以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、実売店舗としてハンバーガーショップ等のファーストフード店を例示し、注文端末を用いた客(消費者,購入者)が店外にて商品を注文した後、店に受取りに行く商品販売方式に本発明を適用した場合である。注文端末は、携帯電話,PHS,携帯情報端末等の携帯型通信端末を用いることが好ましく、本実施の形態では、携帯電話を用いるものとする。
図1は、本実施の形態における注文取引支援システムの概要図である。本システムは、ファーストフード店の本部に設けられている店舗管理サーバ1と、同ファーストフード店の各チェーン店舗にそれぞれ構築されている店舗システム2A,2Bと、同ファーストフード店と注文取引を行うための会員になった客によって操作される携帯電話3とから構成されている。店舗管理サーバ1は、インターネット,ISDN(Integrated Services Digital Network)等の広域のネットワーク4上に設けられている。
店舗システム2A,2Bは、それぞれ決済端末5と出力端末6とから構成されている。決済端末5と出力端末6は、店舗内LAN(Local Area Network)7で接続されている。店舗内LAN7にはルータ8が接続されており、ルータ8を介してネットワーク4上の店舗管理サーバ1とデータの送受信を行えるようになっている。携帯電話3も、その携帯電話3に対応した基地局9の交信領域内であれば、当該基地局9を介してネットワーク4上の店舗管理サーバ1とデータの送受信を行えるようになっている。
ここに、決済端末5と出力端末6は、店舗管理装置として機能する店舗管理サーバ1とデータ通信が可能な店舗側装置を構成する。決済端末5と出力端末6の台数は、特に制限されるものではない。
店舗管理サーバ1は、店舗データベース101、商品データベース102、会員データベース103及び買物カゴデータベース104を管理するデータベースサーバとしての機能を有する。これらのデータベース101〜104は、店舗管理サーバ1に内蔵されていてもよいし、外部接続された記憶装置に設けられていてもよい。
店舗データベース101には、図2に示すように、店舗コード、店舗名、都道府県名、市区町村名、開店/閉店時刻及び商品DBNoの各項目からなる店舗データレコードが、同ファーストフード店のチェーン店舗数分記憶されている。
店舗コードは、各チェーン店舗を識別するために店毎に予め設定された一意のコードである。都道府県名及び市区町村名は、対応する店舗コードで特定されるチェーン店舗の所在地である。開店/閉店時刻は、同チェーン店舗の1営業日における開店時刻と閉店時刻である。商品DBNoは、同チェーン店舗で販売される商品に関する情報が格納された商品データテーブルT1の一意の番号である。ここに、店舗データベース101は、店舗情報記憶部として機能する。
商品データベース102には、図3に示すように、一意の商品DBNoがそれぞれ付与されたチェーン店舗別の商品データテーブルT1が記憶されている。各商品データテーブルT1には、それぞれその店舗で販売される商品の商品コードに対応して、商品名,単価等の各種商品情報が記憶されている。なお、商品コードは、各商品を識別するために商品毎に予め設定された一意のコードであり、PLUコード,単品コード等とも称される。単価は、対応する商品コードで特定される商品1品当たりの当該店舗での販売価格である。ここに、商品データベース102は、店舗別商品情報記憶部として機能する。
会員データベース103には、図4に示すように、会員コード、会員名、個人情報(住所,電話番号等)及びカゴDBNoの各項目からなる会員データレコードが、会員人数分記憶されている。
会員コードは、各会員を識別するために会員毎に予め設定された一意のコードである。カゴDBNoは、対応する会員コードで特定される会員がいずれかのチェーン店舗に対して商品を注文したときにその注文内容に対応した注文取引情報が格納される買物カゴテーブルT2の一意の番号である。ここに、会員データベース103は、会員情報記憶部として機能する。
買物カゴデータベース104には、図5に示すように、一意のカゴDBNoがそれぞれ付与された買物カゴテーブルT2が記憶されている。各買物カゴテーブルT2には、店舗コード、店舗名,注文時刻及び受取時刻の注文取引識別情報と、注文商品毎の商品コード,商品名,単価,数量及び金額の注文商品情報と、全注文商品の合計数量及び合計金額の注文合計情報とが記憶されている。買物カゴテーブルT2は、1客の注文取引開始時に買物カゴデータベース104に追加され、その客の決済完了時に買物カゴデータベース104から削除される。ここに、買物カゴデータベース104は、注文取引情報記憶部として機能する。
図6は、携帯電話3の要部構成を示すブロック図である。携帯電話3は、データ記憶部31、電話回路部32、表示部33、キー入力部34、プログラム記憶部35、ネットワーク接続部36、無線通信部37、及びこれらを制御する制御部30で構成されている。
データ記憶部31は、各種のデータを電源オフ時も安定に記憶保持するための領域であり、特に、当該携帯電話3を用いて注文取引支援サービスを受ける会員(客)に対して一意に設定された客識別情報としての会員コードを記憶する客識別情報記憶部としてのエリアA1と、電子決済に用いられる電子マネーを記憶するエリアA2とが形成されている。
電話回路部32、表示部33及びキー入力部34は、既存の携帯電話に実装されている周知のデバイスである。
プログラム記憶部35は、制御部30で実行される各種のアプリケーションプログラムが保存される領域で、特に、携帯電話3を注文端末として機能させるための注文端末実行プログラムP1と、電子マネーを用いた電子決済を制御するための電子決済対応プログラムP2とが保存されている。なお、注文端末実行プログラムP1は、当該携帯電話3の所有者が注文取引支援サービスの会員となったことを条件に、店舗管理サーバ1からネットワーク4経由でダウンロードされる。なお、注文端末実行プログラムP1を携帯電話3にインストールする方法はこれに限定されるものではなく、例えば携帯電話3の出荷時に予めインストールされているようにしても良い。またはUSBインターフェイスを備えた携帯電話であれば、パソコン等からUSBケーブルを介してダウンロードしてもよい。
ネットワーク接続部36は、基地局9を介してネットワーク4に接続する。無線通信部37は、赤外線通信,RFID(Radio Frequency Identification)等の通信方式を用いて近距離の無線通信を行う。
図7は、決済端末5の要部構成を示すブロック図である。決済端末5は、データ記憶部51、表示部52、キー入力部53、プリンタ部54、プログラム記憶部55、時計部56、ネットワーク接続部57、無線通信部58、及びこれらを制御する制御部50で構成されている。
データ記憶部51は、各種のデータを電源オフ時も安定に記憶保持するための領域であり、特に、当該決済端末5が設けられているチェーン店舗に対して一意に設定された店舗識別情報としての店舗コードを記憶する店舗識別情報記憶部としてのエリアA3が形成されている。
表示部52、キー入力部53及びプリンタ部54は、ファーストフード店に設置された既存の決済端末であるPOS(Point Of Sales)端末に実装されているデバイスである。
プログラム記憶部55は、制御部50で実行される各種のアプリケーションプログラムが保存される領域で、特に、注文端末(本実施の形態では携帯電話3)を用いた注文取引の決済を処理する注文端末決済プログラムP3が保存されている。
時計部56は、現在の日付及び時刻を計時する。ネットワーク接続部57は、ルータ8を介してネットワーク4に接続する。無線通信部58は、携帯電話3等が有する無線通信部との間で近距離無線によりデータの送受信を行う。
図8は、出力端末6の要部構成を示すブロック図である。出力端末6は、記憶部61、表示部62、キー入力部63、ネットワーク接続部64、及びこれらを制御する制御部60で構成されている。
記憶部61は、各種のデータを電源オフ時も安定に記憶保持するための領域である。記憶部61には、特に図9に示すように、連続するテーブル番号順に、受取時刻,注文時刻,カゴDBNo及び注文商品情報(商品名,数量)からなる注文レコードを書換自在に記憶する注文管理テーブルTB0が形成されている。
表示部62は、注文管理テーブルTB0の内容を一覧表示可能な液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。ネットワーク接続部64は、ルータ8を介してネットワーク4に接続する。
図10は、店舗管理サーバ1の要部構成を示すブロック図である。店舗管理サーバ1はデータ記憶部11、表示部12、キー入力部13、データベース入出力部14、プログラム記憶部15、時計部16、ネットワーク接続部17、及びこれらを制御する制御部10で構成されている。
データ記憶部11は、各種のデータを電源オフ時も安定に記憶保持するための領域である。表示部12及びキー入力部13は、既存のサーバ用コンピュータに実装されているデバイスである。
データベース入出力部14は、前記店舗データベース101、商品データベース102、会員データベース103及び買物カゴデータベース104に対してデータの書込みや読出しを行う。
プログラム記憶部15は、制御部10で実行される各種のアプリケーションプログラムが保存される領域で、特に、携帯電話3を用いた注文取引を受付ける携帯注文受付プログラムP4が保存されている。
時計部16は、現在の日付及び時刻を計時する。ネットワーク接続部17は、ネットワーク4に接続する。
かかる構成の店舗管理サーバ1、店舗システム2(決済端末5,出力端末6,店舗内LAN7,ルータ8)、携帯電話3及びネットワーク4で構築される注文取引支援システムは、以下の如く作用するようにソフトウェアによって構成されている。はじめに、携帯電話3を使用してファーストフード店の店外から商品を注文する場合の作用について、図11〜図30を用いて説明する。
図11乃至図17は、携帯電話3の制御部30が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。携帯電話3は、キー入力部34の操作入力により注文端末実行プログラムP1が起動すると、制御部30が、この注文端末実行プログラムP1に従い図11乃至図17の流れ図に示す手順で各部を制御する。
図18乃至図25は、店舗管理サーバ1の制御部10が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。店舗管理サーバ1には、携帯注文受付プログラムP4が常駐している。そして店舗管理サーバ1は、注文端末実行プログラムP1が起動中の携帯電話3からネットワーク4を通じて与えられる各種の要求に対し、携帯注文受付プログラムP4に従って、図18乃至図25の流れ図に示す手順でその要求に応じた処理を実行する。
図27,図28は、注文端末実行プログラムP1が起動中の携帯電話3の表示部23に表示される画面G1〜G15の一例である。図29,図30は、出力端末6の表示部62に表示される画面621,622の一例である。
携帯電話3の制御部30は、注文端末実行プログラムP1が起動されると、図11の処理を開始する。先ず、ST(ステップ)1としてネットワーク接続部36を制御して、ネットワーク4上の店舗管理サーバ1との回線接続を図る。その結果、店舗管理サーバ1との回線が接続されたならば(ST2のYES)、制御部30は、ST3としてデータ記憶部31のエリアAから会員コードを読出し、この会員コードを含む注文取引開始コマンドを生成して、店舗管理サーバ1に送信する。
回線接続された携帯電話3から上記注文取引開始コマンドを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図18の処理を開始する。先ず、ST101として受信した注文取引開始コマンドから会員コードを取得する。次に、ST102として取得した会員コードで会員データベース103を検索する。そして、当該会員コードに対応するカゴDBNoが“0”であるか否かを判別する。カゴDBNoが“0”の場合には(ST103のYES)、未だ注文をしていない客からの開始要求なので、制御部10は、ST104としてコマンド送信元の携帯電話3に対して注文受付応答を返信する。カゴDBNoが“0”でない場合には(ST103のNO)、既に注文を行っている客からの開始要求なので、制御部10は、ST105としてコマンド送信元の携帯電話3に対して修正受付応答を返信する。
図11中ST3にて注文取引開始コマンドを送信した携帯電話3の制御部30は、ST4としてコマンド送信先である店舗管理サーバ1からの応答を待機する。そして、上記注文受付応答を受信した場合には、制御部30は、ST5として表示部33に注文入力画面G1を表示させる。
上記注文入力画面G1の一表示例を図27(a)に示す。図示するように、注文入力画面G1には、「注文」ボタンB1が表示されている。
そこで制御部30は、ST6として「注文」ボタンが選択入力されるか、ST7として「終了」の指示入力がなされるのを待機する。ここで、キー入力部34の操作によって「終了」の指示入力がなされた場合には、制御部30は、ST8として上記注文入力画面G1を消去する。しかして、この注文端末実行プログラムP1を終了させる。他方、「注文」ボタンB1が選択入力された場合には、制御部30は、ST9として注文コマンドを生成して、店舗管理サーバ1に送信する。
携帯電話3から上記注文コマンドを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図19の処理を開始する。先ず、ST111として店舗データベース101から店舗コード,店舗名,都道府県及び市区町村の各店舗情報を取得し、これらのデータで店舗リストを編集する。そして、ST112としてこの店舗リストのデータをコマンド送信元の携帯電話3に送信する。
図11中ST9にて注文コマンドを送信した携帯電話3の制御部30は、ST10としてコマンド送信先である店舗管理サーバ1からの応答を待機する。そして、店舗管理サーバ1から店舗リストのデータを受信したならば、制御部30は、ST11として図12〜図13に具体的に示す注文処理を実行する。
すなわち制御部30は、ST21として受信した店舗リストデータに基づいて表示部33に店舗指定画面G2〜G4を段階的に表示させる。
上記店舗リスト画面G2〜G4の一例を図27(b)〜(d)に示す。図示するように第1段階の店舗リスト画面G2には、都道府県名のリストL1が表示されている。ここで、キー入力部24の操作入力によりいずれかの都道府県が選択されると、第2段階の店舗リスト画面G3に切り替る。この店舗リスト画面G3には、選択された都道府県に属する市区町村名のリストL2が表示される。次いで、いずれかの市区町村が選択されると、第3段階の店舗リスト画面G4に切り替る。すなわち、その選択された市区町村内にある設置されている店舗名のリストL3が表示される。なお、いずれの画面G2〜G4にも、「戻る」ボタンB2が表示されている。そして、画面G4において「戻る」ボタンB2が入力された場合には画面G3に戻り、画面G3において「戻る」ボタンB2が入力された場合には画面G2に戻るようになっている。
制御部30は、ST22として店舗が指定されるのを待機する。ここで、キー入力部34の操作入力により、画面G2において「戻る」ボタンB2が入力された場合には店舗が指定されなかったので、制御部30はST5に戻り、表示部33の画面を注文入力画面G1に戻す。これに対し、第3段階の店舗リスト画面G4に表示された店舗名リストL3の中から、いずれか1つの店舗名が選択された場合にはその店舗名の店舗が注文取引対象店舗として指定されたので、制御部30は、ST23として表示部33に店舗確認画面G5を表示させる。
ここに、携帯電話3は、複数の店舗の中から注文取引対象店舗を前記客に選択させる店舗選択手段を有している。
上記店舗確認画面G5の一例を図27(e)に示す。図示するように店舗確認画面G5には、ユーザが注文取引対象店舗として指定した店舗の店舗名と、メニューボタンB3及びホームボタンB4が表示されている。
そこで制御部30は、ST24として「メニュー」ボタンB3が選択入力されるか、ST25として「ホーム」ボタンB4が選択入力されるのを待機する。ここで、キー入力部34の操作入力により、「ホーム」ボタンB4が選択入力された場合には、制御部30はST5に戻り、表示部33の画面を注文入力画面G1に戻す。他方、「メニュー」ボタンB3が選択入力された場合には、制御部30は、ST26として前記店舗リストデータからユーザが指定した店舗名に対応する店舗コードを取得し、この店舗コードを含む店舗コマンドを生成して、店舗管理サーバ1に送信する。
携帯電話3から上記店舗コマンドを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図20の処理を開始する。先ず、ST121として受信した店舗コマンドから店舗コードを取得する。次いで、ST122として店舗データベース101を検索して、取得した店舗コードに対応して記憶されている商品DBNoを取得する。次に、制御部10は、ST123として商品データベース102を検索し、取得した商品DBNoの商品データテーブルT1に設定されている商品コード,商品名,単価等の商品データを読み出して、商品メニューリストを編集する。そして、ST124としてこの商品メニューリストのデータをコマンド送信元の携帯電話3に返信する。
図12中ST26にて店舗コマンドを送信した携帯電話3の制御部30は、ST27としてコマンド送信先である店舗管理サーバ1からの応答を待機する。そして、上記商品メニューリストのデータを受信したならば、制御部30は、このデータをデータ記憶部31に記憶する。そして、ST28としてこのデータに基づいて表示部33に店舗メニュー画面G6を表示させる。
上記店舗メニュー画面G6の一例を図27(f)に示す。図示するように店舗メニュー画面G6には、商品名及び単価を含む商品メニューのリストL4と、「OK」ボタンB5とが表示されている。リストL4の各商品情報には、それぞれチェックボックスBX1と購入数入力ボックスBX2とが形成されている。
制御部30は、ST29として「OK」ボタンB5が選択入力されるのを待機する。そして、キー入力部34の操作入力により、「OK」ボタンB5が入力されたならば、制御部30は、ST30として注文入力済か否かを判断する。
リストL4内の各商品に対応した複数のチェックボックスBX1のうち少なくとも1つにチェックが入っていた場合には、制御部30は注文入力済であると判断する。逆に、いずれのチェックボックスBX1にもチェックが入っていない場合には、注文入力済でないと判断する。
注文入力済でないと判断した場合には、制御部30はST5に戻り、表示部33の画面を注文入力画面G1に戻す。他方、注文入力済であると判断した場合には、制御部30は、ST31として表示部33に注文確認画面G7を表示させる。
ここに、携帯電話3は、注文取引対象店舗で販売されている各商品の中から購入対象商品を前記客に選択させる商品選択手段を有している。
上記注文確認画面G7の一例を図27(g)に示す。図示するように注文確認画面G7には、チェックボックスBX1にチェックが入れられた商品の商品名,単価及び購入数を含む注文商品のリストL5と、注文商品の合計金額と、「メニュー」ボタンB6、「キャンセル」ボタンB7及び「締め」ボタンB8とが表示されている。
制御部30は、ST32,33,34としていずれかのボタンB6〜B8が選択入力されるのを待機する。ここで、キー入力部34の操作入力により、「メニュー」ボタンB6が選択入力された場合には、制御部30はST28に戻り、表示部33の画面を店舗メニュー画面G6に戻す。また、「キャンセル」ボタンB7が選択入力された場合には、制御部30はST5に戻り、表示部33の画面を注文入力画面G1に戻す。他方、「締め」ボタンB8が選択入力された場合には、制御部30は、ST35として表示部33に受取時間入力画面G8を表示させる。
ここに、携帯電話3は、購入対象商品の受取時刻を前記客に入力させる受取時刻入力手段を有している。
上記受取時間入力画面G8の一例を図27(h)に示す。図示するように受取時間入力画面G8には、受取時間の入力ボックスBX3と、買物カゴボタンB9及び送信ボタンB10とが表示されている。
制御部30は、ST36として「買物カゴ」ボタンB9が選択入力されるか、ST37として「送信」ボタンB10が選択入力されるのを待機する。ここで、キー入力部34の操作入力により「買物カゴ」ボタンB9が選択入力された場合には、制御部30は、ST31に戻り、表示部33の画面を注文確認画面G7に戻す。他方、「送信」ボタンB10が選択入力された場合には、制御部30は、ST38として入力ボックスBX3に受取時刻が入力されているか否かを判断する。ここで、受取時刻が入力されていない場合には、「送信」ボタンB10の入力を無効とする。そして、「買物カゴ」ボタンB9及び「送信」ボタンB10の選択入力待機状態に戻る。
これに対し、入力ボックスBX3に受取時刻が入力されている場合には、制御部30は、ST39として注文予約データを編集し、この注文予約データを店舗管理サーバ1に送信する。上記注文予約データには、エリアA1に記憶されている会員コードと、店舗指定画面G2〜G4で選択された店舗の店舗コード及びその店舗名と、店舗メニュー画面G6で選択された注文商品の商品コード,商品名,単価,購入数及び金額(単価×購入数)と、受取時間入力画面G8で入力された受取時刻とが含まれる。
ここに、携帯電話3は、注文取引対象店舗,購入対象商品及び受取時刻に関する情報を、客を特定する客識別情報(会員コード)とともに店舗管理サーバ1に送信する注文取引情報送信手段を有している。
携帯電話3から上記注文予約データを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図21の処理を開始する。先ず、ST131として受信した注文予約データから店舗コードと受取時刻Kとを取得する。また、ST132として時計部16から現在時刻を取得する。次に、制御部10は、ST133として取得した現在時刻に予め設定されている品揃え時間N(N≧0の整数:単位を分とする)を加算した時刻をしきい値時刻Tとして算出する。そして、ST134として受取時刻Kとしきい値時刻Tとを比較して、受取時刻Kの有効,無効を判定する(受取時刻判定手段)。
ここで、受取時刻Kがしきい値時刻Tより先の時刻であった場合には(ST134のYES)、受取時刻Kは有効なので、制御部10は、注文予約データから取得した店舗コードで店舗データベース101を検索する。そして、当該店舗コードに対応して設定されている営業時間帯のデータ、すなわち開店時刻及び閉店時刻を取得する。
次に、制御部10は、ST136として上記受取時刻Kが上記営業時間帯内であるか否か、すなわち開店時刻から閉店時刻までの間の時刻であるか否かを判断する。ここで、受取時刻Kが営業時間帯内であると判断した場合には、制御部10は、ST137として受信した注文予約データに基づいて買物カゴテーブルT2を作成する。この買物カゴテーブルT2には、新規のカゴDBNoが付される。また、注文予約データに含まれる店舗コード,店舗名及び受取時刻と、注文商品の商品コード,商品名,単価,購入数及び金額がセットされる。また、現在時刻が注文時刻としてセットされる。さらに、購入数及び金額の合計が算出され、セットされる。制御部10は、作成した買物カゴテーブルT2を買物カゴデータベース104に追加登録する(注文取引情報記憶手段)。
次に、制御部10は、ST138として受信した注文予約データから会員コードを取得する。そして、この会員コードで会員データベース103を検索して、当該会員コードに対応するカゴDBNoエリアに、今回追加登録した買物カゴテーブルT2のカゴDBNoをセットする。
次に、制御部10は、ST139として会員データベース103から当該会員コードに対応して記憶されている会員名情報を取得する。そして、この会員名情報を含む注文確定応答を生成し、この注文確定応答を注文予約データ送信元の携帯電話3に返信する。
また制御部10は、ST140としてこの注文予約データから取得した店舗コードで特定される店舗システム2の出力端末6に、注文確定データを送信する。この注文確定データには、今回追加登録した買物カゴテーブルT2の受取時刻,注文時刻及びカゴDBNoと、全注文商品の商品名及び単価とが含まれる(対店舗送信手段)。
ネットワーク4を介して上記注文確定データを受信した出力端末6の制御部60は、この注文確定データを1レコードとして注文管理テーブルTB0に一旦追加する。しかる後、上記注文管理テーブルTB0の各レコードを、受取時刻の早い順にソートする。なお、受取時刻が同じ場合には注文時刻が早い順にソートする。ソート完了後、制御部60は、上記注文管理テーブルTB0の内容を表示部62に表示させる(出力手段)。
このときの表示部62の表示画面621の一例を図29に示す。同図は、受取時刻が11時30分の注文商品情報D1と、12時00分の注文商品情報D2,D3とが表示されている状態を示している。画面621において、“◎”マークM1は、対応する注文商品情報D1が、受取時刻までの所要時間が所定時間未満(例えば15分未満)であることを示している。
なお、店舗管理サーバ1の制御部10は、ST134にて受取時刻Kがしきい値時刻T以前であった場合、またはST136にて受取時刻Kが営業時間帯外であった場合には、受信した注文予約データから会員コードを取得する。そして、この会員コードで会員データベース103を検索して、当該会員コードに対応して記憶されている会員名情報を取得する。そして、この会員名情報を含む受取時刻エラー応答を生成し、このエラー応答を注文予約データ送信元の携帯電話3に返信する。この場合、受信した注文予約データは、破棄される(受取時刻エラー処理手段)。
図13中ST39にて注文予約データを送信した携帯電話3の制御部30は、データ送信先である店舗管理サーバ1からの応答を待機する。そして、上記注文確定応答を受信した場合には(ST40のYES)、制御部30は、ST42として表示部33に注文確定画面G9を表示する。
上記注文確定画面G9の一例を図28(a)に示す。図示するように注文確定画面G9には、受信した注文確定応答に含まれる会員名情報と、「OK」ボタンB11とが表示される。
制御部30は、ST43として「OK」ボタンB11が入力されるのを待機する。キー入力部34の操作入力により、「OK」ボタンB11が入力されたならば、ST5に戻り、表示部33の画面を注文入力画面G1に戻す。
これに対し、店舗管理サーバ1から受取時刻エラー応答を受信した場合には(ST41のYES)、制御部30は、ST44として表示部33に受取時刻エラー画面G10を表示する。
上記受取時刻エラー画面G10の一例を図28(b)に示す。図示するように受取時刻エラー画面G10には、受信した注文時刻エラー応答に含まれる会員名情報と、「OK」ボタンB12とが表示される。
制御部30は、ST45として「OK」ボタンB12が入力されるのを待機する。キー入力部34の操作入力により、「OK」ボタンB12が入力されたならば、ST35に戻り、表示部33の画面を受取時間入力画面G8に戻す。
一方、図11中ST3にて注文取引開始コマンドを送信し、これに応じて、店舗管理サーバ1から修正受付応答を受信した場合には、制御部30は、ST12として表示部33に注文修正画面G11を表示させる。
上記注文修正画面G11の一表示例を図28(c)に示す。図示するように、注文修正画面G11には、「修正」ボタンB13が表示されている。この表示例では、「修正」ボタンB13を表示させているが、この表示に追加して、注文済みであることのメッセージと「注文確認」ボタンを表示し、「注文確認」ボタンが押されると店舗管理サーバ1に記憶されている買物カゴデータと受取時間等を店舗管理サーバ1から受信し表示させるようにしても良い。
そこで制御部30は、ST13として「修正」ボタンが選択入力されるか、ST14として「終了」の指示入力がなされるかを待機する。ここで、キー入力部34の操作により、「終了」の指示入力がなされた場合には、制御部31は、ST15として上記注文修正画面G11を消去する。しかして、この注文端末実行プログラムP1を終了させる。他方、「修正」ボタンB11が選択入力された場合には、制御部30は、ST16としてデータ記憶部31のエリアAから会員コードを読出し、この会員コードを含む修正コマンドを生成して、店舗管理サーバ1に送信する。
携帯電話3から上記修正コマンドを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図22の処理を開始する。先ず、ST151として受信した修正コマンドから会員コードを取得する。次に、ST152として取得した会員コードで会員データベース103を検索して、当該会員コードに対応して記憶されているカゴDBNoを読み出す。次に、ST153として買物カゴデータベース104を検索して、取得したカゴDBNoがセットされている買物カゴテーブルT2を読み出す。そして、この買物カゴテーブルT2に記憶されている各情報から買物カゴデータを編集する。この買物カゴデータには、買物カゴテーブルT2に記憶されているカゴDBNo、店舗コード、店舗名、注文時刻及び注文商品情報(商品コード,商品名,単価,数量,金額)を含む。しかる後、制御部10は、ST154としてこの買物カゴデータをコマンド送信元の携帯電話3に返信する。
図11中ST16にて修正コマンドを送信した携帯電話3の制御部30は、ST17としてコマンド送信先である店舗管理サーバ1からの応答を待機する。そして、上記買物カゴデータを受信したならば、制御部30は、この買物カゴデータをデータ記憶部31で記憶した後、ST18として図14〜図17に具体的に示す修正処理を実行する。すなわち制御部30は、ST51として修正メニュー画面G12を表示させる。
上記修正メニュー画面G12の一例を図28(d)に示す。図示するように修正メニュー画面G12には、「注文商品取消」ボタンB14、「注文商品追加」ボタンB15及び「受取時間」ボタンB16が表示されている。
そこで制御部30は、ST52〜54としていずれかのボタンB14〜B16が選択入力されるか、ST55として「戻り」の指示入力がなされるのを待機する。ここで、キー入力部34の操作入力により、「戻り」の指示入力がなされた場合には、制御部30はST12に戻り、表示部33の画面を注文修正画面G11に戻す。
これに対し、「注文商品取消」ボタンB14が選択入力された場合には、制御部30は、ST56として図15に具体的に示す注文取消処理を実行する。すなわち、制御部30は、ST61として表示部33に取消商品選択画面G13を表示させる。
上記取消商品選択画面G13の一例を図28(e)に示す。図示するように取消商品選択画面G13には、データ記憶部31で記憶している買物カゴデータの注文商品情報に含まれる商品名のリストL6と、「選択取消」ボタンB17及び「一括取消」ボタンB18とが表示されている。リストL6には、キャンセル対象商品を選択するためのチェックボックスBX4が形成されている。
そこで制御部30は、ST62として「選択取消」ボタンB17が選択入力されるか、ST63として「一括取消」ボタンB18が選択入力されるのを待機する。ここで、キー入力部34の操作入力により、「選択取消」ボタンB17が選択入力された場合には、制御部30は、ST64として取消商品選択済か否かを判断する。
制御部30は、リストL6内の各商品に対応した複数のチェックボックスBX4のうち少なくとも1つにチェックが入っていた場合には、取消商品選択済であると判断する。逆に、いずれのチェックボックスBX4にもチェックが入っていない場合には、取消商品選択済でないと判断する。
取消商品選択済でないと判断した場合には、制御部40はST12に戻り、表示部33の画面を注文修正画面G11に戻す。他方、取消商品選択済であると判断した場合には、制御部40は、ST65としてエリアA1に記憶されている会員コードと、チェックボックスBX4にチェックが入っている全ての商品の商品コードとを含む取消商品データを編集し、ネットワーク4を通じて店舗管理サーバ1に送信する。
携帯電話3から上記取消商品データを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図23の処理を開始する。先ず、ST161として受信した取消商品データから会員コードを取得する。次いで、ST162として会員データベース103を検索して、取得した会員コードに対応して記憶されているカゴDBNoを取得する。
次に、制御部10は、ST163として買物カゴデータベース104を検索して、取得したカゴDBNoがセットされた買物カゴテーブルT2から、受信した取消商品データ中の商品コードに対応する数量を“1”だけ減算する。このとき、減算後の数量が“0”の場合には、その注文商品情報(商品コード,商品名,単価,数量,金額)を買物カゴテーブルT2から削除する。減算後の数量が“1”以上の場合には、その注文商品データの金額,合計数量及び合計金額を再計算する。
しかる後、制御部10は、ST164としてデータ送信元の携帯電話3に対して取消完了応答を送信する。また、当該買物カゴテーブルT2の店舗コードで特定される店舗システム2の出力端末6に、注文確定データを再度送信する。この注文確定データには、今回削除更新された買物カゴテーブルT2の受取時刻,注文時刻及びカゴDBNoと、全注文商品の商品名及び単価とが含まれる。
ネットワーク4を介して上記注文確定データを受信した出力端末6の制御部60は、この注文確定データからカゴDBNoを取得し、注文管理テーブルTB0に記憶されている各レコードのうち、カゴDBNoが一致するレコードに注文確定データを上書きする。しかる後、上記注文管理テーブルTB0の各レコードを、受取時刻の早い順にソートする。なお、受取時刻が同じ場合には注文時刻が早い順にソートする。ソート完了後、制御部60は、上記注文管理テーブルTB0の内容を表示部62に表示させる(出力手段)。
このときの表示部62の表示画面622の一例を図30に示す。同図は、図29の状態から30分が経過した時点で、注文商品情報D3に修正(Aバーガーセットを4点取消)があった場合を示している。画面622において、“×”マークM2は、対応する注文商品情報D1が、受取時刻を経過していることを示している。
一方、取消商品選択画面G13が表示されている携帯電話3において、キー入力部34の操作入力により、「一括取消」ボタンB18が選択入力された場合には(ST63のYES)、制御部30は、ST66としてエリアA1に記憶されている会員コードとを含む一括取消データを編集し、ネットワーク4を通じて店舗管理サーバ1に送信する。
携帯電話3から上記一括取消データを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図24の処理を開始する。先ず、ST171として受信した一括取消データから会員コードを取得する。次いで、ST172として会員データベース103を検索して、取得した会員コードに対応して記憶されているカゴDBNoを取得する。
次に、制御部10は、ST173として買物カゴデータベース104を検索して、取得したカゴDBNoがセットされた買物カゴテーブルT2を削除する。また、ST174として会員データベース103の当該会員コードに対応して記憶されているカゴDBNoを“0”とする。
しかる後、制御部10は、ST175としてデータ送信元の携帯電話3に対して取消完了応答を送信する。また、当該買物カゴテーブルT2の店舗コードで特定される店舗システム2の出力端末6に、注文取消データを送信する。この注文取消データには、今回削除された買物カゴテーブルT2のカゴDBNoが含まれる。
ネットワーク4を介して上記注文取消データを受信した出力端末6の制御部60は、この注文取消データからカゴDBNoを取得し、注文管理テーブルTB0に記憶されている各レコードのうち、カゴDBNoが一致するレコードを削除する。しかる後、上記注文管理テーブルTB0の各レコードを、受取時刻の早い順にソートする。なお、受取時刻が同じ場合には注文時刻が早い順にソートする。ソート完了後、制御部60は、上記注文管理テーブルTB0の内容を表示部62に表示させる(出力手段)。
図15中ST65またはST66にて取消商品データまたは一括取消データを送信した携帯電話3の制御部30は、ST67として店舗管理サーバ1から取消完了応答が送られてくるのを待機する。そして、取消完了応答を受信したならば、制御部30は、ST68として表示部33に取消確認画面を表示させる。これに対し、一定時間が経過しても取消完了応答が送られてこなかった場合には、制御部30は、ST69として表示部33に取消エラー画面を表示させる。これら取消確認画面及び取消エラー画面には、「OK」ボタンが表示されているので、制御部30は、ST70として「OK」ボタンが入力されるのを待機し、入力されたならばST12に戻って、表示部33の画面を注文修正画面G11に戻す。
修正メニュー画面G12が表示された携帯電話3において、「注文商品追加」ボタンB15が選択入力された場合には(ST53のYES)、制御部30は、ST57として図16に具体的に示す注文追加処理を実行する。すなわち、制御部30は、ST81としてデータ記憶部31に記憶している商品リストデータに基づいて、表示部33に追加メニュー画面G14を表示させる。
上記追加メニュー画面G14の一例を図28の(f)に示す。図示するように追加メニュー画面G14には、店舗メニュー画面のリストL4と同様のリストL7と、「追加」ボタンB19とが表示されている。リストL76の各商品情報には、それぞれチェックボックスBX5と購入数入力ボックスBX6とが形成されている。
制御部30は、ST82として「追加」ボタンB19が選択入力されるのを待機する。そして、キー入力部34の操作入力により、「追加」ボタンB19が入力された場合には、制御部30は、ST83として商品選択済か否かを判断する。
制御部30は、リストL7内の各商品に対応した複数のチェックボックスBX5のうち少なくとも1つにチェックが入っていた場合には、商品選択済であると判断する。逆に、いずれのチェックボックスBX5にもチェックが入っていない場合には、商品選択済でないと判断する。
商品選択済でないと判断した場合には、制御部30はST12に戻り、表示部33の画面を注文修正画面G11に戻す。他方、商品選択済であると判断した場合には、制御部30は、ST84として追加商品データを編集し、この追加商品データを店舗管理サーバ1に送信する。上記追加商品データには、エリアA1に記憶されている会員コードと、リストL7でチェックボックスBX5にチェックが入れられた商品の商品コード,商品名,単価,購入数及び金額(単価×購入数)とが含まれる。
携帯電話3から上記追加商品データを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図25の処理を開始する。先ず、ST181として受信した追加商品データから会員コードを取得する。次いで、ST182として会員データベース103を検索して、取得した会員コードに対応して記憶されているカゴDBNoを取得する。
次に、制御部10は、ST183として買物カゴデータベース104を検索して、取得したカゴDBNoがセットされた買物カゴテーブルT2に、受信した追加商品データ中の商品コード,商品名,単価,購入数及び金額の各データを追加する。また、合計数量及び合計金額を再計算する。
しかる後、制御部10は、ST184としてデータ送信元の携帯電話3に対して追加完了応答を送信する。また、当該買物カゴテーブルT2の店舗コードで特定される店舗システム2の出力端末6に、注文確定データを再度送信する。この注文確定データには、今回追加更新された買物カゴテーブルT2の受取時刻,注文時刻及びカゴDBNoと、全注文商品の商品名及び単価とが含まれる。
ネットワーク4を介して上記注文確定データを受信した出力端末6の制御部60は、この注文確定データからカゴDBNoを取得し、注文管理テーブルTB0に記憶されている各レコードのうち、カゴDBNoが一致するレコードに注文確定データを上書きする。しかる後、上記注文管理テーブルTB0の各レコードを、受取時刻の早い順にソートする。なお、受取時刻が同じ場合には注文時刻が早い順にソートする。ソート完了後、制御部60は、上記注文管理テーブルTB0の内容を表示部62に表示させる(出力手段)。
図16中ST84にて追加商品データを送信した携帯電話3の制御部30は、ST85として店舗管理サーバ1から追加完了応答が送られてくるのを待機する。そして、追加完了応答を受信したならば、制御部30は、ST86として表示部33に追加確認画面を表示させる。これに対し、一定時間が経過しても追加完了応答が送られてこなかった場合には、制御部30は、ST87として表示部33に追加エラー画面を表示させる。これら追加確認画面及び追加エラー画面には、「OK」ボタンが表示されているので、制御部30は、ST88として「OK」ボタンが入力されるのを待機し、入力されたならばST12に戻って、表示部33の画面を注文修正画面G11に戻す。
修正メニュー画面G12が表示された携帯電話3において、「受取時間」ボタンB16が選択入力された場合には(ST54のYES)、制御部30は、ST58として図17に具体的に示す受取時刻変更処理を実行する。すなわち、制御部30は、ST91として表示部33に受取時刻変更画面G15を表示させる。
上記受取時刻変更画面G15の一例を図28(g)に示す。この受取時刻変更画面G15には、受取時刻の入力ボックスBX7と、「修正」ボタンB20及び「戻り」ボタンB21が表示されている。
制御部30は、ST92として「戻り」ボタンB21が選択入力されるか、ST93として「修正」ボタンB20が選択入力されるのを待機する。ここで、キー入力部34の操作入力により、「戻り」ボタンB21が選択入力された場合には、制御部30はST12に戻って、表示部33の画面を注文修正画面G11に戻す。他方、「修正」ボタンB20が選択入力された場合には、制御部30は、ST94として入力ボックスBX7に受取時刻が入力されているか否かを判断する。ここで、受取時刻が入力されていない場合には、「修正」ボタンB20の入力を無効とする。そして、「修正」ボタンB20及び「戻り」ボタンB21の選択入力待機状態に戻る。
これに対し、入力ボックスBX7に受取時刻が入力されている場合には、制御部30は、ST95として受取時刻変更コマンドを編集し、この受取時刻変更コマンドを店舗管理サーバ1に送信する。上記受取時刻変更コマンドには、エリアA1に記憶されている会員コードと、受取時刻変更画面G15で入力された受取時刻とが含まれる。
携帯電話3から上記受取時刻変更コマンドを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図26の処理を開始する。先ず、ST191として受信した受取時刻変更コマンドから会員コードを取得する。次いで、ST192として会員データベース103を検索して、取得した会員コードに対応して記憶されているカゴDBNoを取得する。
次に、制御部10は、ST193として買物カゴデータベース104を検索して、取得したカゴDBNoがセットされた買物カゴテーブルT2から店舗コードを取得する。また、ST194として受信した受取時刻変更コマンドから変更後の受取時刻K1を取得する。さらに、ST195として時計部16から現在時刻を取得する。次に、制御部10は、ST196として取得した現在時刻に予め設定されている品揃え時間N(N≧0の整数:単位を分とする)を加算した時刻をしきい値時刻Tとして算出する。そして、ST197として変更後受取時刻K1としきい値時刻Tとを比較して、変更後受取時刻K1の有効,無効を判定する(受取時刻判定手段)。
ここで、変更後受取時刻K1がしきい値時刻Tより先の時刻であった場合には(ST197のYES)、変更後受取時刻K1は有効なので、制御部10は、ST198として該当カゴDBNoの買物カゴテーブルT2から店舗コードを取得し、この店舗コードで店舗データベース101を検索する。そして、当該店舗コードに対応して設定されている営業時間帯のデータ、すなわち開店時刻及び閉店時刻を取得する。
次に、制御部10は、ST199として上記変更後受取時刻K1が上記営業時間帯内であるか否か、すなわち開店時刻から閉店時刻までの間の時刻であるか否かを判断する。ここで、変更後受取時刻K1が営業時間帯内であると判断した場合には、制御部10は、ST200として該当カゴDBNoの買物カゴテーブルT2における受取時刻を上記変更後受取時刻K1に修正する。
次に、制御部10は、ST201として変更完了応答を生成し、この変更完了応答をコマンド送信元の携帯電話3に返信する。また、ST202として該当カゴDBNoの買物カゴテーブルT2から取得した店舗コードで特定される店舗システム2の出力端末6に、注文確定データを送信する。この注文確定データには、今回、受取時刻を変更した買物カゴテーブルT2の受取時刻,注文時刻及びカゴDBNoと、全注文商品の商品名及び単価とが含まれる。
ネットワーク4を介して上記注文確定データを受信した出力端末6の制御部60は、この注文確定データからカゴDBNoを取得し、注文管理テーブルTB0に記憶されている各レコードのうち、カゴDBNoが一致するレコードに注文確定データを上書きする。しかる後、上記注文管理テーブルTB0の各レコードを、受取時刻の早い順にソートする。なお、受取時刻が同じ場合には注文時刻が早い順にソートする。ソート完了後、制御部60は、上記注文管理テーブルTB0の内容を表示部62に表示させる(出力手段)。
なお、店舗管理サーバ1の制御部10は、ST197にて変更後受取時刻K1がしきい値時刻T以前であった場合、またはST199にて変更後受取時刻K1が営業時間帯外であった場合には、受取時刻エラー応答を生成し、このエラー応答を注文予約データ送信元の携帯電話3に返信する。この場合、受信した注文確定データは、破棄される(受取時刻エラー処理手段)。
図17のST95にて受取時刻変更コマンドを送信した携帯電話3の制御部30は、ST96として店舗管理サーバ1から変更完了応答が送られてくるのを待機する。そして、変更完了応答を受信したならば、制御部30は、ST97として表示部33に時刻変更確認画面を表示させる。これに対し、一定時間が経過しても変更完了応答が送られてこないか、受取時刻エラー応答を受信した場合には、制御部30は、ST98として表示部33に時刻変更エラー画面を表示させる。これら時刻変更確認画面及び時刻変更取消エラー画面には、「OK」ボタンが表示されているので、制御部30は、ST99として「OK」ボタンが入力されるのを待機し、入力されたならばST12に戻って、表示部33の画面を注文修正画面G11に戻す。
次に、携帯電話3を使用して店外から注文した商品を実売店舗であるファーストフード店で決済する場合の作用について、図31〜図35を用いて説明する。
図31は、決済端末5の制御部50が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。決済端末5は、キー入力部53の操作入力により携帯電話3を用いた注文取引の決済実行が宣言されると、制御部50が注文端末決済プログラムP3を起動する。そして、この注文端末決済プログラムP3に従い、制御部50は、図31の流れ図に示す手順で各部を制御する。
図32及び図33は、店舗管理サーバ1の制御部10が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。携帯注文受付プログラムP4が常駐している店舗管理サーバ1は、注文端末決済プログラムP3が起動中の決済端末5からネットワーク4を通じて与えられる各種の要求に対し、携帯注文受付プログラムP4に従って、図31,図32の流れ図に示す手順でその要求に応じた処理を実行する。
図34は決済端末5の表示部52に表示される画面521の一例である。また、図35は、出力端末6の表示部62に表示される画面623の一例である。
決済端末5の制御部50は、注文端末決済プログラムP3が起動されると、図31の処理を開始する。先ず、ST211として携帯端末との近距離無線通信が確立するのを待機する。そして、携帯電話3の無線通信部37が決済端末5の無線通信部58にかざされ、携帯電話3と決済端末5との近距離無線通信が確立したならば、制御部50は、ST212として携帯電話3から発信される会員コードを取り込む(客識別取得手段)。そして、ST213としてこの会員コードと、エリアA3に設定されている店舗コードとを検索条件として含む注文商品の決済情報要求コマンドを生成し、このコマンドを、ネットワーク4を通じて店舗管理サーバ1に送信する。
決済情報要求コマンドを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図32の流れ図に示す処理を実行する。先ず、ST221として受信した決済情報要求コマンドから会員コードと店舗コードを取得する。そして、この会員コードと店舗コードとを検索キーデータとして買物カゴデータベース104を検索する。その結果、検索キーデータである会員コードと店舗コードの両方がセットされた買物カゴテーブルT2を検出したならば(ST223のYES)、制御部10は、ST224としてこの買物カゴテーブルT2のデータで注文商品決済情報を編集する。この注文商品決済情報には、当該買物カゴテーブルT2のカゴDBNo、店舗コード及び注文商品の商品コード,商品名,単価,数量及び金額と、数量,金額の合計データとを含む。制御部10は、ST225として上記注文商品決済情報をコマンド送信元の決済端末5に送信する。
なお、買物カゴデータベース104を検索した結果、検索キーデータである会員コードと店舗コードの両方がセットされた買物カゴテーブルT2を検出できなかった場合には(ST223のNO)、制御部10は、ST226として決済不可応答をコマンド送信元の決済端末5に送信する。
図31中ST213にて決済情報要求コマンドを送信した決済端末5の制御部50は、ST214として店舗管理サーバ1から注文商品決済情報が送られてくるのを待機している。そして、ネットワーク4を介して注文商品決済情報を受信したならば、制御部50は、ST215としてこの注文商品決済情報の内容を表示部52に表示させる。
このときの表示部52の表示画面521の一例を図34に示す。同図は、出力端末6の表示部62に図30の画面622が表示されている場合において、その中の注文商品情報D2を注文した客が決済に訪れた状態を示している。
この状態において、制御部50は、ST216としてキー入力部53の締めキーが操作入力されるのを待機する。そして、締めキーが操作入力された場合には、ST217として決済処理を行う(決済処理手段)。
例えば、近距離無線通信が確立している携帯電話3から電子マネーを取り込み、合計金額と比較する。その結果、合計金額が電子マネー以下の場合には、電子マネー決済が成立するので、制御部50は、電子マネーから合計金額分を減額する。そして合計金額分減額後の新たな電子マネーを含む携帯電話3に送信する。なお、決済の媒体は電子マネーに限定されるものではなく、現金やプリペイドカード等であってもよい。
決済完了後、制御部50は、ST218として近距離無線通信が確立している携帯電話3から取得した会員コードと、受信した注文商品情報中のカゴDBNoとを含む決済管理用コマンドを、ネットワーク4を介して店舗管理サーバ1に送信する。以上で、注文端末決済プログラムP3を終了させる。
上記決済完了コマンドを受信した店舗管理サーバ1の制御部10は、図33の流れ図に示す処理を実行する。先ず、ST231として受信した決済完了コマンドからカゴDBNoを取得する。そして、ST232として買物カゴデータベース104を検索して、当該カゴDBNoがセットされた買物カゴテーブルT2から店舗コードを取得する。
次に、制御部10は、ST233として取得した店舗コードで特定される店舗システム2の出力端末6に決済完了データを送信する。この決済完了データには、受信した決済完了コマンドから取得したカゴDBNoが含まれる。
ネットワーク4を介して上記決済完了データを受信した出力端末6の制御部60は、この決済完了データからカゴDBNoを取得し、注文管理テーブルTB0に記憶されている各レコードのうち、カゴDBNoが一致するレコードを削除する(決済情報消去手段)。しかる後、上記注文管理テーブルTB0の内容を表示部62に表示させる。
このときの表示部62の表示画面623の一例を図35に示す。同図は、図30の状態から2分が経過した時点で、注文商品情報D2を注文した客の決済が完了した場合を示している。
一方、店舗管理サーバ1の制御部10は、決済完了データを送信後、ST234として買物カゴデータベース104から当該カゴDBNoの買物カゴテーブルT2を削除する。また、ST235として受信した決済完了コマンドから会員コードを取得する。そして、ST236として、会員データベース103の当該会員コードに対応するカゴDBNoを“0”とする。
このように本実施の形態によれば、注文取引支援システムが構築されているファーストフード店と注文取引を行うための会員となった客は、同ファーストフード店のいずれかのチェーン店舗に対し、携帯電話3を使用して、店外からハンバーガー等の商品を注文する際に、商品の受取時刻を指定することができる。一方、各チェーン店舗では、携帯電話3を使用して客が店外から注文した商品の内容が、当該客が指定した受取時刻と併せて出力端末6に表示される。したがって店員は、客が商品を受取りに来る時間を考慮しながら注文を受けた商品を準備できるので、指定した時刻に商品を受取りに来た客を待たせるような不具合を防止することができる。その結果、サービス性を高めることができ、ひいては実売店舗の売上向上が期待できる。
また、本実施の形態によれば、客は、携帯電話3を用いて注文した商品の修正のみならず、受取時刻の修正も携帯電話3から容易に行うことができる。また、修正された情報は、即座に各店舗に反映される。したがって、客にとって使い勝手がよいものである上、修正情報の伝達ミス等によって客を待たせるような不具合も未然に防止できる。
また、本実施の形態によれば、携帯電話3を用いて注文した商品の代金を決済する際も、その携帯電話3に記憶された会員コードを決済端末5に読み取らせればよい。したがって、決済に要する手間と時間を軽減することができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、前記実施の形態では、店舗管理サーバ1の制御部10が実行する注文予約データ受信処理(図21)、及び、受取時刻変更受信処理(図26)において、現在時刻に加算される品揃え時間Nを一定時間とした。しかし、ハンバーガー等のように調理が必要な商品の場合は、注文商品の点数が多ければ多いほど品揃えに要する時間が長くかかる。そこで次に、注文商品の点数に応じて品揃え時間Nを変化させるようにした他の実施の形態を、図36を用いて説明する。
図36は、店舗管理サーバ1のデータ記憶部11に形成される品揃え時間テーブルTB1を示している。品揃え時間テーブルTB1には、注文商品点数Pの範囲別に品揃え時間Nが設定されている。この例では、注文商品点数Pが1点から4点に対して品揃え時間Nとして5分が設定され、5点から9点に対して15分が設定され、10点以上に30分が設定されている。すなわち、品揃え時間Nは、注文商品の点数Pが大きくなればなるほど増加するように設定されている。
しかして、店舗管理サーバ1の制御部10は、注文予約データ受信処理のST133または受取時刻変更受信処理のST196の処理を実行する前に、受信した注文予約データ中の注文商品点数Pまたは該当カゴDBNoの買物カゴテーブルT2に記憶されている注文商品点数Pに対応する品揃え時間Nを、上記品揃え時間テーブルTB1から読み出す処理ステップを追加する。こうすることにより、注文商品の点数に応じて品揃え時間Nを変化させることができるので、注文商品の点数が多いために品揃えに時間がかかるにも拘らず、その時間を考慮せずに客が指定した受取時間を承認してしまう不具合を防止することができる。
なお、この他の実施の形態において、品揃え時間Nを注文商品点数Pで決定するのでなく、予め商品毎に、例えば調理に要する時間に比例した品揃え時間を設定しておき、注文があった商品の品揃え時間の総和を算出して、全体の品揃え時間Nとしてもよい。
また、ハンバーガー等のように調理に時間を要する商品の場合、品揃え時間Nは、店の混雑度によっても変化する。すなわち、混雑している時間帯ほど品揃えに時間がかかるものである。そこで次に、店の混雑度を考慮したさらに別の実施の形態について図37〜図39を用いて説明する。
図37は、店舗管理サーバ1のデータ記憶部11に形成される混雑係数テーブルTB2を示している。また、図38は、同データ記憶部11に形成される時間帯別混雑度テーブルTB3を示している。
混雑係数テーブルTB2には、注文商品点数Pの範囲別に混雑係数Lが設定されている。この例では、注文商品点数Pが1点から4点に対して混雑係数Lとして「1」が設定され、5点から9点に対して「2」が設定され、10点以上に「3」が設定されている。すなわち、混雑係数Lは、注文商品の点数Pが大きくなればなるほど増加するように設定されている。
時間帯別混雑度テーブルTB3には、店が混雑する特定の時間帯をさらに細分化した時間帯別に、混雑度を記憶するためのエリアが形成されている。この例では、昼の12時から13時までの1時間を混雑する特定時間帯とし、その中を5分間隔で細分化した時間帯毎に混雑度を記憶するためのエリアを形成している。時間帯別混雑度テーブルTB3は、管理対象のチェーン店舗毎に形成されている。
図39は、携帯電話3から注文予約データを受信した店舗管理サーバ1の制御部10が実行する処理手順を示す流れ図であり、第1の実施の形態の同一処理手順を示す図21と共通する部分には同一符号を付している。
すなわち、この他の実施の形態では、ST131〜ST136までは、第1の実施の形態と同一の処理ステップを実行する。ST136にて、受取時刻Kが営業時間帯内であると判断すると、制御部10は、ST301として注文予約データから取得した店舗コードが設定された時間帯別混雑度テーブルTB3を参照して、当該受取時刻Kが属する時間帯の混雑度を取得する。そして、ST302としてこの混雑度が予め設定されたしきい値Xを超えるか否かを調べる。そして、混雑度がしきい値を越えない場合には当該受取時刻が有効であると判定し、越える場合には無効であると判定する(受付時刻判定手段)。
受取時刻Kが有効と判定された場合には、制御部10は、ST303として注文予約データに含まれる注文商品の合計点数Pを取得する。そして、混雑係数テーブルTB2を検索して、当該点数Pに対応した混雑係数Lを取得する。
次に、制御部10は、ST304として受取時刻Kと混雑係数Lとから混雑対象時間帯を決定する。すなわち、混雑係数Lが「1」の場合は、受取時刻Kが属する時間帯のみを混雑対象時間帯とする。また、混雑係数Lが「2」の場合は、受取時刻Kが属する時間帯とその直前の時間帯を混雑対象時間帯とする。また、混雑係数Lが「3」の場合は、受取時刻Kが属する時間帯とその前の2つの時間帯を混雑対象時間帯とする。そして、注文予約データから取得した店舗コードが設定された時間帯別混雑度テーブルTB3の混雑対象時間帯に対応した混雑度をそれぞれ“1”ずつ増加する(混雑度決定手段)。しかる後、制御部10は、第1の実施の形態と同一の処理ステップであるST137〜ST140の処理を実行する。
一方、受取時刻Kが無効と判定された場合には、制御部10は、ST305として注文不可応答をデータ送信元の携帯端末3に返信する。
かかる構成により、これまでの注文予約によって混雑度が一定のしきい値Xを超えている時間帯に対しては、さらなる注文を受けられないようにすることができる。
なお、この他の実施の形態において、混雑係数Lを注文商品点数Pで決定するのでなく、予め商品毎に、例えば調理に要する時間に比例して混雑係数を決めておき、注文があった商品の混雑係数の総和を算出して、全体の混雑係数Lとしてもよい。
また、前記実施の形態では、携帯電話3を使用して商品を注文した客が決済を行う際に、当該携帯電話3に記憶された会員コードを決済端末5に読み取らせるようにしたが、注文端末に記憶されている会員コードをICカード,磁気カード等の可搬式記憶媒体に記憶させ、この記憶媒体に記憶された会員コードを決済端末5に読み取らせることによって、当該客の買物カゴテーブルT2を特定するようにしてもよい。こうすることにより、携帯型でないパソコン等の情報処理層値を注文端末として機能させることができる。
また、前記実施の形態では、買物カゴデータベース104を店舗管理サーバ1が記憶管理したが、各店舗システム2にそれぞれストアサーバを追加し、このストアサーバによって店舗毎に買物カゴデータベース104を記憶管理するようにしてもよい。こうすることにより、決済端末5で決済を行う際にネットワーク4を通じて店舗管理サーバ1と送受信するデータ量を大幅に節約できるので、通信トラフィック量を低減できる効果を奏する。
また、前記実施の形態では、出力端末6の出力手段を表示手段としたが、これに限定されるものではなく、例えばプリンタによって記録紙に印刷出力する印字手段であってもよい。また、店舗側装置を決済端末5と出力端末6とに分けて構成したが、決済端末5としての機能と出力端末6としての機能とを兼ね備えた単体の装置を店舗側装置としてもよい。また、出力端末6はディスプレイが主体であり、注文管理テーブルTB0を決済端末5が記憶管理するようにしてもよい。
また、本実施の形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
1…店舗管理サーバ、2…店舗システム、3…携帯電話、4…ネットワーク、5…決済端末、6…出力端末、7…店舗内LAN、8…ルータ、9…基地局、101…店舗データベース、102…商品データベース、103…会員データベース、104…買物カゴデータベース、P1…注文端末実行プログラム、P2…電子決済対応プログラム、P3…注文端末決済プログラム、P4…携帯注文受付プログラム、TB0…注文管理テーブル、TB1…品揃え時間テーブル、TB2…混雑係数テーブル、TB3…時間帯別混雑度テーブル。