JP4960160B2 - フラックス転写装置及び電子部品搭載方法 - Google Patents

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本発明は、プリント基板上に半導体装置等の電子部品を搭載する際に使用されるフラックス転写装置及び電子部品搭載方法に関する。
プリント基板に半導体装置等の電子部品を搭載する際に一般的に用いられるC4工法では、フラックス量の変化が半田付け品質を左右する。まず、プリント基板であるマザーボードのフリップチップを予め搭載する位置へ半田ペーストを印刷する(対象設備は別装置:半田印刷装置)。次にマウント装置でフリップチップ半田端子へフラックスを付着させ位置認識実施後、マザーボードへ搭載するものである。
一般に市販されているフラックス転写ユニットを有する電子部品搭載装置においては、フラックス成膜状態の監視ユニットが無いため、定期的なセルフチェックによる監視が必要となっている。
一般的な電子部品搭載装置は、例えば、マザーボード搬送部と、電子部品供給部と、フラックス転写部と、認識部と、基板搭載部と、吸着ユニットとから構成されている。
マザーボード搬送部は、電子部品が搭載されるマザーボードを搬送する。電子部品供給部は、当該マザーボードへ搭載される電子部品を供給する。フラックス転写部は、当該電子部品のバンプ電極にフラックスを転写形成する。認識部は、当該電子部品を撮像し、電子部品の吸着状態を認識する。例えば、CCDカメラ等の撮像機能を有するものである。基板搭載部は、フラックスの転写形成された電子部品をマザーボードに搭載する。吸着ユニットは、電子部品供給部からフラックス転写部、認識部、基板搭載部との間で電子部品を吸着搬送する。
上記のように構成された電子部品搭載装置にて、まず、吸着ユニットが電子部品供給部から供給された電子部品を吸着する。吸着された電子部品は、フラックス転写部に搬送される。
一方、フラックス転写部は、フラックスが塗布された転写ステージから所定の距離を保持した高さでスキージを動作させることにより、当該転写ステージ上に所定の厚さのフラックスを成膜する。
フラックスを成膜するには、転写ステージと、掻き取りスキージと、膜圧形成スキージとから構成されたフラックス転写用成膜ユニット機構が用いられるものが一般的である。この転写ステージ上へフラックスを注入し、掻き取りスキージを転写ステージ面に平行に移動させてフラックスをローリングさせながら回収する。その後、必要とするフラックス膜圧を確保するためのクリアランスを持った膜圧形成スキージを掻き取りスキージが移動した方向と逆方向へ移動させて膜圧を形成する。
その後、吸着ユニットは、吸着している電子部品のバンプ電極を、転写ステージ上のフラックス膜に浸漬させる。これより、電子部品のバンプ電極上にフラックスを転写形成する。
その後、フラックスの転写形成された電子部品は、認識部に搬送される。認識部は、吸着ユニットに吸着された電子部品を撮像し、電子部品の吸着状態を認識する。ここで、認識部にて認識された電子部品の吸着状態に応じて、吸着ユニットに吸着された電子部品の位置を補正されるように吸着ユニットを動作させる。吸着状態の認識された電子部品は、基板搭載部に搬送される。基板搭載部では、マザーボード搬送部からマザーボードが搬送・位置決めされており、吸着状態の認識された電子部品がマザーボードの所定位置に搭載される。
その後、リフロー装置等により、マザーボードをリフローすることで、電子部品が実装されるものである(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記のような電子部品の搭載装置においては、電子部品のバンプ電極のフラックス転写状態を認識することができない。そのため、フラックス成膜時の平坦度不良が発生した場合、パッケージの半田ボールのフラックス量不足が発生し、接合強度不足による不良が発生してしまう虞がある。また、搭載ステージからスキージまでの高さを制御しても、転写ステージ上に異物が入った場合等には、フラックス筋が生じてしまい、転写ステージ上に均一なフラックス膜が成膜できない恐れがある。
図8は、一般的なフラックス転写ユニット部にて転写ステージ上に異物が入った場合等に生じるフラックス筋の一例を示す図である。
図8(a)に示すように、フラックス転写ユニット部6にて、照明13から光が照らされた転写ステージ9上に異物が入った場合、図8(b)に示すように、フラックス12にフラックス筋19が生じてしまう。このようにフラックス筋19が生じてしまうと、フラックス筋19に対応する位置のバンプ電極へのフラックス供給量が少なく、或いは供給されなくなってしまう虞がある。
図9は、図8に示したフラックス筋19が生じた場合の、電子部品である半導体装置の様子を示す図である。
図9に示すように、半導体装置16のバンプ電極の圧痕22にフラックス12が付着しているが、フラックス筋19に相当する部分がフラックス不足エリアとなってしまう。これにより、フラックス12がバンプ電極に供給されない状態を認識できずに、電子部品をマザーボードに搭載されると、実装不良を引き起こしてしまう虞がある。
上記のようなフラックスの転写不良を防止する技術として、例えばフラックス転写後、転写ステージの上方からフラックスの転写痕を画像認識することで、転写状態を確認する技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
また、フラックス転写後、電子部品の実装面を撮像装置で撮像し、画像認識することでフラックス転写量を認識する技術が考えられている(例えば、特許文献3参照。)。
また、バンプ形成を形成する手段(加熱圧着方式)として、下方からのガラス基板の位置検出を行う技術が考えられている(例えば、特許文献4参照。)。
特開2002−009498号公報 特開平11−135572号公報 特開2003−060398号公報 特開平05−144870号公報
しかしながら、特許文献2に記載された技術においては、光の乱反射等で画像認識が不安定となり、フラックス状態を良好に認識できない虞がある。また、フラックスの粘性の低下による膜圧の変化、凹凸、色の変化に影響される可能性があり、フラックス状態の認識が安定化しない虞がある。さらに、電子部品にフラックスを転写形成した後、転写痕を画像認識しているため、タイムリーな状態検出ができず、電子部品へのフラックスの転写不良を未然に防止できない虞がある。
また、特許文献3に記載された技術においては、さらに、電子部品にフラックスを転写形成した後、転写痕を画像認識しているため、タイムリーな状態検出ができず、電子部品へのフラックスの転写不良を未然に防止できない虞がある。また、フラックス転写面の状態を把握していない為、転写ステージへのフラックス筋の発生認識の根本対策にならない。
また、特許文献4に記載された技術においては、フラックスを転写形成する際に用いられる技術ではない。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、フラックスの転写状態をタイムリーに把握し、電子部品への良好なフラックス転写を実現することができるフラックス転写装置及び電子部品搭載方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
基板に搭載する電子部品のバンプ電極にフラックスを転写するフラックス転写装置であって、
前記フラックスを前記電子部品のバンプ電極に浸漬するフラックス浸漬エリアを有する透明の転写ステージと、
前記転写ステージ上を移動し、該転写ステージ上に供給されたフラックスを、前記フラックス浸漬エリアに所定の厚さで成膜形成するスキージと、
前記フラックス浸漬エリアに光を照射する照明と、
前記フラックス浸漬エリアの画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された画像と予め登録されている画像とを比較し、前記撮像手段によって撮像された画像の良否を判定する制御手段とを有する。
また、前記撮像手段によって撮像された画像が、前記制御手段によって否と判定された場合、前記フラックスを前記バンプ電極に浸漬する処理を中止することを特徴とする。
また、前記照明は、前記フラックス浸漬エリアの上方に設けられていることを特徴とする。
また、前記撮像手段は、前記転写ステージの下方に設けられていることを特徴とする。
また、光を反射する反射部を有し、
前記反射部は、前記フラックス浸漬エリアの画像を前記撮像手段に反射させる位置に配置されることを特徴とする。
また、前記撮像手段は、前記フラックスが前記バンプ電極に浸漬された後、該バンプ電極の圧痕を撮像することを特徴とする。
また、基板に電子部品を搭載する電子部品搭載方法であって、
前記電子部品のバンプ電極に転写ステージ上で転写されるフラックスを、前記転写ステージ上に設けられたフラックス浸漬エリアに所定の厚さで成膜形成する処理と、
前記フラックス浸漬エリアに光を照射する処理と、
前記フラックス浸漬エリアの画像を撮像する処理と、
前記撮像された画像と予め登録されている画像とを比較する処理と、
前記比較された結果に基づいて前記撮像された画像の良否を判定する処理とを有する。
また、前記フラックスが前記バンプ電極に浸漬された後、該バンプ電極の圧痕を撮像する処理を有することを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、基板に搭載される電子部品のバンプ電極に転写ステージ上で転写されるフラックスが、転写ステージ上に設けられたフラックス浸漬エリアに所定の厚さで成膜形成され、フラックス浸漬エリアに光が照射され、フラックス浸漬エリアの画像が撮像され、撮像された画像と予め登録されている画像とが比較され、比較された結果に基づいて、撮像された画像の良否が判定される。
これにより、転写ステージ上のフラックス浸漬エリアの成膜状態を把握し、電子部品への良好なフラックス転写を実現できる。
以上説明したように本発明においては、基板に搭載される電子部品のバンプ電極に転写ステージ上で転写されるフラックスを、転写ステージ上に設けられたフラックス浸漬エリアに所定の厚さで成膜形成し、フラックス浸漬エリアに光を照射し、フラックス浸漬エリアの画像を撮像し、撮像された画像と予め登録されている画像とを比較し、比較された結果に基づいて、撮像された画像の良否を判定する構成としたため、フラックスの転写状態をタイムリーに把握し、電子部品への良好なフラックス転写を実現することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のフラックス転写装置である電子部品搭載装置の一形態を示す図である。
図1に示すように、電子部品搭載装置1は、半田印刷装置とリフロー装置との間に設けられ、半田印刷されたマザーボード(プリント基板)に電子部品を搭載し、電子部品を搭載したマザーボードをリフロー装置に供給するように構成されている。電子部品としてここでは、半導体チップの複数の電極パッド上にバンプ電極が形成されたフリップチップタイプの半導体装置を例に挙げて説明するが、BGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)等、バンプ電極を有する半導体装置に適用しても良い。
本形態は図1に示すように、基台部2と、マザーボード搬送部3と、マザーボード位置決め部4と、トレイフィーダ部5と、フラックス転写ユニット部6と、認識部7と、吸着ユニット部8とから構成されている。
マザーボード搬送部3は、基台部2のほぼ中央に設けられ、半田印刷装置から供給されたマザーボードに半導体装置(電子部品)を搭載し、半導体装置が搭載されたマザーボードをリフロー装置に搬送する。また、マザーボード搬送部3は、コンベア方式で構成されている。
マザーボード位置決め部4は、マザーボード搬送部3のほぼ中央部位に設けられ、マザーボードを位置決め保持できる。
トレイフィーダ部5は、基台部2に設けられ、被処理物となる複数の半導体装置が収容されたトレイが保持される。
フラックス転写ユニット部6は、トレイフィーダ部5の近傍位置に配置され、半導体装置のバンプ電極にフラックスを転写形成する。
認識部7は、フラックス転写ユニット部6とマザーボード位置決め部4との近傍位置に配置され、半導体装置の位置を認識し、半導体装置の位置を補正させる。また、認識部7は、CCDカメラが上方を向いて配置された構成であり、搬送されてきた半導体装置の実装面を撮像するように構成されている。認識部7の位置認識結果に基づき、後述する吸着ユニットをXY及びθ方向に補正することで、半導体装置の位置を補正するように構成されている。
吸着ユニット部8は、基台部2に設けられており、トレイフィーダ部5に収容された半導体装置を吸着ユニットで真空吸着することで保持し、フラックス転写ユニット部6、認識部7、マザーボード位置決め部4との間を搬送可能に構成されている。
以下に、図1に示したフラックス転写ユニット部6の構成について説明する。
図2は、図1に示したフラックス転写ユニット部6の一構成例を示す図である。
図1に示したフラックス転写ユニット部6は図2に示すように、長方形状の転写ステージ9を有している。転写ステージ9は、硬質で透過可能な部材、例えばガラス等から構成されており、下方から転写ステージ9上のフラックス状態を撮像可能に構成している。
また、転写ステージ9には、掻き取りスキージ10と成膜スキージ11とが設けられており、例えば転写ステージ9の短辺間を移動可能に構成されている。
また、掻き取りスキージ10と成膜スキージ11との近傍には、フラックス供給手段(不図示)が設けられている。掻き取りスキージ10と成膜スキージ11とが転写ステージ9上を移動することにより、フラックス供給手段から転写ステージ9上に供給されたフラックス12を、少なくとも転写ステージ9上のフラックス浸漬エリアに均一に形成できるように構成されている。
また、転写ステージ9のフラックス浸漬エリアを挟んで両側に照明13が設けられており、フラックス浸漬エリアに光を均一に照射できるように配置されている。
また、転写ステージ9のフラックス浸漬エリアの下方位置には反射部材である反射鏡14が設けられており、フラックス浸漬エリアの成膜状況を撮像手段であるCCDカメラ15に反射するように構成されている。なお、撮像手段は、CCDカメラ15に限らず、フラックス浸漬エリアの成膜状況を撮像できるものであれば良い。また、CCDカメラ15は、フラックス浸漬エリアの画像を取り込むように構成されている。
また、CCDカメラ15によって取り込まれたフラックス浸漬エリアの成膜状況の画像は、制御手段(不図示)により、予め撮像された良好なフラックス成膜状態の画像と比較される。比較された結果から、CCDカメラ15によって取り込まれたフラックス浸漬エリアの成膜状況の画像の良否(OKかNGか)を判定するように構成されている。
また、フラックス成膜状態が溝や色の変化等、所定値以上の変化が発生した場合には、装置を一時停止すると共に、アシスト要求信号を出し、作業者に知らせるように構成されている。
このように、透明で且つフラックス浸漬エリアを有する転写ステージ9と、転写ステージ9上を移動し、転写ステージ9上に供給されたフラックス12を、少なくともフラックス浸漬エリアに所定の厚さで成膜を形成する掻き取りスキージ10及び成膜スキージ11と、フラックス浸漬エリアの上方に設けられ、フラックス浸漬エリアに光を照射する照明13と、転写ステージ9の下方に設けられ、フラックス浸漬エリアの画像を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像された画像を予め登録された良品画像と比較する制御手段とから電子部品搭載装置であるフラックス転写装置が構成されている。これにより、転写ステージ9上のフラックス浸漬エリアの成膜状態を把握し、電子部品への良好なフラックス転写を実現できる。
また、転写ステージ9の下方に撮像手段が配置され、透明な転写ステージ9の下方からフラックス12の状態を撮像するように構成されている。これにより、電子部品の実装装置での作業状態に関係なく、常にフラックス転写状態を把握することができる。そのため、フラックス状態が悪い場合には、電子部品へのフラックス転写処理の事前に装置停止することができる。こうすることにより、マザーボードへの電子部品の実装不良を低減することができる。
以下に、上記のように構成された電子部品搭載装置における電子部品の搭載方法について説明する。
図3は、図1に示した形態における電子部品の搭載方法を説明するためのフローチャートである。また、図4は、図1に示した形態における電子部品を搭載する過程を示す図である。
図4の左図に示すように、図1に示した電子部品搭載装置1のトレイフィーダ部5に、被処理物の電子部品である半導体装置16が複数収納されたトレイ17が予めセットされている。
まず、トレイ17に収納された半導体装置16の上部に、吸着ユニット部8の吸着コレット18が移動し、吸着コレット18が半導体装置16に当接し真空吸引することで、半導体装置16を吸着保持する(ステップS1)。そして、半導体装置16を吸着保持した吸着コレット18は、フラックス転写ユニット部6に移動する。
一方、フラックス転写ユニット部6では、フラックス成膜が形成される。
図5は、フラックス転写ユニット部6におけるフラックス成膜の形成の様子を示す図である。
図5(a)に示すように、フラックス供給手段(不図示)から転写ステージ9上に所定の量のフラックス12が供給される(ステップS2)。フラックス12が転写ステージ9上に供給された後、掻き取りスキージ10は転写ステージ9に当接した状態に、また、成膜スキージ11は転写ステージ9から離れた状態になるように移動する。その後、掻き取りスキージ10及び成膜スキージ11が転写ステージ9上を移動する。転写ステージ9に当接された掻き取りスキージ10が移動することにより、転写ステージ9のフラックス12を一旦掻き取る。これにより、フラックス浸漬エリアのフラックスが無い状態となる。
次に、図5(b)に示すように、掻き取りスキージ10が上方に移動し、成膜スキージ11が下方に移動する。ここで成膜スキージ11は、所定の膜厚でフラックス12を成膜するため、転写ステージ9から所定のクリアランスを取った位置に配置される。クリアランスは、バンプ電極の大きさや転写形成されるフラックス12の膜厚に応じて適宜選定される。そして、成膜スキージ11が所定のクリアランスを確保した状態で、転写ステージ9上を移動することで、図5(c)に示すように転写ステージ9上に所定の膜厚のフラックス12が成膜される(ステップS3)。
フラックス成膜形成後、図2に示したように転写ステージ9の下方に配置されたCCDカメラ15により、フラックス成膜状態の画像が撮像される(ステップS4)。撮像されたフラックス成膜状態の画像が、予め登録された良好な成膜状態の画像と比較されることで、成膜状態の良否判定が行われる(ステップS5)。この画像の比較方法については、一般的な画像の比較方法と同じものであってもかまわない。また、良否判定の基準については、予め決められた基準にしたがったものとする。
ここで、フラックスに異物が入った状態で、成膜スキージ11で成膜処理した場合には、例えば図8に示すようなフラックス筋19が形成されてしまう。このようにフラックス成膜にフラックス筋19が発生した場合には、図8に示すようなフラックス成膜状態の画像が得られる為、フラックス筋19の画像を検出でき、良否判定がNGとなる。良否判定がNGとなると、処理を中止することにより、装置を停止し(ステップS6)、作業員への停止連絡を行う(ステップS7)。ステップS7の停止連絡を行う方法については規定しない。これにより、フラックス状態を事前に把握している為、実装不良の作り込みを防止できる。またフラックス成膜状態の色を比較判定することで、膜厚の差やフラックスの劣化等も把握することができる。
またステップS5における良否判定がOKである場合は、図4の真ん中の図に示すように、半導体装置16を吸着保持した吸着コレット18を、フラックス転写ユニット部6の転写ステージ9上のフラックス12の成膜に浸漬させ、半導体装置16のバンプ電極の先端にフラックスを転写形成する(ステップS8)。転写形成後、半導体装置16を吸着保持した吸着コレット18は、認識部7に移動される。
認識部7では、吸着コレット18に保持された半導体装置16の下方からCCDカメラ20によりバンプ電極の画像処理による位置認識処理を行う(ステップS9)。そして、位置認識後、図4の右図に示すように、マザーボード搬送部3からマザーボード位置決め部4に位置決め保持されたマザーボード21の所定の位置に、フラックス12の転写形成された半導体装置16が搭載される(ステップS10)。
このようにフラックス成膜後、フラックスの成膜状態の画像検出し、フラックス成膜状態を良否判定するように構成したことで、事前に実装不良の作り込みを防止することができる。また、フラックス転写ステージの下方から成膜状態を把握するため、タイムリーにフラックスの状態を確認できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでない。例えば、本形態では、撮像手段を装置の省スペース化を考慮し、転写ステージの下方に反射鏡を配置し、反射鏡で反射されたフラックス状態の画像を撮像するように構成したが、撮像手段を転写ステージの下方に配置し、直接的にフラックス状態の画像を撮像するように構成しても良い。また、本形態では、転写ステージ9の上方に固定の照明13を設けるように構成したが、装置のスペースの関係で、固定照明が設置できない場合には、半導体装置をピックアップする吸着コレット18に設置するように構成しても良い。
また、バンプ電極の不良に対する処理を行うものであっても良い。
図6は、図1に示した形態における電子部品の他の搭載方法を説明するためのフローチャートである。
図3に示したフローチャートで説明したステップS8の処理と、ステップS9の処理との間に、バンプ電極の不良に対する処理が追加されている。
図3を用いて説明した方法と同様にフラックスの成膜状態の検出・良否判定し(ステップS5)、半導体装置へのフラックス転写処理を行う(ステップS8)。
フラックス12の転写後、撮像手段であるCCDカメラ15により転写後のフラックス状態を撮像するように構成している。そしてCCDカメラ15により、フラックス成膜に形成された半導体装置16のバンプ電極の圧痕の画像を検出する(ステップS21)。そして検出した圧痕の画像は、予め登録された画像と比較し、良否判定される(ステップS22)。つまり、バンプ電極が脱落していないかどうかが判定される。
図7は、バンプ電極が脱落した半導体装置を示す図である。
バンプ電極の一部が脱落している場合は、図7に示すように、電極が脱落した部分23には圧痕22が形成されない為、バンプ電極の脱落した不良品の半導体装置をマザーボードに搭載することを未然に防止できる。
このように、撮像手段が、電子部品のバンプ電極への転写処理後、フラックス浸漬エリアのバンプ電極の圧痕22の画像を撮像するように構成されたことにより、さらにフラックス転写後のバンプ電極の脱落等の検出も可能になる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
透明でフラックス浸漬エリアを有する転写ステージ9と、転写ステージ9上を移動し、転写ステージ上9に供給されたフラックス12を、少なくともフラックス浸漬エリアに所定の厚さで成膜を形成するスキージと、フラックス浸漬エリアの上方に設けられ、フラックス浸漬エリアに光を照射する照明13と、転写ステージ9の下方に設けられ、フラックス浸漬エリアの画像を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像された画像を予め登録された良品画像と比較する制御手段とからフラックス転写装置を構成したことにより、転写ステージ9上のフラックス浸漬エリアの成膜状態を把握し、電子部品への良好なフラックス転写を実現できる。
また、転写ステージ9の下方に撮像手段が配置され、透明な転写ステージ9の下方からフラックス12の状態を撮像するように構成されているため、電子部品の搭載装置での作業状態に関係なく、常にフラックス転写状態を把握することができる。そのため、フラックス12の状態が悪い場合には、電子部品へのフラックス転写処理の事前に装置停止することができる。これにより、マザーボードへの電子部品の実装不良を低減することができる。
また、C4工法又は半田ボールをチップ部品へ搭載する必要がある製品において、フラックス状態のセルフチェック作業の廃止とフラックス不足に伴う接合不良の作り込み防止可能な半導体装置を提供することができる。
本発明のフラックス転写装置である電子部品搭載装置の一形態を示す図である。 図1に示したフラックス転写ユニット部の一構成例を示す図である。 図1に示した形態における電子部品の搭載方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示した形態における電子部品を搭載する過程を示す図である。 フラックス転写ユニット部におけるフラックス成膜の形成の様子を示す図である。 図1に示した形態における電子部品の他の搭載方法を説明するためのフローチャートである。 バンプ電極が脱落した半導体装置を示す図である。 一般的なフラックス転写ユニット部にて転写ステージ上に異物が入った場合等に生じるフラックス筋の一例を示す図である。 図8に示したフラックス筋が生じた場合の、電子部品である半導体装置の様子を示す図である。
符号の説明
1 電子部品搭載装置
2 基台部
3 マザーボード搬送部
4 マザーボード位置決め部
5 トレイフィーダ部
6 フラックス転写ユニット部
7 認識部
8 吸着ユニット部
9 転写ステージ
10 掻き取りスキージ
11 成膜スキージ
12 フラックス
13 照明
14 反射鏡
15,20 CCDカメラ
16 半導体装置
17 トレイ
18 吸着コレット
19 フラックス筋
21 マザーボード
22 圧痕
23 電極が脱落した部分

Claims (6)

  1. 基板に搭載する電子部品のバンプ電極にフラックスを転写するフラックス転写装置であって、
    前記フラックスを前記電子部品のバンプ電極に浸漬するフラックス浸漬エリアを有する透明の転写ステージと、
    前記転写ステージ上を移動し、該転写ステージ上に供給されたフラックスを、前記フラックス浸漬エリアに所定の厚さで成膜形成するスキージと、
    前記フラックス浸漬エリアの上方から光を照射する為に前記転写ステージの上方に設けられた照明と、
    前記フラックス浸漬エリアの画像を前記フラックス浸漬エリアの下方から撮像する為に前記転写ステージの下方に設けられた撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された画像と予め登録されている画像とを比較し、前記撮像手段によって撮像された画像の良否を判定する制御手段とを有するフラックス転写装置。
  2. 請求項1に記載のフラックス転写装置において、
    前記撮像手段によって撮像された画像が、前記制御手段によって否と判定された場合、前記フラックスを前記バンプ電極に浸漬する処理を中止することを特徴とするフラックス転写装置。
  3. 請求項に記載のフラックス転写装置において、
    光を反射する反射部を有し、
    前記反射部は、前記フラックス浸漬エリアの画像を前記撮像手段に反射させる位置に配置されることを特徴とするフラックス転写装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のフラックス転写装置において、
    前記撮像手段は、前記フラックスが前記バンプ電極に浸漬された後、該バンプ電極の圧痕を撮像することを特徴とするフラックス転写装置。
  5. 基板に電子部品を搭載する電子部品搭載方法であって、
    前記電子部品のバンプ電極に転写ステージ上で転写されるフラックスを、前記転写ステージ上に設けられたフラックス浸漬エリアに所定の厚さで成膜形成する処理と、
    前記フラックス浸漬エリアに前記転写ステージの上方から光を照射する処理と、
    前記フラックス浸漬エリアの画像を前記転写ステージの下方から撮像する処理と、
    前記撮像された画像と予め登録されている画像とを比較する処理と、
    前記比較された結果に基づいて前記撮像された画像の良否を判定する処理とを有する電子部品搭載方法。
  6. 請求項に記載の電子部品搭載方法において、
    前記フラックスが前記バンプ電極に浸漬された後、該バンプ電極の圧痕を撮像する処理を有することを特徴とする電子部品搭載方法。
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