JP4956114B2 - 自動改札機 - Google Patents

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Description

本願発明は自動改札機に係り、特に、フラップが改札通路の通過方向と直交する方向に筐体から突出して改札通路を閉じ、また、その突出したフラップが筐体内に収納して改札通路を開く、いわゆる鋏式の自動改札機に関する。
従来、この種の鋏式の自動改札機は、一人の利用者(旅客)が通過できる所定の通路幅を有する改札通路を中間に挟んで設けられた一対の筐体を有している。そして、それら筐体からは、改札通路の通過方向と直交する方向に、扁平な板材からなり、かつ、所定の平面積を有するフラップがそれぞれ突出(進出)できるように構成されているとともに、それら進出したフラップがそれぞれ筐体内に収納(後退)できるように構成されている(非特許文献1参照)。
したがって、上記構成からなる鋏式の自動改札機は、一対の筐体から改札通路側へフラップがそれぞれ突出してきたときに改札通路を閉じて利用者の通過を阻止することができ、また、改札通路側に突出したそれらフラップが筐体内にそれぞれ収納されたときに改札通路を開いて利用者の通過を許可することができる。この自動改札機は、一対の筐体からそれぞれフラップが突出したときに、改札通路の通過方向と直交する通過面積の多くを突出したフラップで覆うことができるので、高い通過阻止能力を有している。
また、一般に、鋏式の自動改札機は、各筐体の幅(改札通路の通過方向と直交する方向の筐体の長さ)を可能な限り小さくするために、各筐体に設けられるフラップが2枚組に構成されている。すなわち、このフラップは、外フラップとその外フラップ内に出入自在に設けられた内フラップとで構成されている。
2003年8月20日公告 中華人民共和国意匠公報CN3315087D
しかしながら、上記従来のフラップが改札通路の通過方向と直交する方向に突出(進出)して利用者の通過を阻止し、その突出したフラップが筐体内に収納(後退)して利用者の通過を許可する鋏式の自動改札機においては、幅の小さい筐体内にフラップユニットを高密度に実装しなければならず、このため、フラップユニットの一層の簡易化及びコンパクト化が望まれていた。特に、このコンパクト化実現のために、センサ類の配置及びその取り付けの一層の改善が望まれていた。また、フラップユニットは、自動改札機の性質上、開閉動作の頻度が高く、このため、耐久性に優れたフラップユニットの出現が待たれていた。さらに、自動改札機は、人間を対象とした機器であるため、改札通路側には、フラップ以外の突起物がなく、しかも見栄えがよく、つまり人間(利用者)に優しい自動改札機とすることが望まれていた。
また、この種の鋏式の自動改札機においては、例えば、停電等で自動改札機が稼動を停止したとき、係員(駅員)は、利用者の改札通路の通過を自由にするために、フラップを筐体内に収納させて改札通路を強制的に開にしなければならない場合があるが、この開動作を簡単にできるようにすることが望まれていた。
そこで、本発明は、上記要望に応えるためのなされたものであって、その目的は、簡易化・コンパクト化されて実装密度を高くすることができ、さらに、耐久性に優れ、しかも、人間に優しく、さらにまた、必要に応じて、係員が容易に改札通路を開にすることのできる自動改札機を提供することにある。
本発明に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、一人の利用者が通過できる所定の幅を有する改札通路を中間に挟んで設けられた一対の筐体からそれぞれその改札通路の通過方向と直交する方向にフラップが突出したときに、その改札通路における利用者の通過を阻止し、それら突出したフラップがそれぞれ筐体内に収納されたときに、その改札通路における利用者の通過を許可する自動改札機において、前記各フラップは、下部側において支軸に回転自在に軸支された外フラップと、その外フラップと同一の支軸に回転自在に軸支され、かつ、その外フラップ内に出入自在に収納された内フラップとからなり、前記外フラップ及び前記内フラップのそれぞれ上部側は、その外フラップ側に連結された第1のリンク棒及びその内フラップ側に連結された第2のリンク棒からなる第1のリンク機構で連結されており、前記内フラップには、その内フラップの下部側で、かつ、前記支軸よりも上側に、その内フラップを前記改札通路側へ突出するように回動させる駆動機構が設けられており、その駆動機構の駆動軸には、その駆動軸の回転とともに回転し、周囲に所定の切欠部及び遮蔽部を有する検出板が設けられており、その検出板に隣接した場所には、その検出板の切欠部及び遮蔽部を検出する互いに所定の間隔を保って設けられた複数のセンサが設けられており、その複数のセンサの検出信号に基づいて前記フラップが前記改札通路側に突出したこと及び筐体に収納されたことを検出する検出手段が設けられていることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、非接触型ICカードが有効券と判定されたときに、検出手段がフラップが筐体に収納されたことを検出するまで駆動機構を駆動し、人間検知器で改札通路内から利用者が出たことが検知されたときに、その検出手段がそのフラップが改札通路に突出したことを検出するまでその駆動機構を駆動する制御手段を有することを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、駆動機構は、モータと、そのモータ及び内フラップ間に設けられる第1のリンク片及び第2のリンク片からなる第2のリンク機構とからなり、前記第1のリンク片には、その第1のリンク片の回転軸心方向と同方向に開口し、かつ、側壁面が傾斜面に形成された凹部を有し、前記凹部には、先端がその凹部の傾斜面に対応した傾斜面に形成され、前記筐体側に固定されたソレノイドで出入自在に駆動される当接部を有するストッパ片が設けられており、前記ストッパ片は、必要に応じて、前記凹部からそのストッパ片の当接部を外すように操作される操作片が接続されていることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、第1のリンク機構は、外フラップに連結された第1のリンク棒及び内フラップに連結された第2のリンク棒からなり、上記第1のリンク棒には、上記外フラップへの連結部と上記第2のリンク棒との連結部との間の所定位置に、軸心方向がその第1のリンク棒の長手方向と直交する所定の長さを有する軸部が設けられており、その軸部は、上記外フラップ及び上記内フラップの回動方向とほぼ同じ方向に伸びる筐体側に固定して設けられた溝条内を移動するものであることを特徴としている。
本発明の請求項5に記載の自動改札機は、第1のリンク機構は、外フラップ及び内フラップのそれぞれ上部側で、かつ、改札通路側と反対側に設けられていることを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の自動改札機は、外フラップは、その外フラップの上辺部が潤滑性に富み、かつ、耐摩耗性に富む材質からなり、さらに、その外フラップの上辺部は、筐体側に固定して設けられた案内部を摺動するものであることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の自動改札機は、各フラップは下部側において支軸に回転自在に軸支された外フラップと、その外フラップと同一の支軸に回転自在に軸支され、かつ、その外フラップ内に出入自在に収納された内フラップとからなり、前記外フラップ及び前記内フラップのそれぞれ上部側は、その外フラップ側に連結された第1のリンク棒及びその内フラップ側に連結された第2のリンク棒からなる第1のリンク機構で連結されており、前記内フラップには、その内フラップの下部側で、かつ、前記支軸よりも上側に、その内フラップを改札通路側へ突出するように回動させる駆動機構が設けられており、その駆動機構の駆動軸には、その駆動軸の回転とともに回転し、周囲に所定の切欠部及び遮蔽部を有する検出板が設けられており、その検出板に隣接した場所には、その検出板の切欠部及び遮蔽部を検出する互いに所定の間隔を保って設けられた複数のセンサが設けられており、その複数のセンサの検出信号に基づいて前記フラップが前記改札通路側に突出したこと及び筐体に収納されたことを検出する検出手段が設けられているので、センサ類を高密度に実装することができる。したがって、自動改札機のコンパクト化に資することができる。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、非接触型ICカードが有効券と判定されたときに、検出手段がフラップが筐体に収納されたことを検出するまで駆動機構を駆動し、人間検知器で改札通路内から利用者が出たことが検知されたときに、その検出手段がそのフラップが改札通路に突出したことを検出するまでその駆動機構を駆動する制御手段を有するので、フラップの回動制御を効果的に行うことができる。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、駆動機構は、モータと、そのモータ及び内フラップ間に設けられる第1のリンク片及び第2のリンク片からなる第2のリンク機構とからなり、前記第1のリンク片には、その第1のリンク片の回転軸心方向と同方向に開口し、かつ、側壁面が傾斜面に形成された凹部を有し、前記凹部には、先端がその凹部の傾斜面に対応した傾斜面に形成され、筐体側に固定されたソレノイドで出入自在に駆動される当接部を有するストッパ片が設けられており、前記ストッパ片は、必要に応じて、前記凹部からそのストッパ片の当接部を外すように操作される操作片が接続されているので、ストッパ片の当接部は、第1のリンク片の凹部の傾斜面を摺動するから、操作片の操作を小さい力で行うことができる。したがって、自動改札機の電源がOFFで、しかもフラップ(外フラップ及び内フラップ)が改札通路側に突出して改札通路を閉じているときに、その改札通路を開ける必要がある場合、係員が操作片を押下して容易に開けることができる。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、第1のリンク棒には外フラップへの連結部と第2のリンク棒との連結部との間の所定位置に、軸心方向がその第1のリンク棒の長手方向と直交する所定の長さを有する軸部が設けられており、その軸部は、外フラップ及び内フラップの回動方向とほぼ同じ方向に伸びる筐体側に固定して設けられた溝条内を移動するので、内フラップの回転に合わせて外フラップを回動でき、両フラップの移動動作を円滑に行わせることができる。しかも、両フラップの移動動作が円滑に行われるために、動作時の衝撃が小さく、したがって耐久性に優れたものとすることができる。
本発明の請求項5に記載の自動改札機は、第1のリンク機構は外フラップ及び内フラップのそれぞれ上部側で、かつ、改札通路と反対側に設けられているので、第1のリンク機構が改札通路側に現れることがなく、見栄えが良くなるだけでなく、改札通路側の突起物を効果的に無くすことができる。
本発明の請求項6に記載の自動改札機は、外フラップはその上辺部が潤滑性に富み、かつ、耐摩耗性に富む材質からなり、さらに、その上辺部が筐体側に固定して設けられた案内部を摺動するので、フラップの移動(回動)が円滑に行われるとともに、フラップの寿命を延ばすことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る自動改札機Gの平面図であり、図2(a)は、フラップF1,F2が改札通路P側に突出してその改札通路Pを閉じて利用者(旅客)の通過を阻止している状態を示す、上記図1を下方から見た図に相当する正面図、図2(b)は、フラップF1,F2が収納されて改札通路Pが開かれ、利用者の通過が許可されている状態を示す、上記図1を下方から見た図に相当する正面図、図3は、上記図1をX1−X1線矢印方向から見た側面図である。
自動改札機Gは、1人の大人の利用者が余裕をもって通過できる所定の通路幅の改札通路Pを中間に挟んで設けられた一対の筐体H1,H2を有している。これら筐体H1,H2は、改札通路Pの通過方向に沿って所定の長さを有するとともに、その改札通路Pの通過方向と直交する方向に沿って所定の幅を有し、かつ、大人の利用者の背丈の約半分程の高さを有する直方体状に形成されている。なお、改札通路Pの通路幅は、車いすが通過できるように幅広に形成されている場合もある。
各筐体H1,H2は、同一構成なので、以下、筐体H1を例に説明すると、筐体H1の入口側(図1においては上側)の端面上部には、非接触型ICカード(図示せず)の投入口1が設けられているとともに、その筐体H1の入口側の上面には、非接触型ICカードと交信を行うためのアンテナAが設けられている。そして、その筐体の上面で投入口1と反対側のアンテナAの近くには、そのアンテナAに非接触型ICカードが軽くタッチされ、又はそのアンテナAに非接触型ICカードがかざされた(以下、タッチで説明する。)ときの交信状態の良否を表示する交信状態表示部2が設けられている。また、この筐体H1の端面上部には、図2(a),(b)の筐体H2の端面上部に設けられていると同様の案内表示部3が設けられている。この案内表示部3には、改札通路Pへの進入を許可するときに、図2(a),(b)に示される矢印のような進入を許可するマークが表示され、その改札通路Pへの進入を不許可とするときに、×印等の進入を禁止するマークが表示されるように構成されている。
図3中、4a〜4hは、光電式センサからなる透過型人間検知器であって、筐体H1の改札通路P側の側面上部に、かつ、その改札通路Pの通過方向に沿って所定の間を保って複数個(図示の例では8個)設けられている。すなわち、これら透過型人間検知器4a〜4hは、他方の筐体H2にも対向して設けられていて、一方の筐体H1(又はH2)側から照射された光線が他方の筐体H2(又はH1)側で受光できたか否かにより、改札通路P内の利用者を検知できるように構成されている。
図3中、5a〜5cは、赤外線等の所定の反射光を利用した測距式のセンサからなる反射型人間検知器であって、筐体H1の上面で、かつ、改札通路Pと反対側で、その改札通路Pの通過方向に沿って突出するように設けられたセンサボックスH1´内に設けられている。すなわち、これら反射型人間検知器5a〜5cは、センサボックスH1´内に改札通路Pの通過方向に沿って所定の間隔を保って複数個(図示の例では3個)設けられている。これら反射型人間検知器5a〜5cは、改札通路P内の大人の利用者を検知できるように、改札通路Pの床面から所定高さ以上の物体(利用者)を検知できるように構成されている。したがって、透過型人間検知器4a〜4h及び反射型人間検知器5a〜5cの両方で検知されたときは、その利用者を大人の利用者と判定し、反射型人間検知器5a〜5cで検知されることなく透過型人間検知器4a〜4hのみで検知されたときは、その利用者を子供(小児)の利用者と判定することができる。
図3中、6はスピーカであって、筐体H1の改札通路P側の側面上部のほぼ中央部に設けられている。このスピーカ6は、利用者に対して音声により所定の内容の案内ができるように構成されている。また、図3中、7は開ボタンであって、筐体H1の改札通路Pの入口側及び出口側の両端面のほぼ中央部にそれぞれ設けられている。この開ボタン7は、係員(駅員)が改札通路P側に突出しているフラップF1を手動で開くときに押下される。
上述した一対の筐体H1,H2には、投入口1、アンテナA、交信状態表示部2及び案内表示部3の各機器がそれぞれ設けられていて、自動改札機Gが入場及び出場の両方に使用できる、いわゆる双方向型の自動改札機用に構成されている。しかし、自動改札機Gが入場又は出場の専用型のときは、これら機器はいずれか一方の筐体のみに設けられる。
さて、図中、F1はフラップであって、筐体H1内に縦長に設けられている。そして、その筐体H1の改札通路P側の側面に設けられている縦長にあけられた開口8からは、改札通路Pの通過方向と直交する方向にフラップF1の外フラップf1及びフ内ラップf2が突出(進出)し、その突出した外フラップf1及び内フラップf2が筐体H1内に収納(後退)できるように構成されている。このフラップF1の設けられる筐体H1の上面は、外フラップf1及び内フラップf2の高さを必要、かつ、十分に確保するために、他の上面箇所よりも少し高く形成されている。
なお、図示の例では、フラップF1,F2は、自動改札機Gが双方向型に形成されているため、フラップF1,F2は、改札通路Pの通過方向の中央部に対応する箇所の筐体H1,H2にそれぞれ設けられているが、自動改札機Gが専用型のときは、改札通路Pの出口側に対応する箇所の筐体H1,H2にそれぞれ設けられる。この場合は、筐体H1,H2の長さは、図示の双方向型のときよりもほぼ半分とすることができる。
図4は、筐体H1内に設けられるフラップF1側のフラップユニットF´1の斜視図である。以下、この図4に示されるフラップユニットF´1について詳述する。なお、他方の筐体H2に設けられるフラップF2側のフラップユニットF´2(図示せず)は、このフラップF1側のフラップユニットF´1と左右対称に構成されるだけで、その構造は同一である。したがって、他方の筐体H2に設けられるフラップユニットF´2の説明は省略する。
このフラップF1は、図示しないボルト・ナット等の固定手段により、筐体H1に着脱自在に固定されるフレーム10上に組立てられている。したがって、このフレーム10が筐体H1に固定されたときは、フレーム10と筐体H1とが一体化されることとなる。このため、フレーム10に固定されるということは、本願発明における「筐体側に固定される」と同じことを意味している。このフレーム10には、駆動機構の一部を構成する正回転及び逆回転可能なモータ11と、このモータ11を駆動源として回動される外フラップf1及び内フラップf2が設けられている。このモータ11は、後述する図6(a),(b)に示されるように、内フラップf2の下部側で、かつ、改札通路Pと反対側(図6(a),(b)では左側)に設けられている。
図5は、図4の上部部分を反対方向から見た拡大斜視図である。これら図4及び図5から明らかなように、内フラップf2は、外フラップf1内に出入自在に設けられている。そして、外フラップf1の上辺部12は、潤滑性に富み、かつ、耐摩耗性に富む合成樹脂で作られている。このような合成樹脂としては、ポリアセタール樹脂があげられる。ポリアセタール樹脂は、容易に、かつ、安価に入手することができる。もちろん、この上辺部12は、SUS等の金属製とすることもできるが、合成樹脂製の方が利用者がフラップに接触したときの衝撃が柔らかく、しかも見栄えが良く、人間に優しいフラップとすることもできる。
この外フラップf1の上辺部12は、フレーム10に固定された案内部13により摺動可能に支持され、外フラップf1の回動が円滑に行えるように工夫されている。すなわち、この案内部13は、外フラップf1を所定の間隙を有して上方から挟むようにしてフレーム10に固定されている。
次に、図6(a),(b)を用いて外フラップf1及び内フラップf2を説明する。この図6(a),(b)は、図4に示されるフラップユニットF´1から外フラップf1及び内フラップf2を抜き出して示したもので、図6(a)は、外フラップf1内に内フラップf2が収納された状態を示していて、上記図2(b)の状態に相当している。そして、図6(b)は、外フラップf1から内フラップf2が突出した状態を示していて、上記図2(a)の状態に相当している。
外フラップf1及び内フラップf2の平面形状は、図6(a),(b)に示されるように、それぞれほぼ縦長の長方形を呈し、その長方形の短辺の長さは、筐体H1の幅の長さよりも十分に小さく決められているとともに、外フラップf1及び内フラップf2の短辺の長さの合計は、ほぼ改札通路Pの通路幅の半分となるように決められている。そして、これら外フラップf1及び内フラップf2は、下部側においてフレーム10に設けられている支軸14に回転自在に軸支されている。筐体H2に設けられるフラップF2の外フラップf1及び内フラップf2の短辺の長さの合計も、筐体H1側と同様に、ほぼ改札通路Pの通路幅の半分となるように決められているので、各フラップF1,F2の外フラップf1,f1及び内フラップf2,f2がそれぞれ改札通路P側に突出したときは、改札通路Pを完全な形で閉止することができる(図2(a)参照)。なお、この閉止状態においても、フラップF1の内フラップf1とフラップF2の内フラップf1とが接触(衝突)しないように、各フラップF1,F2の突出量が決められている。
外フラップf1及び内フラップf2は、上部側において、改札通路Pと反対側(図6(a),(b)において左側)で第1のリンク機構15を介して連結されている。すなわち、この第1のリンク機構15は、外フラップf1に連結された扁平で、かつ、所定の長さを有する第1のリンク棒16と、内フラップf2に連結された扁平で、かつ、所定の長さを有し、第1のリンク棒16を両側から挟むように設けられた一対の第2のリンク棒17とを有している。そして、第1のリンク棒16は、その長手方向の一端側が支軸16aを介して外フラップf1に回動自在に連結されて連結部を形成し、第2のリンク棒17は、その長手方向の一端側は支軸17aを介して内フラップf2に回動自在に連結されて連結部を形成している。さらに、両リンク棒16,17は、それぞれ長手方向の他端側において支軸15aを介して回動自在に連結されて連結部を形成している。これら両リンク棒16,17の合計の長さは、図6(b)に示されるように、外フラップf1から進出した内フラップf2が外フラップf1から完全に出ないように決められている。
上記第1のリンク棒16には、軸部18が設けられている。すなわち、この軸部18は、第1のリンク棒16の支軸16a(連結部)と支軸15a(連結部)との間の支軸16a寄りで、かつ、その第1のリンク棒16の長手方向と直交する方向に所定距離伸びて設けられている。この軸部18の長さは、その軸部18の先端部がフレーム10に固定して設けられている溝部材19の溝条20内に挿入できるように決められている。図7には、この溝部材19の斜視図が示されている。また、この第1のリンク棒16に設けられている軸部18は、フレーム10に設けられている溝部材19まで突出しているため、その軸部18に対向する外フラップf1の部分には、外フラップf1の一部を切り欠いて形成された切欠部18aが形成されている(図9参照)。この切欠部18aの大きさは、第1のリンク棒16の動きに障害とならないように配慮されている。なお、上記軸部18には、その軸部18の溝条20内に挿入される先端部分にボールベアリング等の回転体を設けて、溝条20内における軸部18の移動が円滑に行われるようにしてもよい。
上記溝部材19に設けられている溝条20は、軸部18が自由に移動できる幅を有し、その溝条20の長手方向は、改札通路Pの通過方向と直交する方向で、かつ、改札通路P側(図7において右側)が少し上向きとなる一直線に形成されている。なお、この溝条20の長手方向の向きを支軸14を中心にした軸部18の円軌跡に合わせた円弧状とすることもできる。
図6(a),(b)中、21は第2のリンク機構であって、本発明の駆動機構の一部を構成しており、ブロック状の第1のリンク片22と、扁平な所定の長さを有する第2のリンク片23とで構成されている。第1のリンク片22は、その一端側がモータ11の回転軸に連結された駆動軸11aに固定され、その他端側は、第2のリンク片23の一端側と支軸24を介して回動自在に連結されている。そして、その第2のリンク片23の他端側は、支軸25を介して内フラップf2に回転自在に連結されている。
上述のように、本発明の駆動機構は、モータ11の回転軸に連なる駆動軸11aが、直接、内フラップf2に接続されていないので、仮に内フラップf2又は外フラップf1に大きな力が作用しても第1のリンク片22及び第2のリンク片23で衝撃力が緩和され、モータ11を保護することができる。特に、2本のリンク片22,23を結ぶ線が一直線状とならない山形で内フラップf2とモータ11との間に介在しているので、よりモータ11の保護効果を高めることができる。
図8は、上記図6(a)の第1のリンク機構15部分を抜き出した詳細図であり、図9は、図8を左斜め下方から見た拡大斜視図である。そして、図10(a),(b)は、駆動軸11aが回転駆動して内フラップf2を回動させ、その内フラップf2の回動に引きつられて外フラップf1が回動する状態を示している。
以下、上記構成からなるフラップF1,F2の回動動作について説明する。なお、筐体H2側に設けられるフラップF2は、筐体H1側に設けられるフラップF1と左右対称に動作するだけであるので、ここでは筐体H1側のフラップF1の動作のみについて説明する。先ず、フラップF1が上記図2(b)に示される筐体H1に収納されている状態から、図2(a)に示される改札通路P側に突出する状態について説明する。なお、この収納から突出の動作は、自動改札機Gが稼動中で、かつ、利用者が改札通路Pから出たときに行われる。
今、図1において、改札通路Pを利用者が下から上の方へ移動し、その利用者が透過型人間検知器4h又は反射型人間検知器5cで改札通路Pから出たことが検知されると、駆動軸11aが正回転(図6(a),(b)において時計方向の回転)が開始される。この回転により内フラップf2は支軸14を中心にして正回転が開始され、その正回転により内フラップf2の上部側に設けられている支軸17aに対して図8に矢印a方向で示される力が発生する。
支軸17aに矢印a方向の力が作用すると、第1のリンク棒16には、図8に示されるように、支軸17aに係る第2のリンク棒17の動きに合わせて支軸16aを中心にして反時計方向に回転しようとする力が作用する。しかし、この第1のリンク棒16には、溝部材19の溝条20に先端部を挿入している軸部18が設けられているので、その軸部18の箇所には、その回転を制限しようとする矢印b方向で示される力が発生するとともに、その軸部18は、矢印a方向の力により溝条20内を右方向へ移動することになる。そして、その軸部18の移動は、第1のリンク棒16の支軸16aに対して矢印c方向で示される力を発生させる。この矢印c方向の力は、外フラップf1に対して支軸14(図6(a),(b)参照)を中心にした正回転方向の力を発生させる。このようにして、外フラップf1も内フラップf2の移動に合わせて徐々に正回転の方向へ回動することとなる。
図10(a)は、上述の正回転の途中を示している。また、図10(b)は、モータ11の回転軸に連なる駆動軸11aが内フラップf2を最終段階の位置まで正回転させたときを示していて、上記図6(b)の状態に相当している。なお、図6(a),(b)では、図面を簡略化するために省略されているが、内フラップf2の下部側に対向するフレーム10には、図6(b)の位置で内フラップf2がこれ以上正回転しないようにするためのストッパが設けられているとともに、その内フラップf2の下部側に対向するフレーム10には、図6(a)の位置で内フラップf2がこれ以上逆回転(図6(a),(b)において反時計方向の回転)しないようにするためのストッパが設けられている。また、図6(a),(b)では省略されているが、内フラップf2の下部側には、モータ11の電源がOFFになったときに、内フラップf2を図6(a)に示される状態に自動的に復帰できるバネ部材が設けられている。このバネ部材は、支軸14に巻回されるコイルバネで構成することができる。したがって、モータ11は、このばね部材の力に抗して内フラップf2を正回転させる力を有している。
上述のようにして改札通路P側に突出して、改札通路Pの利用者の通過を阻止しているフラップF1,F2は、アンテナAに有効な非接触型ICカードがタッチされると、又は自動改札機Gが出場モードに設定されていて、普通乗車券等のように回収して繰り返し使用される有効な短期使用券としての非接触型ICカードが投入口1に投入されると、フラップF1は筐体H1内へ、またフラップF2は筐体H2内への収納が開始される。筐体H1側のフラップF1の収納動作及び筐体H2側のフラップF2の収納動作は、左右対称に動作するだけなので、ここではフラップF1についてのみ説明する。
モータ11の回転軸に連なる駆動軸11aの逆回転(図6(a),(b)において反時計方向の回転)が開始されると、外フラップf1及び内フラップf2は、上述した外フラップf1及び内フラップf2の動作と逆に動作される。すなわち、これら両フラップf1,f2は、上記図10(b)、図10(a)及び図8の順に動作し、内フラップf2に外フラップf1が連れまわされるようにして移動される。そして、フラップF1は筐体H1内に完全に収納される。また、筐体H2側のフラップF2も完全に収納されるので、改札通路Pが開かれて利用者の通過が許可される。
図11は、本発明の第2のリンク機構21の部分の詳細図であって、上記図6(b)をX2−X2線矢印方向から見た拡大平面図に相当している。この図から明らかなように、第1のリンク片22は、所定の大きさのブロック状を呈しており、その一端側がモータ11の回転軸に連なる駆動軸11a(図6(a),(b)参照)に固定され、その他端側が第2のリンク片23の一端側と支軸24を介して回動自在に連結されている。この第2のリンク片23は、扁平な所定の長さを有する一対の板材からなり、その他端側は、内フラップf2に支軸25を介して回動自在に連結されている。なお、この駆動軸11aには、後に詳述するセンサ部40が設けられている。
図11中、26は、第1のリンク片22の回転軸心と同じ方向に開口した凹部である。そして、この凹部26の一方の側壁面(駆動軸11aが図11の矢印a方向に回転する側の側壁面)は、開口側が広がるように所定の角度の傾斜面に形成されている。また、図11中、27はフレーム10に固定されたソレノイドであり、そのソレノイド27の駆動軸27aの軸心方向は、モータ11の回転軸に連なる駆動軸11a(図6(a),(b)参照)の軸心方向と同方向となるように設けられている。
図11中、28は扁平な板材からなるL字状を呈したストッパ片であり、そのストッパ片28の一辺の一端側が支軸29を介してフレーム10に回動自在に設けられている。そして、そのストッパ片28の一辺には、支軸29の位置よりも内側(図11において右側)に支軸30を介してソレノイド27の先端部が回動自在に連結されている。また、このL字状を呈したストッパ片28の他端(本発明のストッパ片の先端に相当している。)側には、第1のリンク片22に設けられている凹部26に挿入される当接部31が設けられている。この当接部31の形状は、凹部26の傾斜面に対応した傾斜面を有している。
上記第1のリンク片22に設けられている凹部26とストッパ片28に設けられている当接部31との配置関係は、外フラップf1及び内フラップf2が図6(b)に示されるように、改札通路P側に突出したときに、凹部26に当接部31が挿入し(図11参照)、また、外フラップf1及び内フラップf2が図6(a)に示されるように、筐体H1内に収納されたときは、当接部31が凹部26から抜けて(外れて)第1のリンク片22の平坦面22aに位置するように決められている。
図中、32はL字状を呈したストッパ片28の2辺の交点部分に設けられた突起部であり、この突起部32には、フレーム10に移動自在に設けられた操作片33の一端側(図11では左端側)に設けられている所定の角度(例えば45°)を有する傾斜面33aが当接できるように構成されている。すなわち、この操作片33は、長方形状の板材からなり、その長手方向がソレノイド27の駆動軸27aの軸心方向と直交する方向に伸び、かつ、そのソレノイド27を中間にして支軸29と反対側に設けられているとともに、その長手方向側に所定の距離、往復動できるように設けられている。つまり、この操作片33には、その長手方向に沿って、かつ、所定の間隔を保って設けられた2つの長孔33b,33bが設けられている。そして、それら長孔33b,33b内の一方側(図11では、左側)のフレーム10には、それら長孔31b,31bの幅よりも少し小さい径のピン33c,33cがそれぞれ植設されている。したがって、操作片33は、それら長孔33b,33bの長さ分だけピン33c,33cに案内されて移動することができる。そして、操作片33の一端側に設けられている傾斜面33aは、ストッパ片28の当接部31と突起部32との間に位置するように設けられている。
なお、図11では省略されているが、操作片33は、図示しないバネにより、常時、ストッパ片28側から離れる方向(図11では、操作片33の長手方向の右側への方向)に付勢されている。また、この操作片33の他端側(傾斜面33aと反対側)は、図示しないリンク機構を介して、図2(a),(b)及び図3に示される開ボタン7に当接されている。
上記構成からなる駆動機構の動作を説明する。今、モータ11の回転軸に連なる駆動軸11aが図11の矢印a方向のように正回転し、外フラップf1及び内フラップf2が図6(b)に示されるように、改札通路P側に突出して改札通路Pを閉じているとする(図1及び図2(a)参照)。このときの第1のリンク片22の凹部26には、ストッパ片28の当接部31が挿入される。すなわち、このときは、ソレノイド27の駆動軸27aが図11の矢印b方向に示されるように突出し、ストッパ片28を支軸29を中心にして矢印c方向へ回動させ、ストッパ片28の当接部31が第1のリンク片22の凹部26に挿入される。この状態において第1のリンク片22の回動は、ストッパ片28により禁止される。したがって、外フラップf1及び内フラップf2を筐体H1側に押しつけて改札通路Pを通過できるようにしようとしても、外フラップf1及び内フラップf2は筐体H1内に収納されず、改札通路Pの閉状態は維持され、外フラップf1及び内フラップf2(フラップF1)のロック状態が維持される。
次に、モータ11の駆動軸11aが図11の矢印d方向のように逆回転しようとするとき、ソレノイド27の駆動軸27aは、図11の矢印e方向に示されるように吸引され、ストッパ片28を支軸29を中心にして図11の矢印f方向に回動させる。これにより、ストッパ片28の当接部31が第1のリンク片22の凹部26から外れて第1のリンク片22の回動が自由になり、モータ11の回転が開始される。そして、そのモータ11の逆回転により外フラップf1及び内フラップf2は、図6(a)に示されるように、筐体H1内に収納され、改札通路Pの通過が許可される(図2(b)参照)。
ところで、自動改札機Gは、稼動停止時には電源がOFFとされるとともに、改札通路Pは外フラップf1及び内フラップf2により閉じられた状態に保たれる(図1及び図2(a)参照)。この場合においても、必要に応じて改札通路Pを開いて利用者を通過させなければならない場合があり、また、外フラップf1及び内フラップf2が改札通路Pを閉状態にしているときに停電が発生した場合、外フラップf1及び内フラップf2を開いて利用者を通過させなければならない場合がある。
上述のような場合は、開ボタン7(図2(a),(b)及び図3参照)が係員によって押下される。開ボタン7の押下により、操作片33は図11の矢印g方向に移動される。操作片33の移動により、その操作片33の傾斜面33aは、突起部32に当接しながら移動して突起部32を支軸29を中心にして図11の矢印f方向に回動させる。この回動により、ストッパ片28は、支軸29を中心にして図11の矢印f方向に回動することとなる。このストッパ片28の回動は、ストッパ片28の当接部31が第1のリンク片22の傾斜面の凹部26を摺動する形で行われるので、当接部31が凹部26から容易に脱出することができる。したがって、操作片33の操作力(図11の矢印f方向の力)が小さくても、ストッパ片28を回動させることができる。
第1のリンク片22の凹部26からストッパ片28の当接部31が抜け出ると(外れると)、内フラップf2は図示しないバネ部材の力で逆回転の方向に回動されて筐体H1内に収納させる。そして、この内フラップf2に同伴されて外フラップf1も筐体H1内に収納されて改札通路Pが開かれ、利用者の通過が許可される。なお、上述の説明は、筐体H1内に設けられるフラップF1の駆動機構の動作について説明したが、筐体H2内に設けられるフラップF2の駆動機構も同様に動作することができる。
次に、フラップF1,F2の駆動制御動作について説明する。フラップF1及びフラップF2の駆動制御動作は同一なので、以下、フラップF1を中心にして説明する。フラップF1の駆動制御に当っては、図11に示されるセンサ部40の検出信号が用いられる。
図12(a),(b)には、このセンサ部40の詳細が示されている。このセンサ部40は、モータ11の回転軸に連なる駆動軸11aに固定され、その駆動軸11aの回転に従って回転する円板からなる検出板41を有している。すなわち、この検出板41の周囲の一部は切り欠かれて切欠部41aに形成され、残部が遮蔽部41bに形成されるとともに、その検出板41の周囲の部分に対向して磁気センサ又は光電センサ等の周知のセンサからなるセンサS1〜S3が互いに所定の間隔を保ってフレーム10に固定して設けられている。なお、同図(a)は、その検出板41が反時計方向(図12(a)の矢印参照)に回転した状態を示していて、後述する図14の(a)に示されるフラップF1,F2が筐体H1,H2内に収納されて、改札通路Pを開いている状態に相当している。また、同図(b)は、その検出板41が同図(a)の状態から所定角度(図示の例では67°)時計方向(図12(b)の矢印参照)に回転した状態を示していて、図14の(b)に示されるフラップF1,F2が筐体H1,H2から改札通路P側に突出して、改札通路Pを閉じている状態に相当している。
図13は、図12(a)のX3−X3線方向から見た断面図で、センサS1〜S3と検出板41との対向関係を示している。この図から明らかなように、センサS1〜S3の形状は、検出板41の外周の一部を両側から囲むことができるようにコ字状(馬蹄形)を呈している。そして、そのコ字状の一方側にはセンサ素子42が設けられているとともに、そのコ字状の他方側にもそのセンサ素子42と対向した位置にセンサ素子43が設けられている。したがって、検出板41の切欠部41aがセンサS1〜S3に位置したとき、各センサS1〜S3は出力電流を生成することができ、また、検出板41の遮蔽部41bがセンサS1〜S3に位置したとき、各センサS1〜S3は出力電流の生成を停止することができる。以下、出力電流を生成しているセンサS1〜S3の状態を「1」、その出力電流を生成していないセンサS1〜S3の状態を「0」として説明する。
検出板41の切欠部41a、遮蔽部41b及び各センサS1〜S3の配置関係は、図14に示されるタイミングチャートを満足するように決められている。すなわち、フラップF1,F2が筐体H1,H2に収納されて改札通路Pを開いているとき(図12(a)のとき)、センサS1→「1」,S2→「0」,S3→「0」となり、検出板41がその位置(図14において回転角度0°の位置)から所定の角度(図示の例では67°)回転してフラップF1,F2を筐体H1,H2から改札通路P側の突出し、改札通路Pを閉じたとき(図12(b)のとき)に、センサS1→「0」,S2→「0」,S3→「1」となるように決められている。また、フラップF1,F2が改札通路Pを閉じているとき(図12(b)のとき)から改札通路Pを開くとき(図12(a)のとき)は、検出板41は図12(b)の位置(図14において回転角度67°の位置)から所定の角度(図示の例では0°)反時計方向に回転される。なお、上述のセンサS1〜S3と検出板41との関係は、センサS1〜S3の出力信号が反転する場合でもよい。すなわち、センサS1→「0」,S2→「1」,S3→「1」が改札通路Pを開いた場合、センサS1→「1」,S2→「1」,S3→「0」が改札通路Pを閉じた場合としてもよい。
上述のセンサS1〜S3の検出信号は、自動改札機Gを統括的に制御する制御器44に入力されるように構成されている。この制御器44は、自動改札機Gを構成する一対の筐体H1,H2のうちの一方側(図示の例では筐体H2)に設けられている。この制御器44は、図1をX4−X4線方向から見た側面図である図15中に示されている。
この図15は、一部が断面で示されていて、その断面部分には、自動改札機Gが出場モードのときの短期使用券として用いられる非接触型ICカード(図示せず)の回収部分の概略が示されている。すなわち、自動改札機Gが出場モードのときは、投入口1の図示しないシャッタが開かれていて、投入口1への非接触型ICカードの投入が可能となる。投入口1に投入された非接触型ICカードは、ローラや一対の無端ベルトを対設して構成された搬送路45により搬送される途中、その搬送路45に沿って設けられたアンテナA´を介してその非接触型ICカードに記憶されているデータ(カードデータ)が読み取られるように構成されている。そして、その読み取られたデータを基にした制御器44による演算処理の結果、出場を許可できる有効券と判定されたときは、その非接触型ICカードは集札箱46に集札されるように構成されている。他方、上述の演算処理の結果、乗り越し等で出場を許可できない無効券と判定されたときは、非接触型ICカードは搬送路45を介して投入口1に返却されるとともに、出場を許可できない理由がスピーカ6を介して案内される。
図16は、上記制御器44の概略構成を示すブロック図である。この制御器44は、所定のシステムプログラムの格納されているROM50及びワーキングデータの記憶されているRAM51を用いて所定の入出場(入場又は出場)の演算処理を行うCPU52を有している。そして、このCPU52には、I/Oユニット53を介してモータ11の駆動を行うモータドライバ54と、センサS1〜S3の検出信号を取り込むためのセンサアンプ55と、透過型人間検知器4a〜4h及び反射型人間検知器5a〜5cの検知信号を取り込むための人間検知器用アンプ56と、アンテナA,A´を接続し非接触型ICカードを処理するためのリーダライタ57とが接続されている。なお、I/Oユニット53には、交信状態表示部2やスピーカ6等を駆動制御するドライバ等も接続されているが、ここでは省略されている。
以下、図17のフローチャートを用いてフラップF1,F2の駆動制御動作を説明する。今、自動改札機Gが稼動で、利用者待ちの待機状態にあるとする。この待機状態において、フラップF1,F2は、筐体H1,H2から突出して改札通路Pを閉じた状態にある。この状態においてアンテナAに非接触型ICカードがタッチされると、非接触型ICカードと自動改札機Gとの間で交信が開始される(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。なお、非接触型ICカードが短期使用券で自動改札機Gが出場モードの場合は、その非接触型ICカードは投入口1に投入され、アンテナA´を介して交信が行われる。
上述の交信により非接触型ICカードに記憶されているデータ(カードデータ)が自動改札機Gに読み取られ、その読み取られたデータは制御器44のCPU52において入出場のための所定の演算処理が行われる(S102、S104)。その演算処理の結果、入出場を許可できると判定されたときは(S106肯定)、モータ11の逆回転(図11の矢印d方向で示される回転)が開始される(S108)。その逆回転は、センサS1→「1」,S2→「0」,S3→「0」の条件を満たすまで継続される(S110肯定)。センサS1→「1」,S2→「0」,S3→「0」の状態において、フラップF1,F2は筐体H1,H2に収納され、改札通路Pは開かれて利用者の通過が許可される(S112)。なお、上述の演算処理の結果、無効券と判定されたときは(S106否定)、フラップF1,F2は筐体H1,H2内に収納されず、改札通路Pは閉じられたままで利用者の通過が禁止されるとともに、スピーカ6を介して精算処理が必要である等の通過不許可案内が行われる(S107)。
入出場が許可された利用者が改札通路Pから出たことが人間検知器(4a〜4h,5a〜5c)を介して検知されると(S114肯定)、モータ11の正回転(図11の矢印a方向で示される回転)が開始される(S116)。その正回転は、センサS1→「0」,S2→「0」,S3→「1」の条件を満たすまで継続される(S118肯定)。センサS1→「0」,S2→「0」,S3→「1」の状態において、フラップF1,F2は改札通路P側に突出し、改札通路Pを閉じて利用者の通過が阻止される。なお、図17のフローチャートでは省略されているが、有効券の利用者が改札通路Pから出るまでの間に次の有効券の利用者が存在するときは、フラップF1,F2は筐体H1,H2に収納された状態が維持される。そして、その次の有効券の利用者が改札通路Pから出ると、フラップF1,F2は改札通路P側へ突出される。このようなフラップF1,F2の駆動制御は、自動改札機Gが入出場の稼動を停止するまで繰り返される(S122否定)。
上述のように、フラップF1,F2の駆動制御のためのセンサ部40は、モータの回転軸に連なる駆動軸11aに切欠部41a及び遮蔽部41bを有する検出板41を設けて行うようにしたので、センサ類の取付及びその配線等をコンパクトに実装することができる。
なお、上述の例では、検出板41の回転位置を検出するセンサとしてセンサを用いたが、近接センサ等の他の形式のセンサとすることもできる。
本発明の一実施の形態に係る自動改札機の平面図である。 (a)は、フラップが突出して利用者の改札通路の通過を阻止した状態を示す、図1を下方から見た図に相当する正面図、(b)は、フラップが収納されて利用者の改札通路の通過が許可された状態を示す、図1を下方から見た図に相当する正面図である。 図1をX1−X1線矢印方向から見た側面図である。 フラップユニットの斜視図である。 図4の上部を異なる方向から見た拡大斜視図である。 図4のフラップユニットから外フラップ及び内フラップの部分を抜き出したもので、(a)は、外フラップ内に内フラップが収納された状態を示す正面図、(b)は、外フラップから内フラップが突出した状態を示す正面図である。 溝条部材の斜視図である。 溝条部材とリンク機構との関係を示す説明図である。 図8を左斜め下方から見たときの拡大斜視図である。 リンク機構の動作状態を示すもので、(a)は動作の途中の状態を示し、(b)は動作の終了状態を示している。 図6(b)をX2−X2線矢印方向から見た拡大平面図である。 センサ部の詳細図であって、(a)は検出板が所定の回転位置の状態を示し、(b)は検出板がその位置から所定の角度回転した状態を示している。 図12のX3−X3線方向から見た断面図である。 センサ部のタイミングチャートである。 図1のX4−X4線方向から見た側面図である。 制御器のブロック図である。 フラップユニットの制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
G 自動改札機
P 改札通路
1,H2 筐体
1,F2 フラップ
F´1,F´2 フラップユニット
1 外フラップ
2 内フラップ
A,A´ アンテナ
1 投入口
2 交信状態表示部
3 案内表示部
4a〜4h 透過型人間検知器
5a〜5c 反射型人間検知器
6 スピーカ
7 開ボタン
8 開口
10 フレーム
11 モータ
11a 駆動軸
12 上辺部
13 案内部
14 支軸
15 第1のリンク機構
15a 支軸
16 第1のリンク棒
16a 支軸
17 第2のリンク棒
17a 支軸
18 軸部
19 溝部材
20 溝条
21 第2のリンク機構
22 第1のリンク片
23 第2のリンク片
24 支軸
25 支軸
26 凹部
27 ソレノイド
27a 駆動軸
28 ストッパ片
29 支軸
30 支軸
31 当接部
32 突起部
33 操作片
31a 傾斜面
31b 長孔
31c ピン
40 センサ部
41 検出板
1〜S3 センサ
41a 切欠部
41b 遮蔽部
42,43 センサ素子
44 制御器
45 搬送路
46 集札箱
50 ROM
51 RAM
52 CPU
53 I/Oユニット
54 モータドライバ
55 センサアンプ
56 人間検知器用アンプ
57 リーダライタ

Claims (6)

  1. 一人の利用者が通過できる所定の幅を有する改札通路を中間に挟んで設けられた一対の筐体からそれぞれその改札通路の通過方向と直交する方向にフラップが突出したときに、その改札通路における利用者の通過を阻止し、それら突出したフラップがそれぞれ筐体内に収納されたときに、その改札通路における利用者の通過を許可する自動改札機において、
    前記各フラップは、下部側において支軸に回転自在に軸支された外フラップと、その外フラップと同一の支軸に回転自在に軸支され、かつ、その外フラップ内に出入自在に収納された内フラップとからなり、
    前記外フラップ及び前記内フラップのそれぞれ上部側は、その外フラップ側に連結された第1のリンク棒及びその内フラップ側に連結された第2のリンク棒からなる第1のリンク機構で連結されており、
    前記内フラップには、その内フラップの下部側で、かつ、前記支軸よりも上側に、その内フラップを前記改札通路側へ突出するように回動させる駆動機構が設けられており、
    前記駆動機構の駆動軸には、その駆動軸の回転とともに回転し、周囲に所定の切欠部及び遮蔽部を有する検出板が設けられており、
    前記検出板に隣接した場所には、その検出板の切欠部及び遮蔽部を検出する互いに所定の間隔を保って設けられた複数のセンサが設けられており、
    前記複数のセンサの検出信号に基づいて前記フラップが前記改札通路側に突出したこと及び筐体に収納されたことを検出する検出手段が設けられている、
    ことを特徴とする自動改札機。
  2. 請求項1に記載の自動改札機において、非接触型ICカードが有効券と判定されたときに、前記検出手段が前記フラップが筐体に収納されたことを検出するまで前記駆動機構を駆動し、人間検知器で前記改札通路内から利用者が出たことが検知されたときに、その検出手段がそのフラップが改札通路に突出したことを検出するまでその駆動機構を駆動する制御手段を有することを特徴とする自動改札機。
  3. 請求項1又は2に記載の自動改札機において、前記駆動機構は、モータと、そのモータ及び前記内フラップ間に設けられる第1のリンク片及び第2のリンク片からなる第2のリンク機構とからなり、前記第1のリンク片には、その第1のリンク片の回転軸心方向と同方向に開口し、かつ、側壁面が傾斜面に形成された凹部を有し、前記凹部には、先端がその凹部の傾斜面に対応した傾斜面に形成され、前記筐体側に固定されたソレノイドで出入自在に駆動される当接部を有するストッパ片が設けられており、前記ストッパ片は、必要に応じて、前記凹部からそのストッパ片の当接部を外すように操作される操作片が接続されていることを特徴とする自動改札機。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の自動改札機において、前記第1のリンク機構は、外フラップに連結された第1のリンク棒及び前記内フラップに連結された第2のリンク棒からなり、上記第1のリンク棒には、上記外フラップへの連結部と上記第2のリンク棒との連結部との間の所定位置に、軸心方向がその第1のリンク棒の長手方向と直交する所定の長さを有する軸部が設けられており、その軸部は、上記外フラップ及び上記内フラップの回動方向とほぼ同じ方向に伸びる前記筐体側に固定して設けられた溝条内を移動するものであることを特徴とする自動改札機。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の自動改札機において、前記第1のリンク機構は、前記外フラップ及び前記内フラップのそれぞれ上部側で、かつ、前記改札通路側と反対側に設けられていることを特徴とする自動改札機。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の自動改札機において、前記外フラップは、その外フラップの上辺部が潤滑性に富み、かつ、耐摩耗性に富む材質からなり、さらに、その外フラップの上辺部は、前記筐体側に固定して設けられた案内部を摺動するものであることを特徴とする自動改札機。
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