JP4958565B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチキャリア変調方式及びマルチアンテナ送信方式を用いて空間多重伝送された信号を受信復調する無線通信装置に関し、特に残留キャリア周波数誤差や位相雑音に起因する位相回転を補償する位相補償技術に関する。
近年、無線通信の大容量化及び高速化の要求が非常に高まっており、かつ、有限な周波数資源の有効利用効率を更に向上させる方法の研究がさかんになっている。その一つの方法として、空間領域を利用する手法が注目を集めている。空間領域利用技術のひとつとして、アダプティブアレーアンテナ(適応アンテナ)がある。
この技術は、受信信号に乗算する重み付け係数(以下、この重み付け係数を「重み」という)によって振幅と位相を調整する。これにより、所望方向から到来する所望信号を強く受信することができるので、マルチパス干渉や同一チャネル干渉といった干渉成分信号を抑圧することができる。このような干渉抑圧効果により、通信システムの通信容量を改善することが可能となる。
また、空間領域を利用した別な技術として、伝搬路における空間的な直交性を利用することで、同一時刻、同一周波数、同一符号の物理チャネルを用いて、異なるデータ系列を、同一の端末装置に対して伝送する空間多重技術がある。空間多重技術は、例えば非特許文献1において開示されている。
空間多重技術では、送信機及び受信機共に複数のアンテナ素子を設けるようになっている。そして、空間多重技術を用いれば、アンテナ間での受信信号の相関性が低い伝搬環境下において空間多重伝送を実現できる。
この場合、送信機の備える複数のアンテナから、アンテナ素子毎に同一時刻、同一周波数、同一符号の物理チャネルを用いて異なるデータ系列を送信する。受信機は、複数アンテナで受信した受信信号を、伝送路特性の推定値を基に分離する。
これにより、空間多重チャネルを複数用いることで、多値変調を用いなくとも、高速化が可能となる。空間多重伝送を行う場合、十分なS/N(信号対雑音比)条件下での送受信機間に多数の散乱体が存在する環境下では、送信機と受信機が同数のアンテナを備える場合、アンテナ数に比例した通信容量の拡大が可能となる。
このような空間多重伝送を行う場合、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal frequency division multiplexing)を用いたマルチキャリア変調方式がよく用いられる。これは、マルチキャリア変調方式においては、無線伝搬路のマルチパス遅延がガードインターバル時間内であれば、各サブキャリアが受ける伝搬路変動はフラットフェージングとして扱えるため、マルチパス等価処理が不要となり、空間多重伝送された信号の分離処理が軽減されるためである。
ここで、マルチキャリア変調方式は、複数のサブキャリアを用いる伝送方式である。各サブキャリアへの入力データ信号は、M値QAM変調等で変調されサブキャリア信号とされる。OFDMは、マルチキャリア変調方式のうち、各サブキャリアの周波数が直交関係にあるものである。OFDMは、高速フーリエ変換回路を用いて周波数の異なるサブキャリア信号を一括変換することで時間軸の信号に変換し、これをキャリア周波数帯に周波数変換してアンテナより送信する。
一方、受信装置は、アンテナで受信した信号をベースバンド信号に周波数変換した後、OFDM復調処理を行う。このような周波数変換操作の際に、位相雑音が受信信号に加わる。送受信間のキャリア周波数誤差については、自動周波数制御(AFC)回路により抑えることができるが、その誤差成分である残留キャリア周波数誤差が残る。M値QAMをサブキャリア変調に用いる場合、復調時に絶対位相を基準に判定回路によりデータ判定を行うので、残留キャリア周波数誤差があったり、位相雑音による位相回転を受けると、判定誤りを引き起こし、受信特性が劣化する。
このような位相回転を補償する方法として、送信装置によって、既知であるパイロットサブキャリア信号を送信し、受信装置によって、パイロットサブキャリア(PSC)の位相回転量を検出し、その検出結果を基に位相補償を行う位相トラッキングが一般的に行われている。なお、以下の説明では、パイロットサブキャリアのことを、単にPSCと略記することもある。
図17に、パイロットサブキャリア信号を含む送信フレーム構成の一例を示す。図17に示すように、送信フレーム構成は、トレーニング信号部A1、シグナリング部A2及びデータ部A3から構成されている。また、データ部A3は、特定のサブキャリアにパイロットサブキャリア信号(PSC信号)A4が含まれる。
図18に、特許文献1で開示されている位相トラッキング回路を有する無線通信装置の構成を示す。図18において、無線通信装置は、図17のような送信フレーム構成でOFDM変調されて送信された信号に対し、以下のような受信動作を行う。まず、トレーニング信号部A1の受信信号を用いて、AGC部B1にて自動利得制御(AGC)を行うことで、受信信号レベルを適正にする。続いて、AFC部B2にて自動周波数制御(AFC)を行って周波数誤差を補正した後、FFT部B3にてFFT処理を行う。そして、チャネル等化部B4にて、伝搬路変動を示すチャネル推定値を算出し、チャネル等化処理を行う。続いて、シグナリング部A2の信号を検出する。シグナリング部A2の信号は、誤り訂正符号の符号化率及び変調多値数等の情報を含む。
次に、サブキャリア位相トラッキング回路B5は、チャネル等化されたデータ部A3の信号を入力として、以下のような動作を行う。まず、PSC信号抽出部B6は、等化されたデータ部A3のサブキャリア信号からPSC信号A4を抽出する。続いて、位相回転検出部B7は、抽出されたPSC信号A4と、PSC信号のレプリカ信号とに基づき、チャネル等化後のサブキャリア信号の位相回転を検出する。位相補償部B8は、チャネル等化されたデータ部A3のサブキャリア信号に対し、検出された位相回転を補償し、後続する復号部B9に出力する。
復号部B9は、シグナリング部A2で得られた情報、すなわち、送信ストリームの符号化変調情報に基づき、所定変調方式で変調されたシンボルデータ列をビットデータ列に変換するデマッピング処理、送信側のインターリーブ処理と逆の処理であるデインタリーブ処理、ビットデータ列に対する誤り訂正復号処理などを施すことで、送信ビット系列を復元する。
このようにすることで、AFC誤差による残留キャリア周波数誤差、あるいはアナログデジタル変換器(A/D)におけるサンプリングクロック誤差等に起因して生じる、時間的に変化する位相回転を、位相トラッキング回路B5を用いることで、補償することができる。すなわち、位相回転に追従した位相補償が可能となり、同期検波を安定的に行うことができる。これにより、無線通信装置の受信品質の向上を図ることができる。
特開2001−53712号公報 G.J.Foschini, " Layered space-time architecture for wireless communication in a fading environment when using multi-element antennas," Bell Labs Tech. J., pp.41-59, Autumn 1996
ところで、従来の位相トラッキング回路を空間多重伝送に適用する場合には、以下の課題があった。
すなわち、複数のアンテナから送信されるパイロットサブキャリアが時間軸または周波数軸で分離されて送信される場合には、各アンテナからのパイロットサブキャリアを分離抽出し、パイロットサブキャリア信号のレプリカ信号を位相基準信号として、抽出したパイロットサブキャリア信号とレプリカ信号とを比較することで、時間的に変動する位相回転を検出することが可能なので、従来の位相トラッキング回路を変更することなく適用することができる。
しかしながら、パイロットサブキャリアを時間軸または周波数軸で分離して送信すると、その分だけデータを送信する周波数または時間領域が減るため、伝送効率が低下するといった欠点がある。
これに対して、例えば図17の送信フォーマットのように、複数のアンテナから送信されるパイロットサブキャリアが、時間軸あるいは周波数軸で分離されずに、つまり空間多重されて、同一のOFDMシンボル内で、同一のサブキャリアを用いて送信される場合には、伝送効率は良い。
しかしながら、パイロットサブキャリア信号を空間多重して送信すると、複数のアンテナから送信されるパイロットサブキャリア信号が、それぞれの異なる伝搬路応答を受けて混合されて受信されるため、パイロットサブキャリア信号のレプリカ信号を位相基準信号として用いることができない。このため、従来の位相トラッキング回路では位相回転検出ができないという課題があった。
かかる課題を解決する一つの方法として、チャネル推定値を用いた逆行列演算を行うことで、空間多重されて受信されたパイロットサブキャリア信号を、各送信アンテナから送信されたパイロットサブキャリア信号に分離する方法が考えられる。しかしながら、この方法は、逆行列演算を行うための複雑な回路が必要となるため、構成が複雑化するといった欠点がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、パイロットサブキャリア信号が空間多重して伝送された場合でも、簡易な構成で位相誤差検出及び位相補償を行うことができる無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の無線通信装置は、参照信号として、空間多重される受信パイロットサブキャリア信号を予め生成する参照信号生成手段と、マルチキャリア変調された受信信号から、空間多重されたパイロットサブキャリア信号を抽出する空間多重パイロットサブキャリア抽出手段と、前記参照信号生成手段により得られた参照信号と、前記空間多重パイロットサブキャリア抽出手段により得られた空間多重されたパイロットサブキャリア信号とを比較することで受信信号の位相誤差を検出し当該位相誤差を補償する位相補償手段と、を具備しており、前記参照信号生成手段は、空間多重されたパイロットサブキャリア信号のレプリカ信号を生成する空間多重パイロットサブキャリアレプリカ生成手段と、受信信号に含まれる既知のパイロット信号を用いてパイロットサブキャリアのチャネル推定値を算出するパイロットサブキャリアチャネル推定手段と、を具備し、前記位相補償手段は、前記パイロットサブキャリアチャネル推定手段の出力及び前記パイロットサブキャリアレプリカ生成手段の出力を基に、前記空間多重されたパイロットサブキャリアから1つのパイロットサブキャリア以外の他の空間多重パイロットサブキャリア成分を干渉成分として除去し、当該干渉成分を除去したパイロットサブキャリアに対して、前記パイロットサブキャリアレプリカ生成手段の出力を参照信号とした位相誤差補償を行う干渉除去パイロットサブキャリア位相補償手段である、構成を採る。
本発明によれば、予め空間多重された受信パイロットサブキャリア信号に対応する参照信号を用意しておき、位相補償部によって、その参照信号と実際に受信された空間多重パイロットサブキャリア信号とを比較することで、実際に受信された空間多重パイロットサブキャリア信号の位相誤差を検出し位相誤差を補償するので、パイロットサブキャリア信号が空間多重して伝送された場合でも、簡易な構成で位相誤差検出及び位相補償を行うことができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信装置1の構成を示す図である。本実施の形態では、マルチキャリア伝送方式としてOFDMを用いた無線通信装置1の受信部の構成を示す。なお、OFDM変調及びOFDM復調に関しては、例えば文献(尾知、“OFDMシステム技術とMATLABシミュレーション解説“、トリケップス刊)等に開示された既知の技術なので、ここではその詳細説明は省略する。また、無線通信装置1は受信系の構成のみを示しており、送信系の構成は省略している。なお、以下の説明は、無線LAN等で用いられるパケット伝送を仮定して行う。図2は、そのパケット構成の一例を示す図である。
図2において、パケットは、既知の信号系列からなるトレーニング信号部20、シグナリング部21及びデータ部22からなる。トレーニング信号部20におけるトレーニング信号は、受信部3−1〜3−Mでの、増幅処理時の自動利得制御(AGC)、周波数同期、シンボルタイミング同期及び伝送路歪みの等化などに用いられる。シグナリング部21は、後続するデータ部22の送信元及び送信先の無線通信装置1の固有識別信号、誤り訂正符号の符号化率、変調多値数等の情報を含む。
OFDM復調部4―1〜4−Mは、それぞれ、時間及び周波数同期処理、GI(ガードインターバル)除去、IFFT(Inverse Fast Fourier Tranform)、直列並列変換等を行うことで、入力された各々のベースバンド信号に対しOFDM復調を施し、Nc個のサブキャリア毎のシンボルデータ系列をOFDM復調信号S1として出力する。
なお、以下では、受信開始時から第k番目のOFDMシンボル受信時の、第fs番目のサブキャリア毎のシンボルデータ系列をY(k、fs)と表記する。ここで、Y(k、fs)は受信に用いたM個のアンテナ2―1〜2−Mで受信された信号を要素として含む列ベクトルである。すなわち、アンテナ2−mで受信された信号を入力とするOFDM復調部4−mから出力される信号y(k、fs)を第m番目の要素とする。ただし、k=1〜Ng、fs=1〜Ncである。ここで、Ngは送信されたパケット信号におけるデータ部22のOFDMシンボル数である。なお、データ部22におけるNc個のサブキャリアのうち、データサブキャリアがNd個、位相回転検出用の予め既知の信号であるパイロットサブキャリアがNp個含まれるものとする。ここで、Nd+Np=Ncである。
チャネル推定部5は、伝送されたパケットのプリアンブル(トレーニング信号部21+シグナリング部21)に含まれるトレーニング信号部20の信号を用いて、振幅及び位相変動を含む複素振幅として、サブキャリア毎の伝搬路変動を推定する(以下この推定値をチャネル推定値と呼ぶ)。
ここで、複数の送信アンテナを有する送信側の無線通信装置において、当該複数の送信アンテナを用いて、Nt個の空間多重ストリームを送信する空間多重伝送を行う場合、各送信アンテナから送信される第k番目のOFDMシンボルにおける第fsサブキャリアの送信系列x(k、fs)を要素とする送信系列ベクトルX(k、fs)を、X(k、fs)=[x(k、fs)、...、xNt(k、fs)]と表す。ここで、上付き添え字Tは、ベクトル転置演算子を表す。
伝搬路上におけるマルチパスの先行波からの相対的な遅延時間が、ガードインターバル(GI)範囲内であれば、電波伝搬路が周波数選択性フェージング環境であっても、サブキャリア単位ではフラットフェージング伝搬環境として扱うことができる。そのような場合、無線通信装置1で周波数同期が理想的に行うことができ、送受信間でのサンプリングクロックのジッタが存在しない時の、第k番目のOFDMシンボルを受信したサブキャリアfsの受信信号ベクトルY(k、fs)は、次式のように示される。
Figure 0004958565
ここで、Y(k、fs)は、受信に用いるM個のアンテナ2―1〜2−Mでの受信信号を要素として含む列ベクトルであり、アンテナ2−mで受信されたサブキャリアfsの信号y(k、fs)を第m番目の要素とする。また、H(k、fs)は、伝搬路にて送信系列X(k、fs)が受ける伝搬路変動を示すチャネル応答行列である。
ここで、H(k、fs)は、(無線通信装置1の受信アンテナ数M)行×(送信側の無線通信装置における送信アンテナ数Nt)列からなる行列であり、そのi行j列の行列要素hijは、送信側の無線通信装置における第j番目の送信アンテナから送信された信号X(k、fs)が、受信側の無線通信装置1における第i番目のアンテナ2−iで受信される場合の伝搬路変動を示す。
また、n(k、fs)は、無線通信装置1のM個の受信アンテナ2での受信時に、それぞれ付加されるサブキャリアfsの雑音成分ベクトルである。伝搬路変動が十分に緩やかであるという条件で、チャネル推定部5がプリアンブル部において伝搬路変動H(k、fs)を推定した結果であるチャネル推定値H(fs)を用いて、空間多重伝送された受信信号の検波処理(信号分離、等化処理)を行うことができる。
一方、無線通信装置1において、受信部3における周波数同期処理による誤差(残留キャリア周波数誤差Δfc)が含まれる場合、又は、送受信間でサンプリングクロックのジッタ(サンプリングクロック誤差Δfa)が含まれる場合、それらの誤差成分により、位相回転が生じる。この場合、サブキャリアfsの受信信号ベクトルYe(k、fs)は、次式のように示される。
Figure 0004958565
ここで位相回転行列E(k、fs)は、次式で表せる。
Figure 0004958565
ここでTsはOFDMシンボル長、TeはOFDMシンボル長からGI時間を除いた時間間隔を示す。また、POS(fs)は第fs番目のサブキャリアのサブキャリア位置を表す番号を示し、直流成分に相当するサブキャリア番号を0として正側を+(プラス)、負側を−(マイナス)にする。なお、送信側の無線通信装置及び受信側の無線通信装置1は、同一特性の局部発信器を用いて、複数アンテナにおける周波数変換を行う構成となっていることを前提としている。また、NFFTはFFT処理を行うサブキャリア数(FFTサイズ)、IはM次の単位行列を示す。
以上のように、(2)式で示すように、無線通信装置1においては、伝搬路変動が十分に緩やかな場合でも、OFDMシンボル毎に位相回転が加わった信号を受信することになるので、同期検波により、シンボルデータをデマッピング処理する際には、位相回転を補償する位相トラッキングの機構が必要となる。
パイロットサブキャリア(PSC)レプリカ生成部6は、特定のサブキャリア(以下、第m番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリアとする)を用いて伝送されるパイロットサブキャリアレプリカ信号XPSC(m、fn)(図中のS2)を生成する。
参照信号生成部7は、チャネル推定部5により得られたチャネル推定信号H(fn)(図中のS3)及びPSCレプリカ生成部6により得られたパイロットサブキャリアレプリカ信号S2を用いて、次式のようにして参照信号SPSC(m、fn)(図中のS4)を生成する。
Figure 0004958565
このように、参照信号生成部7は、第m番目のOFDMシンボルにおける、第fn番目のサブキャリア信号を用いて空間多重伝送されるパイロットサブキャリアXPSC(m、fn)が、位相回転Eによる位相回転を受けずに、伝搬路変動を受けて受信される信号に相当する参照信号SPSC(m、fn)を生成する。
空間多重パイロットサブキャリア(PSC)抽出部8は、(2)式で示される受信信号Ye(k、fs)から、次式で示される、特定のサブキャリア(第m番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリア)を用いて空間多重伝送されたパイロットサブキャリア信号Ye(m、fn)(図中のS5)を抽出する。
Figure 0004958565
位相補償部9は、参照信号生成部7からの参照信号S4及び空間多重PSC抽出部8からのパイロットサブキャリア信号S5を用いて、パイロットサブキャリア信号S5の位相回転を検出し、当該位相回転を用いて、残留キャリア周波数誤差Δfc及びサンプリングクロック誤差Δfa等に起因する位相誤差を補償する位相トラッキングを行う。具体的には、次式で示すように、位相回転の検出は、参照信号S4(SPSC(m、fn))を基準とした、パイロットサブキャリア信号S5(Ye(m、fn))の位相回転Eest(m、fn)を検出することで行う。
Figure 0004958565
ここで、angle[x]は複素数の変数xの位相算出する演算子を示す。
残留キャリア周波数誤差Δfcを補正するにあたっては、残留キャリア周波数誤差Δfcは、同一のOFDMシンボルにおいて同じ量だけ位相が回転していることから、サブキャリア共通に検出された位相回転Eest(m、fn)を基に、次式で示すように同一OFDMシンボル内に含まれるパイロットサブキャリアfnに対し、重み付け平均化した位相を算出することで位相誤差Lc(m)を求め、これを基に行う。
Figure 0004958565
ここでa(fn)は次式を満たすM次の対角行列(対角成分除く要素が0)である。重み付けは、サブキャリア信号Ye(m、fn)の受信電力あるいは受信振幅に比例配分した重み付け係数を用いて行う。また、PSC(m)は第m番目のOFDMシンボルシンボル内に含まれるパイロットサブキャリアのサブキャリア番号を示す。
Figure 0004958565
なお、別な位相誤差Lc(m)の算出方法として、次式を適用することもできる。この場合、複数のパイロットサブキャリアにて検出される位相回転は、受信電力に比例した重み付けをされて合成される。ここで、(9)式における記号「.」はベクトルの(同じ位置にある)要素毎の乗算を示す。
Figure 0004958565
サンプリングクロック誤差Δfaは、異なるOFDMシンボル間での同一のサブキャリアにおけるパイロットサブキャリアの位相回転を比較することで、時間的な位相回転量Ls(m、fn)として推定する。
さらに、(7)式あるいは(9)式による位相誤差Lc(m)の算出時において、パイロットサブキャリアレプリカ信号XPSC(m、fn)における位相関係に応じて重み付けをしてもよい。
例えば、2つの送信アンテナを用いた空間多重送信が行われる場合において、第m番目のOFDMシンボルにおける第n番目のサブキャリアのパイロットサブキャリアレプリカ信号XPSC(m、fn)が同じ要素を持つ場合(異なるアンテナから同相の信号が送信される場合)には、その重み付け係数を小さくする。
一方、パイロットサブキャリアレプリカ信号XPSC(m、fn)が、お互いに符号反転した要素を持つ場合(異なるアンテナから逆相に信号が送信される場合)には、その重み付け係数を大きくする。
このように、位相補償部9において、空間多重されたパイロットサブキャリア信号の位相関係を基に、位相誤差の重み係数を変えるようにしたことにより、位相トラッキング性能を一段と向上させることができる。
これは、チャネル推定用のプリアンブル信号が、複数のOFDMシンボルから構成される場合には、残留AFC誤差が大きいと、チャネル推定値に位相誤差が無視できない程度に含まれ、これが位相トラッキング性能劣化の要因となるが、上記重み付け処理を加えることで、その劣化を抑えることができるためである。
位相補償部9は、以上によって算出されたOFDMシンボル毎またはサブキャリア毎の位相回転量L(k、fs)=Lc(k)+Ls(k、fs)を補正する位相回転を、データ部22のサブキャリアfsの受信信号ベクトルYe(k、fs)に、次式で示すように乗算することで位相回転誤差を補償する。
Figure 0004958565
なお、L(k、fs)は、ブランチ毎の位相回転量L(k、fs)を第r番目の要素とするM次列ベクトルを示しており、ブランチ個別に算出した位相回転量を適用している。
あるいは、別な手法として、ブランチ毎の位相回転量L(k、fs)をさらに平均化することで、すべてのブランチに共通の位相回転を検出して、補償する手法を適用してもよい。
前者の補償手法を用いれば、送信側における周波数変換部、あるいは受信側における受信部3において、異なる特性の局部発振器を用いる場合や、アンテナ毎にアンテナ指向性が異なり、異なるドップラー変動をうけた受信信号となる場合でも、特性劣化が少ない受信性能を得ることができる。
一方、後者の補償手法を用いれば、複数のアンテナで受信されたブランチの位相回転量の平均化効果を高めることができ、特に低SNRでの位相回転量の検出性能の向上効果を得ることができる。また、パイロットサブキャリアが存在しないOFDMシンボルに対しては、前後の位相回転量を用いた補間処理によって位相補償を行うことで対応する。
信号分離部10は、位相補償部9の出力S6に対して、チャネル推定信号S3を用いた信号分離処理を施すことで、空間多重伝送された空間多重ストリームを分離する。空間多重ストリームの分離処理については、例えば非特許文献1等で開示されている既知の技術なのでここでは詳述しない。例えば、ZF(Zero Forcing)法により分離する場合、チャネル推定部5で得られたサブキャリア毎のチャネル推定値He(fs)に対し、次式に示すように、その逆行列を算出することで、送信シンボル系列X(k,fs)を分離する。なお、信号分離部10での分離処理はZF法に限らず、MMSE(Minimum Mean Square Error)法、MLD(Maximum likelihood Detection)法等の他の手法を用いてもよい。
Figure 0004958565
復号処理部11は、信号分離部10から出力される分離信号S7から、シグナリング部21の情報を読みとって送信ストリームの符号化変調情報を検出し、その符号化変調情報に基づいて、分離信号S7のデータ部22に対して所定変調方式で変調されたシンボルデータ列をビットデータ列に変換するデマッピング処理、送信側のインターリーブ処理と逆の処理であるデインタリーブ処理、ビットデータ列に対する誤り訂正復号処理などを施すことで、送信ビット系列を復元する。このようにして、復号処理部11は、復号データS8を得る。
以上説明したように、本実施の形態によれば、マルチキャリア変調された受信信号から、空間多重された既知のパイロットサブキャリア信号S5を抽出する空間多重パイロットサブキャリア(PSC)抽出部8と、空間多重されたパイロットサブキャリア信号の参照信号S4を生成する参照信号生成部7と、空間多重パイロットサブキャリア抽出部8によって抽出されたパイロットサブキャリア信号S5と参照信号S4とに基づいて受信信号S1の位相誤差を補償する位相補償部9とを設けたことにより、パイロットサブキャリア信号が空間多重して伝送された場合でも、パイロットサブキャリア信号を分離するための専用の回路を必要とせず、簡易な構成で位相補償を行うことができる無線通信装置1を実現できる。
また、空間多重されたパイロットサブキャリア信号のレプリカを生成する空間多重パイロットサブキャリアレプリカ生成部6と、既知のパイロット信号を用いてパイロットサブキャリアのチャネル推定値S3を算出するチャネル推定部5とを設け、空間多重されたパイロットサブキャリアレプリカ信号S2に対してチャネル推定値S3分のチャネル変動(伝搬路変動)を与えた信号を参照信号S4としたことにより、位相回転を受けず伝搬路変動のみを受けた参照信号S4を得ることができる。この結果、位相補償部9では、参照信号S4と、空間多重パイロットサブキャリア抽出部8から抽出された実際の空間多重パイロットサブキャリア信号S5とを比較することにより、位相回転を良好に検出できるようになる。
なお、本実施の形態では、位相補償部9による位相補償を、OFDM復調部4の出力に対して行った場合について述べたが、チャネル推定値S3に対して位相補償を行うようにしてもよい。
図1との対応部分に同一符号を付して示す図3に、そのような処理を行う無線通信装置1aの構成例を示す。なお、図3は、図1の受信部3−1〜3−M及びOFDM復調部4−1〜4−Mは省略して示している。
図3において、無線通信装置1aは、チャネル推定更新部30を有する。無線通信装置1aは、チャネル推定更新部30に、位相補償部9の出力S11及びチャネル推定部5の出力(チャネル推定値)S3を入力する。チャネル推定更新部30は、サブキャリア毎、OFDMシンボル毎のチャネル推定値S3を、位相補償部9の出力値S11に基づいて更新する。すなわち、チャネル推定更新部30は、チャネル推定部5で得られたサブキャリア毎のチャネル推定値He(fs)に対し、次式に示すように、位相回転量L(k、fs)を乗算することで、チャネル推定値Hb(k、fs)を算出する。
Figure 0004958565
チャネル推定値更新部30の出力S12は、信号分離部10に入力される。信号分離部10は、更新されたチャネル推定値Hb(k、fs)を基に、空間多重ストリームに対する分離処理(検波処理)を行う。
図3の構成により、図1の構成と同一の効果を得ることができる。しかしながら、図3の構成を用いた場合には、チャネル推定値S3をOFDMシンボル毎に変動させるため、信号分離部10によってZF手法やMMSE手法を用いて空間多重ストリームに対する分離処理を行う場合、OFDMシンボル毎にチャネル推定値Hbが異なるため、それぞれに対する逆行列演算を施す必要がある。
一方、図1の構成では、チャネル推定値S3は、サブキャリア毎には異なるが、すべてのOFDMシンボル毎に対しては共通となるため、逆行列演算はサブキャリアに対し1回のみでよく、計算量削減及び処理遅延の低減が図れる。また、同様に、図1の構成では、信号分離部10によってMLD手法を用いて分離処理を行う場合、次式で示すように、チャネル推定値He(fs)がすべてのOFDMシンボルに対して共通であるため、空間多重時のサブキャリア毎のシンボルデータ系列の候補点Xsの演算をOFDMシンボル毎に行う必要がなくなる。この結果、処理量削減と処理遅延の低減を図ることができる。
Figure 0004958565
また、本実施の形態における構成は、サブキャリア毎のOFDM復調信号S1に対し位相補償を行うか、あるいは、チャネル推定値S3に対し位相補償を加える構成であり、信号分離部10の構成に依存しない。そのため、信号分離部10における空間多重ストリームの分離手法を、適応的に変更することも可能である。すなわち、変調多値数が小さい場合はMLD手法を用い、64QAM等の変調多値数が大きい場合はZF手法を用いて64QAMでの回路規模の削減を図ることもできる。
(実施の形態2)
図1との対応部分に同一符号を付して示す図4に、実施の形態2の無線通信装置の構成を示す。図4でも、図1と同様に、無線通信装置1bは受信構成のみを示しており、送信構成の図示は省略している。
本実施の形態の無線通信装置1bは、位相補償部9の後段に干渉除去PSC位相補償部40を有する点が、実施の形態1と異なる。
干渉除去PSC位相補償部40は、位相補償部9で位相回転を補正された(10)式で示されるサブキャリア信号Z(m、fn)(図中のS6)、PSCレプリカ生成部6から出力されたパイロットサブキャリアレプリカ信号S2、及びチャネル推定部5から出力されたチャネル推定信号S3を入力し、位相補償部9で除去できなかった位相誤差を取り除くようになっている。
図5に、干渉除去PSC位相補償部40の詳細な構成を示す。PSC干渉キャンセル部51は、位相補償部9で位相補償された出力S6におけるパイロットサブキャリア成分ZPSC(m、fn)を抽出し、そこから、所望の第r番目のPSCを除く他の空間多重PSCを干渉信号とみなしてそれを除去し、干渉除去後の第r番目のPSCの複数アンテナでの受信結果を最大比合成した信号v(m、fn)(図中のS31)を出力する。すなわち、次式に示すようにして、v(m、fn)を算出する。
Figure 0004958565
ここで、h(fn)は第fn番目のサブキャリアのチャネル推定値He(fn)における第r番目の列ベクトル、上付きの添え字Tはベクトル転置演算子、GrはNt次の単位行列からr行r列の対角成分を0にした行列を示す。また、rは1からNtまでの正数値をとる。干渉除去PSC位相補償部40は、以上の干渉キャンセルの動作をすべての空間多重ストリーム数Ntに対して行う。
位相誤差検出部52は、PSCレプリカ生成部6から出力されたパイロットサブキャリアレプリカ信号S2を基準として、干渉除去後の信号v(m、fn)の位相回転を検出する。すなわち次式に示すようにして、第r番目の空間多重ストリームにおいて特定のサブキャリア(第m番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリアとする)を用いて伝送されるパイロットサブキャリア信号X PSC(m、fn)を基準として、干渉除去後の信号v(m、fn)の位相回転E est(m、fn)を算出する。
Figure 0004958565
ここで、angle[x]は複素数の変数xの位相算出する演算子を示す。
位相誤差検出部52は、サブキャリア共通に検出された位相回転Eest(m、fn)に対し、位相誤差補正部9でとりきれなかった残留キャリア周波数誤差がΔfcと見なせる場合、以下のような誤差検出を行う。すなわち、残留キャリア周波数誤差Δfcは、同一のOFDMシンボルにおいて、共通な位相回転で与えられることから、検出された位相回転Eest(m、fn)に対し、次式で示すように同一OFDMシンボル内に含まれるパイロットサブキャリア(fn)に対し重み付け平均化した位相を算出することで、位相誤差Lc(m)を求める。
Figure 0004958565
ここでa(fn)は、(8)式を満たすM次の対角行列(対角成分除く要素が0)である。重み付けは、干渉除去された信号v(m、fn)の受信電力あるいは受信振幅に比例配分した重み付け係数を用いて行う。また、PSC(m)は第m番目のOFDMシンボルシンボル内に含まれるパイロットサブキャリアのサブキャリア番号を示す。
なお、位相誤差の検出の仕方はこれに限らず、サブキャリア毎で異なるサンプリングクロック誤差に起因する位相誤差の検出を行っても良い。
また、位相誤差Lc(m)の別な算出方法として、次式を適用することもできる。
Figure 0004958565
この場合、複数のパイロットサブキャリアにて検出される位相回転は、受信電力に比例して重み付けされて合成される。ここで、記号「.*」はベクトルの(同じ位置にある)要素毎の乗算を示す。またv(m、fn)は、第r番目の要素として干渉除去された信号v(m、fn)からなるM次の列ベクトルである。
乗算部53は、位相誤差検出部52により得られた位相誤差Lc(k)を用いて、次式のようにして位相補償を行う。
Figure 0004958565
なお、(18)式は、ブランチ毎の位相回転量Lc(r)(k、fs)を示しており(ただし、r=1,...,M)、算出された値をブランチ個別に適用してもよい。あるいは、ブランチ毎の値をさらに平均化することで、すべてのブランチに共通の位相回転を検出して、補償する手法を適用してもよい。
前者の補償手法を用いた場合、送信側における周波数変換部、あるいは受信側における受信部3で、異なる特性の局部発振器を用いた構成の無線通信機でも、特性の劣化を抑えた受信特性を得ることができる。また、前者の補償手法を用いた場合、アンテナ毎にアンテナ指向性が異なり、異なるドップラー変動を受けた受信信号となる場合でも、特性の劣化を抑えた受信特性を得ることができる。
一方、後者の補償手法を用いた場合には、複数のブランチの位相回転量の平均化効果を高めることができ、特に低SNRでの位相回転量の検出を安定化させる効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、実施の形態1の構成に加えて、干渉除去PSC位相補償部40を設け、PSC干渉キャンセル部51によって、空間多重された他のPSC信号を干渉成分として除去し、更に、最大比合成することで、PSC信号のSINRを改善した。その後に、位相誤差検出部52によって、位相回転を検出するようにしたことにより、位相補償部9で除去できなかった位相誤差を取り除くことができるようになる。
すなわち、位相補償部9では、熱雑音やチャネル推定誤差が原因となってPSC信号間に干渉成分が生じるため、位相補償部9の出力S6にはこれに起因する残留位相誤差が含まれるが、干渉除去PSC位相補償部40を用いることで、この残留位相誤差を低減することができ、受信特性の改善を図ることができる。
なお、上述した実施の形態では、位相補償部9に加えて干渉除去PSC位相補償部40を設けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図6に示すように、位相補償部9を省略した構成を用いてもよい。
図4との対応部分に同一符号を付して示す図6の無線通信装置1cは、図4の無線通信装置1bと比較して、位相補償部9をなくし、干渉除去PSC位相補償部40にOFDM復調信号S1を入力する構成を有する。干渉除去PSC位相補償部40は、入力信号として位相補償部9の出力S6の代わりにOFDM復調信号S1を用いる点が異なるだけであり、詳細動作は上述したのと同様である。この構成によっても、上述したのと同様に干渉除去PSC位相補償部40において、空間多重された他のPSC信号を除去し、最大比合成を行ってPSC信号のSINRを改善した後に、位相回転を検出するので、受信特性の改善を図ることができる。
また、上述した実施の形態では、干渉除去PSC位相補償部40において、空間多重された他のPSC信号を除去し、最大比合成を行ってPSC信号のSINRを改善した後に、位相回転を検出することで、位相補償精度を高めた場合について述べた。
ところで、アンテナ毎の位相回転が共通でない場合(アンテナの指向性が異なりドップラー変動が異なる場合、あるいは、送信側又は受信側の周波数変換部の局部発振器がアンテナ毎に共通でない場合など)には、合成した結果を用いると特性が劣化することが予想される。これを考慮して、そのような場合は、干渉除去PSC位相補償部40において、空間多重された他のPSC信号を除去した信号に対し、最大比合成を行うことなく、アンテナ毎に個別に位相回転の検出を行い、位相補償を行うようにすると良い。
(実施の形態3)
図1との対応部分に同一符号を付して示す図7に、実施の形態3の無線通信装置の構成を示す。図7でも、図1と同様に、無線通信装置1dは受信構成のみを示しており、送信構成の図示は省略している。
本実施の形態の無線通信装置1dは、実施の形態1で説明した無線通信装置1(図1)と比較して、復号処理部11が復号データ(以下これを復号ビット列と呼ぶこともある)S8に加えて復号ビット列S8についてのビット毎の尤度情報S30を出力することと、復号ビット列S8及び尤度情報S30を用いて、データ部22の空間多重信号についてのデータ部参照信号S31を生成するデータ部レプリカ生成部61及びデータ部参照信号生成部62を有することと、位相補償部9bがデータ部参照信号S31を用いて位相補償を行う点が異なる。
復号処理部11は、実施の形態1で説明したような所定の復号処理を行うことにより、復号ビット列b(k)(図中のS8)及び復号ビット毎の尤度情報系列をLI(k)(図中のS30)を得る。
データ部レプリカ生成部61は、復号ビット列b(k)を基に再変調処理を行う。すなわち、送信時に用いられた誤り訂正符号化方式、符号化率及び変調多値数で、誤り訂正符号化処理、パンクチャ処理及びインターリーブ処理を施したビットデータ列を生成し、変調多値数に応じたシンボルマッピング処理を施し、最終的に、複数アンテナから送信されるOFDMシンボルデータ列Xd(m、fn)に相当するデータ列を生成する。
またデータ部レプリカ生成部61は、ビット毎の尤度情報系列LI(k)(図中のS30)に対しても、同様に、パンクチャ処理及びインターリーブ処理を施す。さらに、データ部レプリカ生成部61は、シンボルマッピングを行うビット単位毎に、ビット毎の尤度情報系列LI(k)をグルーピングし、グループ化されたビット毎の尤度情報系列から、シンボルデータ全体の尤度情報Ld(m、fn)を得る。シンボルデータ全体の尤度情報Ld(m、fn)を得る方法としては、ビット毎の尤度の平均値、重み付け平均値、又は最大値もしくは最小値を用いる。ここで、Xd(m、fn)及びLd(m、fn)は送信ストリーム数Ntに等しいNt次の列ベクトルを示し、それらの要素は、各アンテナから送信されるOFDMシンボルデータを示す。またmはOFDMシンボルデータ番号、fnはサブキャリア番号を示す。
データ部参照信号生成部62は、チャネル推定部5の出力He(fn)(図中のS3)及びデータ部レプリカ生成部61の出力を用いて、AFC(Automatic Frequency Control)の残留周波数誤差に起因する位相回転Eを受けずに、伝搬路変動Heのみを受けて空間多重伝送された場合の受信信号を、データ部参照信号S31として生成する。すなわち、データ部レプリカ生成部61は、第m番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリアのデータ部参照信号Xd(m、fn)(図中のS31)を、次式に示すようにして生成する。
Figure 0004958565
位相補償部9bは、データ部参照信号S31を参照しながら、OFDM復調信号S1を位相補償する。このとき、データ部参照信号S31は、OFDM復調信号S1に対して信号分離部10、復号処理部11、データレプリカ生成部51及びデータ部参照信号生成部62の処理時間だけ遅延することになるので、OFDM復調信号S1をこの遅延分だけ遅延させて位相補償を行う。
位相補償部9bは、OFDM復調信号S1とデータ部参照信号S31を比較することで、OFDM復調信号S1の位相回転を検出し、この検出結果に基づいて、残留キャリア周波数誤差及びサンプリングクロック誤差等に起因する位相誤差を補償する位相トラッキングを行う。すなわち、位相補償部9bは、次式で示すようにして、データ部参照信号生成部62の出力S(m、fn)を基準としてOFDM復調部4の出力Ye(m、fn)の位相回転Eest(m、fn)を検出する。
Figure 0004958565
ここで、angle[x]は複素数の変数xの位相を算出する演算子を示す。
また位相補償部9bは、残留キャリア周波数誤差Δfcの補正するにあたっては、同一のOFDMシンボルにおいて同じ量だけ位相が回転していることから、サブキャリア共通に検出された位相回転Eest(m、fn)を基に、次式で示すように同一OFDMシンボル内に含まれるパイロットサブキャリアfnに対し重み付け平均化した位相を算出することで位相誤差Lc(m)を求め、これを基に行う。
Figure 0004958565
ここでa(fn)は次式を満たす係数である。重み付けは、送信されるシンボルデータ全体の尤度情報Ld(m、fn)に基づいた重み付け係数を用いて行う。
Figure 0004958565
一方、位相補償部9bは、サンプリングクロック誤差Δfaの補正については、異なるOFDMシンボルシンボル間(第m1シンボル、第m2シンボル)での同一のサブキャリアにおける位相回転Eest(m、fn)―Eest(m、fn)を比較することで、時間的な位相回転量Ls(m、fn)を推定することで行う。
位相補償部9bは、以上によって算出されたOFDMシンボル毎及びサブキャリア毎の位相回転量L(k、fs)=Lc(k)+Ls(k、fs)を補正するための位相回転を、次式で示すように、OFDM復調信号Ye(k、fs)(図中のS1)に乗算することで位相トラッキングの動作を行う。
Figure 0004958565
ここで、L(k、fs)は、ブランチ毎の位相回転量L(k、fs)を第r番目の要素とするM次列ベクトルを示しており、ブランチ個別に算出した位相回転量を適用している。
あるいは、別な手法として、ブランチ毎の位相回転量L(k、fs)をさらに平均化することで、すべてのブランチに共通の位相回転を検出して、補償する手法を適用してもよい。
前者の補償手法を用いる場合、送信側における周波数変換部、あるいは受信側における受信部3で、異なる特性の局部発振器を用いた無線通信機でも、特性の劣化を抑えた受信特性を得ることができる。また、前者の補償手法を用いる場合、アンテナ毎にアンテナ指向性が異なり、異なるドップラー変動を受けた受信信号となる場合でも、特性の劣化が少ない受信特性を得ることができる。
一方、後者の補償手法を用いる場合には、複数のブランチの位相回転量の平均化効果を高めることができ、特に低SNRでの位相回転量の検出を安定化させる効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、実施の形態1の構成に加えて、データレプリカ生成部61及びデータ部参照信号生成部62を設け、復号データS8から尤度情報S30で重み付けたデータ部参照信号S31を生成し、位相補償部9bによってデータ部参照信号S31を用いて位相補償を行うようにしたことにより、実施の形態1よりも一段と位相回転検出精度を向上させることができ、一段と受信特性の改善を図ることができる。
なお、上述した本実施の形態では、位相補償部9bが、データレプリカ生成部61及びデータ部参照信号生成部62によって生成されたデータ部参照信号S31を用いて、位相補償を行う場合について述べたが、参照信号生成部7によって生成された参照信号S4も併用するようにしてもよい。この場合、例えば、データ部参照信号S31を用いて得た検出結果と、参照信号S4を用いて得た検出結果とを、重み付け合成し、この重み付け合成結果を用いて位相補償を行うようにすればよい。
(実施の形態4)
図1との対応部分に同一符号を付して示す図8に、実施の形態4の無線通信装置の構成を示す。図8でも、図1と同様に、無線通信装置1eは受信構成のみを示しており、送信構成の図示は省略している。
本実施の形態の無線通信装置1eは、OFDM復調部4の出力の後段に、空間多重された信号を空間多重前の信号に分離する信号分離部70が設けられ、信号分離部70の後段に、分離後の信号に対して位相補償を行う位相補償部73が設けられている。
信号分離部70は、OFDM復調信号S1に対して、チャネル推定信号S3を用いた信号分離処理を施すことで、空間多重伝送された空間多重ストリームを分離した分離信号S40を得る。具体的には、信号分離部70は、例えばZF、MMSEといった空間的な線形フィルタを用いて分離処理を行う。例えば、ZFにより分離処理を行う場合、次式に示すように、チャネル推定部5で得られたサブキャリア毎のチャネル推定値He(fs)の逆行列を用いた演算を行う。
Figure 0004958565
このようにして、次式で示される位相回転行列E(k、fs)が加わった送信シンボル系列Zd(k、fs)を分離する。
Figure 0004958565
ここで、Zd(k、fs)は列ベクトルであり、その第r番目の要素は第r番目の送信ストリームの送信シンボル系列Zd(k、fs)(r)を表す。
パイロットサブキャリア(PSC)抽出部71は、分離した送信シンボル系列Zd(k、fs)(図中の分離信号S40)から、特定の送信ストリーム(第r番目)のサブキャリア(第m番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリア)を用いて伝送されたパイロットサブキャリア信号Zpsc(m、fn)(r)を抽出する。
パイロットサブキャリア(PSC)レプリカ生成部72は、特定のサブキャリア(以下、第m番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリアとする)を用いて伝送されるパイロットサブキャリアレプリカ信号XPSC(m、fn)(図中のS42)を生成する。
位相補償部73は、PSCレプリカ生成部72からのPSCレプリカ信号S42及びPSC抽出部71からのパイロットサブキャリア信号S41を用いて位相回転を検出し、残留キャリア周波数誤差及びサンプリングクロック誤差等に起因する位相誤差を補償する位相トラッキングを行う。
具体的には、(25)式で示したように、位相回転の検出は、PSCレプリカ生成部72のPSCレプリカ信号S42(XPSC(m、fn))を基準とした、PSC抽出部71からのPSC信号S41(Zpsc(m、fn))の位相回転Eest(m、fn)を検出することで行う。
残留キャリア周波数誤差Δfcを補正するにあたっては、残留キャリア周波数誤差Δfcは、同一のOFDMシンボルにおいて同じ量だけ位相が回転していることから、サブキャリア共通に検出された位相回転Eest(m、fn)を基に、(7)式で示したように同一OFDMシンボル内に含まれるパイロットサブキャリア(fn)に対し重み付け平均化した位相を算出することで位相誤差Lc(m)求め、これを基に行う。
ここで、(7)式におけるa(fn)は(8)式を満たす係数である。重み付けは、PSC抽出部71の出力Zpsc(m、fn)の受信電力あるいは受信振幅に比例配分した重み付け係数を用いて行う。
一方、位相補償部73は、サンプリングクロック誤差Δfaの補正については、異なるOFDMシンボルシンボル間での同一のサブキャリアにおけるパイロットサブキャリアの位相回転を比較することで、時間的な位相回転量Ls(m、fn)を推定することで行う。
位相補償部73は、以上によって算出されたOFDMシンボル毎及びサブキャリア毎の位相回転量L(m、fn)=Lc(m)+Ls(m、fn)を補正するための位相回転を、信号分離部70の出力信号S40に対して乗算することで、位相トラッキングを行う。
あるいは、別な手法として、ブランチ毎の位相回転量L(m、fn)をさらに平均化することで、すべてのブランチに共通の位相回転を検出して、補償する手法を適用してもよい。
前者の補償手法を用いる場合、送信側における周波数変換部、あるいは受信側における受信部3で、異なる特性の局部発振器を用いた構成の無線通信機でも、特性の劣化を抑えた受信特性を得ることができる。また、前者の補償手法を用いる場合、アンテナ毎にアンテナ指向性が異なり、異なるドップラー変動を受けた受信信号となる場合でも、特性の劣化を抑えた受信特性を得ることができる。
一方、後者の補償手法を用いる場合には、複数のブランチの位相回転量の平均化効果を高めることができ、特に低SNRでの位相回転量の検出を安定化させる効果が得られる。
復号処理部74は、位相補償部73の出力信号S43に対して、復号処理部11と同様の処理を施すことで、復号データS8を得る。
以上説明したように、本実施の形態によれば、既知のパイロット信号を用いてパイロットサブキャリアのチャネル推定値S3を算出するチャネル推定部5と、チャネル推定部5により得られたチャネル推定値S3を用いて、空間多重された信号を分離する信号分離部70と、分離信号S40から既知のパイロットサブキャリア信号S41を抽出するPSC抽出部71と、パイロットサブキャリアレプリカ信号S42を生成するPSCレプリカ生成部72と、分離信号S40から抽出されたパイロットサブキャリア信号S41とパイロットサブキャリアレプリカ信号S42とを比較することで位相回転を検出し、当該検出結果に基づいて分離信号S40を位相補償する位相補償部73と、を設けたことにより、パイロットサブキャリア信号が空間多重して伝送された場合でも、パイロットサブキャリア信号を分離するための専用の回路を必要とせずに、簡易な構成で位相補償を行うことができる無線通信装置1eを実現できる。
すなわち、信号分離部70によって、空間多重された各ストリームを空間多重前のストリームに分離した後に、PSC抽出部71によって、分離されたストリーム中のパイロットサブキャリア信号を抽出したので、パイロットサブキャリア信号を分離するための専用の回路が無くても、パイロットサブキャリア信号を抽出することができる。
なお、上述した実施の形態においては、信号分離部70が、空間多重伝送されたデータサブキャリアに対しても、ZF法やMMSE法を用いて信号分離を行う場合を例に取って説明したが、データサブキャリアを分離する方法とパイロットサブキャリアを分離する方法とが異なるように構成してもよい。
例えば、信号分離部70は、先ず、空間多重伝送されたパイロットサブキャリアのみをZF法やMMSE法を用いて各ストリームに分離する。位相補償部73は分離されたパイロットサブキャリアを用いて位相誤差検出を行い、データサブキャリアに対して位相補償を行う。
続いて、信号分離部70は、位相補償されたデータサブキャリアを用いてMLDといった別な信号分離手法を用いて、空間多重伝送された送信ストリームを分離する。これにより、位相補償部73を、データサブキャリアの信号分離手法に依存しない構成とすることができるため、信号分離部70におけるデータサブキャリアの空間多重ストリームの分離手法を、適応的に変更することも可能となる。
すなわち、変調多値数が小さい場合はMLD手法を用い、64QAM等の変調多値数が大きい場合はZF手法を用いて、64QAMでの回路規模の削減を図ることもできる。
(実施の形態5)
図8との対応部分に同一符号を付して示す図9に、実施の形態5の無線通信装置の構成を示す。図9でも、図8と同様に、無線通信装置1fは受信構成のみを示しており、送信構成の図示は省略している。
本実施の形態の無線通信装置1fは、実施の形態4で説明した無線通信装置1eの構成に加えて、反復復号処理部90を有する。反復復号処理部90は、第1の復号処理部74の出力である誤り訂正復号されたビット系列を用いて再度変調を行う再変調部91と、チャネル推定部5によるチャネル推定結果S3(実際には、チャネル推定値更新部80によって更新された信号S51)に基づき、空間多重伝送された信号から他の空間多重ストリームを干渉信号として減算処理を行う干渉キャンセラル部92と、第2の復号処理部93と、を有する。
ここで、反復復号処理を行うための構成としては、パラレル型と逐次型がある。パラレル型は、干渉信号がある場合、それらを一括して除去して復号処理を行う動作を繰り返し行うものである。逐次型は、受信品質の高い空間多重ストリームから順番に復号し、受信信号から復号した信号を除去して反復復号処理を行うものである。本実施の形態では、パラレル型の干渉キャンセル処理を用いた場合を例にとって説明するが、逐次型干渉キャンセル処理を適用することもできる。
再変調部91は、復号ビット列b(k)に基づいて送信シンボルデータを生成する。すなわち、復号ビット列に対し、送信に用いられた誤り訂正符号化方式、変調多値数及び符号化率で、誤り訂正符号化処理、パンクチャ処理及びインターリーブ処理を施すことで、送信された空間多重ストリーム数分の空間多重ストリームビットデータ列を生成し、さらに、それぞれを変調多値数に応じたシンボルマッピング処理を施すことで、サブキャリア毎の空間多重シンボルデータ列D(k、fs)を生成する。
ここで、D(k、fs)は、第j番目の空間多重シンボルデータ列、第k番目のOFDMシンボル、第fs番目のサブキャリアにおける空間多重シンボルデータ列を示す。ここでj=1〜Nt,fs=1〜Ncである。また、D(k、fs)は、D(k、fs)を第j番目の要素とするNt次の列ベクトルとする。
チャネル推定値更新部80は、位相補償部73により検出された位相回転量L(k、fs)を、チャネル推定部5で得られたチャネル推定値S3を反映したものに更新する。ここで、信号分離部70においてZF法を用いた信号分離を行った場合の位相補償部73の出力信号は、次式のように表すことができ、簡単な式変形を行うと、位相補償による位相回転を含めた新たなチャネル推定値B(k、fs)に対して、ZF法を適用(すなわち、B(k、fs)の逆行列をYe(k,fs)に乗算)していると見なせる。
Figure 0004958565
従って、チャネル推定値更新部80は、次式に示すB(k、fs)を新なチャネル推定値S51として形成する。
Figure 0004958565
干渉キャンセル部92は、OFDM復調部4の出力Ye(k、fs)から、所望の第r番目の空間多重ストリームを除く他の空間多重ストリームを干渉信号とみなしてそれを除去し、干渉除去後の第r番目の空間多重ストリームの複数アンテナでの受信結果を最大比合成した信号v(k、fs)(図中のS52)を出力する。すなわち、次式に示すようにして、v(k、fs)を算出する。
Figure 0004958565
ここで、b(k、fs)は、第k番目のOFDMシンボルの第fs番目のサブキャリアについてのチャネル推定値B(k、fs)における第r番目の列ベクトルを示す。上付きの添え字Tはベクトル転置演算子を示し、GはNt次の単位行列からr行r列の対角成分を0にした行列を示す。また、rは1からNtまでの正数値をとる。D(k、fs)は再変調部91の出力信号である。干渉キャンセル部92は、以上の干渉キャンセル動作をすべての空間多重ストリーム数Ntに対して行う。
第2の復号処理部93は、干渉キャンセル部92の出力信号に対して、デマッピング処理、デインタリーブ処理及び誤り訂正復号処理などを施すことで、送信ビット系列を復元する。このようにして、第2の復号処理部93は、復号データS53を得る。
以上説明したように、本実施の形態によれば、実施の形態4の構成に加えて、位相補償部73で検出された位相回転量を用いて、チャネル推定部5で推定されたチャネル推定値S3を更新するチャネル推定値更新部80と、更新されたチャネル推定値S51を用いて反復復号処理を行う反復復号処理部90とを設け、更新された高精度のチャネル推定値S51を用いた反復復号を行うようにしたことにより、実施の形態4の効果に加えて、一段と誤り率特性の良い復号データS53を得ることができる。
すなわち、反復復号処理部90は、干渉キャンセル部92において、更新されたチャネル推定値S51を用いて、OFDM復調信号S1から他の空間多重信号を干渉成分として除去するので、残留位相誤差成分が含まれるOFDM復調信号S1に対しても、干渉成分としての他の空間多重信号を効果的に除去することができ、この結果反復復号処理を受信特性の改善を損なうことなく行うことができるようになる。
また、本実施の形態において、実施の形態3で説明したように、復号結果を用いてレプリカ再生した信号を、位相補償部73での位相誤差検出のための基準信号としてもよい。このようにすれば、上述した効果に実施の形態3で説明した効果が付加される。
なお、本実施の形態では、図9の構成とは、別の構成として、図10、図11、図12、図13の構成を提示する。
図9との対応部分に同一符号を付して示す図10の無線通信装置1gは、図9の無線通信装置1fと比較して、反復復号処理部90aの構成が異なる。無線通信装置1gの反復復号処理部90aは、干渉除去PSC位相補償部100を有する。この構成は、干渉キャンセル部92でパイロットサブキャリア(PSC)を含めて干渉除去動作を行う場合に適用して好適である。
干渉除去PSC位相補償部100は、干渉キャンセル部92の出力S52から、干渉除去後のPSCを抽出し、それに対応するPSCレプリカ生成部72の出力S42を基準として、干渉除去後の信号v(m、fn)の位相回転を検出する。すなわち、次式に示すようにして、第r番目の空間多重ストリームにおいて特定のサブキャリア(第m番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリアとする)を用いて伝送されるパイロットサブキャリア信号X PSC(m、fn)を基準として、干渉除去後の信号v(m、fn)の位相回転E est(m、fn)を算出する。
Figure 0004958565
さらに、干渉除去PSC位相補償部100は、位相誤差検出の結果をサブキャリア間及びOFDMシンボル間で平均化することで位相誤差検出量L(m、fn)を算出し、干渉キャンセル部92の出力S52におけるデータ信号部に対し次式のような位相補償を行った信号q(m、fn)を第2の復号処理部93に出力する。
Figure 0004958565
干渉除去PSC位相補償部100は、空間多重された他のPSC信号を除去し、最大比合成を行うことで、PSC信号のSINRを改善し、この信号を用いて位相回転を検出し、位相補償を行う。
これにより、図10の構成によれば、図9の構成によって得られる効果に加え、位相補償部73で除去できなかった位相誤差を取り除くことができるようになる。すなわち、位相補償部73では、熱雑音やチャネル推定誤差が原因となってPSC信号間に干渉成分が生じるため、位相補償部73の出力S43にはこれに起因する残留位相誤差が含まれるが、干渉除去PSC位相補償部100を用いることで、この残留位相誤差を低減することができ、受信特性の改善を図ることができる。
次に、本実施の形態における別な構成である図11の無線通信装置1hについて説明する。図10との対応部分に同一符号を付して示す図11において、無線通信装置1hは、図10の構成から、チャネル推定値更新部80を除き、その代わりに、乗算部130を加えた構成となっている。乗算部130は、位相補償部110の位相誤差検出結果S60に基づいて、位相誤差を補償するための位相回転を、OFDM復調信号S1に与える。すなわち、図10の構成では、チャネル推定値S3に位相補償の結果を反映することでチャネル推定値S3を更新するチャネル推定値更新部80を設け、更新されたチャネル推定値S51を用いて反復復号処理を行ったが、図11の構成では、位相補償をOFDM復調信号S1に対して行い、位相補償後のOFDM復調信号を用いて反復復号処理を行うようになっている。
位相補償部110は、図10の位相補償部73と同様に、PSCレプリカ生成部72の出力S42及びPSC抽出部71の出力S41を用いて位相回転を検出し、残留キャリア周波数誤差及びサンプリングクロック誤差等に起因する位相誤差を補償する位相トラッキングを行う。
さらに、位相補償部110は、算出されたOFDMシンボル毎及びサブキャリア毎の位相誤差検出量L(m、fn)(図中のS60)を乗算部130に送出する。乗算部130は、OFDM復調信号S1(Ye(m、fn))に対して、次式のような乗算を行うことで、位相回転誤差を補償されたOFDM復調信号Yc(m、fn)を出力する。
Figure 0004958565
反復復号処理部90bにおける干渉キャンセル部92は、位相回転誤差を補償されたOFDM復調信号Yc(m、fn)を用いて、図10の構成で説明したのと同様の処理を行なう。すなわち、干渉キャンセル部92は、次式で示す干渉除去処理を、位相回転誤差を補償されたOFDM復調信号Yc(m、fn)から、所望の第r番目の空間多重ストリームを除く空間多重ストリームを干渉信号とみなして除去することで行う。
Figure 0004958565
次に、干渉キャンセル部92は、干渉除去後の第r番目の空間多重ストリームの複数アンテナでの受信結果を最大比合成した信号v(m、fn)を出力する。
図11の構成によれば、図10の構成によって得られる効果に加え、OFDM復調信号Ye(m、fn)に対して、位相補償のための複素乗算を行うので、チャネル推定値を補償する場合に比べ、演算量を低減することができる。例えば、Nt個の空間多重ストリームが送信され、これをM個のアンテナで受信する場合、サブキャリア毎のチャネル推定値の要素数がNt×M個であるのに対して、OFDM復調信号Ye(m、fn)の要素は受信アンテナ数M個分ですむため、乗算回数はチャネル推定値を補償する場合と比較して(1/Nt)に低減される。この結果、無線通信装置1hにおいては、ハードウエア規模を削減したり、処理遅延を低減することができる。
次に、本実施の形態における別な構成である図12の無線通信装置1iについて説明する。図10との対応部分に同一符号を付して示す図12において、無線通信装置1iは、図10の構成と比較して、干渉除去PSC位相補償部100に代わりに、干渉除去PSC位相誤差検出部120を有する。反復復号処理部90cの動作は、次の通りである。反復復号処理部90cは、まず、空間多重PSC信号の干渉キャンセル動作をデータ部22のサブキャリアよりも先に行い、干渉除去PSC位相誤差検出部120において、干渉キャンセル部92の出力S52から、干渉除去されたPSCを抽出し、それに対応するPSCレプリカ生成部72の出力S42を基準として、干渉除去された信号v(m、fn)の位相回転を検出し、位相補償に必要な位相誤差検出量L(m、fn)を算出する。
無線通信装置1iは、図10の無線通信装置1hが、算出された位相誤差検出量L(m、fn)を用いて干渉キャンセル部92の出力S52におけるデータ信号部のデータサブキャリアを位相補償するのと異なり、チャネル推定更新部121に、位相誤差検出量L(m、fn)(図中のS70)を渡し、再度、チャネル推定値の更新を行う。そして、無線通信装置1iは、再度、更新されたチャネル推定値S51を用いて、データ部のデータサブキャリアに対し反復復号動作を行う。
ここで、チャネル推定更新部121は、2回目のチャネル推定値の更新時には、次式に示すようにして、1回目のチャネル推定値更新により得られたB(m、fn)から、位相誤差検出量L(m、fn)を用いて、新たなチャネル推定値C(m、fn)を算出する。
Figure 0004958565
以降、反復復号処理部90cは、B(m、fn)の代わりに新たなチャネル推定値C(m、fn)を用いて、図10で説明した動作と同様の動作を行う。
図12の構成によれば、干渉除去PSC位相誤差検出部120で得られた高精度の位相誤差検出結果S70を用いてチャネル推定値を更新し、更新したチャネル推定値S51を用いてデータ部のデータサブキャリア信号を反復復号処理するようにしたので、図10の構成によって得られる効果に加え、位相誤差がより多く含まれる1回目のチャネル推定値を用いて干渉キャンセル動作を行うことで生じる同一チャネル干渉成分を低減することができるため、受信特性をより高めることできるといった効果を得ることができる。
次に、本実施の形態における別な構成である図13の無線通信装置1jについて説明する。図12との対応部分に同一符号を付して示す図13において、無線通信装置1jは、図12の構成と比較して、チャネル推定値更新部121を除き、その代わりに、乗算部130を加えた構成となっている。乗算部130は、干渉除去PSC位相誤差検出部120の位相誤差検出結果に含まれる位相誤差を補償する位相回転を、OFDM復調信号S1に与える。すなわち、図12の構成では、位相補償の結果をチャネル推定値に反映するチャネル推定値更新121を設け、更新したチャネル推定値S51を用いて反復復号処理を行ったのに対して、無線通信装置1jは、位相補償をOFDM復調信号S1に対して行い反復復号処理を行うようになっている。
反復復号処理部90dは、図12の反復復号処理部90cと同様に、まず、空間多重PSC信号の干渉キャンセル動作をデータ部22のサブキャリアよりも先に行い、干渉除去PSC位相誤差検出部120において、干渉キャンセル部92の出力S52から、干渉除去されたPSCを抽出し、それに対応するPSCレプリカ生成部72の出力S42を基準として、干渉除去された信号v(m、fn)の位相回転を検出し、位相補償に必要な位相誤差検出量Lx(m、fn)を算出する。
乗算部130は、OFDM復調部4の出力Yc(m、fn)に位相補償部110で検出された位相回転を与えると共に、この位相回転が与えられた信号に対して、反復復号処理部90dの干渉除去PSC位相誤差検出部120で算出されたOFDMシンボル毎及びサブキャリア毎の位相回転量Lx(m、fn)を次式のように乗算する。その結果、乗算部130は、干渉キャンセル部92の出力信号S52における位相回転誤差が予め補償されたOFDM復調信号Yx(m、fn)を出力する。
Figure 0004958565
このように、反復復号処理部90dの干渉キャンセル部92は、OFDM復調部4の出力Yc(m、fn)をそのまま用いるのではなく、乗算部130によって位相回転誤差を補償されたOFDM復調信号Yx(m、fn)を用いて、図10で説明したのと同様の動作を行なう。すなわち、干渉キャンセル部92は、次式で示す干渉除去処理を、位相回転誤差を補償されたOFDM復調信号Yx(m、fn)から、所望の第r番目の空間多重ストリームを除く空間多重ストリームを干渉信号とみなして除去することで行う。
Figure 0004958565
次に、干渉キャンセル部92は、干渉除去後の第r番目の空間多重ストリームの複数アンテナでの受信結果を最大比合成した信号v(m、fn)を出力する。
図13の構成によれば、図11の構成によって得られる効果に加え、干渉キャンセル部92の出力信号を位相補償するための演算に相当する複素乗算を、OFDM復調信号Yc(m、fn)に対して予め行うようにしたので、チャネル推定値を補償する場合に比べ、演算量を低減することができる。例えば、Nt個の空間多重ストリームが送信され、これをM個のアンテナで受信する場合、サブキャリア毎のチャネル推定値の要素数がNt×M個であるのに対して、OFDM復調信号Ye(m、fn)の要素は受信アンテナ数M個分ですむため、乗算回数を(1/Nt)に低減することができる。この結果、無線通信装置1jにおいては、ハードウエア規模を削減したり、処理遅延を低減することができる。
(実施の形態6)
図14に、実施の形態6の無線通信装置の構成を示す。なお、図14では、実施の形態1で説明した図1との対応部分には同一符号を付し、実施の形態1で説明した構成と同様の構成部分については、説明を省略する。
図15に、図14の無線通信装置1Kが受信するパケットのフレーム構成例を示す。すなわち、無線通信装置1Kの通信相手である無線通信装置は、図15に示すようなフレーム構成のパケットを送信する。
図15のフレーム構成について説明する。1つのフレームは、複数のNs個のサブフレームからなり、一つのサブフレームには、Nf個のOFDMシンボルが含まれる。サブフレームは、予め既知であるリファレンス信号部と、それ以外の制御信号を含むデータ信号部とから構成される。なお、制御信号には、送信される信号の誤り訂正符号の符号化率、変調多値数等の情報が含まれる。サブフレーム中において、黒塗りで示したのは第1のアンテナから送信されるリファレンス信号であり、網掛けで示したのは第2のアンテナから送信されるリファレンス信号である。空白で示したのはデータ信号部である。
リファレンス信号は、チャネル推定用に用いる目的で、サブキャリア方向及びOFDMシンボル方向にそれぞれ間欠的に挿入されている。1つのOFDMシンボルには、複数のNc個のサブキャリアが含まれる。空間多重伝送を行う際には、異なるアンテナから送信されるリファレンス信号は、サブキャリア挿入位置が互いにずらされて配置される。
そして、ある送信アンテナによってあるサブキャリアを用いてリファレンス信号が送信されている場合には、他の送信アンテナにおいてはそのサブキャリアをヌルキャリアとして送信を行う(つまりそのサブキャリアを用いた送信を行わない)ようになっている。
このように、空間多重時には、異なるアンテナからのリファレンス信号は異なるサブキャリアを用いて送信することで、リファレンス信号を周波数分割多重(FDM)して伝送でき、受信時にそれぞれ分離することができる。
なお、本実施の形態では、空間多重時のリファレンス信号の多重方法としてFDMを用いた場合について説明するが、本実施の形態が適用可能なリファレンス信号の多重方法はこれに限定されない。例えば、異なるOFDMシンボルを用いた時間分割多重(TDM)や、異なる符号系列を用いた符号分割多重(CDM)が用いられた場合でも、同様に適用が可能である。
以下、図14を用いて、本実施の形態の無線通信装置1Kについて説明する。無線通信装置1Kは、複数M個の受信アンテナ2―1〜2−Mによって、所望のキャリア周波数帯の高周波信号を受信する。受信部3―1〜3−Mは、複数の受信アンテナ2―1〜2−Mで受信された各々の高周波信号に、増幅処理、帯域制限処理及び周波数変換処理を施し、同相(Inphase)信号及び直交(Quadrature Phase)信号からなる複素のベースバンド信号を出力する。
OFDM復調部4―1〜4−Mは、それぞれ、時間及び周波数同期処理、GI(ガードインターバル)除去、IFFT処理及び直列並列変換等を行うことで、入力された各々のベースバンド信号に対しOFDM復調を施し、Nc個のサブキャリア毎のシンボルデータ系列をOFDM復調信号として出力する。
なお、以下では、第k番目のOFDMシンボル受信時の、第fs番目のサブキャリア毎のシンボルデータ系列をY(k、fs)と表記する。ここで、Y(k、fs)は受信に用いたM個のアンテナ2―1〜2−Mで受信された信号を要素として含む列ベクトルである。すなわち、アンテナ2−mで受信された信号を入力とするOFDM復調部4−mから出力される信号y(k、fs)を第m番目の要素とする。
第1のチャネル推定部201は、伝送されたサブフレーム中でリファレンス信号が含まれる最初のOFDMシンボルを用いて、振幅及び位相変動を含む複素振幅として、サブキャリア毎の伝搬路変動を推定する(以下この推定値をチャネル推定値と呼ぶ)。以下、サブフレーム中でリファレンス信号が含まれる最初のOFDMシンボルを第u番目とする(図3においてはu=1の場合を示す)。ここで、リファレンス信号がサブキャリア方向(周波数方向)に間欠的に挿入されている場合には、サブキャリア方向での補間処理を用いることで、リファレンス信号が挿入されていないサブキャリアのチャネル推定値を得る。補間処理に関しては、例えば特許文献(特表2006-515481号公報)に記載されている既知の技術であるため、ここでは詳細説明を省略する。
レプリカ生成部202は、サブフレーム中の第2番目のリファレンス信号が含まれるOFDMシンボル(サブフレーム中では第u番目のOFDMシンボル)を用いて、特定のサブキャリア(以下、第u番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリアとする)を用いて伝送される予め既知であるリファレンス信号のレプリカ信号XPSC(u、fn)を生成する。ここで、レプリカ信号XPSC(u、fn)は、各送信アンテナから送信される第u番目のOFDMシンボルにおける第fnサブキャリアのリファレンス信号の送信系列x(u、fn)を要素とする送信系列ベクトルXPSC(u、fn)=[x(u、fn)、...、xNt(u、fn)]である。ここで、送信が行われないヌルキャリアは、送信系列の要素を0とする。
参照信号生成部203は、第1のチャネル推定部201により得られたチャネル行列H(u、fn)の推定値He(u,fn)及びレプリカ生成部202により得られたレプリカ信号XPSC(u、fn)を用いて、次式のようにして参照信号SPSC(u、fn)を生成する。
Figure 0004958565
このように、参照信号生成部203は、第u番目のOFDMシンボルにおける、第fn番目のサブキャリア信号を用いて伝送されるパイロットサブキャリアXPSC(u、fn)が、位相回転Eによる位相回転を受けずに、伝搬路変動を受けて受信される信号に相当する参照信号SPSC(u、fn)を生成する。
リファレンス信号抽出部204は、(2)式で示される受信信号Ye(k、fs)から、次式で示すように、サブフレーム中の第2番目のリファレンス信号が含まれるOFDMシンボル(サブフレーム中では第u番目のOFDMシンボル)の特定のサブキャリア(第u番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリア)の受信信号Ye(u、fn)を抽出する。
Figure 0004958565
位相誤差検出部205は、参照信号生成部203によって生成された参照信号及びリファレンス信号抽出部204によって抽出された受信リファレンス信号を用いて、受信リファレンス信号の位相回転を検出する。具体的には、次式で示すように、位相回転の検出は、参照信号(SPSC(u、fn))を基準とした、受信リファレンス信号(Ye(u、fn))の位相回転Eest(m、fn)を検出することで行う。
Figure 0004958565
ここで、angle[x]は複素数の変数xの位相算出する演算子を示し、xが列ベクトルの場合、その要素毎に位相算出を行う。
残留キャリア周波数誤差Δfcは、同一のOFDMシンボルにおいて同じ量だけ位相が回転している。よって、位相誤差検出部205は、サブキャリア共通に検出された位相回転Eest(u、fn)を基に、次式で示すように同一OFDMシンボル内に含まれるパイロットサブキャリアfnに対し重み付け平均化した位相を算出することで、位相誤差Lc(m)を求める。
Figure 0004958565
ここで、a(fn)は、次式を満たすM次の対角行列(対角成分除く要素が0)である。重み付けは、サブキャリア信号Ye(u、fn)の受信電力あるいは受信振幅に比例配分した重み付け係数を用いて行う。また、PSC(u)は、第u番目のOFDMシンボル内に含まれるリファレンス信号を送信しているサブキャリアのサブキャリア番号を要素とする集合を示す。
Figure 0004958565
なお、別な位相誤差Lc(u)の算出方法として、次式を適用することもできる。この場合、複数のパイロットサブキャリアにて検出される位相回転は、受信電力に比例した重み付けをされて合成される。ここで、次式における記号「.*」はベクトルの(同じ位置にある)要素毎の乗算を示す。
Figure 0004958565
位相誤差推定部206は、以上によって算出されたOFDMシンボル共通の位相回転量Lc(u)を基に、全てのOFDMシンボルに対する位相回転量を算出する。ここで、リファレンス信号が含まれていないOFDMシンボルについての位相回転量は、リファレンス信号が含まれているOFDMシンボルにおける位相回転量Lc(u)を用いて、内挿あるいは外挿補間を行うことで求める。例えば、線形補間処理を行う場合、次式を用いてサブフレーム内の第k番目のOFDMシンボルに対する位相回転量L(k)を算出する。ここで、k=1〜Nfである。
Figure 0004958565
バッファ部207は、伝送されたパケット中のサブフレームに含まれる第2番目のリファレンス信号が含まれる、第u番目のOFDMシンボルより前のOFDMシンボルにおけるサブキャリア信号を、サブキャリア毎に一時的に記憶し、記憶された順番に出力する。これにより、第u番目のOFDMシンボルにおける位相回転量Lc(u)の検出結果を用いてそれより以前のOFDMシンボルに対する位相回転量L(k)が検出されるまでの、時間差を吸収する。
位相補償部210は、位相誤差推定部206によって推定されたOFDMシンボル毎の位相回転量L(k)を補正する位相回転を、データ信号が含まれるサブキャリアfsの受信信号ベクトルYe(k、fs)に、次式で示すように乗算することで位相回転誤差を補償する。
Figure 0004958565
なお、L(k)は、ブランチ毎の位相回転量L(k)を第r番目の要素とするM次列ベクトルを示しており、ブランチ個別に算出した位相回転量を適用している。
あるいは、別な手法として、ブランチ毎の位相回転量L(k、fn)をさらに平均化することで、すべてのブランチに共通の位相回転を検出して、補償する手法を適用してもよい。
前者の位相回転誤差を補償する手法を用いれば、送信側における周波数変換部、あるいは受信側における受信部3において、異なる特性の局部発振器を用いる場合や、アンテナ毎にアンテナ指向性が異なり、異なるドップラー変動をうけた受信信号となる場合でも、特性劣化が少ない受信性能を得ることができる。
一方、後者の位相回転誤差を補償する手法を用いれば、複数のアンテナで受信されたブランチの位相回転量の平均化効果を高めることができ、特に低SNRでの位相回転量の検出性能の向上効果を得ることができる。
リファレンス信号位相補償部208は、位相誤差検出部205で検出された、リファレンス信号が含まれているOFDMシンボルにおける位相回転量Lc(u)を用いて、受信リファレンス信号の位相回転を補償する。すなわち、(37)式で示される、特定のサブキャリア(第u番目のOFDMシンボルにおける第fn番目のサブキャリア)を用いて伝送されたリファレンス信号の受信信号Ye(u、fn)に対し、次式で示す位相補償を施す。
Figure 0004958565
第2のチャネル推定部209は、リファレンス信号位相補償部208により位相補償されたリファレンス信号を用いて、サブキャリア毎のチャネル推定値He(u,fs)を算出する。更に、第2のチャネル推定部209は、求めたチャネル推定値と、第1のチャネル推定部201で算出されたチャネル推定値とを用いて、リファレンス信号が含まれていないOFDMシンボルのサブキャリア毎のチャネル推定値He(k,fs)を、補間処理によって算出する。ここで、k=1〜Nfである。
信号分離部211は、位相補償部210の出力に対して、第2のチャネル推定部209からのチャネル推定結果He(k,fs)を用いた信号分離処理を施すことで、空間多重伝送された空間多重ストリームを分離する。
空間多重ストリームの分離処理については、例えば非特許文献1等で開示されている既知の技術なのでここでは詳述しない。例えば、ZF(Zero Forcing)法により分離する場合、第2のチャネル推定部209で得られたOFDMシンボル毎、サブキャリア毎のチャネル推定値He(k、fs)に対し、次式に示すように、その逆行列を算出することで、送信シンボル系列Xd(k,fs)を分離する。
なお、信号分離部211での分離処理はZF法に限らず、MMSE(Minimum Mean Square Error)法、MLD(Maximum likelihood Detection)法等の他の手法を用いてもよい。また、空間多重伝送されていない場合は、等化処理を行えばよい。
Figure 0004958565
以上説明したように、本実施の形態の無線通信装置1Kは、マルチキャリア変調された受信信号から、受信信号に含まれる既知の第1のリファレンス信号を用いてチャネル推定値を算出する第1のチャネル推定部201と、第1のリファレンス信号と異なる時間に含まれる第2のリファレンス信号のレプリカ信号を生成するレプリカ生成部202と、レプリカ信号に対して、前記チャネル推定値に応じたチャネル変動を付与して参照信号を生成する参照信号生成部203と、マルチキャリア変調された受信信号から、第2のリファレンス信号を抽出するリファレンス信号抽出部204と、参照信号生成部203により得られた参照信号と、リファレンス信号抽出部204により得られた信号を比較することで受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出部205と、位相誤差検出部205の出力を基に受信信号の位相誤差を補償する位相補償部210とを具備する。
これにより、本実施の形態によれば、マルチキャリア変調されたサブキャリア中に、チャネル推定用のリファレンス信号が間欠的に挿入されている場合でも、AFCの残留周波数誤差に起因する位相誤差を補償できる。
また、本実施の形態の無線通信装置1Kは、リファレンス信号抽出部204により得られた信号の位相誤差を、位相誤差検出部205の検出結果に基づいて補償するリファレンス信号位相補償部208と、リファレンス信号位相補償部208によって位相誤差が補償されたリファレンス信号を用いてチャネル推定値を算出する第2のチャネル推定部209とを具備する。
さらに、本実施の形態の無線通信装置1Kは、第1のチャネル推定部201のチャネル推定結果と、位相誤差が補償されたリファレンス信号とを用いて、チャネル推定値を補間するようにした。
本実施の形態では、この補間処理を第2のチャネル推定部209で行う場合について説明したが、第2のチャネル推定部209とは別に、チャネル推定補間部を設けるようにしてもよい。
これにより、本実施の形態によれば、時間軸方向の補間により算出されるチャネル推定値の推定精度を向上できるという効果を得ることができる。これは、時間軸方向の補間処理の前に、リファレンス信号位相補償部208によってAFCの残留周波数誤差に起因する位相回転を予め取り除いているので、リファレンス信号には伝搬チャネルの変動成分のみが残ることになるからである。そして、このように変動成分を減少した上で、時間軸方向の補間処理を行ようにしているので、補間精度を高くできる。
なお、本実施の形態では、位相補償部210による位相補償を、OFDM復調部4の出力に対して行った場合について述べたが、第2のチャネル推定部209で算出されたチャネル推定値に対して位相誤差を反映するようにしてもよい。
図16に、そのような処理を行う無線通信装置の構成例を示す。図14との対応部分に同一符号を付して示す図16において、無線通信装置1Lは、無線通信装置1Kから位相補償部210を除き、チャネル推定値更新部300を追加した構成でなる。
無線通信装置1Lは、チャネル推定値更新部300に、第2のチャネル推定部209の出力及び位相誤差推定部206の出力を入力する。
チャネル推定値更新部300は、位相誤差推定部206の出力である位相回転量L(k、fs)を用いることで、第2のチャネル推定部209により得られたサブキャリア毎、OFDMシンボル毎のチャネル推定値He(k、fs)に、位相誤差を加えたチャネル推定値を算出する。
すなわち、チャネル推定値更新部300は、第2のチャネル推定部209で得られたサブキャリア毎のチャネル推定値He(k、fs)に対し、次式に示すように、位相回転量L(k、fs)を乗算することで、位相誤差が加えられたチャネル推定値Hb(k、fs)を算出する。
Figure 0004958565
チャネル推定値更新部300の出力は、信号分離部301に送出される。信号分離部301は、更新されたチャネル推定値Hb(k、fs)を基に、バッファ部207から出力されるサブキャリア信号に対し分離等化処理(検波処理)を行う。更新されたチャネル推定値Hb(k、fs)は、AFC誤差に起因する位相回転を含むチャネル推定値であるため、信号分離部301では、受信されたサブキャリア信号の位相回転を含めた分離等化処理が可能となる。
このように、図16の無線通信装置1Lは、マルチキャリア変調された受信信号から、受信信号に含まれる既知の第1のリファレンス信号を用いてチャネル推定値を算出する第1のチャネル推定部201と、第1のリファレンス信号と異なる時間に含まれる第2のリファレンス信号のレプリカ信号を生成するレプリカ生成部202と、レプリカ信号に対して、前記チャネル推定値に応じたチャネル変動を付与して参照信号を生成する参照信号生成部203と、マルチキャリア変調された受信信号から、第2のリファレンス信号を抽出するリファレンス信号抽出部204と、参照信号生成部203により得られた参照信号と、リファレンス信号抽出部204により得られた信号を比較することで受信信号の位相誤差を検出する位相誤差検出部205と、位相誤差検出部205の出力を基に、チャネル推定値を更新するチャネル推定値更新部300とを具備する。これにより、図14の無線通信装置1Kと同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態における構成は、サブキャリア毎のOFDM復調信号に対し位相補償を行うか、あるいは、チャネル推定値に対し位相補償を加える構成であり、信号分離部211(301)の構成に依存しない。そのため、信号分離部211(301)における空間多重ストリームの分離手法を、適応的に変更することも可能である。すなわち、変調多値数が小さい場合はMLD手法を用い、64QAM等の変調多値数が大きい場合はZF手法を用いて64QAMでの回路規模の削減を図ることもできる。
なお、上述した実施の形態1〜6では、各OFDM復調部4―1〜4−Mにおいて、周波数同期処理を行う場合を想定して説明したが、送信側及び受信側の無線通信装置の周波数精度が十分高い場合には、OFDMシンボル復調部4における周波数同期を省略してもよい。その場合には、上述した実施の形態と同様の考え方で、周波数同期(AFC処理)と位相同期処理を同時に行うようにすればよい。
本発明に係る無線通信装置は、パイロットサブキャリア信号を空間多重して伝送する伝送フォーマットを用いる無線通信システムに適用して好適である。
本発明の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態におけるパケット構成例を示す図 実施の形態1の無線通信装置の別の構成例を示すブロック図 実施の形態2の無線通信装置の構成を示すブロック図 干渉除去パイロットサブキャリア(PSC)位相補償部の構成を示すブロック図 実施の形態2の無線通信装置の別の構成例を示すブロック図 実施の形態3の無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態4の無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態5の無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態5の無線通信装置の別の構成例を示すブロック図 実施の形態5の無線通信装置の別の構成例を示すブロック図 実施の形態5の無線通信装置の別の構成例を示すブロック図 実施の形態5の無線通信装置の別の構成例を示すブロック図 実施の形態6の無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態6のパケット構成例を示す図 実施の形態6の無線通信装置の別の構成例を示すブロック図 パイロットサブキャリア信号を空間多重して伝送する伝送フォーマット例を示す図 位相トラッキング回路を有する従来の無線通信装置の構成例を示すブロック図
符号の説明
1、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1K、1L 無線通信装置
5 チャネル推定部
6、72 パイロットサブキャリア(PSC)レプリカ生成部
7 参照信号生成部
8 空間多重パイロットサブキャリア(PSC)抽出部
9、9b、73、110 位相補償部
10、70 信号分離部
11 復号処理部
30 チャネル推定更新部
40、100 干渉除去パイロットサブキャリア(PSC)位相補償部
51 パイロットサブキャリア(PSC)干渉キャンセル部
52 位相誤差検出部
53、130 乗算部
61 データ部レプリカ生成部
62 データ部参照信号生成部
71 パイロットサブキャリア(PSC)抽出部
74、93 復号処理部
80 チャネル推定値更新部
90、90a 反復復号部
91 再変調部
92 干渉キャンセル部
120 干渉除去パイロットサブキャリア(PSC)位相誤差検出部

Claims (9)

  1. 参照信号として、空間多重される受信パイロットサブキャリア信号を予め生成する参照信号生成手段と、
    マルチキャリア変調された受信信号から、空間多重されたパイロットサブキャリア信号を抽出する空間多重パイロットサブキャリア抽出手段と、
    前記参照信号生成手段により得られた参照信号と、前記空間多重パイロットサブキャリア抽出手段により得られた空間多重されたパイロットサブキャリア信号とを比較することで受信信号の位相誤差を検出し当該位相誤差を補償する位相補償手段と、
    を具備しており、
    前記参照信号生成手段は、
    空間多重されたパイロットサブキャリア信号のレプリカ信号を生成する空間多重パイロットサブキャリアレプリカ生成手段と、
    受信信号に含まれる既知のパイロット信号を用いてパイロットサブキャリアのチャネル推定値を算出するパイロットサブキャリアチャネル推定手段と、
    を具備し、
    前記位相補償手段は、
    前記パイロットサブキャリアチャネル推定手段の出力及び前記パイロットサブキャリアレプリカ生成手段の出力を基に、前記空間多重されたパイロットサブキャリアから1つのパイロットサブキャリア以外の他の空間多重パイロットサブキャリア成分を干渉成分として除去し、当該干渉成分を除去したパイロットサブキャリアに対して、前記パイロットサブキャリアレプリカ生成手段の出力を参照信号とした位相誤差補償を行う干渉除去パイロットサブキャリア位相補償手段である、
    無線通信装置。
  2. 記参照信号生成手段は、
    前記レプリカ信号に対して、前記チャネル推定値に応じたチャネル変動を付与して前記参照信号を生成する
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記位相補償手段は、前記パイロットサブキャリアチャネル推定手段により得られたチャネル推定値を補償し、
    前記位相補償手段により補償されたチャネル推定を用いて、空間多重された受信信号を分離する
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記位相補償手段は、前記空間多重されたパイロットサブキャリア信号の位相関係に応じて、前記位相誤差を重み付けして求める
    請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 空間多重されたパイロットサブキャリア信号のレプリカ信号を生成する空間多重パイロットサブキャリアレプリカ生成手段と、
    受信信号に含まれる既知のパイロット信号を用いてパイロットサブキャリアのチャネル推定値を算出するパイロットサブキャリアチャネル推定手段と、
    を具備しており
    参照信号として、空間多重される受信パイロットサブキャリア信号を予め生成する参照信号生成手段と、
    前記チャネル推定値を用いて、空間多重された受信信号を分離する信号分離手段と、
    前記信号分離手段によって得られた分離信号から既知のパイロットサブキャリア信号を抽出し、抽出したパイロットサブキャリア信号と前記レプリカ信号とを比較することで位相回転を検出し補償する位相補償手段と、
    前記位相補償手段により検出された位相回転を基に前記チャネル推定値を更新するチャネル推定値更新手段と、
    号処理により得られた復号結果に対して、前記更新されたチャネル推定値を用いて反復復号処理を施す反復復号処理手段と、
    を具備し、
    前記位相補償手段は、
    前記パイロットサブキャリアチャネル推定手段の出力及び前記パイロットサブキャリアレプリカ生成手段の出力を基に、前記空間多重されたパイロットサブキャリアから1つのパイロットサブキャリア以外の他の空間多重パイロットサブキャリア成分を干渉成分として除去し、当該干渉成分を除去したパイロットサブキャリアに対して、前記パイロットサブキャリアレプリカ生成手段の出力を参照信号とした位相誤差補償を行う干渉除去パイロットサブキャリア位相補償手段である、
    無線通信装置。
  6. 前記反復復号処理手段は、
    前記復号処理の出力を再変調する再変調手段と、
    前記再変調手段により得られた信号に対して前記チャネル推定値更新手段により更新されたチャネル推定値に応じたチャネル変動を付与し、当該チャネル変動を付与した再変調信号を用いて受信信号から干渉成分を除去する干渉キャンセル手段と、
    を具備する請求項に記載の無線通信装置。
  7. 前記反復復号処理手段は、
    前記パイロットサブキャリアレプリカ生成手段により得られたパイロットサブキャリアレプリカ信号を基準として、前記干渉キャンセル手段の出力信号に含まれるパイロットサブキャリア信号の位相回転を検出し、当該検出結果に基づいて、前記干渉キャンセル手段の出力信号に含まれるデータサブキャリア信号を位相補償する干渉除去パイロットサブキャリア位相補償手段を、さらに具備する
    請求項に記載の無線通信装置。
  8. 前記位相補償手段により検出された位相回転に基づく位相回転を受信信号に与えることで受信信号を位相補償する乗算手段を、さらに具備し、
    前記反復復号処理手段は、前記復号処理により得られた復号結果と、前記乗算手段により位相補償された受信信号とを用いて、反復復号処理を行う、
    請求項に記載の無線通信装置。
  9. 前記反復復号手段は、
    初回復号時において、
    前記再変調手段が、前記復号処理の出力に含まれるパイロットサブキャリア信号を再変調し、
    前記干渉キャンセル手段が、前記再変調手段により得られたパイロットサブキャリア信号に対して前記チャネル推定値更新手段により更新されたチャネル推定値に応じたチャネル変動を付与し、当該チャネル変動を付与したパイロットサブキャリア信号の再変調信号を用いて受信パイロットサブキャリア信号から干渉成分を除去し、
    前記干渉除去パイロットサブキャリア位相補償手段が、前記パイロットサブキャリアレプリカ生成手段により得られたパイロットサブキャリアレプリカ信号を基準として、前記干渉キャンセル手段により得られたパイロットサブキャリア信号の位相回転を検出し、当該検出結果を前記チャネル推定値更新手段に送出して当該検出結果に応じてチャネル推定値を更新させ、
    反復復号時において、
    前記再変調手段が、前記復号処理の出力に含まれるデータサブキャリア信号を再変調し、
    前記干渉キャンセル手段が、前記再変調手段により得られたデータサブキャリア信号に対して前記チャネル推定値更新手段により更新されたチャネル推定値に応じたチャネル変動を付与し、当該チャネル変動を付与したデータサブキャリア信号の再変調信号を用いて受信データサブキャリア信号から干渉成分を除去する
    請求項に記載の無線通信装置。
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