JP5053781B2 - 電気錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サムターン錠の施解錠状態を確実に判別することができる上、扉の左右勝手(すなわち、左開きであるか右開きであるか)に拘わらず設置可能な電気錠装置に関するものである。
従来、扉等に既設されているサムターン錠に対して後付けされ、当該サムターン錠の施解錠動作を手動ではなく電動とした電気錠装置としては、種々のものが考案されており、たとえば特許文献1に開示されているような電気錠装置がある。
ここで特許文献1に開示の電気錠装置について説明すると、当該電気錠装置は、サムターンを収納可能な凹部を有するサムターンカバーを備えるとともに、ギア機構を介してサムターンカバーとモータとを連結している。そして、モータを回転駆動させることでサムターンカバーを回動させ、ひいてはサムターンをも回動させて施解錠するようになっている。尚、モータの回転駆動は、制御装置により電気的に制御している。
特開2005−23688号公報
上記特許文献1に開示の電気錠装置等において、サムターンカバーの回動位置、すなわち施解錠状態を判別する構成としては、ギア機構の近傍に位置検出スイッチを設け、ギアの回転位置を検出することによりサムターンカバーの回動位置を検出し、施解錠状態を判別する構成が従来一般的に採用されている。しかしながら、当該構成は、ただでさえ構成密度の高いギア機構近傍に位置検出スイッチを設置しなければならず、構造の複雑化、それに伴う製造の煩雑化といった問題がある。
また、上記特許文献1に開示の電気錠装置は、左右どちらの勝手に対しても対応可能に構成されている。そして、このような左右兼用の電気錠装置にあっては、サムターンカバーの回動位置を検出するための検出スイッチとして、サムターンカバーが解錠位置にあることを検出するための検出スイッチ、サムターンカバーが解錠位置から左方向へ回動した施錠位置にあることを検出するための検出スイッチ、及びサムターンカバーが解錠位置から右方向へ回動した施錠位置にあることを検出するための検出スイッチの合計3つの検出スイッチを設置していた。しかしながら、3つの検出スイッチを設置するとなると、装置全体の構造が更に複雑化するし、検出スイッチを3つ設置するための設置スペースが必要となるため、装置の小型化にも限度があるといった問題もある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、サムターン錠の施解錠状態の判別に係る構成を簡略化することができる上、2つの検出スイッチにより左右兼用を可能とした電気錠装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、サムターンを回動させるための駆動装置と、サムターンを覆うように取り付けられ、駆動装置の動作に応じて回動し、サムターンを回動させるサムターンカバーと、サムターンカバーの回動位置を判断して施解錠を判別し、駆動装置を制御する制御装置とを備えた電気錠装置であって、サムターンカバーに回動軸を中心軸とした円周面部を形成し、円周面部に、3つの突起部を周方向へ90°の位相で設ける一方、突起部に接触してON又はOFFとなることで円周面部の回動位置を検出する第1検出スイッチ及び第2検出スイッチを円周面部を挟んで対向する位置に設け、制御装置は、第1検出スイッチ及び第2検出スイッチが対向位置にある突起部に夫々接触してON又はOFFとなることをもって解錠状態と判別するとともに、第1検出スイッチ又は第2検出スイッチの何れか一方のみが中間位置にある突起部に接触してON又はOFFとなることをもって施錠状態であると判別し、施錠状態が満足されていない場合、施錠状態が満足されるまで駆動装置を動作させることを特徴とする。
この構成によれば、第1検出スイッチ及び第2検出スイッチの2つの検出スイッチによりサムターンカバーの回動位置、すなわち施解錠状態を確実に判別し、施解錠動作を制御可能としており、従来の電気錠装置と比較して、構造の簡素化、またそれに伴う装置のコンパクト化、製造の簡易化を図ることができる。また、円周面部に突起部を形成するだけでスイッチ操作手段を構成可能であり、サムターン錠の施解錠状態の判別に係る構成の更なる簡素化を図ることができるし、左開きの扉及び右開きの扉のどちらのサムターン錠に対して適用することができ、汎用性に富む。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、サムターンカバーを回動軸方向へ進退可能に設けるとともに、サムターンカバーに互いに嵌合する凸部又は凹部の何れか一方を、サムターンカバーと駆動装置とを連結するギア機構に凸部又は凹部の他方をそれぞれ設け、サムターンカバーの進退操作に伴い凸部と凹部との嵌合を解除することにより、ギア機構による連結が解除となり、駆動装置を動作させることなくサムターンカバーを回動操作可能とした電気錠装置にあっては、円周面部において、突起部を、回動軸方向への長さが少なくともサムターンカバーの進退長さ以上となる突条に形成し、進退操作により連結を解除としてサムターンカバーを回動させた際にも、第1検出スイッチ及び第2検出スイッチによりサムターンカバーの回動位置を検出可能としたことをことを特徴とする。
この構成によれば、サムターンカバーの進退操作により駆動装置とサムターンカバーとの連結を接続/解除することができるため、必要に応じて手動による施解錠操作を容易に行うことができ、使い勝手が良い。また、手動により容易に解錠操作できるため、住戸内側に電気錠装置を解錠動作させるための別途装置を設ける必要がなく、装置の小型化、設置作業等の簡素化を図ることができ、コスト低減にもなる。さらに、サムターンカバーを押し込み操作して手動で回動する場合にも、操作突条が第1検出スイッチ及び第2検出スイッチをON/OFF操作可能であり、同一の第1検出スイッチ及び第2検出スイッチにて、電動による回動及び手動による回動のどちらをも確実に検出することができる。したがって、電気錠装置の構成を合理化することができ、部品点数の削減や装置のコンパクト化を図ることができる。加えて、手動による施解錠操作を行う場合にはサムターンカバーの進退操作が必要となるため、サムターン回し等による不正解錠を効果的に防止することができる。
本発明によれば、第1検出スイッチ及び第2検出スイッチの2つの検出スイッチによりサムターンカバーの回動位置、すなわち施解錠状態を確実に判別し、施解錠動作を制御可能としており、従来の電気錠装置と比較して、構造の簡素化、またそれに伴う装置のコンパクト化、製造の簡易化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態となる電気錠装置について、図面をもとに説明する。
図1は、扉に設置された電気錠装置を示した全体図であって、図2は、電気錠装置のブロック構成図である。
電気錠装置は、サムターン1(図5に示す)を施解錠動作させるカバー装置2と、カバー装置2の動作を制御する制御装置3と、扉の開閉状態を検知するセンサ4と、扉外部に設置され、電気錠装置を戸外から解錠動作させるための図示しない解錠装置(たとえば、カードリーダーや10キー)とからなる。
まず、カバー装置2について、図3〜図9をもとに説明する。
図3は、カバー装置2を正面から示した説明図であり、図4は、カバー装置2を背面から示した説明図である。また、図5は、分解状態にあるカバー装置2を前方から示した斜視説明図であり、図6は、分解状態にあるカバー装置2を後方から示した斜視説明図である。さらに、図7は、図3におけるA−A線断面説明図、図8は、図3におけるB−B線断面説明図、図9は、図3におけるC−C線断面説明図である。
カバー装置2は、基台5と、当該基台5の前方を覆うように組み付けられる前カバー部材6とを組み付けてなるケース部材(函体)内に、サムターン1を覆うように取り付けられるサムターンカバー7、当該サムターンカバー7を回動させるためのモータ8、サムターンカバー7の回動位置を検出するための検出スイッチ9、9等を備えたものである。
基台5は、その下部にサムターン1をケース部材内に収納するための窓10が開設されてなる台状部材であって、背面に固定される取付金具11を介して扉に固着される。尚、取付金具11は、サムターン1を挿通可能な丸孔12を有しているとともに、基台5を固定可能な一対の固定片13、13を左右に備えてなる金属製薄板部材であって、図示しないシール部材(たとえば両面テープ)により扉に接着固定される。
上記基台5の窓10前方位置には、サムターン1を覆うように取り付けられるサムターンカバー7及び伝達部材14が設置されている。サムターンカバー7は、前部に摘み部7aを有する前後方向を中心軸とした円柱状部材であって、当該中心軸を回動軸として回動可能、且つ、前後方向へ進退可能に取り付けられている。該サムターンカバー7には、回動軸を中心軸とした円周面部7bが形成されており、当該円周面部7bには、検出スイッチ7、7を操作するための3つの操作突条7c、7c・・が90°の位相で突設されている。また、円周面部7bの前部(すなわち、摘み部7aの周囲)には、後述する該サムターンカバー7とギア機構15とを連結するための4つの凹部7d、7d・・が90°の位相で設けられている。さらに、サムターンカバー7の後部には、後方へ突出する円筒部7eが設けられており、当該円筒部7eの内周面には、8つの凹溝7f、7f・・が45°の位相で凹設されている。尚、16は、サムターンカバー7を前方へ付勢するリングバネである。該リングバネ16により、サムターンカバー7は、通常前方へ押し出されて後述するギア機構15と連結され、リングバネ16の付勢力に抗して後方へ押し込み操作された場合のみ、ギア機構15との連結が解除されるように構成されている。また、各操作突条7cの前後方向長さは、サムターンカバー7の前後方向の進退量以上の長さ、すなわち押し出し位置から押し込み位置までの前後方向への距離以上の長さに成形されている。さらに、摘み部7aと操作突条7c、7c・・との関係は、図10に示す如く、摘み部7aが上下方向に長くなる解錠状態を示す姿勢とした際、対向する操作突条7c、7cを結ぶ線が水平となり、残りの操作突条7cが上方側の外周面における中間位置に位置するようになっている。
また、円筒部7e内には、サムターンカバー7の回動をサムターン1に伝達するための伝達部材14が嵌装されている。当該伝達部材14はリング状に形成されており、その外周面には、凹溝7fに係合可能な8つの係合突起14a、14a・・が突設されている。また、伝達部材14の中央部には一対の挟持リブ片14b、14bが架設されており、当該挟持リブ片14b、14b間にサムターン1を挟み込み可能としている。したがって、挟持リブ片14b、14b間にサムターン1を挟み込んだ状態で伝達部材14を円筒部7d内に嵌装することにより、サムターンカバー7の回動がサムターン1に伝達可能となり、サムターンカバー7が回動することでサムターン1も共に回動することになる。
さらに、上記基台5の前面には、サムターンカバー7を左右で挟むように一対のスイッチ操作部材17a、17bが取り付けられている。各スイッチ操作部材17a、17bは、上下方向へ長い棒状部材であって、その下端部が軸支されて左右方向へ揺動可能となっている。また、スイッチ操作部材17a、17bの中央部内側には、サムターンカバー7の円周面部7bの周面に接触する接触突起17cが突設されている。さらに、スイッチ操作部材17a、17bの上端部同士は、バネ部材18により互いに引っ張り合う方向へ付勢されている。加えて、各スイッチ操作部材17a、17b上端部の左右外側端部(左側のスイッチ操作部材17aでは左端部、右側のスイッチ操作部材17bでは右端部)には、後述の如くして検出スイッチ9に接触/離隔してON/OFF操作する操作片17dが上方へ突設されている。このように構成されるスイッチ操作部材17a、17bは、接触突起17cが円周面部7bに形成された操作突条7cと接触して左右外側へ押圧されると、上端部が左右外側のOFF位置へ移動する。尚、接触突起17cが操作突条7cではない周面に接触している場合、スイッチ操作部材17a、17bの上端部は、バネ部材18によってOFF位置よりも内側のON位置で維持される。
加えて、上記基台5の前面で窓10よりも上方位置には、モータ8を収納可能な収納部19が設けられており、当該収納部19内には、モータ8が前後方向を軸として回転駆動可能に設置されている。
また、基台5には、モータ8の前方を覆い、サムターンカバー7の前方まで突出するような基板20が組み付けられている。当該基板20の背面には、後述する制御装置3と電気的に接続された検出スイッチ9、9が、ON/OFF操作部を夫々左右外方へ向けた姿勢で固着されている。そして、基板20の基台5への組み付け状態において、各検出スイッチ9は、各スイッチ操作部材17a、17bの操作片17dよりも内側に位置し、且つ、各ON/OFF操作部が、ON位置にある操作片17dとは接触し、OFF位置にある操作片17dとは離隔するように配置されている。
尚、本実施形態においては、1つの検出スイッチ9及び1つのスイッチ操作部材17a(17b)によって、第1検出スイッチ及び第2検出スイッチが構成されることになり、サムターンカバー7の円周面部7bに形成された操作突条7cがスイッチ操作手段となる。
一方、基板20の前面には、モータ8の回転駆動を伝達するためのギア機構15を構成する複数のギア15a、15b・・を収納可能なギア収納部21が凹設されており、特にギア15aは、サムターンカバー7と同軸で回転するように設置されている。また、該ギア15aの背面には、サムターンカバー7に設けられた凹部7d、7d・・と嵌合可能な4つの凸部22、22・・が90°の位相で後方へ突設されている。尚、ギア15aには、サムターンカバー7の摘み部7aのみを露出可能な露出孔23が開設されており、前カバー部材6に開設された操作窓24を介してサムターンカバー7の摘み部7aをケース部材の外部から手動操作可能としている。また、基板20には、モータ8の回転軸を前方側へ突出させるための貫通孔が設けられている。
上述の如く構成されるカバー装置2においては、通常、リングバネ16によってサムターンカバー7が前方へ押し出されており、サムターンカバー7の凹部7d、7d・・とギア15aの凸部22、22・・とが嵌合した状態となっている。そのため、モータ8を回転させると、当該回転がギア機構15を介してサムターンカバー7に伝達され、サムターンカバー7が回動し、ひいてはサムターン1も回動して施解錠動作されることになる。尚、当該嵌合状態にあっては、サムターンカバー7はモータ8と連結されているため、その自由な回動は規制されることになる。
また、サムターンカバー7を後方へ押し込み操作し、凹部7d、7d・・と凸部22、22・・との嵌合を解除とすると、サムターンカバー7とモータ8との連結が解除となる。したがって、サムターンカバー7を手動により回動することができ、該押し込み状態のまま摘み部7aを摘んで右方向又は左方向へ90°回動操作することで、サムターン1を施解錠動作させることができる。尚、凹部7dと凸部22とは夫々90°の位相で設けられているため、手動により右方向又は左方向へ90°回動操作した後には、再び凹部7dと凸部22とが嵌合可能となり、リングバネ16の付勢力によって両者は嵌合状態へ自動的に復帰する。
次に、制御装置3及びセンサ4について説明する。
制御装置3は、ケース部材内部に、カバー装置2の動作を制御するための制御部30、制御部30やモータ8等へ電力を供給するための電源部31、センサ4により扉の開閉状態を検出するための検出部32等を収納したものであって、扉の上端部付近に設置される。一方、センサ4は、所定の距離範囲内でのみ制御装置3の検出部32との間で通信が可能となる通信用部材であって、扉よりも上方で、且つ、扉を閉塞した場合のみ制御装置3との間の距離が上記所定の距離範囲内となる位置に固定される。
そして、制御装置3では、検出スイッチ9、9のON/OFF状態を検出してサムターンカバー7の回動位置、すなわちサムターン1の施解錠状態を判別し、当該判別とセンサ4との検出状態とを統合的に鑑みながら、モータ8の回転駆動を下記の如く制御する。以下、制御装置3による施解錠に係る制御について、図10及び図11をもとに説明する。図10は、解錠状態にあるカバー装置2を背面側から示した説明図であり、図11は、サムターンカバー7が解錠状態から左方向へ90°回動した施錠状態にあるカバー装置2を背面側から示した説明図である。尚、図10及び図11では、取付金具11や基台5等を省略して示している。
まず、制御部30における解錠状態及び施錠状態の判別について説明する。
図10に示す如く摘み部7aが上下方向に長くなる解錠状態を示す姿勢にある際、スイッチ操作部材17a、17bは、接触突起17c、17cがサムターンカバー7の円周面部7bに形成された両端の操作突条7c、7cによって左右外方へ押し出され、上端部が左右外側のOFF位置へ移動している。したがって、操作片17d、17dが検出スイッチ9、9から離隔して、両検出スイッチ9、9は共にOFFとなり、制御部30では、当該状態を解錠状態として判別するように設定されている。
一方、図11に示す如くサムターンカバー7が左方向へ90°回動して摘み部7aが左右方向へ長くなる施錠状態を示す姿勢にある際、正面から見て左側のスイッチ操作部材17aのみが中間位置にある操作突条7cによりOFF位置へ移動した状態となり、正面から見て右側のスイッチ操作部材17bはON位置に維持されている。つまり、左側の検出スイッチ9はOFFとなり、右側の検出スイッチ9はONとなる。そして、制御部30では、当該右側の検出スイッチ9のみがONされている状態(所定状態)を検出すると、施錠状態として判別するように設定されている。尚、サムターンカバー7が、施錠位置と解錠位置との中間位置に位置する際には、両検出スイッチ9、9は共にONとなっている。
次に、上記判別をふまえた制御部30による制御について説明する。
制御部30は、通常、施錠状態を維持するようになっており、上記手動操作等によりサムターンカバー7が回動され、上記解錠状態を判別すると、当該判別から所定時間経過後、上記施錠状態と判別するまでモータ8を施錠方向へ回転させ、扉を自動的に施錠するようになっている。尚、所定時間の計測は、センサ4との間で磁石による検出が成立している間のみ行うようになっており、扉が開いた状態では施錠動作しないようになっている。
一方、解錠装置に対して所定の解錠操作(たとえば、カードキーをかざす)がなされると、制御部30は、解錠状態と判別するまでモータ8を解錠方向へ回転させる。
以上のようにして、制御部30による施解錠に係る制御は行われる。
上述の如く構成される電気錠装置によれば、カバー装置2において、サムターンカバー7に凹部7d、7d・・を、モータ8の回転をサムターンカバー7へ伝達するギア機構15のギア15aに凸部22、22・・をそれぞれ設け、凸部22と凹部7dとを嵌合させることで、モータ8とサムターンカバー7とが連結されるように構成しているとともに、サムターンカバー7を前後方向へ進退可能に備え、サムターンカバー7の進退操作により、凸部22と凹部7dとを嵌合/解除可能としている。したがって、サムターンカバー7を押し込み操作するだけで、サムターンカバー7を手動で回動自在とすることができ、従来よりも電動から手動への切り替えの構成を簡素化することができる。さらに、手動により容易に解錠操作できるため、住戸内側に電気錠装置を解錠動作させるための別途装置を設ける必要がなく、装置の小型化、設置作業等の簡素化を図ることができ、コスト低減にもなる。
また、上述の如く、手動で操作するためにはサムターンカバー7を前後方向へ進退させる必要があることから、従来のサムターン回し等による不正解錠を効果的に防止することができる。さらに、リングバネ16によりサムターンカバー7を前方へ付勢しているため、サムターンカバー7を押し込み操作するためには付勢力に抗する負荷が必要となり、上記防犯効果をより高めることができるし、手動操作後、凸部22と凹部7dとが嵌合する電動操作可能な状態へ自動的に復帰させることができ、使い勝手が良い。
さらに、サムターンカバー7の円周面部7bに3つの操作突条7c、7c・・を90°の位相で設けているとともに、接触突起17cが円周面部7bの周面に接触するスイッチ操作部材17a、17bを、当該サムターンカバー7の円周面部7bを挟んで対向するように、且つ、下端部を軸支することで接触突起17cと操作突条7cとの接触により上端部が左右方向へ移動するように設けている。また、該スイッチ操作部材17a、17bの左右方向への移動に伴い、各スイッチ操作部材17a、17bの操作片17dが接触/離隔してON/OFF操作されるように、2つの検出スイッチ9、9を設けている。そして、制御装置3の制御部30では、検出スイッチ9、9のON/OFF状態を検出して、上述の如くサムターンカバー7の回動位置、ひいてはサムターン1の施解錠状態を判別するようになっている。このように、2つの検出スイッチ9、9によりサムターンカバー7の回動位置を確実に判別し、施解錠動作を制御可能としており、従来の電気錠装置と比較して、使用するスイッチの数の削減、またそれに伴う装置のコンパクト化や製造の簡易化、制御部30における制御の簡素化を図ることができる。
さらにまた、円周面部7bにおいて各操作突条7cを、その前後方向長さがサムターンカバー7の前後方向の進退量以上の長さとなるように形成している。したがって、サムターンカバー7が電動により回動される場合は勿論、押し込み操作されて手動で回動された場合にも、操作突条7cは接触突起17cに接触可能となるため、検出スイッチ9、9によりサムターンカバー7の回動位置を確実に検出することができる。したがって、電気錠装置の構成を合理化することができ、部品点数の削減や装置のコンパクト化を図ることができる。
またさらに、本実施形態の電気錠装置では、サムターン1を回動させるモータ8等を内蔵したカバー装置2と、モータ8の回転駆動を制御する制御部30を内蔵した制御装置3とを別体成形し、モータ8等へ電源を供給する電源部31は制御装置3内部に設けている。したがって、制御部や電源部をカバー装置内部に一体的に設置していた従来の電気錠装置と比較して、カバー装置2のコンパクト化を図ることができ、カバー装置2を、扉からはみ出したりすることなくサムターン1近傍に取り付けることができる。さらに、電源部31を制御装置3内部に収納したことで、外部電源に頼っていた従来の電気錠装置と比較して、配線作業の簡略化を図ることもできる。
加えて、サムターンカバー7に対して相対回動角度を45°毎に変更しながら取付可能な伝達部材14を介してサムターンカバー7とサムターン1とを連結している。一般的に既設のサムターン1は、サムターンカバー7の摘み部7a同様、上下方向に長い姿勢が解錠姿勢、左右方向へ長い姿勢が施錠姿勢となっているが、これとは逆に左右方向へ長い姿勢が施錠姿勢となっているものも少なからずある。また、45°の傾斜姿勢から逆の45°の傾斜姿勢へと回動することで施錠/解錠するものもある。このような場合、サムターンカバーとサムターンとを直接又は所定の姿勢でのみ連結する従来の電気錠装置では、電気錠装置本体を本来の設置姿勢から傾けて設置する必要があり、サムターン周縁部のスペース的に設置できない、見栄えが悪い等の問題があった。しかしながら、本実施形態の電気錠装置によれば、上記伝達部材14を介して連結するため、既設のサムターン1の操作形態に拘わらずカバー装置2を常に一定の姿勢で設置することができ、上記問題が発生しない。
なお、本発明に係る電気錠装置は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、カバー装置及び制御装置に係る構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記実施形態では、住戸内側からみて左開きの扉に設置した構成を示しているが、カバー装置2や制御装置3を右開きの扉に対して設置することも可能である。この場合、図12に示す如くサムターンカバー7が右方向へ90°回動して摘み部7aが左右方向へ長くなる姿勢が施錠状態となる。つまり、上記実施形態に記載のものとは逆に、右側のスイッチ操作部材17bのみが中間位置にある操作突条7cによりOFF位置へ移動し、左側のスイッチ操作部材17aはON位置に維持された状態となる。そこで、制御部30を、左側の検出スイッチ9のみがONされている状態(所定状態)を検出すると、施錠状態として判別するように設定し、解錠状態と判別した際のモータ8の回転方向等を上記実施形態とは逆にすることで対応することができる。このように扉の左開き・右開き如何に拘わらず使用することができるため、汎用性に富むといった効果もある。
また、上記実施形態では、サムターンカバー7に凹部7dを、ギア15aに凸部22を設けてクラッチ機構を構成しているが、所定の操作位置でのみサムターンカバー7に係止するようなクラッチ部材を別途設け、当該クラッチ部材を操作することよりモータ8とサムターンカバー7との連結が接続/解除となるように構成することも可能であるし、サムターンカバー7を押し込み操作するのではなく、前方へ引き抜き動作することでサムターンカバー7とモータ8との連結が解除されるよう構成してもよい。加えて、凸部22と凹部7dとでクラッチ機構を構成するに際し、どちら側に凸部を設けるかは適宜設計変更可能である。
さらに、検出スイッチ9と操作片19dとの左右での位置関係を逆に構成することも可能である。この場合、サムターンカバー7の回動位置に伴う検出スイッチ9、9のON/OFF状態は上記実施形態とは逆となる(たとえば、両検出スイッチ9、9が共にONである際に解錠状態であると判別することになる)ものの、検出精度や使い勝手の面において何ら問題はないし、所定状態の条件(すなわち、第1検出スイッチ及び第2検出スイッチのみがスイッチ操作手段により操作されていること)が変わることもない。
さらにまた、サムターンカバー7の円周面部7bに操作突条7cを設けるのではなく、操作凹条を設け、接触突起17cが該操作凹条に嵌入することでスイッチ操作部材17a、17bの上端部が移動し、検出スイッチ9、9をON/OFF操作するよう構成することも可能であるし、スイッチ操作部材17a、17b等を設けず、操作突条7cが直接検出スイッチ9をON/OFF操作するように検出スイッチ9を配置してもよい。
加えて、住戸内側にも制御装置3に解錠動作させるための解錠ボタン等を備えた解錠装置を別途設置し、電動及び手動のどちらでも解錠操作できるように構成しても何ら問題はない。
扉に設置された電気錠装置を示した全体図である。 電気錠装置のブロック構成図である。 カバー装置を正面から示した説明図である。 カバー装置を背面から示した説明図である。 分解状態にあるカバー装置を前方から示した斜視説明図である。 分解状態にあるカバー装置を後方から示した斜視説明図である。 図3におけるA−A線断面説明図である。 図3におけるB−B線断面説明図である。 図3におけるC−C線断面説明図である。 解錠状態にあるカバー装置を背面側から示した説明図である。 サムターンカバーが解錠状態から左方向へ90°回動した施錠状態にあるカバー装置を背面側から示した説明図である。 サムターンカバーが解錠状態から右方向へ90°回動した施錠状態にあるカバー装置を背面側から示した説明図である。
符号の説明
1・・サムターン、2・・カバー装置(第1筺体)、3・・制御装置(第2筺体)、4・・センサ、5・・基台、6・・前カバー部材、7・・サムターンカバー、7a・・摘み部、7b・・円周面部、7c・・操作突条(スイッチ操作手段、突起部)、7d・・凹部(クラッチ機構)、7e・・円筒部、7f・・凹溝(被係合部)、8・・モータ(駆動装置)、9・・検出スイッチ(第1検出スイッチ、第2検出スイッチ)、10・・窓、11・・取付金具、14・・伝達部材、14a・・係合突起(係合部)、14b・・挟持リブ片、15・・ギア機構、15a〜15c・・ギア、16・・リングバネ(付勢手段)、17a、17b・・スイッチ操作部材(第1検出スイッチ、第2検出スイッチ)、17c・・接触突起、17d・・操作片、18・・バネ、19・・収納部、20・・基板、22・・凸部(クラッチ機構)、30・・制御部、31・・電源部(電源装置)、32・・検出部。

Claims (2)

  1. サムターンを回動させるための駆動装置と、
    前記サムターンを覆うように取り付けられ、前記駆動装置の動作に応じて回動し、前記サムターンを回動させるサムターンカバーと、
    前記サムターンカバーの回動位置を判断して施解錠を判別し、前記駆動装置を制御する制御装置と
    を備えた電気錠装置であって、
    前記サムターンカバーに回動軸を中心軸とした円周面部を形成し、前記円周面部に、3つの突起部を周方向へ90°の位相で設ける一方、前記突起部に接触してON又はOFFとなることで前記円周面部の回動位置を検出する第1検出スイッチ及び第2検出スイッチを前記円周面部を挟んで対向する位置に設け、
    前記制御装置は、前記第1検出スイッチ及び前記第2検出スイッチが対向位置にある前記突起部に夫々接触してON又はOFFとなることをもって解錠状態と判別するとともに、前記第1検出スイッチ又は前記第2検出スイッチの何れか一方のみが中間位置にある前記突起部に接触してON又はOFFとなることをもって施錠状態であると判別し、前記施錠状態が満足されていない場合、前記施錠状態が満足されるまで前記駆動装置を動作させることを特徴とする電気錠装置。
  2. 前記サムターンカバーを回動軸方向へ進退可能に設けるとともに、
    前記サムターンカバーに互いに嵌合する凸部又は凹部の何れか一方を、前記サムターンカバーと前記駆動装置とを連結するギア機構に前記凸部又は前記凹部の他方をそれぞれ設け、
    前記サムターンカバーの進退操作に伴い前記凸部と前記凹部との嵌合を解除することにより、前記ギア機構による連結が解除となり、前記駆動装置を動作させることなく前記サムターンカバーを回動操作可能とした電気錠装置にあっては、
    前記円周面部において、前記突起部を、前記回動軸方向への長さが少なくとも前記サムターンカバーの進退長さ以上となる突条に形成し、
    前記進退操作により前記連結を解除として前記サムターンカバーを回動させた際にも、前記第1検出スイッチ及び前記第2検出スイッチにより前記サムターンカバーの回動位置を検出可能としたことをことを特徴とする請求項1に記載の電気錠装置。
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