JP4958699B2 - D/aコンバータ、逐次比較型a/dコンバータ - Google Patents

D/aコンバータ、逐次比較型a/dコンバータ Download PDF

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本発明は、D/Aコンバータ、逐次比較型A/Dコンバータに関する。
直列接続された抵抗の抵抗比によってD/A変換が行われる所謂抵抗ストリング方式のD/Aコンバータを改善してアナログスイッチの点数を削減したD/Aコンバータ(以下、従来のD/Aコンバータという。)が提案されている(例えば、以下に示す特許文献1を参照)。以下、図7をもとに、従来のD/Aコンバータの構成について説明する。尚、図7に示す従来のD/Aコンバータは、4ビットのデジタル入力信号Dinをアナログ出力信号Aoutに変換する4ビットのD/Aコンバータ200の場合とする。
電源電位VDDと接地電位GNDとの間には、抵抗値R1の第2の抵抗22を4つ直列接続して構成される第2の抵抗群212と、基準抵抗値R2’を4倍した抵抗値4R2’の第1の抵抗21を3つ直列接続して構成される第1の抵抗群211と、抵抗値R1の第3の抵抗23を3つ直列接続して構成される第3の抵抗群213と、が直列接続される。尚、抵抗値R1と基準抵抗値R2’は同じ値Rに設定される。但し、後述のとおり、抵抗値R1と基準抵抗値R2’の間には現実的に誤差Δrが存在する。また、nビットのデジタル入力信号とし、第2の抵抗22の個数をmとし、第1の抵抗21の個数を(L−1)とし、第3の抵抗23の個数を(m−1)とした場合、パラメータn、m、Lとの間には、mとLの積が2のn乗になるという条件が成立する。
また、各々のソース電極が電源電位VDDに共通接続され且つ各々のドレイン電極が第2の抵抗群212の4つの接続点に各々接続される4つのトランジスタM1〜M4から成る第1のトランジスタ群214と、各々の入力端子が第1の抵抗群211の4つの接続点(第1の抵抗群211と第3の抵抗群213の接続点Aと第1の抵抗群211の中の第1の抵抗21間の接続点B〜Cと第2の抵抗群212及び第1の抵抗群211の接続点D)に各々接続される4つのアナログスイッチA1〜A4から成るアナログスイッチ群215と、各々のドレイン電極が第3の抵抗群213の4つの接続点に各々接続され且つ各々のソース電極が接地電位GNDに共通接続される3つのトランジスタM5〜M8から成る第2のトランジスタ群216と、を備える。
即ち、抵抗ストリング方式の場合には16(2の4乗)個の抵抗が必要であったのに対し、本方式の場合には4つの第2の抵抗22と、3つの第1の抵抗21と、3つの第3の抵抗23と、による合計10個の抵抗で済ませることができる。また、必要なスイッチの個数についても、抵抗ストリング方式は16個のアナログスイッチが必要であったのに対し、本方式の場合には4つのアナログスイッチ(A1〜A4)と8つのトランジスタ(M1〜M8)で済ませることができる。
制御回路217は、4ビットのデジタル入力信号Dinをデコードして、第1のトランジスタ群214のオン・オフを制御する制御信号C1、アナログスイッチ群215のオン・オフを制御する制御信号C2、第2のトランジスタ群216のオン・オフを制御する制御信号C3を生成する。
図8は、デジタル入力信号Dinの内容に応じた変換表(デコード内容)とその変換結果を示している。
具体的には、デジタル入力信号Dinの行要素とトランジスタM1〜M8並びにアナログスイッチA1〜A4の列要素によって特定される各セル要素の属性として、「○」はオンを表しており、「×」はオフを表している。
また、後述の誤差Δrを考えない理想状態(R1=R2’=R)の場合として、第2の抵抗群212の列グループは、デジタル入力信号Dinに応じてトランジスタM1〜M4をオン・オフすることで定まる電源電位VDDと接続点D間の第2の抵抗群212の合成抵抗値を表しており、第3の抵抗群213の列グループは、デジタル入力信号Dinに応じてトランジスタM5〜M8をオン・オフすることによって定まる接続点Aと接地電位GND間の第3の合成抵抗値を表しており、第1の抵抗群211の列グループは、デジタル入力信号Dinに応じてアナログスイッチA1〜A4をオン・オフすることによって選定された接続点A〜Dのうちいずれか一つと接続点Aとの間の第2の合成抵抗値を表している。
デジタル入力信号Dinが“0000”から“0011”までの範囲内では、アナログスイッチ群215の中でアナログスイッチA1のみがオンするので、D/Aコンバータ200より出力されるアナログ出力信号Aoutは接続点Aの電位となる。尚、当該接続点Aの電位は、接続点Aより電源電位VDD側の抵抗値と接続点Aより接地電位GND側の抵抗値との抵抗分圧比によって定まる。
例えば、デジタル入力信号Dinが“0000”の場合、図9Aに示すように、接続点Aより電源電位VDD側の抵抗値は“16R”であり、接続点Aより接地電位GND側の抵抗値は“0R”であるので、抵抗分圧比は“0”となる。また、デジタル入力信号Dinが“0001”の場合、図9Bに示すように、接続点Aより電源電位VDD側の抵抗値は“15R”であり、接続点Aより接地電位GND側の抵抗値は“1R”であるので、抵抗分圧比は“1/16”となる。また、デジタル入力信号Dinが“0010”の場合、図9Cに示すように、接続点Aより電源電位VDD側の抵抗値は“14R”であり、接続点Aより接地電位GND側の抵抗値は“2R”であるので、抵抗分圧比は“2/16”となる。また、デジタル入力信号Dinが“0011”の場合、図9Dに示すように、接続点Aより電源電位VDD側の抵抗値は“13R”であり、接続点Aより接地電位GND側の抵抗値は“3R”であるので、抵抗分圧比は“3/16”となる。
以上のように、第2の抵抗群212において制御信号C1により選択された第2の抵抗22の合成抵抗値と、第1の抵抗群211の接続点A−D間の合成抵抗値12R(=4R×3)と、第3の抵抗群213において制御信号C3により選択された第3の抵抗23の合成抵抗値と、を加算すると「16(2の4乗)R」になるという条件が成立する。言い換えると、第1及び第3の抵抗群211、213の合成抵抗値を加算すると「4R(=16R−12R)」になるという条件が成立する。
そして、第1及び第3の抵抗群211、213の合成抵抗値を加算すると4Rになるという条件を満たしつつ、例えば、デジタル入力信号Dinを“0000”から“0011”に変化させる場合、接続点Aが選定されるとともに、第3の抵抗群213の合成抵抗値は“0R”、“1R”、“2R”、“3R”と順に変化する。従って、抵抗分圧比は、“0”、“1/16”、“2/16”、“3/16”と変化するので、アナログ出力信号Aoutは抵抗分圧比の変化に応じて線形的に増加する。
同様に、上記以外のデジタル入力信号Dinの範囲としては、デジタル入力信号Dinが“0100”から“0111”までの範囲内ではアナログスイッチA2のみがオンすることで接続点Bの電位が選択される。デジタル入力信号Dinが“1000”から“1011”までの範囲内ではアナログスイッチA3のみがオンすることで接続点Cの電位が選択され、デジタル入力信号Dinが“1100”から“1111”までの範囲内ではアナログスイッチA4のみがオンすることで接続点Dの電位が選択される。尚、接続点B、C、Dが選択されている間では、上記の接続点Aが選択されている場合と同様に、線形的な抵抗分圧比の変化に応じてアナログ出力信号Aoutは線形的に増加する。
このように、従来のD/Aコンバータ200では、後述の誤差Δrを考えない理想状態(R1=R2’=R)の場合、抵抗ストリング方式のD/Aコンバータと対比して、抵抗並びにアナログスイッチの数を抑えながらも、D/Aコンバータ100の入出力特性の線形性を獲得できる。
以下、D/Aコンバータ200の詳細な動作として、デジタル入力信号Dinが“0010”の場合を例に挙げて説明する。この場合、図8に示す変換表によれば、トランジスタM1〜M3がオンし、トランジスタM4がオフするため、第2の抵抗群212の合成抵抗値は、第2の抵抗群212の中で上側(電源電位VDD側)から数えて3番目と4番目の第2の抵抗22の合成抵抗値2Rとなる。また、トランジスタM5、M6がオンし、トランジスタM7、M8がオフするため、第3の抵抗群213の合成抵抗値は、第3の抵抗群213の中で下側(接地電位GND側)から数えて2番目と3番目の第3の抵抗23の合成抵抗値2Rとなる。従って、第2の抵抗群212の合成抵抗値2Rと第3の合成抵抗値2Rとを加算すると4Rになる条件が成立する。そして、アナログ出力信号Aoutとして、接続点Aより電源電位VDD側の抵抗値14Rと、接続点Aより接地電位GND側の抵抗値2Rと、によって定められる抵抗分圧比(2/16)に従って電源電位VDDを分圧した“VDD/8”が、接続点Aより出力される。
特開平9−294072号公報
ところで、従来のD/Aコンバータ200において、第2の抵抗群212は電源電位VDDを印加させる電源端子に合わせて配置され、第1の抵抗群211はアナログ出力信号Aoutの出力端子に合わせて配置され、第3の抵抗群213は接地電位GNDと接続させる接地端子に合わせて配置される。このため、第1、第2、第3の抵抗群211、212、213が各々離散した場所に配置されて、第1の抵抗群211と第2の抵抗群212との間の配線や第1の抵抗群211と第3の抵抗群213との間の配線が長く引き回される恐れがあり、この場合、必要以上の配線遅延を引き起こす配線抵抗が発生してしまう。また、第2の抵抗群212や第3の抵抗群213の合成抵抗値の中には、第1のトランジスタ群214や第2のトランジスタ群216を構成する各トランジスタのオン抵抗や寄生抵抗(ソース領域やドレイン領域に寄生する抵抗)の抵抗値が含まれる。
従って、上記の配線抵抗や寄生抵抗等によって、第2の抵抗22、第3の抵抗23の抵抗値R1と、第1の抵抗21の基準抵抗値R2’とが、同一の値Rとはならず、抵抗値R1と基準抵抗値R2’との間に誤差Δrが生じる。そして、この誤差Δrが原因となって、特にアナログスイッチ群215の中でオンさせるアナログスイッチを切り替える際に、言い換えると、第2の抵抗群212又は第3の抵抗群213の合成抵抗値のうちいずれか一方が“0R”となる際に、従来のD/Aコンバータの入出力特性(デジタル入力信号Dinに応じたアナログ出力信号Aoutの特性)が非線形になるという現象が生じていた(図10参照)。
以下、上記の非線形現象が生じる理由について詳細に説明する。尚、説明を簡略化するために、第1の抵抗21の基準抵抗値R2’(=R)を基準とすると、第2の抵抗22、第3の抵抗23の抵抗値R1(=R)に誤差Δrが発生し、抵抗値R1が“R+Δr”となる場合を想定する。また、以下では、デジタル入力信号Dinが“0000”から“1111”に連続的に変化する場合とする。
まず、デジタル入力信号Dinが“0000”から“0001”に変化した場合、アナログスイッチA1のみがオンとなり接続点Aが選択され、第1の抵抗群211のAout−A間抵抗値は“0R”となる。また、第2の抵抗群212の合成抵抗値は“3(R+Δr)”となり、第3の抵抗群213の合成抵抗値は“1(R+Δr)”となる。従って、抵抗分圧比は、“1(R+Δr)/(16R+4Δr)”となる。
つぎに、デジタル入力信号Dinが“0010”に変化した場合、同様に第1の抵抗群211のAout−A間抵抗値は“0R”となる。また、第2の抵抗群212の合成抵抗値は“2(R+Δr)”となり、第3の抵抗群213の合成抵抗値は“2(R+Δr)”となる。従って、抵抗分圧比は、“2(R+Δr)/(16R+4Δr)”となる。
つぎに、デジタル入力信号Dinが“0011”に変化した場合、同様に第1の抵抗群211のAout−A間抵抗値は“0R”となる。また、第2の抵抗群212の合成抵抗値は“1(R+Δr)”となり、第3の抵抗群213の合成抵抗値は“3(R+Δr)”となる。従って、抵抗分圧比は、“3(R+Δr)/(16R+4Δr)”となる。
つぎに、デジタル入力信号Dinが“0100”に変化した場合、アナログスイッチA2のみがオンとなり接続点Bが選択される。即ち、アナログスイッチ群215の中で選択される接続点が接続点Aから接続点Bに切り替わる。この場合、第1の抵抗群211のAout−A間抵抗値は“4R”となり、第2の抵抗群212の合成抵抗値は“4(R+Δr)”となり、第3の抵抗群213の合成抵抗値は“0R”となる。従って、抵抗分圧比は、“4R/(16R+4Δr)”となる。
以上のように、デジタル入力信号Dinは“0001”から“0011”までの範囲内では、抵抗分圧比の分子は(R+Δr)の係数倍を継続するので、D/Aコンバータ200の入出力特性の線形性は維持される。
ところが、デジタル入力信号Dinが“0011”から“0100”に変化すると、抵抗分圧比の分子が“3(R+Δr)”から“4R”に変化する。即ち、抵抗分圧比の分子は、デジタル入力信号Dinが“0001”から“0011”までの範囲内では(R+Δr)の係数倍であったところ、デジタル入力信号Dinが“0100”のときRの係数倍となる。従って、デジタル入力信号Dinが“0100”のときには、第3の抵抗群213に流れる電流をIとすると、図10に示すように、アナログ出力信号Aoutにおいて4Δr・I分の電圧降下が発生するので、D/Aコンバータ200の入出力特性が非線形になる。
同様に、デジタル入力信号Dinが“0111”から“1000”に変化するときや、デジタル入力信号Dinが“1011”から“1100”に変化するときについても、デジタル入力信号Dinが“0011”から“0100”に変化するときと同じ理由で、D/Aコンバータ200の入出力特性が非線形になる。
以上をまとめると、従来のD/Aコンバータ200の場合、第3の抵抗群213の合成抵抗値が0Rとなるデジタル入力信号Dinが“0100”、“1000”、“1100”となるとき、D/Aコンバータ200の入出力特性が顕著に非線形となっていた。
前述した課題を解決する主たる本発明は、第1の抵抗値を持つ複数の第1の抵抗を直列接続して構成され、当該複数の第1の抵抗の各接続点のうち選択されたいずれか一つの接続点よりデジタル入力信号に応じたアナログ出力信号を出力する第1の抵抗器と、前記第1の抵抗器の電源電位側に接続され、複数の第2の抵抗値のうちいずれか一つが選択される第2の抵抗器と、前記第1の抵抗器の接地電位側に接続され、複数の第3の抵抗値のうちいずれか一つが選択される第3の抵抗器と、前記デジタル入力信号に応じて前記第1の抵抗器における前記複数の第1の抵抗の各接続点のうちいずれか一つの接続点を選択するとともに、前記第2及び前記第3の抵抗器において選択された前記第2及び前記第3の抵抗値の合計が所定値となるように前記第2及び第3の抵抗器を制御して、当該デジタル入力信号を前記アナログ出力信号に変換させる制御回路と、前記第1の抵抗器と並列接続され、前記デジタル入力信号に応じて前記アナログ出力信号を線形的に変化させるべく可変抵抗値が設定される可変抵抗器と、を備えることとする。
本発明によれば、デジタル入力信号に対するアナログ出力信号の非線形性を改善したD/Aコンバータ及びそれを用いた逐次比較型A/Dコンバータを提供することができる。
<<<D/Aコンバータの構成例>>>
図1、図2を用いて、本発明に係るD/Aコンバータの構成例について説明する。尚、図1は、nビットのデジタル入力信号Dinをアナログ出力信号Aoutに変換するnビットのD/Aコンバータの構成を示した図であり、図2は、図1に示すnビットのD/Aコンバータに設けられる電子ボリュームの構成を示した図である。
後述の理想状態のときの基準抵抗値R2’よりも大きい値に設定された基準抵抗値R2をm倍した第1の抵抗値mR2を持つ第1の抵抗11を(L−1)個直列接続して構成される第1の抵抗群111と、基準抵抗値R2より小さく前記基準抵抗値R2’と同じ値となる抵抗値R1を持つ第2の抵抗12をm個直列接続して構成された、第1の抵抗群111の電源電位VDD側に直列接続される第2の抵抗群112と、第2の抵抗12と同じ抵抗値R1を持つ第3の抵抗13を(m−1)個直列接続して構成された、第1の抵抗群111の接地電位GND側に直列接続される第3の抵抗群113と、が備わっている。また、パラメータ(n、m、L)は、mとLの積が2のn乗になるという条件が成立するように定められている。
また、各々のソース電極が電源電位VDDに共通接続され且つ各々のドレイン電極が第2の抵抗群112のm個の接続点(第2の抵抗12各々の電源電位VDD側の端子)に各々接続されるm個のトランジスタから成る第1のトランジスタ群114と、各々の入力端子が第1の抵抗群111のL個の接続点(第1の抵抗群111と第3の抵抗群113の接続点Pと第1の抵抗群111の中の第1の抵抗11間の接続点と第2の抵抗群112及び第1の抵抗群111の接続点Q)に各々接続されるL個のアナログスイッチから成るアナログスイッチ群115と、各々のドレイン電極が第3の抵抗群113のm個の接続点(各抵抗の接地電位GND側の端子)に各々接続され且つ各々のソース電極が接地電位GNDに共通接続されるm個のトランジスタから成る第2のトランジスタ群116と、を備える。
以上を要約すると、第1の抵抗群111とアナログスイッチ群115は、第1の抵抗群111における第1の抵抗値mR2を持つ第1の抵抗11の複数の接続点のうちいずれか一つの接続点よりデジタル入力信号Dinに応じたアナログ出力信号Aoutを出力する第1の抵抗器を構成する。また、第2の抵抗群112と第1のトランジスタ群114は、m通りの第2の抵抗値(R1〜mR1)のうちいずれか一つが選択される第2の抵抗器を構成する。また、第3の抵抗群113と第2のトランジスタ群116は、m−1通りの第3の抵抗値(R1〜(m−1)R1)のうちいずれか一つが選択される第3の抵抗器を構成する。
電子ボリューム118は、第1の抵抗群111に対して並列に接続される可変抵抗器18として構成され、デジタル入力信号Dinに応じてアナログ出力信号Aoutを線形的に変化させるべく、可変抵抗器18の可変抵抗値RXを電子的に切り替えるものである。尚、可変抵抗器18の可変抵抗値RXをn段階に切り替え可能な電子ボリューム118の構成を図2に示している。かかる構成は、n個の抵抗素子r1〜rnの直列抵抗体1181と、直列抵抗体1181のn個の接続点から取り出されたn個の端子のうちいずれか一つを選択するスイッチ1182と、によって実現される。
メモリ119は、制御回路117とアクセス可能に接続されており、パラメータn、m、L、抵抗値R1、基準抵抗値R2、といったD/Aコンバータ100の回路定数の複数の組み合わせ毎に対応づけられた補正用の可変抵抗値RXを格納するものである。
制御回路117は、DSP(Digital Signal Processor)やその他のデジタル論理回路として構成され、nビットのデジタル入力信号Dinを図8に示した変換表に従ってデコードする。そして、アナログスイッチ群115のL個のアナログスイッチのうちいずれか一つをオンさせることで第1の抵抗11の接続点のうちいずれか一つの接続点を選択する制御信号C2(本発明に係る第1の制御信号)、第2の抵抗群112と第3の抵抗群113の合成抵抗値を加算すると抵抗値R1をm倍したmR1になるという条件を満たしつつ、第1のトランジスタ群114並びに第2のトランジスタ群116の各トランジスタのオン・オフを制御する制御信号C1、C3(本発明に係る第2の制御信号)を生成する。
また、制御回路117は、D/Aコンバータ100の回路定数の一の組み合わせに従ってメモリ119から可変抵抗値RXを読み出し、それを可変抵抗器18に設定するための制御信号C4を生成する。この結果、例えば、D/Aコンバータ100の電源投入後の初期化処理として、自動的に且つ速やかにD/Aコンバータ100の入出力特性の非線形箇所の補正を行うことができる。尚、可変抵抗器18は、アナログの可変抵抗器として構成してもよいが、上記のような自動的且つ速やかな非線形箇所の補正ができない分、電子ボリューム118で構成した方が好適である。
<<<D/Aコンバータの動作例>>>
図3に示すD/Aコンバータ100の動作例を説明する。尚、図3に示すD/Aコンバータ100は、図1に示したnビットのD/Aコンバータ100においてパラメータ(n、m、L)を(4、4、4)とした場合である。
D/Aコンバータ100は、図8に示した変換表に従って、デジタル入力信号Dinに応じてトランジスタM1〜M8並びにアナログスイッチA1〜A4がオン・オフする。詳述すると、デジタル入力信号Dinが“0000”から“0011”までの範囲内では、アナログスイッチ群115の中でアナログスイッチA1のみがオンするので、D/Aコンバータ100より出力されるアナログ出力信号Aoutは、第1の抵抗群111と第3の抵抗群113の接続点Aの電位となる。
尚、接続点Aの電位が選択されている間、第1のトランジスタ群114では、トランジスタM1のみがオンしている状態からトランジスタM2、M3、M4の順に残りのトランジスタがオンしていく。この結果、第2の抵抗群112の合成抵抗値は、“4R1”、“3R1”、“2R1”、“1R1”の順に減少していく。また、第2のトランジスタ群116では、第2の抵抗群112の合成抵抗値と第3の抵抗群113の合成抵抗値を加算すると“4R1”になるという条件を満たしつつ、トランジスタM5〜M8が全てオンの状態からトランジスタM8、M7、M6、M5の順にオフしていく。この結果、第3の抵抗群113の合成抵抗値は、“0R1”、“1R1”、“2R1”、“3R1”と増加していく。
同様に、上記以外のデジタル入力信号Dinの範囲として、デジタル入力信号Dinが“0100”から“0111”の範囲内ではアナログスイッチA2のみがオンすることで第1の抵抗群111の中の接地電位GND側の2抵抗間の接続点Bの電位が選択され、デジタル入力信号Dinが“1000”から“1011”の範囲内ではアナログスイッチA3のみがオンすることで第1の抵抗群111の中の電源電位VDD側の2抵抗間の接続点Cの電位が選択され、デジタル入力信号Dinが“1100”から“1111”の範囲内ではアナログスイッチA4のみがオンすることで第2の抵抗群112及び第1の抵抗群111の接続点Dの電位が選択される。尚、接続点B、C、Dが選択されている間も、接続点Aが選択されている間と同様に、第2の抵抗群112の合成抵抗値と第3の抵抗群113の合成抵抗値を加算すると“4R1”になるという条件を満たしつつ、トランジスタM1〜M8がオン・オフする。
以下、図3に示したD/Aコンバータ100におけるデジタル入力信号Dinに応じたアナログ出力信号Aoutの計算方法として、デジタル入力信号Dinが“0101”の場合を例に挙げて説明する。
まず、D/Aコンバータ100の入出力特性が線形な理想状態が得られる場合とし、図4に示すように、第1の抵抗群111に対して可変抵抗器18を設けない場合について説明する。尚、この場合、第1の抵抗11の第1の抵抗値は、抵抗値R1より大きい基準抵抗値R2を4倍した「4R2」ではなく、抵抗値R1と同じ値を持つ基準抵抗値R2’を4倍した「4R2’」とする。
デジタル入力信号Dinが“0101”であり“0100”から“0111”までの範囲内にあるので、アナログスイッチA2がオンし、接続点Bが選択される。従って、第1の抵抗群111のA−Aout間の合成抵抗値は「4R2’」となる。また、第2の抵抗群112の合成抵抗値は「3R1」となり、第3の抵抗群113の合成抵抗値は「1R1」となる。そして、接続点Bの電位として得られる理想状態のときのアナログ出力信号Aout’は、第2の抵抗群112、第1の抵抗群111、第3の抵抗群113の各合成抵抗値による抵抗分圧比に基づくつぎの式(1)で求められる。
Aout’=(1R1+4R2’)÷(4R1+12R2’) ・・・(1)
例えば、抵抗値R1と基準抵抗値R2’を “100(Ω)”として、式(1)に代入すると、つぎの式(2)のとおり、理想状態のときのアナログ出力信号Aout’は“0.3125(V)”と求まる。
Aout’=(100+400)÷(400+1200)
=0.3125(v) ・・・(2)
つぎに、抵抗値R1と基準抵抗値R2’の間に生じる誤差Δrが原因となってD/Aコンバータ100の入出力特性が非線形となる場合とし、図5に示すように、第1の抵抗群111に対して可変抵抗器18を設ける場合について説明する。尚、この場合、第1の抵抗11の第1の抵抗値は、理想状態のときの基準抵抗値R2’より大きい値に設定された基準抵抗値R2を4倍した「4R2」とする。
可変抵抗値RXの可変抵抗器18と合成抵抗値12R2(=4R2×3)の第1の抵抗群111との並列接続の合成抵抗値Zをつぎの式(3)で求める。尚、図1に示すパラメータm、Lを用いると、合成抵抗値Zの一般式は、つぎの(3)’のように表現できる。
Z=(12R2×RX)÷(12R2+RX) ・・・(3)
Z=(m×(L−1)×R2×RX)÷(m×(L−1)×R2+RX)・・・(3)’
また、接続点A、B間の電位差Vbaを、第2の抵抗群112の合成抵抗値、式(3)により求まる合成抵抗値Z、第3の抵抗群113の合成抵抗値による抵抗分圧比に基づいたつぎの式(4)により求める。尚、接続点Aの電位Vaは式(5)で求まり、接続点Bの電位Vbは式(6)で求まる。
Vba=Z÷(1R1+Z+3R1)=Z÷(4R1+Z) ・・・(4)
Va={1R1÷(4R1+Z)}×VDD ・・・(5)
Vb=Vba−Va ・・・(6)
そして、式(4)により求めた電位差Vbaを三等分した値に接続点Aの電位Vaを加算することで、可変抵抗器18を設けたときのアナログ出力信号Aoutが求められる。具体的には、つぎの式(7)を用いて、可変抵抗器18を設けた場合のアナログ出力信号Aoutが求められる。
Aout=(Vba÷3)+Va
={(3R1+Z)÷(12R1+3Z)}×VDD ・・・ (7)
ところで、D/Aコンバータ100の入出力特性の線形性を得るためには、可変抵抗器18を設けた場合の接続点Aの電位Vaと接続点Bの電位Vbを、可変抵抗器18を設けない理想状態の場合の接続点Aの電位Vaと接続点Bの電位Vbの各理想値Va’、Vb’に補正すればよい。尚、接続点Aの電位Vaの理想値Va’と接続点Bの電位Vbの理想値Vb’は、第2の抵抗群112、第1の抵抗群111、第3の抵抗群113の各合成抵抗値による抵抗分圧比に基づいたつぎの式(8)、式(9)により求められる。
Va’={1R1÷(4R1+12R2)}×VDD ・・・(8)
Vb’={(1R1+12R2)÷(4R1+12R2)}×VDD ・・・(9)
例えば、電源電位VDDを“1(V)”とし、抵抗値R1を“100(Ω)”とし、基準抵抗値R2を“100(Ω)”として、それぞれを式(8)、式(9)に代入すると、接続点Aの電位Vaの理想値Va’と接続点Bの電位Vbの理想値Vb’は、つぎの式(10)、式(11)により求められる。

Va’=(100÷(400+1200))×1=0.0625(V)
・・・(10)
Vb’={(100+1200)÷(400+1200)}×1
=0.8125(V) ・・・(11)
そして、式(5)により求まる接続点Aの電位Vaが式(10)で求めた理想値Va’となるように、また式(6)により求まる接続点Bの電位Vbが式(11)で求めた理想値Vb’となるように、可変抵抗器18の可変抵抗値RXを設定することで、D/Aコンバータ100の入出力特性を補正することができる。
あるいは、上記のように接続点A、Bの電位Va、Vbの変化に着眼するのではなく、接続点A、D間の合成抵抗値の変化に着眼しても同様のことが言える。即ち、可変抵抗器18を設けた場合の第1の抵抗群111と可変抵抗器18の並列接続の合成抵抗値Zが、可変抵抗器18を設けない理想状態である場合の接続点A、B間の理想合成抵抗値12R1となるように、可変抵抗器18の可変抵抗値RXを設定すれば、D/Aコンバータ100の入出力特性の非線形性を補正できる。言い換えると、つぎの式(12)を成立させる可変抵抗値RXを求めることで、D/Aコンバータ100の入出力特性の非線形性を補正できる。尚、図1に示すパラメータm、Lを用いると、一般的には、つぎの式(12)’を成立させる可変抵抗値RXを求めることになる。
(12R2×RX)÷(12R2+RX)=12R1 ・・・(12)
(m×(L−1)×R2×RX)÷(m×(L−1)×R2+RX)
=mR1×(L−1) ・・・(12)’
例えば、基準抵抗値R2が“200(Ω)”である場合、つぎの式(13)が成立すればよく、このとき、可変抵抗器18の可変抵抗値RXは、“2400(Ω)”として求められる。
(12×200×RX)÷(12×200+RX)=1200 ・・・(13)
尚、抵抗値R1を“100(Ω)”、基準抵抗値R2を“200(Ω)”、可変抵抗器18の可変抵抗値RXを式(13)により求めた“2400(Ω)”として、それぞれを式(7)に代入してアナログ出力信号Aoutを実際に計算してみると、つぎの式(14)により、“0.3125(V)”となる。
Aout=(3×100+1200)÷(12×100+3×1200)
=0.3125(V) ・・・(14)
式(14)により求められたアナログ出力信号Aoutは、式(2)により求められた理想状態のときのアナログ出力信号Aout’と同電位となることが分かる。即ち、基準抵抗値R2が理想状態のときの“100(Ω)”から“200(Ω)”に変わっても、可変抵抗値RXが“2400(Ω)”に設定された可変抵抗器18を第1の抵抗群111の接続点A、B間に並列接続することで、理想状態のときのアナログ出力信号Aout’と同電位となるアナログ出力信号Aoutを得ることができる。
<<<D/Aコンバータの適用例>>>
以上のように入出力特性の線形性を獲得したD/Aコンバータ100は、例えば、図6に示される逐次比較型A/Dコンバータ300に適用することができる。尚、逐次比較型A/Dコンバータ300は、図6に示すように、アナログコンパレータ310、逐次比較レジスタ320、そして、D/Aコンバータ100によって主に構成される。
つぎに逐次比較型A/Dコンバータ300の動作の概要を説明すると、まず、所定ビット数のビット列を持つ逐次比較レジスタ320の各ビットに対して、MSB(Most Significant Bit)からLSB(Least Significant Bit)の順に“1”が設定される。
逐次比較レジスタ320の1ビットに“1”が設定される毎に、アナログコンパレータ310の比較結果によって当該1ビットの内容が“0”又は“1”のいずれか一方に確定される。例えば、逐次比較レジスタ320のある1ビットに“1”が設定される毎に、D/Aコンバータ100は、逐次比較レジスタ320のビット列をアナログ出力信号に変換する。そして、アナログコンパレータ310は、D/Aコンバータ100より出力される逐次比較レジスタ320のビット列に応じたアナログ出力信号Aoutとアナログ入力信号Ainとを比較する。この結果、アナログ入力信号Ainがアナログ出力信号Aoutよりも大きい場合には前記1ビットは“1”に確定され、アナログ入力信号Ainがアナログ出力信号Aoutよりも小さい場合には前記1ビットは“0”に確定される。
以上の動作が、逐次比較レジスタ320のビット列の全ビットを対象に行われ、当該全ビットの内容が確定されたときの逐次比較レジスタ320のビット列が、アナログ入力信号Ainに対応したデジタル出力信号Doutとして取り出される。
ここで、逐次比較型A/Dコンバータ300は、D/Aコンバータ100を採用したことに伴って、逐次比較レジスタ320のビット数に応じたデジタル入力信号Dinの全範囲内にわたって、アナログ入力信号Ainに対するデジタル出力信号Doutの線形性を獲得できる。即ち、逐次比較型A/Dコンバータ300の変換精度の向上に寄与する。また、本発明に係るD/Aコンバータ100は、逐次比較型A/Dコンバータ300に限らず、多種多様な電子機器、DSP(Digital Signal Processor)、LSI、マイクロコンピュータ等に適用することができ、それらの性能向上に寄与する。
以上、本実施の形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態に係るnビットのD/Aコンバータの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る電子ボリュームの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る4ビットのD/Aコンバータの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る4ビットのD/Aコンバータの入出力特性の非線形性の補正方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る4ビットのD/Aコンバータの入出力特性の非線形性の補正方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るD/Aコンバータを備えた逐次比較型A/Dコンバータの構成を示した図である。 従来のD/Aコンバータの構成を示した図である。 デジタル入力信号に応じたデコード内容及びデコード結果を示した図である。 図9Aはデジタル入力信号Dinが“0000”の場合における図7に示すD/Aコンバータの各状態を示した図であり、図9Bはデジタル入力信号Dinが“0001”の場合における図7に示すD/Aコンバータの各状態を示した図であり、図9Cはデジタル入力信号Dinが“0010”の場合における図7に示すD/Aコンバータの各状態を示した図であり、図9Dはデジタル入力信号Dinが“0011”の場合における図7に示すD/Aコンバータの各状態を示した図である。 従来のD/Aコンバータの入出力特性を示した図である。
符号の説明
11、21 第1の抵抗
12、22 第2の抵抗
13、23 第3の抵抗
18 可変抵抗
100、200 D/Aコンバータ
111、211 第1の抵抗群
112、212 第2の抵抗群
113、213 第3の抵抗群
114、214 第1のトランジスタ群
115、215 アナログスイッチ群
116、216 第2のトランジスタ群
117、217 制御回路
118 電子ボリューム
1181 直列抵抗体
1182 スイッチ
119 メモリ
300 逐次比較型A/Dコンバータ
310 アナログコンパレータ
320 逐次比較レジスタ

Claims (6)

  1. 第1の抵抗値を持つ複数の第1の抵抗を直列接続して構成され、当該複数の第1の抵抗の各接続点のうち選択されたいずれか一つの接続点よりデジタル入力信号に応じたアナログ出力信号を出力する第1の抵抗器と、
    前記第1の抵抗器の電源電位側に接続され、複数の第2の抵抗値のうちいずれか一つが選択される第2の抵抗器と、
    前記第1の抵抗器の接地電位側に接続され、複数の第3の抵抗値のうちいずれか一つが選択される第3の抵抗器と、
    前記デジタル入力信号に応じて前記第1の抵抗器における前記複数の第1の抵抗の各接続点のうちいずれか一つの接続点を選択するとともに、前記第2及び前記第3の抵抗器において選択された前記第2及び前記第3の抵抗値の合計が所定値となるように前記第2及び第3の抵抗器を制御して、当該デジタル入力信号を前記アナログ出力信号に変換させる制御回路と、
    前記第1の抵抗器と並列接続され、前記デジタル入力信号に応じて前記アナログ出力信号を線形的に変化させるべく可変抵抗値が設定される可変抵抗器と、
    を備えることを特徴とするD/Aコンバータ。
  2. 前記可変抵抗値は、前記第1の抵抗器と前記可変抵抗器の合成抵抗値を、前記可変抵抗器を設けない理想状態である場合の前記第1の抵抗器の理想合成抵抗値とすべく設定されること、を特徴とする請求項1に記載のD/Aコンバータ。
  3. 前記可変抵抗器を設けない理想状態である場合、
    前記第2及び前記第3の抵抗値はともに抵抗値R1であり、
    前記第1の抵抗値は前記抵抗値R1をm倍したmR1であり、
    前記可変抵抗器を設ける場合、
    前記前記第2及び前記第3の抵抗値はともに前記抵抗値R1であり、
    前記第1の抵抗値は前記抵抗値R1よりも大きい基準抵抗値R2をm倍したmR2であること、
    を特徴とする請求項2に記載のD/Aコンバータ。
  4. 所定の回路定数の複数の組み合わせ毎に対応づけられる可変抵抗値を格納するメモリを備え、前記可変抵抗器は、前記回路定数の一の組み合わせに従って前記メモリから読み出された可変抵抗値が設定されること、を特徴とする請求項3に記載のD/Aコンバータ。
  5. 基準抵抗値R2をm倍した抵抗値mR2を持つ第1の抵抗をL−1個直列接続して構成される第1の抵抗群と、
    前記基準抵抗値R2より小さい抵抗値R1を持つ第2の抵抗をm個直列接続して構成された、前記第1の抵抗群の電源電位側に直列接続される第2の抵抗群と、
    前記抵抗値R1を持つ第3の抵抗をm−1個直列接続して構成された、前記第1の抵抗群の接地電位側に直列接続される第3の抵抗群と、
    一端が前記第1の抵抗群のL個の接続点と各々接続され、他端が共通接続されてアナログ出力信号を出力するL個のアナログスイッチから成るアナログスイッチ群と、
    一端が前記電源電位と共通接続され、他端が前記第2の抵抗群のm個の接続点と各々接続されるm個のトランジスタから成る第1のトランジスタ群と、
    一端が前記第3の抵抗群のm個の接続点と各々接続され、他端が前記接地電位に共通接続されるm個のトランジスタから成る第2のトランジスタ群と、
    nビットのデジタル入力信号に基づいて、L個の前記アナログスイッチのうちいずれか一つをオンさせる第1の制御信号と、前記第2の抵抗群と前記第3の抵抗群の合成抵抗値が前記抵抗値R1をm倍したmR1となる条件を満たしつつ前記第1及び前記第2のトランジスタ群を構成する各トランジスタのオン・オフを制御する第2の制御信号と、を生成する制御回路と、
    前記第1の抵抗群に対して並列接続され、前記デジタル入力信号に応じて前記アナログ出力信号を線形的に変化させるべく可変抵抗値が設定される可変抵抗器と、
    を備え、各パラメータn、m、Lの間には、mとLの積が2のn乗となる条件が成立することを特徴とするD/Aコンバータ。
  6. 第1の抵抗値を持つ複数の第1の抵抗を直列接続して構成され、当該複数の第1の抵抗の各接続点のうち選択されたいずれか一つの接続点よりデジタル入力信号に応じたアナログ出力信号を出力する第1の抵抗器と、
    前記第1の抵抗器の電源電位側に接続され、複数の第2の抵抗値のうちいずれか一つが選択される第2の抵抗器と、
    前記第1の抵抗器の接地電位側に接続され、複数の第3の抵抗値のうちいずれか一つが選択される第3の抵抗器と、
    前記デジタル入力信号に応じて前記第1の抵抗器における前記複数の第1の抵抗の各接続点のうちいずれか一つの接続点を選択するとともに、前記第2及び前記第3の抵抗器において選択された前記第2及び前記第3の抵抗値の合計が所定値となるように前記第2及び第3の抵抗器を制御して、当該デジタル入力信号を前記アナログ出力信号に変換させる制御回路と、
    前記第1の抵抗器と並列接続され、前記デジタル入力信号に応じて前記アナログ出力信号を線形的に変化させるべく可変抵抗値が設定される可変抵抗器と、
    を備えるD/Aコンバータと、
    所定ビット数のビット列の各ビットに順次1が設定される逐次比較レジスタと、
    前記逐次比較レジスタのある1ビットに1が設定されたときの前記ビット列を前記D/Aコンバータにより変換したアナログ出力信号を、アナログ入力信号と比較して、当該1ビットの内容を確定させるアナログコンパレータと、
    を備えることを特徴とする逐次比較型A/Dコンバータ。
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