱するようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段2)、上記解決手段1の錠剤カセットであって、山形の衝上部材が前記係留部材の前記係留用凹凸の輪状連なりの外側の所で前記容器部の内底面に装着されており、下方へ突き出た当接部材が前記整列盤の下向き面に装着されており、前記整列盤の軸回転時に前記衝上部材と前記当接部材とが間欠的に干渉するようになっている、ことを特徴とする。
さらに、本発明の錠剤カセットは(解決手段3)、上記解決手段2の錠剤カセットであって、前記容器部と前記整列盤との環状間隙の上端側の一部を仕切る仕切部材が前記容器部に装着されており、前記整列盤の外周面に形成された多数の隔壁が前記環状間隙を区切っており、前記衝上部材と前記当接部材との上下方向干渉量が前記仕切部材と前記隔壁との高さの差より大きい、ことを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段4)、上記解決手段2,3の錠剤カセットであって、前記係留部材と前記衝上部材とが一体形成物であることを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段5)、上記解決手段1〜4の錠剤カセットであって、前記有底孔の底部に付勢部材が遊挿されていて前記付勢部材によって付勢されることで前記係止用軸体が下降するようになっていることを特徴とする。
また、本発明の錠剤カセットは(解決手段6)、上記解決手段1〜5の錠剤カセットであって、前記有底孔が前記回転軸を貫いて前記回転軸の装着先の前記整列盤に至って底を前記整列盤の中に位置させていることを特徴とする。
すなわち、前記有底孔は、前記回転軸の部分だけをみると貫通孔と言えるが、前記整列盤と前記回転軸との一体成形物あるいは前記整列盤に前記回転軸を装着した組立物をみると、前記回転軸から前記整列盤に至って底に達する孔になっている。
このような本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段1)、揺動部材や揺動支点に代えて係止用軸体を導入したうえで、係止用軸体が自重(解決手段6にあっては自重に加えて有底孔内常駐の付勢部材と)とカセット装着時進入の駆動軸との押し合いに応じて有底孔内で軸方向・孔方向に移動するようにしたことにより、小さくて繊細な揺動部材や揺動支軸さらには揺動部材通過用スリットが不要になるとともに、それらよりも大きめで簡素な部材によって非装着時回転阻止手段が具現化される。したがって、この発明によれば、非装着時回転阻止手段が簡素化されてコストが抑制され、その結果、基本的な課題(第1技術課題)が解決される。
また、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段2)、衝上部材を係留部材の輪の外側に配置したことで、衝上部材とそれに対応した当接部材とが非装着時回転阻止手段の部材の外側に位置するので、衝上部材と当接部材が非装着時回転阻止手段の機能を損なうことなく装備される。そして、整列盤が軸回転駆動されると、上方突出の衝上部材と下方突出の当接部材とが間欠的に干渉するようにしたことにより、錠剤排出に伴ってときどき整列盤が衝き上げられる。そのため、容器部の中で整列盤の上に乗っている錠剤も軽い衝撃を受けることから、錠剤同士が重なって固まりかけていたようなときには速やかに解されるので、容器部の中で整列盤の隔壁の上に乗った錠剤も、動き易くなる。そして、その錠剤が仕切部材の所へ運ばれたときに、隔壁と仕切部材との間に挟まれかけても、直ちに逃げるため、そこに固定されるという不所望な事態の発生頻度が大きく低減される。
したがって、この発明によれば、更なる課題(第2技術課題)も解決される。
さらに、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段3)、衝上部材と当接部材との上下方向干渉量を仕切部材と隔壁との高さの差より大きくしたことにより、衝上部材が当接部材と干渉して衝き上げられたときに仕切部材に対して下から当たるので、仕切部材も錠剤排出時にときどき軽く衝き上げられる。そのため、容器部の中で仕切部材の上に乗っていた錠剤も、揺れ動いて仕切部材から離れ、環状間隙へ落ちる。
したがって、この発明によれば、更なる課題(第3技術課題)も解決される。
また、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段4)、係留部材と衝上部材とを一体化にて纏めたことにより、部品点数が減るとともに、容器部の内底面への取り付け時などの作業負担が軽減される。
また、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段5)、係止用軸体の下降を付勢部材にて付勢するようにしたことにより、係止用軸体の下降が的確に行われる。
また、本発明の錠剤カセットにあっては(解決手段6)、有底孔が回転軸の中だけに穿たれているという基本形にとどまらず、回転軸と整列盤との結合体に対して有底孔が穿たれているという形態にまで拡張されたことにより、基本形に比べて容易に有底孔の長さを延長することができるため、係止用軸体や付勢部材の収容空間が拡大されるので、作りやすく而も扱いやすいサイズのものを係止用軸体や付勢部材に採用することができる。
本発明の実施例1について、錠剤カセットの構造を示し、(a)が自由状態の縦断面図、(b)が装着状態の縦断面図である。 (a)が衝き上げ状態の縦断面図、(b)が容器部の要部の縦断面図である。 (a),(b)いずれも、整列盤の縦断面図である。 (a)が当接部材の斜視図、(b)が係止用軸体の斜視図、(c)が係留部材の斜視図である。 従来の錠剤フィーダを示し、(a)が右後からの外観斜視図、(b)が縦断左側面図、(c)が正面図、(d)が左側面図である。 回転軸と駆動軸との嵌合状態を示し、(a)が両軸の嵌合状態の横断面、(b)が両軸の離脱状態の横断面である。
このような本発明の錠剤カセットについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1〜4に示した実施例1は、上述した解決手段1〜6(出願当初の請求項1〜6)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
また、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、さらに、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
本発明の錠剤カセットの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a),(b)いずれも、錠剤カセット50の縦断面図であるが、図1(a)は、自由状態の錠剤カセット50に係る縦断面図であり、図1(b)は、駆動軸33が回転軸23に嵌入された装着状態の錠剤カセット50に係る縦断面図である。
また、図2(a)は、衝上部材62に当接部81が乗り上げた衝き上げ状態の錠剤カセット50に係る縦断面図であり、図2(b)は、容器部21の要部の縦断面図である。
さらに、図3は、(a),(b)いずれも、整列盤22の縦断面図であり、図4は、(a)が当接部材80の斜視図、(b)が係止用軸体70の斜視図、(c)が係留部材60の斜視図である。
錠剤カセット50は、既述した容器部21及び仕切部材25と、部分的に改造した整列盤22及び回転軸23と、新たな係留部材60と係止用軸体70と当接部材80とを具えたものである。すなわち、錠剤カセット50は、既述した錠剤カセット20の非装着時回転阻止手段を改良したうえで錠剤残留防止手段を強化したものであり、錠剤カセット20から既述の容器部21と整列盤22と仕切部材25とを引き継いだうえで、容器部21には係留部材60を付設するとともに、整列盤22とその下端部中央の回転軸23とには部分的な改造を施したうえで係止用軸体70と付勢部材72とを付加したものである。
整列盤22は(図1,図2(a),図3参照)、それに対して直に付設される当接部材80に加えて、その下端部をなす回転軸23に対して付設される係止用軸体70の係止部71をも内部に収めるために、回転軸23との嵌合部の周りが彫り込まれて、追加部材収容空間22cが形成されている。また、追加部材収容空間22cの中央が更に彫り込まれて短い有底孔(23a)になっており、そこに回転軸23の上端部が固く嵌入されて、回転軸23が整列盤22と一体化している。しかも、回転軸23の整列盤22に対する結合部位が有底孔23aの周縁部分に限定されているので、回転軸23についてだけ見ると貫通孔にすぎない長めの孔(23a)が、整列盤22における上述の短い有底孔に繋がることで、長い有底孔23aになっている。
回転軸23は(図1,図2(a),図3参照)、駆動軸33と嵌合・噛合する有底孔23aに後で詳述する係止用軸体70を収めるとともに、その状態で係止用軸体70の係止部71を有底孔23aから追加部材収容空間22cへ突き出させるために、有底孔23aと追加部材収容空間22cとを連通させる遊挿孔23bが貫通形成されている。なお、有底孔23aは、後述する付勢部材72の収容空間を大きく確保するために、上述したように、回転軸23単独にとどまらず、回転軸23と整列盤22との連結体に対して、穿たれたものとなっている。すなわち、有底孔23aは、回転軸23を貫通してから、回転軸23の上端部が連結された整列盤22の中へ延びて、そこに底を位置させている。
係留部材60は(図1,図2,図4(c)参照)、略リング状の部材であり、上面には一周に亘って多数の係留用凹凸61が形成されている。係留用凹凸61は、等ピッチで連なって真ん丸の輪状に並んでいる。そのような係留部材60が、容器部21の内底面のうち整列盤22の回転軸23の挿入用穴の上縁の周りに当たる部位に、接着や融着等にて固定して装着されており、多数の係留用凹凸61が回転軸23から少し離れた所で回転軸23を一周している。しかも、係留部材60には衝上部材62が一体形成されており、本例では二個の衝上部材62が一体形成物として係留部材60と共に容器部21の内底面に装着されている。衝上部材62は、係止部71と干渉しないよう、係留用凹凸61の輪状連なりの外側に当たる所に配設されている。
係止用軸体70は(図1,図2(a),図4(b)参照)、回転軸23から整列盤22に至る有底孔23aより僅かに細い軸部を主体としたものであり、その軸部が有底孔23aに挿入されている。その軸部のうち中間部分から下部に至る部分が有底孔23aの内壁面と摺動することで、係止用軸体70が回転軸23に対して軸方向にだけ相対移動するようになっている。また、軸部の上端部が、中間部よりも少し細くなっていて、そこの段差に付勢部材72の一端が当接するようにもなっている。付勢部材72は、例えばコイルスプリングからなり、その他端が有底孔23aの底に当接する状態で有底孔23aの底部に遊挿されて、係止用軸体70の下降力を強化するようになっている。
さらに、係止用軸体70の軸部には、先端に係止部71を持った腕部が本例では二個ほど具備されており、その腕部が軸部の上部から径方向へ突き出ている。そして、係止用軸体70が回転軸23の有底孔23aに収められた状態では、腕部が遊挿孔23bを貫通するとともに、係止部71が追加部材収容空間22cの中に位置する(図3参照)。腕部に対して遊挿孔23bが、回転軸23の軸方向へは明確な差を持って広くなっているが、径方向へは僅かな差しか持たない。そのため、係止用軸体70は、回転軸23に対して、限定範囲で上下移動しうるが、径方向にはほとんど相対移動しないものとなっている。
係止部71は(図1〜図4参照)、上述した係留用凹凸61に対応しており、下端が係留用凹凸61の凹部に軽く嵌まる形状になっている。そして、係止用軸体70が自重や付勢部材72によって下向きに付勢されると、係止部71が輪状列設の係留用凹凸61の上に下降して該当箇所の係留用凹凸61に当接し更に最も近い凹部に嵌入されるようになっている(図1(a)参照)。しかも、有底孔23aにカセット装着先の駆動部30の駆動軸33が下から嵌入されると(図1(b),図2(a)参照)、その駆動軸33によって押し上げられて係止用軸体70が回転軸23の軸方向の一つである上方へ移動し、それによって係止部71が係留部材60の係留用凹凸61から離脱するようになっている。
当接部材80は(図1,図2(a),図4(a)参照)、内径が回転軸23の外径より大きい円輪状部と、その外端部から円輪中心線(円輪を貫く仮想直線)と平行な方向(実装状態では鉛直下方)へ本例では二個ほど突き出た当接部81とを具備したものである。そのうち円輪状部は、回転軸23を囲む状態で整列盤22の追加部材収容空間22cの下向き天井面に貼着等にて固定されており、当接部81は、その天井面から下方へ突き出ている。そして、容器部21の中で整列盤22が軸回転すると、当接部81が衝上部材62と間欠的に干渉するようになっている。
その当接部81と衝上部材62との上下方向干渉量Bは(図2(a)参照)、干渉時に整列盤22が容器部21の内底から浮上する距離になるが、仕切部材25と隔壁22aとの高低差A(図1参照)より少しだけ大きくなっている。
この実施例1の錠剤カセット50について、その使用態様及び動作を、上述した図1(a),図1(b),図2(a)を参照しながら説明する。
錠剤カセット50が駆動部30から取り外されると(図1(a)参照)、駆動軸33が回転軸23から抜け出ることから、その押し上げから解放された係止用軸体70が自重に加えて上方の付勢部材72によって下方へ押されることで下降し、それに随伴して係止部71が係留部材60に向かって下降するので、多数の係留用凹凸61のうち直下のものの凹部に係止部71が軽く嵌入する。そして、その係留作用によって回転軸23の軸回転が阻止されるため、錠剤カセット50の運搬や駆動部30への着脱さらには錠剤カセット50への錠剤補充といった通常の取り扱いでは、整列盤22の回転が抑制されるので、不所望な錠剤の落下が的確に防止される。
また、錠剤カセット50が駆動部30に取り付けられると(図1(b)参照)、駆動軸33が回転軸23に嵌入されて両者が噛合するとともに、係止用軸体70が駆動軸33によって押し上げられて自重および付勢部材72の付勢力に抗って上昇することから、それに伴い係止部71が上昇して係留部材60の係留用凹凸61から離脱するので、駆動軸33による回転軸23の回転駆動ひいては整列盤22の回転駆動が的確に行われることとなる。そのため、駆動軸33が軸回転する度に、整列盤22も回転し、それによって隔壁22aひいては区画室22bが順送りされて、区画室22bにて仕切部材25の下へ運ばれて来た錠剤が一つずつ排出路24から下方へ落下する。
さらに、そのように整列盤22が回転すると、それに装着されている当接部材80も一緒に回転し、それに伴って当接部81が円運動し、本例では半回転毎に当接部81が衝上部材62に当接する。
そうすると(図2(a)参照)、当接部81が衝上部材62に乗り上げて上下方向干渉量Bだけ上昇するので、当接部材80の装着先の整列盤22も上下方向干渉量Bだけ上昇する。
そのため、整列盤22の上に乗っていた錠剤が容器部21の中で上下に揺さぶられるので、多数の錠剤が塊状になっていても早々にほぐされる。
また、整列盤22の上下動に伴って隔壁22aも上下方向干渉量Bだけ上下動することから、仕切部材25の下に来ていた隔壁22aの上端が、仕切部材25の下面に軽く衝突しながら、仕切部材25を擦るので、仕切部材25の上に乗っていた錠剤が、揺さぶられて、仕切部材25から早々に落下する。
[その他]
上記実施例の図4(c)に示した衝上部材62は、蒲鉾状の山形のものであり、当接部81が右回りでも左回りでも当接部81を押し上げながら通過させるようになっていたが、当接部81の進行方向が一方向に限定されている場合は、鋸歯状のものなど、当接部81の当たる斜面が片方だけものであっても良い。
上記実施例では、複数の衝上部材62を対向位置に設けることで、当接部材80ひいては整列盤22を円滑に上下させ、回転軸23等を傾けようとする力が生じないようにして各部材が傷まないようにしていたが、各部材の円滑な動作や損傷に問題が無ければ、衝上部材62を対向位置に限らず任意の位置に設けても良い。
本発明の錠剤カセットは、装着可能な錠剤フィーダの駆動部を具備した機器であれば、錠剤分包機のように多数の錠剤カセット・錠剤フィーダを搭載する調剤機に限らず、錠剤分割装置や瓶詰機のように単一の又は少数の錠剤カセット・錠剤フィーダを搭載する調剤機にも適用することができる。また、全自動の調剤機に限らず、例えば手動操作の度に一錠ずつ処理する半自動の調剤機などにも、使用することができる。
8…錠剤、10…錠剤フィーダ、
20…錠剤カセット、
21…容器部、22…整列盤、22a…隔壁、22b…区画室、
22c…追加部材収容空間、23…回転軸(容器部側伝動機構)、
23a…有底孔、23b…遊挿孔、24…排出路、25…仕切部材、
30…駆動部(ベース)、31…基体、32…モータ、
33…駆動軸(駆動部側伝動機構)、34…排出センサ、
50…錠剤カセット、
60…係留部材、61…係留用凹凸、62…衝上部材、
70…係止用軸体、71…係止部、72…付勢部材、
80…当接部材、81…当接部、
A…高低差、B…上下方向干渉量

Claims (5)

  1. 錠剤を収容しうる容器部と、前記容器部の中で軸回転しうる整列盤と、有底孔を穿たれた下端部が前記容器部の底部を貫いて下方へ突き出ている回転軸とを備えていて、前記回転軸が軸回転させられるとそれに随伴して前記整列盤が軸回転することで前記容器部から錠剤を逐次排出する錠剤カセットにおいて、
    輪状に連なる多数の係留用凹凸を形成された係留部材が前記容器部の内底面に装着されて前記係留用凹凸が前記回転軸から離れた所で前記回転軸を一周しており、前記係留用凹凸に対応した係止部を上部に具備した係止用軸体が下部を前記有底孔に挿入されて前記回転軸に対して軸方向には相対移動しうるが径方向には相対移動しないようになっており、前記係止用軸体が下降して前記係止部が前記係留用凹凸に当接するようになっており、前記有底孔に駆動軸が嵌入されると前記係止用軸体が前記回転軸の軸方向に移動して前記係止部が前記係留部材から離脱するようになっており、
    山形の衝上部材が前記係留部材の前記係留用凹凸の輪状連なりの外側の所で前記容器部の内底面に装着されており、下方へ突き出た当接部材が前記整列盤の下向き面に装着されており、前記整列盤の軸回転時に前記衝上部材と前記当接部材とが間欠的に干渉するようになっている、ことを特徴とする錠剤カセット
  2. 前記容器部と前記整列盤との環状間隙の上端側の一部を仕切る仕切部材が前記容器部に装着されており、前記整列盤の外周面に形成された多数の隔壁が前記環状間隙を区切っており、前記衝上部材と前記当接部材との上下方向干渉量が前記仕切部材と前記隔壁との高さの差より大きい、ことを特徴とする請求項1記載の錠剤カセット。
  3. 前記係留部材と前記衝上部材とが一体形成物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された錠剤カセット。
  4. 前記有底孔の底部に付勢部材が遊挿されていて前記付勢部材によって付勢されることで前記係止用軸体が下降するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載されている錠剤カセット。
  5. 前記有底孔が前記回転軸を貫いて前記回転軸の装着先の前記整列盤に至って底を前記整列盤の中に位置させていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載されている錠剤カセット。
JP2018028485A 2018-02-21 2018-02-21 錠剤カセット Active JP6918327B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018028485A JP6918327B2 (ja) 2018-02-21 2018-02-21 錠剤カセット
EP19756826.4A EP3756639B1 (en) 2018-02-21 2019-02-20 Tablet cassette
US16/971,388 US11857492B2 (en) 2018-02-21 2019-02-20 Tablet cassette
PCT/JP2019/006413 WO2019163854A1 (ja) 2018-02-21 2019-02-20 錠剤カセット
CN201980014074.1A CN111741740B (zh) 2018-02-21 2019-02-20 片剂盒
AU2019225527A AU2019225527B2 (en) 2018-02-21 2019-02-20 Tablet cassette
CA3091890A CA3091890A1 (en) 2018-02-21 2019-02-20 Tablet cassette

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018028485A JP6918327B2 (ja) 2018-02-21 2018-02-21 錠剤カセット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019141330A JP2019141330A (ja) 2019-08-29
JP6918327B2 true JP6918327B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=67770679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018028485A Active JP6918327B2 (ja) 2018-02-21 2018-02-21 錠剤カセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6918327B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3170803A1 (en) 2020-03-03 2021-09-10 Tosho, Inc. Tablet cassette
JP7424629B2 (ja) 2020-09-15 2024-01-30 株式会社トーショー 錠剤カセット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019141330A (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6569909B2 (ja) 錠剤カセット
WO2016125856A1 (ja) 錠剤カセット
US6073799A (en) Tablet feeder
JP5297733B2 (ja) 薬剤収容容器および薬剤分配装置
JP6918327B2 (ja) 錠剤カセット
WO2016013553A1 (ja) 薬剤カセット
EP3756639B1 (en) Tablet cassette
KR102423995B1 (ko) 의약품을 낱개로 자동 분배하는 장치의 저장 용기
WO2015041220A1 (ja) 薬剤カセット及び薬剤包装装置
JP5577033B2 (ja) 薬剤収容容器
JP6914489B2 (ja) 錠剤カセット
JP6893666B2 (ja) 錠剤カセット
JP2007202795A (ja) 薬剤収容容器
JP2008119024A (ja) 水薬供給装置
JP2006089140A (ja) 錠剤等の薬剤選択供給装置用の薬剤収容容器
JP6569911B2 (ja) 錠剤カセット
JP6901104B2 (ja) 錠剤カセット
JP4202063B2 (ja) 薬剤カセッタ
JP3534658B2 (ja) 錠剤等の薬剤選択供給装置用の薬剤収容容器
JP5503891B2 (ja) 薬剤収容容器
JP2006016173A (ja) 頭付き棒材の分離供給装置
JP2005289463A (ja) 薬剤フィーダ
JP2004026312A (ja) 錠剤等の薬剤選択供給装置用の薬剤収容容器
JP2000043802A (ja) 錠剤等の薬剤選択供給装置用の薬剤収容容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6918327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250