JP4957995B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機 Download PDF

Info

Publication number
JP4957995B2
JP4957995B2 JP2007099806A JP2007099806A JP4957995B2 JP 4957995 B2 JP4957995 B2 JP 4957995B2 JP 2007099806 A JP2007099806 A JP 2007099806A JP 2007099806 A JP2007099806 A JP 2007099806A JP 4957995 B2 JP4957995 B2 JP 4957995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
game ball
guide
wall
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007099806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008253580A (ja
Inventor
純 三津間
Original Assignee
奥村遊機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 奥村遊機株式会社 filed Critical 奥村遊機株式会社
Priority to JP2007099806A priority Critical patent/JP4957995B2/ja
Publication of JP2008253580A publication Critical patent/JP2008253580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4957995B2 publication Critical patent/JP4957995B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技球の始動入賞装置への入賞に基づいて入賞口が開放される特別可動入賞装置に入賞した遊技球が、かかる特別可動入賞装置内に設けられた特定入球口に入球することによって、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するパチンコ機に関するものである。
従来から、パチンコ機においては、遊技球の動きに遊技者の興味を惹きつけて、遊技者を楽しませるための工夫が施されている。その一つとして、特許文献1に記載されているように、上流側の構成通路が下流側の一対の構成通路にそれぞれ接続されたあみだ路を遊技盤面上に設けることが提案されている。
ところで、パチンコ機には、様々な種類があり、その一つとして、始動入賞装置に遊技球が入賞すると、それまで閉鎖されていた特別可動入賞装置の入賞口が開放されて、特別可動入賞装置への遊技球の入賞が可能になり、かかる特別可動入賞装置に入賞した遊技球が特別可動入賞装置内に設けられた特定入球口に入球することによって、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するパチンコ機が知られている。
この種のパチンコ機においては、特別可動入賞装置に入賞した遊技球が特定入球口に入球するか否かが遊技者の最大の関心事になることから、特別可動入賞装置内での遊技球の動きに遊技者の興味を惹きつける工夫を施す必要がある。
そこで、特許文献1に記載の如きあみだ路を特別可動入賞装置内に設けることが考えられる。しかしながら、特許文献1に記載の如きあみだ路においては、構成通路の分岐点に配される振分部材を、遊技球の転動面に対して直交する方向に延びる中心軸線回りに回転可能にすると共に、かかる振分部材に対して、遊技球が通過可能な球通路を形成する必要があることから、振分部材そのものが大型化する傾向にある。それ故、特別可動入賞装置内の限られた配設スペースでは、このような振分部材を多数配設することが難しくなってしまい、その結果、単調なあみだ路になって、興趣に欠けるという問題がある。
加えて、遊技球の転動面に対して直交する方向に延びる中心軸線回りに振分部材を回転させることから、振分部材を回転させるための駆動機構を転動面の裏側に設ける必要がある。それ故、駆動機構の配設スペースを考慮して振分部材の配設位置を決めなければならなくなり、特別可動入賞装置内に多数の振分部材を配設することが一層難しくなる。
なお、特許文献1には、上述の如き球通路が形成された振分部材ではなく、下流側の一対の構成通路の一方を閉じた状態にすることにより、他方を開いた状態にする弁体の如き振分部材を採用しても良いことが記載されている。
しかしながら、このような弁体の如き振分部材は、振分部材そのものの配設スペースは小さく出来るが、遊技球の転動面に対して直交する方向に延びる中心軸回りに振分部材を回動させる必要があることから、駆動機構を配設するために必要なスペースが、振分部材として球通路が形成されたものを採用する場合と殆ど同じ大きさになる。それ故、振分部材を特別可動入賞装置内の限られた配設スペースに多数配設することが困難であることに変わりはない。
また、特許文献1に記載されている、球通路が形成された振分部材や弁体の如き振分部材では、遊技球の転動方向を変更する際に、遊技球が必ず振分部材に衝突するようになっていることから、振分部材の耐久性を確保することが難しいという問題もあった。
特開平8−66526号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、特別可動入賞装置内を流下する遊技球の動きを変化に富んだものにすることが出来ると共に、遊技球の動きを変化させる部材の耐久性を確保することが出来る、新規な構造のパチンコ機を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明は、遊技球の始動入賞装置への入賞に基づいて入賞口が開放される特別可動入賞装置が設けられており、特別可動入賞装置に入賞した遊技球が特別可動入賞装置内に設けられた特定入球口に入球することによって、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するパチンコ機であって、特別可動入賞装置内において入賞口から特定入球口に至る球経路上には、一つの入口に対応する出口が一つ形成された誘導通路の複数が並列的に設けられていると共に、これら複数の誘導通路を途中で他の誘導通路に連通せしめる連通路が設けられており、更に、複数の誘導通路のそれぞれに対して、その途中で遊技球を連通路に導く障壁が設けられており、それによって、特別可動入賞装置内にあみだ状の球通路が形成されていることを、特徴とする。また、本発明においては、あみだ状の球通路における障壁の少なくとも一つが退避可能な可動壁によって構成されており、可動壁が誘導通路の壁面から誘導通路内に突出した突出状態で、誘導通路を流下する遊技球が連通路を通って他の誘導通路へ導かれるようにする一方、可動壁が誘導通路の壁面から誘導通路内に突出していない引込状態で、誘導通路を流下する遊技球が同じ誘導通路を流下し続けるようにすることも、特徴とする。
このような本発明に従う構造とされたパチンコ機においては、特別可動入賞装置内にあみだ状の球通路が形成されており、しかも、かかるあみだ状の球通路における障壁の少なくとも一つが退避可能な可動壁で構成されていることから、可動壁の状態を変化させることにより、あみだ状の球通路において遊技球が通過するルートを変更することが可能となる。
そこにおいて、本発明では、可動壁が突出状態と引込状態とを択一的にとるようになっていることから、可動壁の駆動機構として、回転運動を直線運動に変換する機構を備えたものだけでなく、直線的な往復動を行うものを採用することが可能となる。具体的には、カム機構を備えた駆動機構を採用することが可能になるだけでなく、ソレノイドを採用することが可能となるのである。これにより、電動モータやかかる電動モータの回転駆動力を伝達するための減速歯車列等の比較的大きな配設スペースが必要な駆動機構を可動壁の直ぐ近くに配設する必要がなくなる。
従って、本発明のパチンコ機においては、特別可動入賞装置内の限られた配設スペースにおいても、多くの可動壁を配設することが可能となる。これにより、あみだ状の球通路において遊技球が通過するルートのバリエーションを増やすことが可能となる。その結果、特別可動入賞装置内を流下する遊技球の動きを変化に富んだものにすることが可能となる。
また、本発明では、可動壁が突出状態の場合に、誘導通路を流下する遊技球が連通路を通って他の誘導通路へ導かれるようになっている一方、可動壁が引込状態の場合に、誘導通路を流下する遊技球が同じ誘導通路を流下し続けるようになっていることから、可動壁が引込状態の場合であっても、誘導通路を流下する遊技球を振り分けることが出来るようになっている。
加えて、複数の誘導通路の何れかの入口から遊技球があみだ状の球通路内に入ってくるようになっていることから、遊技球が特定の可動壁に必ず衝突することを有利に回避することが可能となる。
従って、本発明のパチンコ機においては、可動壁の耐久性を有利に確保することが可能となる。
また、本発明においては、可動壁において、誘導通路を流下する遊技球が連通路に導かれる際に接触する接触壁面が、遊技球を連通路側へと案内する傾斜面とされていることが望ましい。これにより、誘導通路を流下する遊技球を連通路へ導くことが有利に実現され得ることとなる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1には、本発明の一実施形態としてのパチンコ機10が示されている。このパチンコ機10において機体の外郭を為す外枠12の開口前面側には、縦長方形の中枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠14には、後述する遊技領域28が形成された遊技盤16が着脱自在に組み付けられており、かかる遊技盤16に形成された遊技領域28は、中枠14に対して開閉可能に組み付けられた前枠18によって保持されている透明板を通して遊技者に視認されるようになっている。そして、中枠14に突設された操作ハンドル20に対して回動可能に装着された操作レバー22を遊技者が回動操作することにより、中枠14に設けられた発射球貯留皿24に貯留されている遊技球が、図示しない球送り機構を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技領域28に向けて発射されるようになっている。
続いて、中枠14に組み付けられている遊技盤16について説明する。この遊技盤16は、表面に合成樹脂製のシートが被着された遊技板を備えており、かかる遊技板の表面側には、レールセット26が固着されている。これにより、遊技盤16には、レールセット26によって囲まれた略円形の遊技領域28が形成されている。
かかる遊技領域28の略中央には、特別可動入賞装置としてのセンター役物30が設けられている。このセンター役物30は、図2乃至図4に示されているように、前方に開口する凹室32を備えており、かかる凹室32の開口端から外方に向かって突出する取付板34によって、遊技板(遊技盤16)に取り付けられるようになっている。
そこにおいて、センター役物30には、凹室32の上方において、閉鎖部材としての一対の羽根部材36,36が、それぞれ、一軸回りに傾動可能な状態で配されている。そして、一対の羽根部材36,36が起立せしめられた状態では、凹室32の上方に設けられた入賞口38が羽根部材36,36によって実質的に閉鎖されて、遊技球の入賞口38への入賞が出来ないようにされている一方、一対の羽根部材36,36が傾動せしめられた状態では、入賞口38が実質的に開放されて、遊技球の入賞口38への入賞が許容されている。
なお、本実施形態では、遊技領域28に設けられた始動入賞装置40に遊技球が入賞することにより、一対の羽根部材36,36が所定の作動パターンに基づいて傾動せしめられるようになっている。
また、入賞口38に入賞した遊技球は、従来から公知の近接スイッチによって構成されたカウントスイッチ42,43によって検出された後、凹室32内に入ってくるようになっている。そして、凹室32内に入ってきた遊技球は、凹室32の上下方向の略中央に設けられて、凹室32の手前側から奥側に向かって下る転動面を有する上側ステージ44に落下して、かかる上側ステージ44上を転動した後、凹室32の底面に形成された下側ステージ46に落下するようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、上側ステージ44から下側ステージ46に落下する遊技球は、上側ステージ44からの落下位置によっては、下側ステージ46に直接落下することなく、一対の振分ステージ48,49の何れか一方に落下し、振分ステージ48,49上を転動してから、下側ステージ46に落下することがある。
かかる一対の振分ステージ48,49は、凹室32の幅方向(図2中の左右方向)に適当な間隔をあけた状態で、凹室32の奥壁から前方に向かって突出するように設けられており、特に本実施形態では、各振分ステージ48,49は、遊技球が転動する転動面としての上面が、棟の境にして両方に流れをもつ切妻屋根の如き形状とされている。
そして、振分ステージ48,49に落下した遊技球は、振分ステージ48,49における転動面のうち棟よりも他の振分ステージ49,48側の位置する部分を転動する場合には、一対の振分ステージ48,49の間から下側ステージ46に落下するようになっている一方、振分ステージ48,49における転動面のうち棟よりも凹室32の側壁側(他の振分ステージ49,48とは反対の側)に位置する部分を転動する場合には、振分ステージ48,49と凹室32の側壁面との間から下側ステージ46に落下するようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、一対の振分ステージ48,49の間から下側ステージ46に落下してきた遊技球は、下側ステージ46に形成されたあみだ状の球通路50を通って凹室32の奥側から手前側に向かって転がるようになっている。
このあみだ状の球通路50は、複数(本実施形態では、三つ)の誘導通路としてのガイド溝52,53,54を含んで構成されている。これら三つのガイド溝52,53,54は、それぞれ、凹室32の奥行方向にストレートに延びることによって、一つの入口72,73,74に対して出口75,76,77が一つ形成されており、その底面は凹室32の奥側から手前側へと緩やかに傾斜する傾斜面とされている。また、本実施形態では、隣り合う二つのガイド溝(左端のガイド溝52と真中のガイド溝53,真中のガイド溝53と右端のガイド溝54)が、共通の側壁57,58を有するようにして、三つのガイド溝52,53,54が並んでいる。
なお、本実施形態では、三つのガイド溝52,53,54のうち左端に位置するガイド溝52における外側の側壁56と、右端に位置するガイド溝54における外側の側壁59は、それぞれ、他の側壁57,58、即ち、右端のガイド溝52と真中のガイド溝53に共通の側壁57や左端のガイド溝54と真中のガイド溝53に共通の側壁58よりも高さ寸法が低くされている。
また、三つのガイド溝52,53,54のうち隣り合う二つのガイド溝(左端のガイド溝52と真中のガイド溝53,真中のガイド溝53と右端のガイド溝54)に共通の側壁57,58、即ち、真中のガイド溝53の両側壁57,58には、それぞれ、通路方向(溝が延びる方向)の適当な位置において、連通路としての切欠60,61,62が形成されている。
そこにおいて、切欠60,61,62は、ガイド溝52,53,54の溝幅方向の投影において、互いに重ならない位置に形成されており、特に本実施形態では、真中のガイド溝53と左端のガイド溝52に共通の側壁57に二つ形成されている一方、真中のガイド溝53と右端のガイド溝54に共通の側壁58に一つ形成されており、溝幅方向の投影において、真中のガイド溝53と左端のガイド溝52に共通の側壁57に形成された二つの切欠60,61の間に、真中のガイド溝53と右端のガイド溝54に共通の側壁58に形成された一つの切欠62が位置せしめられるようになっている。
また、本実施形態では、各ガイド溝52,53,54の底壁には、切欠60,61,62の下流端付近において、挿通孔64が形成されており、かかる挿通孔64には、障壁としての突出壁66が挿通配置されている。
突出壁66は、略一定の断面形状でストレートに延びる、厚肉の板形状を呈している。そこにおいて、本実施形態では、各突出壁66において、ガイド溝52,53,54の上流側の面67は、切欠60,61,62寄りの部分が切欠60,61,62から離れた部分よりもガイド溝52,53,54の下流側に位置する傾斜面とされている。換言すれば、各突出壁66において、ガイド溝52,53,54の上流側の面67は、切欠60,61,62側に向かって下降傾斜されているのである。
このような突出壁66は、挿通孔64に対して凹室32の底壁の裏側から挿通配置されており、かかる状態で、その下端部分が、センター役物30に対して適当な取付部材(図示せず)を介して取り付けられたソレノイド68のプランジャ70に連結されている。
そして、プランジャ70が突出している状態では、突出壁66が底面からガイド溝52,53,54内に突出している一方、プランジャ70が引っ込んでいる状態では、突出壁66の突出端面が底面と同じ高さに位置せしめられて、突出壁66が底面からガイド溝52,53,54内に突出しないようになっている。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、各突出壁66によって、可動壁が構成されている。
このようなあみだ状の球通路50においては、三つのガイド溝52,53,54の何れかの入口72,73,74から遊技球が入ってくるようになっている。そして、遊技球は、ガイド溝52,53,54を凹室32の奥側から手前側へ転がってくる際に、ガイド溝52,53,54の底面から突出した突出壁66に当たると、突出壁66における接触壁面としての上流側の面67によって切欠60,61,62のほうへ案内されて、切欠60,61,62を通って隣のガイド溝52,53,54に入るようになっている。
具体的には、左端のガイド溝52を転がっている遊技球は、切欠60,61の下流端付近においてガイド溝52内に突出する突出壁66,66によって、真中のガイド溝53に導かれるようになっている。また、真中のガイド溝53を転がっている遊技球は、切欠60,61の下流端付近においてガイド溝53内に突出する突出壁66,66によって、左端のガイド溝52に導かれるようになっている一方、切欠62の下流端付近においてガイド溝53内に突出する突出壁66によって、右端のガイド溝54に導かれるようになっている。更にまた、右端のガイド溝54を転がっている遊技球は、切欠62の下流端付近においてガイド溝54内に突出する突出壁66によって、真中のガイド溝53に導かれるようになっている。
一方、ガイド溝52,53,54の底面から突出壁66が突出していない場合には、遊技球は同じガイド溝52,53,54内をそのまま転がり続けるようになっている。
そこにおいて、突出壁66の作動は、ソレノイド68への通電のON/OFFによって制御されるようになっているが、かかるソレノイド68への通電のON/OFFは、パチンコ機10の作動を制御する主制御回路(図示せず)によって行われるようになっている。特に本実施形態では、ソレノイド68への通電のON/OFFは、パチンコ機10への電源の供給の開始から終了まで、予め定められた突出作動パターンに基づいて、連続的に繰り返し行われるようになっている。
そして、上述の如く、あみだ状の球通路50を転がってきた遊技球は、真中のガイド溝53の出口76から出てきた場合に、特定入球口としてのV入賞口78に入るようになっている。これにより、所定の開閉作動パターンに基づいて、一対の羽根部材36,36が作動せしめられることにより、センター役物30への遊技球の入賞が可能となって、通常の遊技状態よりも多くの賞球を得ることが出来る大当たり遊技状態が発生する。一方、左端のガイド溝52の出口75や右端のガイド溝54の出口77から出てきた遊技球は、V入賞口78に入らずに、排出口80を通って遊技盤16の裏側に排出されるようになっている。このことから明らかなように、あみだ状の球通路50は、入賞口38からセンター役物30内に入ってきた遊技球がV入賞口78に至る球経路上にある。
なお、本実施形態では、一方の振分ステージ48における転動面のうち棟よりも凹室32の側壁側(他の振分ステージ49とは反対の側)に位置する部分を転動した後、振分ステージ48と凹室32の側壁面との間から下側ステージ46に落下する遊技球は、その落下位置によっては、凹室32の一方の側面から突出した状態で一軸回りに回転可能に設けられた回転体82に当たることがある。そして、かかる回転体82に設けられた板ばね84に当たった遊技球は、左端のガイド溝52における外側の側壁56を飛び越えて、何れかのガイド溝52,53,54に入ってくることがある。
また、本実施形態では、他方の振分ステージ49における転動面のうち棟よりも凹室32の側壁側(一方の振分ステージ48とは反対の側)に位置する部分を転動する遊技球は、他方の振分ステージ49と下側ステージ46を接続するスロープ86を通って下側ステージ46に導かれることがある。そして、スロープ86の出口付近において下側ステージ46の転動面から突出可能に配された突出体88に当たった遊技球は、右端のガイド溝54における外側の側壁59を飛び越えて、何れかのガイド溝52,53,54に入ってくることがある。
このような構造とされたパチンコ機10においては、センター役物30に入賞した遊技球は、下側ステージ46に形成されたあみだ状の球通路50を通る際において、その転動方向が突出壁66によって変化せしめられるようになっていることから、遊技球の動きに遊技者の興味を惹きつけて遊技者を楽しませることが可能となる。
そこにおいて、本実施形態の突出壁66は、ガイド溝52,53,54の底面から突出した状態と突出していない状態とをとり得るようになっていることから、突出壁66の大きさを遊技球の転動方向を変更するために最低限必要な大きさにすることが可能となる。
また、本実施形態では、突出壁66の駆動機構としてソレノイド68が採用されていることから、駆動機構を配設するために必要なスペースを小さくすることが可能となる。
従って、本実施形態のパチンコ機10においては、あみだ状の球通路50に配設される突出壁66の数を多くすることが可能となる。これにより、あみだ状の球通路50における遊技球の転動ルートの数を増やすことが可能となる。その結果、センター役物30内での遊技球の動きを変化に富んだものにすることが可能となる。
また、突出壁66がガイド溝52,53,54の底面から突出していない状態では、遊技球が同じガイド溝52,53,54内を転がり続けるようになっていることから、遊技球が突出壁66に対して必ず衝突することがない。
加えて、あみだ状の球通路50の入口72,73,74が複数設けられていることから、遊技球が特定の突出壁66に必ず衝突することが有利に回避され得る。
従って、本実施形態のパチンコ機10においては、突出壁66の耐久性を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、突出壁66における上流側の面67が、ガイド溝52,53,54を転がってくる遊技球を切欠60,61,62のほうへと案内する傾斜面とされていることから、ガイド溝52,53,54を転がってくる遊技球を切欠60,61,62のほうへ誘導することが有利に実現され得ることとなる。
さらに、本実施形態では、切欠60,61,62が形成された側壁57,58を挟んで両側に位置するガイド溝52,53,54の底面のそれぞれにおいて、突出壁66が突出可能に配されていることから、二つのガイド溝(左端のガイド溝52と真中のガイド溝53,真中のガイド溝53と右端のガイド溝54)の一方から他方への遊技球の移動と他方から一方への遊技球の移動の両方が許容され得ることとなる。その結果、あみだ状の球通路50における遊技球の転動ルートのバリエーションを容易に増やすことが可能となる。
更にまた、本実施形態では、一対の振分ステージ48,49の間から下側ステージ46に落下しなかった遊技球にあみだ状の球通路50を転動する可能性が残っていることから、遊技球の動きに遊技者の興味を惹きつけることが有利に実現され得る。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、凹室32の底壁の裏側を凹室32の幅方向に延びる支軸をその中心軸線回りに回転せしめた際に、該支軸に設けられたカム突起が突出壁66を押し上げることにより、突出壁66がガイド溝52,53,54の底面から突出するようにしても良い。
また、可動壁の複数を一つの駆動機構によって同時に駆動するようにしても良い。更に、可動壁は、誘導通路の側面や天井面から誘導通路内に突出するようにしても良い。
更にまた、連通路を連通状態と遮断状態に切り換える可動弁体を設けるようにしても良い。
また、前記実施形態において、突出状態に固定された壁を設けるようにしても良い。更に、前記実施形態において、ガイド溝52,53,54の底面は湾曲していても良い。
更にまた、誘導通路は、筒状外周面や筒状内周面をその軸方向に真っ直ぐ延びるように形成されていても良いし、筒状外周面や筒状内周面に沿ってらせん状に延びるように形成されていても良い。
また、前記実施形態において、ガイド溝52,53,54は、直線的に延びている必要はなく、例えば、蛇行していても良い。更に、前記実施形態において、ガイド溝52,53,54を覆蓋する透明なカバーを設けるようにしても良い。
更にまた、誘導通路や連通路は、パイプ状に形成されていても良い。その際、誘導通路や連通路の周壁は透明な材料で形成されていることが望ましい。これにより、遊技球が流下している様子を外部から視認することが容易に可能となる。
また、前記実施形態において、閉鎖部材は、一対の羽根部材36,36で構成されている必要はなく、例えば、前方に向かって傾動することにより、遊技球の入賞を許容する扉状部材によって構成するようにしても良い。
更にまた、前記実施形態において、上側ステージ44や回転体82,一対の振分ステージ48,49,スロープ86,突出体88は、必ずしも必要ではない。また、前記実施形態において、一つの切欠60,61,62の近くに突出壁66を一つだけ突出可能に配するようにしても良い。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の一実施形態としてのパチンコ機を示す正面図。 同パチンコ機で採用されているセンター役物の正面図。 図2におけるIII−III方向の断面図であって、その要部を示す断面図。 図2におけるIV−IV方向の断面図であって、その要部を示す断面図。
符号の説明
10:パチンコ機,30:センター役物,38:入賞口,40:始動入賞装置,50:あみだ状の球通路,52,ガイド溝,53:ガイド溝,54:ガイド溝,60:切欠,61:切欠,62:切欠,66:突出壁,72:入口,73:入口,74:入口,75:出口,76:出口,77:出口,78:V入賞口

Claims (2)

  1. 遊技球の始動入賞装置への入賞に基づいて入賞口が開放される特別可動入賞装置が設けられており、該特別可動入賞装置に入賞した遊技球が該特別可動入賞装置内に設けられた特定入球口に入球することによって、遊技者に有利な特別遊技状態が発生するパチンコ機であって、
    前記特別可動入賞装置内において前記入賞口から前記特定入球口に至る球経路上には、一つの入口に対応する出口が一つ形成された誘導通路の複数が並列的に設けられていると共に、これら複数の誘導通路を途中で他の該誘導通路に連通せしめる連通路が設けられており、更に、複数の該誘導通路のそれぞれに対して、その途中で該遊技球を該連通路に導く障壁が設けられており、それによって、該特別可動入賞装置内にあみだ状の球通路が形成されていると共に、該あみだ状の球通路における該障壁の少なくとも一つが退避可能な可動壁によって構成されており、該可動壁が該誘導通路の壁面から該誘導通路内に突出した突出状態で、該誘導通路を流下する遊技球が該連通路を通って他の該誘導通路へ導かれるようにする一方、該可動壁が該誘導通路の壁面から該誘導通路内に突出していない引込状態で、該誘導通路を流下する遊技球が同じ該誘導通路を流下し続けるようにすることを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記可動壁において、前記誘導通路を流下する遊技球が前記連通路に導かれる際に接触する接触壁面が、該遊技球を該連通路側へと案内する傾斜面とされている請求項1に記載のパチンコ機。
JP2007099806A 2007-04-05 2007-04-05 パチンコ機 Expired - Fee Related JP4957995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007099806A JP4957995B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 パチンコ機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007099806A JP4957995B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 パチンコ機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008253580A JP2008253580A (ja) 2008-10-23
JP4957995B2 true JP4957995B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=39977809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007099806A Expired - Fee Related JP4957995B2 (ja) 2007-04-05 2007-04-05 パチンコ機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4957995B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017131592A (ja) * 2016-01-31 2017-08-03 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017131591A (ja) * 2016-01-31 2017-08-03 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021028022A (ja) * 2020-11-25 2021-02-25 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021028021A (ja) * 2020-11-25 2021-02-25 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55116694A (en) * 1979-03-01 1980-09-08 Sankyo Yuki Kk Fermentation
JPH0340876U (ja) * 1989-08-30 1991-04-19
JPH07241366A (ja) * 1994-03-02 1995-09-19 Sony Corp 弾球遊技機
JPH0866526A (ja) * 1994-08-26 1996-03-12 Ace Denken:Kk パチンコ機
JP2003010421A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Sansei R & D:Kk 弾球遊技機
JP2006006839A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017131592A (ja) * 2016-01-31 2017-08-03 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017131591A (ja) * 2016-01-31 2017-08-03 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021028022A (ja) * 2020-11-25 2021-02-25 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021028021A (ja) * 2020-11-25 2021-02-25 株式会社三洋物産 遊技機
JP7196896B2 (ja) 2020-11-25 2022-12-27 株式会社三洋物産 遊技機
JP7196895B2 (ja) 2020-11-25 2022-12-27 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008253580A (ja) 2008-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4957995B2 (ja) パチンコ機
JP4557873B2 (ja) 遊技機の入賞装置
JP2012100988A (ja) 役物構造体及びパチンコ機
JP2008264247A (ja) 弾球遊技機
JP2006246952A (ja) 遊技球の振分け機構
JP4247450B2 (ja) 遊技機
JP3665739B2 (ja) 遊技機用複合入賞装置
JP2004329556A (ja) 遊技機における遊技球の誘導装置
JP4664743B2 (ja) 遊技機
JP2008212537A (ja) 遊技機
JP2006239257A (ja) パチンコ機
JP2006130126A (ja) 遊技機の役物ユニット
JP2007160002A (ja) 遊技球誘導構造及び遊技機用揺動部材
JP4266017B2 (ja) 遊技機
JP2009279128A (ja) 遊技機
JP5271651B2 (ja) 役物を有するパチンコ遊技機
JP7460126B2 (ja) 遊技機
JP3691387B2 (ja) 遊技機用複合入賞装置
JP4666141B2 (ja) パチンコ機
JP4560536B2 (ja) パチンコ遊技機のセンター役物
JP2020110490A (ja) 遊技機
JP2010022432A (ja) 遊技機
JP2009066230A (ja) パチンコ遊技機のセンター役物
JP2008264109A (ja) パチンコ機
JP2007144061A (ja) 遊技機の入賞装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120308

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees