JP4957672B2 - 炭化珪素単結晶の製造装置の製造方法および炭化珪素単結晶の製造方法 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造装置の製造方法および炭化珪素単結晶の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、パワーMOSFET等の素材に利用することができる炭化珪素(以下、SiCという)単結晶の製造に用いられるSiC単結晶の製造装置の製造方法およびSiC単結晶の製造方法に関するものである。
従来より、例えば特許文献1において、黒鉛製の坩堝の外周に配置させたヒータによって坩堝内にSiC単結晶を成長させるSiC単結晶の製造装置が提案されている。この製造装置では、黒鉛製の坩堝内に種結晶を坩堝上部に配置すると共に、坩堝底部に配したSiC粉末原料を例えば2300℃に加熱することで、SiC粉末原料を昇華させ、その昇華させたガスを原料温度よりも低い温度に設定された種結晶上に再結晶化させるという昇華再結晶法を用いてSiC単結晶を製造できる。
図3は、発明者らによる検討中の従来より昇華再結晶法に用いられているSiC単結晶製造装置の模式的な断面構造を示した図である。この図に示されるように、黒鉛製の坩堝J1の蓋材J2の内壁に円筒状の突起部J3を設け、この突起部J3の端面に種結晶J4を貼り付けるようにしている。種結晶J4から成長方向に向かってテーパ状に延設された円錐台形状のスカート部J5を備えている。このスカート部J5の内壁に沿わせて成長させることでSiC単結晶J6の口径を拡大できるようにしている。
このようなSiC単結晶の製造装置を用いてSiC単結晶J6を製造する際、スカート部J5の内壁面が黒鉛の露出した面とされると、SiC単結晶J6に炭素粒子が取り込まれて結晶品質が劣化する問題が発生する。
このため、発明者らの検討においては従来では、スカート部J5の内壁面に炭化タンタル(以下、TaCという)部材J7を貼り付けることで、スカート部J5の内壁面から黒鉛が露出しないようにしてあされている。このようなTaC部材J7は、以下のようにして形成される。図4は、従来のTaC部材J7の形成工程を示した模式図である。この図を参照して、スカート部J5の形成工程について説明する。
まず、図4(a)に示す工程では、Ta板材J11を用意したのち、このタンタル板材J11をTaC部材J7の展開寸法となるように切断する。このとき、タンタル板材J11のうち種結晶J4側に向けられる開口端に、スカート部J5に配置したときの折返し部J12も余分に形成しておく。そして、巻締め加工(曲げ加工)を行うことにより、タンタル板材J11をTaC部材J7と同様の円錐台形状とする。
次に、図4(b)に示す工程では、黒鉛製のスカート部J5を用意する。このときのスカート部J5は、また坩堝J1に組み込む前の状態のものであり、円錐台形状をしている。そして、巻締め後のタンタル板材J11を折返し部J12側からスカート部J5の内側に入れ込んだのち、折返し部J12をスカート部J5の開口端で折り返すことで、タンタル板材J11を巻締め加工にてスカート部J5に固定する。この状態で炭化処理を行うことで、タンタル板材J11を炭化させ、TaC部材J7を形成する。これにより、TaC部材J7がスカート部J5の内周面に貼り付けられた構造を得ることができる。
このように、TaC部材J7が備えられたスカート部J5を坩堝J1に組み込むことで、スカート部J5を備えた坩堝J1が完成し、このような構造の坩堝J1を用いることで、スカート部内壁に沿って成長したSiC単結晶J6を得ることが可能となる。
特開2005−225710号公報
しかしながら、上記のように、スカート部J5の内壁面を覆うTaC部材J7がタンタル板材J11の巻締め加工によって形成されているため、図5(a)に示すスカート部J5の内部を見たときの図、および、図5(b)に示すスカート部J5の側面図に示されるように、TaC部材J7の側面に1箇所の繋ぎ目J13が形成される。このため、この継ぎ目においてスカート部J5が露出してしまい、SiC単結晶J6に炭素粒子が取り込まれる問題が発生する。
また、図6に示す完成後のSiC単結晶J6の斜視図に示されるように、TaC部材J7の継ぎ目が入っていた箇所においてSiC単結晶J6に突起物J14が形成され、亀裂や割れが生じ易くなるという問題もある。特に図5(b)のようにスカート部J5の種結晶近くとなる側の端部に継ぎ目があると、最も細心の注意を払わねばならない成長の初期段階で、その継ぎ目近くの種結晶上に炭素粒子や異物が付着したり、成長初期の成長で突起やくぼみが生じたりするなど、局所的な結晶成長の乱れが生じやすくなる。従って、完成後のSiC単結晶J6は、継ぎ目付近の結晶の乱れを中心に亀裂や割れの発生が非常に生じ易く、結晶成長としては致命的である。
これを防止するためには、スカート部J5の内壁にタンタルをコートする手法が考えられるが、スカート部J5の内壁面に均等にタンタルをコートするのは難しいし、コストも時間もかかるため、好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、スカート部の内壁面を覆うTaC部材を継ぎ目無く形成できるようにし、SiC単結晶の側面に突起部が形成されないようにすることで、亀裂や割れが生じ易くなることを防止できるSiC単結晶の製造装置の製造方法およびSiC単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、円錐台形状をなす筒状の黒鉛で構成されたスカート部(30)を用意する工程と、タンタル板材(32)を用意した後、該タンタル板材(32)を深絞り加工することにより、スカート部(30)の内壁面に対応する円錐台形状に変形させることでカップ状部材(33)を形成する工程と、カップ状部材(33)を炭化してTaC部材(31)を形成する工程と、TaC部材(31)を内壁面に固定したスカート部(30)を種結晶(40)からSiC単結晶(70)の成長方向に向かって径が拡大するテーパ状に延設されるように坩堝(1)に対して配置する工程と、種結晶(40)の表面に昇華ガスを供給することにより、SiC単結晶(70)を成長させることで、該SiC単結晶(70)をスカート部(30)の内壁面に配置したTaC部材(31)に沿って成長させる工程と、を含んでいることを特徴としている。
このように、SiC単結晶(70)の製造に用いる坩堝(1)に備えるTaC部材(31)の形成工程において深絞り加工によってタンタル板材(32)を加工することで継ぎ目のないカップ状部材(33)を形成している。このようなカップ状部材(33)を用いてスカート部(30)の内壁面に形成するTaC部材(31)を形成しているため、SiC単結晶(70)に炭素粒子が取り込まれる問題を抑制することが可能になると共に、SiC単結晶(70)の突起物が形成されることを防止でき、亀裂や割れが生じ易くなることを防止できる。
例えば、TaC部材(31)を形成する工程では、カップ状部材(33)をスカート部(30)の内壁面に配置した状態でカップ状部材(33)を炭化することができる。
具体的には、カップ状部材(33)を形成する工程において、円錐台形状における小径側となる上底面に円筒状の折返し部(33a)が備えられるようにカップ状部材(33)を深絞り加工にて形成する工程と、折返し部(33a)が残るようにして上底面を切断することで開口させる工程とを行い、TaC部材(31)を形成する工程において、カップ状部材(33)を折返し部(33a)側からスカート部(30)の内壁面に入れ込んだのち、折返し部(33a)を巻締め加工することでスカート部(30)の開口端で折返し部(33a)を折り返し、カップ状部材(33)をスカート部(30)に保持する工程と、スカート部(30)に保持された状態でカップ状部材(33)を炭化させることで、TaC部材(31)を形成する工程とを行えば良い。また、深絞り加工によりTaC部材に継ぎ目がないため、折り返し部も継ぎ目がない。従って、原料ガスの流れや温度分布に局所的な乱れが生じることがなく、炭素粒子や異物の発生・付着を防止できる。また、完成後のSiC単結晶の外周は種結晶直上からスムーズな側面形状で、突起もくぼみもなく成長できる。すなわち、本発明を用いれば、結晶成長に悪影響を及ぼさずに割れの発生を防ぐことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1−aは、本発明の第1実施形態にかかるSiC単結晶製造装置の断面構成を示したものである。この図に示されるように、SiC単結晶製造装置は、有底円筒状の容器本体10と、円形状の蓋体20と、中空の円錐台形状をなしたスカート部30とを有して構成された黒鉛製の坩堝1を備えている。
さらに、容器本体10には、昇華ガスの供給源となるSiCの粉末原料50が配置されている。そして、粉末原料50からの昇華ガスが種結晶40の表面上に再結晶化して、種結晶40の表面にSiC単結晶70が成長させられる構成とされている。
蓋体20は、円筒状の側壁部21と、側壁部21の開口部の一方を塞ぐ円板状の蓋材22とを備えて構成されている。蓋材22には円柱状の突起部22aが設けられ、当該突起部22aの先端位置に例えば円形状のSiCの種結晶40が貼り付けられるようになっている。
図1−bは、図1−a中のスカート部30の斜視図である。図1−a、bに示されるように、スカート部30は、 スカート部30は、種結晶40から成長方向に向かってテーパ状に延設された円錐台形状とされている。このスカート部30は、成長結晶の口径を拡大する役割を果たす。
また、スカート部30の内壁面には、スカート部30と同様の円錐台形状をなしたTaC部材31が固定されている。このTaC部材31によってスカート部30の内壁面が継ぎ目無く覆われており、SiC単結晶70を成長させる際に、スカート部30を構成する炭素粒子が成長結晶に取り込まれることを防止することが可能となっている。
さらに、坩堝1の外周を囲むように図示しない加熱ヒータが配置されている。以上が、本実施形態に係るSiC単結晶製造装置の構成である。
次に、上記のように構成される本実施形態のSiC単結晶の製造方法について説明する。まず、SiC単結晶の製造方法の前準備として、SiC単結晶の製造に用いるSiC単結晶製造装置の製造方法について説明する。なお、SiC単結晶製造装置の製造方法のうち、スカート部30の内壁面に形成するTaC部材31の形成工程以外に関しては従来と同様であるため、TaC部材31の形成工程についてのみ説明する。
図2は、TaC部材31の形成工程を示した断面模式図である。この図を参照して、スカート部30の形成工程について説明する。
まず、図2(a)に示すように、タンタル板材32を用意する。その後、図2(b)に示すように、タンタル板材32を深絞り加工することによりスカート部30の内壁面に対応する形状に変形させる。これにより、タンタルからなるカップ状部材33が形成される。このカップ状部材33は、大径側となる下底面が開口した略円錐台形状とされているが、小径側となる上底面においてスカート部30の裏面側に折り返すための円筒状の折返し部33aが備えられた形状とされている。このカップ状部材33は、タンタル板材32を深絞り加工によって変形させて構成されたものであるため、継ぎ目がない状態となっている。
次に、図2(c)に示すように、カップ状部材33の端部、つまり底面(円錐台形状の上底面)を切断することで、カップ状部材33の底面を開口させる。このとき、折返し部33aは切断されないように、カップ状部材33のうち円錐台形状の部分と円筒状の折返し部33aとの境界線から所定幅残すようにする。
続いて、図2(d)に示すように、黒鉛製のスカート部30を用意する。このスカート部30は、上述したように坩堝1の一部を構成するものであり、サブASSYとなる。このときのスカート部30は、坩堝1に組み込む前の状態のものであり、円錐台形状をしている。そして、カップ状部材33を折返し部33a側からスカート部30の内側に入れ込む。
その後、図2(e)に示すように、折返し部33aを巻締め加工によりスカート部30の開口端で折り返すことで、カップ状部材33を巻締め加工にてスカート部30に固定する。この状態で炭化処理を行うことで、カップ状部材33を炭化させ、TaC部材31を形成する。これにより、TaC部材31がスカート部30の内壁面に貼り付けられた構造を得ることができる。
このように、TaC部材31が備えられたスカート部30を坩堝1に組み込むことで、スカート部30を備えた坩堝1が完成し、このような構造の坩堝1を用いることで、TaC部材31に沿って成長したSiC単結晶70を得ることが可能となる。
次に、上記のようにして準備したSiC単結晶の製造装置を用いたSiC単結晶70の製造方法について説明する。
まず、図1に示されるように、蓋材22の突起部22aの先端に種結晶40を貼り付ける。そして、容器本体10に粉末原料50を配置する。
続いて、坩堝1を図示しない加熱チャンバに設置し、位置が固定されたヒータを加熱し、その輻射熱により坩堝1を加熱することで坩堝1内を所定温度にする。
チャンバ内の雰囲気として、例えば不活性ガス(Arガス等)や水素、結晶のドーパントとなる窒素などの混合ガスを流入させる。この混合ガスは排気配管を介して排出される。
種結晶40の成長面の温度およびSiC粉末原料50の温度を目標温度まで上昇させるまでは、加熱チャンバ内は大気圧に近い雰囲気圧力にして粉末原料50からの昇華を抑制し、目標温度になったところで、真空雰囲気とする。例えば、粉末原料50の温度を2100〜2300℃とし、成長結晶表面の温度をそれよりも10〜200℃程度低くする。また真空雰囲気は、例えば、1.33Pa〜6.67kPa(0.01〜50Torr)とする。
このようにして、粉末原料50を加熱することで粉末原料50が昇華し、粉末原料50から昇華ガスが発生する。この昇華ガスは、種結晶40に供給される。これにより、昇華ガスが種結晶40の表面に供給され、SiC単結晶70が成長する。
このようなSiC単結晶70の結晶成長において、スカート部30の内壁面に形成したTaC部材31として深絞り加工による継ぎ目のないものを用いることができる。このため、継ぎ目においてスカート部30が露出することを防止でき、SiC単結晶70に炭素粒子が取り込まれることを抑制することが可能となる。また、TaC部材31に継ぎ目が入っていた場合に生じるSiC単結晶70の突起物を成長初期から無くすことが可能となり、亀裂や割れが生じ易くなることを防止できる。
以上説明したように、本実施形態に示したSiC単結晶70の製造方法によれば、SiC単結晶70の製造に用いる坩堝1に備えるTaC部材31の形成工程において深絞り加工によってタンタル板材32を加工することで継ぎ目のないカップ状部材33を形成している。このようなカップ状部材33を用いてスカート部30の内壁面に形成するTaC部材31を形成しているため、SiC単結晶70に炭素粒子が取り込まれることを抑制することが可能になると共に、SiC単結晶70の突起物が成長初期から形成されることを防止でき、亀裂や割れが生じ易くなることを防止できる。
また、このような深絞り加工により加工したタンタル板を炭化してTaC部材31にすれば、タンタルをCVD、蒸着などの方法で成膜する手法と比べて内壁面に均等にタンタルを配置することが可能となるし、コストも時間も掛からないという効果も得られる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、カップ状部材33に折返し部33aを備え、カップ状部材33をスカート部30に入れ込んだときに折返し部33aを折り返すことにより、カップ状部材33がスカート部30に保持されるようにすることで、炭化後のTaC部材31がスカート部30に固定されるようにしているが、これは単なる一例であり、折返し部33aを必ずしも設けなければならないわけではない。
例えば、タンタルを炭化させたときにTaCがタンタルよりも膨張することを利用して、円錐台形状のみで構成されたカップ状部材33をスカート部30の内周側に配置した状態で炭化させることでスカート部30にTaC部材31が固定されるようにしても良い。また、円錐台形状のみで構成されたカップ状部材33を予め炭化してTaC部材31を形成したのち、TaC部材31とスカート部30と間を貼り付けるようにしても良い。
本発明の第1実施形態にかかるSiC単結晶製造装置の断面構成図である。 スカート部30およびTaC部材31の拡大斜視図である。 TaC部材31の形成工程の様子を示した模式図である。 従来のSiC単結晶製造装置の模式的な断面構造図である。 従来のTaC部材J7の形成工程の様子を示した模式図であり、(a)は、タンタル板材J11を巻締め加工した後の全体斜視図、(b)は、スカート部J5に巻締め加工後のタンタル板材J11を挿入した状態を示した底面図である。 (a)は、スカート部J5の内部を見たときの図、および、(b)は、スカート部J5の側面図である。 完成後のSiC単結晶J6の斜視図である。
符号の説明
1…坩堝、10…容器本体、20…蓋体、21…側壁部、22…蓋材、22a…突起部、30…スカート部、31…TaC部材、32…タンタル板材、33…カップ状部材、33a…折返し部、40…種結晶、50…粉末原料、70…SiC単結晶

Claims (4)

  1. 有底円筒状の容器本体(10)と当該容器本体(10)を蓋閉めするための蓋体(20)とを有した中空状の円柱形状をなす坩堝(1)を用意したのち、前記蓋体(20)に炭化珪素基板からなる種結晶(40)を配置すると共に前記容器本体(10)に炭化珪素原料(50)を配置し、前記炭化珪素原料(50)の昇華ガスを供給することにより、前記種結晶(40)上に炭化珪素単結晶(70)を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置の製造方法において、
    円錐台形状をなす筒状の黒鉛で構成されたスカート部(30)を用意する工程と、
    タンタル板材(32)を用意した後、該タンタル板材(32)を深絞り加工することにより、前記スカート部(30)の内壁面に対応する円錐台形状に変形させることでカップ状部材(33)を形成する工程と、
    前記カップ状部材(33)を炭化して炭化タンタル部材(31)を形成する工程と、
    前記炭化タンタル部材(31)が前記内壁面に固定された前記スカート部(30)を、前記種結晶(40)から前記炭化珪素単結晶(70)の成長方向に向かって径が拡大するテーパ状に延設されるように前記坩堝(1)に対して配置する工程と、を含み、
    前記カップ状部材(33)を形成する工程は、
    前記円錐台形状における小径側となる上底面に円筒状の折返し部(33a)が備えられるように前記カップ状部材(33)を前記深絞り加工にて形成する工程と、
    前記折返し部(33a)が残るようにして上底面を切断することで開口させる工程と、を含み、
    前記炭化タンタル部材(31)を形成する工程は、
    前記カップ状部材(33)を前記折返し部(33a)側から前記スカート部(30)の前記内壁面に入れ込んだのち、前記折返し部(33a)を巻締め加工することで前記スカート部(30)の開口端で前記折返し部(33a)を折り返し、前記カップ状部材(33)を前記スカート部(30)に保持する工程と、
    前記スカート部(30)に保持された状態で前記カップ状部材(33)を炭化させることで、前記炭化タンタル部材(31)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置の製造方法。
  2. 前記炭化タンタル部材(31)を形成する工程では、前記カップ状部材(33)を前記スカート部(30)の前記内壁面に配置した状態で前記カップ状部材(33)を炭化することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造装置の製造方法。
  3. 有底円筒状の容器本体(10)と当該容器本体(10)を蓋閉めするための蓋体(20)とを有した中空状の円柱形状をなす坩堝(1)を用意したのち、前記蓋体(20)に炭化珪素基板からなる種結晶(40)を配置すると共に前記容器本体(10)に炭化珪素原料(50)を配置し、前記炭化珪素原料(50)の昇華ガスを供給することにより、前記種結晶(40)上に炭化珪素単結晶(70)を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法において、
    円錐台形状をなす筒状の黒鉛で構成されたスカート部(30)を用意する工程と、
    タンタル板材(32)を用意した後、該タンタル板材(32)を深絞り加工することにより、前記スカート部(30)の内壁面に対応する円錐台形状に変形させることでカップ状部材(33)を形成する工程と、
    前記カップ状部材(33)を炭化して炭化タンタル部材(31)を形成する工程と、
    前記炭化タンタル部材(31)が前記内壁面に固定された前記スカート部(30)を、前記種結晶(40)から前記炭化珪素単結晶(70)の成長方向に向かって径が拡大するテーパ状に延設されるように前記坩堝(1)に対して配置する工程と、
    前記種結晶(40)の表面に前記昇華ガスを供給することにより、前記炭化珪素単結晶(70)を成長させることで、該炭化珪素単結晶(70)を前記スカート部(30)の内壁面に配置した前記炭化タンタル部材(31)に沿って成長させる工程と、を含み、
    前記カップ状部材(33)を形成する工程は、
    前記円錐台形状における小径側となる上底面に円筒状の折返し部(33a)が備えられるように前記カップ状部材(33)を前記深絞り加工にて形成する工程と、
    前記折返し部(33a)が残るようにして上底面を切断することで開口させる工程と、を含み、
    前記炭化タンタル部材(31)を形成する工程は、
    前記カップ状部材(33)を前記折返し部(33a)側から前記スカート部(30)の前記内壁面に入れ込んだのち、前記折返し部(33a)を巻締め加工することで前記スカート部(30)の開口端で前記折返し部(33a)を折り返し、前記カップ状部材(33)を前記スカート部(30)に保持する工程と、
    前記スカート部(30)に保持された状態で前記カップ状部材(33)を炭化させることで、前記炭化タンタル部材(31)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  4. 前記炭化タンタル部材(31)を形成する工程では、前記カップ状部材(33)を前記スカート部(30)の前記内壁面に配置した状態で前記カップ状部材(33)を炭化することを特徴とする請求項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
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