JP4963310B2 - 分散制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の制御装置がネットワークを介して接続された分散制御システムに関し、特にリアルタイム処理要求があるシステムに適用して有効な技術に関する。
現在の車載電子制御システムにおいては、排気ガス浄化、低燃費、低エミッション規制強化への対応のみに留まらず、安全性・快適性追求の制御へと展開されており、もはやマイコン性能向上のトレンドを超えた高度かつ細密な制御が求められるようになっている。そのため自動車に搭載されるマイコン数は現在1台当たり30〜100個にまで膨れ上がっており、その数は、油圧など機械的に実現してきた操舵や制動などの機能を電気的なアクチュエータやモータ、電子制御などによって実現する技術(X−by−wire)の進展や、更なる制御の高度化によって、増加の一途を辿ると予想される。このことはコスト要求の厳しい自動車においては非常に深刻な問題であり、これ以上のマイコン数増加を阻止するためにも計算リソースの効率活用が強く求められている。
車載電子制御システムでは、センサから入力された制御対象機器の内部外部の情報に基づいて制御装置によって制御信号が生成され、アクチュエータがその制御信号に基づいて動作されることによって、制御対象が所望の状態になるよう制御される。各制御装置は車載LAN(local area network)で接続され通信ネットワークを構築しており、データ共有化や連係動作を行うことによって高度な協調制御を実現している。
この際、個々の制御装置はそれぞれの制御対象機器を制御するために構成されており、最大の演算負荷時に対応できるだけの処理性能を持っていなければならない。しかし、例えば制御対象機器が動作しない場合や複雑な制御を必要としない場合には、制御装置の処理能力を十分に利用することができないため、処理性能を十分に使い切ることができない。
そこで、複数の制御装置(ECU)で負荷を分散して処理を行わせることによって各制御装置ECUの余剰能力を有効活用しようとする技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。この技術は、各種制御対象機器を制御するのに必要な制御プログラムを、ネットワークに接続された制御装置毎に実行する必要のある固有タスクと、任意の制御装置にて実行可能なフロートタスクとに分け、そのフロートタスク実行用のプログラムを、ネットワークに接続されたマネージャ制御装置にて管理するものである。
特開2004−038766号公報
上記特許文献1記載の技術によれば、各種制御対象機器を制御するのに必要な制御プログラムを制御装置毎に実行する必要のある固有タスクと、任意の制御装置にて実行可能なフロートタスクとに分け、そのフロートタスク実行用のプログラムを、ネットワークに接続されたマネージャ制御装置にて管理するものであり、任意の制御装置で実行可能なフロートタスクのみを負荷分散の対象としている。しかしながら、一般に、自動車制御においては個々の制御装置に固有の処理が大半を占めているため、上記技術で得られる負荷分散効果は限定されてしまう。つまり、分散対象とされる負荷は、全ての制御装置で処理可能なフロートタスクに限定されることから、そのようなフロートタスクが少ない制御系では、負荷分散により個々の制御装置の処理能力を使い切れないことが、本願発明者によって見いだされた。
本発明の目的は、個々の制御装置の処理能力を効率良く使うための技術を提供することにある。
本発明の上記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕第1制御装置と、上記第1制御装置とは異なる第2制御装置とがネットワークで接続され、上記第1制御装置と上記第2制御装置との間で負荷の分散制御が可能とされる分散制御システムにおいて、上記第1制御装置には、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量を求める基本制御量演算機能と、上記基本制御量とその補正値とに基づいて補正制御量を求めるための補正制御量演算機能と、上記基本制御量及び上記補正制御量に基づいて上記第1制御装置の制御対象を制御可能な第1制御機能とを設ける。また、上記第2制御装置には、上記第2制御装置の制御対象を制御可能な第2制御機能と、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を余剰能力に応じて演算可能な補正値演算機能と、上記補正値を上記第1制御装置に送信するための補正値送信機能とを設ける。かかる構成は第1乃至第10実施形態に対応する。
上記の手段によれば、上記第2制御装置において、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を求めることができ、求められた補正値が第1制御装置に送信される。第1制御装置では、上記基本制御量とその補正値とに基づいて補正制御量が求められ、上記基本制御量及び上記補正制御量に基づいて上記第1制御装置の制御が行われる。すなわち、第1制御装置が担当する制御対象の制御項目について基本制御量演算は第1制御装置で行うようにし、制御成績を向上させるために必要とされるような補正値演算を、余剰能力に応じて第2制御装置で行えるようになっている。第2制御装置は、処理余裕が生じた場合に基本制御量に対する補正値を求めるための演算を実行し、補正値を第1制御装置に送信する。第1制御装置では、基本制御量と補正値から、補正制御量を求め制御対象を制御する。第2制御装置に処理余裕がない場合については、補助演算は行わないようにすることで、第2制御装置の制御対象の制御には影響を与えない。また、そのとき、第1制御装置は基本制御量を用いて制御対象を制御するので、最低限の制御目標は達成することができる。このように上記の手段によれば、制御成績を向上させるために必要とされるような補正値演算を、余剰能力に応じて第2制御装置で行えるようにしており、各種制御対象機器を制御するのに必要な制御プログラムを制御装置毎に実行する必要のある固有タスクと、任意の制御装置にて実行可能なフロートタスクとに分け、そのフロートタスク実行用のプログラムを、ネットワークに接続されたマネージャ制御装置にて管理するものではないので、例えば自動車制御などのように個々の制御装置に固有の処理が大半を占めている場合でも、負荷分散により個々の制御装置の処理能力を使い切ることが可能とされる。
〔2〕上記〔1〕において、上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象が制御される第1処理モードと、上記補正値演算機能によって求められた補正値が上記補正値送信機能により上記第1制御装置に送信され、上記補正制御量演算機能により上記補正制御量が求められ、上記補正制御量により第1制御装置の制御対象が制御される第2処理モードとを含めることができる。このとき第1処理モード、第2処理モードの選択が可能とされる。かかる構成は第1乃至第9実施形態に対応する。
〔3〕上記〔2〕において、上記第2制御装置は、予め設定された時刻を通知するタイマ機能と、上記第2制御装置における負荷を観測する負荷観測機能とを設け、上記タイマ機能によって、予め設定された時刻が通知された場合において、上記負荷が予め設定された基準値より低い場合には、上記補正値演算機能により補正値が求められ、それが上記補正値送信機能により上記第1制御装置に送信されるように構成することができる。かかる構成は第5実施形態に対応する。
〔4〕上記〔2〕において、上記第2制御装置に、上記第2制御装置における負荷を観測する負荷観測機能と、上記負荷観測機能の観測結果を上記第1制御装置に通知する観測結果通知機能とを設け、上記第1制御装置は、上記第2制御装置における負荷が予め定められた基準値よりも高い場合には、上記第1処理モードにより制御対象を制御するように構成することができる。かかる構成は第1実施形態に対応する。
〔5〕上記〔2〕において、上記第2制御装置が複数設けられるとき、上記第1制御装置には、上記複数の第2制御装置に補正値演算の実行を依頼する機能を設けることができる。かかる構成は第8、第9実施形態に対応する。
〔6〕上記〔5〕において、上記第1制御装置は、上記第2制御装置の優先順位が規定された優先度テーブルを具備し、上記第1制御装置は、上記第2処理モードにおいて、前記優先度テーブルを参照し、上記複数の第2制御装置のなかかで優先度が最も高く設定された第2制御装置における補正値演算機能を利用するように構成することができる。かかる構成は第9実施形態に対応する。
〔7〕上記〔5〕において、上記第1制御装置は、上記第2処理モードにおいて、上記複数の第2制御装置の全てに対して補正値演算の実行を依頼し、補正値の送信が最も早く行われた第2制御装置からの補正値を利用するように構成することができる。かかる構成は第8実施形態に対応する。
〔8〕上記〔2〕において、上記第2制御装置は、複数の補正値を演算する機能と、上記第2制御装置における負荷を観測する機能を有し、上記負荷の状況に応じて、求める補正値の数を調節するように構成することができる。かかる構成は第8、第9実施形態に対応する。
〔9〕上記〔1〕において、上記第1制御装置には、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を求める第2補正値演算機能を更に設けることができる。かかる構成は第10実施形態に対応する。
〔10〕上記〔9〕において、上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象が制御される第1処理モードと、上記補正値演算機能によって求められた補正値が上記補正値送信機能により上記第1制御装置に送信され、上記補正制御量演算機能により上記補正制御量が求められ、上記補正制御量により第1制御装置の制御対象が制御される第2処理モードと、上記第2補正値演算機能によって求められた補正値に基づいて上記補正制御量演算機能により上記補正制御量が求められ、それによって上記第1制御装置の制御対称が制御される第3処理モードとの選択が可能となるように構成することができる。
〔11〕第1制御装置と、上記第1制御装置とは異なる第2制御装置とがネットワークで接続され、上記第1制御装置と上記第2制御装置との間で負荷の分散制御が可能とされる分散制御システムにおいて、上記第1制御装置には、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量を求める基本制御量演算機能と、上記基本制御量とその補正値とに基づいて補正制御量を求めるための補正制御量演算機能と、上記基本制御量及び上記補正制御量に基づいて上記第1制御装置の制御対象を制御可能な第1制御機能と、上記第1制御装置における負荷を観測する負荷観測機能とを設ける。また、上記第2制御装置には、上記第2制御装置の制御対象を制御可能な第2制御機能と、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を余剰能力に応じて演算可能な補正値演算機能と、上記補正値を上記第1制御装置に送信するための補正値送信機能とを設ける。そして、上記第1制御装置における負荷の観測結果が予め定められた基準値より高い場合には、上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象が制御されるように構成する。かかる構成は第3実施形態に対応する。
かかる構成においても、制御成績を向上させるために必要とされるような補正値演算を、余剰能力に応じて第2制御装置で行えるようにしており、各種制御対象機器を制御するのに必要な制御プログラムを制御装置毎に実行する必要のある固有タスクと、任意の制御装置にて実行可能なフロートタスクとに分け、そのフロートタスク実行用のプログラムを、ネットワークに接続されたマネージャ制御装置にて管理するものではないので、上記〔1〕の場合と同様に、例えば自動車制御などのように個々の制御装置に固有の処理が大半を占めている場合でも、負荷分散により個々の制御装置の処理能力を使い切ることが可能とされる。
〔12〕第1制御装置と、上記第1制御装置とは異なる第2制御装置とがネットワークで接続され、上記第1制御装置と上記第2制御装置との間で負荷の分散制御が可能とされる分散制御システムにおいて、上記第1制御装置には、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量を求める基本制御量演算機能と、上記基本制御量とその補正値とに基づいて補正制御量を求めるための補正制御量演算機能と、上記基本制御量及び上記補正制御量に基づいて上記第1制御装置の制御対象を制御可能な第1制御機能と、上記第1制御装置と上記第2制御装置との間の通信路の負荷を観測する通信路負荷観測機能とを設ける。また、上記第2制御装置には、上記第2制御装置の制御対象を制御可能な第2制御機能と、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を余剰能力に応じて演算可能な補正値演算機能と、上記補正値を上記第1制御装置に送信するための補正値送信機能とを設ける。そして、上記通信路の負荷の観測結果が予め定められた基準値より高い場合には、上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象が制御されるように構成する。かかる構成は第4実施形態に対応する。
かかる構成においても、制御成績を向上させるために必要とされるような補正値演算を、余剰能力に応じて第2制御装置で行えるようにしており、各種制御対象機器を制御するのに必要な制御プログラムを制御装置毎に実行する必要のある固有タスクと、任意の制御装置にて実行可能なフロートタスクとに分け、そのフロートタスク実行用のプログラムを、ネットワークに接続されたマネージャ制御装置にて管理するものではないので、上記〔1〕の場合と同様に、例えば自動車制御などのように個々の制御装置に固有の処理が大半を占めている場合でも、負荷分散により個々の制御装置の処理能力を使い切ることが可能とされる。
〔13〕上記〔11〕又は〔12〕において、上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象が制御される第1処理モードと、上記補正値演算機能によって求められた補正値が上記補正値送信機能により上記第1制御装置に送信され、上記補正制御量演算機能により上記補正制御量が求められ、上記補正制御量により第1制御装置の制御対象が制御される第2処理モードとを含めることができる。このとき、第1処理モード、第2処理モードの選択が可能とされる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、制御成績を向上させるために必要とされるような補正値演算を、余剰能力に応じて第2制御装置で行えるようにしており、例えば自動車制御などのように個々の制御装置に固有の処理が大半を占めている場合でも、負荷分散により個々の制御装置の処理能力を使い切ることが可能とされる。これにより、複数の制御装置を含んで成る分散制御システムにおいて、上記制御装置の処理能力を効率良く使うための技術を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る分散制御システムの構成例ブロック図である。 上記第1実施形態に係る分散制御システムにおける処理モード1のタスク実行の説明図である。 上記第1実施形態に係る分散制御システムにおける処理モード2のタスク実行の説明図である。 上記第1実施形態に係る分散制御システムにおける各ECUの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかる分散制御システムにおける各ECUの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態にかかる分散制御システムの構成例ブロック図である。 上記第1実施形態にかかる分散制御システムにおいて補正処理の実行完了がデッドライン時間を越えてしまう場合のタスク実行の説明図である。 本発明の第3実施形態にかかる分散制御システムにおける各ECUの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態にかかる分散制御システムの構成例ブロック図である。 上記第4実施形態にかかる分散制御システムにおいて各ECUが具備するパケットテーブルの説明図である。 本発明の第5実施形態にかかる分散制御システムの構成例ブロック図である。 上記第5実施形態における各ECUの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態にかかる分散制御システムの構成例ブロック図である。 本発明の第7実施形態にかかる分散制御システムの構成例ブロック図である。 上記第7実施形態にかかる分散制御システムにおいてECU2が複数の補正値演算タスクを実行した場合のタスク実行の説明図である。 上記第7実施形態にかかる分散制御システムにおける補正値演算タスクテーブルの説明図である。 上記第7実施形態にかかる分散制御システムにおける補正値演算タスクテーブルの別の説明図である。 本発明の第8実施形態にかかる分散制御システムの構成例ブロック図である。 上記第8実施形態にかかる分散制御システムおいて補正値演算タスクを実行するECUの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第9実施形態にかかる分散制御システムの構成例ブロック図である。 上記第9実施形態にかかる分散制御システムにおける各制御装置のタスク実行の説明図である。 本発明の第10実施形態にかかる分散制御システムの構成例ブロック図である。 上記第10実施形態にかかる分散制御システムにおける各ECUの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
ECU1,ECU2 制御装置
CPU1,CPU2 演算装置
COM1,COM2 通信装置
CNT1,CNT2 制御対象
SN1,SN2 センサ
AC1,AC2 アクチュエータ
MNT2 CPU負荷観測装置
MEM1,MEM2 記憶装置
T1 基本制御量演算タスク
TF 補正処理タスク
TC1 補正値演算タスク
NW ネットワーク
<第1実施形態>
図1には、本発明の第1実施形態にかかる分散制御システムが示される。図1に示される分散制御システムは、制御装置ECU1と制御装置ECU2とがネットワークNWに接続され、制御装置ECU1と制御装置ECU2とで負荷の分散制御が可能とされる。制御装置ECU1と制御装置ECU2とは、特に制限されないが、それぞれ公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成される。
上記制御装置ECU1は、センサSN1の情報を用いて制御量を計算し、アクチュエータAC1を介して制御対象CNT1の制御を行うことができる。上記制御装置ECU2は、センサSN2の情報を用いて制御量を計算し、アクチュエータAC2を介して制御対象CNT2の制御を行うことができる。
上記制御装置ECU1は、予め設定されたプログラムを実行する演算装置CPU1、上記演算装置CPU1で実行されるタスクや各種データの記憶を可能とする記憶装置MEM1、外部との間で各種情報の入出力を可能とする外部入出力装置I/O1、データ通信を可能とする通信装置COM1を含んで成る。
上記制御装置ECU2は、予め設定されたプログラムを実行する演算装置CPU2、この演算装置CPU2の負荷を観測するためのCPU負荷観測装置MNT2、上記演算装置CPU2で実行されるタスクや各種データの記憶を可能とする記憶装置MEM2、外部との間で各種情報の入出力を可能とする外部入出力装置I/O2、データ通信を可能とする通信装置COM2を含んで成る。
ここで、制御装置ECU1の記憶装置MEM1には制御対象CNT1の基本制御量演算タスクT1、補正値に基づき制御量の補正処理を行うタスクTFが格納されており、制御装置ECU2の記憶装置MEM2には、制御対象CNT1に対する補正値演算タスクTC1が格納されている。
上記センサSN1,SN2からの出力信号xに対して、制御対象を制御するための高精度の制御量f(x)は、(1)式によって示される。また、最低限の精度要求に基づき、高次の項を切り捨てた基本制御量f(x)は、(2)式によって示され、高次の項の影響を表す補正値f(x)は、(3)式によって示される。
f(x)=a+ax+a+a+・・・+a ……(1)
(x)=a+ax・・・+a(m<n) ……(2)
(x)=am+1m+1+・・・+a ……(3)
上記基本制御量f(x)を求める処理を基本制御量演算処理、補正値f(x)を求める処理を補正値演算処理と呼ぶ。また、基本制御量f(x)と補正値f(x)から、高精度の制御量は、f(x)+f(x)から求められる。この処理を補正処理と呼ぶ。
尚、本例では、制御演算処理が線形多項式の例を示し、補正演算は、基本制御量と補正値の和という単純な例を示したが、それに限定されるものでない。
本例において、制御装置ECU1は制御対象CNT1に対する制御量の計算について2つの処理モードを持っている。処理モード1では、制御装置ECU1の基本制御量fm(x)を求める基本制御量演算タスクT1の結果をそのままアクチュエータAC1への制御量とするが、処理モード2では、制御装置ECU2の補正値f(x)を求める補正値演算タスクTC1の結果に基づき、補正処理タスクTFが基本制御量演算タスクT1の結果を補正して高精度の補正制御量f(x)を求め、それをアクチュエータAC1への制御量とする。上記処理モード1及び処理モード2は、任意に選択することができる。つまり、上記制御量を補正するか否かの選択は任意とされる。
図2には処理モード1のタスク実行の様子が示され、図3には処理モード2のタスク実行の様子が示される。
図2,3において、横軸は経過時間(time)であり、DLは制御量演算のデッドライン時間、IDLはCPUのアイドル状態を示している。図2の処理モード1では時刻ST1でタスクT1が起動し、時刻FT1で演算が終了し、結果がアクチュエータAC1へ出力される。これに対し、図3の処理モード2では時刻ST1にタスクT1が起動され、同時にタスクT1起動通知パケットPKT1を受けた制御装置ECU2によって補正値演算タスクTC1が起動される。その後、補正値演算タスクTC1の結果パケットPKT2が制御装置ECU1に受信される。タスクT1とTC1の結果が揃うとタスクTFが起動されて最終的な制御量が求められ、それがアクチュエータAC1へ出力される。
以下、図4を用いて制御量演算の流れを詳細に説明する。
先ず、制御装置ECU1においてタイマ割り込みや外部割り込み等の要因により基本制御量演算タスクT1の起動要求が発生する(P401)。制御装置ECU1はT1起動の通知信号とセンサデータや演算に必要なデータを含むパケットPKT1を作成しネットワークを介して制御装置ECU2に送信した後(P402)、補正値返信待ちの期限を知らせるタイマの設定およびタイムアウトしたか否かを示すタイムアウトフラグを論理値‘0’に設定して(P404)タスクT1の実行を開始する(P404)。そして、実行が終了すると制御装置ECU1は通常状態に戻る(P405)。
制御装置ECU2は、制御装置ECU1から送信された起動通知を受信(P415)すると、CPU負荷観測装置MNT2から自己のCPU負荷を参照し、補正値演算タスクTC1の起動可否を判断する(P416)。CPU負荷が事前に決められたしきい値を超えていた場合、補正値演算タスクTC1の実行は破棄され、制御装置ECU2は通常状態に戻る(P419)。それに対して、CPU負荷がしきい値を超えていなかった場合には補正値演算タスクTC1はレディキューに入れられ、事前に設定された実行優先度に従って実行される(P417)。補正値演算タスクTC1の実行が終了し補正値が得られると制御装置ECU2は、補正値を含むパケットPKT2を作成しネットワークを介して制御装置ECU1に返信し(P418)、その後通常状態に戻る(P419)。
制御装置ECU1は、もし期限時間内に補正値の返信がなければタイマの割り込みが発生する(P410)。制御装置ECU1はこの場合、タイムアウトフラグを1に設定して(P413)タスクT1の結果をそのままアクチュエータに出力する(P414)。また、補正値返信パケットPKT2を受信した場合においては(P406)、タイムアウトフラグが論理値‘1’、つまり期限時間を過ぎていればそのまま通常処理に戻り(P411)タイムアウトフラグが論理値‘0’、つまり期限時間内であれば、まずタイマを解除して(P407)受信した補正値に基づき補正処理タスクTFを起動、制御量の補正処理を行う(P408)。その後、補正後の制御量をアクチュエータに出力し(P410)通常処理に戻る(P411)。
上記の構成によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)制御装置ECU1が担当する制御対象の制御項目について基本制御量演算は制御装置ECU1で行うようにし、制御成績を向上させるために必要とされるような補正値演算を、余剰能力に応じて制御装置ECU2で行えるようになっている。制御装置ECU2は、処理余裕が生じた場合に基本制御量に対する補正値を求めるための演算を実行し、補正値を制御装置ECU1に送信する。制御装置ECU1では、基本制御量と補正値から、補正制御量を求め制御対象を制御する。制御装置ECU2に処理余裕がない場合については、補助演算は行わないようにすることで、制御装置ECU2の制御対象の制御には影響を与えない。また、そのとき、制御装置ECU1は基本制御量を用いて制御対象を制御するので、最低限の制御目標は達成することができる。
(2)上記(1)の作用効果によれば、制御成績を向上させるために必要とされるような補正値演算を、余剰能力に応じて制御装置ECU2で行えるようにしており、各種制御対象機器を制御するのに必要な制御プログラムを制御装置毎に実行する必要のある固有タスクと、任意の制御装置にて実行可能なフロートタスクとに分け、そのフロートタスク実行用のプログラムを、ネットワークに接続されたマネージャ制御装置にて管理するもの(特許文献1参照)ではないので、例えば自動車制御などのように個々の制御装置に固有の処理が大半を占めている場合でも、負荷分散により個々の制御装置の処理能力を使い切ることが可能とされる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態にかかる分散制御システムについて図5を用いて説明する。
第1実施形態にかかる分散制御システムでは、制御装置ECU2は補正値計算タスクの実行が不可と判定した場合、補正値演算タスクTC1の実行を破棄しそのまま通常処理に戻る。そのため制御装置ECU1では返信待ち期限が終了するまでの一定時間は、以降の処理を開始することができない。
そこで、第2実施形態にかかる分散制御システムでは、制御装置ECU2が補正値計算タスクの実行可否判定(P519)において実行不可とした場合、即座にネットワークを介して制御装置ECU1に実行不可通知パケットPKT2を送信する機能が追加されている。これによって、制御装置ECU1は補正値の返信の有無を早期に知ることができ、不必要に待つ必要がなくなるため、制御量計算完了までのレスポンス時間を短縮できる。
制御装置ECU1は実行不可通知パケットPKT2を受信すると(P512)、タイムアウトフラグが論理値‘1’、つまり期限時間を過ぎていればそのまま通常処理に戻り(P511)タイムアウトフラグが論理値‘0’、つまり期限時間内であれば、まずタイマを解除して(P514)基本制御量を出力し(P517)、通常処理に戻る(P511)。尚、図5におけるその他の処理については、図4に示されるのと同様であるので、その詳細な説明を省略する。
上記の構成によれば、制御装置ECU2が補正値計算タスクの実行可否判定(P519)において実行不可とした場合、即座にネットワークを介して制御装置ECU1に実行不可通知パケットPKT2を送信する機能を含んでいるため、制御装置ECU1は補正値の返信の有無を早期に知ることができ、不必要に待つ必要がなくなるため、制御量計算完了までのレスポンス時間を短縮できる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態にかかる分散制御システムについて図6−8を用いて説明する。
第1実施形態にかかる分散制御システムにおいては、制御装置ECU1は基本制御量演算タスクTC1を起動する度に制御装置ECU2に通知し、補正値演算タスクの起動を要求する。しかし、第1実施形態にかかる分散制御システムにおいて図4記載の処理フローに従い制御装置ECU2が補正値演算を行った場合について、補正処理タスクTFの実行完了がデッドライン時間を越えてしまうことが起こりうる。図7にその一例を示す。図7において横軸は経過時間を表し、AT0はタスクT1の起動要求が発生した時刻、DLは制御量演算のデッドライン時間、IDLはCPUのアイドル状態を示している。図7で、タスクT1は時刻AT0に起動要求が発生し、レディキューに入れられるが、より実行優先度の高いタスクT0が存在するために直ぐには実行状態に移れない状況にある。したがってタスクT1はタスクT0の実行終了時刻ST1まで実行開始を待たなければならない。その結果、制御装置ECU2から受信した補正値に基づき補正処理TFを行おうとすると、デッドライン時間内に処理を完了できなくなってしまう。
そこで第3実施形態にかかる分散制御システムでは、上記の不都合を未然に回避するため、図6に示されるように、制御装置ECU1にCPU負荷観測装置MNT1を設け、タスクT1起動時に自己のCPU負荷を参照し起動通知を行うか否か判断する機能が追加されている。これにより、不必要な演算や通信処理の発生を未然に防ぐことができるため、計算リソースをより効率活用することが可能となる。
図8には、第3実施形態にかかる分散制御システムにおける制御装置ECU1、制御装置ECU2の処理の流れが示される。制御装置ECU1は、基本制御量演算タスクT1の起動要求が発生すると(P801)、CPU負荷観測装置MNT1から自己のCPU負荷を参照して補正値演算の依頼を行うか否か判定する(P802)。CPU負荷が高い場合には、補正値演算の依頼を行うことなく基本制御量をそのまま出力(P812)、CPU負荷が低い場合には、制御装置ECU2に対して起動通知パケットPKT1を送信する(P803)。各制御装置ECU1,ECU2における以降の処理については図4や図5に記載された処理の流れと同様である。
上記の構成によれば、制御装置ECU1にCPU負荷観測装置MNT1を設け、タスクT1起動時に自己のCPU負荷を参照し起動通知を行うか否か判断する機能を含むことから、不必要な演算や通信処理の発生を未然に防ぐことができるため、計算リソースをより効率活用することが可能となる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態にかかる分散制御システムについて図9−10を用いて説明する。
第1実施形態において、制御装置ECU1と制御装置ECU2はそれぞれ起動通知パケットPKT1、補正値返信パケットPKT2の送受信を行う必要がある。PKT1には起動通知コードおよびタスクTC1の演算に必要なセンサデータやグローバル変数など多くのデータが含まれる。同様にPKT2についても、補正値データだけでなく更新したグローバル変数などが含まれるため、合計のデータサイズは大きくなってしまう。
このため、ネットワークのトラフィックが非常に混み合っている場合、これらのパケット送受信処理に多くの時間を要することになり、デッドライン時間内に処理を完了させることができなくなる可能性もある。さらに、より重要度の高い他の制御装置ECU間の通信にも支障をきたすことになりかねない。
第4実施形態にかかる分散制御システムでは、上記通信負荷観測装置NMの不都合を回避するため、図9のブロック図に示すように各制御装置ECU1,ECU2に通信負荷観測装置NM1,NM2を具備させる。通信負荷観測装置NM1,NM2は、ネットワーク上に流れる任意のパケットPKTxについてネットワーク占有時間を記録するなどして、単位時間当たりのネットワーク利用率をモニタする機能を持つ。これにより制御装置ECU1は、起動通知を行うか否かについてネットワーク負荷を考慮に入れることが可能になる。制御装置ECU1は、起動通知パケットPKT1や補正値返信パケットPKT2の情報を予めテーブルとして持っておく必要がある。
図10には、パケットテーブルの一例が示される。図10において、PKT−IDは各パケットの識別子、DSは各パケットのデータサイズ、DLはパケット送信完了のデッドライン時間を表している。制御装置ECU1はこのパケットテーブルを参照して、ネットワーク負荷が事前に設定したしきい値を超えないかどうか、送信デッドラインに間に合うかなどを考慮して起動通知を行うか否か判断する。
制御装置ECU2については、制御装置ECU1から起動通知を受信した後の補正値計算タスクTC1の実行可否について、同様にパケットテーブルを参照してネットワーク負荷の状況によって判断する。これらによってネットワークのトラフィックの混雑によるレスポンスの悪化を防ぐことができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態にかかる分散制御システムについて図11−12を用いて説明する。
一般に、車載電子制御システムに代表されるリアルタイム処理システムにおいては、一定時間おきに起動する周期タスクが多数を占める。ここでは、制御装置ECU1の基本制御量演算タスクT1が周期タスクである場合の実施形態を示す。
第1実施形態にかかる分散制御システムにおいては、制御装置ECU1は基本制御量演算タスクT1の起動の度に起動通知パケットPKT1を送信し、制御装置ECU2に補正値演算タスクTC1の起動を促す必要があった。しかしタスクT1が周期タスクである場合は、事前に制御装置ECU2にその起動周期を設定しておくことで制御装置ECU1からの起動通知は必要なくなる。これにより起動時毎の通知およびタスクTC1の実行が不可であった場合に無駄になるデータ送受信にかかるネットワーク負荷を削減できる。また制御装置ECU2にとっては制御装置ECU1からの起動通知を受けるまでの遅れ時間がなくなり、補正値返信までのレスポンスを向上させることができる。
図11には、本発明の第5実施形態にかかる分散制御システムのブロック図が示される。各制御装置ECU1,ECU2はそれぞれタイマTMRを持ち、タスクを周期的に起動できる。制御装置ECU1と制御装置ECU2の間で送受信するパケットは以下の3つが必要である。第1に、補正値演算タスクTC1が実行可能な場合に制御装置ECU2が制御装置ECU1に対して必要なデータの送信要求を行うパケットPKT3、第2に、制御装置ECU1がその要求されたデータを制御装置ECU2に送信するパケットPKT4、第3に、補正値を返信するパケットPKT5である。
以下、図12を用いて各制御装置ECUの処理の流れを説明する。
まず、制御装置ECU1においてタイマTMR1が基本制御量演算タスクT1の起動要求を発生させる(P1201)。このとき制御装置ECU1は、まず補正値返信待ち期限タイマの設定およびタイムアウトフラグを論理値‘0’にして(P1202)、演算の実行を開始する(P1202)。そして実行終了後は通常処理状態に戻る(P1206)。
このとき、タスクT1の起動要求発生と同タイミングで制御装置ECU2ではタイマTMR2が補正値演算タスクTC1の起動要求を発生させる(P1216)。制御装置ECU2は負荷観測装置MNT2を参照してタスクTC1の実行可否の判定を行い(P1217)CPU負荷が事前に設定したしきい値を上回る場合には、実行を破棄し通常処理に戻る(P1218)。CPU負荷がしきい値を下回る場合は、データ要求パケットPKT1を制御装置ECU1へ送信する。
制御装置ECU1は、データ送信要求を受けると(P1204)タスクTC1の実行に必要なデータパケットPKT2を制御装置ECU2に送信する(P1205)。
制御装置ECU2は、制御装置ECU1からデータパケットを受信すると(P219)補正値演算を開始して(P1220)結果の補正値パケットPKT3を制御装置ECU1へ返信(P1221)の後に通常処理に戻る(P1222)。
制御装置ECU1は、補正値パケットを受信すると(P1207)、タイムアウトフラグが論理値‘0’、つまり待ち期限内であった場合には、まずタイマを解除し(P1209)、制御量補正処理タスクTFを実行し(P1210)、その結果をアクチュエータACへ出力する(P1211)。タイムアウトフラグが1つまり待ち期限を過ぎていた場合は、そのまま通常処理に戻る(P1212)。
もし制限時間内に補正値の返信がなかった場合には、期限時刻にタイマ割り込みが発生し(P1213)、制御装置ECU1はタスクT1の結果をそのまま出力する(P1215)。
このように上記の構成によれば、タスクT1が周期タスクである場合に、事前に制御装置ECU2にその起動周期を設定しておくことで制御装置ECU1からの起動通知は必要なくなるため、起動時毎の通知およびタスクTC1の実行が不可であった場合に無駄になるデータ送受信にかかるネットワーク負荷を削減できる。また制御装置ECU2にとっては制御装置ECU1からの起動通知を受けるまでの遅れ時間がなくなり、補正値返信までのレスポンスを向上させることができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態にかかる分散制御システムについて図13を用いて説明する。
第5実施形態にかかる分散制御システムでは、基本制御量演算タスクT1がタイマによって周期起動される場合の構成を示した。ここでは、外部装置からの割り込みによってタスクT1が起動される場合についての実施形態を示す。
一般に車載電子制御システムにおいては、例えばエンジン制御を例に挙げると、エンジン回転に同期して起動するタスクが多くを占める。これは、エンジンの回転角度をカムセンサ、クランクセンサ等で検出し、一定回転角度おきに発生させた割り込み信号をトリガとして、タスクが起動するように設定されている。
第6実施形態にかかる分散制御システムでは、上記の例のように外部装置からの割り込み信号によりT1が起動する場合に、CPU1を経由することなく、通信装置COM1が割り込み発生を通知する手段が追加される。これにより起動通知が迅速に行われて制御装置ECU2が補正値を返信するまでのレスポンス時間を短縮できる。
図13には、第6実施形態にかかる分散制御システムの構成例が示される。制御装置ECU1には、センサからの割り込み信号をCOM1にも伝達するかの否かの選択を行う装置CMが新たに追加されている。CMは、割り込み信号がT1起動のトリガ信号である場合にはCOM1に割り込み信号をバイパスし、通信装置COM1はそれを検出すると割り込み通知パケットPKTを制御装置ECU2へ送信する。割り込み信号がT1起動のトリガ信号でない場合にはCMは通常通りCPU1の方だけに信号を伝達する。制御装置ECU2では、COM2が割り込み通知パケットPKTを受信するとCPU2に対して補正値演算タスクTC1の起動を要求する。
このように上記の構成によれば、外部装置からの割り込み信号によりT1が起動する場合に、CPU1を経由することなく、割り込みが発生されることにより、起動通知が迅速に行われて制御装置ECU2が補正値を返信するまでのレスポンス時間が短縮される。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態にかかる分散制御システムについて図14−17を用いて説明する。
第1実施形態にかかる分散制御システムにおいては、制御装置ECU2は補正値演算タスクを1つしか持っていない状況を想定していた。ここでは、制御装置ECU2が複数の補正値演算タスクを持つ場合についての第7実施形態にかかる分散制御システムについて説明する。
図14には、第7実施形態にかかる分散制御システムの構成例が示される。
制御装置ECU2は、異なる2つの補正値演算タスクTC1とTC2を持っている。さらに、ECU2には、図16又は図17に示すような補正値演算タスクの情報を含むテーブルTBLを新たに追加する。制御装置ECU2は、制御装置ECU1から基本制御量演算タスクT1の起動通知を受信すると、CPU負荷観測装置MNT2からCPU負荷を読み出す。そして、補正値演算タスクテーブルTBLを参照し、どの補正値演算タスクが実行可能であるか判断する。制御装置ECU2は、処理余裕があれば複数の補正値演算タスクの全てを実行することも可能である。図15には、第7実施形態にかかる分散制御システムにおける各制御装置ECU1,ECU2のタスク実行の様子が示される。
図16には、補正値演算タスクテーブルTBLの例が示される。
TCx−IDは補正値演算タスク識別子、EXTは補正値演算タスクの実行時間、DSは補正値演算タスクの実行に必要なデータ等のパケット送受信にかかる総データサイズを表している。制御装置ECU2はこれらの情報とCPU負荷の状況に基づき、実行するタスクを決定する。
また、図17にはタスクテーブルTBLのもう一つの例が示される。
LVLはCPU負荷の度合いを表しており、事前に何段階かのレベルに分けられている。TCx−IDsは、各負荷レベルに対応する、起動すべき補正値演算タスクの識別子が書き込まれている。つまりCPU負荷が分かれば、このテーブルを参照することにより起動すべきタスクが決定される。よって図16のテーブルを利用する場合と違って、実行時に制御装置ECU2がどのタスクを起動すべきか逐一判定する必要がなくなるため、より効率的である。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態にかかる分散制御システムについて図18―19を用いて説明する。
第1実施形態にかかる分散制御システムにおいては、ある一つの制御装置ECUが補正値演算タスクを実行する状況を想定していた。第8実施形態では、複数の制御装置ECUが同じ補正値演算タスクTC1を持っている場合についての実施形態を示す。
図18には、本発明の第8実施形態にかかる分散制御システムの構成例が示される。制御装置ECU2と制御装置ECU3は、同じ補正値演算タスクTC1をそれぞれ持っている。まず、基本制御量演算タスクT1が起動要求を受けると、制御装置ECU1はネットワークに起動通知パケットPKT1をネットワークNW内で不特定の制御装置に向かって送信する(これを「ブロードキャスト」という)。そのため第8実施形態にかかる分散制御システムでは、例えば車載LANにおいて代表的なCAN(コントローラエリアネットワーク)プロトコルのように、通信パケットのブロードキャストが可能なネットワークの場合に適している。起動通知パケットPKT1のブロードキャスト後は、制御装置ECU1の処理の流れは図4に示される制御装置ECU1の処理の流れと同様である。制御装置ECU1は返信されてくる補正値パケットPKT2について、制御装置ECU2、制御装置ECU3のどちらのパケットを採用しても最終結果に変わりはないため、先に返信された方のパケットを採用することとする。
図19には、制御装置ECU2、制御装置ECU3の処理の流れが示される。
制御装置ECU2、制御装置ECU3はともにブロードキャストで制御装置ECU1から起動通知を受信する(P1901)。その後CPU負荷から実行可否を判断し(P1902)実行可能であれば補正値演算を開始(P1903)、不可であれば通常状態へ戻る(P1905)。実行が終了すると補正値パケットPKT2Mを送信する(P1904)。ただし、補正値の送信が終了する前に、他の制御装置ECUからの補正値パケットPKT2Nが送信された場合については、即座に補正値演算を中止して(P1097)通常処理に戻る。
このように上記の構成によれば、複数の制御装置ECUが同一のタスクを実行するため、制御装置ECUの故障時にも安定動作が期待できる。従って第8実施形態にかかる分散制御システムは、高い信頼性が求められる制御システムに適している。
<第9実施形態>
次に、本発明の第9実施形態にかかる分散制御システムについて図20−21を用いて説明する。
ここで上記第8実施形態にかかる分散制御システムにおいては、制御装置ECU1からの起動通知を受けると制御装置ECU2、制御装置ECU3ともに同一の補正値演算タスクTC1の実行を開始していた。この方法は、先に述べたように信頼性の向上に寄与する一方、とくに高い信頼性が要求されていない場合においては、多重に演算を行うことによる処理効率低下の方がむしろ問題となる。そこで第9実施形態では、複数の制御装置ECUが同一の補正値演算タスクを持っているような分散制御システムにおいて、多重演算を避けつつ、複数の補正値演算タスクを実行するようにしている。
図20には、本発明の第9実施形態にかかる分散制御システムの構成例が示される。
制御装置ECU2、制御装置ECU3は上記の補正値演算タスクテーブルTBLを持っており、自己のCPU負荷状況によってどれだけの補正値演算タスクが処理可能であるか判断できるようになっている。図に示すように制御装置ECU1は補正値演算タスクTC1とTC2、制御装置ECU2はTC2とTC3を持っているものとする。
まず、基本制御量演算タスクが起動すると、制御装置ECU1は起動通知パケットPKT1をブロードキャストもしくは事前に設定した優先度の最も高い制御装置ECU宛てに送信する。ここでは制御装置ECU2、制御装置ECU3の順に優先度が設定されているものとする。
制御装置ECU2はPKT1を受信すると、図4記載の制御装置ECU2の処理フローに従ってCPU負荷に応じて補正値演算タスクを起動する。ここではタスクTC1が起動され、タスクTC2は起動されなかったものとする。制御装置ECU2は、どのタスクを起動したかの情報を含むパケットPKT2を、次の優先度の制御装置ECU3に送信する。そして補正値の演算が終了すると結果パケットPKT3を制御装置ECU1に返信する。
制御装置ECU3は、制御装置ECU2からのパケットPKT2を受信すると、自己のCPU負荷に応じ、すでに制御装置ECU2が実行を開始したタスクTC1を除いて、実行するタスクを判断する。図20に示される例ではタ、スクTC2,TC3が実行の対象となる。ここでは、タスクTC2,TC3が制御装置ECU3によって実行されるものとする。さらに、続く優先度の制御装置ECUが存在する場合には、どのタスクを起動したかの情報を含むパケットをその制御装置ECU宛てに送信する。その後、制御装置ECU3はタスクTC3の結果のパケットPKT4を制御装置ECU1に送信する。
制御装置ECU1は、制御装置ECU2、制御装置ECU3からそれぞれ受け取った補正値に基づき補正処理を行い、結果の制御量をアクチュエータAC1〜AC3に出力する。このときの各制御装置ECU1,ECU2,ECU3のタスク実行状況は図21に示されるようになる。
このように上記の構成によれば、どのタスクを起動したかの情報を含むパケットが優先度に従って送信され、このパケットを受信した制御装置では、他の制御装置が実行を開始したタスクを除いて実行するタスクを判断するようにしているので、多重演算を回避しつつ複数の補正実行タスクを実行することができる。
<第10実施形態>
次に、本発明の第10実施形態にかかる分散制御システムついて図22−23を用いて説明する。
第1実施形態にかかる分散制御システムでは、制御装置ECU1は補正値演算タスクを持たないとしている。しかしこの場合、制御装置ECU1にいくら処理余裕があっても、制御装置ECU2が忙しいときには補正値に基づく補正処理ができなくなってしまう。そこで、第10実施形態にかかる分散制御システムでは、制御装置ECU1自身にも補正値演算タスクを持たせることにする。これにより制御装置ECU1での処理に余裕がある場合には、制御装置ECU1自信で補正処理が行われる。
図21には、本発明の第10実施形態にかかる分散制御システムの構成例が示される。制御装置ECU1にもCPU負荷観測装置MNT1、補正値演算タスクテーブルTBLを追加することで、制御装置ECU1自身の補正値演算が可能となる。このときの各制御装置ECUの処理の流れを図23に示す。
制御装置ECU1は、基本制御量演算タスクT1の起動要求が発生すると(P2301)、自己のCPU負荷によって補正値演算タスクを自己実行するか、他の制御装置ECUへ依頼するかの判定を行う(P2302)。CPU負荷が低く自己実行が可能であると判定した場合には、基本制御量演算タスクT1(P2307)、補正値演算タスクTC1(P2308)、制御量補正処理タスクTF(P2309)を順に自己実行して結果をアクチュエータへ出力する(P2306)。
上記の構成によれば、制御装置ECU1自身にも補正値演算タスクを持たせることにより、制御装置ECU1での処理に余裕がある場合には、制御装置ECU1自信で補正処理を行うことができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、ネットワークを介して接続された分散制御システムに広く適用することができる。

Claims (13)

  1. 第1制御装置と、上記第1制御装置とは異なる第2制御装置とがネットワークで接続され、上記第1制御装置と上記第2制御装置との間で負荷の分散制御が可能とされる分散制御システムであって、
    上記第1制御装置は、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量を求める基本制御量演算機能と、
    正制御量を求めるための補正制御量演算機能と、
    上記基本制御量及び上記補正制御量に基づいて上記第1制御装置の制御対象を制御可能な第1制御機能と、を含み、
    上記第2制御装置は、上記第2制御装置の制御対象を制御可能な第2制御機能と、
    上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を余剰能力に応じて求めるための補正値演算機能と、
    上記補正値演算機能によって求められた上記補正値を上記第1制御装置に送信するための補正値送信機能と、を含み、
    上記補正制御量演算機能は、上記基本制御量演算機能によって求められた上記基本制御量と、上記補正値送信機能を介して得られた上記補正値とに基づいて、上記補正制御量を求めることを特徴とする分散制御システム。
  2. 上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象が制御される第1処理モードと、
    上記補正値演算機能によって求められた補正値が上記補正値送信機能により上記第1制御装置に送信され、上記補正制御量演算機能により上記補正制御量が求められ、上記補正制御量により第1制御装置の制御対象が制御される第2処理モードと、を含む請求項1記載の分散制御システム。
  3. 上記第2制御装置は、予め設定された時刻を通知するタイマ機能と、
    上記第2制御装置における負荷を観測する負荷観測機能と、を含み、
    上記タイマ機能によって、予め設定された時刻が通知された場合において、上記負荷が予め設定された基準値より低い場合には、上記補正値演算機能により補正値が求められ、それが上記補正値送信機能により上記第1制御装置に送信される請求項2記載の分散制御システム。
  4. 上記第2制御装置は、上記第2制御装置における負荷を観測する負荷観測機能と、
    上記負荷観測機能の観測結果を上記第1制御装置に通知する観測結果通知機能と、を含み、
    上記第1制御装置は、上記第2制御装置における負荷が予め定められた基準値よりも高い場合には、上記第1処理モードにより制御対象を制御する請求項2記載の分散制御システム。
  5. 上記第2制御装置が複数設けられ、
    上記第1制御装置は、上記複数の第2制御装置に補正値演算の実行を依頼する機能を含む請求項2記載の分散制御システム。
  6. 上記第1制御装置は、上記第2制御装置の優先順位が規定された優先度テーブルを具備し、上記第1制御装置は、上記第2処理モードにおいて、前記優先度テーブルを参照し、上記複数の第2制御装置のなかかで優先度が最も高く設定された第2制御装置における補正値演算機能を利用する請求項5記載の分散制御システム。
  7. 上記第1制御装置は、上記第2処理モードにおいて、上記複数の第2制御装置の全てに対して補正値演算の実行を依頼し、補正値の送信が最も早く行われた第2制御装置からの補正値を利用する請求項5記載の分散制御システム。
  8. 上記第2制御装置は、複数の補正値を演算する機能と、上記第2制御装置における負荷を観測する機能を有し、上記負荷の状況に応じて、求める補正値の数を調節する請求項2記載の分散制御システム。
  9. 上記第1制御装置は、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を求める第2補正値演算機能を更に含む請求項1記載の分散制御システム。
  10. 上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象が制御される第1処理モードと、
    上記補正値演算機能によって求められた補正値が上記補正値送信機能により上記第1制御装置に送信され、上記補正制御量演算機能により上記補正制御量が求められ、上記補正制御量により第1制御装置の制御対象が制御される第2処理モードと、
    上記第2補正値演算機能によって求められた補正値に基づいて上記補正制御量演算機能により上記補正制御量が求められ、それによって上記第1制御装置の制御対称が制御される第3処理モードと、の選択が可能とされる請求項9記載の分散制御システム。
  11. 第1制御装置と、上記第1制御装置とは異なる第2制御装置とがネットワークで接続され、上記第1制御装置と上記第2制御装置との間で負荷の分散制御が可能とされる分散制御システムであって、
    上記第1制御装置は、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量を求める基本制御量演算機能と、
    正制御量を求めるための補正制御量演算機能と、
    上記基本制御量及び上記補正制御量に基づいて上記第1制御装置の制御対象を制御可能な第1制御機能と、
    上記第1制御装置における負荷を観測する負荷観測機能と、を含み、
    上記第2制御装置は、上記第2制御装置の制御対象を制御可能な第2制御機能と、
    上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を余剰能力に応じて求めるための補正値演算機能と、
    上記補正値演算機能によって求められた上記補正値を上記第1制御装置に送信するための補正値送信機能と、を含み、
    上記補正制御量演算機能は、上記基本制御量演算機能によって求められた上記基本制御量と、上記補正値送信機能を介して得られた上記補正値とに基づいて、上記補正制御量を求め、
    上記第1制御機能は、上記第1制御装置における負荷の観測結果が予め定められた基準値より高い場合には、上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象制御ることを特徴とする分散制御システム。
  12. 第1制御装置と、上記第1制御装置とは異なる第2制御装置とがネットワークで接続され、上記第1制御装置と上記第2制御装置との間で負荷の分散制御が可能とされる分散制御システムであって、
    上記第1制御装置は、上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量を求める基本制御量演算機能と、
    正制御量を求めるための補正制御量演算機能と、
    上記基本制御量及び上記補正制御量に基づいて上記第1制御装置の制御対象を制御可能な第1制御機能と、
    上記第1制御装置と上記第2制御装置との間の通信路の負荷を観測する通信路負荷観測機能と、を含み、
    上記第2制御装置は、上記第2制御装置の制御対象を制御可能な第2制御機能と、
    上記第1制御装置の制御対象を制御するための基本制御量に対する補正値を余剰能力に応じて求めるための補正値演算機能と、
    上記補正値演算機能によって求められた上記補正値を上記第1制御装置に送信するための補正値送信機能と、を含み、
    上記補正制御量演算機能は、上記基本制御量演算機能によって求められた上記基本制御量と、上記補正値送信機能を介して得られた上記補正値とに基づいて、上記補正制御量を求め、
    上記第1制御機能は、上記通信路の負荷の観測結果が予め定められた基準値より高い場合には、上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象制御ることを特徴とする分散制御システム。
  13. 上記基本制御量演算機能により求められた基本制御量により上記第1制御装置の制御対象が制御される第1処理モードと、
    上記補正値演算機能によって求められた補正値が上記補正値送信機能により上記第1制御装置に送信され、上記補正制御量演算機能により上記補正制御量が求められ、上記補正制御量により第1制御装置の制御対象が制御される第2処理モードと、を含む請求項11又は12記載の分散制御システム。
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