JP6217901B2 - 施解錠表示装置 - Google Patents

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本発明は、商業施設、公共施設、医療施設などの共用トイレ等のドアなどに設けられ、室外側における錠装置の施解錠状態を室外側で表示する施解錠表示装置に関する。
一般に、共用トイレ等のドアには、その略腰高さ位置に使用中か否かを視認できるように、室内側における錠装置(スライドラッチ錠、打掛け錠など)の施錠・解錠状態を室外側で表示する施解錠表示装置が設けられている。この施解錠表示装置は、赤色系の施錠表示と青色系の解錠表示との表示領域を片半部づつに設定した円板形状の表示体(回転表示プレート)を、表示体を内装するケース状のカバー体前面に設けた表示窓を介して、室内側に設けられる錠装置の施解錠操作に応じて、回転伝達手段により正逆回転させて、施解錠状態を赤・青切り替え表示するよう構成されたものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、これら施解錠表示装置には、錠装置に連動連結される回転伝達手段(連結軸)の先端部側に緊急解錠口を設けて、これをドライバーなどで回転操作することで室外側から解錠操作できるようになっており、回転表示プレートは、この緊急解錠口を中心として回転伝達手段に回転自在に支持させた状態で、カバー体の内部に全体を覆うよう収容されており、表示窓は、その形成面域が、緊急解錠口の上部側となるカバー体の上側面を残した前面部のみに対して、扇形や楕円形等に切欠き開口して形成されていた。このため、表示窓を大きく形成することができないという表示面域形成上の制約があり、略腰高さ位置に配設された表示窓が、その近傍となる立ち位置によって斜視しなければならず、施解錠表示の状態が見づらくなり、視認性が悪くなるという不都合があった。
特に、特許文献1や2のもののように、スライドラッチ錠(1)の引き手(406、4b)として機能する角形や楕円形の箱型形状の施解錠表示装置(4)にあっては、引き手操作がし易いように、ドア面からの所定の突出幅をもって形成させる必要があり、特許文献3のもののように、引き手機能を必要としないものにあっては、表示カバー(28)を椀型にしたり、前面を円弧形状にしたりして、表示窓(30)部分に傾斜部(29)を形成することで、視認性をある程度向上させることも可能であるが、表示体(23)形状も表示窓(30)部分の曲面や傾斜面に合わせて形成しなければならず、これを引手に採用した場合には、不用意に接触して誤表示状態となる危惧があるだけでなく、特に、特許文献1(図5)や特許文献2に示すような上下を把持したり、引き手(406)や手掛け片(406)に指を掛けて使用される引き手機能を必要とする箱型形状のものに、そのまま採用することが困難であるばかりか、表示窓(30)から塵、埃、ゴミ、清掃時の水滴などが入り込み、施解錠状態の切り替え表示動作に支障を来す危惧がある。
特開2005−36575号公報 特開2001−254536号公報 特開2002−155649号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、錠装置の施解錠操作に応じて正逆切り替え表示する表示体を備えるものでありながら、表示窓の形成面域を、カバー体の前面部だけでなく、連なる角部から上面部にも拡大して、表示体を、表示窓に装着された透明な窓カバーによって、表示体への不用意な接触を保護した状態で、角部を含む前面と上面との2面方向から立体的に透視させて識別することを可能にし、どの様な立ち位置によっても、施解錠の切り替え表示状態を見易くして、視認性の確実な向上を図ると共に、表示窓から塵、埃、ゴミ、清掃時の水滴などの侵入を防止して、カバー体、窓カバー、表示体の立体的な統一性をもってデザインの向上と形状のバリエーション化を図ることのできる施解錠表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の施解錠表示装置は、室内側に設けられた錠装置の施解錠操作に応じて、その施錠状態と解錠状態とをそれぞれ異色系の表示領域に切り替えて表示する表示体と、該表示体を収容するカバー体に形成された表示窓とを備えた室外側に設けられる施解錠表示装置であって、前記カバー体は、少なくとも前面部と上面部とを有して形成され、前記表示窓は、前記カバー体の前面部と該前面部に連なる上面部とを切り欠き開口して形成すると共に、該表示窓に、前記切欠き開口を塞ぐよう形成された透明な窓カバーを装着し、前記表示体を、前記表示窓の前面側と上面側の窓面から視認される2面の表示領域を有して切り替え表示されるよう断面視コ字状の円筒形に形成し、その上側円弧面を、前記カバー体の上面部となる切欠き開口から膨出させて設けることで、前記窓カバーを介して2面方向から立体的に透視可能とすべく構成せしめたことを特徴とするものである。
本発明は、錠装置の施解錠操作に応じて正逆切り替え表示する表示体を備えるものでありながら、表示窓の形成面域を、カバー体の前面部だけでなく、連なる角部から上面部にも表示面域の拡大が可能となり、表示機能が大幅に改善されてその存在を大きく認識させることができ、しかも、表示窓に装着された透明な窓カバーを介して、表示体を、不用意な接触による誤表示を防止した保護状態で、前面側と上面側との2面方向から立体的に透視させて識別することができ、目線位置の高低にかかわらずどの様な立ち位置であっても、施解錠の切り替え表示状態が見易くなり、視認性の確実な向上を図ることができと共に、表示窓からの塵、埃、ゴミ、清掃時等の水滴などの侵入が防止され、安定した施解錠状態の切り替え表示動作を行うことができるだけでなく、上下を把持して使用される引き手機能を要する箱型形状等のものに対しても、表示窓の切欠き小口周端縁によって、指を傷つけてしまうことがなく、安全性を確保した状態で、その引き手機能を何ら損なうことなく採用することがでる。さらに、円筒状の表示体は、その上側円弧面をカバー体の上面部から膨出させて設けられてるので、カバー体の内部から一部分をはみ出して収容することが可能となり、表示窓をより立体的にかつ大きく形成し得て、表示体の円弧面を横方向から視認させることが可能となり、更なる視認性の向上を図ることもでき、カバー体、窓カバー、表示体の各部材自体の形状変形やそれらを三位一体とする立体的な統一性をもって、デザインの向上と形状のバリエーション化を図ることができる。
本発明の実施形態にかかる施解錠表示装置の取付け状態を示す平面図である。 本発明の実施形態にかかる施解錠表示装置の取付け状態を示す側面図である。 施解錠表示装置の正面図である。 施解錠表示装置のA−A断面図である。 (A)は施解錠表示装置のB−B断面図、(B)は施解錠表示装置のC−C断面図である。 (A)は表示体の正面図、(B)は表示体の側面図、(C)は表示体の背面図、(D)は表示体の縦断面図である。 (A)は窓カバーの平面図、(B)は窓カバーの正面図、(C)は窓カバーの側面図である。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する施解錠表示装置を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、施解錠表示装置の取付け状態を示す平面図、図2はその側面図、図3は施解錠表示装置の正面図、図4はA−A断面図、図5(A)はB−B断面図、図5(B)はC−C断面図である。
これらの図に示されるように、1は商業施設、公共施設、医療施設などの共用トイレ等のドア2に取り付けられるスライドラッチ錠(錠装置)であって、該スライドラッチ錠1は、ドア2の室内側面に取り付けられる錠本体11と、該錠本体11に左右方向スライド自在に支持される断面略C字状のラッチ体12と、ドア枠21側に設けられてたラッチ受け13とを備え、ラッチ体12のラッチ受け13に対する係脱操作により、ドア2の施錠、解錠が行われるようになっている。
一方、ドア2の室外側面には、施解錠表示装置3が取り付けられており、その背面側からドア2内に挿入されるナット脚31aに対し、錠本体11側からドア2を挟んで取付けボルト11aを螺入することによって、スライドラッチ錠1と施解錠表示装置3とが互に連結固定されている。
また、錠本体11には、ラッチ体12の内部に設けられた直線状のラック歯にピニオン歯車を介して噛合し(図示しない)、ラッチ体12のスライド操作に応じて回転する板状等の非円形の回転軸11bが設けられており、これらスライドラッチ錠1の基本構成は、特許文献1等に開示されるように従来のスライドラッチ錠と略同じである。なお、ラッチ体12の施錠又は解錠に必要な操作ストロークにおいて、回転軸11bの回転角が360゜に達するように設定されている。
施解錠表示装置3は、前記2つのナット脚31aが一体成形された取付け部材31と、施解錠表示装置3の外周面を形成して取付け部材31を収容する上面部が開口する筒状の取付け座32と、この取付け座32の前面に設けられて取付け座32と共にケース体を形成するカバー体33と、取付け部材31の内部に、その先端部を回転自在に支持させて収容することで、錠本体11の回転軸11bに一体回動可能に連結される連結軸34と、連結軸34に連動して回転する表示体4とから構成される。なお、カバー体33は、取付け座32と一体形成してもよく、取付け座32の上面を、上面部332として別部材により形成してカバー体33としてもよく、要は、連結軸34や表示体4等の部材を収容し前面を覆うケース体を形成するものであればよい。
連結軸34は、その中心に回転軸11bの断面形状に対応する非円形の連結穴34aを有し、ここに回転軸11bが嵌挿される。連結軸34の先端側には、フランジ部34bと、該フランジ部34bの中心部から突出する緊急解錠操作部34cとが形成されている。緊急解錠操作部34cは、ドライバーなどで回し操作可能な孔や溝を有し、その先端面をカバー体33に形成される緊急解錠口33aから外部に臨ませている。つまり、何らかの理由で室内側からの解錠ができない緊急時においては、緊急解錠操作部34cをドライバーなどで回し、連結軸34及び回転軸11bを介してラッチ体12をスライドさせることにより、室外側からでもスライドラッチ錠1を解錠操作することができるようになっている。
カバー体33は、前面部331と上面部332との逆L字状面部と、上面部332から背面側に折曲させた後面部333を有して形成され、さらに、取付け座32の下面から前面部331を下方に延出させ、この延出部分を手前側に膨出させて一体形成した引き手部334を有してプレス形成される。また、カバー体33には、その中心位置に前面部331と、この前面部331に連なる上面部332との二面を下向き略L字状に切り欠き開口して、緊急解錠口33aに連続するよう形成された表示窓5が設けられている。この表示窓5には、前記切欠き開口した形状に適合して、その切欠き小口周端縁を塞ぐよう形成された透明な窓カバー6が装着されている。なお、本実施例の表示窓5は一体的に切り欠き開口により連なる態様としたが、この連なる態様は、前面部331と上面部332にそれぞれ別々に切欠き開口して連設(並設)形成したものを含むものであり、その窓形状は任意である。
図6は表示体の構成図であって、(A)はその正面図、(B)は側面図、(C)は背面図、(D)は縦断面図である。これら図に示すように、表示体4は、その中心に緊急解錠操作部34cの先端が挿入される孔部41を有したドーナッツ形状の前面と、その外周面(筒状面)との2面からなる断面視コ字状の円筒形に形成される。表示体4は、異色系の表示領域として、上半部が青色(解錠)表示領域、下半部が赤色(施錠)表示領域となるように、その前面には、半円状の青色シール4aと赤色シール4bが貼着され、周面には、帯状の青色シール4aと赤色シール4bが貼着されており、表示体4の角部となる前面の外周端縁および外周面の両端縁にリング状の凸状リブ42が形成され、それぞれの面の凸状リブ42間が凹溝状となって、これらシール材4a、4bを貼着し易いようにすると共に、バネ35により押圧された状態で回転する表示体4を、この凸状リブ42を前面部331と窓カバー6の前面部61のそれぞれの裏面に対して、均等に押圧接触させて回転摺接させ、その摺接(滑り)抵抗を減少させると共に、シール材4a、4b自体がこれら部材と直接接触させない傷防止が図られている。また、凸状リブ42を必要において取付け座32や窓カバー6の裏側内周面に対して回転摺接させることで、表示体4が重心バランスを有していない形状等であっても、その回転ブレを防止することができるようになっている。
また、表示体4は、カバー体33の内面と回転軸11bのフランジ部34bとの間の表示窓5に介装され、緊急解錠操作部34cを中心として回転自在に支持させた際に、前面と外周面とからなる円弧状の上面側部分が、表示窓5の切欠き開口となるカバー体33の上面部332から膨出する大きさの外径をもって形成され、カバー体33内にその内部から一部をはみ出した状態で、逆L字状の2面となる表示領域を表示窓5の前面側と上面側の窓面から視認されるように収容されている。なお、表示体4を回転移動により表示切り替えするようにしたが、これに限定されるものでなく横移動するものであっても良く、形状変更も任意である。
この様に収容すると、従来のカバー体(ケース体)内部に表示体全体を収容していたものに比し、同じ収容領域であっても表示体4の外径を大きく形成して表示面域が拡大できるだけでなく、表示体4の上側円弧面域を、表示窓5となるカバー体33の前面部331と上面部332の裏面側となる切欠き小口周端縁に近接させて、両者間の隙間を可及的に小さくしたコンパクトな収まり構成とすることができ、表示面域の拡大とデザイン性が向上され、上面部332から膨出する部分を横方向からも視認でき、立体的に表示する機能が大幅に改善され、その存在を大きく認識させて、視認性をより一層向上することができる。
表示体4の外周面部には、その筒形状を利用することにより、赤色シールと青色シールとの表示領域となる境界部に、外側ストッパ片43が突出形成され、この外側ストッパ片43と対向する側の内周面部に内側ストッパ片44が突出形成されている。この外側ストッパ片43は、表示体4を取付け部材31の内部に収容させた際、取付け部材31に形成した円弧状の移動溝311内を回転移動し、その左右縁部に係止することにより、表示体4の回転範囲(例えば、180゜)が規制される。また、フランジ部34bの外周面の左右縁部には、移動溝311の左右縁部と略同軸線位置に円弧状の係合片341、341が形成されており、内側ストッパ片44は、後述する表示体4が回転規制されたクラッチ切り状態で、係合片341が表示体4の内周面を回転移動することで係止され、連結軸34を回転規制するようになっている。
表示体4は、その筒内となる裏面に対して、フランジ部34bの前面がバネ35によって押し当てされた状態で連結軸34の回転伝達がなされ、フランジ部34bと表示体4との間に、滑り抵抗部材(ゴムなど)や滑り促進部材(グリースなど)を適宜介装させた、所謂、接触面同士が空回り可能なクラッチ(トルクリミッター)構成となっている。
つまり、本実施例において、表示体4は、上半部が解錠状態を示す青色表示領域、下半部が施錠状態を示す赤色表示領域に設定されており、ラッチ体12の施錠操作に応じて、バネ35の押圧付勢力でフランジ部34bの回転に追随して回転伝達され、一方向に180゜一体回動するクラッチ入り状態から、外側ストッパ片43が移動溝311内を回転移動して一方の縁部に当接係止することで回転規制されるクラッチ切り状態となり、上半部と下半部との表示切り替えが行われる。この表示体4が廻り止めされたクラッチ切り状態から連結軸34をさらに回転すると、ラッチ体12の操作荷重を増大させない程度の滑り抵抗をもって、連結軸34(フランジ部34b)は、表示体4との連動(回転伝達)が断たれて180゜空回りし、一方の係合片341が内側ストッパ片44から離間して他方の係合片341が内側ストッパ片44に当接係止することで廻り止めされる。
図7(A)〜(C)は窓カバーを示す構成図であり、窓カバー6は、透明な樹脂材によって、表示窓5の切欠き開口した形状に適合して、その切欠き小口周端縁を塞ぐよう下向き略L字状に折曲する前面部61と上面部62とから形成され、カバー体33の前面部331と上面部332に裏面側から予め装着される。窓カバー6の前面部61は、カバー体33の前面部331と面一となるよう形成され、上面部62は、表示体4の上側円弧部分がカバー体33の上面部332から膨出する円弧面に沿わせて、カバー体33の上面部332よりも突出せしめた円弧状に形成されている。また、前面部61と上面部62の周端縁には、それぞれ表面から面落ちした縁片611、612が一体形成されており、本実施例においては、カバー体33の上面部332における切欠き開口が後面部333に達する開口をもって形成されており、この後面部333の開口に上面部62の後側(縁片612を設けない部分)を挿入し、手前側に押し出すようにして、縁片611、612を表示窓5の切欠き小口周端縁に当接させて接着等により装着し、窓カバー6の前後端面をカバー体33(表示窓5)の前後小口端面に載置セットできるようになっており、上面部62の表示体4の円筒幅よりも後方となる後側面域は、透視不能な塗膜等の処理が施され、内部が見えないようになっている。
この様に表示窓5に窓カバー6を装着しておくと、表示体4を、不用意な接触による誤表示を防止した保護状態で、角部を含む前面側と上面側との2面方向から立体的に透視させて識別することができ、表示窓5からの塵、埃、ゴミ、水滴などの侵入が防止できるだけでなく、特に、施解錠表示装置3が、上下を把持して使用されるトイレ用ドア2等の引き手機能を要するものに採用された場合には、カバー体33の上面部332や窓カバー6の上面部62も、その角部を含め指等が接触するので、常に清潔を保つために除菌スプレー等を用いて拭き取り清掃する必要があり、その様な清掃時の水滴の侵入も防止できると共に、表示窓5の切欠き小口周端縁によって、指を傷つけてしまうこともなく、安全性を確保した状態で、その引き手機能を何ら損なうことなく採用することがでる。なお、窓カバー6の形状、装飾形態、および、透視部、非透視部の設定変更は任意であり、前面部61と上面部62は一体でなく、それぞれ別体に成形しても良い。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、室内側に設けられたスライドラッチ錠1(錠装置)の施解錠操作に応じて、室外側に設けられる施解錠表示装置3により、カバー体33内に収容された表示体4を表示窓5を介して、施錠状態と解錠状態とをそれぞれ異色系の表示領域に切り替えて表示するのであるが、本発明における施解錠表示装置3は、カバー体33を、少なくとも前面部331と上面部332との下向き略L字状の2面部を有して形成させ、表示窓5を、カバー体33の前面部331の上側と該前面部331に連なる上面部332とを切り欠き開口して形成すると共に、この表示窓5に、切欠き開口した形状に適合して、その切欠き小口周端を塞ぐよう形成された透明な窓カバー6を装着し、表示体4を、表示窓5の前面側と上面側の窓面から視認される下向き略L字状の2面の表示領域を有して切り替え表示されるよう形成し、窓カバー6を介して角部を含む2面方向から立体的に透視可能となるように構成してある。
この様に構成すると、スライドラッチ錠1の施解錠操作に応じて正逆切り替え表示する表示体4を備えるものでありながら、表示窓5の形成面域を、カバー体33の前面部331だけでなく、連なる角部から上面部332にも表示面域の拡大が可能となり、表示機能が大幅に改善されてその存在を大きく認識させることができ、しかも、表示窓5に装着された透明な窓カバー6を介して、表示体4を、不用意な接触による誤表示を防止した保護状態で、角部を含む前面側と上面側との2面方向から立体的に透視させて識別することができる。
つまり、施解錠表示装置3に近づいた位置では、上面部332側から前面部331を見下ろす態様で、また、離れた位置では、前面部331側から上面部332を臨む態様で視認することができ、目線位置の高低にかかわらずどの様な立ち位置であっても、施解錠の切り替え表示状態が見易くなり、視認性の確実な向上を図ることができと共に、表示窓5からの塵、埃、ゴミ、清掃時等の水滴などの侵入が防止され、安定した施解錠状態の切り替え表示動作を行うことができるけでなく、上下を把持して使用される引き手や手掛け機能を要する箱型形状等のものに対しても、表示窓5の切欠き小口周端によって、指を傷つけてしまうことがなく、安全性を確保した状態で、その引き手機能を何ら損なうことなく採用することがでる。
さらに、表示体4を、回転により切り替え表示されるよう断面視コ字状の円筒状に形成させて、その上側円弧面部を上面部332の切欠き開口から膨出させ、カバー体33の内部から一部分をはみ出した状態で収容することが可能となり、表示体4の上側円弧面域を、表示窓5となるカバー体33の前面部331と上面部332の切欠き小口周端縁に近接させて、両者間の隙間を可及的に小さくした収まり構成とすることができる。その結果、表示窓5をより立体的にかつ大きく形成し得て、表示面域の拡大とデザイン性が向上され、上面部332から膨出する表示体4の円弧面域を横方向から視認させることも可能となり、前述した立ち位置の視認性の向上と相まって、更なる視認性の向上を図ることができ、カバー体33、窓カバー6、表示体4の各部材自体の形状変形やそれらを三位一体とする立体的な統一性をもって、デザインの向上と形状のバリエーション化を図ることができる。
また、円筒状の表示体4の形状に対応して、窓カバー6は、その上面側が、表示体4の膨出する円弧面に沿わせた形状に形成され、カバー体33の上面部332よりも突出せしめて装着されているので、窓カバー6の膨出する上面部62に対して、損傷が防止された安全な状態で手掛けや把持する引き手機能を持たせることができ、さらに、上面部62をドア2側に傾斜させたり段差状に形成するなどして、窓カバー6自体の引き手機能を一層向上させることも可能となるだけでなく、透明な窓カバー6の前面部61と上面部62を介して、表示体4を、角部を含む前面側と上面側との2面方向から立体的に透視させて識別することができる。なお、窓カバー6を上面部332よりも突出する形状は、表示体4の円弧形状に沿わない形状であっても良い。
また、カバー体33内には、スライドラッチ錠1に連結固定される取付け部材31が設けられ、該取付け部材31の内部に、その先端側に形成されたフランジ部34bを、表示体4の前面部裏面に押圧面当させ、このフランジ部34bと表示体4との間に、所定以上の負荷に応じて空回り(滑り回転)するよう回転伝達可能に支持させた連結軸34を設けることで、所謂、クラッチを構成するにあたり、
表示体4の筒状周面部の外周面と内周面のそれぞれに、カバー体33内の取付け部材31に形成した円弧状の移動溝311内を所定の回転範囲を移動して、その左右縁部に係止して表示体4を回転規制する外側ストッパ片43と、フランジ部34bの外周面に突出形成された係合片341を係止して連結軸34を回転規制する内側ストッパ片44とを設けることにより、フランジ部34bと表示体4との接触面同士が空回り可能なクラッチ(トルクリミッター)が構成されている。
つまり、特許文献1に開示された従来のクラッチ構成にあっては、表示体(404)が板状の円盤部材によって形成されているため、その表面にリブ状の突起(404c)、表示窓(404a)開口から外観露出させて突設し、表示窓(404a)内の一方の縁部に係合することで、表示体(404)のみを回転規制させるようにしたものに比し、表示体4が筒形状(立体形状)に形成されているので、その筒状周面部(上面部62と対向する面部)の外周面と内周面を利用して、外側ストッパ片43と内側ストッパ片44とを外観露出することなくカバー体33内に設けることができ、その形状も広幅に大きく形成することができる。しかも、外側ストッパ片43による、クラッチ入り状態から表示体4の回転範囲を規制する機能に加え、内側ストッパ片44による、表示体4が回転規制されたクラッチ切り状態で、回転移動する係合片341を係止して連結軸34を回転規制する機能を併せ備えることができ、表示体4の回転規制状態が確実に保持され、バネ35による小さな押圧力をもって滑り抵抗を減少させた状態でクラッチを構成することができるだけでなく、形成される表示体4が重心バランスを有していない形状等であっても、例えば、図3において外側ストッパ片43の下方への回転が係合片341により内側ストッパ片44を係止して規制されるので、振動等の外力により誤回転して施錠又は解錠状態と異なる表示位置ズレを生じることが防止され、状態を反映した正確な表示位置を保持して施解錠表示の信頼性を高めることができ、表示体4の形状変更へのバリエーション化を図ることができる。
また、表示体4の外周端縁には、カバー体33と窓カバー6の前面部331、61裏面側に摺接する凸状リブ42が設けられているので、表示体4の前面と外周面が直接接触することがなく、その摺接(滑り)抵抗が軽減され、かつ、表示体4が重心バランスを有していなくともその回転ブレを防止することができ、バネ35によりフランジ部34bで押圧された表示体4を、滑り抵抗を減少させた状態で前面部331と窓カバー6の前面部61の裏面側に対して、均等に押圧接触させて回転させることでき、しかも、凸状リブ42間が凹溝状となって、シール材4a、4bを貼着し易くすると共に、シール材4a、4b自体のこれら部材との直接接触が回避され傷防止を図ることができる。
また、カバー体33は、その前面部331を、取着される取付け座32の下面よりも下方に延出させて一体形成し、該延出部分が引き手部334に構成されているので、従来のように、カバー体33と引き手部334とを別部材で形成して組付けする必要が無くなり、組付け作業の簡略化と、部品点数の削減を図ることかできるだけでなく、カバー体33はプレス形成されるので、引き手部334の形状変更が容易に行え、例えば、正面視における引き手部334の下端部を波形や逆台形とし、引き手部334を前面部331から手前側に膨出させずに面一に形成するなどのデザイン変更が容易に行え、ニーズの多様性に対応することができる。
1 錠装置(スライドラッチ錠)
11 錠本体
11a 取付けボルト
11b 回転軸
12 ラッチ体
13 ラッチ受け
2 ドア
21 ドア枠
3 施解錠表示装置
31 取付け部材
31a ナット脚
311 移動溝
32 取付け座
33 カバー体
33a 緊急解錠口
331 前面部
332 上面部
333 後面部
334 引き手部
34 連結軸
34a 連結穴
34b フランジ部
34c 緊急解錠操作部
341 係合片
35 バネ
4 表示体
4a 青色シール
4b 赤色シール
41 孔部
42 凸状リブ
43 外側ストッパ片
44 内側ストッパ片
5 表示窓
6 窓カバー
61 前面部
611 縁片
62 上面部
612 縁片

Claims (5)

  1. 室内側に設けられた錠装置の施解錠操作に応じて、その施錠状態と解錠状態とをそれぞれ異色系の表示領域に切り替えて表示する表示体と、該表示体を収容するカバー体に形成された表示窓とを備えた室外側に設けられる施解錠表示装置であって、
    前記カバー体は、少なくとも前面部と上面部とを有して形成され、
    前記表示窓は、前記カバー体の前面部と該前面部に連なる上面部とを切り欠き開口して形成すると共に、
    該表示窓に、前記切欠き開口を塞ぐよう形成された透明な窓カバーを装着し、
    前記表示体を、前記表示窓の前面側と上面側の窓面から視認される2面の表示領域を有して切り替え表示されるよう断面視コ字状の円筒形に形成し、その上側円弧面を、前記カバー体の上面部となる切欠き開口から膨出させて設けることで、前記窓カバーを介して2面方向から立体的に透視可能に構成せしめたことを特徴とする施解錠表示装置。
  2. 請求項において、前記窓カバーは、その上面側が、前記表示体の膨出する円弧面に沿わせた形状に形成され、前記カバー体の上面部よりも突出せしめて装着されていることを特徴とする施解錠表示装置。
  3. 請求項1または2において、前記カバー体内に、その先端側に形成されたフランジ部を、前記表示体の前面部裏面に押圧面当させて、フランジ部と表示体とが、所定以上の負荷に応じて空回りするよう回転伝達可能に支持された連結軸を設け、
    前記表示体の筒状周面部の外周面と内周面のそれぞれに、前記カバー体内を所定の回転範囲を移動して表示体を回転規制する外側ストッパ片と、フランジ部の外周面に突出形成された係合片を係止して連結軸を回転規制する内側ストッパ片とが設けられていることを特徴とする施解錠表示装置。
  4. 請求項1乃至の何れかにおいて、前記表示体の外周端縁には、前記カバー体と窓カバーの前面部裏面側に摺接する凸状リブが設けられていることを特徴とする施解錠表示装置。
  5. 請求項1乃至の何れかにおいて、前記カバー体は、その前面部を、取着される取付け座の下面よりも下方に延出させて一体形成し、該延出部分が引き手部に構成されていることを特徴とする施解錠表示装置。
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