JP6102673B2 - ディーゼル燃料フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料中に含まれる微細な水粒子を捕集することが可能なディーゼル燃料フィルタ装置に関する。
従来技術として、例えば下記特許文献1に開示された油水分離フィルタがある。この油水分離フィルタは、所定の親水性を呈する繊維状シート等からなり、油中に混在する微小水滴を凝集して粗粒化し、水の沈降分離により油水分離を行う。特許文献1には、処理液中の異物等を捕集するために、油水分離フィルタの燃料流れ上流側に異物捕捉用の部材を設けてもよいことが記載されている。また、特許文献1には、油水分離フィルタを軽油等の燃料油中の水を分離する際に用いることができると記載されている。
特開2000−288303号公報
しかしながら、前述した従来の油水分離フィルタを、例えば車両に搭載されるディーゼル燃料フィルタ装置に水捕集部材として適用した場合には、燃料油中から水を良好に分離することができないという不具合を発生する。
この不具合を解消するために、本発明者は鋭意検討を行い、水捕集部材よりも燃料流れ上流側に設ける異物捕捉用の濾過体に着目し、燃料油中から水を良好に分離することが可能な構成を見出した。本発明者は、濾過体で予め水滴の凝集を進行させて所定粒径の水滴を形成し、水捕集部材に所定流速で供給すれば、水捕集部材において燃料油中からの水分離性能を向上することが可能であることを見出した。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、水分離性能を向上することが可能なディーゼル燃料フィルタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、
車両に搭載されて燃料タンク(2)内から供給先(4、5)への燃料供給経路に設けられ、ポンプ手段(2A)の作動に伴って燃料供給経路を流通する燃料を濾過するディーゼル燃料フィルタ装置であって、水捕集部材(50)よりも燃料流れ上流側に濾過体(42)を備えており、
燃料は、水との界面における界面張力が10〜40mN/mであり、
濾過体へ流入する燃料は、体積中心粒径D50が10〜60μmの水粒子(81a)を含み、濾過体へ流入する際の燃料の平均流速が1〜5mm/sであり、
濾過体は、繊維径が0.5〜5μmの濾過用繊維(421)を充填率20〜30%で集合させてなり、燃料が通過する方向の厚さが0.4〜0.8mmであり、
濾過用繊維の表面は、燃料の中における水との接触角が90度〜160度であり、
水捕集部材へ流入する燃料は、濾過体で凝集されて体積中心粒径D50が80〜150μmとなった水粒子(81)を含み、水捕集部材へ流入する際の燃料の平均流速が5〜20mm/sであり、
水捕集部材は、
表面が所定の親水性を示す第1繊維(51a)を集合させてなり、第1繊維の表面で捕捉した水粒子を凝集して第1繊維同士の間で水膜(82)を形成し得る第1繊維集合体層(51)と、
第1繊維集合体層よりも燃料流れ下流側に第1繊維集合体層と接するように設けられ、表面が第1繊維よりも低い親水性を示す第2繊維(52a)を集合させた第2繊維集合体層(52)と、を有しており、
第1繊維は、繊維径が10〜25μmであり、
第1繊維の表面は、燃料の中における水との接触角が40〜70度であり、
第1繊維集合体層は、第1繊維の充填率が3〜25%であることを特徴としている。
これによると、ポンプ手段から吐出された燃料は、水捕集部材を通過する前に濾過体を通過する。濾過体へ流入する燃料は、水との界面における界面張力が10〜40mN/mであり、ポンプ手段の作動に伴い体積中心粒径D50が10〜60μmとなった比較的微細な水粒子を含んでおり、平均流速1〜5mm/sで濾過体へ流入する。
濾過体は、繊維径が0.5〜5μmの濾過用繊維を充填率20〜30%で集合させたもので、燃料が通過する方向の厚さは0.4〜0.8mmであり、濾過用繊維の表面は、燃料の中における水との接触角が90〜160度である。
このような濾過体に燃料を通過させることで、燃料中の水粒子を濾過用繊維の表面で捕捉して凝集し、体積中心粒径D50が80〜150μmの水粒子とすることができる。濾過体で予め凝集して体積中心粒径D50を80〜150μmとした水粒子を、平均流速5〜20mm/sで水捕集部材に流入させることで、水捕集部材における凝集により沈降分離に好適な大きさにまで水粒子を成長させることができる。このようにして、対象とする燃料において必要な水分離を実施でき、水分離性能を向上することができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明を適用した第1の実施形態におけるディーゼル燃料フィルタ装置の構成を示す断面図である。 図1のII−II線断面図である。 第1の実施形態のディーゼル燃料フィルタ装置の濾過体、水捕集部材、撥水材層の各層に燃料が通過する際の状態を示す模式図である。 第1の実施形態の水捕集部材の構成と水分離作用を説明するための構成図である。 第1の実施形態の水捕集部材の第1層と第2層との接続部の模式拡大断面図である。 第1の実施形態の各層を構成する単繊維表面の水の接触角を説明するための側面図である。 第1の実施形態のディーゼル燃料フィルタ装置を備える燃料供給装置であるコモンレール式燃料噴射システムの概略構成図である。 比較例の水捕集部材の構成と水分離作用を説明するための構成図である。 比較例の水捕集部材の第1層最下流部の模式拡大断面図である。 第2の実施形態におけるディーゼル燃料フィルタ装置の構成を示す断面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 水捕集部材への燃料流入流速と水捕集部材において成長可能な水粒径との関係を示すグラフである。 水捕集部材の内方を上昇する燃料流速と燃料中を沈降可能な水粒径との関係を示すグラフである。 他の実施形態におけるディーゼル燃料フィルタ装置の構成を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1の実施形態)
本発明を適用した第1の実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図7に示すように、本実施形態のディーゼル燃料フィルタ装置を備える燃料供給装置は、例えば車両に搭載されるコモンレール式燃料噴射システムである。以下、ディーゼル燃料フィルタ装置を、燃料フィルタ装置と呼ぶ場合がある。燃料供給装置は、燃料タンク2、低圧ポンプ2A、高圧ポンプ3、コモンレール4、インジェクタ5、および、燃料タンク2と高圧ポンプ3との間に介装された燃料フィルタ装置1を備えている。
低圧ポンプ2Aと高圧ポンプ3とで、燃料タンク2内から供給先であるコモンレール4やインジェクタ5に液体燃料を供給するサプライポンプを構成している。低圧ポンプ2Aは、燃料タンク2内に設けられている。低圧ポンプ2Aは、本実施形態におけるポンプ手段に相当する。低圧ポンプ2Aは、その作動に伴って正圧の燃料を吐出する。ここで、正圧とは燃料タンク2内の圧力よりも高い圧力である。燃料タンク2内が大気圧と同圧である場合には、正圧とは大気圧よりも高い圧力である。
低圧ポンプ2Aは、電動のフィードポンプである。低圧ポンプ2Aには、例えばトロコイド式ポンプやウエスコ式ポンプを用いることができる。また、高圧ポンプ3には、例えばプランジャ式ポンプを用いることができる。高圧ポンプ3には、流量制御装置としての電磁弁を設けることができる。
低圧ポンプ2Aは、燃料タンク2内に設けられていたが、これに限定されるものではない。低圧ポンプ2Aは、例えば燃料タンク2の外部に設けるものであってもよい。また、例えば、サプライポンプである低圧ポンプ2Aおよび高圧ポンプ3を一体的に構成し同一の駆動源により駆動するものであってもよい。
サプライポンプが作動すると、燃料タンク2の内部に蓄えられた常圧の燃料が吸引され、燃料供給経路である燃料配管6内を流通してコモンレール4内に供給される。その際に、燃料フィルタ装置1において燃料中の異物が捕捉され、燃料中から水が分離される。
コモンレール4は、内部にサプライポンプの高圧ポンプ3で加圧された燃料を蓄圧状態で保持する。コモンレール4には、ディーゼルエンジンの各気筒の内部へ燃料を噴射するインジェクタ5が気筒数に応じて接続されている。コモンレール4内部に蓄圧状態で保持された燃料は、インジェクタ5から噴射される。コモンレール4には還流配管7が接続されている。コモンレール4で余剰となった燃料は還流配管7を経由して燃料タンク2へ還流される。
各インジェクタ5の制御圧力室に流入してインジェクタ作動に用いられた燃料やリーク燃料等のインジェクタ5低圧ポートから排出される低圧燃料、および、高圧ポンプ3からのリーク燃料等の低圧燃料も、還流配管7に合流して燃料タンク2へ還流する。
また、本実施形態のコモンレール式燃料噴射システムには制御手段である図示を省略したECUが接続されている。このECUは、入力されるコモンレール4の内部の燃料圧力、エンジンの回転数Neならびにアクセル開度α等に基づいてサプライポンプから吐出される燃料の流量を最適に制御する。さらに、ECUはコモンレール4に接続されているインジェクタ5の電磁弁の開閉時期を制御する。これにより、エンジンの各気筒の内部への燃料の噴射時期ならびに燃料噴射量が制御される。
低圧ポンプ2Aが駆動した際には、例えばサクションフィルタを介して燃料タンク2内から燃料とともに吸入した水が砕かれて微細化し、燃料フィルタ装置1に流入する。低圧ポンプ2Aの駆動に伴い燃料中に生成する水粒子の粒径は、低圧ポンプ2Aの回転数に応じて変化する。低圧ポンプ2Aの回転数が比較的高く設定された場合には、水粒径は比較的小さくなり、回転数が比較的低く設定された場合には、水粒径は比較的大きくなる。
燃料タンク2内に貯留されるディーゼル用の燃料は、例えば、軽油、バイオディーゼル燃料、バイオディーゼル燃料を含む軽油等である。ディーゼル燃料としては、水との界面における界面張力が10〜40mN/mの燃料を用いることができる。低圧ポンプ2Aの駆動に伴い燃料中に生成する水粒子の粒径は、低圧ポンプ2Aの回転数だけでなく、燃料の上記界面張力に応じても変化する。
界面張力が比較的小さい燃料の場合には、水粒径は比較的小さくなり、界面張力が比較的大きい燃料の場合には、水粒径は比較的大きくなる。特にバイオディーゼル燃料やバイオディーゼル燃料を含む軽油は、水との界面における界面張力が10〜15mN/mと低く、水が砕け易く、生成する水粒子の粒径は小さくなり易い。なお、上記した界面張力の値は、例えば35〜40℃の環境下における値である。
ここで、バイオディーゼル燃料とは、生物由来のディーゼル燃料である。バイオディーゼル燃料は、例えば、植物由来の脂肪酸メチルエステル(FAME)である。植物由来の脂肪酸メチルエステルは、例えば、ナタネ油メチルエステル(RME)、大豆油メチルエステル(SME)等である。バイオディーゼル燃料を含む軽油としては、例えばナタネ油メチルエステルを5〜20重量%含有する軽油や、大豆油メチルエステルを5〜20重量%含有する軽油を用いることができる。
燃料中の水粒子の粒径は、体積中心粒径D50で表すことができる。体積中心粒径D50は、所謂メディアン径D50であって、体積基準の累積分布における50%累積時の粒径である。体積中心粒径D50は、体積基準の累積粒度分布曲線において50%累積時の微小粒子側からみた粒径である。すなわち、体積中心粒径D50は、水粒子群をD50で示される粒径から2つに分けたときに、粒径が大きい側の総和水量と粒径が小さい側の総和水量が等量となる粒径である。
本実施形態の燃料フィルタ装置1は、内部に設けた濾過体42に、体積中心粒径D50が10〜60μmの水粒子を含む燃料が、平均流速1〜5mm/sで流入する場合を対象としている。ここで、平均流速とは、濾過体42の燃料流れ上流側の面の各部位における流入流速を平均した値である。
図1に示すように、燃料フィルタ装置1は、ハウジング10およびフィルタ部材40等から構成されている。ハウジング10内には、フィルタ部材40の収容室を含む燃料通路20が内部に形成されている。
ハウジング10は、ケース11およびキャップ12を備えている。ケース11は、外殻を構成する、例えば樹脂製のカップ状体(有底筒状体)である。キャップ12は、例えば樹脂製であり、ケース11よりも浅いカップ状をなしている。キャップ12は、ケース11の上方開口端に取り付けられている。
ケース11は、本例では円筒状の筒状部の外周側にリング状部材であるリテーナ11aを備えている。リテーナ11aの内周側に形成されたねじ部とキャップ12の下端部外周側に形成されたねじ部とが相互に螺合して、ケース11にキャップ12が取り付けられている。
ケース11には、キャップ12の内側に配設される上端部の外周側にシール部材であるゴム製のOリング18が装着されている。ケース11にキャップ12が取り付けられた際には、このOリング18がケース11とキャップ12との間をシールして、ハウジング10内に、外部に対して密閉されたフィルタ部材収容空間を形成するようになっている。
燃料フィルタ装置1は、例えば、ケース11の軸方向がほぼ鉛直方向と一致するように、図示下方を重力方向として、車両に搭載されている。ケース11には、軸方向の中央部やや下方に、段部として形成された支持部15が設けられている。
キャップ12は、天井部の縁部から外方に延びる燃料の流通路を備えており、その流通路の外方先端に導入口13を有している。導入口13には、燃料タンク2から延びる配管が接続され、低圧ポンプ2Aの吐出燃料が流入する。キャップ12は、天井部の中央部に、導出口14を有している。導出口14には、高圧ポンプ3へ延びる配管が接続され、高圧ポンプ3へ向かって燃料を流出させる。
フィルタ部材40は、ハウジング10内においてケース11の筒状部の内方の比較的上部に配設されている。ハウジング10内には、フィルタ部材40よりも上方に上部空間10aが形成されるとともに、フィルタ部材40よりも下方には、上部空間10aよりも大きな下部空間10cが形成されている。
上部空間10aは、フィルタ部材40の上方かつ後述する中心円筒45の外方の燃料導入空間である。また、下部空間10cは、ハウジング10内を通過する供給燃料から分離された水を貯留するための水溜室(貯留部、貯留空間)をなしている。フィルタ部材40の外周側、すなわちフィルタ部材40とケース11の筒状部との間には、上部空間10aと連通する側部空間10bが形成されている。
フィルタ部材40は、濾過体42と、濾過体42を支持する支持体41とを備えている。支持体41は、例えば樹脂製であり、上部端板43、外筒44、中心円筒45、下部端板46および下部円筒47を有している。外筒44は、上部端板43の外周縁部から下方に向かって突出している。一方、中心円筒45は、上部端板43の中心開口の周縁部から上方に向かって突出している。上部端板43、外筒44および中心円筒45は、例えば一体成形されている。
外筒44には、周方向において複数個所に欠損部が形成されており、この欠損部を介して上部空間10aと側部空間10bとが連通している。中心円筒45は、その外周部に例えばゴム製のリップシール部材451を有している。このリップシール部材451のリップ部がキャップ12の天井部下面に接している。導入口13は、中心円筒45の外方空間である上部空間10aに連通している。また、導出口14は、中心円筒45の内方空間に連通している。
下部円筒47は、下部端板46の外周縁部から下方に向かって突出している。下部円筒47の外径は、下部端板46の外径よりも若干小さくなっている。下部端板46および下部円筒47は、例えば一体成形されている。下部端板46の下部円筒47よりも外方部分が、前述したケース11の支持部15に係止して、フィルタ部材40がハウジング10内の所定位置に配設される。下部円筒47は、その外周部に例えばゴム製のOリング471を有している。Oリング471はケース11の内周面に全周に亘って接している。
ダスト捕集フィルタである濾過体42は、例えばパルプ材もしくは不織布等からなる多孔シート体からなる。図1および図2に示すように、濾過体42には、多孔シート体を折り曲げて筒状に形成した菊花状のフィルタを用いることができる。濾過層を形成する濾過体42は、軸線が上下方向に延びるように配置され、上端および下端が、例えば接着により支持体41に接合されている。
フィルタ部材40は、水の凝集層をなす水捕集部材50および撥水層をなす撥水材層49も備えている。水捕集部材50は、筒状、具体的には円筒状をなしており、濾過体42よりも内方において、濾過体42に沿うように配置されている。水捕集部材50は、軸線が上下方向に延びて、濾過体42と同軸上に配置され、上端および下端が、例えば接着により支持体41に接合されている。水捕集部材50は、内方側の面に、例えば樹脂製の背面支持部材53を有している。背面支持部材53は、例えば円筒格子状に形成されている。背面支持部材53は、水捕集部材50の変形を防止するために設けられている。背面支持部材53は、第1背面支持部材であり、凝集層背面支持部材である。
撥水材層49には、筒状、具体的には円筒状をなしており、水捕集部材50よりも内方に所定間隔を空けて配置されている。撥水材層49は、軸線が上下方向に延びて、濾過体42および水捕集部材50と同軸上に配置され、上端および下端が、例えば接着により支持体41に接合されている。撥水材層49は、内方側の面に、例えば樹脂製の背面支持部材491を有している。背面支持部材491は、例えば円筒格子状に形成されている。背面支持部材491は、撥水材層49の変形を防止するために設けられている。背面支持部材491は、第2背面支持部材であり、撥水層背面支持部材である。
図1に示すように、支持体41の下部端板46には、水粒子を下部空間10cへ導出するための環状の導水口46aが開口している。導水口46aは、水捕集部材50と撥水材層49との間の空間の下方に開口して、この空間と、下部空間10cとを連通している。
ケース11の底部16には、下部空間10cに貯留した水をハウジング10外に排出するためのドレン口16aが形成されている。ドレン口16aには、ドレン口16aを開閉するためのドレンコック19が装着されている。
下部空間10cには、例えば底部16から上方に突出した、例えばフロート式の水位センサを設けることもできる。水位センサは、下部空間10c内の貯留水位を検出する。水位センサは、下部空間10cの貯留水位が所定の警告水位に到達すると信号を出力することができる。
図3に示すように、濾過体42は、例えば断面が円形状もしくは偏平形状をなす濾過用繊維421を集合させた繊維集合体からなる。濾過用繊維421としては、例えば、セルロース樹脂繊維、ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維、ポリブチレンテレフタレート樹脂繊維等を用いることができる。濾過用繊維421を不織布として濾過体42とする際には、フェノール樹脂含浸処理を行うものであってもよい。濾過用繊維421の繊維径は、例えば0.5〜5μmとすることができる。濾過用繊維421の断面形状が円形ではなく、例えば楕円形等の偏平形状である場合には、長径および短径の平均値を繊維径とすることができる。
また、濾過体42は、濾過用繊維421の充填率を20〜30%とすることができる。すなわち、濾過体42は、空隙率を70〜80%とすることができる。また、濾過体42は、燃料通過方向の厚さを0.4〜0.8mmとすることができる。濾過用繊維421は、燃料中における水の接触角θが90〜160度である所定の親水性を呈する表面を有することが好ましい。
濾過用繊維421の表面における水の接触角θが90度未満であると、濾過体42において水粒子81aを捕捉して保持する性能が高くなり過ぎ好ましくない。濾過用繊維421の表面における水の接触角θが160度を超えると、濾過体42において水粒子81aを捕捉する性能が低くなり過ぎ、水をはじいてしまい好ましくない。
また、濾過用繊維421の繊維径を0.5μm未満とすると、濾過用繊維421を比較的安価に製造することが難しい。また、濾過用繊維421の繊維径が5μmを超えると、濾過体42の比表面積が小さくなり、ダスト89を捕捉する性能が低下するとともに、水粒子81aを捕捉して凝集させる性能が低くなる。また、濾過体42の空隙率が70%未満であると、燃料の流通抵抗が増大し好ましくない。濾過体42の空隙率が80%を超えると、ダスト89を捕捉する性能が低下するとともに、水粒子81aを捕捉して凝集させる性能が低くなり、好ましくない。
また、濾過体42の厚さが0.4mm未満であると、ダスト89を捕捉する性能が低下するとともに、水粒子81aを捕捉して凝集させる性能が低くなり、好ましくない。濾過体42の厚さが0.8mmを超えると、燃料の流通抵抗が増大し好ましくない。
図3および図4に示すように、水捕集部材50は、第1繊維51aを集合してなる第1層51と、第2繊維52aを集合してなる第2層52とを有している。第1層51は第1繊維集合体層に相当し、第2層52は第2繊維集合体層に相当する。図3および図4では、背面支持部材53の図示を省略している。
第1層51および第2層52は、いずれも例えば不織布からなり、第1層51および第2層52は、相互に接している。具体的には、第1層51の燃料流れ下流側の面と、第2層52の燃料流れ上流側の面とが接しており、この接触面において、第1繊維51aの一部と第2繊維52aの一部とが、相互に絡み合っている。
第1繊維51aは、例えば断面が円形状をなし繊維径が10〜25μmの比較的細いレーヨン繊維とすることができる。第1繊維51aは、燃料中における水の接触角θが40〜70度である所定の親水性を呈する表面を有することが好ましい。
第1繊維51aの表面における水の接触角θが40度未満であると、工業的に製造することが難しく、コスト高を招き易い。また、第1層51において水を捕捉して凝集させる性能が高くなりすぎ好ましくない。第1繊維51aの表面における水の接触角θが70度を超えると、これも工業的に製造することが難しく、コスト高を招き易い。また、第1層51において水を捕捉して凝集させる性能が低くなる。
また、第1繊維51aの繊維径を10μm未満とすると、第1繊維51aを比較的安価に製造することが難しい。また、第1繊維51aの繊維径が25μmを超えると、第1層51の比表面積が小さくなり、水粒子81を捕捉して凝集させる性能が低くなる。第1繊維51aの繊維径は、10〜25μmであることが好ましい。
また、第1層51は、厚さを例えば1.5〜5mmとすることができ、第1繊維51aの充填率を例えば3〜25%とすることができる。すなわち、第1層51の空隙率は、75〜97%とすることができる。第1層51の空隙率が75%未満であると、燃料の流通抵抗が増大し好ましくない。第1層51の空隙率が97%を超えると、水粒子81を捕捉して凝集させる性能が低くなり、好ましくない。
また、第1層51の厚さが1.5mm未満であると、水粒子81を捕捉して凝集させる性能が低くなり好ましくない。第1層51の厚さが5mmを超えると、燃料の流通抵抗が増大し好ましくない。第1層51の厚さは、1.5〜5mmが好ましく、1.5〜2mmであれば、体格のコンパクト化に寄与でき、より好ましい。
第2繊維52aは、例えば断面が円形状をなし繊維径が30〜70μmの比較的太い繊維とすることができる。第2繊維52aを構成する樹脂としては、例えばポリアミド66樹脂やポリアミド6樹脂等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等を用いることができる。
第2繊維52aは、燃料中における水の接触角θが90〜160度である所定の親水性を呈する表面を有することが好ましい。すなわち、第2繊維52aの表面は、第1繊維51aの表面よりも低い親水性を有することが好ましい。第2繊維52aの表面における水の接触角θが90度未満であると、第2層52において水を保持する性能が高くなり過ぎ好ましくない。第2繊維52aの表面における水の接触角θが160度を超えると、第2層52において水を保持する性能が低くなり過ぎて水をはじいてしまい好ましくない。第2繊維52aの表面における水の接触角θは、100〜140度であればより好ましい。
また、第2繊維52aの繊維径を30μm未満とすると、第2繊維52aの表面で捕捉した水粒子81を粗大な水粒子83とすることが難しい。また、第2繊維52aの繊維径が70μmを超えると、第2層52の表面積を確保しつつ所定の空隙率を形成することが難しい。第2繊維52aの繊維径は、30〜70μmであることが好ましい。第2繊維52aの繊維径は、40〜60μmであればより好ましい。
また、第2層52は、厚さを例えば0.5〜2mmとすることができ、第2繊維52aの充填率を例えば3〜15%とすることができる。すなわち、第2層52の空隙率は、85〜97%とすることができる。第2層52の空隙率が85%未満であると、第2繊維52a間に粗大な水粒子83を形成し難く、好ましくない。第2層52の空隙率が97%を超えると、水を保持する表面積が小さくなり、好ましくない。
第1層51の空隙率は、75〜97%の範囲であることが好ましく、第2層52の空隙率は、85〜97%の範囲であることが好ましいが、第2層52の空隙率が第1層51の空隙率よりも大きいことが好ましい。すなわち、第2層52は、第1層51よりも繊維の充填率が小さいことが好ましい。
なお、上記した説明で、各繊維421、51a、52aの表面における水の接触角θは、以下に説明する方法で得るものである。図6に示すように、液体の燃料FO中に単繊維を配置する。このとき、軸線が水平方向に延びるように繊維を配置する。この状態で、上方から繊維表面に水滴を滴下する。具体的には、燃料FO中において水粒子を緩やかに沈降させ、単繊維の上に水粒子を付着させる。
繊維上に置かれた水滴を、繊維の側方から観察する。すなわち、水平方向かつ繊維の軸線に直交する方向から水滴を見る。そして、繊維の最上部における水滴の接線と繊維表面上の母線との角度を接触角θとする。すなわち、水平方向に延びる繊維の最上部において、繊維外表面に延びる軸線に平行な線と、水滴の接線とがなす角度を接触角θとする。ここで、燃料FOには、JIS2号軽油を用いることができる。また、前述したバイオディーゼル燃料や、バイオディーゼル燃料を含有するJIS2号軽油を用いることができる。
図3に示すように、撥水材層49は、例えば、表面が撥水性を有する撥水繊維49aを集合させた不織布とすることができる。撥水材層49は、撥水材をメッシュ状に形成したものであってもよい。図3では、背面支持部材491の図示を省略している。
上述の構成の燃料フィルタ装置1では、図7に示したサプライポンプが駆動すると、図1に示す破線矢印のように、ハウジング10内に形成された導入口13から導出口14へ向かう供給燃料の燃料通路20を、燃料が流通する。まず、導入口13からハウジング10内の上部空間10aへ供給燃料が導入される。導入された燃料は、上部空間10aから側部空間10bへ導かれた後、濾過体42、水捕集部材50、撥水材層49を、図2の破線矢印で示すように順次径内方向へ通過する。撥水材層49を通過した燃料は、撥水材層49の内方を上昇して、導出口14から導出される。
図3に示すように、燃料FOが濾過体42を通過する際に、燃料中のダスト89が捕捉され除去される。このとき、燃料中に含まれる水粒子81aが濾過体42の表面に捕捉されて凝集され、水粒子81となって下流側へ流出する。
本実施形態では、前述したように、体積中心粒径D50が10〜60μmの水粒子81aを含む燃料が、平均流速1〜5mm/sで、濾過体42に流入する。ハウジング10を小型化しているので、比較的速い流速で燃料が濾過体42に流入する。流入した燃料が濾過体42を通過する際に、燃料中の水粒子81aが濾過用繊維421の表面に捕捉されて凝集し、体積中心粒径D50が80〜150μmの水粒子81に成長する。成長した水粒子81は、燃料とともに濾過体42から流出し、水捕集部材50に流入する。
本実施形態では、体積中心粒径D50が80〜150μmの水粒子81を含む燃料が、平均流速5〜20mm/sで水捕集部材50に流入する。ここで、平均流速とは、水捕集部材50の燃料流れ上流側の面の各部位における流入流速を平均した値である。水捕集部材50への燃料の平均流入流速は、5〜20mm/sと極めて大きくなっている。これは、ハウジング10を小型化していること、水捕集部材50が濾過体42よりも内方に配置されていること、および、水捕集部材50の上流側の燃料流入面積が濾過体42の燃料流入面積よりも極めて小さいことによる。
図4に示すように、水捕集部材50を通過する前の燃料FOは、水粒子81を多量に含んでいる。水粒子81は白抜き矢印で示す燃料FOの流れにのって、燃料FOとともに水捕集部材50の第1層51へ進入する。第1層51を構成する第1繊維51aの表面は親水性が高いので、水粒子81は第1繊維51aの表面に捕捉されて凝集する。
第1層51へ進入する水粒子81が多量にある場合には、図5に例示するように、第1繊維51a表面の高い親水性により多量の水が捕捉されて、第1繊維51aの相互間に水膜82が形成される。この水膜82は、燃料FOの流れに押されて下流側に押し出される。
第1層51の燃料流れ下流側に第2層52が設けられていない場合には、図9に示す比較例のように、押し出された水膜82が燃料FOを包み込んだ泡体93を形成してしまう場合がある。この泡体93は、外表面の水膜以外が燃料FOであるため、比重(平均密度)が極めて燃料FOに近似しており、図8にも例示するように、燃料FOの流れに乗って下流側へ流れる。したがって、燃料FOから水を沈降分離することが困難である。
これに対し、本実施形態では、図5に示すように、下流側に押し出された水膜82は第2層52内へ進入する。第2層52内へ進入した水膜82は、第2繊維52aに接触し、第2繊維52a表面の比較的低い親水性により、第2繊維52aの表面で比較的大きな水滴83aとなる。すなわち、水膜82は、第2繊維52aの相互間では水膜の形態を維持できず、水滴83aとなる。第2繊維52a表面の比較的低い親水性は、所定の疎水性ということもできる。したがって、第2繊維52aの表面は、第1繊維51aの表面よりも高い疎水性を示すとも言える。また、第2繊維52a表面の比較的低い親水性は、所定の撥水性と呼ぶこともできる。
第2繊維52aの表面に形成された比較的大きな水滴83aは、水滴83aのまま、あるいは、他の水滴83aと凝集することで、粗大な水粒子83となり、燃料FOの流れに押されて第2繊維52aの表面を下流側へ移動する。そして、図2に示すように、粗大な水粒子83は、第2層52の燃料流れ下流側の面、すなわち、水捕集部材50の燃料流れ下流側の面から燃料FOとともに流出する。
水粒子81の体積中心粒径D50が80〜150μmであるのに対して、粗大な水粒子83の粒径は、ほぼ全てが例えば1mm以上である。したがって、水粒子83は、燃料FOの流れがあるにも係らず、比重差によって図4に破線矢印で示すように燃料FO中を沈降する。
水捕集部材50を通過した燃料は、図1に示した撥水材層49へ流入する。撥水材層49へ流入する燃料の平均流速は20〜30mm/sである。ここで、平均流速とは、撥水材層49の燃料流れ上流側の面の各部位における流入流速を平均した値である。
撥水材層49への燃料の平均流入流速は、20〜30mm/sと極めて大きくなっている。これは、ハウジング10を小型化していること、および、撥水材層49が水捕集部材50よりも内方に配置されて撥水材層49の上流側の燃料流入面積が水捕集部材50の燃料流入面積よりも小さいことによる。
このような速い燃料流速により水粒子83が燃料流れ下流側に流されたとしても、図3に示すように、水粒子83は撥水材層49にはじかれて撥水材層49を通過せず、燃料FO中を沈降する。燃料FO中を沈降して燃料FOから分離された水粒子83は、図1に示した導水口46aを介して下部空間10cへ進入し、下部空間10cの底部16側から貯留される。
燃料は、撥水材層49を通過した後、撥水材層49の内方空間を上昇して中心円筒45内を流れ、導出口14を介してハウジング10の外部へ導出される。万が一、水捕集部材50を通過した燃料中に微小な水粒子が残っていたとしても、水粒子は撥水材層49にはじかれて撥水材層49を通過し難く、燃料から分離され下部空間10cに貯留される。
なお、図3、図5および図9では、水の挙動をわかり易くするために、各繊維は断面のみを示している。
上述の構成および作動によれば、燃料フィルタ装置1は、燃料タンク2内から供給先の燃料供給経路に配置され、低圧ポンプ2Aが吐出し燃料供給経路を流通する燃料を濾過する。そして、ハウジング10内の水捕集部材50よりも燃料流れ上流側に濾過体42を備えている。燃料は、水との界面における界面張力が10〜40mN/mであり、濾過体42へ流入する燃料は、体積中心粒径D50が10〜60μmの水粒子を含み、濾過体42へ流入する際の燃料の平均流速が1〜5mm/sである。
濾過体42は、繊維径が0.5〜5μmの濾過用繊維421を充填率20〜30%で集合させてなり、燃料が通過する方向の厚さが0.4〜0.8mmであり、濾過用繊維421の表面は、燃料の中における水との接触角θが90度〜160度である。また、水捕集部材50へ流入する燃料は、濾過体42で凝集されて体積中心粒径D50が80〜150μmとなった水粒子を含み、水捕集部材50へ流入する際の燃料の平均流速が5〜20mm/sである。
これによると、低圧ポンプ2Aから吐出された燃料は、水捕集部材50を通過する前に濾過体42を通過する。濾過体42へ流入する燃料は、水との界面における界面張力が10〜40mN/mであり、低圧ポンプ2Aの作動に伴い体積中心粒径D50が10〜60μmとなった比較的微細な水粒子81aを含んでおり、平均流速1〜5mm/sで濾過体42へ流入する。
濾過体42は、繊維径が0.5〜5μmの濾過用繊維421を充填率20〜30%で集合させたもので、燃料が通過する方向の厚さは0.4〜0.8mmであり、濾過用繊維421の表面は、燃料の中における水との接触角が90度〜160度である。
このような濾過体42に燃料を通過させることで、燃料中の水粒子81aが濾過用繊維421の表面に捕捉されて凝集し、体積中心粒径D50が80〜150μmの水粒子81とすることができる。濾過体42で予め凝集して体積中心粒径D50を80〜150μmとした水粒子81を、平均流速5〜20mm/sで水捕集部材50に流入させることで、水捕集部材50における凝集により沈降分離に好適な大きさにまで水粒子83を成長させることができる。このようにして、水分離性能を向上することができる。
水捕集部材50は、表面が所定の親水性を示す第1繊維51aを集合させてなり、第1繊維51aの表面で捕捉した水粒子81を凝集して第1繊維51a同士の間で水膜82を形成し得る第1層51を備えている。また、水捕集部材50は、第1層51よりも燃料流れ下流側に第1層51と接するように配置され、表面が第1繊維51aよりも低い親水性を示す第2繊維52aを集合させた第2層52を備えている。
そして、燃料の流れにより第1層51から押し出された水膜82が、低い親水性によって第2繊維52aの表面で水粒子81よりも粗い水粒子83とされて、水粒子83が第2層52から燃料とともに流出し、水粒子83が燃料から沈降分離する。
これによると、燃料が第1層51を通過する際に、表面が所定の親水性を有する第1繊維51aにより燃料中の水粒子81を捕捉して凝集させることができる。そして、第1繊維51aの表面に捕捉され凝集した水粒子81が第1繊維51aの相互間に水膜82を形成すると、燃料流れが水膜82を第1層51から押し出す。第1層51から押し出された水膜82は、第1層51の燃料流れ下流側に接するように配置された第2層52に進入する。第2層52をなす第2繊維52aは表面が第1繊維51aよりも低い親水性を呈するので、進入した水膜82は第2層52内では形態を維持し難く、燃料を取り囲んだ水膜からなる泡体93を形成させずに比較的大きな水粒子83とすることができる。そして、燃料とともに第2層52から流出した粗大な水粒子83を、比重差によって燃料から沈降分離することができる。
このように、第2層52を第1層51の燃料流れ下流側に接して配置することにより、第1繊維51a間の水膜82が泡体となることを抑止することができる。したがって、ハウジング10内の燃料通路20の燃料流速が大きくても水分離性能の悪化を防止することができる。このようにして、ハウジング10の体格を小型化しても充分な水分離性能を確保することができる。
また、第1繊維51aは、繊維径が10〜25μmであり、第1繊維51aの表面は、燃料の中における水との接触角θが40〜70度である。そして、第1層51は、第1繊維51aの充填率が3〜25%であるとともに、燃料が通過する方向の厚さが1.5〜5mmである。これによると、濾過体42で予め凝集した水粒子81を、水捕集部材50の第1層51で確実に捕捉して再凝集することができる。
また、第2繊維52aは、繊維径が30〜70μmであり、第2繊維52aの表面は、燃料の中における水との接触角θが90〜160度である。そして、第2層52は、第2繊維52aの充填率が3〜15%であるとともに、燃料が通過する方向の厚さが0.5〜2mmである。これによると、第1層51が水粒子81を捕捉して凝集し水膜82を形成しても、第2層52へ押し出された水膜82を、第2繊維52aの表面で確実に粗大な水粒子83とすることができる。
また、第2層52は、第1層51よりも繊維の充填率が小さい。さらに、第2繊維52aは、第1繊維51aよりも繊維径が大きい。これによると、比較的空隙が大きい第2層52内において、比較的長さ当たりの表面積が大きい第2繊維52aの表面で、上流側から押し込まれた水膜82を粗大な水粒子83にすることができる。したがって、第2層52内において水膜82が形態を維持することを抑止して容易に水粒子83を形成することができる。これにより、ハウジング10内の燃料通路20の燃料流速が大きくても水分離性能の悪化を容易に防止することができる。このようにして、ハウジング10の体格を小型化しても充分な水分離性能を容易に確保することができる。
また、濾過体42および水捕集部材50はいずれも軸線が上下方向に延びる筒状に形成され、水捕集部材50が濾過体42の内方に配置されて、濾過体42および水捕集部材50を外方から径内方向へ向かって燃料が通過するようになっている。そして、水捕集部材50の内方に位置して水捕集部材50よりも燃料流れ下流側に設けられ、表面が撥水性を呈して、通過する燃料から水粒子83を分離する撥水材層49を備えている。この撥水材層49へ流入する際の燃料の平均流速が20mm/s以上である。
燃料フィルタ装置1では、濾過体42で水粒子81aを予め凝集して水粒子81を形成し、平均流速5〜20mm/sで燃料を水捕集部材50に流入させて水捕集部材50で粗大な水粒子83を形成している。濾過体42および水捕集部材50はいずれも筒状に形成され、水捕集部材50が濾過体42の内方に配置されて、燃料は外方から径内方向へ向かって通過するようになっている。したがって、水捕集部材50から流出する燃料の平均流速は20mm/s以上となり易い。平均流速が20mm/s以上となると、水捕集部材50で成長させた水粒子83であっても、燃料とともに下流側に流され易くなる。これに対し、水捕集部材50よりも燃料流れ下流側に撥水材層49を設けているので、平均流速が20mm/s以上であっても通過する燃料から水粒子83を確実に分離し、下流側に流出することを防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図10〜図13に基づいて説明する。
第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、撥水材層を設けていない点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。第1の実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第2の実施形態において説明しない他の構成は、第1の実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図10および図11に示すように、本実施形態では、第1の実施形態で説明した燃料中から水粒子83を強制分離するための撥水材層49を設けていない。これにより、本実施形態の燃料フィルタ装置の構造を簡素化することができる。
本発明者は、撥水材層の廃止しても水捕集部材50で形成した水粒子83を確実に沈降分離できる構成を、理論的考察と実験とにより確認した。その結果、図10に示すAA部、すなわち、水捕集部材50の内方の上部(本例では最上部)を破線矢印で示すように上昇する燃料の流速を抑制すれば、水粒子83の確実な沈降分離が可能であることを見出した。
図12の横軸は流速〔mm/s〕を示し、縦軸は成長可能水粒径〔μm〕を示す。図12に示すように、水捕集部材50へ流入する燃料の平均流速が20mm/s以下であれば、水粒子83を1〜1.2mmの粒径に成長させることができる。そして、図13の横軸は流速〔mm/s〕を示し、縦軸は沈降可能水粒径〔μm〕を示す。図13に示すように、AA部を上昇する燃料の流速を20mm/s以下に抑えれば、最も沈降し難い粒径1mmの水粒子83であっても、確実に沈降分離させることができる。
このように、水捕集部材50の内方を上昇する燃料流速を20mm/s以下となるように設定することで、撥水材層49を設けないシンプルな構成であっても、水粒子が燃料フィルタ装置よりも下流側へ流出することを防止できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、水捕集部材50を第1層51と第2層52とからなる2層構造としていたが、これに限定されるものではない。第1繊維集合体層と第2繊維集合体層とが接しており、第2繊維集合体層が水捕集部材の燃料流れ最下流層を構成するものであればよい。したがって、水捕集部材は、第1繊維集合体層よりも燃料流れ上流側に他の層を有していてもかまわない。
また、上記実施形態では、水捕集部材50の第1層51および第2層52は、いずれも不織布であったが、これに限定されるものではない。第1繊維集合体層および第2繊維集合体層は、例えば、織布を用いてもかまわない。
また、上記実施形態では、第1繊維51aを比較的親水性が高い材料からなる繊維とし、第2繊維52aを比較的親水性が低い材料からなる繊維としていたが、これに限定されるものではない。例えば、表面処理を施すことにより、第1繊維および第2繊維の少なくともいずれかの表面に所望の親水性を形成するものであってもよい。
また、上記実施形態では、第1繊維51a、第2繊維52aの繊維径、燃料中における水との接触角、第1層51、第2層52の充填率および厚さの好ましい範囲を記載していたが、これに限定されるものではない。第1層51およびそれを構成する第1繊維51aが、上記実施形態で説明した繊維径、接触角、充填率および厚さを備えていれば、第2層およびそれを構成する第2繊維は、上記実施形態で説明した繊維径、接触角、充填率および厚さに限定されるものではない。
また、第1層およびそれを構成する第1繊維も、上記実施形態で説明した繊維径、接触角、充填率および厚さに限定されるものではない。第1繊維の表面の親水性よりも第2繊維の親水性の方が低いものであればよい。
また、上記実施形態では、第2層52の繊維の充填率を第1層51の繊維の充填率よりも小さくしていたが、これに限定されるものではない。第2層52の繊維の充填率を第1層51の繊維の充填率に対し同等以上としてもかまわない。
また、上記実施形態では、水捕集部材50は第1層51と第2層52とを備えていたが、これに限定されるものではない。例えば第1層51を備え第2層を備えないものであってもよい。
また、上記実施形態では、燃料フィルタ装置は、ディーゼルエンジンに燃料を供給するコモンレール式燃料噴射システムに用いられるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、分配型ポンプを用いたディーゼルエンジンへの燃料供給系に採用するものであってもよい。
また、上記実施形態では、ハウジング10内において、燃料が、濾過体42、水捕集部材50の順に通過するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図14に示すように、燃料が、水捕集部材50、濾過体42Aの順に通過するものであってもよい。
図14に例示する燃料フィルタ装置では、支持体41Aの中心円筒45の内方空間に導入口13が連通している。中心円筒45の周囲には濾過体42Aが配設され、中心円筒45の外方かつ濾過体42Aの上方の空間が導出口14に連通している。濾過体42Aは、例えばチューブ状の濾材を並列に接続したシート体を中心円筒45の周りに巻回してなるハニカム状の濾過体である。
支持体41Aは、中心円筒45の下方にガイド体48を有している。ガイド体48は、上ガイド48aと下ガイド48bとを備えている。上ガイド48aは、中心円筒45の下端から径外方向に拡がるフランジ状をなしている。下ガイド48bは、例えば平板状であり、上ガイド48aとは間隔を空けて配置されている。上ガイド48aと下ガイド48bとは、図示を省略した係止部により係止しており、両ガイド48a、48b間に環状の水捕集部材50が支持されている。
図14に示す燃料フィルタ装置では、導入口13からハウジング10内の中心円筒45の内部へ燃料が導入される。導入された燃料は、中心円筒45内からガイド体48へ導かれ、水捕集部材50を径外方向へ通過する。水捕集部材50では、第1の実施形態と同様に水分の捕集および分離が行われ、水捕集部材50から流出した粗大な水粒子が燃料中を沈降分離して、下部空間10cに貯留される。水分が分離された燃料は、濾過体42Aを下方から上方へ通過する。濾過体42Aを通過する際に、燃料中の異物が捕捉され除去される。濾過体42Aを通過した燃料は、導出口14を介してハウジング10の外部へ導出される。
1 ディーゼル燃料フィルタ装置
2 燃料タンク
2A 低圧ポンプ(ポンプ手段)
4 コモンレール(供給先)
5 インジェクタ(供給先)
10 ハウジング
20 燃料通路
42 濾過体
50 水捕集部材
81、81a、83 水粒子
421 濾過用繊維

Claims (5)

  1. 車両に搭載されて燃料タンク(2)内から供給先(4、5)への燃料供給経路に設けられ、ポンプ手段(2A)の作動に伴って前記燃料供給経路を流通する燃料を濾過するディーゼル燃料フィルタ装置であって、
    前記ポンプ手段から吐出された前記燃料が流通する燃料通路(20)を内部に形成するハウジング(10)と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記燃料通路を流通する前記燃料から異物を捕集する濾過体(42)と、
    前記ハウジング内において前記濾過体よりも燃料流れ下流側に設けられ、前記燃料通路を流通する前記燃料から水粒子(81)を捕集して凝集分離する水捕集部材(50)と、を備え、
    前記燃料は、水との界面における界面張力が10〜40mN/mであり、
    前記濾過体へ流入する前記燃料は、体積中心粒径D50が10〜60μmの水粒子(81a)を含み、前記濾過体へ流入する際の前記燃料の平均流速が1〜5mm/sであり、
    前記濾過体は、繊維径が0.5〜5μmの濾過用繊維(421)を充填率20〜30%で集合させてなり、前記燃料が通過する方向の厚さが0.4〜0.8mmであり、
    前記濾過用繊維の表面は、前記燃料の中における水との接触角が90〜160度であり、
    前記水捕集部材へ流入する前記燃料は、前記濾過体で凝集されて体積中心粒径D50が80〜150μmとなった水粒子(81)を含み、前記水捕集部材へ流入する際の前記燃料の平均流速が5〜20mm/sであり、
    前記水捕集部材は、
    表面が所定の親水性を示す第1繊維(51a)を集合させてなり、前記第1繊維の表面で捕捉した水粒子を凝集して前記第1繊維同士の間で水膜(82)を形成し得る第1繊維集合体層(51)と、
    前記第1繊維集合体層よりも燃料流れ下流側に前記第1繊維集合体層と接するように設けられ、表面が前記第1繊維よりも低い親水性を示す第2繊維(52a)を集合させた第2繊維集合体層(52)と、を有しており、
    前記第1繊維は、繊維径が10〜25μmであり、
    前記第1繊維の表面は、前記燃料の中における水との接触角が40〜70度であり、
    前記第1繊維集合体層は、前記第1繊維の充填率が3〜25%であることを特徴とするディーゼル燃料フィルタ装置。
  2. 記第1繊維集合体層は、前記燃料が通過する方向の厚さが1.5〜5mmであることを特徴とする請求項1に記載のディーゼル燃料フィルタ装置。
  3. 前記第2繊維は、繊維径が30〜70μmであり、
    前記第2繊維の表面は、前記燃料の中における水との接触角が90〜160度であり、
    前記第2繊維集合体層は、前記第2繊維の充填率が3〜15%であるとともに、前記燃料が通過する方向の厚さが0.5〜2mmであることを特徴とする請求項2に記載のディーゼル燃料フィルタ装置。
  4. 前記第2繊維集合体層は、前記第1繊維集合体層よりも繊維の充填率が小さいことを特徴とする請求項3に記載のディーゼル燃料フィルタ装置。
  5. 前記濾過体および前記水捕集部材はいずれも軸線が上下方向に延びる筒状に形成され、前記水捕集部材が前記濾過体の内方に設けられて、前記濾過体および前記水捕集部材を外方から径内方向へ向かって前記燃料が通過するようになっており、
    前記水捕集部材の内方に位置して前記水捕集部材よりも燃料流れ下流側に設けられ、表面が撥水性を呈して、通過する前記燃料から水粒子を分離する撥水材層(49)を備え、
    前記撥水材層へ流入する際の前記燃料の平均流速が20mm/s以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のディーゼル燃料フィルタ装置。
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