JP4963308B2 - ケーブル保護案内装置用ガイドレール - Google Patents

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本発明は、工作機械、電子機器、土木機械、産業用ロボット、搬送装置などに使用され、これらの移動部に給電、信号電送、給液、給気などを行う電気ケーブル、光ファイバーケーブル、流体供給用ホースなどの可撓性のケーブルやホースなど(以下、単に「ケーブル」という)を安全確実に保護案内するケーブル保護案内装置に関し、さらに詳しくは、ケーブル保護案内装置を長手方向に曲げ返して使用した場合に、ケーブル保護案内装置の幅方向のぶれを抑えるためにケーブル保護案内装置とともに使用されるケーブル保護案内装置用ガイドレールに関するものである。
工作機械、土木機械、搬送装置などの移動部へケーブルを接続すると、移動に伴ってケーブルに無理なねじれや屈曲、引張力が生じケーブルが傷んだり、外観が雑然となったりする。そのため、これらのケーブルを保護案内するケーブル保護案内装置が使用される。
一般にケーブル保護案内装置は、図13に示すように、ケーブルCの両側に配置された一対のリンクプレート202とリンクプレート202の屈曲外周側及び屈曲内周側にそれぞれ横架された連結杆201とにより構成されたリンク枠体が、ケーブルCを内挿した状態で長手方向に多数連結されることによって、ケーブルCを移動端206と固定端205との間において保護案内している。
このようなケーブル保護案内装置200を移動端206と固定端205との間で長手方向に曲げ返して使用する場合に、それが長い移動ストロークである場合(ロングスパン仕様)、曲げ返されたケーブル保護案内装置200と曲げ返される前のケーブル保護案内装置200との屈曲内周面同士が整然と対向せず、移動するケーブル保護案内装置200が横揺れを起こし、円滑な往復動作が阻害され、最悪の場合、過大な応力が発生してケーブル保護案内装置200が破断するということが懸念されている。
このような事態を回避するため、図10に示すように、ケーブル保護案内装置200の屈曲部220と移動端206との間において、向かい合ったケーブル保護案内装置200の間に配置して、上下のケーブル保護案内装置200の横揺れを防止するローラ320を具備したスケートユニット300が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、図11及び図11のXII部の拡大図である図12に示すように、ケーブル保護案内装置200の軌道に沿って、リンクプレートの外側に対峙して長手方向に継ぎ合わされて垂設されたレール部材420をその下端部に延設された支持底板426を断面クランク形状のレール連結部材440を用いて、床面に固定されている連結ベース部材460にボルト462とナット464とによって螺設し、ケーブル保護案内装置200の横方向のぶれを抑えるケーブル保護案内装置用ガイドレール400も知られている。
特表2005−515370号公報
ところが、前述したスケートユニット300は、ケーブル保護案内装置200を長手方向に折り返して、ロングスパン仕様で使用する際に用いられるが、この場合、ケーブル保護案内装置200は、長いものでは、数十mの長さとなる。そして、ケーブル保護案内装置200は、図13に示すように、成形品であるリンク枠体の連結体であるため、左右のリンクピッチの僅かな差が累積され、横曲がりが生じ、スケートユニット300から脱落するという課題があった。
一方、前述したケーブル保護案内装置用ガイドレール400は、図12に示すように、ケーブル保護案内装置200の固定端205を連結ベース部材460に固定するためのボルト466及びナット468がケーブル収容空間内に存在するため、ボルト466やナット468とケーブルが接触しケーブルを損傷したり、ケーブルをまっすぐな状態で収容できないという課題があった。
また、ケーブル保護案内装置200にケーブルを収容した状態で固定端205の固定を行う場合、ケーブルが邪魔になって固定端205の位置合わせやボルト466にナット468を締め込む作業が煩雑であるという課題があった。
さらに、ケーブル保護案内装置用ガイドレール400は、継ぎ合わされているレール部材420の上部において継ぎ目が合わずに段差が生じるので、ケーブル保護案内装置200が往復移動すると、この段差とリンクプレート202の側面とが摺動し、リンクプレート202が摩耗して強度が低下したり、摩耗粉が発生し周囲を汚染するという課題があった。
また、ケーブル保護案内装置200のサイズ違いで幅が異なると連結ベース部材460に固定するボルト462の取り付け寸法が異なるため、サイズに合わせて何種類もの連結ベース部材460を用意する必要があるという課題があった。
さらに、連結ベース部材460の設置位置がずれると、それに合わせてレール部材420も曲がってしまうので、高い設置精度を必要とし、設置時の作業負担が大きいという課題があった。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち本発明の目的は、ケーブル保護案内装置の幅方向のぶれを抑制して優れた走行安定性を実現し、しかも、ケーブル保護案内装置の摺動による摩耗粉の発生を抑制して環境負荷の低減を実現し、さらにケーブル保護案内装置のサイズ変更に柔軟に対応でき、設置時の作業負担が小さいケーブル保護案内装置用ガイドレールを提供することである。
まず、本請求項1に係る発明は、左右に離間配置された一対のリンクプレートと該リンクプレートの屈曲外周側及び屈曲内周側にそれぞれ横架された連結杆とにより構成されたリンク枠体が長手方向に多数連結されたケーブル保護案内装置を移動端と固定端との間で曲げ返して使用する際にリンクプレートの外側に対峙して長手方向に継ぎ合わされて垂設されたケーブル保護案内装置の幅方向のぶれを抑制する複数のレール部材と、隣接する該レール部材の間に配設されたレール連結部材と、該レール連結部材を幅方向に移動可能に支持する連結ベース部材と、前記レール連結部材を連結ベース部材に固定するクランプボルト部材とを有するケーブル保護案内装置用ガイドレールであって、前記ケーブル保護案内装置が固定端に固定ブラケットを有し、該固定ブラケットが外側に突設されたフックを有し、前記レール連結部材が連結ベース部材に摺接する基端部と該基端部に垂設するジョイント部とを有し、該ジョイント部が前記フックと係合する開口部を有していることによって、前記課題を解決したものである。
そして、本請求項2に係る発明は、請求項1に係るケーブル保護案内装置用ガイドレールにおいて、前記レール部材がケーブル保護案内装置の屈曲半径の2倍よりも低い高さの垂直壁と該垂直壁に延設し外側に傾斜した傾斜ガイド壁と垂直壁の下端部の両側に垂設された支持底板とを有し、前記連結ベース部材がレール連結部材を幅方向に移動可能にガイドする蟻溝を有し、前記レール連結部材の基端部が連結ベース部材の蟻溝に係合するガイド突起と両側に連設されるレール部材の支持底板を撓みの反力で押圧固定する押さえ板とを有し、前記クランプボルト部材が連結ベース部材の蟻溝に係合する頭部とレール連結部材の基端部に穿孔された挿通穴に遊貫するねじ部と該ねじ部に螺合するナット部とを有していることによって、前記課題をさらに解決したものである。
また、本請求項3に係る発明は、請求項2に係るケーブル保護案内装置用ガイドレールにおいて、前記レール連結部材のジョイント部が両側に連設されるレール部材の垂直壁の外側端部に宛われるガイド側片と該ガイド側片から延設されてレール部材の傾斜ガイド壁の上端部を囲繞してガイド溝を形成する先端片とを有していることによって、前記課題をさらに解決したものである。
本発明のケーブル保護案内装置用ガイドレールによれば、左右に離間配置された一対のリンクプレートとリンクプレートの屈曲外周側及び屈曲内周側にそれぞれ横架された連結杆とにより構成されたリンク枠体が長手方向に多数連結されたケーブル保護案内装置を移動端と固定端との間で曲げ返して使用する際にリンクプレートの外側に対峙して長手方向に継ぎ合わされて垂設されたケーブル保護案内装置の幅方向のぶれを抑制する複数のレール部材と、隣接するレール部材の間に配設されたレール連結部材と、レール連結部材を幅方向に移動可能に支持する連結ベース部材と、レール連結部材を連結ベース部材に固定するクランプボルト部材とを有していることによって、ケーブル保護案内装置の幅方向のぶれが抑制され、移動端と固定端との間で長手方向に曲げ返して使用する場合に、それが長い移動ストロークである場合であっても円滑な往復動作が実現でき、加えて、以下のような特有の構成に対応した格別の効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係るケーブル保護案内装置用ガイドレールによれば、ケーブル保護案内装置が固定端に固定ブラケットを有し、固定ブラケットが外側に突設されたフックを有し、レール連結部材が連結ベース部材に摺接する基端部と基端部に垂設するジョイント部とを有し、ジョイント部が固定ブラケットのフックと係合する開口部を有していることによって、ケーブル収納空間内にケーブル保護案内装置の固定端を固定するボルトやナットが存在しないので、ケーブルの損傷が防止され、ケーブルをまっすぐな状態で収容でき、ケーブルを収容した状態で固定端の固定を行う場合であっても、固定端の位置合わせやボルトにナットを締め込む作業が簡便になるという効果を奏する。
そして、本請求項2に係る発明によれば、請求項1に係るケーブル保護案内装置用ガイドレールにおいて、レール部材がケーブル保護案内装置の屈曲半径の2倍よりも低い高さの垂直壁と垂直壁に延設し外側に傾斜した傾斜ガイド壁と垂直壁の下端部の両側に垂設された支持底板とを有し、連結ベース部材がレール連結部材を幅方向に移動可能にガイドする蟻溝を有し、レール連結部材の基端部が連結ベース部材の蟻溝に係合するガイド突起と両側に連設されるレール部材の支持底板を撓みの反力で押圧固定する押さえ板とを有し、クランプボルト部材が連結ベース部材の蟻溝に係合する頭部とレール連結部材の基端部に穿孔された挿通穴に遊貫するねじ部とねじ部に螺合するナット部とを有していることによって、レール連結部材が連結ベース部材の蟻溝に案内されて幅方向に移動可能にクランプボルト部材によって固定されるので、ケーブル保護案内装置のサイズ変更に柔軟に対応することができ部品点数の削減が実現できる。加えて、連結ベース部材の設置に際し、高い設置精度を必要としないので、設置時の作業負担のさらなる軽減が実現できるとともに、設置位置をいつでも調整でき利便性の向上が実現できる。さらに、部品点数が少なく追加工を必要としないので、現場での設置作業が容易になる。
また、本請求項3に係る発明によれば、請求項2に係るケーブル保護案内装置用ガイドレールにおいて、レール連結部材のジョイント部が両側に連設されるレール部材の垂直壁の外側端部に宛われるガイド側片とガイド側片から延設されてレール部材の傾斜ガイド壁の上端部を囲繞してガイド溝を形成する先端片とを有していることによって、長手方向に継ぎ合わされているレール部材の上部の継ぎ目がレール連結部材のガイド溝を形成する先端片で囲繞されて継ぎ目が合わずに段差が生じるということがなくなるため、ケーブル保護案内装置の摩耗が抑制され、ケーブル保護案内装置の長寿命化及び環境負荷の低減が実現できるとともに、段差を解消するための後加工などが不要となり設置時の作業負担の軽減が実現できる。さらに、設置環境の温度変化によるレール部材の伸縮を、レール連結部材のガイド溝によって吸収することができるので、レール部材の継ぎ合わせが外れることが防止される。加えて、押さえ板が柔軟に撓むのでレール部材の伸縮を妨げることがなく設置環境の温度変化への優れた適応性を備えたケーブル保護案内装置用ガイドレールが実現できる。
本発明のケーブル保護案内装置用ガイドレールは、左右に離間配置された一対のリンクプレートとリンクプレートの屈曲外周側及び屈曲内周側にそれぞれ横架された連結杆とにより構成されたリンク枠体が長手方向に多数連結されたケーブル保護案内装置を移動端と固定端との間で曲げ返して使用する際にリンクプレートの外側に対峙して長手方向に継ぎ合わされて垂設されたケーブル保護案内装置の幅方向のぶれを抑制する複数のレール部材と、隣接するレール部材の間に配設されたレール連結部材と、レール連結部材を幅方向に移動可能に支持する連結ベース部材と、レール連結部材を連結ベース部材に固定するクランプボルト部材とを有するとともに、ケーブル保護案内装置が固定端に固定ブラケットを有し、固定ブラケットが外側に突設されたフックを有し、レール連結部材が連結ベース部材に摺接する基端部と基端部に垂設するジョイント部とを有し、ジョイント部が固定ブラケットのフックと係合する開口部を有していることによって、ケーブル保護案内装置の横方向のぶれを抑制して優れた走行安定性を実現し、しかも、設置時の作業負担の軽減を実現するものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
例えば、本発明のケーブル保護案内装置用ガイドレールは、リンクプレートと連結杆とが一体に形成されたいわゆる一体タイプのケーブル保護案内装置に適用することもできるし、連結杆がリンクプレートに対して開閉可能に設けられたいわゆる開閉タイプのケーブル保護案内装置に適用することもできる。
本発明の一実施例を図1乃至図9に基づいて説明する。
ここで、図1は、実施例であるケーブル保護案内装置用ガイドレール100の手前側のレール部材を省略して描いた斜視図であり、図2は、図1に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100を移動端側のケーブル保護案内装置を省略して描いた斜視図であり、図3は、図1に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100をケーブル保護案内装置を省略して描いた斜視図であり、図4は、図3に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100を矢視IV方向から見たときの斜視図であり、図5は、図4に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100の組立図であり、図6は、図5に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100のレール連結部材140の斜視図であり、図7は、図6に示したレール連結部材140を矢視VII方向から見たときの斜視図であり、図8は、図1に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100の固定ブラケット220の斜視図であり、図9は、図8に示した固定ブラケット220を矢視IX方向から見たときの斜視図である。
まず、本実施例のケーブル保護案内装置用ガイドレール100は、図11に示した従来のケーブル保護案内装置用ガイドレール400と同様に、ケーブル保護案内装置200を移動端206と固定端205との間で長手方向に曲げ返して使用する際に、ケーブル保護案内装置200の軌道に沿って床面に敷設されるものである。
そして、本実施例のケーブル保護案内装置用ガイドレール100は、図1及び図2並びに図5に示すように、左右に離間配置された一対のリンクプレート202とリンクプレート202の屈曲外周側及び屈曲内周側にそれぞれ横架された連結杆201とにより構成されたリンク枠体が長手方向に多数連結されたケーブル保護案内装置200を移動端206と固定端との間で曲げ返して使用する際に、リンクプレートの外側に対峙して長手方向に継ぎ合わされて垂設されたケーブル保護案内装置200の幅方向のぶれを抑制する複数のレール部材120と、隣接するレール部材120の間に配設されているレール連結部材140と、レール連結部材140を幅方向に移動可能に支持する連結ベース部材160と、レール連結部材140を連結ベース部材160に固定するクランプボルト部材180とを有している。
そして、レール部材120は、図1に示すように、ケーブル保護案内装置200の屈曲半径の2倍よりも低い高さの垂直壁122と垂直壁122に延設し外側に傾斜した傾斜ガイド壁124と垂直壁122の下端部の両側に垂設された支持底板126とを有している。ここで、レール部材120の垂直壁122の高さをケーブル保護案内装置の屈曲半径の2倍よりも低く設定する理由は、それ以上高くしても、ケーブル保護案内装置の横揺れを防止する機能が向上せず、逆にレール部材120の製作コストが上昇するため好ましくないからである。さらに好ましくは、ケーブル保護案内装置の横揺れを確実に防止するためには、垂直壁122の高さをケーブル保護案内装置の屈曲半径よりも高く設定することが好ましい。さらに、ケーブル保護案内装置200の固定端よりも前方に設置されるレール部材120の垂直壁122には、ケーブル保護案内装置200の移動端側を下支えする棚板128が垂設されている。このレール部材120は取り扱いやすさ、軽量化、追加工の容易さなどの点でアルミを用いることが好ましい。さらに、必要に応じて、アルマイト加工にシルバ塗装を施すことが好ましい。
また、連結ベース部材160は、レール連結部材140を幅方向に移動可能にガイドする蟻溝162を有している。この連結ベース部材160は、レール部材120を強固に床面に固定するためステンレスで作ることが好ましい。
また、レール連結部材140は、図6及び図7に示すように、連結ベース部材160に摺接する基端部142と基端部142に垂設するジョイント部146とからなっている。そして、基端部142は、連結ベース部材160の蟻溝162に係合するガイド突起143と両側に連設されるレール部材120の支持底板126を撓みの反力で押圧固定する押さえ板144とを有しており、ジョイント部146は、両側に連設されるレール部材120の垂直壁122の外側端部に宛われるガイド側片147とガイド側片147から延設されてレール部材120の傾斜ガイド壁124の上端部を囲繞してガイド溝を形成する先端片148とを有している。ここで、押さえ板144は、図6に示すように、中間部を肉薄にした肉薄部位144aを設けることにより、別の部材を要することなく撓みの反力を創出することができる。さらに、ジョイント部146には、基端部142と接触して矩形の開口部149が設けられている。
レール連結部材140は、エンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂を用いて一体成形することが製造工数の削減などの点で好ましい。
また、クランプボルト部材180は、図5に示すように、連結ベース部材160の蟻溝162に係合する矩形の頭部182とレール連結部材140の基端部142に穿孔された挿通穴145に遊貫するねじ部184とねじ部184に螺合するナット部186とを有している。頭部182の形状を矩形として蟻溝162に係合させることによって、ナット部186を締め付けた際に、ねじ部184が一緒に回転して空回りすることが防止される。
このクランプボルト部材180は、その頭部182が連結ベース部材160の蟻溝162に係合して蟻溝162に案内されて連結ベース部材160の幅方向、すなわちケーブル保護案内装置の長手方向に直交する向きに移動自在に支持されている。そして、クランプボルト部材180のねじ部184をレール連結部材140の基端部142に穿孔された挿通穴145に遊貫させることにより、レール連結部材140を連結ベース部材160の蟻溝162に沿って移動可能に支持することができる。そして、レール連結部材140の両側からレール部材120の外側端部にレール連結部材140のガイド側片147を宛うとともに、レール部材120の傾斜ガイド壁124の上端部をレール連結部材140の先端片148によって形成されているガイド溝によって囲繞する。さらに、図4に示すように、レール部材120の支持底板126をレール連結部材140の基端部に形成された押さえ板144によって押さえるとともに、クランプボルト部材180のナット部186を締め付けていくことによって、押さえ板144の撓みの反力を利用して押圧固定する。
また、図1及び図2に示すように、ケーブル保護案内装置200の固定端には、リンクプレートの片側の円弧を切り落とした形状に略等しい形状の固定ブラケット220が接合されている。この固定ブラケット220は、図8に示すように、先端がテーパー状の傾斜面を有する2本のフック222が離間して垂直に形成されている。そして、このフック222は、レール連結部材140のジョイント部146に設けた開口部149と係合する位置に設けられている。したがって、固定ブラケット220のフック222をレール連結部材140の開口部149の位置に合わせて、固定ブラケット220をレール連結部材140側に押し付けるだけで固定ブラケット220とレール連結部材140とを結合することができる。この結合は、ケーブル保護案内装置200の移動端206を往復移動させても外れることはないが、レール連結部材140の開口部149から突出した2本のフック222を作業者の手により中央に寄せることにより、解除することができる。したがって、一旦、ケーブル保護案内装置200の固定端の位置を設定した後にも、必要に応じて、その位置を簡単に変更することができる。
以上のように、本発明の実施例であるケーブル保護案内装置用ガイドレール100は、ケーブル保護案内装置200が固定端に固定ブラケット220を有し、固定ブラケット220が外側に突設されたフック222を有し、レール連結部材140が連結ベース部材160に摺接する基端部142と基端部142に垂設するジョイント部146とを有し、ジョイント部146が固定ブラケット220のフック222と係合する開口部149を有していることによって、ケーブル収納空間内にケーブル保護案内装置200の固定端を固定するボルトやナットが存在しないので、ケーブルの損傷が防止され、ケーブルをまっすぐな状態で収容でき、ケーブルを収容した状態で固定端の固定を行う場合であっても、固定端の位置合わせやボルトにナットを締め込む作業が簡便になるなど、その効果は甚大である。
本発明の実施例であるケーブル保護案内装置用ガイドレール100の手前側のレール部材を省略して描いた斜視図。 図1に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100の移動端側のケーブル保護案内装置を省略して描いた斜視図。 図1に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100のケーブル保護案内装置を省略して描いた斜視図。 図3に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100を矢視IV方向から見たときの斜視図。 図4に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100の組立図。 図5に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100のレール連結部材140の斜視図。 図6に示したレール連結部材140を矢視VII方向から見たときの斜視図。 図1に示したケーブル保護案内装置用ガイドレール100の固定ブラケット220の斜視図。 図8に示した固定ブラケット220を矢視IX方向から見たときの斜視図。 従来のケーブル保護案内装置用スケートユニットの概略図。 従来のケーブル保護案内装置用ガイドレールの斜視図。 図11に示したケーブル保護案内装置用ガイドレールのXII部の拡大斜視図。 ケーブル保護案内装置200の斜視図。
符号の説明
100、400 ・・・ ケーブル保護案内装置用ガイドレール
120、420 ・・・ レール部材
122 ・・・ (レール部材の)垂直壁
124 ・・・ (レール部材の)傾斜ガイド壁
126、426 ・・・ (レール部材の)支持底板
140、440 ・・・ レール連結部材
142 ・・・ (レール連結部材の)基端部
143 ・・・ (レール連結部材の基端部の)ガイド突起
144 ・・・ (レール連結部材の基端部の)押さえ板
144a・・・ (押さえ板の)肉薄部位
146 ・・・ (レール連結部材の)ジョイント部
147 ・・・ (レール連結部材のジョイント部の)ガイド側片
148 ・・・ (レール連結部材のジョイント部の)先端片
149 ・・・ (レール連結部材のジョイント部の)開口部
160、460 ・・・ 連結ベース部材
162 ・・・ (連結レール部材の)蟻溝
180 ・・・ クランプボルト部材
182 ・・・ (クランプボルト部材の)頭部
184 ・・・ (クランプボルト部材の)ねじ部
186 ・・・ (クランプボルト部材の)ナット部
200 ・・・ ケーブル保護案内装置
201 ・・・ (ケーブル保護案内装置の)連結杆
202 ・・・ (ケーブル保護案内装置の)リンクプレート
205 ・・・ (ケーブル保護案内装置の)固定端
206 ・・・ (ケーブル保護案内装置の)移動端
220 ・・・ 固定ブラケット
222 ・・・ (固定ブラケットの)フック
300 ・・・ スケートユニット
320 ・・・ (スケートユニットの)ローラ

Claims (3)

  1. 左右に離間配置された一対のリンクプレートと該リンクプレートの屈曲外周側及び屈曲内周側にそれぞれ横架された連結杆とにより構成されたリンク枠体が長手方向に多数連結されたケーブル保護案内装置を移動端と固定端との間で曲げ返して使用する際にリンクプレートの外側に対峙して長手方向に継ぎ合わされて垂設されたケーブル保護案内装置の幅方向のぶれを抑制する複数のレール部材と、隣接する該レール部材の間に配設されたレール連結部材と、該レール連結部材を幅方向に移動可能に支持する連結ベース部材と、前記レール連結部材を連結ベース部材に固定するクランプボルト部材とを有するケーブル保護案内装置用ガイドレールであって、
    前記ケーブル保護案内装置が固定端に固定ブラケットを有し、
    該固定ブラケットが外側に突設されたフックを有し、
    前記レール連結部材が連結ベース部材に摺接する基端部と該基端部に垂設するジョイント部とを有し、
    該ジョイント部が前記フックと係合する開口部を有していることを特徴とするケーブル保護案内装置用ガイドレール。
  2. 前記レール部材がケーブル保護案内装置の屈曲半径の2倍よりも低い高さの垂直壁と該垂直壁に延設し外側に傾斜した傾斜ガイド壁と垂直壁の下端部の両側に垂設された支持底板とを有し、
    前記連結ベース部材がレール連結部材を幅方向に移動可能にガイドする蟻溝を有し、
    前記レール連結部材の基端部が連結ベース部材の蟻溝に係合するガイド突起と両側に連設されるレール部材の支持底板を撓みの反力で押圧固定する押さえ板とを有し、
    前記クランプボルト部材が連結ベース部材の蟻溝に係合する頭部とレール連結部材の基端部に穿孔された挿通穴に遊貫するねじ部と該ねじ部に螺合するナット部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のケーブル保護案内装置用ガイドレール。
  3. 前記レール連結部材のジョイント部が両側に連設されるレール部材の垂直壁の外側端部に宛われるガイド側片と該ガイド側片から延設されてレール部材の傾斜ガイド壁の上端部を囲繞してガイド溝を形成する先端片とを有していることを特徴とする請求項2に記載のケーブル保護案内装置用ガイドレール。
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