JP4962346B2 - 燃料濾過装置 - Google Patents

燃料濾過装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4962346B2
JP4962346B2 JP2008040569A JP2008040569A JP4962346B2 JP 4962346 B2 JP4962346 B2 JP 4962346B2 JP 2008040569 A JP2008040569 A JP 2008040569A JP 2008040569 A JP2008040569 A JP 2008040569A JP 4962346 B2 JP4962346 B2 JP 4962346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
filter element
filter
flow
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008040569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009197686A (ja
Inventor
修平 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008040569A priority Critical patent/JP4962346B2/ja
Publication of JP2009197686A publication Critical patent/JP2009197686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4962346B2 publication Critical patent/JP4962346B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

本発明は、燃料濾過装置に関し、例えばディーゼル機関等の内燃機関に燃料を供給する燃料供給装置において、燃料濾過を行なう燃料濾過装置に適用して好適なものである。
従来、燃料濾過装置としては、例えばディーゼル機関に燃料を供給する燃料供給装置において、燃料タンクと内燃機関との間に設けられ、燃料中の塵や金属粉等の異物を除去する燃料フィルタが知られている(特許文献1等)。この種の内燃機関では、燃料を内燃機関に噴射供給する燃料噴射弁などの燃料内で摺動する構成要素を有しており、燃料濾過装置は、比較的微小な燃料通路を有する濾材によって、これらの構成要素へ微小な異物が進入するのを防止している。
このような燃料濾過装置の一種として特許文献1に開示の装置では、濾材の形状を、ハニカム状に形成することにより、単位体積当りの濾過面積を増やすようにしている。こうした濾材の濾過面積拡大により、燃料フィルタの寿命向上が可能である。
特開平9−310648号公報
さて、特許文献1による従来技術では、燃料フィルタの濾過寿命を向上させることができるはずである。しかしながら、本発明者らが鋭意研究を行なった結果、濾過寿命の低下を招くことが懸念されるとの知見が得られたのである。以下、その理由を説明する。
特許文献1に開示の装置では、燃料フィルタのハウジング内に収容される濾材は、ハウジングの体格内で、濾過面積を増大する複雑な濾材形状に形成されることになる。故に、濾材の燃料流入側の周壁または燃料流出側の周壁と、ハウジング内壁の間を流れる燃料の流れが不安定な流れ(以下、不均一な流れ)となり易い。
こうした不均一な流れが生じる場合には、燃料が流入する濾材の濾材外周側の部分領域ごとに、異物捕集量に差異が生じるおそれがある。それ故に、部分領域で濾過寿命(以下、部分的濾過寿命という)を惹起するおそれがある。この場合、燃料濾過に実際に使用される濾材の濾過面積は総面積の一部だけとなり、それ故に有効濾過面積が縮小し、濾過面積を増大しているにも拘わらず濾過寿命の低下つまり耐久性の低下を招いてしまうのである。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、優れた耐久性を有する燃料濾過装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至に記載の発明では、燃料タンクと内燃機関との間に設けられ、内燃機関へ供給する燃料中の捕集対象を捕集するフィルタエレメントと、フィルタエレメントを内部に収容し、燃料を導く入口部及び出口部を有する円筒状のフィルタケーシングとを備え、フィルタケーシングの入口部から燃料を導入し、フィルタエレメントで捕集対象が除去された燃料を、出口部から導出する燃料濾過装置において、
入口部と、フィルタエレメントの間には、入口部から近い部位ほど、フィルタエレメントへ流入する燃料に対して大きな流れ抵抗を加える抵抗部材を備え
抵抗部材は、複数の開口部を有し、開口部は、フィルタエレメントの燃料流入側の周壁と間隔を置いて燃料流れの上流側に配置され、かつ入口部から円筒状のフィルタケーシングの軸方向への燃料の流れに沿って、開口部の開口面積が拡大されていることを特徴とする。
かかる発明では、燃料を導く入口部及び出口部を有するフィルタケーシング内に、燃料中の捕集対象を捕集するフィルタエレメントを、配置することになるが、このようなフィルタケーシング内でフィルタエレメントへ流入する燃料流れは、フィルタエレメントの燃料流入部位によって燃料流速が不均一になるおそれがある。このような不均一な流速は、上記入口部から近い部位あるフィルタエレメントの濾過面部分(以下、上流側フィルタエレメント部分という)では燃料流速が大きく、上記入口部から遠い部位ある濾過面部分(以下、下流側フィルタエレメント部分という)では燃料流速が小さくなるという懸念があるのである。故に、少なくとも上流側フィルタエレメント部分と下流側フィルタエレメント部分とでは、濾過する燃料量が異なるとになり、それぞれの捕集対象の捕集量に差異が生じるおそれがある。
しかしながら上記構成に加えて、「上記入口部と、フィルタエレメントの間には、入口部から近い部位ほど、フィルタエレメントへ流入する燃料に対して大きな流れ抵抗を加える抵抗部材を備える」という構成としたので、上記燃料流れにおいて流れ易さに応じて、これに相反する流れにくさを形成する抵抗部材が、フィルタエレメントの各濾過面部分の上流側に配置されることになる。それにより、フィルタエレメントの各濾過面部分で濾過される燃料量がほぼ同じとなり、ひいては捕集対象の捕集量がフィルタエレメントの各濾過面部分で実質的に均一化することができる。
以上の請求項1に記載の発明によれば、フィルタエレメントの各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができると共に全濾過面を有効濾過面とすることができるので、濾過寿命向上が確実に図れ、ひいては優れた耐久性を有する燃料濾過装置を得ることができるのである。
さらに、請求項に記載の発明では、抵抗部材は、複数の開口部を有し、開口部は、フィルタエレメントの燃料流入側の周壁と間隔を置いて燃料流れの上流側に配置され、かつ入口部から円筒状のフィルタケーシングの軸方向への燃料の流れに沿って、開口部の開口面積が拡大されていることを特徴とする。
このような構成によると、抵抗部材には複数の開口部が設けられ、当該開口部はその開口面積が、フィルタケーシング内の入口部から円筒状のフィルタケーシングの軸方向への燃料の流れに沿って拡大されるので、例え開口部の開口面積を、燃料流れを妨げるような絞り面積に形成しなくとも、フィルタエレメントの各濾過面部分での流れ易さに応じて、これに相反する拡大または縮小さされた開口面積に形成される開口部という構成で、上記抵抗部材を得ることができる。
このような抵抗部材を備えた燃料濾過装置では、各濾過面部分での不均一な燃料流速のままで、流れ易さに応じた流れにくさを形成する開口面積に調整することで、フィルタエレメントの各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができる。
しかも、開口部を有する抵抗部材は、フィルタエレメントの燃料流入側の周壁と間隔を置いて燃料流れの上流側に配置されているので、抵抗部材のうち開口部が形成されていない領域(以下、非開口領域という)の下流側に、抵抗部材の開口部を通過した燃料がまわり込むことになる。そのような非開口領域の下流側に対応する濾過面部分であっても、濾過面部分を囲む開口部によって、燃料が略均一に流入され、濾過されるのである。
以上の請求項に記載の発明によれば、燃料の不均一な流速を修正することなくそのままで、フィルタエレメントの各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができると共に全濾過面を有効濾過面とすることが確実にできる。
また、請求項に記載の発明では、フィルタエレメントは、燃料が流入する側及び燃料が流出する側間の厚みを可変にする濾材を備え、濾材は、入口部から近い部位ほど、フィルタエレメントへ流入する燃料に対して厚みが大きく形成されていることを特徴とする。
例えば、濾過性能(捕集対象を捕集する能力)を向上させるために、フィルタエレメントの濾材を厚くすることが考えられる。しかしながら、濾材厚さを一律に厚くする場合には、圧力損失が過度に増大するという懸念がある。言い換えると、濾材の部位によっては濾過後の燃料即ち濾材下流側へ流出する燃料の流速が、ほとんど僅かな流速しか存在しなくなるという懸念があるのである。
これに対して請求項に記載の発明によると、濾材は、燃料が流入する側及び燃料が流出する側間の厚みを可変し、当該厚みを入口部から近い部位ほど厚く形成することになるので、濾過される燃料が例えば上流側フィルタエレメント部分などのフィルタエレメントにおける濾材の一部に集中して流出するのを確実に回避でき、ひいてはフィルタエレメントの各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができるのである。
また、請求項に記載の発明では、フィルタエレメントは、捕集対象として金属及び有機物の少なくともいずれかからなる異物、または金属イオンを捕集する濾過部材を構成していることを特徴とする。
このような構成によると、例えば上記抵抗部材に代えて、燃料が流入する側及び燃料が流出する側間の厚みを可変する濾材を設け、当該濾材の厚みを入口部から近い部位ほど厚く(大きく)形成されることになる。故に、濾過される燃料が例えば上流側フィルタエレメント部分などのフィルタエレメントにおける濾材の一部に集中して流出するのを確実に回避でき、ひいてはフィルタエレメントの各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができるのである。
また、請求項に記載の発明では、フィルタエレメントは、捕集対象として燃料中の水粒子を凝集し、当該凝集された水粒子を燃料から分離する凝集部材を構成していることを特徴とする。
かかる発明によると、例えば燃料中の水粒子を捕集対象とし、当該燃料中の水粒子を凝集することで、水粒子を燃料から分離する凝集部材を備えるフィルタエレメントでは、水粒子が凝集部材を通過させる過程で凝集されるが、燃料中に含まれる水粒子を凝集部材の各部位で均等に凝縮させることができ、ひいては凝集効率が局部的に低下することなく、優れた耐久性を有する燃料濾過装置を得ることができるのである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1〜3は、本実施形態による燃料濾過装置を示している。図1は燃料濾過装置の構成を示しており、図2は図1中の抵抗部材を示している。図3においては、本実施形態による燃料濾過装置を、例えば「燃料噴射装置」としての、ディーゼル機関(以下、単に「エンジン」という)の蓄圧式燃料噴射装置に適用した例を示している。
図3に示すように、蓄圧式燃料噴射装置は、エンジン8の各気筒(本実施例では、4気筒)に燃料噴射を行なうシステムであり、燃料タンク2、「低圧供給ポンプ」としてのフィードポンプ42、「高圧供給ポンプ」としての高圧ポンプ43、コモンレール5、および燃料噴射弁6等の構成要素を備えていると共に、高圧ポンプ43及び燃料噴射弁6を駆動制御することより、エンジンの運転状態に応じて高圧燃料の吐出量及び噴射量を制御する「制御装置」としての制御回路90を備えている。フィードポンプ42及び高圧ポンプ43は、図3に示すごとく別体であっても一体に構成されるものでもよく、両ポンプ42、43を燃料噴射ポンプ4と称する。図3においてはエンジン8のうちの一つの気筒とこれに搭載される燃料噴射弁6のみを示しており、他の気筒に対応する燃料噴射弁6の図示は省略している。
また、当該蓄圧式燃料噴射装置は、上記構成要素間において流通する燃料の状態で表すと、燃料噴射圧相当(以下、コモンレール圧)に高圧化された燃料をエンジン8に供給する高圧燃料系と、燃料タンク2の燃料を汲み上げ、燃料を加圧すると共に、上記高圧燃料系へ供給した上記燃料の一部を余剰燃料として燃料タンク2へ還流する低圧燃料系とを組み合わせて構成されている。以下、低圧燃料系を燃料供給装置1という。
(高圧燃料系)
高圧燃料系は、主要な構成要素として、高圧ポンプ43、コモンレール5、及び燃料噴射弁6を備えている。高圧ポンプ43は、コモンレール5へ高圧燃料を圧送する燃料供給手段であり、フィードポンプ42から吐出される低圧燃料を加圧室46で更に圧縮することにより高圧化された燃料を形成するものである。
高圧ポンプ43で高圧化された燃料は、高圧燃料配管52を介してコモンレール5へ供給され蓄積される。高圧ポンプ43はエンジン8によって駆動され、高圧燃料の吐出量は噴射量に比べて多く、エンジンの始動により短時間にコモンレール5内を充填させる。
コモンレール5内に蓄圧される燃料のコモンレール圧が圧力センサ51で検知され、その信号は制御回路90に送られる。上記高圧ポンプ43は、電気的に吐出量を制御する機構を更に有しており、当該機構として、燃料を高圧に加圧する上記加圧室46内に燃料を導く燃料流路に、その燃料流路の開度度合を調整するための吸入調量弁48が取り付けられている。当該吸入調量弁48は、制御回路90からのポンプ駆動信号によって制御されることにより、上記加圧室46内に吸入される燃料の吸入量を調整し、コモンレール5へ圧送する燃料の吐出量を変更するのである。制御回路50は、このような高圧ポンプ43の吸入調量弁を制御することにより、コモンレール圧をエンジンの運転状態(車両走行状態)に応じた圧力に制御できるのである。
また、コモンレール5には、コモンレール5内の高圧燃料の一部を逃がす減圧弁(図示せず)が設けられており、当該減圧弁は、吸入調量弁48による吐出量調整とは別に、制御回路90からの信号により駆動制御され、コモンレール圧を所定圧力に調節することが可能である。
コモンレール5内の高圧燃料は、高圧燃料配管53を介して、エンジン8の各気筒に取り付けられた燃料噴射弁6へ分配供給される。燃料噴射弁6は、制御回路90からの信号により駆動回路(図示せず)で駆動制御されることにより、燃料噴射特性を決定する開弁・閉弁時期が調整され、ひいてはエンジン8の運転状態に応じて最適な噴射量に調節された燃料噴射が行なえるのである。
ここで、高圧ポンプ43の吐出側、コモンレール5、及び燃料噴射弁6の高圧燃料導入側は高圧燃料配管52、53による高圧通路で常時連通している。
燃料噴射弁6は、大別すると、ノズル部60と、ホルダ本体70と、電磁弁79とを備えており、ノズル部60は、燃料を噴射する噴孔611を有するノズルボデー61と、噴孔611を開閉するノズルニードル69を有している。また、ホルダ本体70内には、制御ピストン72及び圧力制御室73を備えており、圧力制御室73内で増減される燃料圧(背圧)を、ノズルニードル69を駆動するための押圧力とし、その押圧力は、制御ピストン72を介してノズルニードル69に作用する。電磁弁79は、その開閉により圧力制御室73内の燃料圧を増減する。
ノズル部60において上記ノズルニードル69は、軸方向に移動可能にノズルボデー61に収容されると共に、ノズルボデー61は、略筒状体に形成され、先端部(図3中の下方側の端部)側に、噴孔611を1個または複数個備えている。また、ノズルボデー61は、内部に、燃料流れの下流に向かって、案内孔62、その案内孔62の中間部位に燃料溜り室67、およびノズルニードル69の当接部69aが離座および着座する弁座66、およびノズルボデー61の内外を貫通する噴孔611が設けられている。さらに、ノズルボデー61には、ノズルボデー61の図示上端側の合わせ面から燃料溜り室67へ延びる燃料送出路68が設けられている。この燃料送出路68は、ロアボデー75の燃料供給路71と連通することで、コモンレール5内で蓄圧された高圧燃料を燃料溜り室67を経由し弁座66側へ送り込む。燃料送出路68と第1燃料供給路71と、第2燃料供給路74は高圧燃料通路を構成する。なお、第2燃料供給路74は、ロアボデー75内に形成され、第1燃料供給路71より分岐しており、上記高圧燃料を圧力制御室73に供給するものである。
ロアボデー75は、略筒状体に形成されており、内部に、スプリング76、制御ピストン72を軸方向に移動可能に収容するための収容孔725が設けられている。この収容孔725の図示下端側の合わせ面には、制御ピストン72を摺動可能にする第2案内孔725aよりは大きく拡げられたスプリング室形成用孔725bが形成されている。スプリング室形成用孔725bの上端面と、スプリング受け部72aとの間にスプリング76を挟み込むことにより、スプリング76は、ノズルニードル69を弁座方向に付勢する。圧力制御室73は、案内孔725aと制御ピストン72とで区画されている。
制御ピストン72と第2案内孔725aとの間の摺動隙間(以下、第1摺動隙間)、ノズルボデー61の案内孔62とノズルニードル69との間の摺動隙間(以下、第2摺動隙間)、および後述の燃料噴射ポンプ4におけるプランジャ45とシリンダ(摺動孔)44との摺動隙間(以下、第3摺動隙間)は、高圧燃料が導かれる高圧摺動隙間を構成している。
電磁弁79は、外部からの電力供給により電磁力を発生するコイル(図示せず)、弁体と協働する可動コア(図示せず)、電磁力の作用により弁体および可動コアを磁気吸引する固定コア(図示せず)とを有する周知構造の電磁弁であって、圧力制御室73の燃料圧(背圧)を増減する。具体的には、電磁弁79と制御ピストン72との間には、オリフィス部755が設けられており、オリフィス部755と制御ピストン72と第2案内孔725aにより圧力制御室73を区画している。このオリフィス部755の可動コア側端面には、可動コアと協働する弁体が着座および離座する第2弁座(図示せず)が形成されている。
高圧ポンプ43は、カム41aと、複数(本実施例では例えば3個)のプランジャ45と、プランジャ45に対向して配置される加圧室46と、吸入調量弁48とを備え、フィードポンプ42から供給される燃料が、吸入調量弁48を介して加圧室46に供給される共に、潤滑用の燃料としてカム室43cに供給される。
各プランジャ45は、駆動軸41を挟んで120°等間隔に配置されている。プランジャ45は、ハウジング43aの摺動孔(シリンダともいう)44内に往復移動可能であり、プランジャ45の一端面(図中の上端面)は加圧室46に接すると共に、他端面(図中の下端面)には、図示しないシューなど伝達部材を介してカム41aと互いに接触しており、カム41aの回転により摺動孔44内を往復移動する。また、加圧室46の吐出側には、吐出弁49が設けられている。この吐出弁49は、加圧室46へ逆流するのを防止するものである。
(燃料供給装置1(低圧燃料系))
燃料供給装置1は、主要な構成要素として、燃料タンク2、フィードポンプ42、「燃料濾過装置」としての燃料フィルタ3等を備えている。
燃料タンク2内の燃料は、燃料フィルタ3を通してフィードポンプ42の吸入側より汲み上げられる。フィードポンプ42は、燃料フィルタ3で濾過された当該燃料を予備的に加圧することにより、フィードポンプ42の吐出側から予備加圧された低圧燃料(以下、「フィード燃料」という)を高圧ポンプ43へ供給する。
フィードポンプ42はその吐出側と吸入側との間に、フィード燃料の予備圧力(以下、「フィード圧」という)を調整する圧力調整装置(図示せず)を備えている。圧力調整装置は、フィードポンプ42の吐出側から高圧ポンプ42側へ吐出するフィード燃料の一部を、燃料タンク2側の上記吸入側へ戻すことにより、フィード圧を所定の設定圧力に調整するのである。
ここで、上記高圧燃料系の構成要素でもある高圧ポンプ43、コモンレール5、及び燃料噴射弁6においては、各構成要素に供給された燃料(フィード燃料または高圧燃料)の一部を、余剰燃料として燃料回収配管791等の余剰燃料通路へ流出し、当該余剰燃料通路を通じて燃料タンク2へ還流する。図3において燃料タンク2は、便宜上、第1燃料タンク2aおよび第2燃料タンク2bと別々に構成されるが、一つの燃料タンクで構成することもできるのである。
また、高圧ポンプ43はフィードポンプ42と別体に構成されるものであっても、高圧ポンプ43及びフィードポンプ42が一体的に組付けられて、例えば共通のポンプ駆動軸41を介してエンジン8によって駆動される周知構造を有するいわゆるサプライポンプであってもよい。
以上、蓄圧式燃料噴射装置及び燃料供給装置1について説明した。以下、燃料フィルタ3の基本構成について説明する。
(燃料フィルタ3)
燃料フィルタ3を、図1及び図2に基づいて説明する。燃料フィルタ3は、図1に示すように、燃料を濾過するフィルタエレメント31と、フィルタエレメント31を内部に収容し、保持するフィルタケーシング32とを備えている。図1の上方が、燃料フィルタが相手取り付け部材(例えば、本実施例では自動車等の車両)に取り付けられた状態における上方である。
フィルタケーシング32は、燃料を導く入口部33及び出口部34を備え、円筒状に形成される。フィルタケーシング32の内壁32aは、円筒状を呈するフィルタエレメント31を内部に略同心的に配置している。入口部33及び出口部34は、円筒状のフィルタケーシング32の内壁32aを図中の上下方向に貫通する燃料孔部33a、34aが形成されると共に、入口部33が出口部34に対して外周側に配置されている。入口部33及び出口部34は、上記内壁において上記燃料孔部33a、34aを形成する筒状壁部を構成する。
このようなフィルタケーシング32は、出口部34をフィルタエレメント31と略同軸上に配置されると共に、略円板状の支持部材39を介してフィルタエレメント31を保持している。支持部材39は、円筒状のフィルタエレメント31の軸端部の少なくともいずれかを支持する支持部39a、39bが設けられており、例えば支持部(以下、下側支持部という)39aと内壁32a間を連結し保持する保持部材(図示せず)に取り付けられている。
フィルタエレメント31は、燃料中の物質粒子を捕捉する濾材31aで形成されている。濾材31aは濾紙または不織布で形成され、物質粒子を捕捉(捕集)可能な孔径を有する濾紙または不織布が用いられている。また、濾材31aの形状としては、円筒型、渦巻き型、あるいは菊花型のいずれか(本実施例では、例えば円筒型)であってよい。
このような濾材31aからなるフィルタエレメント31では、図1に示すように、その周壁を燃料が外周側から内周側へ通過することにより、物質粒子が捕捉されることになるのである。
このような燃料フィルタ3は、燃料が入口部33から燃料フィルタ3内に流入すると、概ねフィルタエレメント31の周壁側の「濾過面」としての外周面31bに沿って図中の下方向に流れると共に、フィルタエレメント31の外側から内側に向かって濾材31a内を通過する。濾材31aを通過した燃料は、当該周壁の内周面31cに沿ってその内側を図中の上方向に流れ、出口部34から燃料フィルタ3外へ流出する。
ここで、入口部33及び出口部34間の内部燃料通路としては、主として、内壁32aと外周面31bとの間に形成される円筒状の燃料通路部(以下、第1燃料通路部)35と、内周面31cの内側に形成される第2燃料通路部36とから構成されている。また、入口部33は、フィルタケーシング32において出口部34から外周部側へオフセットされており、当該オフセット量に応じて、図1に示すような支持部(以下、上側支持部)39bの上方において上側支持部39bと内壁32aとの間に略環状の第3燃料通路部37が形成されるのである。
第1燃料通路部35は、フィルタエレメント31の外周面31bに沿って下流側(図中の下方向)に向かうに従い、その燃料の一部が濾材31aへ通過する燃料経路に分岐し、分岐した燃料総量が増加するため、第1燃料通路部35の各部位において下流側に向かうほど燃料の流速が減速され、その大きさが小さくなっていく懸念がある。
これに対して、第3燃料通路部37は、燃料が上記第1燃料通路部35に向かう中継通路であり、第3燃料通路部37を燃料が通過することで、燃料の流速が実質的に減速されることはない。
以上、燃料フィルタ3の基本構成について説明した。以下、燃料フィルタ3の特徴的構成について説明する。
(特徴的構成)
図1、2に示すように本実施形態では、フィルタエレメント31の燃料流入側の周壁と間隔を置いて複数の開口部381を有する抵抗部材38が設けられている。言い換えると、上記第1燃料通路部35においてフィルタエレメント31の外周面31bと間隔を置いて抵抗部材38による複数の開口部381が配置されている。
しかも、上記開口部381は、入口部33から出口部34への流れに沿って、即ち第1燃料通路部35に沿って、開口部381間における開口面積が変化し、しかもその面積が拡大されるという構成としている。
また、本実施形態では、上記抵抗部材38は、第2支持部39bの外周部に設けられ、一体的に形成されている。抵抗部材38及び第2支持部39bは、図中の下方に開口する有底円筒状体に形成されるのである。
ここで、フィルタエレメント31の濾材31aは、請求範囲に記載の濾過部材に相当する。濾材31aで捕捉する燃料中の物質粒子は、請求範囲に記載の捕集対象に相当する。なお、本実施例でいう濾材31aによる捕集対象は、燃料中に含まれる金属及び有機物の少なくともいずれかからなる異物(物質粒子)である。
以上の構成を有する燃料フィルタ3は、以下の特徴的作動及び作用を得られるのである。
(特徴的作動及び作用)
エンジン8のクランク軸等から駆動力を得て、ポンプ駆動軸41が回転駆動されると、カム41aが回転し、このカム41aの回転により各プランジャ45は摺動孔44内を往復移動する。カム41aの回転に伴ってプランジャ45が図3の図示下方へ移動すると、加圧室46内の燃料圧力が低下し、この燃料圧低下により、吸入調量弁48で調量された燃料が加圧室46に吸入される。
このとき、ポンプ駆動軸41の回転に伴ってフィードポンプ42が回転駆動されることにより、燃料タンク2内に貯留されている燃料が、汲み上げられ、燃料フィルタ3内に流入する。そして、入部33からフィルタケーシング32内の円筒状空間内に、上記汲み上げられた燃料が流入する。入部33から流入した燃料は、フィルタケーシング32内に配置されたフィルタエレメント31を通過するときに、燃料中に含まれる異物が濾材31aに捕捉され、異物が除去された燃料が、燃料フィルタ3の出口部34から下流側へ流出する。
燃料フィルタ3の出口部34から流出した燃料は、フィードポンプ42の吸入側から吸入され、かつ予備加圧されて、圧力調整装置により所定のフィード圧に調整されてフィードポンプ42の吐出側から、加圧室46に向けて吐出される。
一方、カム41aの回転に伴ってプランジャ45が図3の図示上方へ移動すると、加圧室46に充填された燃料が加圧され、燃料を高圧化してコモンレール圧に昇圧させる。
さて、図18に示すような従来技術を適用する比較例の燃料フィルタ903では、フィルタエレメント931の外周面931bに沿って下流側(図中の下方向)に向かうに従い、その燃料の一部が濾材931aへ通過する燃料経路に分岐し、分岐した燃料総量が増加するため、第1燃料通路部935の各部位において下流側に向かうほど燃料の流速が減速され、その大きさが確実に小さくなっていく。図18において、燃料の流速の大きさを、矢印線の太さで表し、矢印線が太くなるほど流速が大きいことを示している。
言い換えると、図18の比較例では、入口部33から第1燃料通路部935に沿って燃料の流速が低下し、燃料が流れにくくなっているのである。
これに対して本実施形態では、入部33からフィルタケーシング32内に流入された燃料は、上記円筒状空間のうち、第2燃料通路部35に流れることになるが、第2燃料通路部35においてフィルタエレメント31の外周面31bと間隔を置いて抵抗部材38による複数の開口部381が配置されている。しかも、上記開口部381は、入口部33から第2燃料通路部35に沿って、開口部381間における開口面積が拡大されるという構成にしている。つまり、図18の比較例の如き入口部33から第1燃料通路部に沿って燃料が流れにくくなるのに対し、入口部33から離れる部位ほど、拡大された開口面積を有する開口部381を配置するのである。
言い換えると、入口部33から近い部位ほど、縮小された開口面積を有する開口部381を配置することにより、入口部33から近い部位ほど燃料が流れ易い状態に対応して、この状態に相反する開口部381の開口特性、即ち開口部381を通過する燃料量を抑制する縮小した開口面積に設定するのである。
こうした構成の開口部381を有する抵抗部材38を備えた燃料フィルタ3では、フィルタエレメント31の燃料流入側の周壁の周りの燃料流れ状態、即ち第1燃料通路部35における入口部33から近い部位ほど燃料が流れ易いという状態に対応して、この状態に相反する開口特性の開口部38を配置するので、開口部381を通してフィルタエレメント31の外周面31bに流れる燃料量を、第1燃料通路部35に対応するフィルタエレメント31のいずれの外周面31bの濾過面部分においても、均一化することができる。
しかも、上記開口部381を有する抵抗部材38は、上記フィルタエレメント31の燃料流入側の周壁、つまり外周面31bと間隔を置いて燃料流れの上流側に配置されているので、抵抗部材38のうち開口部381が形成されていない領域(以下、非開口領域という)の下流側に、抵抗部材38の開口部381を通過した燃料がまわり込むことになる。そのような非開口領域の下流側に対応する外周面31bの部分(以下、非開口領域に対応した濾過面部分)であっても、そのような濾過面部分を囲む開口部381によって、燃料が略均一に流入され、濾過される。
また、上記構成の開口部381を有する抵抗部材38を備えた燃料フィルタ3では、例え開口部381の開口面積を、燃料流れを妨げるような絞り面積に形成しなくとも、フィルタエレメント31の各濾過面部分での流れ易さに応じて、これに相反する拡大または縮小さされた開口特性を有する開口部381を形成することができる。したがって、フィルタエレメント31の各濾過面部分での不均一な燃料流速を許容しながら、そのような燃料流速による流れ易さに応じた流れにくさを形成する開口面積に開口部381を調整することで、フィルタエレメント31の各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができるのである。
なお、ここで、上記抵抗部材38は非開口領域において燃料流れを制限する。そして、抵抗部材38は、開口部381を、フィルタエレメント31の各濾過面部分での流れ易さに応じて、これに相反する拡大または縮小さされた開口特性を有する開口部の大きさに調整している。こうした構成の抵抗部材38は、入口部33から近い部位ほど燃料が流れ易いという状態に対応して、この状態に相反する開口特性、つまりフィルタエレメント31へ流入する燃料に対して大きな抵抗を加えるという構成要素を備えている。
(第2実施形態)
第2実施形態を図4に示す。第2実施形態は、抵抗部材138として、フィルタエレメント31の各濾過面部分での流れ易さに応じて流れにくさを直接的に形成する屈曲部138bを有するガイド部138aを設けた一例を示すものである。図4、5は、第2実施形態による燃料フィルタ3を示しており、図5は図4中の抵抗部材138の周りを示している。
図4、5に示すように、抵抗部材138は、図中の下方に開口する有底円筒状体に形成され、その下方開口部138dの内側にフィルタエレメント31の上流側端部を収容している。上記抵抗部材138は、第1燃料通路部35に沿って延びるガイド部138aを有している。ガイド部138aは、フィルタエレメント31の外周面31bと径方向の間隔を置いて設けられており、ガイド部138aの先端部側(図中の下端部側)には、第1燃料通路部35の燃料流れのうちの外周面31b側の流れ領域において燃料流れを制限する屈曲部138bが設けられている。即ち、ガイド部138aの先端部において屈曲部138bは、フィルタケーシング32の内壁32a側に向けてベルマウス状に延びている。
以上の構成を有する燃料フィルタ3の作動及び作用を説明する。図5の局部的な燃料流れを示す拡大図において、燃料の流速の大きさを、矢印線の太さで表し、矢印線が太くなるほど流速が大きいことを示している。なお、図4の主要な燃料流れを示す図においても、矢印線の太さで表し、矢印線が太くなるほど流速が大きいことを示すものである。
図5に示すように、第1燃料通路部35において屈曲部138bは、第1燃料通路部35の燃料流れ(図中下方に流れる燃料流れ)方向を、外周側に向けるように燃料流れを制限する。屈曲部138bにより制限された燃料流れの下流側には、屈曲部138bを乗り越えたところで渦流(破線で示す矢印線の一例で示される流れ)が発生し、その結果、屈曲部138bの直後の下流においてフィルタエレメント31の上流側端部へ流入する燃料流れが、渦流発生により弱められ、その流速を小さくするようにしている。言い換えると、第1燃料通路部35の燃料流れのうちの外周面31b側の流れ領域において燃料流れを減速させる。
ここで、屈曲部138bは、ガイド部138aの先端部において燃料の内側への流れを阻害する突出部を構成する。
一方、第1燃料通路部35の燃料流れのうちの内壁32a側の流れ領域においては、屈曲部138bによって燃料流れが直接制限されるということはない。しかも、屈曲部138bが内壁32a側へ突出することにより、屈曲部138bの部位において第1燃料通路部35の流路断面積を徐々に減少させることになるので、流速が高められる。
その結果、図18の比較例の如き場合には入口部33から第1燃料通路部に沿って燃料が流れにくくなり、ひいては第1燃料通路部の下流側でほとんど僅かな流速しか存在しなくなるという懸念があるのだが、本実施形態では、第1燃料通路部の下流側へ向かう燃料の流速が高めることができる。それ故に本実施形態では、第1燃料通路部の下流側でほとんど僅かな流速しか存在しなくなるのを回避することができる。
以上説明した本実施形態では、フィルタエレメント31の各濾過面部分での不均一な燃料流速の状態に対し、その流れ易さに応じた流れにくさを直接的に形成する屈曲部138bを調整することで、燃料が例えばフィルタエレメント31の上流側部分(上流側フィルタエレメント部分)などのフィルタエレメントの一部に集中して流れるのを確実に回避でき、ひいてはフィルタエレメントの各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができるのである。
しかも、このようなガイド部138aを有する抵抗部材138は、フィルタエレメント31の外周面31bと径方向の間隔を置いて燃料流れの上流側に配置されているので、例えガイド部138aの端部に上記屈曲部138bを設けたとしても、屈曲部138bの下流側に、燃料がまわり込み、内側への流れを形成することになる。言い換えると、屈曲部138bの下流側に対応する濾過面部分であっても、屈曲部138bにより流れにくい流れに制御された燃料によって、略均一に流入され、濾過されるのである。
以上の構成によっても、第1実施形態と同様に、フィルタエレメント31の各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化すると共に、全濾過面を有効濾過面とすることが確実にできるのである。
(第3実施形態)
第3実施形態を図6に示す。第3実施形態は第2実施形態の変形例である。第3実施形態は、抵抗部材138として、屈曲部138b及び整流部138cを有するガイド部138aを設けた一例を示すものである。図6、7は、第3実施形態による燃料フィルタ3を示しており、図7は図6中の抵抗部材138の周りを示している。
図6、7に示すように、抵抗部材138は、屈曲部138b、及び屈曲部138bの下流側に設けられた整流部138cを有している。
整流部138cは円筒状を呈して内壁32aに沿って延びており、内壁32aとほぼ同軸的に配置されている。このような整流部138cは、ガイド部138a及び屈曲部138bにより上記第1燃料通路部35のうちの外周面31b側の流れ領域において制限された燃料流れを、上記第1燃料通路部35のうちの内壁32a側の流れ領域の燃料流れに合流させ、当該合流させた燃料流れを整流する。
さて、図18の比較例の如き場合には入口部33から第1燃料通路部に沿って燃料が流れにくくなるので、フィルタエレメント31の下流側部分(下流側フィルタエレメント部分)での燃料流れ状態が、フィルタエレメント31の上流側部分(上流側フィルタエレメント部分)での燃料流れに比べて流れにくくなる。このような燃料流れ状態の第1燃料通路部35に対し、上記屈曲部138bを設けることにより、各濾過面部分での流れ易さに応じて流れにくさを直接的に形成するので、例えばエンジン8の運転状態によっては、フィルタエレメント31の下流側部分の燃料流れ状態が、万が一比較的僅かな流速しか存在しなくなる可能性がある。
これに対して本実施形態では、上記屈曲部138bに加えて、屈曲部138によって制限された燃料流れを、内壁32a側の流れ領域の燃料流れに合流させ、当該合流させた燃料流れを整流する整流部138cを有する構成としている。こうような整流部で整流される燃料流れは、上記内壁32a側の流れ領域の燃料流れに、上記制限された燃料流れが合流するものであるので、上記内壁32a側の流れ領域の燃料流れを主体とした流れに形成されると共に、その整流作用により内壁32a側の流れ領域の燃料流れの勢いを強めることができる。
これにより、エンジン8の運転状態に係わらず、フィルタエレメント31の各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができる共に、全濾過面を確実に有効濾過面とすることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態を図8に示す。第4実施形態は第2実施形態の変形例である。第4実施形態は、抵抗部材として、第1燃料通路部35のうちの外周面31b側の流れ領域において燃料流れを制限するという屈曲部機能を、フィルタケーシング32の内壁32aに設けた一例を示すものである。
図8、9に示すように、内壁32aには、フィルタエレメント31の上流側部分において、第1燃料通路部35の流路断面積が徐々に拡大する段差部321が設けられている。この段差部321は、内壁32aにおいて上記屈曲部機能に相当する内周形状を有するものである。
段差部321は、拡径部322と、整流部323とを有しており、拡径部322は、上側支持部39bの直前の上流側より、フィルタエレメント31の上流側部分に沿って外周面31bから離れる方向に内壁32aの内周を拡径するように形成されている。
整流部323は、拡径部322の下流側の端部に接続して形成されている。整流部323の内周が円筒状を呈して上記外周面31bに沿って延びており、外周面31bとほぼ同軸的に配置されている。
このような拡径部322及び整流部323を有する段差部321の構成では、以下の作用を生じるのである。まず、拡径部322では、第1燃料通路部35の流路断面積が徐々に拡大されるので、流速が減速し易くなる。特に、上記第1燃料通路部35のうちの外周面31b側の流れ領域の燃料流れは、その外側にある流れ即ち内壁32a側の流れ領域の燃料流れに比べて拡径部322の内周から離れているため、剥離し易く、その結果としてその剥離により流速が大幅に減速し易いのである。
これに対して、内壁32a側の流れ領域の燃料流れは、拡径部322によって流速が減速し易いという懸念があるのだが、整流部323の内周によって、剥離等の不安定な流れ状態になるのを回避しつつ、安定した流れ状態が維持される。言い換えると、内壁32a側の流れ領域の燃料流れのエネルギロスが効果的に抑制されるのである。
これによって、第1燃料通路部35の燃料流れは、図9に示すように第1燃料通路部35のうちの外周面31b側の流れ領域の燃料流れを弱めることにより、フィルタエレメント31の上流側部分の外周面31bへ分流する燃料量を抑えつつ、これと相反する内壁32a側の流れ領域の燃料流れを、強めることができる。
このような構成によっても、第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
しかも、以上説明した構成の段差部321、即ち屈曲部機能に相当する内周形状を有する段差部321は、フィルタケーシング32の内壁32aと一体形成されるものである。したがって、例えば燃料流れを制限する屈曲部機能や燃料流れを整流する整流部機能を有するという構成が、構成要素を増やすことなく、簡素な構成で実現できるのである。
(第5実施形態)
第5実施形態を図10に示す。第5実施形態は、抵抗部材として、フィルタエレメントの濾過面である外周面の各部分に流入する燃料量を均一化するという機能ではなく、フィルタエレメント内で濾過され、流出する燃料量を均一化するという機能を、フィルタエレメント131に設けた一例を示すものである。図10、11は、第5実施形態による燃料フィルタ3を示しており、図11は図10中のフィルタエレメント131の濾材131aの厚みを示すものであって、図11(a)はフィルタエレメント131の上流側部分を、図11(b)はフィルタエレメント131の下流側部分を示している。

図10、11に示すように、フィルタエレメント131は、濾材131aの形状が菊花型に形成されており、例えば長い帯状に形成された濾紙を、その濾紙の厚み方向(図中の径方向)に山、谷を交互に形成すると共に、当該山、谷が交互に形成される折り曲げ部を濾紙の長手方向に繰り返し形成することにより、環状に形成されているものである。
図11に示すように濾材131aの厚みが可変に形成されおり、その厚みが、図11(b)に示すフィルタエレメント131の下流側部分の厚みに比べて、図11(a)に示すフィルタエレメント131の上流側部分の厚みを厚く形成するように構成されている。言い換えると、上記厚みは、入口部33から近い部位ほど厚く形成されているのである。
さて、ここで、例えば、フィルタエレメントの濾過性能(捕集対象を捕集する能力)を向上させるために、図18の比較例の如きフィルタエレメント931の濾材931aを厚くすることが考えられる。しかしながら、濾材厚さを一律に厚くする場合には、圧力損失が過度に増大するという懸念がある。言い換えると、濾材931aの部位によっては濾過後の燃料即ち濾材931a下流側へ流出する燃料の流速が、ほとんど僅かな流速しか存在しなくなるという懸念があるのである。
これに対して本実施形態では、濾材131aは、燃料が流入する側及び燃料が流出する側間の厚みを可変し、当該厚みを入口部から近い部位ほど厚く形成する構成としているので、濾過される燃料が例えばフィルタエレメント131の上流側部分などのフィルタエレメント131における濾材131aの一部に集中して流出するのを確実に回避でき、ひいてはフィルタエレメント131の各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができる。
それ故に、以上の構成によっても、第1実施形態とほぼ同じ効果を得ることができる。
しかも、以上説明した構成のフィルタエレメント131、即ち「フィルタエレメント131の各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化する」という厚み特性を設けた濾材131aを有するフィルタエレメント131は、第1〜第3実施形態で説明したような抵抗部材を特別に設けて構成要素を増やすということはない。したがって、簡素な構成で、濾過寿命向上が確実に図れ、ひいては優れた耐久性を有する燃料フィルタ3を得ることができるのである。
(第6実施形態)
第6実施形態を図12に示す。第6実施形態は第1実施形態の変形例である。第6実施形態は、抵抗部材238を、濾材231aの形状がハニカム型に構成されたフィルタエレメント231に適用した一例を示すものである。図12、13は、第6実施形態による燃料フィルタ3を示しており、図13は図12中の抵抗部材238を示している。
図12に示すように、フィルタエレメント231は、濾材231aの形状がハニカム型に形成されており、例えば長い帯状に形成された2つ濾紙を貼り合わせて形成されると共に、長手方向に巻きつけて円筒状に形成されたものである。そして、円筒状を呈するフィルタエレメント231は、図示しない軸方向に貫通する複数のセルを有する隔壁が形成されると共に、複数のセルのうちの一部のセルにおいて、セル端部を閉塞する閉塞部材が設けられるように構成されている。なお、フィルタエレメント231のハニカム構造の詳細は、第6実施形態の変形例である第7実施形態の図16で後述する。
このような構成のフィルタエレメント231においては、図12に示すように、フィルタエレメント231の両軸端部を挟んで、燃料が流入する側及び燃料が流出する側が軸方向に形成される。このような燃料の流れに対し、入口部33及び出口部34はフィルタケーシング32の両軸端部にそれぞれ設けられている。そして、フィルタケーシング32の内壁32aとフィルタエレメント231の外周面231bはほぼ気密に接触しているのに対し、フィルタケーシング32の内壁32aとフィルタエレメント231の軸方向端面231cの間には、それぞれ円板状空間が形成され、円板状空間のうち、入口部33側にある円板状空間が、第1燃料通路部235に相当し、出口部34側にある円板状空間が、第2燃料通路部236に相当する。
本実施形態では、抵抗部材238は、円板状に形成され、第1燃料通路部235において、フィルタエレメント231の軸方向端面231cと軸方向の間隔を置いて上流側に配置されている。抵抗部材238は、上記軸方向に貫通する複数の開口部381を有しており、入口部33から近い部位ほど、開口部381の開口面積を縮小するという開口特性に構成されている。
以上の構成を有する燃料フィルタ3であっても、第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
なお、上記入口部33及び出口部34は、フィルタケーシング32の中心軸に対して同軸に配置されていることが好ましい。これにより、第1燃料通路部235内の燃料流れが中心軸に同心円的に内周側ほど流速が大きく、外周側ほど流速が小さくなる。それ故に、抵抗部材238に配置する開口部381の上記開口特性を、中心軸を基準に点対称に配置することができる。これにより、例えば燃料フィルタ3内へ抵抗部材238を組付ける組付作業時において、周方向に位置決めする必要がないので、優れた生産性を有する燃料フィルタ3が得られるのである。
(第7実施形態)
第7実施形態を図14に示す。第7実施形態は第1実施形態の変形例である。第7実施形態は、抵抗部材238を、濾材231aの形状がハニカム型に構成されたフィルタエレメント231に適用した他の一例を示すものである。図14〜16は、第7実施形態による燃料フィルタ3を示しており、図15は図14中の抵抗部材238を、図16は図14中のフィルタエレメント231のハニカム構造を示すものであって、図16(a)及び図16(b)はハニカム構造内の燃料流れを説明する斜視図及び断面図である。
図14に示すように、ハニカム構造のフィルタエレメント231がフィルタケーシング32内に配置され、入口部33及び出口部34は、フィルタエレメント231の一方の軸端部に取り付けられている。入口部33は、フィルタエレメント231を貫通し、フィルタエレメント231を挟んで反対側の円板状空間である第1燃料通路部235に連通している。出口部34は、上記一方の軸端部において入口部33に対して外周側にオフセットされて配置されている。
このような構成であっても、第1実施形態並びに第6実施形態と同じ効果を得ることができる。
ここで、フィルタエレメント231のハニカム構造の詳細を、図14、16に基づいて説明する。
図14、16に示すように、フィルタエレメント231は、濾材231aの形状がハニカム型に形成されており、例えば長い帯状に形成された2つ濾紙231aa、231abを貼り合わせて形成されると共に、長手方向に巻きつけて円筒状に形成されたものである。
図16(a)で円筒状を呈するフィルタエレメント231の一部が示されているように、フィルタエレメント231は、軸方向に貫通する複数のセル241d、241uを有する隔壁245が形成されると共に、複数のセル241d、241uのうちの一部のセル240d、240uにおいて、セル端部を閉塞する閉塞部材243が設けられるように構成されている。このようなハニカム構造のフィルタエレメント231では、セル241d、241uを区画する隔壁245を利用して濾過面積を有効に拡大することができるのである。
図16(b)に示すように、燃料は、フィルタエレメント231の一方の軸端部(以下、流入側軸端部という)から他方の軸端部(以下、流出側軸端部という)に向かって流れる。その際、流入側軸端部側のセルのうち、開口するセル241dから燃料が流入する。流入した燃料は隔壁245を通過することで燃料が濾過され、流出側軸端部側の開口するセル241uから燃料が流出する。
一方、流入側軸端部側の閉塞するセル240d及びセル240uでは、それぞれ、燃料の流入、及び流出が阻止される。
上記閉塞部材243は、充填剤が用いられ、セル端部を充填剤よって塞がれるのである。また、上記2つ濾紙231aa、231abは、いずれも厚さが均一に形成されている。隔壁245は、濾紙231aa及び濾紙231abのいずれかで構成されており、図16(b)に示される隔壁245においては、濾紙231aa及び濾紙231abのいずれかであるかは省略している。
(第8実施形態)
第8実施形態を図17に示す。第8実施形態は第7実施形態の変形例である。
図17に示すように、隔壁245は、燃料が流入する側及び燃料が流出する側間の厚みを可変し、当該厚みを入口部33の開口部から近い部位ほど厚く形成する構成としている。
ここで、フィルタエレメント231の流入側軸端部側のセル241dにおいて、隔壁245に沿ってセル内部の軸方向下流側へ向かうほど、流入燃料の流速が小さくなるという懸念があるのである。言い換えると、入口部33の開口部から近い部位ほど、流速が大きく、入口部33の開口部から遠い部位ほど、流速が小さくなるのである。
これに対して本実施形態では、隔壁245は、燃料が流入する側及び燃料が流出する側間の厚みを可変し、当該厚みを入口部33の開口部から近い部位ほど厚く形成するので、濾過される燃料が例えばフィルタエレメント231のセル241dの端部側などのフィルタエレメント231における濾材231aの一部に集中して流出するのを確実に回避でき、ひいてはフィルタエレメント231の各濾過面部分で濾過される燃料量を均一化することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
(1)例えば以上説明した本実施形態では、第1〜第5実施形態では、フィルタエレメント31、131の濾材31a、131aの形状を、円筒型または菊花型としたが、これに限らず、渦巻き型、ハニカム型等のいずれであってよく、第6、7実施形態についてもハニカム型に限定されるものではない。
(2)以上説明した本実施形態においては、燃料フィルタ3の入口部33及び出口部34の配置位置として、第1〜第5実施形態では、フィルタケーシング32の内壁32aに鉛直方向に燃料が流入、流出する配置する構成としたが、これに限らず、第6実施形態の如き例えば水平方向(図中横方向)に燃料が流入、流出する配置する構成であってもよく、燃料フィルタ3に燃料が流入、流出する方向はいずれであってもよい。
(3)また、上記燃料が燃料フィルタ3内を流入、流出する燃料経路において、第1〜第5実施形態のように燃料がフィルタエレメント31、131の径方向に主として流通することで濾過されるというものに限らず、第6〜第8実施形態の如きフィルタエレメント231の軸方向に主として流通することで濾過されるというものであってもよく、燃料フィルタ3内の燃料経路はいずれであってもよい。
(4)以上説明した本実施形態では、フィルタエレメント31、131、231、の濾材31a、131a、231aによる捕集対象を、燃料中に含まれる金属及び有機物の少なくともいずれかからなる異物(物質粒子)としたが、これに限らず、燃料中に溶出した金属の金属イオンであってもよい。また、上記濾材は、物質粒子または金属イオンを捕集する濾過部材であれば、濾紙、不織布、あるいはイオン交換樹脂等の濾材の材料はいずれであってよい。
(5)また、以上説明した本実施形態では、上記濾材31a、131a、231aは、当該濾材で物質粒子または金属イオンを捕捉する捕捉機能を有するものとしたが、これに限らず、例えば燃料中の微粒な水粒子を、大きな水粒子群または大きな水粒子に凝集する凝集機能を有するものであってもよい。
(6)なお、上記凝集機能を有する濾材の材料としては、捕捉機能つまり濾過部材の材料と異種の材料であっても、同じ材料を用いるものであってもよい。
本発明の第1実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。 図1中の抵抗部材を示す展開図である。 本発明の第1実施形態の燃料濾過装置を適用した燃料供給装置を示す模式的構成図である。 第2実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。 図4中の抵抗部材の周りを示す断面図である。 第3実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。 図6中の抵抗部材の周りを示す断面図である。 第4実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。 図8中の抵抗部材の周りを示す断面図である。 第5実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。 図10中のフィルタエレメントを示す図であって、図11(a)は図10のA−A線断面図、図11(b)は図10のB−B線断面図である。 第6実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。 図12中の抵抗部材をXIII方向からみた平面図である。 第7実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。 図14中の抵抗部材をXV方向からみた平面図である。 図14中のフィルタエレメントの一部を示す図であって、図14(a)は斜視図、図14(b)は断面図である。 第8実施形態の燃料濾過装置に係わるフィルタエレメントの特徴部分を説明する断面図である。 比較例の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置(低圧燃料系)
2 燃料タンク
3 燃料フィルタ(燃料濾過装置)
31 フィルタエレメント
31a 濾材
31b 外周面(濾過面)
31c 内周面
32 フィルタケーシング
32a 内壁
33 入口部
33a 燃料孔部
34 出口部
34a 燃料孔部
35 第1燃料通路部
36 第2燃料通路部
37 第3燃料通路部
38 抵抗部材
381 開口部
39 支持部材
39a、39b 支持部
4 燃料噴射ポンプ
42 フィードポンプ(低圧供給ポンプ)
43 高圧ポンプ(高圧供給ポンプ)
44 シリンダ(摺動孔)
45 プランジャ
5 コモンレール
6 燃料噴射弁
60 ノズル部
79 電磁弁
8 エンジン
90 制御回路(制御装置)

Claims (4)

  1. 燃料タンクと内燃機関との間に設けられ、前記内燃機関へ供給する燃料中の捕集対象を捕集するフィルタエレメントと、前記フィルタエレメントを内部に収容し、燃料を導く入口部及び出口部を有する円筒状のフィルタケーシングとを備え、前記フィルタケーシングの前記入口部から燃料を導入し、前記フィルタエレメントで前記捕集対象が除去された燃料を、前記出口部から導出する燃料濾過装置において、
    前記入口部と、前記フィルタエレメントの間には、前記入口部から近い部位ほど、前記フィルタエレメントへ流入する燃料に対して大きな流れ抵抗を加える抵抗部材を備え
    前記抵抗部材は、複数の開口部を有し、
    前記開口部は、
    前記フィルタエレメントの燃料流入側の周壁と間隔を置いて燃料流れの上流側に配置され、
    かつ前記入口部から前記円筒状のフィルタケーシングの軸方向への燃料の流れに沿って、前記開口部の開口面積が拡大されていることを特徴とする燃料濾過装置。
  2. 前記フィルタエレメントは、燃料が流入する側及び燃料が流出する側間の厚みを可変にする濾材を備え、
    前記濾材は、
    前記入口部から近い部位ほど、前記フィルタエレメントへ流入する燃料に対して前記厚みが大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料濾過装置。
  3. 前記フィルタエレメントは、前記捕集対象として金属及び有機物の少なくともいずれかからなる異物、または金属イオンを捕集する濾過部材を構成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料濾過装置。
  4. 前記フィルタエレメントは、前記捕集対象として燃料中の水粒子を凝集し、当該凝集された水粒子を燃料から分離する凝集部材を構成していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料濾過装置
JP2008040569A 2008-02-21 2008-02-21 燃料濾過装置 Expired - Fee Related JP4962346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008040569A JP4962346B2 (ja) 2008-02-21 2008-02-21 燃料濾過装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008040569A JP4962346B2 (ja) 2008-02-21 2008-02-21 燃料濾過装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009197686A JP2009197686A (ja) 2009-09-03
JP4962346B2 true JP4962346B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=41141462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008040569A Expired - Fee Related JP4962346B2 (ja) 2008-02-21 2008-02-21 燃料濾過装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4962346B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101593233B1 (ko) * 2009-12-24 2016-02-12 두산인프라코어 주식회사 디젤 엔진의 연료에 함유된 불순물의 응고를 방지하기 위한 여과 시스템
DE102010014314A1 (de) 2010-04-09 2011-10-13 Emitec Gesellschaft Für Emissionstechnologie Mbh Vorrichtung zur Bereitstellung von flüssigem Reduktionsmittel
JP2013133789A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Nippon Soken Inc 燃料濾過装置
JP5754408B2 (ja) * 2012-04-12 2015-07-29 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射装置
WO2015186185A1 (ja) * 2014-06-03 2015-12-10 三菱電機株式会社 車両用燃料供給装置
JP6890017B2 (ja) * 2017-01-31 2021-06-18 株式会社ロキテクノ フィルタ内蔵容器
WO2019148415A1 (zh) * 2018-02-01 2019-08-08 周耀周 液体处理装置
JP7003815B2 (ja) * 2018-04-03 2022-01-21 株式会社デンソー フィルタ装置及びフィルタユニット
US11772025B1 (en) 2022-08-02 2023-10-03 W. L. Gore & Associates, Inc. Industrial filter assembly enhancement

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63144815A (ja) * 1986-12-09 1988-06-17 Kobe Steel Ltd リバ−ス圧延機による圧延方法
JPH0693935A (ja) * 1992-09-11 1994-04-05 Chikyu Kankyo Kagaku Kenkyusho:Kk 燃料濾過方法及びその装置
JPH0824522A (ja) * 1994-07-12 1996-01-30 Azumi Roshi Kk 巻層シート式濾過エレメントの製造方法
JP3758274B2 (ja) * 1996-03-21 2006-03-22 株式会社デンソー 燃料フィルタ
IT1287754B1 (it) * 1996-07-25 1998-08-18 Universal Filter Spa Filtro per carburante, in particolare carburante per motori diesel
US6083381A (en) * 1997-08-19 2000-07-04 Donaldson Company, Inc. Fuel filter with sediment drain valve and level indicator
JP4685760B2 (ja) * 2003-03-21 2011-05-18 マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料ろ過装置
US20060266701A1 (en) * 2005-05-31 2006-11-30 Dickerson David P Gradient density depth filtration system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009197686A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4962346B2 (ja) 燃料濾過装置
JP4948775B2 (ja) 燃料供給装置
JP4483974B2 (ja) 燃料供給装置
JP2004122100A (ja) フィルタおよびそれを用いた燃料噴射装置
JP4984885B2 (ja) 燃料濾過装置
JP6102673B2 (ja) ディーゼル燃料フィルタ装置
JP5288058B1 (ja) 燃料ポンプおよび内燃機関の燃料供給システム
JP5263245B2 (ja) 燃料フィルタ
US9957931B2 (en) Suction filter and fuel supplying device
JP5012844B2 (ja) 燃料供給装置
CN1210495C (zh) 燃油喷射阀
JP2006336594A (ja) 燃料フィルタ
JP2008180209A (ja) 燃料濾過装置およびそれを用いた燃料供給装置
CN105283664B (zh) 燃料喷射阀
JP5841006B2 (ja) 燃料濾過装置
KR102468898B1 (ko) 액체 필터 및 액체 필터를 포함한 탱크 필터 시스템
JP5565328B2 (ja) 燃料フィルタ
CN100567727C (zh) 一种电子供油装置
CN214577630U (zh) 压缩机
US6868834B1 (en) Fuel supply system
JP2008267165A (ja) 燃料供給装置
JP5754408B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2014194215A (ja) フィルタエレメント組立体および燃料フィルタ装置
RU2397358C2 (ru) Устройство для подачи топлива из топливного бака в двигатель внутреннего сгорания транспортного средства
JP6098317B2 (ja) 水分捕集装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees