JP4959757B2 - 運搬用台車 - Google Patents

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Description

本発明は、配電盤などの重量がある被運搬物を運搬するために適した運搬用台車に関する。
配電盤を所定の据付位置まで運搬する作業においては、搬送元でパワーゲートやユニック等を用いて配電盤を搬送車両に搭載し、搬送先まで運搬した後に、搬送先の出入口付近において、パワーゲートやユニックなどで配電盤を一旦地面に降ろし、その後、4〜5人で配電盤を持ち上げて配電盤の下に台車を置き、据付位置まで台車で移動させた後に、配電盤を再び持ち上げて台車から降ろし、据え付けるようにしている。
しかしながら、配電盤を数人で持ち上げて配電盤の下に台車を置く作業や台車から降ろす作業は、かなりの労力を要するものであり、また、配電盤を持ち上げる都度、手を挟む恐れや、手を滑らせて配電盤を落下させ、怪我をしたり配電盤を破損させる等の不都合がある。また、配電盤を台車に載せて設置個所まで移動させる際に配電盤が台車から脱落する恐れもあり、慎重な作業が必要となる。
このような不都合を解消するために、例えば、特許文献1に示される運搬用台車を利用することも考えられる。これは、吊り上げブームを俯仰可能に軸支する基台と、この基台に伸縮可能に設けられた一対の伸縮腕と、基台および伸縮腕に軸支された車輪とを具備するものである。吊り上げブームは、基台との間に配された油圧シリンダの駆動力で基台に対する俯仰角度が調整できるようになっている。
このような運搬用台車を用いて配電盤を運搬する場合には、台車を配電盤に寄せて基台の両脚部および伸縮腕で配電盤を挟持し、油圧シリンダでブームの先端部に配電盤を吊り上げ、その後、基台の両脚部間と伸縮腕間に配電盤荷重受金具を掛け渡し、配電盤の重量をこの配電盤荷重受金具で支持した状態とする。
特開昭59−128046号公報
しかしながら、このような運搬用台車を用いた場合においては、被運搬物を吊り上げるために、被運搬物の高さよりも高いブームが必要となるため、運搬できる被運搬物の高さに制限があり、ブームの丈を高くすれば、それだけ重心が高くなるため、転倒の恐れがでてくる。また、被運搬物の設置個所に段差が設けられていると、その段差の手前で被運搬物を一旦降ろし、その後、数人がかりで持ち上げて被運搬物を段差の上に置く作業が必要となる。このため、運搬中の怪我や配電盤の破損の恐れは低減されるものではなかった。
さらに、上述の運搬用台車を用いる場合には、基台の両脚部や伸縮腕で配電盤を挟持する必要があるため、配電盤の両脇にスペースを確保する必要があり、このスペースを確保できないような場合には、運搬用台車への載せ下ろし作業がやりにくくなる不都合がある。
このような不都合は、配電盤をブームの先端部に吊り下げるのではなく、ブームの正面に沿わすように立て掛け、この状態で配電盤を傾動させて載置させるようにすれば、作業がやり易くなり、上述した不都合は解消されるが、配電盤をブームの正面に沿わすように取り付ける場合には、台車を移動させた際に生じる振動等により、配電盤が台車から脱落する恐れがあり、また、ブームを起こすと(ブームの傾斜角度を大きくすると)、重心が大きくブームの前方側へ偏り、転倒の恐れが懸念される。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、被運搬物の台車への載せ降ろしを容易に行うことができ、また、載置された被運搬物の脱落、転倒を防止することが可能な運搬用台車を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る運搬用台車は、下面側に車輪が設けられた基台と、この基台の移動方向の一方の端部に傾動自在に取り付けられて前記基台と対峙する側と反対側を被運搬物が載置する載置面としている載置台と、前記基台と前記載置台との間に伸縮可能に配設され、前記基台に対する前記載置台の傾斜角度を可変させる伸縮部材と、前記被運搬物を前記載置台に固定する固定手段と、前記基台に設けられると共に前記載置台に対して前記被運搬物の載置側と反対側に配置され、前記載置台の傾斜角度が大きくなるほど該載置台から遠ざかるように変位する移動錘とを具備し、前記伸縮部材は、回転部の回転に連動して突出量が調節されると共に先端部が前記載置台の中程に固定されたシリンダを備え、前記回転部を、前記基台の略中央部分に設けられた回転軸との間に駆動用ベルトを張設して前記回転軸を回転させることで前記駆動用ベルトを介して回転させるものであり、前記移動錘は、前記回転軸と前記基台の移動方向の他方の端部に設けられた他の回転軸との間に張設される錘移動用ベルトに固定され、前記回転軸を回転させることで前記錘移動用ベルトを介して前記基台の移動方向に変位するものであることを特徴としている。
したがって、被運搬物を載置させる載置台を基台に対して傾動可能としているので、被運搬物の運搬用台車への載せ降ろしの際には、載置台の傾斜角度を大きくして被運搬物の載せ降ろし作業を行えばよく、また、台車を移動させる際には、重心を低くするために載置台の傾斜角度を小さくすればよい。しかも、固定手段により被運搬物を載置台に固定することができるので、被運搬物が載置台から脱落することを防止できる。
また、被運搬物が載置された載置台を傾動させる場合には、重心位置の変化により被運搬物の転倒が懸念されるが、基台には、載置台に対して被運搬物の載置側とは反対側に配置された移動錘が設けられ、この移動錘が載置台の傾斜角度を大きくするほど載置台から遠ざかるように変位するので、載置台の傾動により重心が大きくずれる不都合を無くすことができ、被運搬物の転倒の恐れを無くすことが可能となる。
この際、載置台の傾斜角度が変化すると重心の位置の調整が必要となるが、伸縮部材と移動錘とを共通の回転軸の回転に連動して駆動されることで、載置台の傾斜角度を変化させる伸縮部材の動きと移動錘の位置とを連動させているので、誤って重心位置が大きくずれることを防止することが可能となる。
また、前記固定手段は、被運搬物の設置面(据付箇所)の高さに合わせて、被運搬物の載置台への固定位置を調整可能とする固定位置調整機構を具備するようにしてもよい。このような構成によれば、被運搬物を固定した載置台の傾斜角度を大きくして被運搬物を設置面に設置する際に、被運搬物の底面を設置面と一致させることができるので、被運搬物を載置台から外した際に被運搬物に衝撃を与えることがなく、また、被運搬物を設置面に設置する際の持ち上げ作業が不要となり、設置作業が容易となる。
さらに、基台を被運搬物と共に吊り上げることができるようにするために、前記基台の左右のそれぞれに吊り上げ用フックを前後に複数設けるようにしてもよい。
このような吊り上げ用フックを利用して運搬用台車を吊り上げた場合においても、載置台の傾斜角度を変化させることで重心位置を調整することができるので、吊り上げ状態のバランスをとることが可能となる。
さらにまた、前記載置台に載置される被運搬物の上部と前記移動錘との間に張設する紐状部材を更に具備するようにしてもよい。
このような紐状部材を設けることにより、被運搬物を載置台から外す際に被運搬物が急激に回動することを防ぎ、被運搬物を徐々に起こすことが可能となる。
以上述べたように、本発明に係る運搬用台車によれば、基台に被運搬物を載置させる載置台を傾動可能に取り付け、伸縮部材により基台に対する傾斜角度を変化させるようにすると共に、固定手段により被運搬物を載置台に固定できるようにし、また、基台に載置台の傾斜角度と連動する移動錘を設け、この移動錘を載置台の傾斜角度が大きくなるほど、被運搬物の載置側と反対側において載置台から遠ざかるように変位させるようにしたので、被運搬物の台車への載せ降ろし作業を容易に行うことができ、また、被運搬物の載置台からの脱落を防止できると共に、載置台の傾斜角度が変化する場合においても、重心の位置を調整することが可能となり、被運搬物の転倒を防止することが可能となる。さらに、伸縮部材と移動錘とを共通の軸の回転に連動して駆動させるようにしているので、個別に操作した場合に生じ得る重心位置の大きなずれがなくなり、被運搬物の転倒を防止することが可能となる。
また、被運搬物の設置面の高さに合わせて載置台への被運搬物の固定位置を調整できる機構を設けることで、載置台を起こした際に被運搬物の底面を設置面と一致させることが可能となり、被運搬物を設置面に設置する際に被運搬物を持ち上げる作業が不要となり、また、被運搬物を落下させて破損させる不都合もなくなり、設置作業が容易となる。
また、基台の左右のそれぞれに吊り上げ用フックを前後に複数設けることで、運搬用台車を被運搬物と一体に吊上げ、吊下ろしすることが可能となり、搬送車両への載せ降ろし作業等の際に被運搬物を運搬用台車から取り外すことが不要となる。
さらにまた、載置台に載置される被運搬物の上部と移動錘との間に張設する紐状部材を更に設けることで、被運搬物を載置台から外した場合においても被運搬物をゆっくり回動させることができ、被運搬物に衝撃を与えることを防ぐことが可能となる。
図1は、載置台の傾斜角度を最小とした状態の運搬用台車を示す図であり、(a)はその側面図、(b)は台車後方から見た図、(c)は基台部分を上方から見た図である。 図2は、載置台の傾斜角度を最大とした状態の運搬用台車を示す図であり、(a)はその側面図、(b)は台車後方から見た図である。 図3は、載置台に配電盤を載置した状態を示す図であり、(a)は載置台の傾斜角度を最大とした状態を示す図であり、(b)は載置台の傾斜角度を最小とした状態を示す図である。 図4は、配電盤を載置台に固定するための取付板を示す正面図である。 図5は、油圧ジャッキのシリンダの伸縮と移動錘の移動とを連動させる機構を説明する図であり、(a)は載置台の傾斜角度が最少の場合を示し、(b)は載置台の傾斜角度が最大の場合を示す図である。 図6は、本発明に係る運搬用台車を用いて配電盤を搬送元から搬出する過程を説明する工程図である。 図7は、本発明に係る運搬用台車を用いて配電盤を搬送先へ搬入する過程を説明する工程図である。 図8は、配電盤を載置台から外す際の作業例を示す図であり、(a)は配電盤の上部と錘との間に紐状部材を張設して載置台の傾斜角度を最大にした状態を示し、(b)は(a)の状態から固定ボルトを外して載置台の傾斜角度を徐々に小さくし、配電盤をゆっくり回動させて立設させる過程を説明する図である。
以下、本発明に係る運搬用台車の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1乃至図3において、運搬用台車1は、下面側に車輪が設けられた基台2と、この基台2に傾動可能に取り付けられて被運搬物としての配電盤30を載置させる載置台3と、基台2と載置台3との間に配設され、基台2に対する載置台3の傾斜角度を可変させる伸縮部材としての油圧ジャッキ4とを備えている。
基台2は、アングル材(L字鋼)や鋼製中空角材などで構成された矩形状の枠体5と、この枠体5の左右の枠片の長手方向の前後2箇所に(この例では先端部および後端部近傍に)車輪6が設けられている。
この車輪6は、基台2の長手方向にのみ移動できる一方向移動車輪で構成されているが、強度面で問題がなければ、平面上のあらゆる方向へ移動できる“全方向移動車輪(キャスター)であってもよい。また、左右の枠片のそれぞれには、前方の車輪の近傍と後方の車輪の近傍に吊り上げ用フック7が固設されている。
基台2の略中央部分と後端部近傍には、枠体5の左右の枠片に回転自在に支承された回転軸10,11が設けられている。略中央部分に設けられた回転軸10は、その一端が枠体5の外側へ突出し、突出した部分にレンチが装着可能なレンチ装着突部10aが突設されている。
略中央部分に設けられた回転軸10と後端部に設けられた回転軸11との間には、それぞれの中間部分に取り付けられた錘移動用ベルト12が張設され、この錘移動用ベルト12には、移動錘13が固定されている。従って、回転軸10のレンチ装着突部10aにレンチを装着して回転軸10を回転させると、その回転動力が錘移動用ベルト12に伝達されてこのベルトが回転し、この錘移動用ベルト12に固定されている移動錘13が基台2の前後方向に変位することとなる。
載置台3は、アングル材(L字鋼)や鋼製中空角材などで構成された矩形状の枠体15によって構成され、基台2の先端部に立設された支持片16に枠体15の下部を回動可能に取り付けることで、基台2に対する傾斜角度を変更可能としている。
載置台3の枠体15を構成する左右の枠片には、その長手方向の先端近傍(上部近傍)と中程の部分に、図4にも示されるように、配電盤30を載置台3に固定するための取付板17が設けられている。この取付板17は、枠体15にボルト留めされているもので、枠体15にその長手方向で延設された長孔18を形成し、取付板17の位置を、この取付板17に取り付けられたボルト19を緩めて該取付板17を移動させることで調節できるようになっている。長孔18の周縁には、プリント、刻設等の手段で表示された目盛20が付されている。取付板17には、配電盤30に予め形成されている所定のボルト装着孔と整合させる通孔21が形成され、配電盤30を最も起こした状態(油圧ジャッキ4を最大まで上げた状態)において、配電盤30の下端が地面から所定の寸法(例えば、5cm)となるときに配電盤30のボルト装着孔と取付板17の通孔21とを整合させた場合に取付板17の側縁が0の目盛と一致するように設定されている。
また、上げ方向の目盛“1”に取付板17の側縁を合わせて固定すると、配電盤30を最も起こした状態(油圧ジャッキ4を最大まで上げた状態)において、配電盤30の下端が、地面から所定の寸法+1cm(即ち、6cm)となり、上げ方向の目盛“2” に取付板17の側縁を合わせて固定すると、配電盤30の下端が、地面から所定の寸法+2cm(即ち、7cm)となり、下げ方向の目盛“1”に取付板17の側縁を合わせて固定すると、配電盤30の下端が、地面から所定の寸法−1cm(即ち、4cm)となり、下げ方向の目盛“2” に取付板17の側縁を合わせて固定すると、配電盤30の下端が、地面から所定の寸法−2cm(即ち、3cm)となるように設定されている。
油圧ジャッキ4は、基台2と載置台3との間に配設された、例えばネジ式の油圧ジャッキからなり、ねじポンプ4aに組み付けされた回動部4bと、該回動部4bに連動すべくねじポンプ4aに内設されたシリンダ4cとを備えており、回動部4bを回転させることによりシリンダ4cの突出量を調節できるようにしたそれ自体周知のものである。
シリンダ4cの先端部は、載置台3の枠体15に固定され、ねじポンプ4aの下端部は、基台2の上面に固定されている。この例では、油圧ジャッキ4が基台2の左右の枠片のそれぞれに設けられており、シリンダ4cの先端部が、枠体15の左右それぞれの枠片の中程に固定され、ねじポンプ4aの下端部が、枠体5の左右それぞれの枠片の中程上面に固定されている。油圧ジャッキ4の回動部4bは、ねじポンプ4aから径方向に突出して回転軸10と平行をなしており、油圧ジャッキ4の回動部4bと回転軸10との間に駆動用ベルト22が張設され、回転軸10を回転させると駆動用ベルト22を介して回転部4bが回転し、シリンダ4cが伸縮されるようになっている。
移動錘13と油圧ジャッキ4のシリンダ4cとの関係は、図5にも示されるように、シリンダ4cが突出方向に動く際には移動錘13が載置台3から遠ざかるように移動するようになっており(図において、回転軸10を図中時計回りに回すと、シリンダ4cが上昇すると共に移動錘13が図中右方向へ移動し、回転軸10を図中反時計回りに回すと、シリンダ4cが下降すると共に移動錘13が図中左方向へ移動し)、油圧ジャッキ4を上げて載置台3の傾斜角度を大きくしても、重心が載置台3の配電盤を載置させる側(前方の車輪6の中心よりも前側)に移動することを防止するようにしている。この移動錘13は、運搬用台車1の載置台3に取り付けられる配電盤30の重量を見越して、配電盤30が載置台3に設置されて基台2に対する載置台3の傾斜角が最大となった場合に、重心が前方の車輪6の中心よりも前側にずれないように予め設定されている。
移動錘13の重量は、図3(a)に示されるように、載置台3を最大傾斜角度に設定した場合において、載置台3に載置される配電盤30の重量に、前側車輪6の中心から配電盤30の重心Gまでの水平方向前方へのずれ量(A)を乗じた値が、前記移動錘13の重量に、前記前側車輪6の中心からの水平方向後方の距離(B)を乗じた値とほぼ等しくなるように設定すればよく、例えば、油圧ジャッキ4のシリンダ4cを最大まで伸ばした状態(載置台3の傾斜角度を最も大きくした状態)で、配電盤30の重心が基台2の前輪の中心から50mm(A=50)前方にあり、また、この時に移動錘13が基台2の前輪の中心から1890mm(B=1890)後方に移動しているように設計された台車であれば、配電盤30の重量を400kgとすると、下記(1)式の関係から、移動錘13の重量を少なくとも約11kg以上とすれば、配電盤や台車(基台2、載置台3、移動錘13)を含む全体の重心が前側の車輪6の中心より前方へずれることがなくなる。
400Kg×50mm=移動錘の重量×1890mm ・・・ (1)
尚、移動錘13は、被運搬物の重量に応じて重さを変更できるように錘自体を交換可能としても、板状のウエイトを重ねて重量を可変できるようにしておき、被運搬物に応じてウエイトの枚数を調整して移動錘13の重量を変更できるようにしてもよい。
以上の構成において、配電盤30を搬送元から搬送先へ運搬し、所定の設置個所(据え付け箇所)に据え付けるまでの工程は以下のようになる。
(搬出時の工程)
搬出地においては、図6に示されるように、搬入予定である配電盤30の背面に運搬用台車1の先端部を寄せ、ラッチで回転軸10を回して載置台3の傾斜角度を最大とし、配電盤30を傾けて、載置台3の前面に配電盤30の背面を沿わせて接触させる。そして、そのままラッチで回転軸10を回して載置台3の傾斜角度を小さくし、配電盤30の重心を台車1の中央側へ寄せる。
この際、搬入先のチャンネルベースの高さに配電盤30の下端が一致するように取付板17の位置を調整した上でこの取付板17に配電盤30を取付ボルト31にてボルト留めする。
この状態で運搬用台車1を動かして、配電盤30を運搬車両40の近くまで運び、パワーゲート41にて運搬車両40に載せるか、揚重装置の掛止フックを基台2の下面に設けられた吊り上げ用フック7に引っ掛けて吊り上げ、運搬車両40に載せる。
(搬入時の工程)
そして、運搬車両40にて搬入先まで運搬した後に、図7に示されるように、搬入口付近でパワーゲート41やユニックを用いて、配電盤30を運搬用台車1と共に地面に下ろし、そのまま運搬用台車1を移動させて配電盤30の据付箇所まで持っていく。そして、据付箇所に設置されているチャンネルベース42に運搬用台車1の先端部を合わせ、ラッチで回転軸10を回して載置台3の傾斜角度を最大にする。
すると、配電盤30の下端はチャンネルベース42の高さに合わせてあるので、チャンネルベース上に配電盤30の下端が接触するように載せられることとなり、この状態で、取付板17の取付ボルト31を外すことで配電盤30をチャンネルベース42に立設させることができる。この際、移動錘13は、載置台3の傾斜角度が大きくなるにつれて載置台3から離れて運搬用台車1の後方へ移動するので、重心が運搬用台車1の前方へ行き過ぎて運搬用台車1の後端部が浮き上がることがなくなる。このため、配電盤30をチャンネルベース42に載せる際に、配電盤30が急に下がって衝撃を与えることがなくなる。
その後、配電盤30の位置を調節して所定の設置個所に設置すれば、搬送作業は完了する。
尚、運搬用台車1に固定された配電盤30をチャンネルベース42に載せる作業においては、油圧ジャッキ4を上げて載置台3の傾斜角度を最大にすると、配電盤30は載置台3に近接する下端側縁のみがチャンネルベース42に当接する傾いた状態となるため、この状態で取付ボルト31を外して配電盤30の固定状態を解除すると、配電盤30の重心Gが配電盤30とチャンネルベース42との当接部位より前方側に位置している場合には、配電盤30が自重により立設するように回動し、配電盤30の底面がチャンネルベース42の表面に強く当たり、配電盤30に衝撃を与える恐れがある。
このため、図8に示されるように、配電盤30の上部と移動錘13との間にワイヤ、ロープ等の紐状部材32を幾分緊張させた状態で張設し、取付ボルト31を外しても配電盤30が自重で前方へ回動することがないようにすると共に、下端側縁がチャンネルベール42に当接した後に、油圧ジャッキ4を少しづつ下げて載置台3の傾斜角度を徐々に小さくすることで、配電盤30をゆっくり起こすようにするとよい。即ち、取付ボルト31を外した後に油圧ジャッキ4を少しづつ下げて載置台3の傾斜角度を小さくしていくと、移動錘13が基台2の前方側(図中、左側)へ少しづつ移動するので(移動錘13が載置台3に徐々に近づくので)、紐状部材32の張設状態が維持されたまま、配電盤30はゆっくり回動して起き上がり、急激に起き上がって底面がチャンネルベース42の表面に強く当たることがなくなる。

以上は、配電盤30を搬送元から運搬して据付箇所に据え付ける作業工程を示したが、据付箇所から配電盤30を運び出す場合には、以上の作業工程の逆を行えばよい。
したがって、以上の運搬用台車1によれば、載置台3の前面に配電盤30を載置させる方式を採用しつつ、このような方式を採用したことによる不都合が解消されると共に運搬作業や設置作業を容易に行うことが可能となる。即ち、
(1)被運搬物を載置させる載置台を基台に対して傾動可能としているので、被運搬物の運搬用台車への載せ降ろしの際には、載置台の傾斜角度を大きくして被運搬物を載置台に固定すればいいので、載せ降ろし作業を容易に行うことが可能となる。また、台車を移動させる際には、載置台の傾斜角度を小さくして重心を低くすることができるので、運搬時に運搬用台車が転倒することもなくなる。
(2)載置台3の傾斜角度と移動錘13の位置とを連動させ、載置台3の傾斜角度が大きくなるにつれて移動錘13の位置を台車後方側(載置台3から遠ざかる方向)へ変位させるようにしたので、配電盤30が取り付けられている載置台3の傾斜角度が大きくなって全体の重心が運搬用台車1の前方側へ大きく移動して配電盤30が前のめりに傾倒する不都合を無くすことが可能となる。
(3)配電盤30は、載置台3に取付板17を介してボルト留めされているので、運搬時に振動が配電盤30に伝わっても、配電盤30が運搬用台車1から脱落することがなくなる。
(4)また、搬送時において、搬送元で配電盤30に運搬用台車が取り付けられ、その状態で運搬車両に載せて搬送先まで搬送し、搬送先で配電盤30を運搬用台車1と共に運搬車両から降ろし、そのまま運搬用台車1を移動させて配電盤30の据付個所へ移動させるので、運搬作業時に、配電盤30を数人掛かりで持ち上げて台車に載せたり、降ろしたりする作業を割愛することが可能となり、作業労力を大幅に低減することが可能となる。
(5)さらに、据え付け箇所となるチャンネルベース42に対して配電盤30を載せる場合において、運搬用台車1の先端部をチャンネルベース42に寄せた上で、油圧ジャッキ4を作動させて載置台3の傾斜角度を大きくすれば、配電盤30の下端部がチャンネルベース42の上面に一致するので、段差のある据え付け箇所にも格別な労力なく直接据え置くことが可能となる。この際、載置台3の傾斜角度が大きくなるほど移動錘13の位置が載置台3から遠ざかるので、載置台3の傾斜角度を大きくしても、重心のバランスが損なわれて基台の後端が浮き上がって配電盤30が急激に落下することが回避され、配電盤30を破損させる恐れがなくなる。
(6)さらにまた、据え付け箇所となるチャンネルベース42に配電盤30を載せる作業において、紐状部材32を配電盤30の上部と移動錘13との間に張設するようにしたので、配電盤30を固定する取付ボルト31を外した際に、配電盤が自重によって急激に回動して起き上がり、配電盤30に衝撃を与える不都合を避けることが可能となる。
尚、上述の構成においては、所定の大きさの配電盤30を運搬する場合を想定して載置台3の大きさを所定の大きさに形成した場合を示したが、配電盤30の大きさに合わせて載置台3の枠体15の大きさや基台2の枠体5の大きさが変更できるように、枠体5,15の枠片や回転軸10,11を伸縮できるようにしてもよい。
また、上述の構成例において、被運搬物は配電盤30に限定されるものではないが、比較的重量のある被運搬物を運搬する場合に有効であり、また、基台2や載置台3の形状は上述の形状に限定されるものではなく、被運搬物の形状に合わせて別形状としてもよい。
1 運搬用台車
2 基台
3 載置台
4 油圧ジャッキ(伸縮部材)
6 車輪
7 吊り上げ用フック
10 回転軸
13 移動錘
17 固定板
30 配電盤(被運搬物)
32 紐状部材

Claims (4)

  1. 下面側に車輪が設けられた基台と、 この基台の移動方向の一方の端部に傾動自在に取り付けられて前記基台と対峙する側と反対側を被運搬物が載置する載置面としている載置台と、
    前記基台と前記載置台との間に伸縮可能に配設され、前記基台に対する前記載置台の傾斜角度を可変させる伸縮部材と、
    前記被運搬物を前記載置台に固定する固定手段と、
    前記基台に設けられると共に前記載置台に対して前記被運搬物の載置側と反対側に配置され、前記載置台の傾斜角度が大きくなるほど該載置台から遠ざかるように変位する移動錘とを具備し、
    前記伸縮部材は、回転部の回転に連動して突出量が調節されると共に先端部が前記載置台の中程に固定されたシリンダを備え、前記回転部を、前記基台の略中央部分に設けられた回転軸との間に駆動用ベルトを張設して前記回転軸を回転させることで前記駆動用ベルトを介して回転させるものであり、 前記移動錘は、前記回転軸と前記基台の移動方向の他方の端部に設けられた他の回転軸との間に張設される錘移動用ベルトに固定され、前記回転軸を回転させることで前記錘移動用ベルトを介して前記基台の移動方向に変位するものであることを特徴とする運搬用台車。
  2. 前記固定手段は、前記被運搬物の設置面の高さに合わせて、前記被運搬物の前記載置台への固定位置を調整可能とする固定位置調整機構を具備することを特徴とする請求項1記載の運搬用台車。
  3. 前記基台の左右のそれぞれには、吊り上げ用フックが前後に複数設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の運搬用台車。
  4. 前記載置台に載置される被運搬物の上部と前記移動錘との間に張設する紐状部材を更に具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運搬用台車。
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