JP4960895B2 - スライドラッチ錠 - Google Patents

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Description

この発明は、ドアを施錠開錠するスライドラッチ錠に関する。
便所の個室などの室内外を仕切る壁パネルに付属したドアを施錠開錠するためのスライドラッチ錠は、ドアの室内側面に取り付けられたラッチ支持体に支持されたラッチを、ドアの左右方向にスライド操作し、このラッチの先端部を、ドアが取り付けられた壁パネルの室内側面の側に係合させることで、ドアを閉鎖した状態で施錠するしくみとなっている。
このようなスライドラッチ錠として、ラッチのスライドに連動して回転する連結軸を介して、ドアの室外側面に取り付けられた表示板支持体に支持された表示板を正逆回転させ、その表面に設けられた使用表示部と不使用表示部とを切り換え表示することで、室内の使用状態と不使用状態を室外から判別可能としたものがある。
ところで、この種の表示機能を備えるスライドラッチ錠においては、ラッチの施錠位置と開錠位置との間のスライドによるストローク量が大きいため、ラッチを施錠位置から開錠位置まで移動させると連結軸および表示板が数回転し、表示板の使用表示部および不使用表示部が何度も繰り返して切り替え表示されることになる。
したがって、ラッチのスライド操作が中途半端であると、室内が使用中にもかかわらず不使用表示部が表示されたり、あるいは、不使用であるにもかかわらず使用表示部が表示されたりし、使用状態、不使用状態の判別がつかないことがあった。
前記のような不都合を解消するため、特許文献1には、連結軸と表示板との間にクラッチを形成し、このクラッチによって、表示板をその不使用表示部と使用表示部との表示切り替え角度(表示板が一方向に回転する場合に不使用表示部と使用表示部とが一回だけ切り替わる角度)内で連結軸に連動して回転させ、表示切り替え角度を超える表示板の連結軸との連動を断つように構成したものが開示されている。
このように構成すると、ラッチのスライドが中途半端であっても、使用中表示部と不使用表示部とが繰り返し切り替え表示されることがないため、室内の使用状態と不使用状態を明確に判別することが可能である。
特開2005−36575号公報
しかし、特許文献1のスライドラッチ錠を取り付けたドアに外部から衝撃がかかって連結軸と表示板のドアへの組み込み位置にずれが生じるなどすると、前記切り替え表示角度内でもクラッチが断たれて表示板が回転しなくなることがあった。
このようにクラッチが故障して表示板がうまく回転しないと、上述した表示板が数回転する従来の例と同様にドアの室内の使用状態、不使用状態が判別できなくなってしまう。
そこで、この発明の解決すべき課題は、クラッチが故障した場合にも、連結軸の回転動力を表示板に伝達できるようにすることである。
上記課題を解決するために、ドアの室内側面に取付けられるラッチ支持体と、このラッチ支持体に支持され、ドアの左右方向にスライド可能なラッチと、ドアの室外側面に取り付けられる表示板支持体と、この表示板支持体に正逆回転可能に支持され、その使用表示部と不使用表示部とを切り替え表示する表示板と、この表示板の回転角度を前記使用表示部と不使用表示部との表示切り替え角度に規制する角度規制機構と、前記ラッチ支持体と表示板支持体の間に配置され、前記ラッチのスライドに連動して正逆回転する連結軸と、前記連結軸と表示板との間に形成され、連結軸の回転角度が前記表示切り替え角度内であるとき表示板を連結軸に連動して正逆回転させ、連結軸の回転角度が前記表示切り替え角度を超えると表示板と連結軸との連動を断つクラッチと、を備えるスライドラッチ錠において、以下の構成を採用したのである。
すなわち、前記表示切り替え角度内でクラッチが断たれたときに、連結軸に連動して表示板を正逆回転させる補助回転機構をさらに備えることとしたのである。
このように構成すると、クラッチが故障した場合にも、表示板は補助回転機構により正逆回転させられるため、その使用表示部と不使用表示部を切り替え表示することが可能となる。
さらに前記補助回転機構は、前記表示板裏面から突出する受け部と、前記連結軸の室外側端面から連結軸径方向に張り出し、前記表示板裏面の受け部を押すことで表示板を連結軸に連動して正逆回転させる回転伝達部と、から構成されるのが好ましい。
さらに前記クラッチは、軸方向に移動可能な前記連結軸を表示板に向けて付勢する弾性部材と、前記表示板の裏面に形成された表示板側かみ合い部と、前記連結軸の室外側端面に形成され、前記表示板側かみ合い部とかみ合い可能な表示板側かみ合い部と、から構成されるのが好ましい。
この場合において、前記連結軸側かみ合い部は、連結軸の表示板支持体側の端面上に設けられた凸部であり、前記表示板側かみ合い部が、表示板の裏面上に設けられ、前記連結軸の凸部がはまり込み可能な凹部であるのがより好ましい。
前記角度規制機構は、前記表示板の裏面から突出する突出部と、前記表示板支持体の表示板裏面との対向面に設けられ、前記連結軸の回転角度が前記表示切り替え角度を超えると前記突出部に当接するストッパと、から構成されるのが好ましい。
表示板の回転角度が表示切り替え角度内であるにもかかわらずクラッチが断たれた場合に、表示板を連結軸に連動して回転させる補助回転機構を設けたので、クラッチが故障しても、ドアが設けられた室内の使用、不使用が判別できるようになる。
図1から図6に示すように、この発明のスライドラッチ錠1は、個室の室内外を仕切る壁パネルPのドアDの内側面の戸先寄りに取付けられるラッチ支持体10と、ドアDの外側面の戸先寄りに取付けられる表示板支持体20とを有し、両支持体はドアDを挟んで着脱自在に連結されている。
図示のように、この連結は、ラッチ支持体10を表裏に貫通する貫通孔に差し込まれたボルト11を、表示板支持体20に設けられたねじ筒21に、ねじ合わせることによる。
ラッチ支持体10は左右方向に細長く、図4のように、その上下面には左右両端に至る案内溝12が設けられている。
ラッチ支持体10には左右方向に細長いラッチ30が支持されている。
ラッチ30はラッチ本体31と、ラッチ本体31を覆うラッチカバー32とからなる。
ラッチカバー32は、ラッチ支持体10は断面コの字型をなして表面および上下面の前側部を覆い、その上下板の側縁には前記案内溝12にスライド自在に嵌合されるように内向きに延びる係合片32aが設けられ、上下の係合片32a間に嵌合部32bが形成されている。
ラッチ本体31は、その左右方向に細長い長孔31aを有し、この長孔31aの上縁にはラック31bが形成され、また、長孔31aの左右両外側のラッチ本体表面側には、スプリングが装填された押圧部31cが形成され、一方押圧部31cの裏側には同じスプリングに付勢された突片31dが形成されている。
ラッチ本体31は、ラッチカバー32の端面から差し込まれると、押圧部31cがスプリングが圧縮されることでラッチカバー32の裏面を押圧するとともに、突片31dが上下の係合片32a間に設けられた嵌合部32bにはまり込むことで、ラッチカバー32内に固定される。
上記ラッチ30は前記案内溝12に沿って左右方向にスライドであって、図1のように、ドアDが取り付けられた壁パネルPの内側面に先端部が位置までスライドさせると、ドアDが施錠されるようになっている。
また、ラッチ支持体10と表示板支持体20の間には連結軸40が設けられている。
この連結軸40は、ラッチ支持体10に回転自在に支持された原動軸41と、表示板支持体20に回転自在に支持された従動軸42とからなり、前記原動軸41に角軸部41aが設けられ、この角軸部41aが従動軸42に形成された角孔に抜き差し自在に挿入されている。
このように従動軸42は原動軸41に対して挿し込まれているだけであるため、軸方向に移動可能となっている。
原動軸41のラッチ支持体10側の端部にはスプリングを介してピニオン43が取付けられ、このピニオン43は前記ラッチ30の長孔31aに形成されたラック31bに噛み合っている。
したがって、ラッチ30を左右方向にスライドさせると、連結軸40が連動して正逆回転するようになっている。
一方、図7および図8のように、従動軸42の表示板支持体20側の端部の縁には、軸径方向に張り出すフランジ42bが形成されている。
フランジ42bは、略半円状の大径部と小径部とからなり、その境界は回転伝達部としてのツメ42cを構成している。
また、従動軸42の表示板支持体20側の端部の中央には、円柱形に突出して先端にドライバ溝を有する緊急開錠部42dが設けられている。
さらに、従動軸42の表示板支持体20側の端部の緊急開錠部42dの周面には、緊急開錠部42dの径方向に並列する2つの凸部42eが連設されている。
表示板支持体20は、その表面に円柱形に凹んだ収納部22を形成し、この収納部22の底の下半部には、半円弧状に突出するストッパ23が設けられている。
また、収納部22の底の中央には軸孔24が設けられて従動軸42が挿通しており、従動軸42の表示板支持体20側の端部はこの収納部22に格納されている。
さらに収納部22内には、従動軸42の表示板支持体20側の端部と対向するようにして表示板50が回転可能に格納されている。
円板形の表示板50の表面には、半円状の使用表示部51と、半円状の不使用表示部52とが設けられている。
使用表示部51はたとえば赤色のシールを貼付することで形成され、不使用表示部52はたとえば青色のシールを貼付することで形成される。
また、表示板50の中央には円窓53が設けられており、表示板50の裏面のこの円窓53の周縁は円筒形に突出し、この突出した部分の端面には円窓53を中心に放射状に並ぶ角穴状の凹部54が形成されている。
同心円上に並列する凹部54の周方向に対向する側面は、凹部54がその開口に向けて広がるようにテーパ状に形成されている。
さらに表示板50の裏面の周縁には、円筒形のガイド55が連設され、前記ガイド55の内周には突出部(受け部)56が連設されている。
この突出部(受け部)56は、表示板50の使用表示部51と不使用表示部52の境界のほぼ真裏となるように配置されている。
また、表示板50のガイド55の外径は、表示板支持体20の収納部22の内径とほぼ等しいため、ガイド55は収納部22にほぼ過不足なくはまり込む。
また、表示板支持体20には、その表面から表示カバー25が被せられ取り付けられており、この表示カバー25の下部には板状の引手26が設けられている。
さらに、この表示カバー25の中央部には扇型の表示窓27が設けられており、表示板50が回転すると、その使用表示部51と不使用表示部52がこの表示窓27を通して室外側に切り替え表示されるようになっている。
また表示板支持体20の収納部22の底と、収納部22に収納された従動軸42のフランジ42bとの間にはコイルスプリング60が装填され、これにより、軸方向に移動可能な従動軸42は表示板50に向けて付勢されている。
ここで、従動軸42のフランジ42bの大径部の径は、表示板50の円筒形ガイド55の内径にほぼ等しいため、付勢された従動軸42の表示板支持体20側の端部は、表示板50のガイド55内に収容される。
また従動軸42の緊急開錠部42dの径は、表示板50の円窓53の径にほぼ等しいため、緊急開錠部42dは円窓53を挿通し、表示カバー25の表示窓27に臨んでいる。
さらに、コイルスプリング60の付勢により、従動軸42の表示板支持体20側の端部は、収納部22内において表示板50の裏面に押し当てられる。
ここで、表示板50の円窓53の周縁に沿って並列する凹部54と、従動軸42の緊急開錠部42dの外周に沿って並列する2つの凸部42eとは正対する関係にあるため、図9(a)のように、従動軸42の凸部42eが表示板50の凹部54にはまり込むようになっている。
また表示板支持体20の半円弧状のストッパ23は、収納部22の周壁から表示板50のガイド55の厚み分だけ内側に配置されており、ストッパ23と表示板50のガイド55の内周に連設された突出部56とは円周方向に対向するようになっている。
実施形態のスライドラッチ錠1は以上の構成からなる。
図10(a)は、ラッチ30が開錠位置にきた状態を示し、この開錠位置において、表示板50の青色の不使用表示部52が表示窓27に表示されている。
なお、不使用表示部52が青色であることを、図では模式的に青の文字で示している。
図10(a)に示す状態からラッチ30を施錠位置に向けてスライドさせると、ラッチ30のスライドによる直線運動はラック31b、ピニオン43を介して連結軸40の回転運動に変換され、連結軸40は回転する。
また、連結軸40の回転動力は、従動軸42の凸部42eと表示板50の凹部54とのはまり合い(噛み合い)により、表示板50に確実に伝達され、表示板50は連結軸40に連動して回転する。
このため、連結軸40を0度から180度の範囲で回転させると、表示板50は図10(a)に示す状態から同図(b)、同図(c)へと180度回転(半回転)し、赤色の使用表示部51が表示窓27に表示される。
なお、使用表示部51が赤色であることを、図では模式的に赤の文字で示している。
このように、ラッチ30のスライド開始と同時に表示板50の回転が開始することとなり、表示板50が180度回転すると、図10(c)のように表示板50の突出部56が収納部22のストッパ23の一端に当接する。
そのため、ラッチ30をさらにスライドさせて連結軸40を180度を超えて回転させようとすると、図9(b)のように、従動軸42の凸部42eがコイルスプリング60の付勢に抗して表示体の凹部54から抜け出て、はまり合いが解除される。
したがって、図10(d)から(e)のように、表示板50はそれ以上回転することなく、連結軸40のみがラッチ30の施錠位置へのスライド操作が終了するまで(180度から360度の範囲)空転することになる。
この場合、上記したとおり表示板50の凹部54はその周方向の両側面がテーパ状に形成されているため、従動軸42の凸部42eの凹部54からの抜け出しがスムーズになっている。
また、図10(e)のように、施錠位置に保持されたラッチ30を開錠位置に向けてスライドさせ、連結軸40を上記と逆向きに回転させると、従動軸42の凸部42eと表示板50の凹部54とが、コイルスプリング60の付勢により再びはまり合い、表示板50が連結軸40に連動して上記と逆方向に回転する。
図10(e)から(d)を経て(c)へと連結軸40を180度回転させると、表示板50が180度回転(半回転)し、不使用表示部52が表示窓27に表示される。
このように、表示板50が180度回転し、その突出部56が収納部22のストッパ23の他端に当接すると、上記と同様の作用で従動軸42の凸部42eが表示板50の凹部54から抜け出る。
したがって、表示板50と連結軸40との連動が断たれ、同図(b)から(a)へとラッチ30の開錠位置へのスライド操作が終了するまで連結軸40は空転し、表示板50はそれ以上回転しないことになる。
以上のように、連結軸40の凸部42eと、表示板50の凹部54と、コイルスプリング60とから、連結軸40と表示板50とを継断するかみ合い式のクラッチが構成されていることが理解される。
また、表示板50の半回転、すなわち180度の回転角度が、使用表示部51と不使用表示部52を切り替えて表示する表示切り替え角度となっており、表示板50の突出部56と収納部22のストッパ23とが表示板50の回転角度をこの表示切り替え角度内に規制する角度規制機構を構成していることが理解される。
このように、表示板50は、ラッチ30のスライド操作の開始と同時に回転が開始され、かつ正逆方向に半回転だけしか回転しないため、室内の使用状態と不使用状態が明確に判別できるようになっている。
以上が、正常時のスライドラッチ錠1の動作を示している。
一方、スライドラッチ錠1をドアDに取り付けた状態で、いたずらなどによって外部から衝撃がかかり、連結軸40や表示板50の組み込み位置が若干ずれることがある。
そのようになると、従動軸42の表示板支持体20側の端部が表示板50の裏面に正常に押し当てられず、したがって凸部42eと凹部54がうまくはまり合わず、クラッチが故障した状態となる。
以下、クラッチが故障した状態について、図11を参照して説明する。
図11(a)は、ラッチ30が開錠位置に配置された状態を示し、その開錠位置において、表示板50の不使用表示部52が表示窓27に表示されている。
図11(a)に示す状態からラッチ30を閉止位置に向けてスライドさせると、連結軸40がこれに連動して回転する。
しかし、図10の場合と異なり、クラッチがかみ合っていないため、表示板50は回転せず、図11(b)から(c)のように連結軸40だけが180度空転する。
ここで、図11(c)のように、連結軸40の回転が180度を超えようとすると、従動軸42のフランジ42bのツメ42cが表示板50の受け部56に係合する。
そのため、連結軸40の回転が180度を超えると、同図(d)から(e)のように、表示板50はその受け部56がツメ42cに押されて、連結軸40に連動して回転を開始し、連結軸40が360度回転すると、同図(e)のように、表示板50は180度回転してその使用表示部51が表示窓27に表示されることになる。
一方、図11(e)からラッチ30を開錠位置に向けてスライドさせ、連結軸40を上記と逆方向に回転させると、連結軸40は同図(d)から(c)へとまず180度空転する。
ついで従動軸42のフランジ42bのツメ42cが表示板50の受け部56に係合することで、連結軸40の同図(c)から(b)を経て(a)への180度から360度の範囲で、表示板50は連結軸40に連動して上記と逆方向に180度回転し、不使用表示部52が表示窓27に表示される。
このように、クラッチがかみ合わない場合にも、従動軸42の回転伝達部としてのツメ42cと、表示板50の受け部としての突出部56との係合により補助回転機構が作動し、表示板50が連結軸40によって強制的に回転させられて、その使用表示部51と不使用表示部52とを切り替え表示することが可能となる。
しかも、表示板50は正逆方向に半回転だけしか回転しないため、使用表示部51と不使用表示部52とが一方向に複数回切り替わることがなく、室内の使用状態と不使用状態が明確に判別できるようになっている。
なお、何らかの理由で室内側からの解錠ができない緊急時においては、緊急開錠部42dのドライバ溝にドライバなどを係合させて、連結軸40を回転させ、これによりラッチ30を室外側からスライドさせることができる。
したがって、この場合でも、室外側からスライドラッチ錠1を開錠操作することができるようになっている。
ここで連結軸40と表示板50との間に構成されるクラッチは、実施形態に限定されない。
たとえば、連結軸40側に凹部を、表示板50側に凸部を設けてもよいし、連結軸40と表示板50にかみ合い可能なツメ状物をそれぞれ設けてもよい。
また、クラッチの位置も実施形態に限定されず、たとえば、連結軸40にフランジを設けてその周縁部に凸部を設け、これに対応して表示板50の周縁部に凹部を設けてもよい。
さらに、クラッチの種類も限定されず、たとえば特許文献1のように、連結軸40の表示板支持体側の端部を表示板50の裏面に直接または摩擦抵抗が大きいゴムなどを介して押し当て、その摩擦力により連動させる摩擦クラッチとしてもよい。
表示板支持体20のストッパ23は、表示板50を表示切り替え角度に規制する角度規制機構として機能するものであれば実施形態に限定されない。
たとえば、切り替え表示角度の上下限において、表示板50の突出部56にそれぞれ当接する2つのストッパ23を別々に設けてもよい。
また、実施形態ではクラッチを内側に、角度規制機構を外側に形成しているが、クラッチを外側に角度規制機構を内側に形成してもよい。
さらに、角度規制機構の構造は、実施形態に限定されず、たとえば特許文献1のように、表示板50の表面に表示カバー25の表示窓27にはまり込む突起を形成し、表示板50が回転すると、この突起が表示窓27の左右縁部に係合することで、回転角度を規制するようにしてもよい。
さらに実施形態では、連結軸40のツメ42cを受ける補助回転機構としての受け部が、角度規制機構としての突出部56の役割も兼ねており、これによって構造が簡略化されているが、受け部とは別体に突出部を設けてもよい。
また、補助回転機構は、実施形態では連結軸40の回転角度が表示板50の表示切り替え角度を超えた場合に作動するように構成しているが、表示切り替え角度内において作動するように構成してもよい。
補助回転機構は、実施形態の構造に限定されず、クラッチが故障した場合に、従動軸が回転すると、その表示板支持体側の端部と表示板の裏面側とが何らかの形で係合、当接し、これにより表示板が連動する構造であればよい。
ラッチ30と連結軸40が連動する機構は、実施形態に限定されず、たとえば間に適宜ギアを介在させてもよい。
スライドラッチ錠の横断面図 図1のII−II断面図 スライドラッチ錠の斜視図 スライドラッチ錠の分解斜視図 スライドラッチ錠の斜視図 スライドラッチ錠の分解斜視図 スライドラッチ錠の一部分解斜視図 スライドラッチ錠の一部分解斜視図 スライドラッチ錠の要部拡大断面図 正常時のスライドラッチ錠の動作を示す図 クラッチ故障時のスライドラッチ錠の動作を示す図
符号の説明
D ドア
P 壁パネル
1 スライドラッチ錠
10 ラッチ支持体
11 ボルト
12 案内溝
20 表示板支持体
21 ねじ筒
22 収納部
23 ストッパ
24 軸孔
25 表示カバー
26 引手
27 表示窓
30 ラッチ
31 ラッチ本体
31a 長孔
31b ラック
31c 押圧部
31d 突片
32 ラッチカバー
32a 係合片
32b 嵌合部
40 連結軸
41 原動軸
41a 角軸部
42 従動軸
42a 角穴
42b フランジ
42c ツメ
42d 緊急開錠部
42e 凸部
43 ピニオン
50 表示板
51 使用表示部
52 不使用表示部
53 円窓
54 凹部
55 ガイド
56 受け部(突出部)
60 コイルスプリング

Claims (5)

  1. ドアの室内側面に取付けられるラッチ支持体10と、
    このラッチ支持体10に支持され、ドアの左右方向にスライド可能なラッチ30と、
    ドアの室外側面に取り付けられる表示板支持体20と、
    この表示板支持体20に正逆回転可能に支持され、その使用表示部51と不使用表示部52とを切り替え表示する表示板50と、
    この表示板50の回転角度を前記使用表示部51と不使用表示部52との表示切り替え角度に規制する角度規制機構と、
    前記ラッチ支持体10と表示板支持体20の間に配置され、前記ラッチ30のスライドに連動して正逆回転する連結軸40と、
    前記連結軸40と表示板50との間に形成され、連結軸40の回転角度が前記表示切り替え角度内であるとき表示板50を連結軸40に連動して正逆回転させ、連結軸40の回転角度が前記表示切り替え角度を超えると表示板50と連結軸40との連動を断つクラッチと、を備えるスライドラッチ錠において、
    前記表示切り替え角度内でクラッチが断たれたときに、連結軸40に連動して表示板50を正逆回転させる補助回転機構として、
    前記表示板50の裏面から突出する受け部56と、
    前記連結軸40の室外側端面から連結軸径方向に張り出し、前記連結軸40の回転時に前記表示板裏面の受け部56に係合または当接してこれを押すことで表示板50を連結軸40に連動して正逆回転させる回転伝達部42cと、を設けたスライドラッチ錠。
  2. 前記受け部56は、前記表示板50の前記使用表示部51と不使用表示部52の境界のほぼ真裏に形成されており、
    前記連結軸の室外側端面の全周には、それぞれほぼ半円状の大径部と小径部よりなるフランジ42bが設けられ、その大径部と小径部との境界が前記回転伝達部42cとしてのツメとして形成されており、
    前記連結軸40の回転角度が前記表示切り替え角度を超えると、前記受け部56に前記回転伝達部42cとしてのツメが係合する、請求項1に記載のスライドラッチ錠。
  3. 前記クラッチが、
    軸方向に移動可能な前記連結軸を表示板に向けて付勢する弾性部材60と、
    前記表示板50の裏面に形成された表示板側かみ合い部と、
    前記連結軸40の室外側端面に形成され、前記表示板側かみ合い部とかみ合い可能な連結軸側かみ合い部と、から構成される請求項1または2に記載のスライドラッチ錠。
  4. 前記連結軸側かみ合い部が、連結軸40の表示板支持体20側の端面上に設けられた凸部42eであり、
    前記表示板側かみ合い部が、表示板50の裏面上に設けられ、前記連結軸40の凸部42eがはまり込み可能な凹部54である請求項3に記載のスライドラッチ錠。
  5. 前記角度規制機構が、
    前記表示板50の裏面から突出する突出部56と、
    前記表示板支持体20の表示板裏面との対向面に設けられ、前記連結軸40の回転角度が前記表示切り替え角度を超えると前記突出部56に当接するストッパ23と、から構成される請求項1から4のいずれかに記載のスライドラッチ錠。
JP2008013340A 2008-01-24 2008-01-24 スライドラッチ錠 Active JP4960895B2 (ja)

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