JPH10133235A - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

配線基板及びその製造方法

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JPH10133235A
JPH10133235A JP29275196A JP29275196A JPH10133235A JP H10133235 A JPH10133235 A JP H10133235A JP 29275196 A JP29275196 A JP 29275196A JP 29275196 A JP29275196 A JP 29275196A JP H10133235 A JPH10133235 A JP H10133235A
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JP
Japan
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metal layer
electrode
forming
photoresist
layer
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JP29275196A
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English (en)
Inventor
Masashi Ide
昌史 井出
Yuichi Akiba
雄一 秋葉
Takayuki Nagashima
孝行 長嶋
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高駆動能力を有する薄膜ダイオードと低比抵
抗の信号電極とを備える液晶表示装置の配線基板とその
製造方法を提供する。 【解決手段】 配線基板上に、信号電極と、前記信号電
極から離間し島状の下部電極と下部電極の表面に形成す
る陽極酸化膜からなる絶縁体層と前記絶縁体層を介して
下部電極と重なるように形成する第1の上部電極と第2
の上部電極とを有する薄膜ダイオードとを有する配線基
板において、前記絶縁性基板側の第1の金属層と前記第
1の金属層の上に形成される第2の金属層と前記第2の
金属層の上に形成される陽極酸化膜からなる第1の絶縁
体層とを有する信号電極を備え、前記第2の金属層と前
記第1の絶縁体層とが開口部を有し、かつ前記開口部に
おける第1の金属層の露出部と前記薄膜ダイオードの第
1の上部電極とを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板及びその
製造方法に関し、更に詳しくは液晶を駆動するアクティ
ブ素子としての薄膜ダイオードを備えたアクティブマト
リックス型液晶表示装置の配線基板及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は実用化が進み、現在では
高品位な表示画質が得られるアクティブマトリクス方式
の液晶表示装置が主流になりつつある。
【0003】ここでアクティブマトリクス方式とは、マ
トリクス状に設ける画素電極ごとに薄膜トランジスタ
(TFT)や、金属−陽極酸化膜−金属あるいは金属−
陽極酸化膜−透明導電膜構造の薄膜ダイオード(TF
D)からなる非線形抵抗素子をスイッチング素子として
用いるものである。
【0004】そして薄膜ダイオードをスイッチング素子
として適用する液晶表示装置は、この薄膜ダイオードの
非線形な電圧−電流特性を用い、この薄膜ダイオード素
子に直列に接続する液晶層をスイッチして表示を行うも
のである。
【0005】図17は従来例における薄膜ダイオードを
用いる液晶表示装置の配線基板を示す模式拡大図であ
る。図18は図17のE−E線における断面形状を示す
模式拡大図である。図19、図20は図17のD−D線
における断面形状を示す模式拡大図である。以下図1
7、図18、図19、図20を交互に用いて従来例にお
ける配線基板の構造を説明する。
【0006】図17、図18及び図19に示すように、
ガラスからなる絶縁性基板31上にタンタルからなる信
号電極の第1層35が形成され、前記信号電極の第1層
35から離間し島状の下部電極32がマトリックス状に
配設されている。更に前記下部電極32を覆うように酸
化タンタルからなる絶縁体層33が形成され、前記絶縁
体層33を介して前記下部電極32と重なるように酸化
インジュウムスズからなる第1の上部電極37aと第2
の上部電極37bとが形成されている。
【0007】また、前記第1の上部電極37aは、信号
電極の第2層34と電気的に接続されている。更に、前
記第2の上部電極37bは画素電極39と電気的に接続
されている。また、図17に示すように前記下部電極3
2と第1の上部電極37aとが交差する部分、及び前記
下部電極32と第2の上部電極37bとが交差する部分
に2つの薄膜ダイオードが形成される。
【0008】次に従来の配線基板の製造方法について説
明する。ガラスからなる絶縁性基板31上にスパッタリ
ング法もしくは化学気相成長法によってタンタルからな
る金属層を形成し、この金属層上にフォトリソグラフィ
ー法によってレジストパターンを形成する。その後、こ
のレジストパターンをエッチングマスクとして、ウェッ
トエッチング法もしくはドライエッチング法によって信
号電極35と下部電極32を形成する。
【0009】次に前記エッチングマスクを除去し、下部
電極32を陽極とする陽極酸化法によって前記下部電極
32の表面に五酸化タンタル膜からなる絶縁体層33を
形成する。更に、全面にスパッタリング法もしくは化学
気相成長法によって酸化インジュウムスズ(以下ITO
と記載)からなる金属層を形成し、この金属層上にフォ
トリソグラフィー法によってレジストパターンを形成す
る。
【0010】その後、このレジストパターンをエッチン
グマスクとして、ウェットエッチング法もしくはドライ
エッチング法によってパターニングを行い、第1の上部
電極37a、信号電極の第2層34、第2の上部電極3
7b、及び画素電極39とを形成する。この後、真空中
において素子特性の調整のための熱処理を行う。この結
果、バックトウバック構造を有する液晶表示装置の配線
基板を形成することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示装置では、大
画面化、高精細化などを実現する上で重要な要素として
信号電極の低抵抗化がある。信号電極材料の抵抗率が低
ければ信号電極を細かく、かつ長くする事が可能であ
り、これによって液晶表示装置の大画面化、高精細化な
どを実現できるからである。
【0012】従来の図19に示すようなタンタルからな
る信号電極の第1層35とITOからなる信号電極の第
2層34とを直接接続する方法では、ITOを真空中に
おいて熱処理したときにITOの酸素がタンタルに拡散
し、界面にITOの低級酸化物が生成され、これによっ
て接触抵抗が大きくなり、また密着力も非常に弱くな
る。したがつて、タンタルがバックアップ配線として電
気的に役立たず、機械的強度の点からも、実際には使い
ものにならない。
【0013】そこで図20に示すように、タンタルから
なる信号電極の第1層35とITOからなる信号電極の
第2層34とを酸化タンタルからなる絶縁体層34を介
して接続する方法が開示されている。この場合は、直流
的な低抵抗配線ができず、タンタルからなる信号電極の
第1層35はバックアップ配線としては、ほとんど役に
立たない。
【0014】特に最近は信号電極の配線抵抗を下げるた
めに、比抵抗の低い窒素ドープタンタルを用いることが
開示されている。しかしながら、さらに液晶表示装置の
大画面化、高精細化などを実現するために、より低比抵
抗の信号電極と高駆動能力を有する薄膜ダイオードとを
備える液晶表示装置の配線基板が必要である。
【0015】本発明の目的は、上記課題を解決し高駆動
能力を有する薄膜ダイオードと低比抵抗の信号電極とを
備える液晶表示装置の配線基板とその製造方法を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のうち請求項1記載の発明における配線基板
は、絶縁基板上に形成されて液晶セルを駆動する薄膜ダ
イオードを備え、前記絶縁性基板に接して配線が形成さ
れた液晶表示装置の配線基板であって、信号電極と、前
記信号電極から離間し島状の下部電極と下部電極の表面
に形成する陽極酸化膜からなる絶縁体層と前記絶縁体層
を介して下部電極と重なるように形成する第1の上部電
極と第2の上部電極とを有する薄膜ダイオードとを有す
る配線基板において、前記絶縁性基板側の第1の金属層
と前記第1の金属層の上に形成される第2の金属層と前
記第2の金属層の上に形成される陽極酸化膜からなる第
1の絶縁体層とを有する信号電極を備え、前記第2の金
属層と前記第1の絶縁体層とが開口部を有し、かつ前記
開口部における第1の金属層の露出部と前記薄膜ダイオ
ードの第1の上部電極とが接続されていることを特徴と
する。
【0017】請求項2記載の発明における配線基板は、
請求項1記載の構成を含み、窒素ドープタンタルからな
る信号電極の第1の金属層と、窒素ドープタンタルから
なる薄膜ダイオードの下部電極とを有することを特徴と
する。
【0018】請求項3記載の発明における配線基板は、
請求項1記載の構成を含み、窒素ドープタンタルからな
る信号電極の第1の金属層と、不純物を含まないタンタ
ルからなる信号電極の第2の金属層と、窒素ドープタン
タルからなる薄膜ダイオードの下部電極とを有すること
を特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明における配線基板は、
請求項1記載の構成を含み、窒素ドープタンタルからな
る信号電極の第1の金属層と、不純物を含まないタンタ
ルからなる信号電極の第2の金属層と、窒素ドープタン
タルからなる薄膜ダイオードの下部電極と、前記下部電
極の上面に形成する陽極酸化膜からなる第2の絶縁体層
と、酸化インジュウムスズからなる第1の上部電極と、
酸化インジュウムスズからなる第2の上部電極とを有す
ることを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明における配線基板の製
造方法は、信号電極と、前記信号電極から離間し島状の
下部電極と下部電極の表面に形成する陽極酸化膜からな
る絶縁体層と前記絶縁体層を介して下部電極と重なるよ
うに形成する第1の上部電極と第2の上部電極とを有す
る薄膜ダイオードとを有する液晶表示装置の配線基板の
製造方法において、絶縁性基板上に第1の金属層を形成
する工程と、前記第1の金属層の表面に第2の金属層を
形成する工程と、前記第2の金属層の表面にフォトレジ
ストを形成しフォトリソグラフィ処理によりフォトレジ
ストをパターン形成する工程と、パターン形成したフォ
トレジストをエッチングマスクに用いて前記第1の金属
層と前記第2の金属層をエッチングする工程と、前記第
1の金属層と前記第2の金属層との表面を覆うように陽
極酸化法によって陽極酸化膜からなる第1の絶縁体層を
形成する工程と、前記第1の絶縁体層の表面にフォトレ
ジストを形成しフォトリソグラフィ処理によりフォトレ
ジストをパターン形成する工程と、パターン形成したフ
ォトレジストをエッチングマスクに用いて前記第1の絶
縁体層と前記第2の金属層をエッチングすることによっ
て前記第1の金属層の一部を露出させることによって第
1の金属層からなる薄膜ダイオードの下部電極を形成し
第1の金属層と開口部を有する第2の金属層と開口部を
有する第1の絶縁体層とで構成される信号電極を形成す
る工程と、前記信号電極の表面にフォトレジストを形成
しフォトリソグラフィ処理によりフォトレジストをパタ
ーン形成する工程と、前記下部電極において露出した第
1の金属層の表面に陽極酸化法によって陽極酸化膜から
なる第2の絶縁体層を形成する工程と、前記信号電極に
おける露出した第1の金属層と第2の金属層と前記第1
の絶縁体層と前記下部電極における前記第1の絶縁体層
と前記第2の絶縁体層とを覆うように上部電極材料を形
成し、上部電極材料上にフォトレジストを形成しフォト
リソグラフィ処理によりフォトレジストをパターン形成
する工程と、パターン形成したフォトレジストをエッチ
ングマスクに用いて上部電極材料をエッチングすること
によって第1の上部電極と第2の上部電極とを形成する
とともに前記信号電極の露出した第1の金属層と前記第
1の上部電極とを接続させる工程と、前記薄膜ダイオー
ドの下部電極と前記信号電極とをパターニングして分離
する工程とを有することを特徴とする。
【0021】請求項6記載の発明における配線基板の製
造方法は、請求項5記載の構成を含み、前記第1の金属
層が窒素ドープタンタルからなり、第2の金属層が不純
物を含まないタンタルからなり、上部電極材料が酸化イ
ンジュウムスズからなることを特徴とする。
【0022】請求項7記載の発明における配線基板の製
造方法は、請求項5、あるいは請求項6の構成を含み、
前記第2の絶縁体層を形成する工程の直後に真空中での
加熱処理工程を有することを特徴とする。
【0023】(作用)本発明における配線基板の上に形
成される信号電極は、従来のタンタル膜を電極材料とす
る信号電極と比較して、比抵抗を小さくできる。理由を
以下に述べる。タンタルの結晶構造は、正方格子と体心
立方格子の2種類が知られている。正方格子構造のタン
タルは、β−Taと呼ばれ、その薄膜の固有抵抗は17
0〜200μΩcmである。これに対して、体心立方格
子のタンタルは、α−Taと呼ばれ、バルクの固有抵抗
は13〜15μΩcmである。一般に薄膜タンタルは、
ほとんどがβ−Taとなるが成膜時に微量の窒素を混入
しα−Taを形成でき、窒素ドープタンタルとして知ら
れている。
【0024】この窒素ドープタンタルの比抵抗は、含ま
れる窒素が不純物として作用するため、60μΩcm以
下にすることは困難である。これに対して、窒素ドープ
タンタルを第1の金属層とし、この第1の金属層の上
に、不純物を含まないタンタル(α−Ta)からなる第
2の金属層を積層する2層構造とすることにより、第2
の金属層の不純物を含まないタンタルの比抵抗を25μ
Ωcm程度に低減できることが知られている。
【0025】しかし、薄膜ダイオードの第1の上部電極
の材料であるITOと前記信号電極の第2の金属層の材
料である不純物を含まないタンタルを直接接続すると、
前記不純物を含まないタンタルの酸素に対する親和力が
大きいため、ITO内の酸素が前記タンタルの方に移動
し、前記タンタルと前記ITOとの界面にITOの低級
酸化物が形成される。このITOの低級酸化物は、脆い
性質を有し電気抵抗も高い。したがつて前記不純物を含
まないタンタルからなる信号電極の第2の金属層と前記
ITOからなる薄膜ダイオードの第1の上部電極とは、
密着力が弱く、接触抵抗も大きくなってしまう。
【0026】これに対して本発明の信号電極の構造は、
窒素ドープタンタルを第1の金属層とし、この第1の金
属層の上に不純物を含まないタンタル(α−Ta)から
なる第2の金属層を積層し、更に前記第2の金属層の上
に不純物を含まないタンタルと窒素ドープタンタルとの
陽極酸化膜からなる第1の絶縁体層を形成する。
【0027】更に、前記第1の絶縁体層と前記第2の金
属層とに開口部を設け、前記第1の金属層の露出部を形
成し、前記露出部と配線基板上に形成する薄膜ダイオー
ドの第1の上部電極とを接続させることによって、信号
電極上において、ITOと窒素ドープタンタルの直流結
合を実現することができる。
【0028】前記窒素ドープタンタルの場合、タンタル
の格子間にとりこまれた窒素が酸素の拡散を防ぐためI
TO内の酸素が前記窒素ドープタンタルの方に移動しに
くくなり、前記窒素ドープタンタルと前記ITOとの界
面にITOの低級酸化物が形成されることはない。した
がって、前記窒素ドープタンタルと前記ITOとの密着
力を高くし、接触抵抗を小さくすることができる。
【0029】また、前記不純物を含まないタンタルと前
記窒素ドープタンタルとの陽極酸化膜からなる前記第1
の絶縁体層と、前記ITOからなる薄膜ダイオードの第
1の上部電極を接続しても、前記陽極酸化膜と前記IT
Oの界面にITOの低級酸化物は生成されないため、前
記信号電極と前記上部電極との密着力を充分に確保でき
る。この結果、薄膜ダイオードの第1の上部電極と信号
電極との接触抵抗を小さくでき、しかも前記第1の金属
層の上に形成する第2の金属層が不純物を含まないタン
タル(α−Ta)で低抵抗となるためバックアップ配線
として非常に有効となり、配線部の抵抗を低減できる。
【0030】更に、窒素ドープタンタルからなる薄膜ダ
イオードの下部電極の上に形成する第2の陽極酸化膜に
は、窒素が取り込まれるため、誘電率が小さくなり薄膜
ダイオードの非線形性が向上する。また、本発明の基板
構造によれば、高温で長時間の熱処理をおこなっても窒
素がITOからの酸素の拡散を抑えるため、配線抵抗を
大きくすることはない。したがつて、薄膜ダイオードの
特性向上のための熱処理を充分に行うことができ、高駆
動能力を有し、特性変動の小さい薄膜ダイオードを実現
することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
配線基板の構造について、図面を参照しながら詳細に説
明する。第3図は本発明の実施形態における配線基板の
構造を示す模式平面図であり、第1図は第3図のA−A
断面形状を示す模式断面図である。また、第2図は第3
図のC−C断面形状を示す模式断面図である。以下第1
図、第2図及び第3図を交互に参照して説明する。
【0032】前記配線基板は、図3に示すようにガラス
からなる絶縁性基板11の上に、信号電極25が形成さ
れ、前記信号電極から離間し窒素ドープタンタルからな
る下部電極13がマトリックス状に配設され、前記下部
電極13と交差するように第1の上部電極17aと第2
の上部電極17bが形成され、この交差する部分にそれ
ぞれ薄膜ダイオードが形成されている。更に前記第2の
上部電極17bは画素電極19と電気的に接続されてい
る。
【0033】また、図1と図2に示すように、前記下部
電極13の側面には五酸化タンタル膜(Ta2 O5 )か
らなる第1の絶縁体層15aが形成され、前記下部電極
13の上面には五酸化タンタル膜(Ta2 O5 )からな
る第2の絶縁体層15bが形成されている。さらに前記
第2の絶縁体層15bの上に酸化インジュウムスズ(以
下ITOと記載)からなる第1の上部電極17aと第2
の上部電極17bが形成され前述の2個の薄膜ダイオー
ドが形成されている。
【0034】一方、前記信号電極25は、窒素ドープタ
ンタルからなる第1の金属層25aと開口部20を有し
不純物を含まないタンタルからなる第2の金属層25b
との2層構造からなり、前記開口部20において前記薄
膜ダイオードの第1の上部電極17aと前記信号電極の
第1の金属層25aの露出部23とが接続するように構
成されている。
【0035】この第1図に示す本発明の配線基板の構造
を得るための製造方法をつぎに説明する。図4から図1
0は本発明の実施形態における配線基板の製造方法を説
明するための工程断面図であって、図3におけるA−A
断面を示し、図11と図12は図3におけるC−C断面
を示す。また、図13と図14は製造方法を説明するた
めの工程平面図である。
【0036】はじめに図4に示すように、ガラスからな
る絶縁性基板11上にスパッタリング法により以下に記
載の条件で、窒素ドープタンタルからなる第1の金属層
21を厚さ100nmで形成する。 導入ガス:Ar、N2 全圧:6mtorr N2 分圧:0.3mtorr 加熱温度:300℃ 投入電力密度:3.9W/cm2
【0037】続いて同一真空槽内で以下に記載の条件に
より不純物を含まないタンタルからなる第2の金属層2
2を厚さ100nmで形成する。 導入ガス:Ar 全圧:6mtorr 加熱温度:300℃ 投入電力密度:3.9W/cm2 この結果、第2の金属層22は、α−Ta層となる。
【0038】つぎに、ポジ型のフォトレジストを第2の
金属層22上の全面に、回転塗布法により形成し、フォ
トマスクを用いて露光処理と、現像処理とのフォトリソ
グラフィ処理を行いフォトレジストのパターンニングを
行って、フォトレジストを図5に示すような下部電極1
3と信号電極25のパターン形状に形成し、これをエッ
チングマスク18とする。
【0039】その後、平行平板型電極構造を有するエッ
チング装置のエッチングチャンバー内にエッチングガス
として、六フッ化イオウを100sccmとヘリウムを
100sccmと酸素を50sccmとの流量で導入
し、エッチングチャンバー内圧力を200mtorrに
保ち、投入高周波電力密度を0.3W/cm2 とし、エ
ッチングマスク18を用いて、第1の金属層21と第2
の金属層22をエッチングして、薄膜ダイオードの下部
電極13と信号電極25との形状にパターニングする。
この平面パターン形状は図5に示すように、信号電極2
5からL字状に突き出すように下部電極13を形成して
いる。
【0040】その後、エッチングマスク18を、100
℃の硫酸と過酸化水素との混合溶液を用いる湿式剥離法
により除去する。
【0041】つぎに、図6に示すように、クエン酸0.
1%水溶液中35Vの電圧で第1の金属層21と第2の
金属層22を陽極酸化し、これらの表面に五酸化タンタ
ル膜(Ta2 O5 )からなる第1の絶縁体層15、16
を厚さ70nm形成する。なおクエン酸0.1%水溶液
のほかに、硼酸アンモニュウム0.1%水溶液、燐酸
0.01%水溶液、燐酸アンモニュウム0.01%水溶
液のいずれでもよい。
【0042】つぎに図7に示すようにポジ型のフォトレ
ジストを全面に、回転塗布法により形成し、フォトマス
クを用いて露光処理と、現像処理とのフォトリソグラフ
ィ処理を行いフォトレジストのパターンニングを行い、
これをエッチングマスク26とする。
【0043】その後、平行平板型電極構造を有するエッ
チング装置のエッチングチャンバー内にエッチングガス
として、四フッカ炭素(CF4)を100sccmと酸
素を300sccmとの流量で導入し、エッチングチャ
ンバー内圧力を500mtorrに保ち、投入高周波電
力密度を1.1W/cm2 とし、基板温度を100℃に
保ち、エッチングマスク26を用いて、前記第1の絶縁
体層15、16の一部と下部電極の第2の金属層13b
の全部と信号電極の第2の金属層25bの一部をエッチ
ングして、図8に示すように薄膜ダイオードの下部電極
13と信号電極25とを形成する。
【0044】前記信号電極25の断面形状は、図8に示
すように第1の金属層25aと第2の金属層25bと前
記第1の絶縁体層16とによって形成され、前記第2の
金属層25b及び前記第1の絶縁体層16には開口部2
0が形成される。前記開口部20において信号電極の第
1の金属層25aの露出部23が形成される。前記開口
部20の平面形状は図13に示す。
【0045】また、このエッチング処理においては、図
7に示す第2の金属層25bの一部と第2の金属層13
bの全部を除去して、図8に示すように、第1の金属層
25aの一部と、第1の金属層13aとを露出させ、露
出部23と下部電極13を形成するように、エッチング
処理時間を設定する。この時、前記エッチング処理条件
を採用することによって、第1の金属層の材料である窒
素ドープタンタルと第2の金属層の材料である不純物を
含まないタンタルとの選択比を1:2以上にすることが
できる。したがって、第1の金属層25a、第1の金属
層13aを露出させ、かつ残すようなエッチング処理時
間の設定が容易にできる。
【0046】その後、エッチングマスク18を、100
℃の硫酸と過酸化水素との混合溶液を用いる湿式剥離法
により除去する。
【0047】つぎに図9に示すようにポジ型のフォトレ
ジストを全面に、回転塗布法により形成し、フォトマス
クを用いて露光処理と、現像処理とのフォトリソグラフ
ィ処理を行いフォトレジストのパターンニングを行い、
信号電極の表面を覆うフォトレジスト27を形成する。
【0048】つぎに、クエン酸0.1%水溶液中12V
の電圧で下部電極13の上面を陽極酸化し、これらの表
面に五酸化タンタル膜(Ta2 O5 )からなる第2の絶
縁体層15bを厚さ24nm形成する。なおクエン酸
0.1%水溶液のほかに、硼酸アンモニュウム0.1%
水溶液、燐酸0.01%水溶液、燐酸アンモニュウム
0.01%水溶液のいずれでもよい。
【0049】その後、フォトレジスト27を、100℃
の硫酸と過酸化水素との混合溶液を用いる湿式剥離法に
より除去する。
【0050】その後、真空中で加熱処理を行う。この時
の加熱処理条件は真空度が0.01mtorr以下、温
度が400℃〜500℃、時間が60分から240分で
ある。
【0051】つぎに図10、及び図11に示すように、
酸化インジウムスズ(ITO)からなる第3の金属層1
7を、以下に記載する条件でスパッタリング法により厚
さ100nm形成する。 導入ガス:Ar、O2 全圧:9mtorr O2 分圧:0.05mtorr 投入電力密度:3.9W/cm2 /200℃。
【0052】つぎにITOを低抵抗化するために真空中
で加熱処理を行う。このときの加熱処理条件は、真空度
が0.01mtorr以下、温度が350℃〜400
℃、時間が120分〜180分である。
【0053】つぎにフォトレジストを回転塗布法によっ
て第3の金属層17上の全面に形成し、フォトマスクを
用いて露光処理と、現像処理とのフォトリソグラフィ処
理を行い、フォトレジストを第1の上部電極17aと第
2の上部電極17bとの形状にパターン形成し、エッチ
ングマスク14を形成する。
【0054】つぎに、第3の金属層17をエッチングマ
スク14を用いて、パターニングして図12、図13に
示すように第1の上部電極17a、第2の上部電極17
b及び画素電極19を形成する。この第3の金属層17
のエッチング処理は、塩化第二鉄と塩酸との混合液を使
用する湿式エッチング処理により行う。
【0055】その後、エッチングマスク14として用い
たフォトレジストを、有機アルカリ系の剥離液(S−1
0)を用いる湿式剥離法により除去する。
【0056】その後、図12の断面図に示すように、基
板11の全面に酸化タンタルからなる保護膜24を以下
に記載する条件でスパッタリング法により厚さ110n
m形成する。 導入ガス:Ar、O2 全圧:5mtorr O2 分圧:0.14mtorr 投入電力密度:3.3W/cm
【0057】この保護膜24は、薄膜ダイード素子を形
成する基板11の信号電極25や画素電極19と、この
基板11に対向する対向基板の走査電極(図示せず)と
の基板間ショートの発生を防止することを目的として形
成している。
【0058】その後、全面にフォトレジストを回転塗布
法によりにより形成し、フォトマスクを用いて露光処理
と、現像処理とのフォトリソグラフィ処理を行いフォト
レジストのパターンニングを行って、フォトレジストを
切断部29が開口するようにパターン形成し、エッチン
グマスク28を製作する。
【0059】この切断部29は、図14に示すように、
信号電極25からL字状に突き出している下部電極13
の屈曲部に位置するようにパターン形成する。
【0060】その後、エッチングマスク28を用いて、
平行平板型電極構造のエッチング装置のエッチングチャ
ンバー内に、六フッ化イオウを300sccmとヘリウ
ムを10sccmと酸素を20sccmとの流量でエッ
チングチャンバー内に導入し、圧力を70mtorrに
保ち、さらに投入高周波電力密度を0.5W/cm
して、エッチングマスク28を用いて保護膜24である
酸化タンタルをパターンニングする。
【0061】引き続き、切断部29の領域の陽極酸化膜
15a、15bと下部電極13とをエッチング除去す
る。この結果、信号電極25から分離し、島状のパター
ン形状の下部電極13をパターン形成することができ
る。
【0062】つぎに、前記エッチング装置のエッチング
チャンバー内に、六フッ化イオウを10sccmとヘリ
ウムを20sccmと酸素を200sccmとの流量で
エッチングチャンバー内に導入し、圧力を200mto
rrに保ち、さらに投入高周波電力密度を0.3W/c
2 として、アッシング処理を行う。
【0063】その後、エッチングマスク28として用い
たフォトレジストを、有機アルカリ系の剥離液(S−1
0)を用いる湿式剥離法により除去する。
【0064】この結果、図1に示すように、第1の金属
層25aと第2の金属層25bと第1の絶縁体層16a
からなり、前記信号電極の第2の金属層25bと第1絶
縁体層16aの開口部20と、前記開口部20における
第1の金属層の露出部23を有する信号電極25を形成
することができる。また、図2に示すように窒素ドープ
タンタルからなる下部電極13と、五酸化タンタル膜
(Ta2 O5 )からなる陽極酸化膜15a,15bと、
ITO膜からなる上部電極17a、17bを有し、しか
も信号電極25と画素電極19との間に2つの薄膜ダイ
オードからなるバックトゥバックダイオードを形成する
ことができる。
【0065】更に、前記信号電極の第2の金属層25b
と第1絶縁体層の開口部20における窒素ドープタンタ
ルからなる第1の金属層の露出部23と、ITOからな
る薄膜ダイオードの第1の上部電極17aとを接続する
ことで窒素ドープタンタルとITOとが直流結合され接
触抵抗を小さくすることができる。また、両者の界面に
はITOの低級酸化物が形成されないため、密着力も大
きくなる。
【0066】また、不純物を含まないタンタルからなる
前記信号電極の第2の金属層25bと前記第1の上部電
極17aとは、前記開口部20の側壁のごく一部を除い
て、前記第1の絶縁体層を介して接続される。この時、
両者は電気的には絶縁状態であるが、五酸化タンタル膜
(Ta2 O5 )からなる前記第1の絶縁体層と、ITO
からなる前記第1の上部電極17aとは機械的な密着強
度が非常に高い。したがって前記第1の上部電極17a
が信号電極と剥離することはない。
【0067】なお、窒素ドープタンタルとITOとの接
触抵抗と、窒素ドープタンタルの成膜条件との間には相
関関係がみられる。これについては、発明者が行った実
験の結果を図16に示す。本実施形態においては、実験
の結果から薄膜ダイオードのI−V特性が所定の値とな
る範囲で接触抵抗が最も低くなるように、窒素ドープタ
ンタル成膜時の窒素ガス分圧を0.3mtorrとし
た。
【0068】また、前記信号電極25の窒素ドープタン
タルからなる第1の金属層25aの上に形成される第2
の金属層25bは不純物を含まないタンタル(α−Ta
層)で形成されるため、低抵抗となりバックアップ配線
として非常に有効に作用し、信号電極の比抵抗を低減す
ることができる。
【0069】以上説明したように本実施形態における製
造方法により形成した薄膜ダイオードは図15に示すよ
うに、従来の薄膜ダイオードに比較して電流−電圧特性
が向上している。さらに、本実施形態における製造方法
により形成した配線基板を液晶表示パネルに採用し、実
際の画像表示を行った。その結果は、従来技術により形
成した液晶表示パネルと比較して、その表示品質に明ら
かな差があった。
【0070】なお本実施形態においては、第3の金属層
の材料としてITOを使用する例で説明したが、ITO
以外にもIn2 O3 、ZnO、SnO2 を採用した場
合、あるいはIn2 O3 、SnO2 、Al2 O3 のうち
いずれか一種をドープしたZnOを採用した場合、ある
いはZnOをドープしたIn2 O3 を採用しても、以上
の説明と同じ効果を得られることを発明者らは実験によ
って確認している。
【0071】また、第2の金属層の材料として、不純物
を含まないタンタルを使用する例で説明したが、不純物
を含まないタンタル以外にもMo−Ta、窒素を微量に
含むタンタル、タングステンドープタンタルを採用して
も、以上の説明と同じ効果を得られることを発明者らは
実験によって確認している。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、信号電極と薄膜ダイオードの第1の上部電極と
の接触抵抗を低減することによって、配線部の電気抵抗
を低減することができる。また、信号電極と薄膜ダイオ
ードの第1の上部電極との接続において、両者の界面に
ITOの低級酸化物がほとんど形成されないため、密着
力も大きくなる。
【0073】さらに配線基板の製造工程において、IT
Oからなる薄膜ダイオードの第1の上部電極の形成後に
真空加熱処理を行っても、前記両者の界面にITOの低
級酸化物がほとんど形成されないため、素子特性を向上
するために最適の条件で真空加熱処理を行うことができ
る。この結果、薄膜ダイオードの良好な電気的特性と信
号電極の低抵抗化との両立が可能となる。したがって大
面積でしかも表示品質の高い液晶表示装置の配線基板を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における配線基板を示す模式
図であって、図3おけるA−A断面を示す模式拡大図で
ある。
【図2】本発明の実施形態における配線基板を示す模式
図であって、図3おけるC−C断面を示す模式拡大図で
ある。
【図3】本発明の実施形態における配線基板を示す模式
拡大平面図である。
【図4】本発明の実施形態における配線基板の製造工程
を示す模式断面図である。
【図5】本発明の実施形態における配線基板の製造工程
を示す模式平面図である。
【図6】本発明の実施形態における配線基板の製造工程
を示す模式断面図である。
【図7】本発明の実施形態における配線基板の製造工程
を示す模式断面図である。
【図8】本発明の実施形態における配線基板の製造工程
を示す模式断面図である。
【図9】本発明の実施形態における配線基板の製造工程
を示す模式断面図である。
【図10】本発明の実施形態における配線基板の製造工
程を示す模式断面図である。
【図11】本発明の実施形態における配線基板の製造工
程を示す模式断面図である。
【図12】本発明の実施形態における配線基板の製造工
程を示す模式断面図である。
【図13】本発明の実施形態における配線基板の製造工
程を示す模式平面図である。
【図14】本発明の実施形態における配線基板の製造工
程を示す模式平面図である。
【図15】本発明の配線基板を用いた液晶表示素子のB
TB特性を示すグラフである。
【図16】本発明の配線基板を用いた信号線の接触抵抗
を示すグラフである。
【図17】従来技術における配線基板を示す平面図であ
る。
【図18】図17におけるE−E断面を示す模式拡大図
である。
【図19】図17におけるD−D断面を示す模式拡大図
である。
【図20】図17におけるD−D断面を示す模式拡大図
である。
【符号の説明】
11 基板 13 下部電極 13a 下部電極の第1の金属層 13b 下部電極の第2の金属層 15 第1の絶縁体層 15a 第1の絶縁体層 15b 第2の絶縁体層 16 第1の絶縁体層 17 第3の金属層 17a 第1の上部電極 17b 第2の上部電極 20 第2の金属層の開口部 21 第1の金属層 22 第2の金属層 23 第1の金属層の露出部 25 信号電極 25a 第1の金属層 25b 第2の金属層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成されて液晶セルを駆動
    する薄膜ダイオードを備え、前記絶縁性基板に接して配
    線が形成された液晶表示装置の配線基板であって、信号
    電極と、前記信号電極から離間し島状の下部電極と下部
    電極の表面に形成する陽極酸化膜からなる絶縁体層と前
    記絶縁体層を介して下部電極と重なるように形成する第
    1の上部電極と第2の上部電極とを有する薄膜ダイオー
    ドとを有する配線基板において、 前記絶縁性基板側の第1の金属層と前記第1の金属層の
    上に形成される第2の金属層と前記第2の金属層の上に
    形成される陽極酸化膜からなる第1の絶縁体層とを有す
    る信号電極を備え、前記第2の金属層と前記第1の絶縁
    体層とが開口部を有し、かつ前記開口部における第1の
    金属層の露出部と前記薄膜ダイオードの第1の上部電極
    とが接続されていることを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】 窒素ドープタンタルからなる信号電極の
    第1の金属層と、窒素ドープタンタルからなる薄膜ダイ
    オードの下部電極とを有することを特徴とする請求項1
    記載の配線基板。
  3. 【請求項3】 窒素ドープタンタルからなる信号電極の
    第1の金属層と、不純物を含まないタンタルからなる信
    号電極の第2の金属層と、窒素ドープタンタルからなる
    薄膜ダイオードの下部電極とを有することを特徴とする
    請求項1記載の配線基板。
  4. 【請求項4】 窒素ドープタンタルからなる信号電極の
    第1の金属層と、不純物を含まないタンタルからなる信
    号電極の第2の金属層と、窒素ドープタンタルからなる
    薄膜ダイオードの下部電極と、前記下部電極の上面に形
    成する陽極酸化膜からなる第2絶縁体層と、酸化インジ
    ュウムスズからなる第1の上部電極と、酸化インジュウ
    ムスズからなる第2の上部電極とを有することを特徴と
    する請求項1記載の配線基板。
  5. 【請求項5】 信号電極と、前記信号電極から離間し島
    状の下部電極と下部電極の表面に形成する陽極酸化膜か
    らなる絶縁体層と前記絶縁体層を介して下部電極と重な
    るように形成する第1の上部電極と第2の上部電極とを
    有する薄膜ダイオードとを有する液晶表示装置の配線基
    板の製造方法において、 絶縁性基板上に第1の金属層を形成する工程と、前記第
    1の金属層の表面に第2の金属層を形成する工程と、前
    記第2の金属層の表面にフォトレジストを形成しフォト
    リソグラフィ処理によりフォトレジストをパターン形成
    する工程と、パターン形成したフォトレジストをエッチ
    ングマスクに用いて前記第1の金属層と前記第2の金属
    層をエッチングする工程と、前記第1の金属層と前記第
    2の金属層との表面を覆うように陽極酸化法によって陽
    極酸化膜からなる第1の絶縁体層を形成する工程と、前
    記第1の絶縁体層の表面にフォトレジストを形成しフォ
    トリソグラフィ処理によりフォトレジストをパターン形
    成する工程と、パターン形成したフォトレジストをエッ
    チングマスクに用いて前記第1の絶縁体層と前記第2の
    金属層をエッチングすることによって前記第1の金属層
    の一部を露出させることによって第1の金属層からなる
    薄膜ダイオードの下部電極を形成し第1の金属層と開口
    部を有する第2の金属層と開口部を有する第1の絶縁体
    層とで構成される信号電極を形成する工程と、前記信号
    電極の表面にフォトレジストを形成しフォトリソグラフ
    ィ処理によりフォトレジストをパターン形成する工程
    と、前記下部電極において露出した第1の金属層の表面
    に陽極酸化法によって陽極酸化膜からなる第2の絶縁体
    層を形成する工程と、前記信号電極における露出した第
    1の金属層と第2の金属層と前記第1の絶縁体層と前記
    下部電極における前記第1の絶縁体層と前記第2の絶縁
    体層とを覆うように上部電極材料を形成し、上部電極材
    料上にフォトレジストを形成しフォトリソグラフィ処理
    によりフォトレジストをパターン形成する工程と、パタ
    ーン形成したフォトレジストをエッチングマスクに用い
    て上部電極材料をエッチングすることによって第1の上
    部電極と第2の上部電極とを形成するとともに前記信号
    電極の露出した第1の金属層と前記第1の上部電極とを
    接続させる工程と、前記薄膜ダイオードの下部電極と前
    記信号電極とをパターニングして分離する工程とを有す
    ることを特徴とする配線基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の金属層が窒素ドープタンタル
    からなり、第2の金属層が不純物を含まないタンタルか
    らなり、上部電極材料が酸化インジュウムスズからなる
    ことを特徴とする請求項5に記載の配線基板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第2の絶縁体層を形成する工程の直
    後に真空中での加熱処理工程を有することを特徴とする
    請求項5、あるいは請求項6に記載の配線基板の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009004560A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Seiko Epson Corp 半導体装置およびその製造方法
KR100951359B1 (ko) * 2003-10-29 2010-04-09 삼성전자주식회사 박막 다이오드 표시판 및 그 제조 방법

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