JPH0693935A - 燃料濾過方法及びその装置 - Google Patents
燃料濾過方法及びその装置Info
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- JPH0693935A JPH0693935A JP26965592A JP26965592A JPH0693935A JP H0693935 A JPH0693935 A JP H0693935A JP 26965592 A JP26965592 A JP 26965592A JP 26965592 A JP26965592 A JP 26965592A JP H0693935 A JPH0693935 A JP H0693935A
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- ceramic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミック表面に燃料中に含まれる不純物が
付着し、燃料中に存在した金属イオンがセラミック表面
の電極に反応してメッキされた状態となって、触媒効果
が低下するのを防止する。 【構成】 誘電体セラミック(電気石も含む)粉末を漉
ぎ込んだフィルター濾紙で、主に燃料中の金属イオンを
電着する1次処理と、該1次処理後活性セラミックによ
る2次処理を行うことを特徴とする。
付着し、燃料中に存在した金属イオンがセラミック表面
の電極に反応してメッキされた状態となって、触媒効果
が低下するのを防止する。 【構成】 誘電体セラミック(電気石も含む)粉末を漉
ぎ込んだフィルター濾紙で、主に燃料中の金属イオンを
電着する1次処理と、該1次処理後活性セラミックによ
る2次処理を行うことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の燃料の濾過
方法及びその装置に関し、特に、軽油に適用して好まし
いものである。
方法及びその装置に関し、特に、軽油に適用して好まし
いものである。
【0002】
【従来の技術】大型トラックは、燃費コスト上からその
ほとんどが軸油を燃料としている。また、運転手の不足
や人件費の増大により、年々トラックは大型化し、エン
ジン容積も大きくなっている。このような事情の下で、
軽油の燃焼による環境汚染、特に黒煙やススによる喘息
などの公害病の発生や、炭酸ガス増加による地球温暖化
が問題になっているが、最近では、軽油燃焼の廃ガスに
は強い発ガン性物質が含まれていることも実証され、軽
油廃ガスの規制が急務とされている。
ほとんどが軸油を燃料としている。また、運転手の不足
や人件費の増大により、年々トラックは大型化し、エン
ジン容積も大きくなっている。このような事情の下で、
軽油の燃焼による環境汚染、特に黒煙やススによる喘息
などの公害病の発生や、炭酸ガス増加による地球温暖化
が問題になっているが、最近では、軽油燃焼の廃ガスに
は強い発ガン性物質が含まれていることも実証され、軽
油廃ガスの規制が急務とされている。
【0003】そこで、本発明者等は、永年に亘ってセラ
ミックを利用して燃料を活性化し、燃焼エネルギーを高
め、完全燃焼させることで排気ガス中の黒煙、酸化窒素
NOxや酸化硫黄SOxを低下させる装置の研究開発に
務め、すでに、特願平3−116822号として提案し
た。
ミックを利用して燃料を活性化し、燃焼エネルギーを高
め、完全燃焼させることで排気ガス中の黒煙、酸化窒素
NOxや酸化硫黄SOxを低下させる装置の研究開発に
務め、すでに、特願平3−116822号として提案し
た。
【0004】この装置は、図3に示すように液体燃料の
入口4及び出口5を有する容器1と、該容器1内に容入
される触媒体として、電気石を配合してなる触媒セラミ
ック6及び遠赤外線放射セラミック2,3,7とより構
成され、触媒セラミック6は電気石を配合して球状に形
成され、遠赤外線放射セラミック7は球状に形成され、
遠赤外線放射セラミック2は多数の孔8が穿設された円
盤状に形成され、遠赤外線放射セラミック3は中心に孔
9が穿設された円盤状に形成され、入口4より容器1内
に流入した液体燃料は、各触媒体2,3,6,7を通過
して、出口5より流出するものである。ここで、触媒体
としての球状のセラミック6,7は多数が混在される。
入口4及び出口5を有する容器1と、該容器1内に容入
される触媒体として、電気石を配合してなる触媒セラミ
ック6及び遠赤外線放射セラミック2,3,7とより構
成され、触媒セラミック6は電気石を配合して球状に形
成され、遠赤外線放射セラミック7は球状に形成され、
遠赤外線放射セラミック2は多数の孔8が穿設された円
盤状に形成され、遠赤外線放射セラミック3は中心に孔
9が穿設された円盤状に形成され、入口4より容器1内
に流入した液体燃料は、各触媒体2,3,6,7を通過
して、出口5より流出するものである。ここで、触媒体
としての球状のセラミック6,7は多数が混在される。
【0005】この装置によれば、電気石を配合してなる
触媒セラミックは、セラミック表面に存在して、永久電
極を持つ多数の電気石結晶が、交互にプラスとマイナス
の電極となり、電圧は高いが微弱な電流を発生させる
し、遠赤外線放射セラミックは、遠赤外線を発生させる
から、液体燃料は、通過の際触媒体の発生する電流及び
遠赤外線の相乗作用によりイオン化が活発になり良質な
液体燃料となり完全燃焼し、燃焼時の排出ガスの黒煙の
減少、一酸化炭素、炭酸ガス、炭化水素、窒素炭化物、
イオウガス等の濃度を減少できるし、副次的に燃費の向
上、エンジン出力の向上をも達成できる。
触媒セラミックは、セラミック表面に存在して、永久電
極を持つ多数の電気石結晶が、交互にプラスとマイナス
の電極となり、電圧は高いが微弱な電流を発生させる
し、遠赤外線放射セラミックは、遠赤外線を発生させる
から、液体燃料は、通過の際触媒体の発生する電流及び
遠赤外線の相乗作用によりイオン化が活発になり良質な
液体燃料となり完全燃焼し、燃焼時の排出ガスの黒煙の
減少、一酸化炭素、炭酸ガス、炭化水素、窒素炭化物、
イオウガス等の濃度を減少できるし、副次的に燃費の向
上、エンジン出力の向上をも達成できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】残念ながら、前記従来
の装置においては、セラミック表面に燃料中に含まれる
不純物が付着し、燃料中に存在した金属イオンがセラミ
ック表面の電極に反応してメッキされた状態となって、
効果が低下する不都合がある。因に、軽油なら3万Km
程度の走行、ガソリンでも5万Km程度の走行で効果が
半減することが判明した。また、従来の装置は、燃料パ
イプのエンジンに最も近い部分に取付けているが、安全
性からも簡単に取り外しができない構造となっており、
効果が半減したからといって、簡単に交換できない不都
合もある。本発明は、このような点に鑑み前記従来の欠
点を解決し、長期に亘って効果が持続し、簡単確実に取
付け、取り外しが可能な燃料濾過方法及びその装置を提
供することを目的とするものである。
の装置においては、セラミック表面に燃料中に含まれる
不純物が付着し、燃料中に存在した金属イオンがセラミ
ック表面の電極に反応してメッキされた状態となって、
効果が低下する不都合がある。因に、軽油なら3万Km
程度の走行、ガソリンでも5万Km程度の走行で効果が
半減することが判明した。また、従来の装置は、燃料パ
イプのエンジンに最も近い部分に取付けているが、安全
性からも簡単に取り外しができない構造となっており、
効果が半減したからといって、簡単に交換できない不都
合もある。本発明は、このような点に鑑み前記従来の欠
点を解決し、長期に亘って効果が持続し、簡単確実に取
付け、取り外しが可能な燃料濾過方法及びその装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、誘電体セラミック(電気石も含む)粉末を漉き込ん
だフィルター濾紙で、主に燃料中の金属イオンを電着す
る1次処理と、該1次処理後活性セラミックによる2次
処理を行うことを特徴とする。
め、誘電体セラミック(電気石も含む)粉末を漉き込ん
だフィルター濾紙で、主に燃料中の金属イオンを電着す
る1次処理と、該1次処理後活性セラミックによる2次
処理を行うことを特徴とする。
【0008】また、外筒と、側壁に多数の孔が穿設され
た内筒と、該内筒内に容入された活性セラミックと、前
記内筒と外筒の間に介在する誘電体セラミック(電気石
も含む)粉末を漉き込んだフィルター濾紙とよりなり、
外筒に燃料入口が、内筒に燃料出口が設けられ、外筒の
燃料入口より外筒内に供給された燃料は、フィルター濾
紙を通過し内筒に入り活性セラミックと接触し出口より
流出することを特徴とする。
た内筒と、該内筒内に容入された活性セラミックと、前
記内筒と外筒の間に介在する誘電体セラミック(電気石
も含む)粉末を漉き込んだフィルター濾紙とよりなり、
外筒に燃料入口が、内筒に燃料出口が設けられ、外筒の
燃料入口より外筒内に供給された燃料は、フィルター濾
紙を通過し内筒に入り活性セラミックと接触し出口より
流出することを特徴とする。
【0009】前記活性セラミックは、誘電率の異なる2
種以上のセラミック原料を混和し粒状に焼成したものを
挙げることができる。
種以上のセラミック原料を混和し粒状に焼成したものを
挙げることができる。
【0010】前記フィルター濾紙は、誘電体セラミッ
ク、例えばチタン酸バリウム、電気石を微粉末にし、こ
れを直接漉き込んだものや、レーヨン及び合成樹脂に練
り込んだ繊維ファイバーを適当な長さにカットして漉き
込んだものを挙げることができる。
ク、例えばチタン酸バリウム、電気石を微粉末にし、こ
れを直接漉き込んだものや、レーヨン及び合成樹脂に練
り込んだ繊維ファイバーを適当な長さにカットして漉き
込んだものを挙げることができる。
【0011】前記活性セラミックは、一例として電気
石、酸性耐火物、弱酸性耐火物及び花崗石を主原料と
し、これらの微粉末を適当な割合で配合し充分に混和さ
せた後、粒状物(例えば、直径2〜9mmの球状物)に
形成し、乾燥後、適切な温度で燒結させもの(以下、活
性セラミックAという)や、電気石、酸化アルミナ、チ
タン酸バリュウム、酸化珪素などを微粉末(例えば、2
〜3ミクロン)にし、これを適当な割合で配合し充分に
混和させた後、粒状物に形成し、乾燥後、適切な温度で
燒結させたもの(以下、活性セラミックBという)を挙
げることができる。
石、酸性耐火物、弱酸性耐火物及び花崗石を主原料と
し、これらの微粉末を適当な割合で配合し充分に混和さ
せた後、粒状物(例えば、直径2〜9mmの球状物)に
形成し、乾燥後、適切な温度で燒結させもの(以下、活
性セラミックAという)や、電気石、酸化アルミナ、チ
タン酸バリュウム、酸化珪素などを微粉末(例えば、2
〜3ミクロン)にし、これを適当な割合で配合し充分に
混和させた後、粒状物に形成し、乾燥後、適切な温度で
燒結させたもの(以下、活性セラミックBという)を挙
げることができる。
【0012】活性セラミックAの配合割合としては、 電気石 5〜25重量% 酸性耐火物 30〜50〃 弱酸性耐火物 20〜40〃 花崗岩 10〜30〃 を好適例として挙げることができる。
【0013】前記電気石は、その生成過程によっていく
つかの組成を示すが、基本的には硼素を含む珪酸塩鉱物
で、代表的なものの化学式は化1の通りである。
つかの組成を示すが、基本的には硼素を含む珪酸塩鉱物
で、代表的なものの化学式は化1の通りである。
【化1】 3{NaX3 Al6 (BO3 )3 Si6 O18(OH9 F)4 } (X=Mg,Fe,Liなど) 前記酸性耐火物は、炉材けい石,蝋石,耐火粘土及びシ
ャモット等を主な原料とし、前記弱酸性耐火物は、礬土
頁岩,ボーキサイト,シリマナイト類等を主な原料とし
ている。前記活性セラミックAは、前記したような電気
石,酸性耐火物,弱酸性耐火物及び花崗岩を粉末とし、
これに水分を加え混練し、成形乾燥後焼成して製造でき
る。特に、電気石は粉末とし微結晶にするが、その粒子
は特に限定されない。好例として略2〜3ミクロンを挙
げることができる。また、焼成温度は、電気石の永久電
極は950〜1000℃で消滅することが認められるか
ら、略900℃以下がよい。
ャモット等を主な原料とし、前記弱酸性耐火物は、礬土
頁岩,ボーキサイト,シリマナイト類等を主な原料とし
ている。前記活性セラミックAは、前記したような電気
石,酸性耐火物,弱酸性耐火物及び花崗岩を粉末とし、
これに水分を加え混練し、成形乾燥後焼成して製造でき
る。特に、電気石は粉末とし微結晶にするが、その粒子
は特に限定されない。好例として略2〜3ミクロンを挙
げることができる。また、焼成温度は、電気石の永久電
極は950〜1000℃で消滅することが認められるか
ら、略900℃以下がよい。
【0014】前記電気石粉末の配合比を、5〜25重量
%としたのは5重量%以下では電気石電極が少なく微弱
電流の発生が少なく効果が期待できなく、25重量%以
上では電気石微結晶が接近しすぎて、反対符号の電極ど
うしがうち消し合ってしまうからである。従って、電気
石以外の配合物は総合して95〜75重量%であって、
これにより電気石微結晶の間が、酸性耐火物,弱酸性耐
火物などの電気絶縁性の高いセラミックで埋められるこ
とになる。
%としたのは5重量%以下では電気石電極が少なく微弱
電流の発生が少なく効果が期待できなく、25重量%以
上では電気石微結晶が接近しすぎて、反対符号の電極ど
うしがうち消し合ってしまうからである。従って、電気
石以外の配合物は総合して95〜75重量%であって、
これにより電気石微結晶の間が、酸性耐火物,弱酸性耐
火物などの電気絶縁性の高いセラミックで埋められるこ
とになる。
【0015】 また、活性セラミックBの配合割合としては、 電気石 5〜25重量% 酸化アルミナ 50〜60〃 チタン酸バリュウム 0.5〜2〃 酸化珪素 15〜25〃 を一例として示すことができる。この活性セラミックB
は、遠赤外線放射セラミックであり、原料は前記したも
のに限定されるものではなく、従来公知のもので良い。
この活性セラミックBも前記活性セラミックAと同様に
して製造することができる。
は、遠赤外線放射セラミックであり、原料は前記したも
のに限定されるものではなく、従来公知のもので良い。
この活性セラミックBも前記活性セラミックAと同様に
して製造することができる。
【0016】本発明においては、前記のような活性セラ
ミックを使用するが、この活性セラミックは一種類の活
性セラミックだけでなく、原料の配合が異なる複数の活
性セラミックを混在して使用してもよい。例えば、前記
活性セラミックA及びBを混合して使用するごとくであ
る。
ミックを使用するが、この活性セラミックは一種類の活
性セラミックだけでなく、原料の配合が異なる複数の活
性セラミックを混在して使用してもよい。例えば、前記
活性セラミックA及びBを混合して使用するごとくであ
る。
【0017】
【作用】燃料は、誘電体セラミック粉末、例えばチタン
酸バリュウム粉末、電気石粉末を漉き込んだフィルター
濾紙で、一次処理として主に燃料中の金属イオンが電着
されて濾過され、次に活性セラミックで二次処理を行う
ので、燃料中に存在した金属イオンがセラミック表面の
電極に反応してメッキされた状態となって、活性セラミ
ックの効果が低下することを防止でき、効果を長期に亘
って維持できる。
酸バリュウム粉末、電気石粉末を漉き込んだフィルター
濾紙で、一次処理として主に燃料中の金属イオンが電着
されて濾過され、次に活性セラミックで二次処理を行う
ので、燃料中に存在した金属イオンがセラミック表面の
電極に反応してメッキされた状態となって、活性セラミ
ックの効果が低下することを防止でき、効果を長期に亘
って維持できる。
【0018】また、燃料濾過装置によれば、外筒の燃料
入口より外筒内に入った燃料は、フィルター濾紙を通過
し内筒に入り活性セラミックと接触し出口より流出す
る。この時、フィルター濾紙では、燃料中の主に金属イ
オンが電着され濾過される。従って、燃料中に存在した
金属イオンが活性セラミック表面の電極に反応してメッ
キされた状態になることが減少され、効果が持続する。
入口より外筒内に入った燃料は、フィルター濾紙を通過
し内筒に入り活性セラミックと接触し出口より流出す
る。この時、フィルター濾紙では、燃料中の主に金属イ
オンが電着され濾過される。従って、燃料中に存在した
金属イオンが活性セラミック表面の電極に反応してメッ
キされた状態になることが減少され、効果が持続する。
【0019】
【実施例】以下、図示の実施例について本発明を詳細に
説明する。図1は本発明の実施例を示す縦断面図、図2
は本発明の実施例を示す横断面部分斜視図であって、同
図において、11は外筒、12は内筒、13はフィルタ
ー濾紙、14は活性セラミックを示す。
説明する。図1は本発明の実施例を示す縦断面図、図2
は本発明の実施例を示す横断面部分斜視図であって、同
図において、11は外筒、12は内筒、13はフィルタ
ー濾紙、14は活性セラミックを示す。
【0020】外筒11及び内筒12は、円筒状で上面及
び下面が天板及び底板で密封され、互に同心的に位置し
て二重筒に形成され、内筒12の側壁には多数の孔15
が穿設されている。
び下面が天板及び底板で密封され、互に同心的に位置し
て二重筒に形成され、内筒12の側壁には多数の孔15
が穿設されている。
【0021】前記内筒12の側壁外周面には、フィルタ
ー濾紙13が設けられている。このフィルター濾紙13
は、内筒12の側壁外周面に密接する必要はなく、内筒
12と外筒11の間に介在し、外筒11内に流入した燃
料が、フィルター濾紙13を通過して内筒12内に流入
する構成であれば良い。本例においては、図2に示す様
に表面積を広くするために断面鋸歯状に折り曲げて形成
され、内筒12の側壁外周面に設けられている。このフ
ィルター濾紙13は、誘電体セラミック粉末、例えば、
チタン酸バリュウム、電気石等の粉末を漉き込んだ濾紙
で形成され、主に燃料中の金属イオンを電着し濾過する
ものである。
ー濾紙13が設けられている。このフィルター濾紙13
は、内筒12の側壁外周面に密接する必要はなく、内筒
12と外筒11の間に介在し、外筒11内に流入した燃
料が、フィルター濾紙13を通過して内筒12内に流入
する構成であれば良い。本例においては、図2に示す様
に表面積を広くするために断面鋸歯状に折り曲げて形成
され、内筒12の側壁外周面に設けられている。このフ
ィルター濾紙13は、誘電体セラミック粉末、例えば、
チタン酸バリュウム、電気石等の粉末を漉き込んだ濾紙
で形成され、主に燃料中の金属イオンを電着し濾過する
ものである。
【0022】また、前記活性セラミック14は、内筒1
2内に容入されている。この活性セラミック14は、誘
電率の異なる2種以上のセラミック原料を混和し粒状に
焼成したもので、例えば、前記した活性セラミックA及
びBである。この活性セラミック14は、電気的特性を
有し微弱な電流を発生させるし、遠赤外線放射セラミッ
クが混入されている場合は遠赤外線を発生させるから、
これにより燃料のイオン化を活発にし、燃焼時の排出ガ
スの黒煙の減少、一酸化炭素、炭酸ガス、炭化水素、窒
素化合物、イオウガス等の濃度を減少させるように作用
するもので、副次的に燃費の向上、エンジン出力の向上
に役立つものである。
2内に容入されている。この活性セラミック14は、誘
電率の異なる2種以上のセラミック原料を混和し粒状に
焼成したもので、例えば、前記した活性セラミックA及
びBである。この活性セラミック14は、電気的特性を
有し微弱な電流を発生させるし、遠赤外線放射セラミッ
クが混入されている場合は遠赤外線を発生させるから、
これにより燃料のイオン化を活発にし、燃焼時の排出ガ
スの黒煙の減少、一酸化炭素、炭酸ガス、炭化水素、窒
素化合物、イオウガス等の濃度を減少させるように作用
するもので、副次的に燃費の向上、エンジン出力の向上
に役立つものである。
【0023】また、前記外筒11の底面には燃料入口1
6が、内筒13の底面には燃料出口17が設けられ、こ
の燃料入口16及び出口17が燃料供給ライン18に連
結される。
6が、内筒13の底面には燃料出口17が設けられ、こ
の燃料入口16及び出口17が燃料供給ライン18に連
結される。
【0024】しかして、燃料供給ライン18より供給さ
れた燃料は、矢印で示す様に燃料入口16から外筒11
内に流入し、フィルター濾紙13を通過し内筒12内に
入り、活性セラミック14に接触し出口17より流出す
る。矢印はこの時の燃料の流れを示している。従って、
燃料は、必ずフィルター濾紙13を通過してから活性セ
ラミック14に接触することになる。このため燃料は、
フィルター濾紙13で主に金属イオンが電着されて濾過
され、活性セラミック14に接触し触媒されることにな
るから、活性セラミック14表面に燃料中に含まれる不
純物が付着し、燃料中に存在した金属イオンがセラミッ
ク14表面の電極に反応してメッキされた状態となるこ
とが減少し、活性セラミック14の効果の減少が阻止さ
れ、効果が長期に亘って持続する。しかも本発明は、燃
料フィルターを兼用できるため、燃料供給ラインの燃料
フィルターの位置に設けることができ、取付け取り外し
が容易なため、容易に交換することもできる。
れた燃料は、矢印で示す様に燃料入口16から外筒11
内に流入し、フィルター濾紙13を通過し内筒12内に
入り、活性セラミック14に接触し出口17より流出す
る。矢印はこの時の燃料の流れを示している。従って、
燃料は、必ずフィルター濾紙13を通過してから活性セ
ラミック14に接触することになる。このため燃料は、
フィルター濾紙13で主に金属イオンが電着されて濾過
され、活性セラミック14に接触し触媒されることにな
るから、活性セラミック14表面に燃料中に含まれる不
純物が付着し、燃料中に存在した金属イオンがセラミッ
ク14表面の電極に反応してメッキされた状態となるこ
とが減少し、活性セラミック14の効果の減少が阻止さ
れ、効果が長期に亘って持続する。しかも本発明は、燃
料フィルターを兼用できるため、燃料供給ラインの燃料
フィルターの位置に設けることができ、取付け取り外し
が容易なため、容易に交換することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明は、フ
ィルター濾紙で、主に燃料中の金属イオンを電着して濾
過し、しかる後に活性セラミックに触媒させるものであ
るから、活性セラミック表面に燃料中に含まれる不純物
が付着し、燃料中に存在した金属イオンが活性セラミッ
ク表面の電極に反応してメッキされた状態となることが
減少し、活性セラミックの効果の減少が防止され効果が
長期に亘って持続する。従って、長期に亘って、燃焼時
の排出ガスの黒煙の減少、一酸化炭素、炭酸ガス、炭化
水素、窒素化合物、イオウガス等の濃度の減少を図るこ
とができ、副次的に長期間燃費の向上、エンジン出力の
向上を図ることができる。しかも本発明にかかる燃料濾
過装置によれば、燃料フィルターを兼用できるため、燃
料供給ラインの燃料フィルターの位置に設けることがで
き、取付け取り外しが容易なため、容易に交換すること
もできる。
ィルター濾紙で、主に燃料中の金属イオンを電着して濾
過し、しかる後に活性セラミックに触媒させるものであ
るから、活性セラミック表面に燃料中に含まれる不純物
が付着し、燃料中に存在した金属イオンが活性セラミッ
ク表面の電極に反応してメッキされた状態となることが
減少し、活性セラミックの効果の減少が防止され効果が
長期に亘って持続する。従って、長期に亘って、燃焼時
の排出ガスの黒煙の減少、一酸化炭素、炭酸ガス、炭化
水素、窒素化合物、イオウガス等の濃度の減少を図るこ
とができ、副次的に長期間燃費の向上、エンジン出力の
向上を図ることができる。しかも本発明にかかる燃料濾
過装置によれば、燃料フィルターを兼用できるため、燃
料供給ラインの燃料フィルターの位置に設けることがで
き、取付け取り外しが容易なため、容易に交換すること
もできる。
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す横断面部分斜視図であ
る。
る。
【図3】従来例を示す縦断面図である。
11 外筒 12 内筒 13 フィルター濾紙 14 活性セラミック 15 孔 16 燃料入口 17 燃料出口
Claims (4)
- 【請求項1】 誘電体セラミック(電気石も含む)粉末
を漉き込んだフィルター濾紙で、主に燃料中の金属イオ
ンを電着する1次処理と、該1次処理後活性セラミック
による2次処理を行うことを特徴とする燃料濾過方法。 - 【請求項2】 前記活性セラミックは、誘電率の異なる
2種以上のセラミック原料を混和し粒状に焼成したもの
である請求項1記載の燃料濾過方法。 - 【請求項3】 外筒と、側壁に多数の孔が穿設された内
筒と、該内筒内に容入された活性セラミックと、前記内
筒と外筒の間に介在する誘電体セラミック(電気石も含
む)粉末を漉き込んだフィルター濾紙とよりなり、外筒
に燃料入口が、内筒に燃料出口が設けられ、外筒の燃料
入口より外筒内に供給された燃料は、フィルター濾紙を
通過し内筒に入り活性セラミックと接触し出口より流出
することを特徴とする燃料濾過装置。 - 【請求項4】 前記活性セラミックは、誘電率の異なる
2種以上のセラミック原料を混和し粒状に焼成したもの
である請求項3記載の燃料濾過装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26965592A JPH0693935A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 燃料濾過方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26965592A JPH0693935A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 燃料濾過方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0693935A true JPH0693935A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17475380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26965592A Pending JPH0693935A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 燃料濾過方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0693935A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008264633A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Asani Japan Kk | 流体浄化用フィルター |
JP2009103120A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-05-14 | Denso Corp | 燃料濾過装置 |
JP2009197686A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Denso Corp | 燃料濾過装置 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP26965592A patent/JPH0693935A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008264633A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Asani Japan Kk | 流体浄化用フィルター |
JP2009103120A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-05-14 | Denso Corp | 燃料濾過装置 |
JP2009197686A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Denso Corp | 燃料濾過装置 |
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