JP2005025300A - 商品取引管理装置、商品取引画面の画面表示用プログラム - Google Patents

商品取引管理装置、商品取引画面の画面表示用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オンライン商品取引において注文した商品の内容を優先的に画面表示すると共にこうした仕組みをより容易に実現する。
【解決手段】商品表示画面を表示するWebブラウザ上で、画面スクロールが行なわれたときにはスクロール後の表示領域の座標と注文した商品の内容を表示するカート内情報などの固定表示情報の既定座標とに基づいて固定表示情報の位置を移動させ(S210,S220)、ウィンドウサイズの変更が行なわれたときには画面の再表示(更新)を行なう(S230)。こうした固定表示情報移動処理をクライアント端末に実行させるプログラムを商品表示画面の画面データの一部としてクライアント端末に送信する。この結果、オンライン商品取引において注文した商品の内容を優先的に画面表示すると共にこうした仕組みをより容易に実現することができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品取引管理装置および商品取引画面の画面表示用プログラムに関し、詳しくは、通信回線を介して接続されたクライアント機器との間で行なわれる商品の取引に関する情報を管理する商品取引管理装置およびこうした商品の取引に用いる商品取引画面をコンピュータに表示出力させる画面表示用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の商品取引管理装置としては、インターネット上で提供するオンラインショッピングサイトの画面として、商品を表示する画面と購入を選択した商品の内容(ショッピングカートの中身)を表示する画面とを組み合わせて表示するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、これらの画面をWebブラウザなどの画面上で1画面として表示することにより、購入を選択した商品の内容を確認しながら新たに商品を参照できるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−22825号公報(図8)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした商品取引管理装置では、Webブラウザなどの画面上では1画面として表示するものの内部的には複数の画面(例えば、Webブラウザにおけるフレームなど)として構成される場合が多いため、内部的な画面数に応じてデータ通信量が増大したり、複数の画面を内部的に連携させる仕組み(例えば、購入を選択した商品の合計金額を再計算する仕組みなど)が複雑となってしまったりする。この結果、システムの構築や保守にかかるコストが増大してしまう傾向にある。
【0005】
本発明の商品取引管理装置および商品取引画面の画面表示用プログラムは、オンライン商品取引において注文した商品の内容を優先的に画面表示することを目的の一つとする。また、本発明の商品取引管理装置および商品取引画面の画面表示用プログラムは、注文した商品の内容を優先的に画面表示する仕組みをより容易に実現することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の商品取引管理装置および商品取引画面の画面表示用プログラムは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の商品取引管理装置は、
通信回線を介して接続されたクライアント機器との間で行なわれる商品の取引に関する情報を管理する商品取引管理装置であって、
少なくとも商品の取引に用いる画面に関する画面データの1つとして、1つの画面データにより構成される画面の全体のうちの一部を表示する表示領域の該画面内における変動に伴って注文として選択された商品に関する少なくとも商品名を含む注文商品情報を変動後の表示領域の略所定位置に表示するように所定のプログラム言語を用いて設定された注文商品表示付き画面データを記憶するデータ記憶手段と、
クライアント機器との間でデータの送受信が可能なデータ送受信手段と、
クライアント機器からの要求に伴って前記データ記憶手段から該要求に対応する画面データを読み込むと共に該読み込んだ画面データを前記データ送受信手段を用いて該クライアント機器に送信する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の商品取引管理装置では、画面の表示領域の変動に伴って注文商品情報を変動後の表示領域の略所定位置に表示するように設定された注文商品表示付き画面データなどの画面データをデータ記憶手段に記憶し、この記憶した画面データの中からクライアント機器からの要求に応じた画面データを読み込んでクライアント機器に送信する。したがって、注文商品情報が優先的に画面の表示領域内に表示される画面データをクライアント機器に送信することができるから、注文された商品の内容を優先的に画面表示させることができる。さらに、こうした仕組みを、注文商品情報を表示領域の略所定位置に表示するよう所定のプログラム言語を用いて設定された注文商品表示付き画面データにより実現するから、内部的に複数の画面を連携させる仕組みと比較してより容易な仕組みとすることができる。ここで、「1つの画面データ」としては、例えば、Webブラウザにおける1フレームの画面データなどを挙げることができ、「表示領域の該画面内における変動」としては、画面スクロールやウィンドウサイズの変更などを挙げることができる。また「注文商品情報」には、商品名のほか、注文として選択された商品の仕様,注文数量,納期,価格などの情報が含まれる。さらに本発明の商品取引管理装置には、複数のコンピュータなどにより構成されるコンピュータシステムが含まれる。
【0009】
こうした本発明の商品取引管理装置において、前記注文商品表示付き画面データは、注文として選択された商品の合計金額に関する合計金額情報を前記変動後の表示領域の合計金額情報用の略所定位置に表示するように設定された画面データであるものとすることもできる。こうすれば、注文された商品の合計金額を優先的に画面表示させることができる。
【0010】
また、本発明の商品取引管理装置において、前記注文商品表示付き画面データは、前記注文商品情報の少なくとも一部の情報を表示する画面に対するリンクを該注文商品情報の一部として表示する画面データであるものとすることもできる。こうすれば、リンクを介して表示する画面により注文商品情報の一部の情報を表示することができる。
【0011】
また、本発明の商品取引管理装置において、前記注文商品表示付き画面データは、注文として選択された商品毎に前記注文商品情報を前記変動後の表示領域の略所定位置に表示するように設定された画面データであるものとすることもできる。こうすれば、注文された商品毎に注文商品情報を表示することができる。
【0012】
さらに、本発明の商品取引管理装置において、前記商品は商品本体と該商品本体に関連する関連商品とからなり、前記注文商品表示付き画面データは注文として選択された商品本体と該商品本体に関連する注文として選択された関連商品との組み合わせ毎に前記注文商品情報を前記変動後の表示領域の略所定位置に表示するように設定された画面データであるものとすることもできる。こうすれば、商品本体と関連商品との組み合わせ毎に注文商品情報を表示することができる。この態様の本発明の商品取引管理装置において、前記商品は、パーソナルコンピュータ本体と該パーソナルコンピュータ本体に関連する関連商品とからなるものとすることもできる。こうすれば、パーソナルコンピュータ本体やその関連商品の取引に適用することができる。なお「パーソナルコンピュータ本体に関連する関連商品」としては、CPUやメモリなどの構成部品,ディスプレイやプリンタなどの周辺機器,保守サービスなどのサービス,などの種々の商品を挙げることができ、関連商品の注文には、パーソナルコンピュータ本体毎に構成部品や周辺機器,サービスなどを選択するカスタマイズも含まれる。
【0013】
こうした本発明の商品取引管理装置において、前記注文商品表示付き画面データは、商品の注文を選択可能な画面に関する画面データであると共に該商品の注文の選択に伴って前記注文商品情報を更新するように所定のプログラム言語を用いて設定された画面データであるものとすることもできる。こうすれば、新たに注文する商品の選択がなされたときや注文する商品の選択が変更されたときなどに自動で注文商品情報を更新することができる。この態様の本発明の商品取引管理装置において、前記注文商品表示付き画面データは、前記商品の注文の選択に伴って更新される前の注文商品情報と前記商品の注文の選択に伴って更新された後の注文商品情報とを表示するように設定された画面データであるものとすることもできる。こうすれば、更新前と更新後の注文商品情報を表示することができる。
【0014】
また、本発明の商品取引管理装置において、前記商品取引管理装置はWebサーバとして機能する装置であり、前記画面データはWebブラウザにより表示可能な画面データであるものとすることもできる。こうすれば、Web技術を用いた装置に適用することができる。ここで「Webブラウザにより表示可能な画面データ」としては、HTMLやXMLなどのマークアップ言語により記述された画面データなどを挙げることができる。また、この場合、所定のプログラム言語としては、CSS(Cascading Style Sheet)などのスタイルシート言語やJavaスクリプト(Javaはサン・マイクロシステムズの登録商標)などのスクリプト言語など、Web技術を適用したコンピュータシステムで一般的に使用される種々のプログラム言語を挙げることができる。
【0015】
本発明の画面表示用プログラムは、
通信回線を介して行なわれる商品の取引に用いる商品取引画面をコンピュータに表示出力させる画面表示用プログラムであって、
1つの画面データにより構成される画面の全体のうちの一部を表示する表示領域の該画面内における変動に伴って注文として選択された商品に関する少なくとも商品名を含む注文商品情報を変動後の表示領域の略所定位置に表示する所定位置表示モジュールを備える
ことを要旨とする。
【0016】
この本発明の画面表示用プログラムは、商品取引画面をコンピュータに表示出力させる際に、画面の表示領域の変動に伴って注文商品情報を変動後の表示領域の略所定位置に表示する。したがって、注文商品情報が優先的に画面の表示領域内に表示される商品取引画面をコンピュータに表示出力させることができるから、注文した商品の内容を優先的に画面表示させることができる。ここで、「1つの画面データ」としては、例えば、Webブラウザにおける1フレームの画面データなどを挙げることができ、「表示領域の該画面内における変動」としては、画面スクロールやウィンドウサイズの変更などを挙げることができる。また、本発明の画面表示用プログラムには、複数のコンピュータなどにより構成されるコンピュータシステムに適用するものも含まれる。即ち、例えば、サーバコンピュータで本発明の画面表示用プログラムを実行して実行結果をクライアントコンピュータに送信し、この実行結果を受信したクライアントコンピュータに商品取引画面を表示出力させるものなども含まれる。
【0017】
こうした本発明の画面表示用プログラムにおいて、前記所定位置表示モジュールは、前記画面の全体に対する前記注文商品情報の既定の位置と該画面の全体に対する前記変動後の表示領域の位置とに基づいて該画面の全体に対する該注文商品情報の位置を移動させるモジュールであるものとすることもできる。こうすれば、注文商品情報の既定の位置と変動後の表示領域の位置とに基づいて注文商品情報の位置を移動させることにより、注文商品情報を変動後の表示領域の略所定位置に表示することができる。
【0018】
また、本発明の画面表示用プログラムにおいて、前記商品取引画面は商品の注文を選択可能な画面であり、商品の注文の選択に伴って前記注文商品情報を更新する情報更新モジュールを備えるものとすることもできる。こうすれば、新たに注文する商品の選択がなされたときや注文する商品の選択が変更されたときなどに自動で注文商品情報を更新することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である商品取引管理装置として機能する商品取引管理サーバ20を含むシステムの構成の概略を示す構成図である。実施例の商品取引管理サーバ20は、図示するように、CPU21やROM22,RAM23を中心とした汎用のコンピュータとして構成されており、データを記憶するハードディスクドライブ(HDD)24やネットワークへの接続を司るネットワークインタフェースカード(NIC)25などを備え、インターネット40を介して接続されたクライアント端末50などからの要求に応じてWebページを送信するWebサーバとして機能し、クライアント端末50などに対してパーソナルコンピュータなどの商品を販売する商品取引サイトを提供する。
【0020】
商品取引管理サーバ20のHDD24には、商品取引サイトのWebページを構成するHTMLファイルや画像ファイル,各種プログラムなどが記憶されると共に一般的なDBMS(データベース管理システム)としてのデータベース30がインストールされており、データベース30には、商品に関する情報を管理する商品テーブル30aなど、商品取引サイトの提供に必要なデータを管理する各種のテーブルを有する。
【0021】
クライアント端末50は、図示しないCPUやメモリ,ハードディスクなどを中心とした汎用のパーソナルコンピュータとして構成されており、Webページを表示可能なWebブラウザがインストールされている。なお、インターネット40には複数のクライアント端末50が接続されていても構わないし、汎用のパーソナルコンピュータでなくクライアント端末50と同等の機能を有するその他のクライアント機器(例えば、携帯電話機や携帯情報端末,家庭用テレビゲーム機など)であっても構わないのは勿論である。
【0022】
次に、こうして構成された商品取引管理サーバ20の動作について説明する。図2は、クライアント端末50などから商品取引サイトのトップページへのアクセスを要求するデータが送信されたときに商品取引管理サーバ20により実行される商品取引処理の一例を示すフローチャートである。商品取引処理では、まず、図示するように、商品取引サイトのトップページとしての商品表示画面60の画面データをクライアント端末50に送信する(ステップS100)。図3は、クライアント端末50のWebブラウザにより表示される商品表示画面60の一例を示す説明図である。商品表示画面60は、図示するように、画面右側に、商品の製品名や価格,商品画像などの商品に関する情報と共にこの商品毎に注文数量の入力欄や「カートに入れる」ボタン,「カスタマイズ」ボタンを表示し、画面左側に、注文された商品の内容を示すカート内情報62や注文された商品の合計金額を示す合計金額情報64を表示するように画面構成されている。画面左側に表示するカート内情報62や合計金額情報64は、Webブラウザ上での画面スクロールやウィンドウサイズの変更(リサイズ)に拘わらず固定位置に表示する固定表示情報として設定されている。固定表示情報として設定する方法については後述する。なお、商品表示画面60で表示する商品に関する情報は、データベース30の商品テーブル30aから読み込まれ商品表示画面60の画面データとして送信される情報である。
【0023】
ここで、クライアント端末50の操作者により、商品表示画面60の「カートに入れる」ボタンが押下されたときにクライアント端末50側で実行される処理について説明する。「カートに入れる」ボタンが押下されると、クライアント端末50により、対応する商品に関する情報(例えば、商品IDなど)を注文された商品に関する情報としてクライアント端末50のクッキーファイルに書き込むと共に商品表示画面60のカート内情報62や合計金額情報64の表示内容を更新する。図4は、「カートに入れる」ボタンが押下され注文された商品に関する情報をカート内情報62や合計金額情報64に反映したときの商品表示画面60の一例を示す説明図である。図示するように、カート内情報62は、注文された商品毎に製品名や注文数量,金額などの情報が表示されるように構成されており、合計金額情報64は、注文された商品の合計金額が表示されるように構成されている。また、カート内情報62には、各商品の納期やシステム構成などを表示する納期/構成確認画面80へのハイパーリンクが設定されている。納期/構成確認画面80については後述する。ここで、注文された商品に関する情報をクッキーファイルに書き込む処理やカート内情報62などの表示内容を更新する処理などは、実施例では、クライアント端末50にこうした処理を実行させるプログラムをJavaスクリプトなどのプログラム言語を用いて作成し、この作成したプログラムを商品表示画面60の画面データの一部としてクライアント端末50に送信することにより実現するものとした。なお、商品取引管理サーバ20とクライアント端末50との間で行なわれるクッキーファイルを利用した情報のやり取りに関する処理は、一般の商品取引サイトにおける処理と同様の処理であるから、これ以降、詳細な説明は省略する。
【0024】
ここでさらに、クライアント端末50の操作者により、商品表示画面60のWebブラウザ上の表示領域が変更された場合(画面スクロールやウィンドウサイズの変更が行なわれた場合)にクライアント端末50側で実行される処理について説明する。図5は、商品表示画面60を表示するWebブラウザ上で画面スクロールやウィンドウサイズの変更が行なわれたことを検出したときにクライアント端末50により実行される固定表示情報移動処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、前述した固定表示情報(カート内情報62や合計金額情報64)をWebブラウザ上の表示領域の固定位置に表示するための処理である。
【0025】
クライアント端末50により実行される固定表示情報移動処理では、図5に示すように、まず、画面スクロールかウィンドウサイズの変更(リサイズ)かを判断し(ステップS200)、画面スクロールが行なわれたときには、スクロール後の表示領域の商品表示画面60全体における座標を取得し(ステップS210)、この取得した表示領域の座標と固定表示情報の商品表示画面60全体における既定の座標とに基づいて商品表示画面60全体における固定表示情報の位置を移動させ(ステップS220)、固定表示情報移動処理を終了する。図6は、こうした画面スクロールが行なわれたときの処理内容を概念的に示す説明図である。図示するように、固定表示情報は画面全体の左上を原点とする既定座標(x,y)に表示されるように設定されており(図6(a))、画面スクロールにより表示領域が座標(xs,ys)に移動すると(図6(b))、固定表示情報を移動先座標(x+xs,y+ys)に移動させるのである(図6(c))。実施例では、固定表示情報の商品表示画面60全体における既定の座標は、CSSなどのスタイルシート言語を用いて商品表示画面60の画面データの一部として予め設定するものとした。図7は、Webブラウザ上で下方向に画面スクロールしたときの商品表示画面60の一例を示す説明図である。図示するように、固定表示情報としてのカート内情報62や合計金額情報64は画面スクロールに拘わらず、Webブラウザ上では固定位置(左上)に表示される。
【0026】
一方、ウィンドウサイズの変更が行なわれたときには、Webブラウザ上で画面の再表示(更新)を行なって(ステップS230)、固定表示情報移動処理を終了する。即ち、画面の再表示を行なうことにより、固定表示情報を既定の座標に表示するのである。なお、実施例では、この固定表示情報移動処理をクライアント端末50に実行させるプログラムをJavaスクリプトなどのプログラム言語を用いて作成し、この作成したプログラムを商品表示画面60の画面データの一部としてクライアント端末50に送信するものとした。
【0027】
図2に例示した商品取引管理サーバ20により実行される商品取引処理の説明に戻る。クライアント端末50の操作者により商品表示画面60の「カスタマイズ」ボタンが押下されると、商品としてのパーソナルコンピュータ本体毎にカスタマイズを行なうカスタマイズ画面70の画面データをクライアント端末50に送信する(ステップS110)。図8は、カスタマイズ画面70の一例を示す説明図である。カスタマイズ画面70は、図示するように、画面右側に、パーソナルコンピュータ本体のカスタマイズ項目として、CPUやメモリなどの構成部品やディスプレイやプリンタなどの周辺機器,保守サービスなどのサービスなどを選択する欄を表示し、画面左側に、前述したカート内情報62や合計金額情報64に加えカスタマイズ後のパーソナルコンピュータ本体の見積もり金額を示す固定表示情報としてのカスタマイズ見積情報72を表示するように画面構成されている。固定表示情報として設定する方法については前述した。カスタマイズ見積情報72には、パーソナルコンピュータ本体に構成部品や周辺機器,サービスなどを加えたシステムとしての見積もり金額が表示され、画面右側のカスタマイズ項目の選択に伴って見積もり金額が更新されるように設定されている。このカスタマイズ見積情報72を更新する処理の設定方法については、前述した商品表示画面60のカート内情報62などの表示内容を更新する処理と同様であるので、これ以上の詳細な説明は省略する。なお、クライアント端末50の操作者は、カート内情報62の金額とカスタマイズ見積情報72の金額とを比較することにより、カスタマイズ前の金額とカスタマイズ後の金額とを比較することができる。
【0028】
クライアント端末50の操作者により商品表示画面60やカスタマイズ画面70に表示されるカート内情報62に設定された納期/構成確認画面80へのハイパーリンクがクリックされると、図9に例示する納期/構成確認画面80の画面データをクライアント端末50に送信する(ステップS120)。納期/構成確認画面80は、図示するように、注文された商品の納期と共にシステム構成(カスタマイズ画面70によりカスタマイズを行なった場合にはカスタマイズ後のシステム構成)を表示するように画面構成されている。
【0029】
クライアント端末50の操作者により商品表示画面60や納期/構成確認画面80の「カートの確認」ボタンが押下されると、図10に例示する注文商品確認画面90の画面データをクライアント端末50に送信する(ステップS130)。注文商品確認画面90は、図示するように、注文された商品に関する情報と共に注文数量の変更や注文の取り消しを行なうボタンなどを表示するように画面構成されている。クライアント端末50の操作者は、この注文商品確認画面90により最終的に注文する商品を確認することになる。
【0030】
そして、クライアント端末50の操作者により注文商品確認画面90の「購入手続き」ボタンが押下されると、図11に例示する購入手続き画面100の画面データをクライアント端末50に送信し(ステップS140)、商品取引処理を終了する。購入手続き画面100は、図示するように、支払方法やお客様情報など、最終的な購入手続きを完了するために必要な情報を入力するように画面構成されている。
【0031】
以上説明した実施例の商品取引管理サーバ20によれば、Webブラウザ上での画面スクロールやウィンドウサイズの変更に拘わらず固定位置に表示する固定表示情報(カート内情報62や合計金額情報64,カスタマイズ見積情報72)を表示する商品表示画面60やカスタマイズ画面70の画面データをクライアント端末50に送信することができる。したがって、商品表示画面60やカスタマイズ画面70を表示する際に、カート内情報62や合計金額情報64,カスタマイズ見積情報72などを優先的に表示することができる。この結果、クライアント端末50の操作者は、商品表示画面60による商品の注文やカスタマイズ画面70によるカスタマイズを行ないながら画面スクロールやウィンドウサイズの変更を行なっても、注文された商品や合計金額,カスタマイズ後の見積もり金額などの情報を確認することができる。しかも、こうした仕組みを1つの画面データの一部として送信するプログラムを用いて実現するから、内部的に複数の画面(フレーム)を連携させる仕組みなどと比較してより容易な仕組みとすることができる。
【0032】
ここで、実施例の商品取引管理サーバ20では、ROM22やRAM23,HDD24がデータ記憶手段に相当し、NIC25がデータ送受信手段に相当し、商品取引処理を実行するCPU21が制御手段に相当し、商品表示画面60やカスタマイズ画面70の画面データが注文商品表示付き画面データに相当する。
【0033】
実施例の商品取引管理サーバ20では、クライアント端末50などから商品取引サイトのトップページへのアクセスを要求するデータが送信されたときに実行される処理として図2の商品取引処理を例示したが、クライアント端末50に画面データとして送信する画面の種類や画面遷移などは、この商品取引処理で示したものに限られないのは勿論である。即ち、商品の取引に関する画面であればその他の画面の画面データをクライアント端末50に送信するものとしても構わないし、商品の取引を行なうことができればどのような画面遷移としても差し支えない。
【0034】
実施例の商品取引管理サーバ20では、固定表示情報としてのカート内情報62や合計金額情報64,カスタマイズ見積情報72を商品表示画面60やカスタマイズ画面70で表示するものとしたが、こうした固定表示情報を納期/構成確認画面80などのその他の画面で表示するものとしてもよい。即ち、固定表示情報を表示する画面の種類は問わない。また、合計金額情報64やカスタマイズ見積情報72は、必ずしも固定表示情報として表示する必要はない。
【0035】
実施例の商品取引管理サーバ20では、カート内情報62として、注文された商品毎に製品名や注文数量,金額などの情報が表示されるものとしたが、注文数量や金額などを表示しないものとしてもよいし、商品の仕様などのその他の情報を表示するものとしても構わない。また、納期/構成確認画面80へのハイパーリンクを設定するものとしたが、この納期/構成確認画面80で表示する情報(例えば、納期やシステム構成など)の少なくとも一部をカート内情報62として表示するものとしても差し支えない。即ち、注文された商品の情報を表示するものであれば、その情報の種類や表示形式は問わない。
【0036】
実施例の商品取引管理サーバ20では、パーソナルコンピュータなどの商品を販売する商品取引サイトを提供するものとしたが、販売する商品はパーソナルコンピュータに限られないのは勿論であり、種々の商品取引サイトに適用することができる。
【0037】
実施例の商品取引管理サーバ20では、商品表示画面60の「カートに入れる」ボタンが押下されたときにカート内情報62や合計金額情報64の表示内容を自動的に更新したり、カスタマイズ画面70のカスタマイズ項目の選択に伴ってカスタマイズ見積情報72を自動的に更新したりするものとしたが、こうした情報を自動的に更新する処理を必ずしも行なう必要はない。即ち、サーバ側とクライアント側の処理の分担方法や画面遷移方法などに応じて適当なタイミングで情報を更新すればよく、例えば、商品取引管理サーバ20のデータベース30への登録処理の後に情報を更新したり、所定の画面を表示した後に情報を更新したりしても差し支えない。この場合、必ずしも、情報を更新する処理に関するプログラムを画面データの一部として送信する必要はない。
【0038】
実施例の商品取引管理サーバ20は、Webサーバとして機能するものとしたが、必ずしもWeb技術を用いたものとする必要はない。即ち、クライアント機器の要求に応じたデータ処理やデータの送受信を行なうことにより商品の取引を行なうものであればよい。
【0039】
実施例の商品取引管理サーバ20は、CPU21やROM22,RAM23を中心とした汎用のコンピュータとして構成されるものとしたが、ハードウェア構成はこれに限られず、複数の汎用コンピュータを用いて実施例の商品取引管理サーバ20を構成するものとしても構わない。
【0040】
実施例では、商品取引管理サーバ20の形態として説明したが、同様な商品取引管理方法の形態とするものとしても構わない。また、固定表示情報の表示内容を自動的に更新する処理や図5に例示した固定表示情報移動処理などを単一または複数のコンピュータに実行させて実施例の商品表示画面60やカスタマイズ画面70などの画面を表示させる画面表示用プログラムの形態としても差し支えない。
【0041】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】商品取引管理サーバ20を含むシステム構成を示す構成図。
【図2】商品取引処理の一例を示すフローチャート。
【図3】商品表示画面60の一例を示す説明図。
【図4】商品が注文されたときの商品表示画面60の一例を示す説明図。
【図5】固定表示情報移動処理の一例を示すフローチャート。
【図6】固定表示情報移動処理の処理内容の概念を示す説明図。
【図7】画面スクロール後の商品表示画面60の一例を示す説明図。
【図8】カスタマイズ画面70の一例を示す説明図。
【図9】納期/構成確認画面80の一例を示す説明図。
【図10】注文商品確認画面90の一例を示す説明図。
【図11】購入手続き画面100の一例を示す説明図。
【符号の説明】
20 商品取引管理サーバ、21 CPU、22 ROM、23 RAM、24 HDD、25 NIC、30 データベース、30a 商品テーブル、40インターネット、50 クライアント端末、60 商品表示画面、62 カート内情報、64 合計金額情報、70 カスタマイズ画面、72 カスタマイズ見積情報、80 納期/構成確認画面、90 注文商品確認画面、100 購入手続き画面。

Claims (13)

  1. 通信回線を介して接続されたクライアント機器との間で行なわれる商品の取引に関する情報を管理する商品取引管理装置であって、
    少なくとも商品の取引に用いる画面に関する画面データの1つとして、1つの画面データにより構成される画面の全体のうちの一部を表示する表示領域の該画面内における変動に伴って注文として選択された商品に関する少なくとも商品名を含む注文商品情報を変動後の表示領域の略所定位置に表示するように所定のプログラム言語を用いて設定された注文商品表示付き画面データを記憶するデータ記憶手段と、
    クライアント機器との間でデータの送受信が可能なデータ送受信手段と、
    クライアント機器からの要求に伴って前記データ記憶手段から該要求に対応する画面データを読み込むと共に該読み込んだ画面データを前記データ送受信手段を用いて該クライアント機器に送信する制御手段と、
    を備える商品取引管理装置。
  2. 前記注文商品情報は、前記商品名に加えて、注文として選択された商品の仕様,注文数量,納期,価格のうち少なくとも1つを含む情報である請求項1記載の商品取引管理装置。
  3. 前記注文商品表示付き画面データは、注文として選択された商品の合計金額に関する合計金額情報を前記変動後の表示領域の合計金額情報用の略所定位置に表示するように設定された画面データである請求項1または2記載の商品取引管理装置。
  4. 前記注文商品表示付き画面データは、前記注文商品情報の少なくとも一部の情報を表示する画面に対するリンクを該注文商品情報の一部として表示する画面データである請求項1ないし3いずれか記載の商品取引管理装置。
  5. 前記注文商品表示付き画面データは、注文として選択された商品毎に前記注文商品情報を前記変動後の表示領域の略所定位置に表示するように設定された画面データである請求項1ないし4いずれか記載の商品取引管理装置。
  6. 請求項1ないし4いずれか記載の商品取引管理装置であって、
    前記商品は、商品本体と該商品本体に関連する関連商品とからなり、
    前記注文商品表示付き画面データは、注文として選択された商品本体と該商品本体に関連する注文として選択された関連商品との組み合わせ毎に前記注文商品情報を前記変動後の表示領域の略所定位置に表示するように設定された画面データである
    商品取引管理装置。
  7. 前記商品は、パーソナルコンピュータ本体と該パーソナルコンピュータ本体に関連する関連商品とからなる請求項6記載の商品取引管理装置。
  8. 前記注文商品表示付き画面データは、商品の注文を選択可能な画面に関する画面データであると共に該商品の注文の選択に伴って前記注文商品情報を更新するように所定のプログラム言語を用いて設定された画面データである請求項1ないし7いずれか記載の商品取引管理装置。
  9. 前記注文商品表示付き画面データは、前記商品の注文の選択に伴って更新される前の注文商品情報と前記商品の注文の選択に伴って更新された後の注文商品情報とを表示するように設定された画面データである請求項8記載の商品取引管理装置。
  10. 請求項1ないし9いずれか記載の商品取引管理装置であって、
    前記商品取引管理装置は、Webサーバとして機能する装置であり、
    前記画面データは、Webブラウザにより表示可能な画面データである
    商品取引管理装置。
  11. 通信回線を介して行なわれる商品の取引に用いる商品取引画面をコンピュータに表示出力させる画面表示用プログラムであって、
    1つの画面データにより構成される画面の全体のうちの一部を表示する表示領域の該画面内における変動に伴って注文として選択された商品に関する少なくとも商品名を含む注文商品情報を変動後の表示領域の略所定位置に表示する所定位置表示モジュールを備える
    画面表示用プログラム。
  12. 前記所定位置表示モジュールは、前記画面の全体に対する前記注文商品情報の既定の位置と該画面の全体に対する前記変動後の表示領域の位置とに基づいて該画面の全体に対する該注文商品情報の位置を移動させるモジュールである請求項11記載の画面表示用プログラム。
  13. 請求項11または12記載の画面表示用プログラムであって、
    前記商品取引画面は、商品の注文を選択可能な画面であり、
    商品の注文の選択に伴って前記注文商品情報を更新する情報更新モジュールを備える
    画面表示用プログラム。
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