JP4956471B2 - プレキャストパネルおよび防護構造 - Google Patents
プレキャストパネルおよび防護構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4956471B2 JP4956471B2 JP2008077885A JP2008077885A JP4956471B2 JP 4956471 B2 JP4956471 B2 JP 4956471B2 JP 2008077885 A JP2008077885 A JP 2008077885A JP 2008077885 A JP2008077885 A JP 2008077885A JP 4956471 B2 JP4956471 B2 JP 4956471B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel plate
- precast panel
- main body
- perforated steel
- precast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
また、ボルトナット等を利用したセグメントリング同士の組立ては、多数のボルトを締め付ける作業に手間がかかるという問題点を有していた。
また、孔あき鋼板ジベルは、本体部よりも背面側に配設されるため、表面側に突出部が形成されることがなく、供用中のトンネルの防護構造として使用した場合であっても、内空断面への影響を最小限に抑えることができる。
本実施形態では、図1に示すように、老朽化したトンネルの内空にプレキャストパネルを組み立てて補強を行う防護構造について説明する。
このプレキャストパネル10は、図2に示すように、板状の本体部11と、本体部11の一端に形成されたオス側継手部12と、本体部11の他端に形成されたメス側継手部13と、を有している。
なお、本体部11の部材厚は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。また、本体部11を構成する材料は繊維補強セメント系材料に限定されるものではなく、例えば、鉄筋コンクリートを使用するなど、適宜公知の材料から選定して使用することが可能である。
本実施形態では、トンネル軸方向に譲り合う本体部11同士をピン接合するものとし、ピン挿入孔からなる継手部11aが本体部11に形成されている。なお、継手部11aの構成や箇所数等は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。また、継手部11aは必要に応じて設置すればよく、必ずしも有してなくてもよい。
オス側継手部12は、断面台形状に形成されており、トンネル周方向の端面から孔あき鋼板ジベル14が突設している。
なお、孔あき鋼板ジベル14の枚数は限定されるものではなく適宜設定することが可能である。また、孔あき鋼板ジベル14に形成された貫通孔14aの数、間隔、大きさ、形状等も限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
また、メス側継手部13には、図2および図3に示すように、オス側継手部12の孔あき鋼板ジベル14に対応する位置に、孔あき鋼板ジベル14を貫通することが可能な開口部13aが形成されている。開口部13aは、孔あき鋼板ジベル14の断面積よりも若干大きな開口面積を有している。
プレキャストパネル10は、孔あき鋼板ジベル14が根固めコンクリート3のジベル挿入穴30に挿入されることで、根固めコンクリート3に固定される。
なお、裏込め材2を構成する材料は、新設覆工1と既設の覆工T1との間に形成された空間に充填されることが可能な、流動性を有した材料であれば限定されるものではなく、例えば、繊維補強セメント系材料、グラウト、モルタル等、適宜公知の材料の中から選定して採用すればよい。
本実施形態に係る防護構造の施工は、(1)根固めコンクリート作成工程と、(2)プレキャストパネル組立て工程と、(3)裏込め材充填工程と、により行う。
根固めコンクリート作成工程は、図4に示すように、インバートT2に根固めコンクリート3を構築する工程であって、設計された根固めコンクリート3の形状に応じて図示しない型枠を配設し、コンクリートを打設することにより行う。
このとき、根固めコンクリート3の上面に開口するジベル挿入穴30が、既設の覆工T1から所定長離れた位置に形成されるように、型枠を配置しておく。
また、プレキャストパネル10の組立て時に、支保工を組み立ててもよい。この場合において、支保工を利用してプレキャストパネル10の仮位置決めを行うことも可能である。
裏込め材充填工程は、図1に示すように、キーパネル15を設置することで組み立てられた新設覆工1の背面に裏込め材2を充填する工程である。
本実施形態では、裏込め材2の充填を、妻側から行うものとするが、裏込め材2の充填方法は限定されるものではない。なお、裏込め材2の充填は、新設覆工1の端部に図示しない妻型枠を設置した状態で行い、この妻型枠には、裏込め材2を注入するための注入孔が形成されている。
なお、孔あき鋼板ジベル14とジベル挿入穴30との隙間への固化剤の充填は、最下段のプレキャストパネル10を根固めコンクリート3に設置した時点で行ってもよく、そのタイミングは限定されるものではない。
そのため、プレキャストパネル10(キーパネル15)の薄肉化を図ることが可能となり、経済的に優れている。
また、プレキャストパネル10を構成する材料として、剛性に優れた繊維補強セメント系材料を使用しているため、更なる薄肉化を図ることが可能となる。
新設覆工1は、孔あき鋼板ジベル14を介して応力が伝達されるため、優れた耐力を有している。
また、プレキャストパネル10も繊維補強セメント系材料により形成されているため、腐食することがない。
例えば、本発明のプレキャストパネルの使用用途は、既設の構造物の内面に設置する場合に限定されるものではなく、例えば新設の地下構造物のセグメント(防護工)等として使用することも可能である。この場合において、比較的部材厚が薄いプレキャストパネルと裏込め材とが一体となって強度を発現するため、掘削断面積を小さくすることが可能となり、建設コストを大幅に削減することが可能となる。
スチールパネル40には、前記実施形態で説明したプレキャストパネル10と同様に、板状の本体部41と、本体部41の一端に形成されたオス側継手部42と、本体部41の他端に形成されたメス側継手部43とを有しており、オス側継手部42には、孔あき鋼板ジベル14が溶接接合されている。
スチールパネル40による新設覆工1の形成は、メス側継手部43の開口部43aにオス側継手部42に突設された孔あき鋼板ジベル14を挿入することにより行う。なお、スチールパネル40を利用した防護構造の構築方法は、前記実施形態で示した方法と同様なため、詳細な説明は省略する。
ここで、孔あき鋼板ジベル14の抵抗力は、鋼板の厚さ、鋼板の長さ(突出長)L、貫通孔の内径、鋼板の幅、貫通孔の数等により算出する。
10 プレキャストパネル
11 本体部
12 オス側継手部
13 メス側継手部
13a 開口部
14 孔あき鋼板ジベル
2 裏込め材
3 根固めコンクリート
A 防護構造
T トンネル
T1 既設の覆工
T2 インバート
Claims (4)
- 板状の本体部と、
前記本体部の一端に形成されたオス側継手部と、
前記本体部の他端に形成されたメス側継手部と、を有するプレキャストパネルであって、
前記オス側継手部には、前記本体部の裏面よりも外側において孔あき鋼板ジベルが突設されおり、
前記メス側継手部には、前記孔あき鋼板ジベルが貫通可能な形状の開口部が前記孔あき鋼板ジベルに対応する位置に形成されていることを特徴とする、プレキャストパネル。 - 前記本体部が、繊維補強セメント系混合材料からなることを特徴とする、請求項1に記載のプレキャストパネル。
- 既設の覆工面に沿って請求項1または請求項2に記載のプレキャストパネルを複数連結することにより形成された新設覆工と、
前記新設覆工の背面に注入された裏込め材と、を備えることを特徴とする防護構造。 - 前記新設覆工の下端が、インバートに設けた根固めコンクリートに固定されていることを特徴とする、請求項3に記載の防護構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008077885A JP4956471B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | プレキャストパネルおよび防護構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008077885A JP4956471B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | プレキャストパネルおよび防護構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009228370A JP2009228370A (ja) | 2009-10-08 |
JP4956471B2 true JP4956471B2 (ja) | 2012-06-20 |
Family
ID=41244068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008077885A Expired - Fee Related JP4956471B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | プレキャストパネルおよび防護構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4956471B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5603291B2 (ja) * | 2011-05-26 | 2014-10-08 | 大成建設株式会社 | トンネル覆工補強構造およびトンネル覆工補強方法 |
JP7261409B2 (ja) * | 2019-04-16 | 2023-04-20 | 株式会社Ihi建材工業 | トンネルの覆工方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59138699A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-09 | 笹島 義弘 | トンネルの覆工法 |
JPS6131599A (ja) * | 1984-07-24 | 1986-02-14 | 日本コンクリ−ト工業株式会社 | トンネル覆工工法 |
JPH116400A (ja) * | 1997-06-18 | 1999-01-12 | Taisei Corp | 鋼製セグメントの継手方法 |
JP4045994B2 (ja) * | 2003-04-02 | 2008-02-13 | 鹿島建設株式会社 | 鋼とコンクリートの接合構造 |
JP4022205B2 (ja) * | 2004-02-10 | 2007-12-12 | 大成建設株式会社 | 部材の接合構造 |
-
2008
- 2008-03-25 JP JP2008077885A patent/JP4956471B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009228370A (ja) | 2009-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5308116B2 (ja) | トンネルの構築方法 | |
US20100319280A1 (en) | Precast Temporary Facility Structure and a Construction Method for the Same | |
JP2012077471A (ja) | プレキャスト部材の継手構造とコンクリート製プレキャスト部材 | |
JP2008075393A (ja) | 鋼板パネル、その集積体、これを用いたトンネルの補強構造及び補強工法 | |
JP2009235850A (ja) | プレキャストコンクリート部材の接合構造 | |
KR101167511B1 (ko) | 기성 콘크리트 말뚝을 이용한 지하차도 및 그의 시공방법 | |
JP4740029B2 (ja) | 床版または覆工板の製造方法 | |
JP2018168600A (ja) | コンクリート構造物及びその構築方法 | |
JP4175225B2 (ja) | フーチング構造体及びその施工方法 | |
JP4956471B2 (ja) | プレキャストパネルおよび防護構造 | |
KR100535157B1 (ko) | 프리캐스트 바닥판과 프리스트레스트 콘크리트 거더와의연결구조 및 그 연결시공방법 | |
JP5386379B2 (ja) | 橋梁に於けるプレキャスト床版の継手 | |
JP2009161907A (ja) | 橋梁の柱頭部または桁端部の複合中空構造 | |
JPH07292783A (ja) | Pc部材の接続構造 | |
JP2011137320A (ja) | Sc杭及びその製造方法 | |
JP6814537B2 (ja) | 接合構造及び接合方法 | |
JP2011032637A (ja) | 鋼管柱の継手構造および継手方法 | |
JP4447632B2 (ja) | 梁、および梁と柱の接合構造ならびにその接合方法 | |
KR101222523B1 (ko) | 파형강판을 이용한 프리캐스트 터널구조물 | |
JP4954226B2 (ja) | プレストレストコンクリート構造体 | |
JP2004285823A (ja) | 床版橋および床版ユニット | |
JP4924967B2 (ja) | 塔状構造体 | |
JP5169924B2 (ja) | 床版橋および床版ユニット並びに床版橋の構築方法 | |
KR20150018366A (ko) | 콘크리트 플랜지와 강재 웨브 접합형 거더 시공방법 | |
JP7373975B2 (ja) | 壁体の構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120306 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120316 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4956471 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20180323 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |