JP2002329050A - 情報提供方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的にユーザのニーズを吸い上げる。 【解決手段】 仲介サーバ２は、ユーザがお気に入りリ
ストに商品を登録する際に、その商品の検索条件を保存
する。仲介サーバ２は、テキスト表示やアイコン表示な
どにより保存した検索条件をユーザ端末１に提供し、検
索条件の変更を受け付ける。仲介サーバ２は、商品提供
者が管理するベンダー端末３や代行端末４に、自社商品
をお気に入りリストに登録してくれているユーザのリス
トを提供する。仲介サーバ２は、商品の購買の指示をユ
ーザ端末１から受け付け、ユーザの購買履歴を保存す
る。ベンダー端末３などにユーザの購買履歴を提供する
ことにより、商品提供者は、どのユーザに対して情報提
供をすればどの程度の効果があるかが分かる。商品提供
者は、効果的な情報提供及び販売促進を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上で
購買される商品やサービスの広告を行う技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、インターネットにおいて、ユーザ
が旅行のための飛行機やホテルなどを予約し購入するた
めのウェブサイトが、数多く存在する。

【０００３】一般に、ホテルなどを予約する場合、ユー
ザは、ウェブサイトで予約したいホテルを選択し、予約
することができる。また、そのウェブサイト上で各ユー
ザに提供されるお気に入りリストやウェブブラウザのブ
ックマークに予約したいホテルを登録すれば、ユーザは
そのホテルを後で再び確認し、自分の都合の良いときに
予約することができる。

【０００４】また、ショッピングカート機能を有するシ
ョッピングサイトでは、購入したい商品をショッピング
カートに登録しておき、後で一括して購入することがで
きる。さらに、ギフトレジストリ（Ｇｉｆｔ Ｒｅｇｉ
ｓｔｏｒｙ）と呼ばれるサービスを提供するウェブサイ
トでは、あるユーザが欲しい商品をそのサイトで他のユ
ーザに提供されるウィッシュリスト（Ｗｉｓｈ Ｌｉｓ
ｔ）に登録する。ウィッシュリストはユーザの友人など
に公開され、友人はそれを見てユーザの希望に添う商品
をプレゼントすることができる。

【０００５】その他に、ショッピングカートに加えてお
気に入りリストまたはウィッシュリストを用意し、ユー
ザが後で購入しようと考えた商品をそこに登録しておく
ことができるサービスも提供されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、お気に入りリ
ストなどに登録された商品であっても、その後購入され
ない場合が多々ある。例えば、一旦はホテルをお気に入
りリストに登録したものの、その後に予約しないユーザ
が多く存在する。これは、ユーザが一度は予約を考えた
ものの、情報の不足などで予約を迷った末決断できず、
そのうちに気が変ってしまうからであると考えられる。
同様のケースは商品購入の場合にも生じていると推測で
きる。よって、ユーザがお気に入りリストにホテルや商
品を登録した後、その予約の実行を促す仕組みがあれば
拡販につながると考えられる。

【０００７】オンラインセールスを行う商品提供者側が
用いる一般的な拡販手法として、リコメンデーションエ
ンジンを用いてお勧め情報を送信するなどにより、購買
を促すことが挙げられる。この手法では、リコメンデー
ションエンジンによりユーザの嗜好性を分析し、各ユー
ザに合いそうな商品や欲していると思われる情報を自動
的に見つけ、おすすめ情報を生成する。しかし、おすす
め情報は、あくまで統計的な処理に基づいて生成される
にすぎないので、必ずしもユーザ一人一人の要求にきめ
細かく対応しているわけではない。このような背景か
ら、オンラインセールスを行う商品提供者には、何らか
の方法で各ユーザとの対話の機会を持ち、ユーザが欲す
る情報や要求を知りたいというニーズがある。このよう
な情報や要求を商品提供者が知ってこれらに対応するこ
とにより、ユーザの満足度を向上させ、結果的にユーザ
と商品提供者との信頼関係が築かれ、販売を促進するこ
とができるからである。

【０００８】商品提供者は、ユーザのニーズを吸い上げ
たい反面、手間をかけずに低コストでニーズを吸い上
げ、ユーザのニーズに応えたい。例えば商品提供者がホ
テルの場合、ホテルにとっては無制限にユーザの質問に
答えたり情報を提供することは負担になるばかりか、そ
のユーザが結果的にホテルを利用しなければ、顧客サポ
ートによる効果がなかったことになる。また、ユーザの
中には、真剣に予約を考えている人もいれば、冷やかし
程度の人もいる。さらに、初めて予約をするユーザもい
れば、何度もそのホテルに宿泊しているリピータもい
る。よって、全てのユーザに同じように対応すること
も、費用対効果の面や顧客満足度の面から適切とは言い
難い。

【０００９】一方、ユーザにとっては、オンライン上で
商品を検索したものの、即座に商品の購入を決断でき
ず、実際に商品を予約や購入するまでにしばらく時間が
欲しいことがある。例えば、ユーザは、検索エンジンを
使ってある程度の数までホテルを絞り込むことができて
も、その中から一つを選ぶためにさらに情報が欲しい場
合がある。しかし、ユーザが迷っている状態または情報
を欲している状態を、ホテルは知り得ない。そのため、
ユーザは、問合わせの電話をかけたり電子メールを送る
などにより、各ホテルごとのさらなる情報を集めなけれ
ばならない。これはユーザにとっては、自分のニーズや
要求のすべてをホテルごとに伝えなければならなくな
り、負担である。

【００１０】本発明は、ネットワーク上で、ユーザに負
担をかけることなくユーザのニーズを抽出し、これを活
用することにより、ネットワーク上で提供される商品や
サービスの拡販を可能にする技術を提供する。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明では、ネットワー
ク上で効率的にユーザのニーズや要求を抽出し、抽出さ
れた情報に基づいて、優良顧客やその候補の選択及び提
供すべき情報の決定を行うことにより、質の高いユーザ
サポートサービスを可能とする。

【００１２】本願第１発明は、前記課題を解決するため
に、ユーザが指定する検索条件に合致する商品またはサ
ービスをネットワーク上で検索して前記ユーザに提示す
る情報提供システムに用いられ、下記Ａ〜Ｄステップを
含む情報提供方法を提供する。 Ａ：前記検索条件と前記商品またはサービスとを記憶す
る条件記憶ステップ、 Ｂ：記憶した商品またはサービスとその検索条件とを前
記商品またはサービスの提供者に通知する条件通知ステ
ップ、 Ｃ：前記商品・サービス提供者から前記商品またはサー
ビスに関する情報の設定を受け付ける設定ステップ、 Ｄ：設定された商品またはサービスに関する情報を前記
ユーザに提供する情報提供ステップ。

【００１３】この方法は、ユーザがネットワーク上で目
的とする商品またはサービスを見つけるための検索に用
いる検索条件を記憶し、商品・サービス提供者に提供す
る。商品・サービス提供者やその競合者は、検索条件か
らユーザのニーズを知ることができるので、商品または
サービスの広告や新商品の開発を効果的に行うことがで
きる。検索された商品またはサービスすべての検索条件
でなく、ユーザが気に入った商品またはサービスの検索
条件だけを記憶しても良い。例えば、ショッピングサイ
トやギフトレジストリサイトのお気に入りリストやウィ
ッシュリストなどに登録された商品の検索条件とその商
品とを記憶することが挙げられる。

【００１４】本願第２発明は、ネットワーク上のユーザ
端末が指定する検索条件に合致する商品またはサービス
を検索して前記ユーザ端末に提供する情報提供装置であ
って、 Ａ：検索された商品またはサービスに含まれる任意の商
品またはサービスの選択を受け付ける受付手段と、 Ｂ：選択された商品またはサービスを購買候補としてそ
の検索条件及び前記ユーザ端末を識別するユーザ識別情
報とともに記憶する条件記憶手段と、を有する情報提供
装置を提供する。

【００１５】この装置は、ユーザがネットワーク上で目
的とする商品またはサービスを見つけるための検索に用
いる検索条件を記憶する。記憶する検索条件は、ショッ
ピングサイトやギフトレジストリサイトのお気に入りリ
ストやウィッシュリストなどに登録された商品またはサ
ービスの検索条件である。これらの商品またはサービス
はユーザの興味の度合いが高く、ひいては後に購買され
る可能性が高いと考えられるからである。

【００１６】装置が記憶した検索条件をユーザや商品
（サービス）提供者、その他の第３者に提供すれば、こ
れらの者が検索条件を活用することが可能となる。例え
ば、ユーザは、自分がお気に入りリストなどに登録した
商品の検索条件を見ることができれば、自分が検索した
商品の特性を後々確認できる利点がある。商品提供者や
その競合者は、検索条件からユーザのニーズを知ること
ができるので、商品の広告や新商品の開発を効果的に行
うことができる。また、リサーチ会社やコンサルティン
グ会社なども、検索条件が示すユーザのニーズに基づい
て市場リサーチや経営に関する助言を行うことができ
る。従って、この装置の管理者は、取得した検索条件の
利用料を、商品提供者やリサーチ会社などから得ること
も期待できる。

【００１７】本願第３発明は、前記第２発明において、
下記Ｃ及びＤの手段をさらに有する前記請求項２に記載
の情報提供装置を提供する。 Ｃ：前記ネットワーク上の第１コンピュータ端末群から
ユーザ参照要求を受け付けるユーザ参照要求受付手段、 Ｄ：前記第１コンピュータ端末群に含まれる提供者端末
の管理者が提供する第１商品を購買候補に選択している
第１ユーザ端末群の第１ユーザ識別情報群と、前記第１
ユーザ端末群のそれぞれが前記第１商品に設定している
検索条件群とを、前記条件記憶手段から抽出し、前記提
供者端末に提供する条件提供手段。

【００１８】前述したように、例えば商品（サービス）
提供者やその競合会社などに検索条件を提供すれば、こ
れらの者は、検索条件が示すユーザのニーズに基づい
て、効果的な広告や新商品の開発を行うことができる。

【００１９】本願第４発明は、ネットワーク上のユーザ
端末が指定する検索条件に合致する商品またはサービス
を検索して前記ユーザ端末に提供するコンピュータに用
いられる情報提供プログラムを記録した、コンピュータ
読み取り可能な記録媒体を提供するこのプログラムは、
下記Ａ及びＢステップを実行する。 Ａ：検索された商品またはサービスに含まれる任意の商
品またはサービスの選択を受け付ける受付ステップと、 Ｂ：選択された商品またはサービスを購買候補としてそ
の検索条件及び前記ユーザ端末を識別するユーザ識別情
報とともに記憶する条件記憶ステップ。

【００２０】この記録媒体に記録されたプログラムは、
第２発明にかかる装置としてコンピュータを動作させ
る。ここで、記録媒体としては、コンピュータが読み書
き可能なフロッピー（登録商標）ディスク、ハードディ
スク、半導体メモリ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、光磁気デ
ィスク（ＭＯ）、その他のものが挙げられる。

【００２１】本願第５発明は、ネットワーク上で商品ま
たはサービスを検索するための検索条件の指定を受け付
け、前記検索条件に合致する商品群またはサービス群を
ユーザに通知する、前記ネットワーク上のコンピュータ
端末を提供する。このコンピュータ端末は、下記Ａ〜Ｅ
の手段を有している。 Ａ：前記商品群またはサービス群に含まれる任意の商品
またはサービスを購買候補に指定する候補指定手段、 Ｂ：購買候補群と各購買候補の検索条件群とを記憶する
前記ネットワーク上の情報提供装置に、前記購買候補と
その検索条件とを送信する送信手段、 Ｃ：購買候補群を参照するための参照要求を前記情報提
供装置に送信する要求手段、 Ｄ：購買候補群及び各購買候補の検索条件群を前記情報
提供装置から取得する取得手段、 Ｅ：取得した購買候補群及び各購買候補の検索条件群を
出力する出力手段。

【００２２】このコンピュータ端末は、前記第２発明に
おけるユーザ端末として動作する。

【００２３】

【発明の実施の形態】＜発明の概要＞通常、ユーザは、
ショッピングサイトやギフトレジストリサイトのお気に
入りリストやウィッシュリスト（以下、まとめてお気に
入りリストという）に登録するための商品やサービス
を、検索システムで検索条件を指定して検索することに
より見つける。本発明にかかるシステムでは、ユーザが
お気に入りリストに商品やサービスを登録する際に、そ
の商品やサービスの検索条件を取得して保存する。検索
条件は、検索システムに応じて異なるが、予め検索条件
の各項目に対してＩＤを割振り、そのＩＤと条件値とを
ペアにして本システムに登録することが機械処理の都合
上好ましい。もちろん、検索条件はフリーキーワードで
もよい。また、本システムでは、検索条件をテキスト表
示やアイコン表示など視覚的に認識可能な形態でユーザ
に通知する。さらに、本システムでは、検索条件の変更
を、ユーザのニーズの変化に応じて受け付ける。

【００２４】また、本システムでは、商品やサービスの
提供者が、自社商品及び／またはサービスをお気に入り
リストに登録してくれているユーザを参照可能である。
商品提供者またはサービス提供者側からすれば、お気に
入りリストに自社商品及び／またはサービスを登録して
くれたユーザの存在やその人数を知ることができる。な
お、お気に入りリストを商品提供者またはサービス提供
者に公開する方法については特に限定されず、例えば特
許願２０００−１８５１５７号に記載の方法を用いるこ
とができる。

【００２５】さらに本システムは、仲介業者による代行
手段を有している。これにより、ネットワークへの接続
手段やユーザサポート人員を有しない商品提供者であっ
ても、高品質のユーザサポートサービスを提供可能とな
る。また、仲介業者にとっても、幅広い商品提供者を本
システムに参加させることができ、ユーザサポートサー
ビスの質の向上を図ることができる。

【００２６】これらに加え、本システムでは、ユーザの
購買実績を商品提供者ベンダーが参照可能である。商品
提供者は、どのユーザに対して情報提供をすれば、どの
程度の効果があるかが分かり、優良顧客を判断すること
ができる。従って、商品提供者は、効果的な情報提供及
び販売促進を行うことができる。

【００２７】＜第１実施形態例＞次に、ホテルの宿泊予
約をネットワーク上で行う拡販システムに本発明の情報
提供方法を適用した場合を例に取り、説明する。

【００２８】［構成］図１は、第１実施形態例に係る拡
販システムの全体構成図である。この拡販システムは、
複数のユーザ端末１ａ、ｂと、仲介サーバ２と、複数の
ベンダー端末３ａ、ｂと、複数の代行端末４ａ、ｂとが
ネットワーク５で接続されて構成されている。ユーザ端
末１は、商品であるホテルを検索するユーザが操作する
コンピュータである。仲介サーバ２は、商品情報の検索
結果をユーザ端末１に提供するコンピュータである。ベ
ンダー端末３は、商品の提供者であるホテル（以下、ベ
ンダーという）が操作するコンピュータである。代行端
末４は、ホテルに代わりホテルの情報をユーザに提供す
る代行者のホスト端末である。代行者としては、旅行業
者を挙げることができる。

【００２９】図２は、各端末の機能を示すブロック図で
ある。以下、各端末の機能について順次説明する。 （１）仲介サーバ 仲介サーバ２は、複数のデータベース（ＤＢ）と複数の
モジュールとを有している。まず、データベースについ
て説明し、次いでモジュールの機能について説明する。

【００３０】（１−１）仲介サーバのデータベース 仲介サーバ２は、商品情報ＤＢ２１、お気に入りリスト
ＤＢ２２，ユーザリストＤＢ２３、購買履歴ＤＢ２４、
認証ＤＢ２５及び代行ＤＢ２６を有している。

【００３１】（１−１−１）商品情報ＤＢ 図３は、商品情報ＤＢ２１の概念説明図である。このＤ
Ｂは、ベンダーが提供する商品及び商品の詳細情報を記
憶する。本例では、このＤＢには、（ａ）地域マスター
テーブル、（ｂ）お勧め情報マスターテーブル、（ｃ）
在庫管理テーブル及び（ｄ）商品情報テーブルが記憶さ
れている。

【００３２】地域マスターテーブルには、「地域名」
と、地域を特定するための「地域ＩＤ」とが、対応付け
られて記憶されている。お勧め情報マスターテーブルに
は、商品であるホテルを検索するための「検索条件項
目」と、各検索条件項目を特定するための「検索条件Ｉ
Ｄ」とが記憶されている。

【００３３】在庫管理テーブルには、商品の在庫状況、
ここでは空き部屋状況がベンダー毎に記憶されている。
具体的には、ベンダーを特定する「ベンダーＩＤ」と、
「日付」と、各日毎の「空き部屋数」とが記憶されてい
る。「ベンダーＩＤ」は、この例では、商品を特定する
商品ＩＤを兼ねている。

【００３４】商品情報テーブルには、各ベンダーの商品
の詳細内容が記憶されている。具体的には、商品情報テ
ーブルには、「ベンダーＩＤ」、「ホテル名」、「地域
ＩＤ」、ホテルの「住所」、「お勧め情報」、「ホテル
紹介文」及び「詳細ＵＲＬ」が記憶されている。この例
では、「ベンダーＩＤ」は同時に商品ＩＤを兼ねてい
る。「地域ＩＤ」には、地域マスターテーブルに記憶さ
れているいずれかの地域ＩＤが記述される。また、「お
勧め情報」には、お勧め情報マスターテーブルに登録さ
れている１または複数の検索条件ＩＤが書き込まれる。
「ホテル紹介文」には、ホテルが一般向けに作成する宣
伝文が書き込まれている。「詳細ＵＲＬ」には、そのホ
テルのホームページのＵＲＬが書き込まれる。

【００３５】（１−１−２）お気に入りリストＤＢ 図４は、お気に入りリストＤＢ２２の概念説明図であ
る。このＤＢは、ユーザが気に入っている商品とその検
索条件とを記憶する。本例では、このＤＢには、（ａ）
検索条件テーブル、（ｂ）検索条件マスターテーブル及
び（ｃ）お気に入りリストテーブルが記憶されている。

【００３６】検索条件テーブルには、ユーザの検索条件
がユーザごとに記憶される。ここでは、ユーザ端末を特
定する「ユーザＩＤ」、「検索条件ＩＤ」及び「条件デ
ータ」が記憶されている。「検索条件ＩＤ」は、検索条
件マスターテーブルに登録されている検索条件項目を特
定する１または複数の検索ＩＤが記述される。「条件デ
ータ」にはユーザがその検索条件ＩＤで特定される検索
条件項目に対して設定する内容が書き込まれる。例えば
宿泊指定日に対応する検索条件ＩＤ「１」に対し、条件
データとして「２００１／４／２０、３泊」が書き込ま
れる。

【００３７】検索条件マスターテーブルには、「検索条
件項目」と検索条件項目を特定する「検索条件ＩＤ」と
が対応付けられて記憶されている。お気に入りリストテ
ーブルは、ユーザが興味を持つお気に入り商品、すなわ
ち購買候補を記憶している。この例では、「ユーザＩ
Ｄ」、「ベンダーＩＤ」、「登録日時」、「更新日
時」、「商品名」、「画像ＵＲＬ」、「提示情報」及び
「公開フラグ」が記憶されている。「ユーザＩＤ」は前
記検索条件テーブルに用いられるユーザＩＤと同様であ
る。「ベンダーＩＤ」は、前記商品情報ＤＢ２１で用い
られているベンダーＩＤと同様であり、ここでは商品を
特定する商品ＩＤとして用いられている。「登録日時」
及び「更新日時」は、お気に入り商品がこのテーブルに
登録された年月日及びレコードの最終更新年月日を示し
ている。「商品名」には、商品ＩＤを兼ねるベンダーＩ
Ｄで特定される商品の名称、ここではホテル名が書き込
まれる。「画像ＵＲＬ」には、ホテルのホームページの
ＵＲＬが書き込まれる。「提示情報」には、ホテルがユ
ーザごとに提供する宣伝情報が書き込まれる。「公開フ
ラグ」は、「Ｔ（Ｔｒｕｅ）」であればそのレコードが
ベンダーに公開されていることを、「Ｆ（Ｆａｌｓ
ｅ）」であれば非公開であることを示している。

【００３８】（１−１−３）ユーザリストＤＢ 図５は、ユーザリストＤＢ２３の概念説明図である。こ
のＤＢには、（ａ）検索条件テーブル、（ｂ）ユーザリ
ストテーブルが記憶されいる。

【００３９】検索条件テーブルは、前記お気に入りリス
トＤＢ２２の検索条件テーブルと同様の情報を記憶して
いる。ユーザリストテーブルは、ベンダー毎のユーザリ
ストを記憶している。このユーザリストは、ベンダーが
提供する商品をお気に入りリストに登録してくれている
ユーザの一覧である。具体的には、商品ＩＤを兼ねる
「ベンダーＩＤ」、「ユーザＩＤ」、「登録日時」、
「更新日時」、「提示情報」、「利用回数」及び「予約
番号」が記憶されている。「ベンダーＩＤ」は、前述と
同様に商品ＩＤを兼ねており、商品であるホテルを特定
すると共にベンダーであるホテルそのものを特定してい
る。「ユーザＩＤ」は、各レコードのベンダーＩＤが特
定するホテルを、お気に入りリストに登録しているユー
ザ端末のユーザＩＤである。例えば、ユーザ“０００１
Ｕ”、“００７６Ｕ”、“０１０８Ｕ”は、ベンダー
“ｂｅｎｄｏｒ−Ｂ”をお気に入りリストに登録してい
る。「登録日時」及び「更新日時」は、それぞれレコー
ドが登録された年月日及び更新された年月日を示す。
「提示情報」は、前記お気に入りリストテーブルの提示
情報と同様の情報である。「利用回数」は、ユーザがホ
テルを過去に利用した回数を示す。「予約番号」は、ユ
ーザがホテルの予約を申し込むと書き込まれる決済ＩＤ
である。例えば、ユーザ“０１０８Ｕ”は、ベンダー
“ｂｅｎｄｏｒ−Ｂ”を予約している。

【００４０】（１−１−４）購買履歴ＤＢ 図６は購買履歴ＤＢ２４の概念説明図である。このＤＢ
にはユーザの購買履歴が記憶される。具体的には、決済
ＩＤを兼ねる「予約番号」、商品ＩＤを兼ねる「ベンダ
ーＩＤ」、「発行日時」、「予約内容」及び「発行先ユ
ーザＩＤ」が、このＤＢに記憶されている。「予約番
号」は、前記ユーザリストＤＢ２３のユーザリストテー
ブルにおける予約番号のいずれかである。「ベンダーＩ
Ｄ」は、ここでは商品を特定する商品ＩＤとして用いら
れている。「発行日時」は、ユーザがホテルの予約を申
し込んだ日時を示している。「予約内容」には、ユーザ
が指定した条件データの内容が書き込まれる。「発行先
ユーザＩＤ」は、予約元ユーザ端末を示すユーザＩＤで
ある。

【００４１】（１−１−５）認証ＤＢ 図７は認証ＤＢ２５の概念説明図である。このＤＢに
は、お気に入りリストＤＢ２２やユーザリストＤＢ２
３、購買履歴ＤＢ２４にアクセスするための認証情報が
記憶される。具体的には、認証ＤＢ２５は、（ａ）ユー
ザテーブル、（ｂ）ベンダーテーブル及び（ｃ）代行テ
ーブルを有している。

【００４２】ユーザテーブルには、「ユーザＩＤ」及び
各ユーザの「パスワード」が記憶されている。ベンダー
テーブルには、「ベンダーＩＤ」及び各ベンダーの「パ
スワード」が記憶されている。代行テーブルには、代行
端末を特定する「代行ＩＤ」及び各代行者の「パスワー
ド」が記憶されている。

【００４３】（１−１−６）代行ＤＢ 図８は、代行ＤＢ２６の説明図である。このＤＢは、ベ
ンダー端末と代行端末との対応及び代行条件を記憶す
る。具体的には、このＤＢには、「ベンダーＩＤ」、
「代行ＩＤ」、「代行条件」及び「代行モード」が記憶
されている。「代行条件」には、代行端末がベンダー端
末に代わってユーザリストを参照したり提示情報を提供
するための条件が書き込まれる。例えば、代行端末“Ｃ
Ｓ−００２”は、夜２３時から翌朝８時までベンダー端
末“ｂｅｎｄｏｒ−Ｂ”の代行を行う。また、代行端末
“ＣＳ−０５９”は、ベンダー端末“ｂｅｎｄｏｒ−
Ｄ”がオフラインの場合に代行を行う。

【００４４】（１−２）仲介サーバの機能 仲介サーバ２は、前述のデータベースに加え、商品検索
部２７、お気に入りリスト管理部２９、ユーザリスト管
理部２１１、認証部２１２及びセッション切換部２１３
を有している。

【００４５】商品検索部２７は、ユーザ端末１から指定
される検索条件に合致する商品を商品情報ＤＢ２１から
抽出し、抽出した商品をユーザ端末１に提示する。お気
に入りリスト管理部２９は、お気に入りリストＤＢ２２
への書き込みや読み出しを行う。また、お気に入りリス
ト管理部２９は、商品の購買を購買履歴ＤＢ２４に書き
込む。ユーザリスト管理部２１１は、ユーザリストＤＢ
２３中のユーザリストの生成及び更新を行う。認証部２
１２は、仲介サーバ２に接続してくるユーザ端末１、ベ
ンダー端末３及び代行端末４の認証を行う。セッション
切換部２１３は、代行ＤＢ２６の代行条件に従い、ベン
ダー端末３及び代行端末４と仲介サーバ２とのセッショ
ンの確立または拒否を行う。

【００４６】（２）ユーザ端末 ユーザ端末１は、検索条件指定部１１、商品検索要求部
１２、お気に入りリスト登録部１３、お気に入りリスト
参照部１４、お気に入りリスト変更部１５及びセッショ
ン要求部１６を有している。これらの機能は常時ユーザ
端末１になくてもよく、例えばＪａｖａ Ｓｃｒｉｐ
ｔ、Ｊａｖａ ａｐｐｌｅｔ、ＣＧＩなどで実現されて
も良い。

【００４７】検索条件指定部１１は、商品の検索条件の
指定を受け付ける。商品検索要求部１２は、指定された
検索条件を仲介サーバ２に送信し、検索条件に合致する
商品を仲介サーバ２から取得して出力する。

【００４８】お気に入りリスト登録部１３は、検索条件
に合致する商品の中からお気に入り商品の指定を受け付
け、お気に入り商品を仲介サーバ２に通知する。お気に
入りリスト参照部１４は、お気に入り商品の参照要求を
仲介サーバ２に送信し、お気に入り商品及びその検索条
件を取得して出力する。お気に入りリスト変更部１５
は、お気に入り商品の変更や検索条件の変更を受け付
け、仲介サーバ２に送信する。セッション要求部１６
は、仲介サーバ２に対しセッションの確立を要求する。

【００４９】（３）ベンダー端末３及び代行端末 ベンダー端末３及び代行端末４は同様の機能を有してい
る。以下では、ベンダー端末３の機能について説明す
る。ベンダー端末３はユーザリスト参照部３１、ユーザ
選択部３２、商品情報提示部３３及びセッション要求部
３４を有している。これらの機能は常時ベンダー端末３
になくてもよく、例えばＪａｖａ Ｓｃｒｉｐｔ、Ｊａ
ｖａ ａｐｐｌｅｔ、ＣＧＩなどで実現されても良い。

【００５０】ユーザリスト参照部３１は、ユーザリスト
の参照要求を仲介サーバ２に送信し、これを取得して出
力する。ユーザ選択部３２は、出力されたユーザリスト
の中からいずれかのユーザの選択を受け付ける。商品情
報提示部３３は、前記選択されたユーザに対する提示情
報の設定を受け付け、これを仲介サーバ２に送信する。
セッション要求部３４は仲介サーバ２とのセッションの
確立を仲介サーバ２に送信する。

【００５１】［処理の流れ］次に、本拡販システムにお
ける処理の流れについて、図面を参照して説明する。

【００５２】（１）全体の流れ 図９は、本システムで行われる全体的な処理の流れを示
す説明図である。 （１−１）検索条件の抽出、表示、変更 本システムでは、ユーザ端末１と仲介サーバ２との間
で、検索条件保存処理、検索条件表示処理及び検索条件
変更処理が行われる。これらの処理により、ユーザがお
気に入りリストに登録する商品の検索条件が、仲介サー
バ２に保存される。また、お気に入りリストとともに検
索条件が表示されたり、その変更が受け付けられる。

【００５３】（１−２）提示情報の設定 本システムでは、仲介サーバ２とベンダー端末３または
代行端末４との間で、商品情報提示処理が行われる。商
品情報提示処理は、ユーザリスト参照処理と商品情報設
定処理とを含んでいる。前者の処理により、ベンダーの
商品をお気に入りに登録しているユーザのリストが、ベ
ンダー端末３や代行端末４に表示される。また、後者の
処理により、ベンダーが設定する提示情報が、仲介サー
バ２に登録される。仲介サーバ２は、ベンダー端末３ま
たはそのベンダーの代行端末４のいずれかとのセッショ
ンを確立するために、セッション切替処理を行う。

【００５４】（１−３）情報提示の効果 さらに、本システムでは購買処理を行う。この処理で
は、提示情報を参照してホテルを予約したユーザの購買
履歴やお気に入りリスト、予約されたホテルのユーザリ
ストを更新する。

【００５５】（２）検索条件保存処理 図１０は、検索条件保存処理の流れを示す説明図であ
る。ユーザ端末１は、セッション要求部１６により、ユ
ーザＩＤ及びパスワードを含む接続要求を仲介サーバ２
に送信する（＃１）。この要求を受信した仲介サーバ２
は、認証部２１２により認証ＤＢ２６を参照し、接続要
求を認証するか否かを決定する（＃２，＃３）。認証す
る場合、仲介サーバ２は、商品検索部２７により、商品
を検索するための検索画面をユーザ端末１に提供する
（＃４）。この検索画面には、商品の検索条件を設定す
るためのフォームが含まれている（後述する図１６参
照）。

【００５６】ユーザ端末１は、検索条件指定部１１によ
り検索画面上でユーザからの検索条件の設定を受け付
け、商品検索要求部１２により前記検索条件を仲介サー
バ２に送信する（＃５，＃６）。検索条件を受信した仲
介サーバ２は、商品検索部２７により商品ＤＢ２１を参
照し、検索条件に合致するホテルがあるか否かを判断す
る（＃７，＃８）。合致するホテルがある場合、商品検
索部２７は、検索結果を表示する画面をユーザ端末１に
提供する（＃９）。

【００５７】ユーザ端末１は、お気に入りリスト登録部
１３により検索結果を表示し（＃１０）、任意のホテル
のお気に入りリストへの登録を受け付ける。例えばユー
ザが選択したホテルをお気に入りリストにドラッグ＆ド
ロップすると、ユーザ端末１から仲介サーバ２に対し、
選択されたホテルをお気に入りリストへ登録する登録要
求が送信される（＃１１）。仲介サーバ２は、お気に入
りリスト管理部２９により、この登録要求を受信し、選
択されたホテルと前記検索条件とをお気に入りリストＤ
Ｂ２２に登録する（＃１３）。

【００５８】なお、前記接続要求が認証されなかった場
合、仲介サーバ２の認証部２１２は、例えばエラーメッ
セージ「パスワードが違います」をユーザ端末１に送信
するなどの処理を行う（＃１４）。また仲介サーバ２の
商品検索部２７は、検索条件に合うホテルがない場合、
例えばメッセージ「条件に合うホテルがありません」を
送信する（＃１５）。

【００５９】（３）検索条件表示処理及び検索条件変更
処理 図１１は、検索条件表示処理及び検索条件変更処理の流
れを示す説明図である。

【００６０】ユーザ端末１は、セッション要求部１６に
より、ユーザＩＤ及びパスワードを含む接続要求を、仲
介サーバ２に送信する（＃２１）。この要求を受信した
仲介サーバ２は、認証部２１２により認証ＤＢ２６を参
照し、接続要求を認証するか否かを決定する（＃２２，
＃２３）。認証しない場合は、例えば前述したようなエ
ラーメッセージをユーザ端末１に送信する（＃２４）。
認証する場合、仲介サーバ２は、お気に入りリスト管理
部２９により、要求元ユーザ端末１のお気に入りリスト
に商品が登録されているか否かを判断する（＃２５）。
お気に入りリストが空の場合、仲介サーバ２は、お気に
入りリスト管理部２９により、表示する商品がないこと
を通知する画面をユーザ端末１に提供するなどの処理を
行う（＃２６）。お気に入りリストが空でない場合、お
気に入りリスト管理部２９は、お気に入りリストに登録
されているホテル及びそれらのホテルの検索条件を表示
する画面を、ユーザ端末１に提供する（＃２７）。

【００６１】ユーザ端末１は、お気に入りリスト参照部
１４により前記画面を表示する（＃２８）。また、ユー
ザ端末１は、お気に入りリスト変更部１７により、この
画面上で検索条件の変更やホテルの予約を受け付ける
（＃２８）。検索条件が変更された場合、お気に入りリ
スト変更部１７は、新たな検索条件を仲介サーバ２に送
信する（＃２９，＃２１０）。いずれかのホテルの予約
が指示された場合、後述する購買処理が行われる（＃２
１１）。

【００６２】仲介サーバ２は、お気に入りリスト管理部
２９により、新たな検索条件をユーザ端末１から受信
し、お気に入りリストＤＢ２２に格納する（＃２１２，
＃２１３）。さらに、お気に入りリスト管理部２９は、
新たな検索条件に従いお気に入りリストＤＢ２２を更新
する（＃２１４）。例えば、お気に入りリスト管理部２
９は、新たな検索条件に合致しなくなったホテルを、お
気に入りリストテーブルから削除してもよい。また、お
気に入りリスト管理部２９は、新たな検索条件に合致す
る度合いに応じ、お気に入りリスト内のホテルを並べ替
えてもよい。お気に入りリスト管理部２９は、更新され
たお気に入りリストの表示画面をユーザ端末１に送信す
る（＃２１５）。ユーザ端末１では、更新されたお気に
入りリストが表示される（＃２１６）。

【００６３】（４）商品情報提示処理 商品情報提示処理は、ユーザリスト参照処理と商品情報
設定処理とに大別される。以下、各処理について順次説
明する。

【００６４】（４−１）ユーザリスト参照処理 図１２は、ユーザリスト参照処理の流れを示す説明図で
ある。この処理は、仲介サーバ２とベンダー端末３また
は代行端末４との間で行われる。ベンダー端末３または
代行端末４のいずれでも処理の流れは同じであるので、
以下ではベンダー端末３と仲介サーバ２との間での処理
について説明する。

【００６５】ベンダー端末３は、セッション要求部３４
により、ベンダーＩＤ及びパスワードを含む接続要求
を、仲介サーバ２に送信する（＃３１）。この要求を受
信した仲介サーバ２は、認証部２１２により認証ＤＢ２
６を参照し、接続要求を認証するか否かを決定する（＃
３２，＃３３）。認証しない場合、認証部２１２は、前
述と同様にメッセージをベンダー端末３に送信する（＃
３４）。認証する場合、仲介サーバ２は、セッション切
替部２１３によりセッション切替処理を行う（＃３
５）。この処理では、仲介サーバ２は、ベンダー端末３
またはその代行端末４のいずれかとセッションを確立す
るか、セッションの確立を拒否して処理を終了する。ベ
ンダー端末３とのセッションが確立されると、以下の処
理が行われる。

【００６６】仲介サーバ２のユーザリスト管理部２１１
は、接続元ベンダー端末が提供している商品を特定する
（＃３６）。本例では、ベンダーＩＤが商品ＩＤを兼ね
ている。ついで、仲介サーバ２は、お気に入りリスト管
理部２９によりお気に入りリストＤＢ２２を参照し、お
気に入りリストテーブルのカレントレコードを読み出す
（＃３７）。カレントレコードのデフォルト値は最初の
レコードである。ユーザリスト管理部２１１は、カレン
トレコードにベンダーＩＤ、すなわち商品ＩＤが登録さ
れているか否かを判断する（＃３８）。言い換えれば、
カレントレコードに、要求元ベンダーの商品が登録され
ているか否かを判断する。登録されている場合、ユーザ
リスト管理部２１１は、そのレコードの公開が許可され
ているか否かを、公開フラグに基づいて判断する（＃３
９）。

【００６７】公開が許可されている場合、ユーザリスト
管理部２１１は、カレントレコードの内容に基づいて、
ユーザリストＤＢ２３のユーザリストテーブルを更新す
る（＃３１０）。すなわち、要求元ベンダーのユーザリ
ストに、カレントレコードのユーザＩＤを加える。具体
的には、ユーザリスト管理部２１１は、お気に入りリス
トのカレントレコードから、ユーザＩＤ、登録日時、更
新日時及び提示情報を抽出し、ユーザリストに加える。
また、ユーザリスト管理部２１１は、ベンダーＩＤ及び
前記ユーザＩＤをキーに購買履歴ＤＢ２４を検索し、利
用回数及び予約番号を求める。

【００６８】ついで、ユーザリスト管理部２１１は、カ
レントレコードがお気に入りリストテーブルの最終レコ
ードか否かを判断する（＃３１１）。最終レコードの場
合とは、前記ベンダーをお気に入りリストに登録してい
るすべてのユーザを、そのベンダーのユーザリストに加
えた場合である。カレントレコードが最終レコードでな
い場合、次のレコードをカレントレコードとし、処理＃
３７〜＃３１１を繰り返す（＃３１２）。カレントレコ
ードが最終レコードの場合、仲介サーバ２はそのベンダ
ーのユーザリストが空であるか否かを判断する（＃３１
３）。ユーザリストが空であれば、ユーザリスト管理部
２１１は、例えばメッセージ「該当するユーザが見あた
りません」を、ベンダー端末３に送信する（＃３１
４）。空でなければ、ユーザリストを表示するユーザリ
スト表示画面が、ベンダー端末３に送信される（＃３１
５）。これにより、ベンダー端末３には、そのベンダー
の商品をお気に入りリストに登録しているユーザの一覧
が表示される（＃３１６）。

【００６９】（４−２）商品情報設定処理 図１３は、商品情報設定処理の流れを示す説明図であ
る。前記ユーザリスト参照処理によりベンダー端末３に
表示されるユーザリスト表示画面は、ユーザの選択及び
提示情報の設定を受け付ける（＃４１）。この画面上で
例えば提示情報の提供を指示するボタンが押されると、
提示情報が仲介サーバ２に送信される（＃４２）。この
とき、選択されたユーザＩＤ及びベンダーＩＤも提示情
報とともに送信される。

【００７０】仲介サーバ２は、ユーザリスト管理部２１
１により提示情報を受信すると、お気に入りリスト管理
部２９により予約番号を生成する（＃４３，＃４４）。
提示情報は、決済ＩＤである予約番号とともに、ユーザ
ＩＤ及びベンダーＩＤにより特定されるお気に入りリス
トテーブルのレコードに書き込まれる（＃４５）。さら
に、仲介サーバ２は、ベンダーから情報が提供されたこ
とを、ユーザ端末１に通知する（＃４６）。例えば、お
気に入りリストの表示画面上で、ベンダーからの情報提
供の有無を示すインジケータをオン／オフさせることが
挙げられる。

【００７１】（４−３）セッション切替処理 図１４は、セッション切替処理の流れを示す説明図であ
る。この処理では、代行ＤＢ２６の代行条件に従い、ベ
ンダー端末３または代行端末４との間でセッションを確
立する。前記ユーザリスト参照処理において、ベンダー
端末３または代行端末４が認証されると、以下のセッシ
ョン切替処理が開始される（図１２の＃３５）。

【００７２】まず、仲介サーバ２のセッション切替部２
１３は、認証された端末が代行端末であるか否かを判断
する（＃３５１）。代行端末であれば、代行端末の代行
ＩＤをキーに代行ＤＢ２６内の代行条件を検索し、代行
条件が満たされるか否かを判断する（＃３５２）。図８
に示す代行ＤＢを例に取れば、代行端末の代行ＩＤが
“ＣＳ−００２”であれば、時刻が２３：００から８：
００の間の場合に“Ｙｅｓ”と判断される。また、代行
ＩＤが“ＣＳ−０５９”であれば、ベンダー端末“ｂｅ
ｎｄｏｒ−Ｄ”がオフラインとなっている場合に“Ｙｅ
ｓ”と判断される。“Ｙｅｓ”と判断されると、セッシ
ョン切替部２１３は代行端末とのセッションを確立する
（＃３５３）。“Ｎｏ”と判断すると、セッション切替
部２１３は代行端末とのセッションの確立を拒否し、処
理を終了する（＃３５４）。

【００７３】認証された端末がベンダー端末の場合、セ
ッション切替部２１３はベンダーＩＤをキーに代行条件
を検索し、代行条件が満たされるか否かを判断する（＃
３５５）。“Ｎｏ”と判断する場合、すなわちベンダー
端末自身がユーザリストの参照や提示情報の設定を行う
条件下では、セッション切替部２１３はベンダー端末と
のセッションを確立する（＃３５６）。“Ｙｅｓ”と判
断する場合、すなわちベンダー端末が代行端末４に処理
を依頼している条件下では、セッション切替部２１３は
ベンダー端末とのセッションの確立を拒否し、処理を終
了する（＃３５７）。

【００７４】（５）購買処理 図１５は、購買処理の流れを示す説明図である。前記検
索条件表示処理及び検索条件変更処理において、ユーザ
端末１にはお気に入りリストの表示画面が提供される
（前記図１１、＃２８）。ユーザは、この画面上で、商
品、すなわちホテルの選択とその予約を指示することが
できる。いずれかのホテルの予約が指示された場合（＃
５１）、ユーザ端末１のお気に入りリスト変更部１５
は、ユーザＩＤ及び商品ＩＤを兼ねるベンダーＩＤを含
む予約の指示を送信する（＃５２）。この画面で他の処
理を受け付ける場合、他の処理が行われる（＃５３）。
他の処理としては、ユーザが指定する優先度順にお気に
入り商品を並べ替える処理が挙げられる。

【００７５】仲介サーバ２は、お気に入りリスト管理部
２９により予約の指示を受信し、予約番号を生成する
（＃５４）。また、お気に入りリスト管理部２９は、予
約元ユーザ端末に対応する条件データに基づいて予約内
容を生成する。さらに、お気に入りリスト管理部２９
は、予約番号、ベンダーＩＤ、予約内容及びユーザＩＤ
を、購買履歴ＤＢ２４に書き込む（＃５５）。ユーザリ
スト管理部２１１は、ベンダー端末３に予約の通知を行
ってもよい（＃５６、＃５７）。この通知は、例えば電
子メールなどで行うことが考えられる。

【００７６】ついで、仲介サーバ２は、ユーザリスト管
理部２１１によりユーザリストＤＢ２３にアクセスし、
ユーザリストテーブルのうち、予約元ユーザ端末のＩＤ
と前記ベンダーＩＤとで特定されるレコードに、予約番
号を書き込む（＃５８）。これにより、ベンダー端末３
がユーザリストを参照したときに、自社商品を購入した
ユーザであるか否かが判別可能になる。

【００７７】また、仲介サーバ２は、お気に入りリスト
管理部２９によりお気に入りリストＤＢ２２にアクセス
し、前記ユーザＩＤと前記ベンダーＩＤとで特定される
お気に入りリストテーブルのレコードに予約内容を書き
込む（＃５９）。例えば、予約内容として「２００１／
６／２〜４、大人２名、露天風呂有り」を書き込む。

【００７８】［画面例］次に、本実施形態例の拡販シス
テムにおいて、ユーザ端末１やベンダー端末３などに表
示される画面例について説明する。

【００７９】（１）ユーザ端末で表示される画面例 図１６は、検索条件指定画面の一例を示す。この画面
は、検索条件項目及びその内容の指定を受け付ける。ユ
ーザが「検索実行ボタン」を押すと、指定された検索条
件が仲介サーバ２に送信される。

【００８０】図１７は、お気に入りリストへの登録画面
の一例を示す。この画面には、図１６で指定した検索条
件に該当する商品が表示されている。ユーザがチェック
ボックス１７１にチェックすることにより任意の商品を
選択し、「お気に入りへ登録ボタン」１７２を押すと、
選択された商品がお気に入り商品としてお気に入りリス
トＤＢ２２に登録される。

【００８１】図１８は、検索条件付お気に入りリスト表
示画面の一例を示す。この画面には、図１７でお気に入
りリストに登録した商品のアイコン群１８１と、それら
の検索条件１８６とが表示されている。ユーザは、各商
品の検索条件を参照することにより各商品の特徴を確認
することができるので便利である。また、商品アイコン
１８１と共にお気に入りリストへの登録年月日が表示さ
れている。各商品に対してインジケータ１８２が表示さ
れている。インジケータ１８２が点灯していれば、商品
提供者であるホテルから提示情報が来ていることを示し
ている。提示情報１８３は、インジケータ１８２のクリ
ックなどにより表示される。

【００８２】ユーザが「予約ボタン」１８４を押すと、
そのボタンに対応したホテルの宿泊予約が決定する。ま
た、ユーザが「条件変更ボタン」１８５を押すと、例え
ば図１６に例示した検索条件指定画面が表示され、ユー
ザは検索条件を変更することができる。「削除ボタン」
１８６が押されると、対応する商品がお気に入りリスト
から削除される。

【００８３】図１９は、検索条件付お気に入りリスト表
示画面の他の一例を示す。この画面には、お気に入りリ
ストに登録した商品１８１とその検索条件１８６とが、
アイコン形式で表示されている。項目フィールド１８２
には、設定できる検索条件項目を示すアイコンが表示さ
れている。ユーザは、これらのアイコンを検索条件１８
６にドラッグしたり、その逆の操作を行うことにより、
検索条件を変更することができる。インジケータ１８３
をクリックすれば提示情報１８４が表示されるのは、図
１８と同様である。

【００８４】（２）ベンダー端末３及び代行端末４で表
示される画面例 図２０は、ユーザリスト表示画面の一例を示す。この画
面は、ベンダーであるＢホテルのユーザリストを示し、
ユーザＩＤ、そのユーザが過去にＢホテルに宿泊した回
数、お気に入りリストに登録した年月日、Ｂホテルを検
索した検索条件、そのユーザがお気に入りリストに登録
している他のホテルが表示されている。ユーザ“０００
１Ｕ”、“０００２Ｕ”は、Ｂホテルをまだ予約してい
ない。ベンダーは、「ユーザ選択ボタン」２０３をチェ
ックして未予約のユーザを選択し、「送信メッセージ入
力欄」２０４に提供情報を書き込み、「お知らせを送る
ボタン」２０５を押すことにより、提示情報をお気に入
りリストに登録することができる。

【００８５】一方、ユーザ“０１０８Ｕ”のエントリに
は予約番号“ＲＮ−２００１−０１２−１８３７２０”
が表示されており、予約をしたユーザであることが示さ
れている。ベンダーは、「ご希望条件参照ボタン」２０
１を押すことにより、そのユーザの検索条件を見ること
ができる。また、「ご予約内容参照ボタン」２０２を押
すことにより、予約の内容を見ることができる。

【００８６】＜その他の実施形態例＞ （Ａ）前記拡販システムでは、ベンダー端末３がホテル
のコンピュータ、代行端末４が旅行代理店のホスト端末
である場合を例に取り説明したが、他の例も考えられ
る。例えば、ベンダー端末３が旅行業者の各地の支店に
置かれたコンピュータ端末であり、その旅行業者のホス
ト端末が仲介サーバ２及び代行端末４を兼用しても良
い。

【００８７】（Ｂ）さらに、前記拡販システムでは、ベ
ンダーが一つの商品しか提供しておらず、ベンダーＩＤ
が商品ＩＤを兼ねる場合を考えたが、ベンダーが複数の
商品を提供しており、ベンダーＩＤと商品ＩＤとが異な
る場合も考えられる。例えば、ベンダーが不動産仲介業
者であり、複数の不動産を商品として取り扱う場合が挙
げられる。図２１は、この場合の商品情報ＤＢ２１の説
明図である。

【００８８】地域マスターテーブルは図３と同様であ
る。お勧め情報マスターテーブルには、商品である不動
産の売買や賃貸条件に用いられる検索条件項目が検索条
件ＩＤと対応付けられて記憶されている。在庫管理テー
ブルには、ベンダーＩＤとベンダーが提供する商品のＩ
Ｄ群とが対応付けられている。商品情報テーブルには、
各商品ＩＤの詳細情報として、地域、お勧め情報、物件
紹介及び詳細ＵＲＬが記憶されている。この場合、ベン
ダーＩＤと商品ＩＤとの組み合わせにより、商品が一意
に特定される。

【００８９】お気に入りリストＤＢ２２内のお気に入り
リストテーブルには、商品を特定するためにベンダーＩ
Ｄ及び商品ＩＤの両方が記述される（図示せず）。ま
た、ユーザリストＤＢ２３のユーザリストテーブルに
は、商品を特定するためにベンダーＩＤ及び商品ＩＤの
両方が記述される（図示せず）。

【００９０】（Ｃ）前記拡販システムの処理方法を実行
するプログラム及びこのプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。記
録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフロッ
ピーディスク、ハードディスク、半導体メモリ、ＣＤ−
ＲＯＭ、ＤＶＤ、光磁気ディスク（ＭＯ）、その他のも
のが挙げられる。

【００９１】＜付記＞ （付記１）ユーザが指定する検索条件に合致する商品ま
たはサービスをネットワーク上で検索して前記ユーザに
提示する情報提供システムに用いられる情報提供方法で
あって、前記検索条件と前記商品またはサービスとを記
憶する条件記憶ステップと、記憶した商品またはサービ
スとその検索条件とを前記商品またはサービスの提供者
に通知する条件通知ステップと、前記商品・サービス提
供者から前記商品またはサービスに関する商品情報の設
定を受け付ける設定ステップと、設定された商品または
サービスに関する情報を前記ユーザに提供する情報提供
ステップと、を含む情報提供方法。

【００９２】（付記２）ネットワーク上のユーザ端末が
指定する検索条件に合致する商品またはサービスを検索
して前記ユーザ端末に提供する情報提供装置であって、
検索された商品またはサービスに含まれる任意の商品ま
たはサービスの選択を受け付ける受付手段と、選択され
た商品またはサービスを購買候補としてその検索条件及
び前記ユーザ端末を識別するユーザ識別情報とともに記
憶する条件記憶手段と、を有する情報提供装置。

【００９３】（付記３）前記ネットワーク上の第１コン
ピュータ端末群からユーザ参照要求を受け付けるユーザ
参照要求受付手段と、前記第１コンピュータ端末群に含
まれる提供者端末の管理者が提供する第１商品を購買候
補に選択している第１ユーザ端末群の第１ユーザ識別情
報群と、前記第１ユーザ端末群のそれぞれが前記第１商
品に設定している検索条件群とを、前記条件記憶手段か
ら抽出し、前記提供者端末に提供する条件提供手段と、
をさらに有する前記付記２に記載の情報提供装置。

【００９４】（付記４）前記提供者端末に提供した前記
第１ユーザ識別情報群に含まれるユーザ識別情報の指定
と、前記指定ユーザ識別情報に対する商品情報の設定と
を、前記提供者端末から受け付ける情報設定手段と、前
記指定ユーザ識別情報、前記第１商品及び設定された商
品情報を記憶する商品情報記憶手段と、前記指定ユーザ
識別情報で特定される指定ユーザ端末からの購買候補参
照要求を受け付け、前記指定ユーザ識別情報に対応する
購買候補を前記条件記憶手段から抽出し、前記購買候補
に含まれる前記第１商品に設定されている前記商品情報
を前記商品情報記憶手段から抽出し、抽出された購買候
補及び前記商品情報を前記指定ユーザ端末に提供する情
報提供手段と、をさらに有する前記付記３に記載の情報
提供装置。

【００９５】商品提供者は、ユーザ一人一人のニーズに
適合する商品やサービスの提案を、ユーザ単位で行うこ
とができる。ユーザにとっては、自分のニーズに合う商
品やサービスを、手間をかけずに知ることができる利点
がある。

【００９６】（付記５）前記ユーザ端末から購買候補参
照要求を受け付け、要求元ユーザ端末のユーザ識別情報
に対応する購買候補及び検索条件を前記条件記憶手段か
ら抽出し、抽出された購買候補及びその検索条件を、前
記要求元ユーザ端末に提供する第１条件提供手段をさら
に有する前記付記２に記載の情報提供装置。

【００９７】前述したように、ユーザは、自分がお気に
入りリストなどに登録した商品やサービスの特性を、後
々確認することができる。 （付記６）前記要求元ユーザ端末に提供した検索条件の
変更を受け付ける変更手段と、変更された検索条件に基
づいて、前記要求元ユーザ端末のユーザ識別情報に対応
する購買候補を更新する候補更新手段と、更新された購
買候補及び新たな検索条件を前記要求元ユーザ端末に提
供する第２条件提供手段と、をさらに有する付記５に記
載の情報提供装置。

【００９８】ユーザは、自分自身のニーズの変化に応じ
て検索条件を変更し、お気に入りリストを更新すること
ができる。例えば、ユーザは、当初の検索条件「２００
０／６／２から３日間の宿泊予定」に、「温泉、露天風
呂付き」を加えることができる。また、検索条件の変化
に応じ、お気に入りリストの中の検索条件に合致する宿
泊施設が更新される。

【００９９】（付記７）前記ユーザ端末から購買候補に
含まれる商品またはサービスの指定及び購買の指示を受
け付ける購買手段と、前記購買手段が受け付けた指定商
品群または指定サービス群と、指定元ユーザ端末のユー
ザ識別情報群とを記憶する購買履歴記憶手段と、前記ネ
ットワーク上の第１コンピュータ端末群からユーザ参照
要求を受け付けるユーザ参照要求受付手段と、前記第１
コンピュータ端末群に含まれる提供者端末の管理者が提
供する商品またはサービスを購買候補に選択している第
１ユーザ端末群の第１ユーザ識別情報群と、前記第１ユ
ーザ端末群のそれぞれが商品またはサービスに設定して
いる検索条件群とを前記条件記憶手段から抽出し、前記
第１ユーザ端末群のそれぞれが前記商品またはサービス
を購買済か否かを示す購買情報群を前記購買履歴記憶手
段に基づいて生成し、抽出した第１ユーザ識別情報群及
び検索条件群と生成した購買情報群とを前記提供者端末
に提供する購買情報提供手段と、をさらに有する、付記
５に記載の情報提供装置。

【０１００】例えば、商品提供者は、自社商品をお気に
入りリストに登録しているユーザリストにおいて、どの
ユーザがすでに商品の購入を決定したかを参照すること
ができる。商品提供者は、商品情報を提供した効果があ
ったユーザとそうでないユーザとを判別することによ
り、その後の商品情報の提供の効率化に役立てることが
できる。

【０１０１】（付記８）前記購買履歴記憶手段は、前記
第１コンピュータ端末群を識別する第１識別情報群を前
記指定商品群と対応づけてさらに記憶し、前記購買履歴
記憶手段に基づいて、前記提供者端末の管理者が提供す
る商品群の購入履歴を前記提供者端末に提供する履歴提
供手段をさらに有する、付記７に記載の情報提供装置。

【０１０２】例えば、サービス提供者がホテルである場
合、そのホテルをお気に入りリストに登録しているユー
ザリストにおいて、どのユーザが何回そのホテルに泊ま
ったかを参照することができる。ホテル側は、優良顧客
か否かにより、提供する商品情報を変化させ、より効果
的な商品情報の提供を行うことができる。

【０１０３】（付記９）前記第１コンピュータ端末群に
含まれる第２コンピュータ端末群を代理する、かつ前記
第１コンピュータ端末群に含まれる第３コンピュータ端
末群を識別するための第３識別情報群を、各第３識別情
報が特定する第３コンピュータ端末により代理される第
２コンピュータ端末を特定する第２識別情報群と対応づ
けて記憶する代理端末記憶手段をさらに有する、付記３
〜８に記載の情報提供装置。

【０１０４】商品（サービス）提供者が、ネットワーク
への接続手段を有していない場合や、商品情報の提供を
行うための十分な人的資源を有していない場合が考えら
れる。このような商品（サービス）提供者に代わり、仲
介業者が商品情報を提供しても良い。例えば、老舗旅館
に代わりその旅館の情報を提供する旅行代理店や、家を
売りたい人に代わりその家の情報を提供する不動産業者
のコンピュータが、本装置に接続されていてもよい。

【０１０５】商品（サービス）提供者は、自分自身の負
担を増やすことなく、自分の商品やサービスの売り込み
を行うことができる。仲介業者は、広い範囲の商品やサ
ービスをユーザに提供することができ、ユーザからの信
頼度の向上を期待することができる。また本装置の提供
者にとっても、本装置が提供するサービスの質の向上に
つながるので好ましい。

【０１０６】（付記１０）前記第１コンピュータ端末群
に含まれる第２コンピュータ端末群を代理する、かつ前
記第１コンピュータ端末群に含まれる第３コンピュータ
端末群を識別するための第３識別情報群を、各第３識別
情報が特定する第３コンピュータ端末により代理される
第２コンピュータ端末を特定する第２識別情報群と対応
づけて記憶する代理端末記憶手段と、前記第３コンピュ
ータ端末群に含まれる代理端末が、前記第２コンピュー
タ端末群に含まれる提供者端末を代行する代行条件を、
前記代理端末の第３識別情報群及び前記提供者端末の第
２識別情報群とともに記憶する代行条件記憶手段と、前
記第２コンピュータ端末群または前記第３コンピュータ
端末群から接続要求を受け付け、前記代行条件に従い、
接続または接続の拒否を行う代行手段と、をさらに有す
る、付記３〜８に記載の情報提供装置。

【０１０７】例えばホテルＡは、夜間２３時〜６時の間
だけ旅行業者Ｔに商品情報提供の代行を依頼している。
この場合、本装置は、夜間と昼間とでホテルＡの商品情
報の提供者を、旅行業者ＴとホテルＡとの間で切り替え
る。このようにすれば、商品（サービス）提供者と仲介
業者との併存が可能となり、本装置が提供するサービス
の質の向上を期待できる。

【０１０８】（付記１１）ネットワーク上のユーザ端末
が指定する検索条件に合致する商品またはサービスを検
索して前記ユーザ端末に提供するコンピュータに用いら
れる情報提供方法であって、検索された商品またはサー
ビスに含まれる任意の商品またはサービスの選択を受け
付ける受付ステップと、選択された商品またはサービス
を購買候補としてその検索条件及び前記ユーザ端末を識
別するユーザ識別情報とともに記憶する条件記憶ステッ
プと、を含む情報提供方法。

【０１０９】（付記１２）ネットワーク上のユーザ端末
が指定する検索条件に合致する商品またはサービスを検
索して前記ユーザ端末に提供するコンピュータに用いら
れる情報提供プログラムであって、検索された商品また
はサービスに含まれる任意の商品またはサービスの選択
を受け付ける受付手段及び選択された商品またはサービ
スを購買候補としてその検索条件及び前記ユーザ端末を
識別するユーザ識別情報とともに記憶する条件記憶手段
として前記コンピュータを機能させる情報提供プログラ
ム。

【０１１０】（付記１３）ネットワーク上のユーザ端末
が指定する検索条件に合致する商品またはサービスを検
索して前記ユーザ端末に提供するコンピュータに用いら
れる情報提供プログラムを記録した、コンピュータ読み
取り可能な記録媒体であって、検索された商品またはサ
ービスに含まれる任意の商品またはサービスの選択を受
け付ける受付ステップと、選択された商品またはサービ
スを購買候補としてその検索条件及び前記ユーザ端末を
識別するユーザ識別情報とともに記憶する条件記憶ステ
ップと、を実行する情報提供プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体。

【０１１１】（付記１４）ネットワーク上で商品または
サービスを検索するための検索条件の指定を受け付け、
前記検索条件に合致する商品群またはサービス群をユー
ザに通知する、前記ネットワーク上のコンピュータ端末
であって、前記商品群またはサービス群に含まれる任意
の商品またはサービスを購買候補に指定する候補指定手
段と、購買候補群と各購買候補の検索条件群とを記憶す
る前記ネットワーク上の情報提供装置に、前記購買候補
とその検索条件とを送信する送信手段と、購買候補群を
参照するための参照要求を前記情報提供装置に送信する
要求手段と、購買候補群及び各購買候補の検索条件群を
前記情報提供装置から取得する取得手段と、取得した購
買候補群及び各購買候補の検索条件群を出力する出力手
段と、を有するコンピュータ端末。

【０１１２】（付記１５）商品提供者またはサービス提
供者が操作するネットワーク上のコンピュータ端末であ
って、前記ネットワーク上のユーザ端末が指定する検索
条件に合致する商品またはサービスを検索して前記ユー
ザ端末に提供し、検索された商品またはサービスに含ま
れる任意の商品またはサービスの選択を受け付け、選択
された商品またはサービスを購買候補としてその検索条
件及び前記ユーザ端末を識別するユーザ識別情報ととも
に記憶する情報提供装置に、前記ネットワークを介して
ユーザ参照要求を送信するユーザ参照要求手段と、前記
商品提供者またはサービス提供者が提供する商品または
サービスを購買候補に選択している第１ユーザ端末群に
対応する第１ユーザ識別情報群と、前記第１ユーザ端末
群のそれぞれが前記商品またはサービスに設定している
検索条件群とを、前記情報提供装置から取得する条件取
得手段と、取得した前記第１ユーザ識別情報群と前記検
索条件群とを出力する出力手段と、を有するコンピュー
タ端末。

【０１１３】ここで、商品（サービス）提供者とは、商
品やサービスの販売を代行する代理店なども含む。

【０１１４】

【発明の効果】本発明を用いれば、ネットワーク上でユ
ーザが商品を検索するために用いる検索条件を保存する
ので、後に検索条件を有効に活用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態例に係る拡販システムの全体構成
図。

【図２】図１の拡販システムにおける各端末の機能ブロ
ック図。

【図３】図１の拡販システムにおける商品情報ＤＢの概
念説明図。

【図４】図１の拡販システムにおけるお気に入りリスト
ＤＢの概念説明図。

【図５】図１の拡販システムにおけるユーザリストＤＢ
の概念説明図。

【図６】図１の拡販システムにおける購買履歴ＤＢの概
念説明図。

【図７】図１の拡販システムにおける認証ＤＢの概念説
明図。

【図８】図１の拡販システムにおける代行ＤＢの概念説
明図。

【図９】図１の拡販システムにおける全体的な処理の流
れを示す説明図。

【図１０】図１の拡販システムにおける検索条件保存処
理の流れを示す説明図。

【図１１】図１の拡販システムにおける検索条件表示処
理及び検索条件変更処理の流れを示す説明図。

【図１２】図１の拡販システムにおけるユーザリスト参
照処理の流れを示す説明図。

【図１３】図１の拡販システムにおける商品情報設定処
理の流れを示す説明図。

【図１４】図１２におけるセッション切替処理の流れを
示す説明図。

【図１５】図１の拡販システムにおける購買処理の流れ
を示す説明図。

【図１６】ユーザ端末で表示される検索条件指定画面
例。

【図１７】ユーザ端末で表示されるお気に入りリストへ
の登録画面例。

【図１８】ユーザ端末で表示される検索条件付お気に入
りリスト表示画面例（１）。

【図１９】ユーザ端末で表示される検索条件付お気に入
りリスト表示画面例（２）。

【図２０】ベンダー端末または代行端末で表示されるユ
ーザリスト表示画面例

【図２１】その他の実施形態例における商品情報ＤＢの
概念説明図。

【符号の説明】

１ａ，ｂ；ユーザ端末 ２；仲介サーバ ３ａ，ｂ；ベンダー端末 ４ａ，ｂ；代行端末

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢崎 昌朋 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 五味 俊明 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 奥村 仁 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 Ｆターム(参考） 5B075 KK07 KK13 ND20 PQ05 PR03 UU08 UU40

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ユーザが指定する検索条件に合致する商品
   またはサービスをネットワーク上で検索して前記ユーザ
   に提示する情報提供システムに用いられる情報提供方法
   であって、 前記検索条件と前記商品またはサービスとを記憶する条
   件記憶ステップと、 記憶した商品またはサービスとその検索条件とを前記商
   品またはサービスの提供者に通知する条件通知ステップ
   と、 前記商品・サービス提供者から前記商品またはサービス
   に関する情報の設定を受け付ける設定ステップと、 設定された商品またはサービスに関する情報を前記ユー
   ザに提供する情報提供ステップと、を含む情報提供方
   法。
2. 【請求項２】ネットワーク上のユーザ端末が指定する検
   索条件に合致する商品またはサービスを検索して前記ユ
   ーザ端末に提供する情報提供装置であって、 検索された商品またはサービスに含まれる任意の商品ま
   たはサービスの選択を受け付ける受付手段と、 選択された商品またはサービスを購買候補としてその検
   索条件及び前記ユーザ端末を識別するユーザ識別情報と
   ともに記憶する条件記憶手段と、 を有する情報提供装置。
3. 【請求項３】前記ネットワーク上の第１コンピュータ端
   末群からユーザ参照要求を受け付けるユーザ参照要求受
   付手段と、 前記第１コンピュータ端末群に含まれる提供者端末の管
   理者が提供する第１商品を購買候補に選択している第１
   ユーザ端末群の第１ユーザ識別情報群と、前記第１ユー
   ザ端末群のそれぞれが前記第１商品に設定している検索
   条件群とを、前記条件記憶手段から抽出し、前記提供者
   端末に提供する条件提供手段と、をさらに有する前記請
   求項２に記載の情報提供装置。
4. 【請求項４】ネットワーク上のユーザ端末が指定する検
   索条件に合致する商品またはサービスを検索して前記ユ
   ーザ端末に提供するコンピュータに用いられる情報提供
   プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記
   録媒体であって、 検索された商品またはサービスに含まれる任意の商品ま
   たはサービスの選択を受け付ける受付ステップと、 選択された商品またはサービスを購買候補としてその検
   索条件及び前記ユーザ端末を識別するユーザ識別情報と
   ともに記憶する条件記憶ステップと、 を実行する情報提供プログラムを記録したコンピュータ
   読み取り可能な記録媒体。
5. 【請求項５】ネットワーク上で商品またはサービスを検
   索するための検索条件の指定を受け付け、前記検索条件
   に合致する商品群またはサービス群をユーザに通知す
   る、前記ネットワーク上のコンピュータ端末であって、 前記商品群またはサービス群に含まれる任意の商品また
   はサービスを購買候補に指定する候補指定手段と、 購買候補群と各購買候補の検索条件群とを記憶する前記
   ネットワーク上の情報提供装置に、前記購買候補とその
   検索条件とを送信する送信手段と、 購買候補群を参照するための参照要求を前記情報提供装
   置に送信する要求手段と、 購買候補群及び各購買候補の検索条件群を前記情報提供
   装置から取得する取得手段と、 取得した購買候補群及び各購買候補の検索条件群を出力
   する出力手段と、 を有するコンピュータ端末。