JP2019103038A - Da変換器 - Google Patents

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Tomohiro Yoshioka
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Abstract

【課題】DA変換器のバッファ部のオフセットを補正する。【解決手段】電圧が第1の入力端子に入力されるバッファ部と、バッファ部の出力端子に接続された第1の抵抗ストリング部と、第1の抵抗ストリング部に直列に接続された第2の抵抗ストリング部を有し、第2の抵抗ストリング部を介してアナログ電圧を出力する第1のDA変換部と、第1及び第2の抵抗ストリング部の複数の抵抗のうちの少なくとも1つの抵抗の端部と、バッファ部の第2の入力端子との間の接続を切り替えられる切り替え部と、を備えるDA変換器を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル・アナログ変換器に関する。
従来、同一の抵抗値を有する複数の抵抗を分解能の数だけ直列に接続した抵抗列を用いた抵抗ストリング型DA変換器が知られている。このような抵抗ストリング型DA変換器は、変換した電圧をバッファするバッファ部を有する。抵抗ストリング型DA変換器におけるバッファ部はオフセットを有するため、当該オフセットを調整するためのオフセット調整回路を当該バッファ部に設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2016−39442号公報
特許文献1においては、チップ面積を小さくし、テスト回数を少なくするために、上位ビット用DA変換器と下位ビット用DA変換器とに分割し、上位ビット用DA変換器の出力をバッファするバッファ部にオフセット調整回路を設けている。しかしながら、バッファ部の内部でオフセット調整を実施する場合、オフセット調整の精度を向上させることは難しい。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、電圧が第1の入力端子に入力されるバッファ部と、バッファ部の出力端子に接続された第1の抵抗ストリング部と、第1の抵抗ストリング部に直列に接続された第2の抵抗ストリング部を有し、第2の抵抗ストリング部を介してアナログ電圧を出力する第1のDA変換部と、第1の抵抗ストリング部の複数の抵抗のうちの少なくとも1つの抵抗の端部と、バッファ部の第2の入力端子との間の接続を切り替えられる切り替え部と、を備えるDA変換器を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態のDA変換器の第1構成例を示す。 比較例1のDA変換器の第1のバッファ部および第2のバッファ部のオフセットが0の場合の説明図である。 比較例2のDA変換器の第1のバッファ部のオフセットがVoff1であり、第2のバッファ部のオフセットが0の場合の説明図である。 第1のバッファ部の残留オフセットおよび第2のバッファ部の残留オフセットと、DNL(Differential Non−Linearity)およびINL(Integral Non−Linearity)に対する残留オフセットの影響とを説明する説明図である。 本実施形態のDA変換器の第1構成例における第1のバッファ部および第2のバッファ部のオフセットが0の場合の説明図である。 本実施形態のDA変換器の第1構成例における第1のバッファ部のオフセットがVoff1であり、第2のバッファ部のオフセットが0の場合の説明図である。 本実施形態のDA変換器の第1構成例における第1のバッファ部のオフセットがVoff1であり、第2のバッファ部のオフセットが0の場合の説明図である。 第1のバッファ部の残留オフセットおよび第2のバッファ部のオフセットと、DNLおよびINLに対するオフセットの影響とを説明する説明図である。 本実施形態のDA変換器の第2構成例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態のDA変換器10の第1構成例を示す。DA変換器10は、入力するデジタルコードに応じて、アナログ電圧を出力する。DA変換器10は、デジタルコードを上位ビットおよび下位ビットに分割して、それぞれDA変換する。DA変換器10は、第2のDA変換部100と、第1のバッファ部110と、第2のバッファ部120と、第1の抵抗ストリング部130と、第1のDA変換部140と、切り替え部150と、制御部160と、を備える。第1のDA変換部140は、第2の抵抗ストリング部142と、入力するデジタルコードの下位ビットに応じて、第2の抵抗ストリング部142のどの抵抗端を出力端子144に接続するかを選択するスイッチSW群とを備える。DA変換器10は、第1のバッファ部110および第2のバッファ部120の間のオフセット差を、第1の抵抗ストリング部130と、第2の抵抗ストリング部142と、切り替え部150とにより補正するものである。
第2のDA変換部100は、第1のバッファ部110および第2のバッファ部120の非反転入力端子に接続され、入力するデジタルコードの上位ビットに応じた第1の電圧および第2の電圧を出力する上位ビットDA変換部である。第2のDA変換部100は、抵抗ストリング型DA変換器であってよい。
第2のDA変換部100は、電源電圧VDDと電圧VSS(例えば0V)との間に、複数の抵抗R1−R7を直列に接続した第3の抵抗ストリング部102を有する。第2のDA変換部100は、第3の抵抗ストリング部102の各抵抗R1−R7の端部と第1のバッファ部110および第2のバッファ部120の非反転入力端子との間に設けられた複数の第2のDA変換スイッチSW1−SW8を有する。複数の抵抗R1−R7は、同一の抵抗値を有してよい。
第2のDA変換部100は、電源電圧VDDと電圧VSSとの間の電圧差を複数の抵抗R1−R7で分圧し、複数の第2のDA変換スイッチSW1−SW8のうちの2つをオンにすることで、当該第2のDA変換スイッチに接続された抵抗の端部の分圧電圧をそれぞれ第1の電圧および第2の電圧として出力する。第2のDA変換部100は、第2のDA変換スイッチSW1−4のうちの1つをオンにすることで、第1の電圧を出力し、第2のDA変換スイッチSW5−8のうちの1つをオンにすることで、第2の電圧を出力する。これにより、第2のDA変換部100は、デジタルコードの上位ビットに応じた位置の分圧電圧を出力し、抵抗R1−R7の数に応じた分解能でDA変換することができる。また、第1の電圧と第2の電圧は各抵抗R1−R7のいずれかの抵抗の両端電圧の電圧が出力されるようにスイッチングされる。例えば、第2のDA変換スイッチSW1と第2のDA変換スイッチSW5、第2のDA変換スイッチSW5と第2のDA変換スイッチSW2、または、第2のDA変換スイッチSW2と第2のDA変換スイッチSW6が同時にオンするようにスイッチングされる。
第1のバッファ部110は、第2のDA変換部100の変換結果である第1の電圧をバッファする。第1のバッファ部110の非反転入力端子には、第2のDA変換部100が出力する第1の電圧が入力される。第1のバッファ部110の反転入力端子は、切り替え部150に接続され、第1のバッファ部110の出力端子は、第1の抵抗ストリング部130に接続される。第1のバッファ部110は、反転入力端子電圧と非反転入力端子電圧が同一となるように動作する。第1のバッファ部110の出力は、切り替え部150により選択されたフィードバックノードと第1のバッファ部110の出力間の抵抗部で降下する分上昇した電圧を出力する。
第2のバッファ部120は、第2のDA変換部100の変換結果である第2の電圧をバッファする。第2のバッファ部120の非反転入力端子には、第2のDA変換部100が出力する第2の電圧が入力される。第2のバッファ部120の反転入力端子は、当該第2のバッファ部120の出力端子に接続され、第2のバッファ部120の出力端子は、第1のDA変換部140に接続される。第2のバッファ部120は、略1倍の差動増幅回路を有してよく、非反転入力端子に入力される第2の電圧と反転入力端子に入力される出力端子からのフィードバック電圧との間の差に応じた電圧(例えば第2の電圧と同一の電圧)を出力する。
第1の抵抗ストリング部130は、直列に接続された複数の抵抗R21−R23を有し、当該複数の抵抗R21−R23は第1のバッファ部110のオフセット補正のために用いられる。第1の抵抗ストリング部130は、第1のDA変換部140の第2の抵抗ストリング部142に直列に接続される。第1の抵抗ストリング部130の複数の抵抗R21−R23は、全て同一の抵抗値を有してよい。
第1のDA変換部140は、入力するデジタルコードの下位ビットに応じてアナログ電圧を出力端子144から出力する下位ビットDA変換部である。第1のDA変換部140は、抵抗ストリング型DA変換器であってよい。
第1のDA変換部140は、第2の抵抗ストリング部142と、複数の第1のDA変換スイッチSW30−SW38と、出力端子144とを有する。第2の抵抗ストリング部142は、直列に接続された複数の抵抗R30−R37を含む。第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R30−R37は、第1の抵抗ストリング部130の複数の抵抗R21−R23と直列に接続されてよい。複数の第1のDA変換スイッチSW30−SW38は、第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R30−R37の端部と第1のDA変換部140の出力端子144との間に設けられる。
第1のDA変換部140は、第1のバッファ部110の出力と第2のバッファ部120の出力との間の電圧を複数の抵抗で分圧する。第1のDA変換部140は、デジタルコードの下位ビットに応じて複数の第1のDA変換スイッチSW30−SW38のうちの1つをオンにすることで、当該第1のDA変換スイッチに接続された抵抗の端部の分圧電圧をアナログ電圧として出力する。
なお、第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R30−R37は、同一の抵抗値を有してよい。第1の抵抗ストリング部130および第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R21−R23、R30−R37は、抵抗ストリング部毎に異なる抵抗値を有してよく、または全て同一の抵抗値を有してよい。また、第1−第3の抵抗ストリング部102、130,142の複数の抵抗R1−R7、R21−R23、R30−R37は、抵抗ストリング部毎に異なる抵抗値を有してよく、または全て同一の抵抗値を有してもよい。
第1のDA変換部140に含まれる第2の抵抗ストリング部142は、抵抗ストリング型DA変換器用の抵抗と同時に一部の抵抗が第1のバッファ部110のオフセット補正のために用いられる。切り替え部150は、第1の抵抗ストリング部130の複数の抵抗R21−R23および第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R30−R33のうちの少なくとも1つの抵抗の端部と、第1のバッファ部110の反転入力端子との間の接続を切り替えられる。切り替え部150は、複数の抵抗R21−R23、R30−R33の間のノードのうちのいずれか1つと第1のバッファ部110の反転入力端子とを接続してよい。切り替え部150は、このような接続の切り替えにより、第1のバッファ部110の出力と第2のバッファ部120の出力との間の電位差を変更して、第1のバッファ部110のオフセットと第2のバッファ部120のオフセット差等で発生する第1の電圧と第2の電圧の差と第1のDA変換部140に加わる電圧差が等しくなるように補正することができる。
切り替え部150は、第1の抵抗ストリング部130の複数の抵抗R21−R23の端部と第1のバッファ部110の反転入力端子との間、および第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R30−R33の端部と第1のバッファ部110の反転入力端子との間に設けられた複数の切り替えスイッチSW21−SW28を有する。切り替え部150は、複数の切り替えスイッチSW21−SW28をオン/オフすることで、複数の抵抗R21−R23、R30−R33のうちの1つの抵抗の端部と、第1のバッファ部110の反転入力端子との間の接続を切り替えられる。これにより、抵抗R30−R33を本実施形態のオフセット補正に用いることができる。
制御部160は、入力するデジタルコードに応じて、第2のDA変換部100の第2のDA変換スイッチSW1−SW8と、第1のDA変換部140の第1のDA変換スイッチSW30−SW38とを制御し、デジタルコードに応じたアナログ電圧を出力させる。一方、制御部160は、切り替え部150の切り替えスイッチSW21−SW28を制御して、第1のDA変換部140に印可される電圧を補正する。
制御部160は、記憶部165を有する。記憶部165は、例えばキャリブレーションにおいて決定された、切り替え部150により切り替えられる接続を示す値(例えば、DA変換動作時にオンされる切り替えスイッチの識別子、または第1のバッファ部110および/または第2のバッファ部120のオフセット電圧値等)を格納する。例えば、記憶部165は、第1の電圧と第2の電圧の差と第1のDA変換部140の上端および下端に加わる電圧差の差が最小となるよう複数の切り替えスイッチSW21−SW28のうちいずれのスイッチをオンするかを示す値を格納してよい。
次に、本実施形態のDA変換器10の第1構成例におけるDA変換動作の一例を、図1を参照して説明する。第2のDA変換部100は、制御部160の制御により、入力されたデジタルコードの上位ビット(例えば上位3ビット)に応じて第2のDA変換スイッチSW1−4のうちの1つおよび第2のDA変換スイッチSW5−8のうちの1つをオンにして、他をオフの状態とする。
一例として、第2のDA変換部100は、第2のDA変換スイッチSW1およびSW5をオンにし、抵抗R1の両端における上側の電圧と下側の電圧とが、それぞれ第1の電圧と第2の電圧として出力される。別のデジタルコード(例えば1コード下のデジタルコード)が入力されると、第2のDA変換部100は、第2のDA変換スイッチSW1をオフして第2のDA変換スイッチSW2をオンし、SW5をオンに維持し、これにより、抵抗R2の両端における下側の電圧と上側の電圧とがそれぞれ第1の電圧と第2の電圧として出力される。このように異なるデジタルコードが入力されると、第1のバッファ部110に入力される電圧と第2のバッファ部120に入力される電圧とは、上下関係が切り替わるため、第1のバッファ部110および第2のバッファ部120が出力する電圧も同様に上下関係が切り替わる。
第1のバッファ部110は第1の電圧をバッファして、バッファした第1の電圧を第1の抵抗ストリング部130を介して第1のDA変換部140に出力する。また、第2のバッファ部120は第2の電圧をバッファして、バッファした第2の電圧を第1のDA変換部140に出力する。
第1のDA変換部140は、制御部160の制御により、入力されたデジタルコードの下位ビット(例えば下位3ビット)に応じて、第1のDA変換スイッチSW30−38のうちの1つをオンにして、他をオフの状態とする。これにより、オンされた第1のDA変換スイッチが接続された、第2の抵抗ストリング部142の抵抗の端部における電圧が出力端子144から出力される。
一例として、第1のDA変換スイッチSW31は、下位3ビット「111」、第1のDA変換スイッチSW32は、下位3ビット「110」、第1のDA変換スイッチSW33は、下位3ビット「101」、第1のDA変換スイッチSW34は、下位3ビット「100」、第1のDA変換スイッチSW35は、下位3ビット「011」、第1のDA変換スイッチSW36は、下位3ビット「010」、第1のDA変換スイッチSW37は、下位3ビット「001」、第1のDA変換スイッチSW38は、下位3ビット「000」に対応する。例えば、入力されるデジタルコードの下位3ビットが「010」の場合、第1のDA変換スイッチSW36をオンして、他のスイッチをオフの状態とする。また、第1のDA変換スイッチSW30−38と下位ビットとの間の関係は、第2のDA変換部100からの第1の電圧および第2の電圧の上下関係が逆になることにより、入れ替わる。例えば、第1のDA変換スイッチSW30は、下位3ビット「000」、第1のDA変換スイッチSW31は、下位3ビット「001」、第1のDA変換スイッチSW32は、下位3ビット「010」、・・・第1のDA変換スイッチSW37は、下位3ビット「111」に対応するものとなる。
このような本実施形態のDA変換器10のDA変換動作前に、制御部160は、記憶部165に格納された値を読み出し、当該値が示す、切り替え部150のいずれか一つの切り替えスイッチをオンにして、第1の電圧と第2の電圧の差と第1のDA変換部140の上端および下端に加わる電圧差の差が最小となるよう補正する。
図2は、比較例1のDA変換器20の第1のバッファ部210および第2のバッファ部220のオフセットが0の場合の説明図である。ここで、第1のバッファ部210および第2のバッファ部220のオフセットと出力電圧との関係を、比較例を用いて説明する。比較例1のDA変換器20は、第2の抵抗ストリング部230と複数の第1のDA変換スイッチ240とを有する第1のDA変換部200を備え、本実施形態のDA変換器10と異なり、切り替え部150および第1の抵抗ストリング部130を有さない。従って、比較例1のDA変換器20における第1のバッファ部210の出力端子は、当該第1のバッファ部210の反転入力端子に直接接続される。一例として、第1のバッファ部210の非反転入力端子には電圧Vrefが入力され、第2のバッファ部220の非反転入力端子には電圧VSS(0)が入力される。また、第1のDA変換部240の各抵抗R101−R108は、同じ抵抗値を有する。なお、比較例1のDA変換器20は、本実施形態のDA変換器10の第2のDA変換部100と同様の不図示の第2のDA変換部を有する。
第1のバッファ部210は、入力された電圧を略1倍で出力するため、第1のバッファ部210がオフセットを有さない場合(Voff=0)、第1のバッファ部210の出力電圧はVrefとなる。従って、第1のDA変換部200の各抵抗R101−R108の両端の電位差は、第1のバッファ部210の出力電圧と第2のバッファ部220の出力電圧との間の電位差Vrefを、8個の抵抗R101−R108で8等分に分圧した値Vref/8となる。ただし、図2のようなバッファ部のオフセットが0の場合は理想的な状態であり、実際のバッファ部は、オフセットを有する。
図3は、比較例2のDA変換器20の第1のバッファ部210のオフセットがVoff1であり、第2のバッファ部220のオフセットが0の場合の説明図である。比較例2のDA変換器20は、第1のバッファ部210がオフセットVoff1を有する以外は、比較例1のDA変換器20と同様である。
第1のバッファ部210は、入力された電圧を略1倍で出力するため、第1のバッファ部210がオフセットVoff1を有する場合、第1のバッファ部210の出力電圧はVref+Voff1となる。従って、第1のDA変換部200の各抵抗R101−R108の両端の電位差は、第1のバッファ部210の出力電圧と第2のバッファ部220の出力電圧との間の電位差Vref+Voff1を、8個の抵抗R101−R108で8等分に分圧した値(Vref+Voff1)/8となる。このように各抵抗の電位差に、第1のバッファ部210のオフセットが影響する。従って、デジタルコードに応じて第1のバッファ部210の出力電圧(OUT1)と第2のバッファ部220の出力電圧(OUT2)との上下関係が切り替わる毎に、第1のバッファ部210の出力電圧と第2のバッファ部220の出力電圧との間の電圧差(OUT1−OUT2、OUT2−OUT1)が異なるものとなる。
このようなオフセットに起因する各抵抗間の電位差は、オフセット補正後にも補正精度が低いと、残留オフセットのばらつきが生じうる。比較例2のDA変換器20では、入力するデジタルコードのビット数の増加に伴って、DA変換部の電圧の上下関係が切り替わる毎に残留オフセットが影響し、単調性は確保できるもののリニアリティ特性は劣化してしまう。また、実際には第1のバッファ部210と第2のバッファ部220との両方にオフセットが存在するため、2つのバッファ部の残留オフセットのばらつきにより、DA変換器20のリニアリティ特性はより劣化しうる。
図4は、一例として、各デジタルコードの上位ビットにおける、第1のバッファ部210の残留オフセット−a(mV)および第2のバッファ部220の残留オフセット+b(mV)と、DNLおよびINLに対する残留オフセットの影響とを説明する説明図を示す。残留オフセットは、例えば、従来のオフセット補正回路等を用いたオフセット補正後に残留したオフセットを示す。
図4に示すように、上位ビットに応じた第2のDA変換部からの電圧を、第1のバッファ部210と第2のバッファ部220とによりバッファして出力する際に、第1のバッファ部210と第2のバッファ部220のオフセット差により、DNLおよびINLが劣化している。上位ビットDA変換部と下位ビットDA変換部とに分割した回路構成において、高い直線性を実現するには、第1の電圧と第2の電圧の差と第1のDA変換部上端および下端に加わる電圧差の差が最小となるよう補正すること、すなわち、上位ビットDA変換部からの2つの出力電圧差から下位ビットDA変換部へ加わる出力電圧のゲインを1に保つことが重要となる。
図5は、本実施形態のDA変換器10の第1構成例における第1のバッファ部110および第2のバッファ部120のオフセットが0の場合の説明図である。切り替えスイッチSW24がオンされ、第1のバッファ部110の反転入力端子と第1のバッファ部110の出力端子の間に、抵抗R21−R23が接続される。また、第1のバッファ部110の非反転入力端子には電圧Vrefが入力され、第2のバッファ部120の非反転入力端子には電圧VSS(0)が入力される。第1の抵抗ストリング部130および第2の抵抗ストリング部142の各抵抗R21−R23、R30−R37は、同じ抵抗値を有する。
第1のバッファ部110は、反転入力端子電圧と非反転入力端子電圧が同一となるように動作するため、オンされた切り替えスイッチSW24の位置において電位はVrefとなる。従って、第1のDA変換部140の各抵抗R30−R37の両端の電位差はVref/8となり、DA変換動作においてもデジタルコードに対する出力電圧のずれが生じない。
図6は、本実施形態のDA変換器10の第1構成例における第1のバッファ部110のオフセットがVoff1(≒+2Vref/8)であり、第2のバッファ部120のオフセットが0の場合の説明図である。DA変換器10の条件は、第1のバッファ部110がオフセットVoff1を有する以外は、図5のDA変換器10と同様である。
第1のバッファ部110は、反転入力端子電圧と非反転入力端子電圧が同一となるように動作するため、オンされた切り替えスイッチSW24の位置において電位はVref+2Vref/8となる。従って、第1のDA変換部140の各抵抗R30−R37の両端の電位差は、(Vref+2Vref/8)/8となる。この状態では、DA変換器10の出力電圧に対してオフセットが影響する。
図7は、本実施形態のDA変換器10の第1構成例における第1のバッファ部110のオフセットがVoff1(≒+2Vref/8)であり、第2のバッファ部120のオフセットが0の場合の説明図である。図7は、図6の状態から、切り替えスイッチSW24をオフして、切り替えスイッチSW22をオンした状態を示す。
第1のバッファ部110は、反転入力端子電圧と非反転入力端子電圧が同一となるように動作するため、オンされた切り替えスイッチSW22の位置において、電位はVref+2Vref/8となる。従って、第1のDA変換部140の各抵抗R30−R37の両端の電位差は、電位差Vref+2Vref/8を、10個の抵抗R22−R23、R30−R37で10等分に分圧した(Vref+2Vref/8)/10=Vref/8となり、オフセットの影響を排除できる。このように、本実施形態のDA変換器10では、オフセットによる出力電圧のずれを最小限にすることができる。
図8は、一例として、各デジタルコードの上位ビットにおける、第1のバッファ部110の残留オフセットおよび第2のバッファ部120のオフセットと、DNLおよびINLに対するオフセットの影響とを説明する説明図を示す。図8は、第1のバッファ部110と第2のバッファ部120の両方がオフセットを有し、図7に示すように第1のバッファ部110のオフセットを補正した後のDA変換器10における残留オフセットを示す。
図8に示すように、本実施形態のDA変換器10は、切り替え部150と第1の抵抗ストリング部130とにより、第1のバッファ部110と第2のバッファ部120との間のオフセット差を高精度に補正できるため、DNLおよびINLが改善している。
図9は、本実施形態のDA変換器10の第2構成例を示す。DA変換器10の第2構成例は、第2のDA変換部100と、第1のバッファ部110と、第2のバッファ部120と、上側抵抗ストリング部900と、下側抵抗ストリング部905と、第1のDA変換部140と、第1の切り替え部150と、第2の切り替え部910と、制御部160とを備える。DA変換器10の第2の構成例は、DA変換器10の第1の構成例に、第2の切り替え部910と下側抵抗ストリング部905とを追加したものである。第1の切り替え部150と上側抵抗ストリング部900とは、DA変換器10の第1構成例の切り替え部150と第1の抵抗ストリング部130とそれぞれ同様のものであってよい。DA変換器10の第2構成例の他の構成は、それぞれDA変換器10の第1構成例のものと同様であってよい。DA変換器10の第2構成例の構成のうち、DA変換器10の第1構成例と同様の構成については、説明を省略する。
下側抵抗ストリング部905は、第2のバッファ部120の出力端子に接続され、直列に接続された複数の抵抗R91−R94を有する。下側抵抗ストリング部905の複数の抵抗R91−R94は第2のバッファ部120のオフセット補正に用いられる。下側抵抗ストリング部905は、第1のDA変換部140の第2の抵抗ストリング部142の、上側抵抗ストリング部900が接続された側とは反対側に直列に接続される。下側抵抗ストリング部905の複数の抵抗R91−R94は、全て同一の抵抗値を有してよい。
第2の切り替え部910は、下側抵抗ストリング部905の複数の抵抗R91−R94および第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R35−R37のうちの少なくとも1つの抵抗の端部と、第2のバッファ部120の反転入力端子との間の接続を切り替えられる。第2の切り替え部910は、複数の抵抗R91−R94、R35−R37の間の複数のノードのうちのいずれか1つと第2のバッファ部120の反転入力端子とを接続してよい。
第2の切り替え部910は、第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R34−R37の端部と第2のバッファ部120の反転入力端子との間、および下側抵抗ストリング部905の複数の抵抗R91−R94の端部と第2のバッファ部120の反転入力端子との間に設けられた複数の切り替えスイッチSW91−SW98を有する。第2の切り替え部910は、複数の切り替えスイッチSW91−SW98をオン/オフすることで、複数の抵抗R34−R37、R91−R94のうちの1つの抵抗の端部と、第2のバッファ部120の反転入力端子との間の接続を切り替えられる。第2の切り替え部910は、このような接続の切り替えにより、第2のバッファ部120に入力される第2の電圧と、第1のDA変換部140の下端入力電圧(抵抗R37と抵抗R91との間のノードにおける電圧)の電圧が等しくなるように調整することができる。
また、第1の切り替え部150は、第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R30−R33の端子と第1のバッファ部110の反転入力端子との間、および上側抵抗ストリング部900の複数の抵抗R21−R23の端部と第1のバッファ部110の反転入力端子との間に設けられた複数の切り替えスイッチSW21−SW28を有する。第1の切り替え部150は、複数の切り替えスイッチSW21−SW28をオン/オフすることで、複数の抵抗R30−R33、R21−R23のうち1つの抵抗の端部と、第1のバッファ部110の反転入力端子との間の接続を切り替えられる。第1の切り替え部150は、このような接続の切り替えにより、第1のバッファ部110に入力される第1の電圧と、第1のDA変換部140の上端入力電圧(抵抗R23と抵抗R30との間のノードにおける電圧)の電圧が等しくなるように調整することができる。
なお、上側抵抗ストリング部900の複数の抵抗R21−R23と、下側抵抗ストリング部905の複数の抵抗R91−R94と、第2の抵抗ストリング部142の複数の抵抗R30−R37とは、抵抗ストリング部毎に異なってよく、また、全ての抵抗が同一であってもよい。また、上側抵抗ストリング部900と下側抵抗ストリング部905とは、同じ数のまたは異なる数の抵抗を有してよい。
DA変換器10の第2構成例は、第1の切り替え部150の切り替えスイッチSW21−SW28のうちの一つと、第2の切り替え部910の切り替えスイッチSW91−SW98のうちの一つとをオンして他の切り替えスイッチをオフすることにより、第1構成例と同様に、第1のバッファ部110および第2のバッファ部120のオフセットを補正してよい。
なお、DA変換器10の第1および第2構成例において、キャリブレーション時に、切り替え部150、910の切り替えスイッチSW21−SW28、SW91−SW98のいずれをオンするとオフセット差を最小化できるかを決定し、当該キャリブレーションの結果(切り替えスイッチの識別子等)を記憶部165に格納してよい。例えば、キャリブレーションにおいて、オフセット差を最小化できる、第1の切り替え部150の切り替えスイッチSW21−SW28と第2の切り替え部の切り替えスイッチSW91−SW98との組み合わせを決定してよい。そして、通常時には、DA変換器10において、記憶部165に格納された値が示す切り替えスイッチをオンして、DA変換動作を実行してよい。
本実施形態のDA変換器10は、上位ビットで選択された2つの基準電圧間の電位差と下位ビットの基準電圧間の電位差、すなわちゲインを高精度に合わせることができるため、DA変換器10の直線性を向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 DA変換器、20 DA変換器、100 第2のDA変換部、102 第3の抵抗ストリング部、110 第1のバッファ部、120 第2のバッファ部、130 第1の抵抗ストリング部、140 第1のDA変換部、142 第2の抵抗ストリング部、144 出力端子、150 切り替え部、160 制御部、165 記憶部、200 第1のDA変換部、210 第1のバッファ部、220 第2のバッファ部、230 第2の抵抗ストリング部、240 第1のDA変換スイッチ、900 上側抵抗ストリング部、905 下側抵抗ストリング部、910 第2の切り替え部、SW1―SW8 第2のDA変換スイッチ、SW21−SW28 切り替えスイッチ、SW30−SW38 第1のDA変換スイッチ、SW91−SW98 切り替えスイッチ

Claims (7)

  1. 電圧が第1の入力端子に入力されるバッファ部と、
    前記バッファ部の出力端子に接続された第1の抵抗ストリング部と、
    前記第1の抵抗ストリング部に直列に接続された第2の抵抗ストリング部を有し、前記第2の抵抗ストリング部を介してアナログ電圧を出力する第1のDA変換部と、
    前記第1及び第2の抵抗ストリング部の複数の抵抗のうちの少なくとも1つの抵抗の端部と、前記バッファ部の第2の入力端子との間の接続を切り替えられる切り替え部と、を備える
    DA変換器。
  2. 前記切り替え部は、前記第1の抵抗ストリング部の複数の抵抗の端部と前記バッファ部の第2の入力端子との間、および前記第2の抵抗ストリング部の複数の抵抗の端部と前記バッファ部の第2の入力端子との間に設けられた複数の切り替えスイッチを有し、
    前記第1のDA変換部は、前記第2の抵抗ストリング部の複数の抵抗の端部と前記第1のDA変換部の出力端子との間に設けられた複数のDA変換スイッチを有する
    請求項1に記載のDA変換器。
  3. 前記第1の抵抗ストリング部の複数の抵抗および前記第2の抵抗ストリング部の複数の抵抗は、全て同じ抵抗値を有する
    請求項1または2に記載のDA変換器。
  4. 前記バッファ部の前記第1の入力端子に接続され、デジタルコードに応じた電圧を出力する第2のDA変換部を備える
    請求項1から3のいずれか一項に記載のDA変換器。
  5. 前記第2のDA変換部は、前記デジタルコードに応じた第1の電圧および第2の電圧を出力し、
    前記バッファ部は、第1の入力端子が前記第2のDA変換部にそれぞれ接続され、前記第1の電圧および前記第2の電圧をそれぞれバッファする第1のバッファ部および第2のバッファ部を有する
    請求項4に記載のDA変換器。
  6. 前記第1の抵抗ストリング部は、前記第1のバッファ部および前記第2のバッファ部の出力端子にそれぞれ接続された上側抵抗ストリング部および下側抵抗ストリング部を有し、
    前記切り替え部は、前記上側抵抗ストリング部の複数の抵抗のうちの少なくとも1つの抵抗の端部と、前記第1のバッファ部の第2の入力端子との間の接続を切り替えられる第1の切り替え部と、前記下側抵抗ストリング部の複数の抵抗のうちの少なくとも1つの抵抗の端部と、前記第2のバッファ部の第2の入力端子との間の接続を切り替えられる第2の切り替え部と、を有する
    請求項5に記載のDA変換器。
  7. 前記切り替え部により切り替えられる前記接続を示す値を格納する記憶部を備える
    請求項1から6のいずれか一項に記載のDA変換器。
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