JP4957402B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来から、ホールと電子の両方をキャリヤとして用いることができる二極性駆動有機FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)等の半導体装置が知られている。このような二極性駆動有機FETとして、ゲート電極、誘電層(ゲート絶縁膜)、半導体膜、ソース電極(第一電極)およびドレイン電極(第二電極)を備え、第一電極および第二電極がゲート電極とそれぞれ平面的に重なるように配置されたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような二極性駆動有機FETは、例えば、発光ディスプレイ等に用いられる。
二極性駆動有機FETにおいて同時二極性駆動を行なう場合には、半導体膜へのホールと電子の注入量のバランスを考慮することが重要である。二極性駆動有機FETを発光素子として用いる場合には、半導体膜へのホールの注入量と電子の注入量を一致させると、ホールと電子が過不足なく発光に消費され、発光効率は最大になる。
特開2002−26336号公報
しかしながら、上記従来の半導体装置では、半導体膜へのホールと電子の注入の容易性が異なるという課題がある。ホールと電子の注入の容易性は、発光性有機半導体材料のHOMOとLUMOの準位、第一電極と第二電極の仕事関数等に依存する。そのため、二極性駆動有機FETの発光効率を最大にしようとした場合、ゲート電極のゲート電圧によって半導体膜へのホールと電子の注入量のバランスを制御する必要がある。
半導体膜へのホールと電子の注入の容易性が等しければ、ゲート電圧を第一電極の電圧と第二電極の電圧の中間値にすると、半導体膜へのホールと電子の注入量は等しくなり、発光効率は最大になる。しかし、実際には半導体膜へのホールと電子の注入の容易性は等しくない。このため、半導体膜の発光効率を最大にするためには、ゲート電圧を第一電極の電圧と第二電極の電圧の中間値よりも第一電極または第二電極の電圧に近い値にする必要がある。
例えば、図10に示すように、従来の半導体装置500は、半導体膜130がゲート絶縁膜120を介してゲート電極110と対向して配置され、半導体膜130が発光性のp型有機半導体材料によって形成されている。ここで、半導体装置500の第一電極140の電圧Vを接地電圧とし、ゲート電極110の電圧Vを−20Vから−50Vまで10V単位で変化させた。このとき、それぞれのゲート電圧Vで半導体膜130の発光効率が最大となった第二電極150の電圧Vを下記の表1に示す。
Figure 0004957402
表1に示すように、ゲート電極110の電圧Vは第一電極140の電圧(0V)と第二電極150の電圧Vの中間値(V/V=0.5)からずれた値となる。このため、ゲート電極110の電圧Vは第一電極140の電圧V(0V)または第二電極150の電圧Vに近い値になってしまう。
これにより、ホールと電子の注入量の適正なバランスを与えるゲート電極110の電位、第一電極140の電位および第二電極150の電位の相対関係は、極めて狭い範囲に制限される。このような制限があると、半導体装置500の設計の自由度が低下するという問題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
上記の課題を解決するために、本発明に係る半導体装置の一形態は、発光性のp型有機半導体材料を含む半導体膜と、ゲート電極と、前記半導体膜と前記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、前記半導体膜にホールを注入する第一電極と、前記半導体膜に電子を注入する第二電極と、を含み、前記ゲート絶縁膜の第一部分が前記第一電極と前記ゲート電極との間に位置し、前記ゲート絶縁膜の第二部分が前記第二電極と前記ゲート電極との間に位置し、前記第一部分の膜厚が前記第二部分の膜厚よりも大きく、前記ゲート電極の電位を前記第一電極の電位よりも低く、かつ前記第二電極の電位よりも高くすることで、前記第一電極から前記半導体膜にホールを、前記第二電極から前記半導体膜に電子をそれぞれ注入できるよう設定されている、ことを特徴とする。
このように構成することで、第一電極からは半導体膜へホールが注入される。また、第二電極からは半導体膜へ電子が注入される。ここで、半導体膜はp型半導体材料を含むp型の半導体膜であるので、半導体膜へのホールの注入の容易性の方が、電子の注入の容易性よりも高い。また、第一電極とゲート電極との間のゲート絶縁膜の第一部分の膜厚が、第二電極とゲート電極との間のゲート絶縁膜の第二部分の膜厚よりも大きく形成されている。これにより、第一部分の単位面積当りのゲート容量を第二部分の単位面積当りのゲート容量よりも小さくし、第一電極から半導体膜へ注入されるホールの注入の容易性を低下させることができる。
したがって、電子の注入の容易性よりも高いホールの注入の容易性を低下させ、ホールの注入の容易性と電子の注入の容易性を略等しい状態にすることができる。そして、半導体膜に最大の発光効率を与えるゲート電極の電位を、第一電極の電位と第二電極の電位の略中間値とすることができる。これにより、二極性駆動有機FETを効率よく発光させることができるゲート電極の電位の範囲を拡大し、半導体装置の設計の自由度を向上させることができる。
また、本発明に係る半導体装置の他の形態は、発光性のn型有機半導体材料を含む半導体膜と、ゲート電極と、前記半導体膜と前記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、前記半導体膜に電子を注入する第一電極と、前記半導体膜にホールを注入する第二電極と、を含み、前記ゲート絶縁膜の第一部分が前記第一電極と前記ゲート電極との間に位置し、前記ゲート絶縁膜の第二部分が前記第二電極と前記ゲート電極との間に位置し、前記第一部分の膜厚が前記第二部分の膜厚よりも大きく、前記ゲート電極の電位を前記第一電極の電位よりも高く、かつ前記第二電極の電位よりも低くすることで、前記第一電極から前記半導体膜に電子を、前記第二電極から前記半導体膜にホールをそれぞれ注入できるよう設定されている、ことを特徴とする。
このように構成することで、第一電極からは半導体膜へ電子が注入される。また、第二電極からは半導体膜へホールが注入される。ここで、半導体膜はn型半導体材料を含むn型半導体膜であるので、半導体膜への電子の注入の容易性の方が、ホールの注入の容易性よりも高い。ここで、第一電極とゲート電極との間のゲート絶縁膜の第一部分の膜厚が、第二電極とゲート電極との間のゲート絶縁膜の第二部分の膜厚よりも大きく形成されている。これにより、第一部分の単位面積当りのゲート容量を第二部分の単位面積当りのゲート容量よりも小さくし、第一電極から半導体膜へ注入される電子の注入の容易性を低下させることができる。
したがって、ホールの注入の容易性よりも高い電子の注入の容易性を低下させ、ホールの注入の容易性と電子の注入の容易性を略等しい状態にすることができる。そして、半導体膜に最大の発光効率を与えるゲート電極の電位を、第一電極の電位と第二電極の電位の略中間値とすることができる。これにより、二極性駆動有機FETを効率よく発光させることができるゲート電極の電位の範囲を拡大し、半導体装置の設計の自由度を向上させることができる。
また、本発明に係る半導体装置の他の形態は、前記ゲート電極はタンタルを含み、前記ゲート絶縁膜は酸化タンタルを含むことを特徴とする。
このように構成することで、ゲート電極の厚さ方向の一部を酸化させ、ゲート電極上に緻密で高品質な酸化タンタルのゲート絶縁膜を形成することができる。
また、本発明に係る半導体装置の他の形態は、前記ゲート絶縁膜は第一ゲート絶縁膜と第二ゲート絶縁膜とを含み、前記第一ゲート絶縁膜の一部と前記第二ゲート絶縁膜とが重なり、前記第一部分が前記第一ゲート絶縁膜と前記第二ゲート絶縁膜とを含み、前記第二部分が前記第二ゲート絶縁膜を含む、ことを特徴とする。
このように構成することで、第一部分のゲート絶縁膜の膜厚を第二部分のゲート絶縁膜の膜厚より大きくすることができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法の一形態は、ゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート電極上に、膜厚の異なる第一部分と第二部分とを含むゲート絶縁膜を、前記第一部分の膜厚が前記第二部分の膜厚よりも大きくなるように形成するゲート絶縁膜形成工程と、前記ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、前記半導体膜上の前記第一部分と重なる領域に第一電極を形成し、前記半導体膜上の前記第二部分と重なる領域に第二電極を形成する電極形成工程と、を有することを特徴とする。
このように製造することで、第一部分と第二部分のゲート絶縁膜の膜厚の差を利用して、第一電極および第二電極から半導体膜に注入される電子およびホールの注入の容易性のバランスを調整することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法の他の形態は、前記ゲート絶縁膜形成工程において、前記ゲート電極の厚さ方向の一部を酸化して前記ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上の前記第二部分にマスクを形成し、前記ゲート電極の前記第一部分を酸化する工程と、を有することを特徴とする。
このように製造することで、第二部分のゲート電極の酸化をマスクにより防止した状態で、第一部分のゲート電極の酸化を促進させて、第二部分のゲート絶縁膜よりも膜厚を大きくすることができる。また、ゲート電極上に蒸着法、スパッタリング法等によりゲート絶縁膜を形成する場合と比較して、装置を簡略化して製造を容易にし、生産性を向上させ、製造コストを低減することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法の他の形態は、前記ゲート絶縁膜形成工程において、前記ゲート電極の厚さ方向の一部を酸化して第一ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第一ゲート絶縁膜上の前記第一部分に第二ゲート絶縁膜をマスクスパッタ法により形成する工程と、を有することを特徴とする。
このように製造することで、第一部分のゲート絶縁膜の膜厚を第二部分のゲート絶縁膜の膜厚の差を利用して、第一電極および第二電極から半導体膜に注入される電子およびホールの注入の容易性のバランスを調整することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法の他の形態は、前記ゲート電極形成工程において、基板に不純物をドープして前記ゲート電極とすることを特徴とする。
このように製造することで、半導体装置の構造を簡略化して製造を容易にし、生産性を向上させ、製造コストを低減することができる。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図面では、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を適宜変更している。
(半導体装置)
図1に示すように、半導体装置100は、基板1の表面にホールと電子の両方をキャリヤとして用いることができる二極性駆動有機電界効果トランジスタ(以下、二極性駆動有機FET10という)を備えている。基板1は、例えば、ガラス等の電気絶縁材料によって形成されている。
基板1上には、タンタルによってゲート電極11が形成されている。ゲート電極11上には、酸化タンタルによってゲート絶縁膜12が形成されている。ゲート絶縁膜12上には半導体膜13が形成されている。半導体膜13はゲート絶縁膜12を介してゲート電極11と対向して配置されている。半導体膜13は、以下の式(1)で表される発光性のp型有機半導体材料であり、(チオフェン/フェニレン)コオリゴマーであるBP3Tを含んで形成されている。
Figure 0004957402
半導体膜13上には、例えば、金等によって第一電極14が形成されている。また、半導体膜13上には、第一電極14から離間して、例えば、アルミニウム等によって第二電極15が形成されている。第一電極14および第二電極15は、それぞれ半導体膜13に電気的に接続されている。第一電極14と第二電極15との間の領域がチャネル領域Cとなっている。チャネル領域Cのチャネル長Lは、例えば、約20μmとなっている。
ここで、第一電極14の形成領域に対応する領域を第一領域R1とし、第二電極15の形成領域に対応する領域を第二領域R2とする。このとき、第一領域R1の第一電極14とゲート電極11との間の部分(第一部分)のゲート絶縁膜12の膜厚T1が、第二領域R2の第二電極15とゲート電極11との間の部分(第二部分)のゲート絶縁膜12の膜厚T2よりも大きく形成されている。
第一領域R1および第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T1,T2は、第一領域R1および第二領域R2の単位面積当りのゲート容量、発光性有機半導体材料であるBP3TのHOMOとLUMOの準位、第一電極14と第二電極15の仕事関数等を考慮して設定されている。
すなわち、ゲート絶縁膜12の膜厚T1,T2は、ゲート電極11、第一電極14および第二電極15に後述する所定の電圧が与えられたときに、図2に示すように、第一電極14および第二電極15からそれぞれ半導体膜13に注入されるホールhと電子eの注入の容易性が略等しくなるように設定されている。
ここで、第一領域R1のゲート絶縁膜12の膜厚T1は、例えば、約400nmであり、第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T2は、例えば、約133nmである。
また、第一領域R1と第二領域R2の間ではゲート絶縁膜12の膜圧Tが徐々に変化し、第一領域R1に近づくほど膜厚Tが厚く、第二領域R2に近づくほど膜厚Tが薄くなっている。
図2に示すように、第一電極14の電圧Vは、接地されて接地電圧(0V)となっている。ゲート電極11は負の電圧Vを供給する電圧供給源21に接続されている。第二電極15は負の電圧Vを供給する電圧供給源22に接続されている。また、電圧Vおよび電圧Vは、ゲート電極11の電圧V(以下、ゲート電圧Vともいう)が第一電極14の電圧Vよりも低く、かつ第二電極15の電圧Vよりも高くなるように、以下の式(2)の大小関係が成り立つように設定されている。
>V>V …(2)
次に、この実施の形態の作用について説明する。
上述のように、ゲート電圧Vが第一電極14の電圧Vよりも低く、かつ第二電極15の電圧Vよりも高くなるように設定されている。また、半導体膜13はp型の発光性有機半導体材料であるBP3Tによって形成されている。このため、図2に示すように、第一電極14からは半導体膜13へホールhが注入され、第二電極15からは半導体膜13へ電子eが注入される。そして、半導体膜13に注入されたホールhと電子eは半導体膜13内で結合し、これにより半導体膜13が発光する。
ここで、半導体膜13はp型半導体材料を含むp型半導体膜であるので、半導体膜13へのホールhの注入の容易性の方が、電子eの注入の容易性よりも高い。
また、ホールhおよび電子eの半導体膜13への注入の容易性は、それぞれ第一電極14および第二電極15とゲート電極11との間の電界効果の大きさに比例する。電界効果の大きさはゲート電極11によって励起される単位面積当りの電荷に比例する。その電荷は、第一電極14および第二電極15とゲート電極11との間の電位差と、各電極とゲート電極11の単位面積当りのゲート容量の積で与えられる。
本実施形態の半導体装置100では、図1に示すように、第一領域R1のゲート絶縁膜12の膜厚T1が、第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T2よりも大きく形成されている。これにより、第一領域R1のゲート容量が、第二領域R2のゲート容量よりも小さくなる。このため、ゲート電極11と第一電極14との間の電位差(V−V)と、ゲート電極11と第二電極15との間の電位差(V−V)が等しい場合、第一領域R1における電界効果は、第二領域R2における電界効果よりも小さくなる。
したがって、ゲート絶縁膜12の膜厚T1を膜厚T2よりも大きく形成することで、第一電極14から半導体膜13へ注入されるホールhの注入の容易性を低下させることができる。
また、第一領域R1および第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T1,T2は、ゲート電極11、第一電極14および第二電極15に、下記の表1に示す所定の電位差を与えたときに、半導体膜13に注入されるホールhと電子eの注入の容易性が略等しくなるように設定されている。
図2に示すように、第一電極14の電圧Vを接地電圧とし、ゲート電圧Vを−20Vから−50Vまで10V単位で変化させたときに、それぞれのゲート電圧Vで発光効率が最大となる第二電極15の電圧Vを下記の表2に示す。
Figure 0004957402
表2に示すように、ゲート電圧Vが−30Vであり、第二電極の電圧Vが−62Vのときに、半導体膜13の最大発光が得られ、かつゲート電圧Vが第二電極15の電圧Vの略中間値(V/V=約0.5)となっている。
すなわち、第一領域R1および第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T1,T2は、第一電極14とゲート電極11との間の電位差が30V、ゲート電極11と第二電極15との間の電位差が32Vで、かつ上記の式(2)を満たすときに、半導体膜13に注入されるホールhと電子eの注入の容易性が略等しくなるように設定されている。
このため、第一領域R1のゲート絶縁膜12の膜厚T1を第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T2よりも大きくし、それぞれの膜厚T1,T2を調整することで、半導体膜13に対する注入の容易性が略等しくなるように、ホールhと電子eの注入の容易性を制御することができる。これにより、半導体膜13に最大の発光効率を与えるゲート電圧Vを第一電極の電圧Vと第二電極の電圧Vの略中間値とすることができる。
したがって、本実施形態の半導体装置100によれば、二極性駆動有機FET10を効率よく発光させることができるゲート電極11の電圧Vの範囲を拡大し、半導体装置100の設計の自由度を向上させることができる。
また、ゲート絶縁膜12はタンタルのゲート電極11の一部を厚さ方向に酸化させた酸化タンタルによって形成されている。そのため、ゲート電極11上にゲート絶縁膜12を、例えば、SiO等の通常の絶縁材料で形成する場合と比較して、緻密で高品質なゲート絶縁膜12を形成することができる。
したがって、ゲート絶縁膜12の品質を向上させ、二極性駆動有機FET10の性能を向上させることができる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態の半導体装置100の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、基板1の表面に、タンタルによってゲート電極11を形成する。ゲート電極11は第一電極14および第二電極15の形成領域に対応する第一領域R1および第二領域R2を含んで形成される。ゲート電極11の形成方法としては、例えば、スパッタ法を用いることができる。
次いで、タンタルのゲート電極11の表面を厚さ方向に酸化して、酸化タンタルのゲート絶縁膜12を形成する。ゲート電極11の表面の酸化方法は、例えば、図4に示すように、陽極酸化電解液Lqにゲート電極11が形成された基板1と陰極Caを浸漬して電圧を印加する陽極酸化法により行うことができる。
陽極酸化法による酸化膜の膜厚は、陽極酸化電圧Vに比例し、その比例係数は約1.9nm/Vである。ここでは、70Vの陽極酸化電圧Vで、ゲート電極11の陽極酸化を行った。したがって、ゲート電極11上の第一領域R1および第二領域R2を含む表面に形成されるゲート絶縁膜12の膜厚Tは約133nmとなる。
このように、ゲート電極11をタンタルによって形成し、ゲート絶縁膜12を陽極酸化法によって形成することで、ゲート絶縁膜12の膜厚Tを陽極酸化電圧Vによって制御することができる。
したがって、ゲート絶縁膜12の膜厚Tの制御を容易にすることができる。また、ゲート電極12上に蒸着法、スパッタリング法等によりゲート絶縁膜12を形成する場合と比較して、装置を簡略化して製造を容易にし、生産性を向上させ、製造コストを低減することができる。
次に、第一領域R1のゲート絶縁膜12の膜厚T1が第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T2よりも大きくなるように形成する。そのために、図3(b)に示すように、ゲート絶縁膜12上の第二領域R2を含んでマスクMを形成する。そして、第一領域R1のゲート電極11を上述の陽極酸化法によりさらに酸化する。
このとき、二回目の陽極酸化電圧Vを一回目の70Vよりも大きくすることで、図3(c)に示すように、マスクMが形成されていない第一領域R1を含む部分のゲート電極11の酸化が進行する。二回目の陽極酸化電圧Vは、例えば、約220Vで行う。なお、マスクMの形成は、例えば、フォトリソグラフィ法と同様に形成する。
これにより、図3(c)に示すように、第一領域R1のゲート絶縁膜12の膜厚T1は約400nmとなる。一方、第二領域R2には保護膜として機能するマスクMが形成されるので、ゲート電極11の酸化が防止され、ゲート絶縁膜12の膜厚T2は変化しない。
したがって、第二領域R2にマスクMを形成し、ゲート電極11を陽極酸化することで、第一領域R1のゲート電極11の酸化を促進させて、第二部分のゲート絶縁膜よりも膜厚を大きくすることができる。また、第一領域R1と第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T1,T2に差を生じさせ、第一電極14と第二電極15から半導体膜13に注入される電子eとホールhの注入の容易性のバランスを制御することができる。
ゲート電極11の膜厚Tは、酸化により侵食されて薄くなる。酸化により形成されたゲート絶縁膜12の膜厚T1は、酸化により侵食されたゲート電極11の厚さTよりも厚くなる。化学量論的には両者の膜厚比(T1/T)は2.32であり、本実施形態においても略同等の膜厚比となる。
第一領域R1と第二領域R2の間の領域では、マスクMとゲート絶縁膜12との間に陽極酸化電解液Lqが浸透してゲート電極11が酸化される。これにより、ゲート絶縁膜12の膜厚Tは、第一領域R1に近づくにつれて厚くなり、第二領域R2に近づくにつれて薄くなるように、徐々に変化する。
次に、図5(a)に示すように、ゲート絶縁膜12上の第二部分R1のマスクMを除去する。次いで、図5(b)に示すように、ゲート絶縁膜12の表面の第一領域R1および第二領域R2を含んで、半導体膜13を形成する。半導体膜13の形成は、例えば、所定のパターンを形成するためのマスクを用いたマスク蒸着法等により行うことができる。これにより、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極11と対向する半導体膜13が形成される。
次に、図5(c)に示すように、半導体膜13上の第一領域R1に第一電極14を形成し、半導体膜13上の第二領域R2に第二電極15を形成する。第一電極14と第二電極15も半導体膜13と同様に、例えば、マスク蒸着法により形成することができる。
以上により、図1に示す半導体装置100が形成される。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図1および図3〜図5を援用し、図6を用いて説明する。本実施形態では上述の第一実施形態で説明した半導体装置100と、半導体膜13aがn型の発光性有機半導体材料で形成されている点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
(半導体装置)
図1に示すように、半導体装置200の半導体膜13aは、以下の式(3)で表される発光性のn型有機半導体材料であり、(チオフェン/フェニレン)コオリゴマーであるAC5F6pmを含んで形成されている。
Figure 0004957402
図6に示すように、第一電極14の電圧Vは、接地されて接地電圧となっている。ゲート電極11は正の電圧Vを供給する電圧供給源21’に接続されている。第二電極15は正の電圧Vを供給する電圧供給源21’に接続されている。また、電圧Vおよび電圧Vは、ゲート電極11の電圧Vが第一電極14の電圧Vよりも高く、かつ第二電極15の電圧Vよりも低くなるように、以下の式(4)の大小関係が成り立つように設定されている。
<V<V …(4)
次に、この実施の形態の作用について説明する。
上述のように、ゲート電極11の電圧Vが第一電極14の電圧Vよりも高く、かつ第二電極15の電圧Vよりも低くなるように設定されている。また、半導体膜13aは、n型の発光性有機半導体材料であるAC5F6pmによって形成されている。このため、図6に示すように、第一電極14からは半導体膜13aへ電子eが注入され、第二電極15からは半導体膜13aへホールhが注入される。そして、半導体膜13aに注入されたホールhと電子eは半導体膜13a内で結合し、これにより半導体膜13aが発光する。
ここで、半導体膜13aはn型半導体材料を含むn型の半導体膜13aであるので、半導体膜13aへの電子eの注入の容易性の方が、ホールhの注入の容易性よりも高い。
しかし、本実施形態では、上述の第一実施形態と同様に、第一領域R1および第二領域R2のゲート絶縁膜12の膜厚T1,T2は、ゲート電極11、第一電極14および第二電極15に所定の電位差を与えたときに、第一領域R1および第二領域R2からそれぞれ半導体膜13に注入される電子eとホールhの注入の容易性が略等しくなるように設定されている。
したがって、本実施形態の半導体装置200によれば、第一実施形態と同様に、二極性駆動有機FET10aを効率よく発光させることができるゲート電極11の電位の範囲を拡大し、半導体装置200の設計の自由度を向上させることができる。また、ゲート絶縁膜12の品質を向上させ、二極性駆動有機FET20’の性能を向上させることができる。
<第三実施形態>
次に、本発明の第三実施形態について、図2、図4を援用し、図7、図8を用いて説明する。本実施形態では上述の第一実施形態で説明した半導体装置100と、第二領域R2のゲート絶縁膜12’が二層に形成されている点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
(半導体装置)
図7に示すように、半導体装置300のゲート絶縁膜12’はゲート電極11の表面に形成された第一ゲート絶縁膜12aと、第一ゲート絶縁膜12a上の第一領域R1を含んで形成された第二ゲート絶縁膜12bによって構成されている。第一ゲート絶縁膜12aは、第一実施形態と同様に酸化タンタルによって形成され、第二ゲート絶縁膜12bは、例えば、シリコン酸化膜等によって形成されている。第二ゲート絶縁膜12bの膜厚Tbは約50nmに形成されている。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
第一ゲート絶縁膜12aの膜厚Taは、第一実施形態の第二領域R2のゲート絶縁膜12と同様の膜厚T2に形成されている。第一領域R1のゲート絶縁膜12’は、第一ゲート絶縁膜12aに第二ゲート絶縁膜12bが積層されて形成され、第二領域R2のゲート絶縁膜12’は第一ゲート絶縁膜12aのみによって形成されている。これにより、第一領域R1のゲート絶縁膜12’の膜厚T1を第二領域R2のゲート絶縁膜12’の膜厚T2より大きくすることができる。
また、シリコン酸化膜の誘電率は約4であり、酸化タンタルの誘電率の約1/6〜1/5である。これにより、本実施形態の第一領域R1のゲート絶縁膜12’は、第一実施形態の第一領域R1のゲート絶縁膜12のゲート容量と略同様となる。
したがって、本実施形態の半導体装置300によれば、第一領域R1のゲート絶縁膜12を薄くしつつ、上述の第一実施形態と同様に、二極性駆動有機FET10を効率よく発光させることができるゲート電極11の電位の範囲を拡大し、半導体装置300の設計の自由度を向上させることができる。また、ゲート絶縁膜12の品質を向上させ、二極性駆動有機FET10bの性能を向上させることができる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態の半導体装置300の製造方法について、図4、図5(b)および図5(c)を援用し、図8(a)〜図8(c)を用いて説明する。本実施形態の製造方法では上述の第一実施形態で説明した半導体装置100の製造方法と、第二ゲート絶縁膜12bを形成する工程を有する点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
第一実施形態と同様に、基板1上にゲート電極11を形成し、図4に示すように70Vの陽極酸化電圧Vでゲート電極11の陽極酸化を行い、図8(a)に示すように、膜厚Taが約133nmの第一ゲート絶縁膜12aを形成する。次いで、第二領域R2をマスクMaによって覆った状態で、シリコン酸化物をターゲットとするRFスパッタ法(所謂、マスクスパッタ法)により、図8(b)に示すように、第一ゲート絶縁膜12a上の第一領域R1を含む部分に第二ゲート絶縁膜12bを形成する。その後、図18(c)に示すように、マスクMaを除去する。
これにより、第一実施形態と同様に、第一領域R1のゲート絶縁膜12’の膜厚T1を第二領域R2のゲート絶縁膜12’の膜厚T2よりも大きくすることができる。
このとき、マスクMaのエッジ部分にはスパッタの回りこみがあるため、図8(c)に示すように、第二ゲート絶縁膜12bの第一領域R1と第二領域R2との間は、スロープ状に形成される。
次いで、図5(b)および図5(c)に示すように、第一実施形態と同様に、ゲート絶縁膜12’上に半導体膜13、第一電極14および第二電極15を形成する。これにより、図7に示す半導体装置300が形成される。
<第四実施形態>
次に、本発明の第四実施形態について、図2、図4および図8(a)〜図8(c)を援用し、図9を用いて説明する。本実施形態では上述の第三実施形態で説明した半導体装置300と、基板1aがゲート電極を兼ねている点で異なっている。その他の点は第三実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
(半導体装置)
図9に示すように、半導体装置400の基板1aは、例えば、不純物がドープされた導電性を有するシリコン等によって形成され、基板1aがゲート電極を兼ねている。また、第一ゲート絶縁膜12aはシリコン酸化膜によって形成されている。第一ゲート絶縁膜12aの膜厚Taは、例えば、約25nmとなっている。
本実施形態によれば、第三実施形態と同様に、二極性駆動有機FET10cを効率よく発光させることができるゲート電圧の範囲を拡大し、半導体装置400の設計の自由度を向上させることができる。
また、ゲート電極を基板1aによって兼用し、第一ゲート絶縁膜11aを酸化タンタルよりも誘電率が低い酸化シリコンによって形成することで、基板1aの厚さ、ゲート絶縁膜12’の厚さをそれぞれ小さくし、半導体装置400を小型化することができる。また、半導体装置400の構成を簡略化し、製造コストを削減することができる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態の半導体装置400の製造方法について、図5(b)、図5(c)および図8を援用し、図9を用いて説明する。本実施形態の製造方法では、上述の第三実施形態で説明した半導体装置300の製造方法と、基板1aをゲート電極として利用し、熱酸化により第一ゲート絶縁膜12aを形成する点で異なっている。その他の点は第三実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
図9に示すように、シリコンの基板1aに不純物をドープして導電性を付加し、基板1aをゲート電極として形成する。次いで、基板1aの表面を熱酸化して第一ゲート絶縁膜12aを形成する。次いで、第二ゲート絶縁膜12bを図8(a)〜図8(c)に示すように、第三実施形態と同様に形成する。さらに、半導体膜13、第一電極14および第二電極15を、図5(b)および図5(c)に示すように、第一実施形態と同様に形成する。
このように、基板1aをゲート電極として利用することで、半導体装置400の構造を簡略化して製造を容易にし、生産性を向上させ、製造コストを低減することができる。
尚、この発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、ゲート電極はタンタル以外の導電性を有する金属材料等によって形成してもよい。
また、半導体膜の材料は、発光性の有機半導体材料であれば、上述の実施形態において説明した材料に限られない。p型有機半導体材料としては、上述のBP3Tの他に、例えば、以下の式(5)で表されるAC5等を用いることができる。
Figure 0004957402
また、n有機半導体材料としては、例えば、以下の式(6)によって表される(チオフェン/フェニレン)コオリゴマー系のAC5CF3等を用いることができる。
Figure 0004957402
また、n型半導体膜として、p型半導体材料であるAC5にフッ素置換処理を行ったものを用いてもよい。
なお、本発明の二極性有機FETを非発光素子として用いる分野へ応用する場合には、p型有機半導体材料としてペンタセン等を、n型半導体膜として式(7)によって表されるPTCDI、60フラーレン等を用いてもよい。
Figure 0004957402
また、陽極酸化法におけるゲート絶縁膜の膜厚の制御は、陽極酸化電圧による制御だけでなく、陽極酸化電圧を一定にして、酸化時間により制御してもよい。
本発明の第一実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第一実施形態に係る半導体装置の回路図である。 (a)〜(c)は図1に示す半導体装置の製造工程の説明図である。 本発明の第一実施形態に係る陽極酸化法の説明図である。 (a)〜(c)は図1に示す半導体装置の製造工程の説明図である。 本発明の第二実施形態に係る半導体装置の回路図である。 本発明の第三実施形態に係る半導体装置の断面図である。 (a)〜(c)は図7に示す半導体装置の製造工程の説明図である。 本発明の第四実施形態に係る半導体装置の断面図である。 従来の半導体装置の断面図である。
符号の説明
1 基板、1a 基板(ゲート電極)、11 ゲート電極、12 ゲート絶縁膜、12’ ゲート絶縁膜、12a 第一ゲート絶縁膜、12b 第二ゲート絶縁膜、13 半導体膜、13a 半導体膜、14 第一電極、15 第二電極、M マスク、R1 第一領域、R2 第二領域、T1 膜厚、T2 膜厚、V 電圧(電位)、V 電圧(電位)、V 電圧(電位)、100 半導体装置、200 半導体装置、300 半導体装置、400 半導体装置

Claims (8)

  1. 発光性のp型有機半導体材料を含む半導体膜と、
    ゲート電極と、
    前記半導体膜と前記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、
    前記半導体膜にホールを注入する第一電極と、
    前記半導体膜に電子を注入する第二電極と、を含み、
    前記ゲート絶縁膜の第一部分が前記第一電極と前記ゲート電極との間に位置し、前記ゲート絶縁膜の第二部分が前記第二電極と前記ゲート電極との間に位置し、前記第一部分の膜厚が前記第二部分の膜厚よりも大きく、
    前記ゲート電極の電位を前記第一電極の電位よりも低く、かつ前記第二電極の電位よりも高くすることで、前記第一電極から前記半導体膜にホールを、前記第二電極から前記半導体膜に電子をそれぞれ注入できるよう設定されている、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 発光性のn型有機半導体材料を含む半導体膜と、
    ゲート電極と、
    前記半導体膜と前記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、
    前記半導体膜に電子を注入する第一電極と、
    前記半導体膜にホールを注入する第二電極と、を含み、
    前記ゲート絶縁膜の第一部分が前記第一電極と前記ゲート電極との間に位置し、前記ゲート絶縁膜の第二部分が前記第二電極と前記ゲート電極との間に位置し、前記第一部分の膜厚が前記第二部分の膜厚よりも大きく、
    前記ゲート電極の電位を前記第一電極の電位よりも高く、かつ前記第二電極の電位よりも低くすることで、前記第一電極から前記半導体膜に電子を、前記第二電極から前記半導体膜にホールをそれぞれ注入できるよう設定されている、
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 前記ゲート電極はタンタルを含み、前記ゲート絶縁膜は酸化タンタルを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ゲート絶縁膜は第一ゲート絶縁膜と第二ゲート絶縁膜とを含み、
    前記第一ゲート絶縁膜の一部と前記第二ゲート絶縁膜とが重なり、
    前記第一部分が前記第一ゲート絶縁膜と前記第二ゲート絶縁膜とを含み、
    前記第二部分が前記第二ゲート絶縁膜を含む、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  5. ゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    前記ゲート電極上に、膜厚の異なる第一部分と第二部分とを含むゲート絶縁膜を、前記第一部分の膜厚が前記第二部分の膜厚よりも大きくなるように形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、
    前記半導体膜上の前記第一部分と重なる領域に第一電極を形成し、前記半導体膜上の前記第二部分と重なる領域に第二電極を形成する電極形成工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記ゲート絶縁膜形成工程において、
    前記ゲート電極の厚さ方向の一部を酸化して前記ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上の前記第二部分にマスクを形成し、前記ゲート電極の前記第一部分を酸化する工程と、
    を有することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記ゲート絶縁膜形成工程において、
    前記ゲート電極の厚さ方向の一部を酸化して第一ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第一ゲート絶縁膜上の前記第一部分に第二ゲート絶縁膜をマスクスパッタ法により形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記ゲート電極形成工程において、
    基板に不純物をドープして前記ゲート電極とすることを特徴とする請求項5または請求項7記載の半導体装置の製造方法。
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