JP4958769B2 - 遠隔電子取引 - Google Patents

Description

本発明の実施形態は、遠隔電子取引、特に、ユーザが、取引する可能性のある遠隔電子取引を管理する方法を改善するステップに関する。

現在のところ、ある電子商取引ウェブサイトでは、ユーザが購入を意図している品目のリストの記録を行うための機能を提供している。典型的には、このようなウェブサイトでは品目カタログを維持しており、ユーザは、「買い物カート」あるいは「買い物かご」に追加することで、購入する可能性のある購入候補のための品目を選択する。このウェブサイトは、購入する可能性のある購入候補に対して選択された品目をリストアップするウェブページを提供する。ユーザはこのリストを見て、買い物カート内の品目の量を変えることもできる。ユーザが品目別に分類された購入候補に満足すれば、買い物カート内にあるすべての品目を「精算」する。これにより、買い物カートでリストアップされた品目を購入するための電子取引が始まる。典型的には、買い物かごの内容は、ユーザがウェブサイトを出た場合でも購入されるまで維持される。従って、ユーザは、将来購入する可能性のある購入候補を記録するために買い物かごを用いることもできる。

従って、ユーザは、複数の異なるウェブサイトの各１つで将来購入する可能性のある購入候補の記録を保存する場合がある。

これにより、ユーザが何をどこから購入しようとしたかを記憶しなければならないというユーザ側の問題が生じる。

従って、ユーザが取引する可能性のある遠隔電子取引を管理する方法を改善することは望ましい。

複数の別個の買い物かごリストを集中型リストに統合し、リスト上のエントリーから選択的な購入を可能にすることが望ましい。

本発明の１つの観点によれば、将来取引する可能性のある電子取引を表示するためのグラフィカルユーザインターフェイスであって、該インターフェイスは、
エントリーのリストを備え、各エントリーは、電子取引を行うための遠隔地点にアクセスするために選択可能な第１フィールドと、電子取引に関する価格情報を含む第２フィールドとを含む複数の表示可能フィールドを備え、このリストは、第１の遠隔地点で第１の電子取引と関連付けられ、複数の表示可能フィールドを備える第１のエントリーであって、該フィールドは、第１の電子取引を行うための第１の遠隔地点にアクセスするためにユーザ選択可能である第１のフィールドと、
第１の電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールドと、第２の遠隔地点で第２の電子取引と関連付けられ、複数の表示可能フィールドを備える、第２のエントリーであって、該フィールドは、第２の電子取引を行うために第２の遠隔地点にアクセスするためにユーザが選択可能な第１のフィールドおよび第２の電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールドを含む第２のエントリーと
を備える、グラフィカルユーザインターフェイスが提供される。

本発明の他の実施形態によれば、エントリーのリストを備えるデータ構造であって、各エントリーは、電子取引を行うための遠隔地点にアクセスするための第１のフィールドと、電子取引に関する価格情報を備える第２のフィールドとを含む複数の表示可能フィールドを備え、このリストは、第１の遠隔地点で第１の電子取引と関連付けられ、複数の表示可能フィールドを備える第１のエントリーであって、該フィールドは、第１の電子取引を行うための第１の遠隔地点にアクセスするための第１のフィールドおよび第１の電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールドを含む、第１のエントリーと、第２の遠隔地点で第２の電子取引と関連付けられ、複数の表示可能フィールドを備える第２のエントリーであって、該フィールドは、第２の電子取引を行うための第２の遠隔地点にアクセスするための第１のフィールドおよび第２の電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールドを含む、第２のエントリーとを含む、データ構造が提供される。

本発明の他の実施形態によれば、遠隔ウェブサーバで保存されるウェブページをブラウズするためのブラウザアプリケーションプログラムであって、エントリーのリストを備える第１のデータ構造を更新するための要求を遠隔ウェブサイトに送るための手段であって、各エントリーは、電子取引を行うためのウェブページにアクセスするための第１のフィールドと、電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールドとを含む複数の表示可能フィールドを備える、手段と、要求の応答として、遠隔ウェブサイトでの電子取引に関する価格情報を備える第２のデータ構造を受け取るための手段と、受け取った第２のデータ構造を用いて第１のデータ構造にエントリーを生成し、これによって第１のデータ構造を用いて遠隔ウェブサイトで将来の電子取引を可能にするための手段とを備えるブラウザアプリケーションプログラムが提供される。

本発明の他の実施形態によると、電子取引を行う際に用いるための第１のデータ構造を維持するための電子装置であって、エントリーのリストを備える第１のデータ構造を保存するためのメモリであって、各エントリーは、電子取引を行うためのウェブページにアクセスするための第１のフィールドと、電子取引に関する価格情報を備える第２のフィールドとを含む複数の表示可能フィールドを備える、メモリと、遠隔ウェブサーバで保存されたウェブページをブラウズするためのブラウザアプリケーションと、ブラウズされたウェブページを表示し、第１のデータ構造に備えられたエントリーのリストを表示するためのディスプレイと、第１のデータ構造を更新するため要求を遠隔サーバに送るための手段と、この要求の応答として、遠隔ウェブサイトでの電子取引に関する価格情報を含むフィールドを含む第２のデータ構造を遠隔サーバから受け取るための手段と、受け取った第２のデータ構造を用いて第１のデータ構造にエントリーを生成するための手段とを備える電子装置が提供される。

本発明の他の観点によれば、エントリーのリストを備える第１のデータ構造の維持を容易にするためのウェブサーバであって、各エントリーは、電子取引を行うためのウェブページにアクセスするための第１のフィールドと、電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールドとを含む複数の表示可能フィールドを備え、ウェブサーバは、ウェブページを保存するためのメモリと、遠隔装置が保存されたウェブページにアクセスできるようにするための手段と、遠隔装置からの第１のデータ構造を更新するための要求を受け取るための手段と、電子取引に関する価格情報を抽出するために遠隔装置によりアクセスされたウェブページを処理するための手段と、抽出された価格情報を備え、さらに、第１のデータ構造を更新し、これにより第１のデータ構造を通して将来の電子取引を可能にするための第２のデータ構造を含む応答を要求に応答して送るための手段とを備えるウェブサーバが提供される。

本発明の他の実施形態によれば、エントリーのリストを備える第１のデータ構造をコンピュータ読み取り可能メモリに維持する方法であって、各エントリーは、電子取引を行うためのウェブページにアクセスするための第１のフィールドと、電子取引に関する価格情報を備える第２のフィールドとを含む複数の表示可能フィールドを備え、この方法は、第１のデータ構造を更新するための要求を遠隔ウェブサイトに送るステップと、遠隔ウェブサイトでの電子取引に関する価格情報を含むフィールドを含む第２のデータ構造を応答として受け取るステップと、第２のデータ構造を用いてコンピュータ読み取り可能媒体に保存された第１のデータ構造に新規エントリーを生成するステップとを含む方法が提供される。

本発明の他の実施形態によれば、ウェブブラウザアプリケーションに対するグラフィカルユーザインターフェイスであって、ウェブページの内容を表示するための表示部分と、ウェブページの表示された内容からの情報を用いてデータ構造を自動的に更新するためのユーザ選択可能なオプションとを備えるグラフィカルユーザインターフェイスが提供される。

本発明の他の実施形態によれば、ギフトの購入を容易にする方法であって、複数のエントリーを含むギフト購入候補の個人リストを発行するステップであって、各エントリーは、ギフトを購入するためのウェブページにアクセスするための第１のフィールドと、このギフトに対する価格情報を含む第２のフィールドとを含む複数の表示可能フィールドを備えるステップと、ギフト購入候補の個人リストからのエントリーを追加し、エントリーを除去することでリストを遠隔更新するステップとを含む方法が提供される。

本発明の他の実施形態によれば、第１の人物に対するギフトを購入する方法であって、複数のエントリーを含むギフト購入候補のリストを第１の人物が発行するステップであって、各エントリーは、ギフトを購入するためにウェブページにアクセスするための第１のフィールドと、このギフトに対する価格情報を含む第２のフィールドとを含む複数の表示可能フィールドを備えるステップと、第２の人物が発光されたリストにアクセスするステップと、第２の人物が、第１のウェブページにアクセスするために第１のエントリーの第１のフィールドを用いるステップと、第２の人物が、第１のギフトページを購入するために第１のウェブページを用いるステップとを含む方法が提供される。

本発明を良好に理解するため、以下、例示のみを目的として添付図面を参照する。

図１は、少なくとも１つの端末２０と、端末２０から離れた複数の電子商取引（Ｅコマース）サービス１２Ａ，１２Ｂ，１２Ｃと、端末２０をＥコマースサービス１２のいずれか１つに接続するためのネットワーク１４とを備えるＥコマースシステム１０の概略を示したものである。

この例において、端末２０は、ネットワーク１４に接続するための通信インターフェイス２２と、ディスプレイ２６およびユーザ入力装置２８を含むユーザインターフェイス２４と、プロセッサ３０と、メモリ３２とを備える。プロセッサ３０は、通信インターフェイス２２を通してネットワーク１４からデータを受け入れ、通信インターフェイス２２を通してネットワーク１４にデータを提供するよう接続される。プロセッサ３０はまた、メモリ３２への書き込み、そこからの読み取りを行い、ユーザ入力装置２８から命令信号を受け取り、ディスプレイ２６に命令信号を提供するよう接続される。

プロセッサ３０は端末の２０の動作を制御し、それ自体は、メモリ３２から読み取られるがコンピュータプログラム命令によって制御される。例えば、メモリ３２は、プロセッサ３０にロードされると、適切なマークアップ言語を用いて端末２０がウェブブラウザを動作できるようにするブラウザアプリケーションデータ３４を保存する。例えば、メモリ３２は、プロセッサ３０にロードされると、端末２０が購入候補の「欲しいもののリスト」を管理して表示できるようにする「欲しいもののリスト」アプリケーションデータ３６を保存する。プロセッサ３０は、ブラウザアプリケーションおよび「欲しいもののリスト」アプリケーションを同時に提供できる。

端末２０の好ましい実施について説明したが、当然のことながら、単体のプロセッサの代わりに多重プロセッサを用いる、あるいはその他の場合、プロセッサ３０を専用もしくはプログラム可能な集積回路と置き換えることもできる。

端末２０は、典型的には、コンピュータ、もしくは携帯型情報端末（ＰＤＡ）または携帯電話といった手で持つことのできる電子装置である。典型的には、ネットワーク１４はインターネットを備え、Ｅコマースサービス１２は、拡張マーク付け言語（ＸＭＬ）またはハイパーテキストマークアップ言語（ＨＴＭＬ）の１つ以上のウェブサイトをサポートするウェブサーバであり、各ウェブサイトはユーザが複数のウェブページを通してブラウズしてオンライン購入を行うことを可能にする。

端末２０が携帯電話である場合、ネットワーク１４は携帯電話回線網を含むが、同様にインターネットも含む場合もある。通信インターフェイス２２は、この例では、無線携帯送受信機である。Ｅコマースサーバ１２は携帯電話回線網あるいはインターネット内に置かれる。Ｅコマースサービス１２はまた、携帯商取引（Ｍコマース）に対しても最適化される。最適化されたサーバ１２は無線マークアップ言語（ＷＭＬ）またはｉモードウェブサイトを１つ以上サポートし、そのおのおのにより、ユーザが複数の単純化されたウェブページを通してブラウズし、ユーザの携帯電話を通してオンライン購入を行うことが可能になる。

「欲しいもののリスト」アプリケーションは購入候補のリスト５０を構成して表示する。このリスト５０はユーザに対して、ユーザが何を購入したいか、どこから購入するかを思い出させ、ネットワーク１４を通して購入を行うために容易に電子的アクセスを提供する。

「欲しいもののリスト」アプリケーションは、異なるサーバ１２から購入可能な購入する可能性のある購入候補を特定する情報の記憶を一手に集め、さらにこれらの購入候補を購入するために異なるサーバ１２にアクセスするための情報の記憶を一手に集めたリスト５０を維持する。

リスト５０は複数の表示可能エントリー５９の順次リストを備える。エントリー５９は遠隔地点からの購入候補と関連付けられており、遠隔地点にアクセスするためのアドレスと、購入候補に対する少なくとも価格情報５５とを備える。典型的には、遠隔地点はウェブサイトであり、アドレスは、選択可能なハイパーリンクとして表示されるウェブサイトの或るページのＵＲＩである。

図２は、ディスプレイ２６上で表示された場合のリスト５０の例を示す。リスト５０は、購入候補を購入することができるようにする「欲しいもののリスト」アプリケーションに対するグラフィカルユーザインターフェイスに関係している。

この例のリスト５０はデータエントリーフィールドのＮ列×Ｍ行配列として配置され、ここで各列がエントリー５９に対応する。各エントリー５９は特定の遠隔ウェブサイトからの１つの品目または複数の品目の単一の購入候補に関連する。

この例において、各エントリー５９は、購入する品目の名称５１、購入する品目の説明５２、品目を購入するためのウェブサイトまでのハイパーリンク５３、購入量５４、価格情報５５、通貨タイプ情報５６を含む５つのフィールド（すなわち、Ｍ＝５）をもつ。

各エントリー５９に対して、以下で説明されるとおり、フィールド５１−５６は、エントリー５９と関連付けられた購入候補を販売するウェブサイトから得られるデータで満たされる。各エントリー５９は、ユーザが手作業で完了する１つ以上の追加フィールドをもつ。例えば、各購入候補に対して購入が誰に対するものかを示すフィールドの行がある。このオプションは、購入候補が誰か他の人に対するギフトであるか、ユーザ自身に宛てた適当なギフトであるかを示すために用いられる。

届け先住所情報、ギフトラッピングオプション等の購入で必要な他の情報は、販売箇所、すなわちＥコマースウェブサイトで購入を行う際に一般的に保存もしくは入力される。一方、別法として、欲しいもののリストアプリケーションがユーザの届け先住所を保存し、品目がリスト５０を通して購入されるとその住所をブラウザアプリケーションを介して提供できるようにする。

端末２０が携帯電話であれば、ユーザは、（もしあれば）ユーザ選択可能オプション５７を選択することで、マルチメディアメッセージ交換サービス（ＭＭＳ）メッセージとしてリスト５０を他の１つの端末に送ることができる。

リスト５０はデータベースといった１つのデータ構造６０として保存される。このデータ構造６０は、「欲しいもののリスト」アプリケーションデータ３６の一部として、あるいはメモリ３２の「欲しいもののリスト」アプリケーションデータ３６に対する論理的に別個のエンティティーとして端末２０のメモリ３２に保存される。端末２０にリスト５０を保存する利点は、端末２０がネットワーク１４から切断された場合でもリストを見て利用できるということである。

別法として、あるいは追加として、図１で示されるとおり、データ構造６０が遠隔ホストサーバ７２のメモリ７０に保存される。この利点は、リスト５０が第三者または端末２０以外の手段で見て利用できるということである。これにより、ユーザの友人が、端末のユーザに代わってギフトを購入するために遠隔保存されたリスト５０にアクセスできる。この場合、リスト５０に追加フィールドをもつことが適当である。そのようなフィールドの１つはプライバシーフィールドであり、他の１つはギフトフィールドである。あるエントリーに対してプライバシーフィールドが選択された場合、第三者がリスト５０を見てもプライバシーフィールドのエントリーは現われない。ギフトフィールドが選択された場合、ギフトフィールドは、ある品目が端末ユーザにとって適したギフト購入であることを示す。あるいは、２つのフィールドの代わりに１つのギフトフィールドが提供され、これが選択されると、ギフトフィールドは、ある品目が端末ユーザにとって適したギフト購入であることを示し、あるエントリーに対してギフトフィールドが選択されていなければ、第三者がリスト５０を見てもそのエントリーは現れない。

リスト５０は個人用とすることができる。ユーザは、「欲しいもののリスト」アプリケーションを通して、またユーザ入力装置２８を用いて、リスト５０のエントリーを手作業で追加、削除、あるいは編集すればよい。リスト５０はブラウザアプリケーションを通して同じく更新される。例えば、エントリーがリスト５０に追加され、リスト５０のエントリーが自動的に削除される。

単純な例として、ユーザがブラウザアプリケーションを用いてＥコマースウェブページから情報をコピーし、この情報を「欲しいもののリスト」アプリケーションで表示されたリスト５０に貼り付ける。別個に新規エントリーの各フィールドに対するそのデータをコピーすることが必要な場合もある。フィールドを完了させるために手作業テキストエントリーも用いられる。

他の１つの例として、ブラウザアプリケーションが、リスト５０の更新を制御する機能を含み、ウェブページからのデータをリスト５０のエントリーの関連フィールドに自動コピーできるようにする。

データの自動コピーは、ユーザが自動コピーを始動するための専用の能動的アクションを起こすことなくコピーが自動的に行われる完全自動化、もしくはユーザがブラウザアプリケーションのユーザ選択可能な「欲しいもののリストの更新」オプションを選択するといった自動コピーを始動するための専用の能動的アクションを起こした後だけコピーが自動的に行われる半自動化である。

適切なブラウザアプリケーションのグラフィカルユーザインターフェイス（ＧＵＩ）の実例が図３で示される。ＧＵＩ１００はツールバー部分と表示部分１０４とを備える。ツールバー部分１０２は、表示部分１０４で現在表示されているウェブページのＵＲＩを表示するアドレスバー１１０を備える。ツールバー部分は同様に複数のユーザ選択可能オプションを備え、このオプションは、この例において、別個のユーザ選択可能なウィジェット（ボタン１１２）により表される。これらのボタン１１２の内の１つは、ブラウザアプリケーションでユーザ選択可能な「欲しいもののリストの更新」オプションを提供する。

実例として、ユーザはデータをリスト５０に次のステップによって半自動的に保存する。
ａ）例えば、そのＵＲＩをブラウザＧＵＩ１００のアドレスバー１１０に入力することでウェブサイトにアクセスする。
ｂ）ＧＵＩ１００の表示部分１０４から望みの購入品目へのハイパーリンクを選択する。
ｃ）例えば、ＧＵＩ１００の表示部分１０４で適切なアイコンを選択することで、ウェブサイトの専用買い物かごに品目を追加する。
ｄ）購入をしないでウェブサイトの専用買い物かごを見る。
ｅ）ＧＵＩ１００のツールバー部分１０２で「更新の欲しいもののリスト」オプション１１２’を選択する。

典型的には、買い物かごは複数のエントリーをもち、１つのエントリーは各購入候補に対するものである。

図４で図示されているとおり、「更新された欲しいもののリスト」オプション１１２’を選択することに応じて、ブラウザアプリケーション１１０は、現在のウェブページのホストとして機能する遠隔サーバ１２への要求１１１を送る。

サーバ１２は要求１１１を解釈し、所定様式で応答１１３を送る。応答１１３は、専用買い物かごのエントリーの各１つに対するデータ構造１１５を含む。各データ構造１１５はそのエントリーに対応する、購入候補に対する少なくとも価格情報を備える。

例えば、各データ構造１１５は、図５で図示されているとおり、購入する品目の名称１５１、購入する品目の説明１５２、品目を購入するためのウェブサイトまでのハイパーリンク１５３、購入量１５４、価格情報１５５、通貨タイプ情報１５６を含む複数のフィールドを備える。

データ構造１１５は、拡張マーク付け言語（ＸＭＬ）、ハイパーテキストマークアップ言語（ＨＴＭＬ）、無線マークアップ言語（ＷＭＬ）、あるいはコンマ区切り値（ＣＳＶ）といった所定の標準化された様式をもつ。

専用買い物かごに２つのエントリーをもつウェブサイトからの応答１１３の例は、第１および第２のデータ構造１１５ａおよび１１５ｂを含む。

データ構造１１５ａはＣＳＶ様式であり、「エクスプレス フィンランド語」，「書籍」，ｗｗｗ．ａｍａｚｏｎ．ｃｏｍ／ｓｈｏｐｐｉｎａｂａｓｋｅｔ／ｕｓｅｒ＃１２３４５６７８９／ｃｏｎｔｅｎｔｓ．ｈｔｍ，「１」，「１４．９５」，「ＵＳＤ」と読まれる。

データ構造１１５ｂはＣＳＶ様式であり、「初心者のための数学」，「書籍」，ｗｗｗ．ａｍａｚｏｎ．ｃｏｍ／ｓｈｏｐｐｉｎａｂａｓｋｅｔ／ｕｓｅｒ＃１２３４５６７８９／ｃｏｎｔｅｎｔｓ．ｈｔｍ，「１」，「１４．９５」，「ＵＳＤ」と読まれる。

ブラウザアプリケーション１１０は受け取ったデータ構造１１５ａ，１１５ｂを欲しいもののリストアプリケーション１２０に転送する。欲しいもののリストアプリケーション１２０は受け取った各データ構造について、自動的に新規エントリーをリスト５０に作る。リスト５０の新規エントリー５９のフィールド５１−５６は、受け取った各データ構造１１５の各フィールド１５１−１５６から取られる。これにより、専用買い物かごの各エントリーに対するリスト５０が生成され、そのエントリーに対するリスト５０の情報は買い物かごからもたらされる。

データ構造１１４はウェブサイトに対するハイパーリンクのためのフィールド１５３を含まない場合がある。この場合、フィールド５３に対する値はブラウザアプリケーション１１０のＧＵＩ１００のアドレスバー１１０の内容から取られる。

上記の例において、ウェブサイトは専用買い物かごをもっていた。ウェブサイトが専用買い物かごをもたなければ、ユーザは次のステップによって半自動的にデータをリストに保存する。
ａ）例えば、そのＵＲＩをブラウザＧＵＩ１００のアドレスバー１１０に入力することでウェブサイトにアクセスする。
ｂ）ＧＵＩ１００の表示部分１０４から望みの購入品目へのハイパーリンクを選択する。
ｃ）ＧＵＩ１００のツールバー部分１０２で「更新された欲しいもののリスト」オプション１１２’を選択する。

実例として、ユーザはデータをリスト５０に次のステップによって完全に自動的に保存する。
ａ）例えば、そのＵＲＩをブラウザＧＵＩ１００のアドレスバー１１０に入力することでウェブサイトにアクセスする。
ｂ）ＧＵＩ１００の表示部分１０４から望みの購入品目へのハイパーリンクを選択する。
ｃ）例えば、ＧＵＩ１００の表示部分１０４で適切なアイコンを選択することで、ウェブサイトの専用買い物かごに品目を追加する。
ｄ）購入をしないでウェブサイトの専用買い物かごを見る。
ｅ）買い物かごから出る。

買い物かごから出るステップはブラウザアプリケーション１１０により検出されるが、このブラウザアプリケーションはこれに応じてサーバ１２に対して要求１１１を送る。これにより、完全に自動化されたブラウザアプリケーションの買い物かごを出るステップは、半自動ブラウザアプリケーションで「更新された欲しいもののリスト」オプション１１２’を選択するステップと等価になる。これにより、半自動的なブラウザアプリケーションは選択可能な「更新の欲しいもののリスト」オプション１１２’を必要とする一方、完全に自動的なブラウザアプリケーションはこのオプションを必要としない。

リスト５０で複数の同様のエントリーを防ぐために、欲しいもののリストアプリケーション１２０は、リスト５０に対する新規エントリーに対応するリストから出るエントリーを知的に取り除く。欲しいもののリストアプリケーションが特定のＵＲＩからリスト５０に対する新規エントリーを受け取ると、フィールド５３を通してそのＵＲＩと関連付けられたリスト５０を出るエントリーを削除する。

ユーザは、特定のエントリーに対するフィールド５３でリンクを選択することで、結果的にそのエントリーに対する価格更新を得る。ユーザはその後、「更新された欲しいものリスト」オプション１１２’を選択し、その買い物かごに対するリスト５０のエントリーが更新されたバージョンで置き換えられる。この２つの段階のプロセスは、ユーザがリスト５０で「更新」オプション５８を選択すると作動するマクロとして組み合わされる。

したがって、ユーザがＥコマースサイト間を動き、各サイトでリスト５０を拡張することができることが認められる。

後になって、ある人がリスト５０から購入を行うことを望めば、リスト５０にアクセスし、望みの購入のためにフィールド５３でリンクを選択する。ブラウザアプリケーション１１０はその後、その品目を購入するために自動的にウェブページを開く。ユーザはその後、遠隔サーバ１２を用いて取引を完了することで品目を購入する。

その人はその後、買い物かごに戻り、「更新された欲しいもののリスト」オプションを選択し、このオプションはリスト５０を更新し、リストから購入された品目を取り除く。その他の場合、ユーザはリスト５０を手作業で編集してその品目を取り除く。

本発明の実施形態はさまざまな例を参照しながら前のパラグラフで説明されたが、請求されたとおりの本発明の適用範囲から逸脱することなく与えられた例に対する改造を行うことができることを認めるべきである。

特に重要であると考えられる本発明のこれら特徴に注意を引くよう前述の明細書に力を注いできたものの、特に強調がなされたかどうかに関わらず、前に図面を参照した、および／または図面で示された何らかの特許取得可能な特徴もしくは特徴の組み合わせに関する保護を出願人は要求していることを理解すべきである。

電子商取引（Ｅコマース）システム１０の例の概略図を示す。 購入候補のリスト５０の例を示す。 ブラウザアプリケーションのグラフィカルユーザインターフェイス（ＧＵＩ）を示す。 リスト５０が更新される場合の信号交換に対する信号図である。 データ構造１１５の例を示す。

Claims (10)

1. 遠隔ウェブサーバ（１２Ａ−１２Ｃ）で保存されるウェブサイトをブラウズするためのブラウザアプリケーションプログラムであって、
   ２以上のウェブサイトに関連する複数のエントリ（５９）であって、該複数のエントリ（５９）の各々が、電子取引を行うための各ウェブサイトにアクセスするための第１のフィールド（５３）と該電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールド（５５）とを含む複数の表示可能なフィールドを含む複数のエントリ（５９）、のリスト（５０）を具備する第１のデータ構造（６０）をメモリに保存する手段と、
   ディスプレイに現在表示されている遠隔ウェブサイトに関連した情報を用いて前記第１のデータ構造（６０）を更新するために、通信インターフェイスを用いてネットワークを介して遠隔ウェブサイトに要求（１１１）を送信する手段と、
   前記要求に対する応答として、前記遠隔ウェブサイトにおける電子取引に関する価格情報（１５５）を少なくとも含む所定の標準化された様式を有する第２のデータ構造（１１５）を、前記通信インターフェイスを用いて前記ネットワークを介して受信する手段と、
   受信した前記第２のデータ構造（１１５）から前記電子取引を行うための前記遠隔ウェブサイトにアクセスするための第１のフィールドと該電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールドとを抜き取り、抜き取った該第１のフィールドと該第２のフィールドとを含む複数の表示可能なフィールドを含む新たなエントリ（５９）を前記第１のデータ構造（６０）に生成することにより、更新された前記第１のデータ構造を生成する、ようにプロセッサを制御する手段と、
   更新された前記第１データ構造に基づいて前記ディスプレイに対する表示を行う手段と、
   を具備する手段として、電子装置を機能させることを特徴とするブラウザアプリケーションプログラム。
2. 前記要求を送信することを開始するためのユーザにより選択可能なウィジェット（１１２、５８）を具備する、請求項１に記載のブラウザアプリケーションプログラム。
3. 前記第２のデータ構造（１１５）がさらに前記遠隔ウェブサイトのＵＲＩを含み、
   前記第１のデータ構造において前記新たなエントリを生成する手段が、該新たなエントリにおける前記第１のフィールドに受信した前記ＵＲＩを配置する、請求項１又は請求項２に記載のブラウザアプリケーションプログラム。
4. 前記第１のデータ構造において前記新たなエントリを生成する手段が、該新たなエントリの前記第１のフィールドに前記遠隔ウェブサイトのＵＲＩを配置する、請求項１又は請求項２に記載のブラウザアプリケーションプログラム。
5. 請求項１から請求項４のいずれかに記載のブラウザアプリケーションプログラムと、前記第１のデータ構造（６０）を記憶するメモリ（３２）と、を具備することを特徴とする電子装置（２０）。
6. 前記第１のデータ構造（６０）を編集する手段（２８）を具備する、請求項５に記載の電子装置（２０）。
7. 前記第１のデータ構造（６０）が送信可能なものである、請求項５又は請求項６に記載の電子装置。
8. 前記第１のデータ構造（６０）におけるエントリのプライバシを選択的に制御する手段を具備する、請求項５から請求項７のいずれかに記載の電子装置。
9. ２以上のウェブサイトに関連する複数のエントリ（５９）であって、該複数のエントリ（５９）の各々が、電子取引を行うための各ウェブサイトにアクセスするための第１のフィールド（５３）と該電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールド（５５）とを含む複数の表示可能なフィールドを含む複数のエントリ（５９）、のリスト（５０）を具備する第１のデータ構造（６０）を、コンピュータにより読み取り可能なメモリに維持する方法であって、
   電子装置が、該電子装置のディスプレイに現在表示されている遠隔ウェブサイトに関連した情報を用いて前記第１のデータ構造（６０）を更新するために、ネットワークを介して遠隔ウェブサイトに要求（１１１）を送信する段階と、
   前記電子装置が応答として前記遠隔ウェブサイトにおける電子取引に関する価格情報を具備するフィールド（１５５）を含む所定の標準化された様式を有する第２のデータ構造（１１５）を前記ネットワークを介して受信する段階と、
   前記電子装置が、プロセッサを用いて、受信した前記第２のデータ構造（１１５）から前記電子取引を行うための前記遠隔ウェブサイトにアクセスするための第１のフィールドと該電子取引に関する価格情報を含む第２のフィールドとを抜き取り、抜き取った該第１のフィールドと該第２のフィールドとを含む複数の表示可能なフィールドを含む新たなエントリ（５９）を、前記コンピュータにより読み取り可能なメモリに記憶された前記第１のデータ構造（６０）に生成することにより、更新された前記第１のデータ構造を生成する段階と、
   前記電子装置が更新された前記第１のデータ構造に基づいて前記ディスプレイに対する表示を行う段階と、
   を含むことを特徴とする方法。
10. 前記電子装置が前記新たなエントリにおける前記第１のフィールド（５３）を用いて前記遠隔ウェブサイトのウェブサイトにアクセスした後に電子取引を行う段階、をさらに含む、請求項９に記載の方法。

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